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エジプトひとり旅15日間の全記録|不安だった私が、行ってよかったと思うまで

カフラー王のピラミッドとラクダ エジプト旅行
カフラー王のピラミッドとラクダ
  1. エジプトひとり旅15日間|結論まとめ
    1. 15日間で感じたメリット・デメリット
  2. 何を知りたいかで読む記事が変わります
  3. エジプトひとり旅(個人旅行)は危険?難易度は?
    1. 「エジプト旅行は最悪」と言われるのはなぜ?
  4. 出発前の私は、かなりビビっていた
  5. 旅の基本データ
    1. この旅で実際に巡ったもの
    2. エジプト滞在10日間(9泊)の実際のルート
    3. 空港ラウンジと現地のお金に使ったカード
    4. 現地での通信手段(SIM・eSIM・WiFi)
  6. エジプトのベストシーズンはいつ?
  7. エリア別・全記事マップ
    1. ✈️ 出発〜移動編(那覇→バンコク→ドバイ→カイロ)
    2. 🕌 カイロ経由→ルクソール
    3. 🏺 ルクソール
    4. ⛵ アスワン・アブシンベル
    5. 🔺 ギザ
    6. 🏙️ カイロ
    7. ✈️ 帰路(ドバイ・バンコク)
  8. 15日間で印象に残ったこと、正直に書きます
    1. ① 旅立ってみたら、不安より楽しみの方が大きかった
    2. ② チップ文化に、最後まで慣れなかった
    3. ③ 熱気球には乗れなかった。でもほっとした自分がいた
    4. ④ ピラミッドの中に、実際に入れた
    5. ⑤ 本物のアブシンベル神殿を、自分の目で見られた
    6. ⑥ 実物の遺跡には、「憧れの人に会えたような感動」があった
    7. ⑦ ピラミッドビューの宿の屋上で、すべての時間のピラミッドに感動した
  9. 現地ツアーと空港送迎は、もっと積極的に使えばよかった
    1. 空港送迎も事前予約がおすすめ
    2. 全部を個人手配しなくてもいい:3つの旅のスタイル
    3. 最初から全部任せたいならパッケージツアー(ひとり参加向けもあり)
  10. エジプトひとり旅、迷っているなら、たぶん行った方がいいです
  11. エジプトひとり旅のよくある質問
    1. 英語は通じる?話せなくても大丈夫?
    2. 個人手配のエジプトひとり旅は難しい?
    3. ひとりでも大丈夫?治安が不安です
    4. 女性ひとりでも大丈夫?
    5. 何日あれば回れる?
    6. 費用はいくらかかった?
    7. ツアーと個人手配、どっちがおすすめ?
    8. ひとりで参加できるエジプトツアーはある?
    9. ビザは必要?
    10. エジプトでクレジットカードは使える?
    11. 現金はいくら必要?
    12. 大エジプト博物館(GEM)は見られる?
    13. 長距離フライトの暇つぶしは?
  12. 準備に役立つ記事まとめ
  13. おわりに
  14. この旅で訪れた場所一覧(マップリンク)

エジプトひとり旅15日間|結論まとめ

この記事は、エジプトひとり旅15日間・全65記事の総まとめページです。旅行記だけでなく、費用・治安・持ち物・遺跡ガイド・移動方法まで、実体験ベースでまとめています。

料金やビザ、カードの特典など変わりやすい情報は、2026年9月にあらためて調べ直して反映しています。

  • エジプトひとり旅15日間のリアルな体験談
  • 個人手配のエジプトひとり旅は危険?難易度は?という疑問への答え
  • 実際にかかった費用・治安・移動の感想
  • ルクソール・アスワン・ギザ・カイロの旅行記一覧
  • エジプト旅行準備に役立つまとめ記事
項目結論
日数旅行全体15日間(うちエジプト滞在は約10日・9泊)
総費用約30万円(那覇発・往復航空券込み/エジプト滞在約10日分。経由地の滞在費は除く)
旅行時期11月(暑さが比較的穏やかで観光しやすかった)
難易度私の感覚では東南アジアより少し上。事前に調べておけば、個人手配でも動けた
治安私が回ったカイロ・ギザ・ルクソール・アスワンでは身の危険は感じなかった。押し売り・値段交渉には注意
英語観光地では通じる。英語が話せなくても、翻訳アプリで困らなかった
チップ文化あり。慣れるまで戸惑う(正直、最後まで慣れなかった)
向いてる人遺跡好き・多少のハプニングを楽しめる人
向いてない人チップ・交渉文化が苦手な人・快適さ最優先の人

15日間で感じたメリット・デメリット

「エジプトひとり旅、実際どうだった?」を先に知りたい方向けに、行ってみて感じた良かったこと・大変だったことをざっくり並べておきます。

良かったこと大変だったこと
世界有数の遺跡群を間近で見られるチップ文化に最後まで慣れなかった
ピラミッドの内部に実際に入れる押し売り・ぼったくりがある
個人手配でもひとりで回れた都市間の長距離移動がそれなりに体力勝負
物価が比較的安め英語が必要になる場面もある

何を知りたいかで読む記事が変わります

65記事あるので、いきなり①から読まなくても大丈夫です。知りたいことから読んでください。

知りたいことおすすめ記事
旅行の基本情報を全部知りたいエジプト旅行の基本情報まとめ
費用の内訳が知りたいエジプト旅行費用まとめ
治安が不安エジプトの治安まとめ
何を持っていけばいい?持ち物ガイド
ピラミッドのチケット・回り方ギザ観光完全ガイド
アブシンベルとフィラエ、どっちに行く?アブシンベル vs フィラエ神殿 比較
アブシンベルへの行き方アブシンベルアクセスガイド
ルクソールの観光スポットルクソール観光まとめ
入国・ビザの手続きエジプト入国・ビザ・アライバルカード
現地で使ったアプリ旅行アプリまとめ
最初から全部読みたいこのまま下へどうぞ

エジプトひとり旅(個人旅行)は危険?難易度は?

結論から言うと、私が回ったカイロ・ギザ・ルクソール・アスワンでは、身の危険を感じる場面はありませんでした。ただし、難易度は東南アジアより少し上というのが正直な感想です。

これはあくまで私の旅行中の体験で、エジプト全体が安全という意味ではありません。2026年9月11日に更新された外務省の危険情報では、カイロ・ギザ・ルクソール・アスワンなどはレベル1(十分注意してください)ですが、北シナイ県やリビア国境地帯にはレベル3が出ています。レベル1の地域でもテロの可能性は排除されないとされているので、出発前に最新の情報を確認してください(出典:外務省 海外安全ホームページ)。

「危ない」よりも「疲れる・戸惑う」場面が多い国、というイメージです。私が大変だと感じたポイントを並べておきます。

大変だったこと難しさ私の場合
値段交渉・押し売り★★★カイロ到着早々に押し売りにあい、サッカラではタクシー代で50ドル vs 150ドルの交渉に
チップ文化★★★15日間、最後まで慣れなかった
送迎・予約のトラブル★★☆アブ・シンベル行きの送迎が来ず、当日チャーターに
長距離移動★★☆都市間の移動はそれなりに体力勝負。カイロ空港では遅延も
英語★☆☆英語はほとんど話せないが、翻訳アプリでなんとかなった

※★は「犯罪の危険度」ではなく、個人手配で旅をするときの交渉・予約・移動・言葉などの「手間」を、私の体感でつけたものです。

「エジプト旅行は最悪」と言われるのはなぜ?

「エジプト 最悪」で検索すると、上の表のような押し売り・しつこい客引き・チップの要求・値段交渉に疲れた、という体験談がよく出てきます。私も実際に体験したので、気持ちはよくわかります。

ただ、どれも「こういうことがある」と事前に知っておけば、ある程度落ち着いて対処できるものでした。それに、あとで書くように、交渉や手配の手間は現地ツアーや空港送迎の事前予約でかなり減らせます。

実際にあったトラブルは、それぞれの旅行記に正直に書いています。
→ カイロ到着・停電ホテルと押し売りトラブル
→ サッカラ階段ピラミッド・タクシー交渉バトル
→ アブ・シンベル神殿に行けない!?送迎トラブル

治安そのもの(エリアごとの注意点や、よくある手口)については、エジプトの治安は危険?一人旅で感じたリアルと注意点まとめで詳しくまとめています。

出発前の私は、かなりビビっていた

エジプトひとり旅を決めたとき、正直なところ不安の方が大きかった。治安は大丈夫なのか。言葉は通じるのか。ひとりで15日間も乗り切れるのか。

それでも行くことにした。「行かない後悔より、行く後悔」という、どこかで聞いたような言葉を自分に言い聞かせながら。

結果から言うと——行ってよかった。それどころか、旅が始まってしまえば、不安よりも楽しみの方がずっと勝っていた。この記事は、その15日間の全記録です。

旅の基本データ

項目内容
旅行期間2024年11月(15日間 ※エジプト滞在は約10日)
出発地那覇
ルート那覇→バンコク→ドバイ→カイロ→ルクソール→アスワン→ギザ→カイロ→アブダビ→ドバイ→バンコク→帰国
総費用約30万円(往復航空券込み・経由地の滞在費は除く。内訳はこちら)
旅のスタイル完全ひとり旅・個人手配
記事数65記事

この旅で実際に巡ったもの

  • 訪問都市:エジプト国内4都市(カイロ・ルクソール・アスワン・ギザ)
  • 記事にした主な遺跡・博物館:15か所以上(カルナック神殿・王家の谷・アブシンベル・三大ピラミッドほか)
  • 移動:那覇発、ドバイ・バンコク・アブダビ経由の周遊ルート
  • 宿泊:エジプト国内で4施設(宿泊費は合計約47,900円)
  • 旅のスタイル:航空券・ホテル・現地移動まですべて個人手配の完全ひとり旅

エジプト滞在10日間(9泊)の実際のルート

日程都市移動・主な観光
2日目カイロ → ルクソールカイロ到着後、乗り継ぎの待ち時間にシタデルを観光してから国内線でルクソールへ
2〜5日目ルクソール(3泊)王家の谷・ハトシェプスト女王葬祭殿・カルナック神殿・ルクソール神殿など
5日目ルクソール → アスワンチャーター車で移動。途中でエドフ神殿・コム・オンボ神殿に立ち寄り
5〜7日目アスワン(2泊)フィラエ神殿(イシス神殿)・アブ・シンベル神殿
7日目アスワン → カイロ → ギザ国内線でカイロへ、そこからタクシーでギザへ
7〜9日目ギザ(2泊)三大ピラミッド(クフ王・メンカウラー王のピラミッド内部)・スフィンクス
9〜11日目カイロ(2泊)エジプト考古学博物館・ハン・ハリーリ市場・サッカラ・ダハシュール・メンフィス
11日目カイロ → アブダビエジプト出国

旅全体(経由地のバンコク・ドバイ・アブダビを含む15日間)の日程や、この旅程にした理由は③旅程と費用の全体像で書いています。

航空券はTrip.comで予約しました。複数都市経由のルートも組みやすく、価格比較もしやすかったです。ホテルはAgodaとTrip.comで比較しながら予約しました。
→ 航空券を見てみる(Trip.com)

空港ラウンジと現地のお金に使ったカード

ラウンジを使いたい方への余談ですが、私がバンコク・ドバイ・カイロ・アブダビの空港で使えたのは楽天プレミアムカードのプライオリティパス特典です。

ただし私が行ったあとで制度が変わっていて、2026年9月時点では無料で使えるのは年5回まで、6回目以降は1回35米ドルです。回数は1月〜12月ではなく、デジタル会員証の発行日から1年間で数えます。会員証もスマホアプリのQRコードに一本化されたので、出発前にアプリで発行を済ませておかないと当日ラウンジに入れません(私が行ったときはまだ物理カードでした)。とはいえ年に数回の旅行なら、年5回でも十分元は取りやすいカードだと思います。詳しくは⑤プライオリティパスでラウンジ利用の記事で。

現地通貨(エジプトポンド)は、両替ではなく現地のATMで用意しました。そのとき使ったのがエポスカードです。
私が使っているエポスカードは永年年会費無料で海外旅行保険付きでおすすめです(保険は、空港までの電車・バス代や航空券などをエポスで払うと適用される「利用付帯」です)。
▶ エポスカードの詳細を見る(永年年会費無料・海外旅行保険付き)

海外旅行にどのカードを持っていくか迷っている方は、海外旅行のクレジットカードはこの2枚でOK|エポスカード×楽天プレミアムカード・レビューに、この2枚を選んだ理由をまとめています。

現地での通信手段(SIM・eSIM・WiFi)

私はたまたま普段からahamoを使っていたので、そのまま持って行きました。月30GBまで追加料金なしで、日本のスマホそのままで問題ありませんでした(ただし、旅行の初日からではなく海外で最初にデータ通信を使った日から数えて15日を過ぎると、最大128kbpsに速度制限されます。15日を超える旅程の人は要注意です)。ただ通信手段はこれだけではなく、人によって向き不向きがあります。ざっくり分けるとこんな感じです。

  • ahamo……日本のスマホをそのまま海外で使いたい人向け。設定不要がラク
  • eSIM(Airalo)……対応スマホなら、出発前に設定だけ済ませておけば現地でSIMを差し替える手間がいりません
  • WiFiレンタル(グローバルWiFi)……複数人でシェアしたい人や、スマホの設定に不安がある人向け

▶ Airalo(eSIM)を見てみる
▶ グローバルWiFiを見てみる

通信手段ごとの料金や選び方は、海外旅行の通信手段5つを比較|格安SIMユーザーが損しない選び方で詳しく解説しています。

エジプトのベストシーズンはいつ?

私が行ったのは11月でした。日中は半袖で、朝晩はうっすら肌寒い程度で、遺跡をひたすら歩き回るにはちょうどよい気候でした。一般的にも、エジプト観光は乾季にあたる10〜4月ごろが過ごしやすいとされています。逆に夏(6〜8月)は40℃を超える日も珍しくないようなので、はじめてのエジプトなら、無理のない時期を選ぶのが安心だと思います。気候や服装の詳細はエジプト旅行の基本情報まとめにまとめています。

エリア別・全記事マップ

各エリアのまとめ記事はこちらです。詳しく知りたいエリアから読んでみてください。

エリアまとめ記事
🏺 ルクソールルクソール観光まとめ
⛵ アスワン・アブシンベルアブシンベル観光まとめ / アクセスガイド
🔺 ギザギザ観光完全ガイド
🏙️ カイロカイロ観光まとめ

連載を最初から順番に読みたい方は、以下の全記事リストへどうぞ。

✈️ 出発〜移動編(那覇→バンコク→ドバイ→カイロ)

🕌 カイロ経由→ルクソール

🏺 ルクソール

ルクソールは「世界最大の屋外博物館」とも呼ばれる街です。古代エジプトの都テーベがあった場所で、街全体が遺跡に囲まれています。ナイル川を挟んで東岸に神殿群、西岸に王墓群という構造になっており、全部回りたいなら1〜2日では到底回りきれません。エリア全体のガイドはルクソール観光まとめにまとめています。

⛵ アスワン・アブシンベル

🔺 ギザ

🏙️ カイロ

私が訪れた2024年11月当時、ツタンカーメンの黄金のマスクなどの目玉の遺物はまだタハリール広場の旧エジプト考古学博物館にあり、そこで見学しました。その後、長らく建設が続いていた大エジプト博物館(GEM)が2025年11月1日にグランドオープンして、ツタンカーメンの黄金のマスクなどは移設されました。日本の円借款が建設を支えた世界最大級の考古学博物館で、ツタンカーメン・ギャラリーを含む展示が公開されています(私はオープン前に帰国したので、ここは調べた情報です)。チケットは公式チケットサイト(tickets.gem.eg)での購入が案内されているので、訪問前に最新情報を確認しておくと安心です(2026年9月時点)。カイロ観光全体のガイドはカイロ観光まとめにまとめています。

✈️ 帰路(ドバイ・バンコク)

15日間で印象に残ったこと、正直に書きます

ここでは、私が個人的に「これが残った」というものだけを書きます。

① 旅立ってみたら、不安より楽しみの方が大きかった

出発前はかなりビビっていたのに、いざ動き出してしまうと不思議なもので、気づいたら楽しんでいた。「不安」は行動する前が一番大きくて、始まってしまえばたいていなんとかなる——エジプトがそれを教えてくれました。

② チップ文化に、最後まで慣れなかった

エジプトはチップ文化が根付いています。トイレの係員、荷物を少し持ってくれた人、写真を撮ってくれた人……何かにつけてチップが発生する。相場がわからないし、渡し忘れたのか、渡す必要があったのかも毎回よくわからない。15日間通して、最後まで慣れませんでした。チップ文化が苦手な人は、心構えだけしておくといいと思います。

チップの相場や渡し方はエジプト旅行の基本情報まとめにまとめているので、出発前に読んでおくことをおすすめします。

③ 熱気球には乗れなかった。でもほっとした自分がいた

早朝2時半に起きて、ナイル川を渡って、会場まで行ったのに、当日は強風で中止。帰りの車の中で「残念」という気持ちと、どこかほっとしている自分がいることに気づいてしまった。高さ300メートル以上をふわふわ漂うのが、実はかなり怖かったのだと思います。

「不安からはじまる旅なのに、最後まで不安に負けてしまいました(笑)」と記事に書きましたが、これが今でも一番自分らしいエピソードだと思っています。詳しくはこちらの記事で。

エジプト・ルクソールで見た気球
ルクソールの気球

④ ピラミッドの中に、実際に入れた

ピラミッドは「外から見るもの」だと思っていた人も多いのではないでしょうか。実はクフ王のピラミッドをはじめ、いくつかのピラミッドは内部に入ることができます。急傾斜の狭い通路をかがみながら進んでいくと、その先に玄室がある。4500年前に人の手で作られた空間の中に、自分が実際に立っている——その感覚は、外から眺めるだけでは絶対に得られないものでした。

チケットの種類や内部に入れるピラミッドの詳細はギザ観光完全ガイドにまとめています。内部入場は別途チケットが必要なので、事前に確認しておくことをおすすめします。

エジプト・ギザのクフ王のピラミッド内部
クフ王のピラミッド内部

⑤ 本物のアブシンベル神殿を、自分の目で見られた

この神殿を救うために始まった国際的な救済キャンペーンは、のちの世界遺産条約につながった出来事のひとつとされています。アスワン・ハイ・ダムの建設で水没の危機に瀕し、約50か国が協力するユネスコの救済キャンペーンで、約1,000〜1,036個のブロックに切り分けられて移設された神殿です。その経緯を知ってから現地に立つと、単なる観光以上のものを感じます。昼間に正面から見た4体の巨像は、何度写真で見ていても、実物は別物でした。

余談ですが、アブシンベル神殿には年に2回、神殿の最奥まで朝日が差し込む「太陽の祭典」と呼ばれる現象が起きる日があります。日付は2月22日と10月22日で、ラムセス2世の誕生日と即位の日にあたるとされています(諸説あります)。この日に合わせて旅程を組む人も多く、時期が合えばぜひ狙ってみる価値があると思います。

エジプトのアブ・シンベル神殿
アブ・シンベル神殿

⑥ 実物の遺跡には、「憧れの人に会えたような感動」があった

写真や映像で何度も見てきた場所だから、実物を前にしても感動は薄いかもしれない——そう思っていました。でも全然違いました。カルナック神殿の柱の森の前に立ったとき、ルクソール神殿のライトアップを見たとき、スフィンクスと目が合ったとき。ずっと憧れていた人に、やっと会えた——そういう感動がありました。

エジプト・ルクソールのカルナック神殿
カルナック神殿

⑦ ピラミッドビューの宿の屋上で、すべての時間のピラミッドに感動した

ギザのピラミッドが見える宿に泊まりました。チェックイン後に屋上に案内されて、初めて三大ピラミッドとスフィンクスが目の前に広がった瞬間——思わず声が出ました。次の日の朝は屋上で朝食を食べながらピラミッドを眺め、夜はライトアップされたピラミッドを眺めた。結局、何度も屋上に上って眺め続けました。部屋のベランダからもピラミッドが見えました。

ピラミッドそのものより、「あの宿の屋上から眺めた景色」の方が強く残っている。そのことが今でも少し不思議です。

エジプト・ギザで見た夜のピラミッド
夜のピラミッド

現地ツアーと空港送迎は、もっと積極的に使えばよかった

現地ツアーは、個人で回るより金額が上がる場合もあります。それでも、手間と時間の節約になるので、積極的に使うのがおすすめです。

私も当時は、最初「現地ツアーを使うなんてハードルが高い」と思っていたので、アブ・シンベルやルクソール西岸のように、個人では難しそうな観光や移動があるときだけ利用していました。

でも実際に使ってみて、もっと積極的に利用したほうが、価値の高い有意義な旅になると今は思っています。交渉や段取りに使っていた時間と体力を、そのまま遺跡を見る時間に回せるからです。

ちなみに私が使ったのは「ガイドなし・車とドライバーのチャーターのみ」のプランです。現地ツアーのガイドはほとんどが英語なので、英語が話せない私にはガイドは不要でした。「ドライバーと意思疎通できるかな?」と不安になるかもしれませんが、翻訳アプリを使えば英語が話せなくても問題なくやり取りできました。各社で価格や内容が違うので、比べてみてください。

私ならまずここから見ます
▶ GetYourGuideでエジプトのツアーを探す(エジプトの取り扱いが多く、チャーターやプライベートツアーの価格を見比べやすい)
▶ Trip.comでエジプトのアクティビティを探す(航空券・ホテルと同じアプリでまとめて管理できる)

空港送迎も事前予約がおすすめ

同じ理由で、空港送迎の事前予約もおすすめです。着いたばかりで疲れているときに、空港でタクシーの客引きと値段交渉をしなくて済むだけで、旅の始まりがかなりラクになります。

特に夜遅くや早朝に到着する便なら、料金が先に決まっている送迎を押さえておくと、到着日のトラブルを避けやすくなります。
▶ Trip.comで空港送迎を探す

「結局どのサイトが自分に合うの?」と迷う方は、海外旅行の現地ツアー予約サイトおすすめ比較|英語が苦手な初心者向けにタイプ別で解説で、各サイトの違いと向いている人をタイプ別にまとめています。

全部を個人手配しなくてもいい:3つの旅のスタイル

エジプトひとり旅は、「全部自分でやる」か「全部ツアーに任せる」かの二択ではありません。私が実際にやったのは、真ん中の「個人手配+現地ツアー」です。

全部個人手配個人手配+現地ツアー(私のスタイル)日本発のパッケージツアー
自分で予約するもの航空券・宿・移動・観光すべて航空券・宿。難しい区間や観光だけツアーやチャーターを利用ほぼなし(まとめて任せる)
自由度高い高いコース次第
交渉・トラブル対応自分で対応ツアー部分は減らせる添乗員・ガイドに任せられる
英語への不安翻訳アプリで対応翻訳アプリで対応添乗員付きなら負担が小さい
料金組み方次第組み方次第(ツアー分は上がることも)パッケージ料金+燃油サーチャージなど
向いている人交渉も含めて楽しめる人自由に動きたいけど、手間は減らしたい人手配を全部任せたい人・初海外で不安が大きい人

最初から全部任せたいならパッケージツアー(ひとり参加向けもあり)

「やっぱり日本からツアーで安心して行きたい」という方は、大手旅行会社のパッケージツアーも見てみてください。添乗員同行のツアーなら、ビザや移動の手配もまとめて任せられます。

旅行会社によっては「おひとり様参加限定」のエジプトツアーも出ているので、ひとりで参加するのが不安な人はそういったコースを探してみるのもひとつの手です。ただしツアー代金とは別に燃油サーチャージがかかるものも多いので、総額は必ず確認してください。費用の比較はエジプト旅行費用まとめで具体例を挙げています。

▶ JTB旅物語のエジプトツアーを見てみる
▶ 日本旅行のエジプトツアーを見てみる

エジプトひとり旅、迷っているなら、たぶん行った方がいいです

治安が不安、言葉が通じるか不安、ひとりで大丈夫か不安——出発前の私もそうでした。

でも実際に行ってみて思ったのは、エジプトは「情報さえあれば動ける国」だということです。ぼったくりや押し売りは確かにあります。チップ文化にも戸惑います。でもそれらは事前に知っておけば、ある程度対処できる。

不安だった記憶より、楽しかった記憶の方が強く残っています。

そして、エジプトにしかない景色があります。ピラミッドの前に立った瞬間、アブシンベルの巨像を見上げた瞬間、ナイル川に沈む夕日を眺めた瞬間。それは、行った人にしかわからない。

エジプト・アスワンで見たナイル川
ナイル川

不安があるなら、この65記事を読んでから決めてください。私の失敗も全部書いてあります。

エジプトひとり旅のよくある質問

英語は通じる?話せなくても大丈夫?

観光地やホテル、タクシーの運転手さんは英語が通じる場面が多かったです。一方で、地方や遺跡エリア、街なかのお店では英語が限定的なこともあります。私自身、英語はほとんど話せませんが、翻訳アプリと身ぶり手ぶりでなんとかなり、英語が話せなくて困った場面は特にありませんでした。翻訳アプリさえあれば、英語が苦手でもそれほど心配しなくて大丈夫だと思います。現地で実際に役立ったアプリはエジプト旅行で使ってよかったアプリまとめにまとめています。

個人手配のエジプトひとり旅は難しい?

私の感覚では、東南アジアより少し難しいくらいです。一番大変なのは治安より、値段交渉・チップ・送迎トラブルといった「手間」の部分でした。現地ツアーや空港送迎を事前予約しておくと、この手間はかなり減らせます(難易度の目安はこちら)。

ひとりでも大丈夫?治安が不安です

私が回った観光地では問題なく歩けましたが、ぼったくりや押し売りは正直あります。事前に「こういう声かけがある」と知っておくだけで、かなり落ち着いて対処できました。私が現地で感じたリアルと注意点はエジプトの治安は危険?一人旅で感じたリアルと注意点まとめにまとめています。

女性ひとりでも大丈夫?

エジプトを女性ひとりで旅行している人も多くいます。ただし在エジプト日本国大使館は、女性へのハラスメント(声かけ・つきまといなど)に注意するよう呼びかけていて、特に夜間・早朝の単独行動や、人気のない場所は避けるよう案内しています。

肌の露出を控えた服装にする、移動は明るい時間に寄せる、タクシーは後部座席に座る、といった対策で避けられる場面も多いようです。公式情報をもとにした具体的な対策は、エジプトの治安まとめ「女性の一人旅で気をつけたいこと」で詳しくまとめています。

何日あれば回れる?

私はトータル15日間(うちエジプト滞在は約10日)で、ルクソール・アスワン・ギザ・カイロの主要4エリアを回りました。ルクソールとアスワンだけでもかなり見どころが多いので、私の旅程と体力を基準にすると、主要エリアをひと通り押さえるならエジプト国内で7〜8日くらいあると組みやすいと感じました。具体的な日数配分は③旅程と費用の全体像で公開しています。

費用はいくらかかった?

私の場合、那覇発・完全個人手配で、往復航空券込みの総額は約30万円(305,823円)でした。エジプト滞在約10日分の航空券・宿・遺跡の入場料・現地移動・ビザ・食費の合計で、経由地(アブダビ・ドバイ・バンコク)の滞在費は含めていません。内訳や、今行く場合の料金はエジプト旅行費用まとめで公開しています。

ツアーと個人手配、どっちがおすすめ?

私は航空券も宿も全部自分で手配する個人手配で回りました。正直に言うと、自由に動きたい人・自分のペースで遺跡を見たい人には個人手配が向いていると思います。一方で、送迎や段取りの手配そのものが不安な人、限られた日数で効率よく主要遺跡だけ押さえたい人は、最初からツアーに任せた方がラクです。私はアブシンベルのようなアクセスが大変な場所では、スポットで「車とドライバーのチャーター」を使いました。いいとこ取りもできるので、無理に全部を決めなくて大丈夫です。今振り返ると、現地ツアーはもっと積極的に使ってもよかったと思っています。

ひとりで参加できるエジプトツアーはある?

あります。大手旅行会社には「おひとり様参加限定」のエジプトツアーもあり、参加者全員がひとり参加なので気まずさは少なそうです(私自身は個人手配なので参加していません)。現地で1日だけ参加する日帰りツアーなら、ひとりでも予約できるものが多いです。

ビザは必要?

必要です。日本国籍の場合、観光なら事前のe-Visaか、到着空港でのアライバルビザが利用できます。私が行ったときはe-Visaで25ドルでしたが、2026年9月時点ではe-Visa(シングル)が30ドルに上がっています。料金や手続きは改定されることがあるので、最新情報はエジプト入国・ビザ・アライバルカード完全ガイドと公式サイトで確認してください。

エジプトでクレジットカードは使える?

ホテルや大きめのレストラン、博物館などカードが使える場所は増えてきていますが、チップ・屋台・小さなお店などは現金(エジプトポンド)が必要な場面があります。私が訪れた主要な遺跡では、ほとんどカードで払えました。現地通貨は両替ではなく、現地のATMで用意しました。どのカードを持っていくか、現地でどう現金を用意したかは、海外旅行のクレジットカードはこの2枚でOKと⑨カイロ空港でSIMとATMにまとめています。

現金はいくら必要?

必要額は旅程やツアーの使い方で変わるので一概には言えませんが、エジプトはチップ文化が根付いていて、トイレ・荷物運び・写真撮影など細かい場面で現金が要ります。小額紙幣を切らさないよう、キャッシングや両替で補充しておくのがおすすめです。私はその日のチップや飲み物代をまかなえる程度の小額紙幣を持ち歩き、足りなくなったらATMで追加していました。詳しくは費用まとめの「現金とクレジットカードの使い分け」で書いています。

大エジプト博物館(GEM)は見られる?

GEMは2025年11月にグランドオープンし、一般公開が始まっています(私が行った2024年11月時点ではまだ開館前で、旧博物館で見学しました)。チケットは公式チケットサイト(tickets.gem.eg)での購入が案内されています。今行く場合の入場料の目安は費用まとめに載せています(2026年9月時点)。

長距離フライトの暇つぶしは?

那覇発のエジプトはとにかく移動が長いです。私は機内Wi-Fiがなくても困らないように、スマホやタブレットに動画や本を事前にダウンロードしておきました。映画や読書がはかどるので、乗り継ぎ待ちの時間まで含めて、ダウンロード派はかなりラクになります。

▶ Amazonプライム・ビデオ(事前ダウンロードで機内も快適)

準備に役立つ記事まとめ

テーマ記事
入国・ビザエジプト入国・ビザ・アライバルカード
基本情報エジプト旅行の基本情報まとめ(気候・ビザ・通貨・注意点)
費用・予算エジプト旅行費用まとめ(約30万円の内訳と今の料金)
持ち物エジプト旅行の持ち物ガイド
アプリ現地で使ってよかったアプリまとめ
治安・注意点エジプトの治安まとめ
通信海外旅行の通信手段5つを比較
カード海外旅行のクレジットカードはこの2枚でOK
現地ツアー現地ツアー予約サイトおすすめ比較(タイプ別)
驚いたことエジプトひとり旅で驚いた13のこと

おわりに

65記事、長い連載でした。書いているうちに、旅の記憶がどんどん鮮明によみがえってきて、正直もう一度行きたくなっています。

不安からはじまった旅でしたが、終わってみれば、行ってよかったとしか思いません。

エジプトに行こうか迷っている誰かの背中を、この記事が少しでも押せたら嬉しいです。

※この記事は網羅的な公式ガイドではなく、私が実際にエジプトをひとり旅した経験にもとづく「私なりのまとめ」です。料金・ビザ・カードの特典など変わりやすい情報は2026年9月時点で確認したものなので、渡航前には公式情報もあわせてご確認ください。

この旅で訪れた場所一覧(マップリンク)

場所メモ地図
Queens Valley Hotel(ルクソール)宿泊Googleマップで見る
Endo Mando(アスワン)宿泊Googleマップで見る
Pyramids View Inn(ギザ)宿泊Googleマップで見る
Cairo Capital Hotel(カイロ)宿泊Googleマップで見る
ELHUSSEIN RESTURANT(ルクソール)ハト料理Googleマップで見る
Zaman(ギザ)ローカル食堂・コフタGoogleマップで見る
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※大エジプト博物館(GEM)は私が行った当時は開館前だったため未訪問です。

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