※この記事は連載『不安だらけのエジプトひとり旅』の第46話です。
✅ 先に結論:サッカラの階段ピラミッドは内部見学できます。ただし「別チケット」です。
- サッカラ遺跡エリア(イムホテプ博物館込み):600EGP/学生300EGP
- ジェセル王の階段ピラミッド内部:280EGP/学生140EGP(エリア券とは別)
- 公式サイトの開館時間:8:00〜16:00
いずれもエジプト観光考古省の公式サイトに掲載されている外国人料金です(2026年9月時点で確認)。
私がサッカラを訪れたのは2024年11月。この「内部は別チケット」をまったく知らないままピラミッドの入口へ向かい、見事に止められました。
この記事では、実際に歩いて分かった階段ピラミッド・列柱廊・セルダブの見どころに加えて、最新のチケット料金・所要時間・注意点をまとめます。そして最後に、帰りのタクシーで起きた交渉トラブルも、真相が分からないまま正直に書きます。
前回の記事は↓
【エジプト旅行㊺】屈折ピラミッド内部体験・謎の果物プレゼント・メンフィス野外博物館レポート
サッカラの階段ピラミッド|すべてのピラミッドの原点に立つ
メンフィスを後にし、次に向かったのはサッカラの遺跡エリア。チケットを購入し、広大な砂漠の向こうについにその姿が現れました。ジェセル王の「階段ピラミッド」です。

これこそが、約4,700年前(古王国時代第3王朝)に建てられた、エジプトで最初のピラミッドとされる存在です。ユネスコ世界遺産の公式ページでも「最初のピラミッド」と位置づけられている、まさにピラミッドの原点といえる一基です。
これまで見てきたダハシュールの滑らかな面を持つピラミッドとは違い、巨大な階段を積み上げたような独特のフォルムが特徴です。
じつはこの形は最初からではなく、当初は小さなマスタバ(方形の墓)として造られ、何度も増築が重ねられて、最終的に6段のピラミッドになったと考えられています。高さは約60メートル。当時としては世界一高い建造物だったとされています。
📍 場所はこちら:ジェセル王の階段ピラミッド(Google マップ)
圧巻の石造建築:最古級の列柱廊を歩く
階段ピラミッドの周囲は、巨大な壁で囲まれた広大な「葬祭複合体(コンプレックス)」になっています。その規模は東西277メートル、南北545メートル。周壁の高さは約10メートルにも及び、この複合体全体が「王の来世のための世界」として設計されたとされています。
その入り口となるのが、こちらの重厚な門です。

中へ一歩足を踏み入れると、そこには息を呑むような光景が広がっていました。高くそびえる石柱が両壁にそれぞれ20本ずつ、計40本並ぶ「列柱廊」です。

実はこの建物、現存する最古級の大規模石造建築の一つとされています。それまでのエジプトでは泥レンガや木材を使って建物を作るのが一般的でした。しかし、このピラミッドを設計した天才建築家イムホテプが、これほど大規模な建築を石だけで造り上げるという、当時としては前例のほとんどない挑戦を成し遂げたのです。
イムホテプはジェセル王に仕えた高官で、この複合体の建築に携わった人物として知られています。後世には神格化され、知恵や医学と結びついた存在として信仰されたとされています(余談ですが、映画『ハムナプトラ』に登場する同名の悪役も、この実在の天才建築家から名前が取られています)。
柱の表面をよく見ると、植物の束(パピルスや葦)を模したような細かい装飾が施されているのが分かります。これは、木や葦といった植物素材を使った建築の形を石で表現したものと考えられていて、いわば石造建築の「最初の一歩」がここに刻まれているのです。
4,700年以上も前に、これほど精巧で巨大な空間が設計されていたという事実に、ただただ圧倒されます。エジプトでは後の時代になると、さらに巨大で精巧な神殿建築が花開いていきます。ルクソール神殿やカルナック神殿を訪れると、その壮大な石造建築の”原点”がここサッカラにあったことを実感できるはずです(ルクソール観光まとめはこちら)。

この薄暗い列柱廊を通り抜ける時間は、まるでタイムスリップしているかのよう。壁の高い位置にはわずかな明かり取りの窓があり、柱の間から差し込むほのかな光だけが頼りです。
ゆっくり進んでいくと、パッと視界が開け、巨大な中庭と階段ピラミッドがその全貌を現します。暗闇から光の中に飛び出すこの瞬間の演出は、4,700年前の建築家が意図したものだったのかもしれません。

階段ピラミッド内部は別チケットだった|知らずに引き返した話
列柱廊を抜け中庭に出ると、階段ピラミッドがより間近に迫ります。ピラミッドの手前には、地下へと続く深い通路の入口のような構造が口を開けていました。

入り口に誰もいなかったので、吸い込まれるように中へ降りていくと、奥から話し声が。そこには、本来入り口にいるはずの受付のおじさんと、先客の観光客が話し込んでいました。
おじさんは私に気づき、「チケットを見せて」と一言。提示したものの、「このチケットはエリア入場用だ。内部に入るには別のチケットが必要だよ」と止められてしまいました。(……すでに入ってしまっていましたが!)残念ながら、ここで引き返し地上へ戻ることに。

ちなみに、内部見学用のチケットは、かなり離れた場所にあるチケット売り場でしか買えません。ピラミッドの入口ではチケットは買えません。
ちなみに後で調べたところ、地下約28メートル(幅約7メートル)の竪坑の底には花崗岩製の玄室があり、その周囲には青いファイアンス(焼き物)タイルで装飾された部屋や、迷路のように張り巡らされた回廊が広がっているそうです。
残念ながら今回その目で確かめることはできませんでしたが……次回エジプトに来たときの宿題ということで(笑)。
なお、私は入口で引き返しているので、内部の狭さや暗さ、実際の所要時間については実体験として書けません。内部の公開が再開されたのは2020年3月で、1992年の地震で傷んだピラミッドを14年かけて修復したうえでの再公開だったとされています。
⚠️ ここだけは覚えて帰ってください
サッカラの階段ピラミッド内部に入るには、エリア入場券とは別に内部見学用のチケット(大人280EGP・学生140EGP/観光考古省の公式サイト・2026年9月時点)が必要です。私は現地で初めて知って引き返すことになりました。内部を見たい方は、最初のチケット購入時に「階段ピラミッドの内部も見たい」と伝えて、別チケットが必要かを確認しておきましょう。
▶ 詳しい料金一覧はこの記事の後半にまとめています。
セルダブの覗き穴|4,700年前のジェセル王と目が合う
ピラミッドの外を歩いていると、北側に少し斜めに傾いた小さな石造りの構造物が目に留まりました。近づいてみると、その石壁に指が入るほどの小さな穴が二つ、不自然に並んで開いています。

「……何これ? 覗き穴?」
気になって穴に顔を近づけ、片目を近づけて中を覗き込んでみました。暗闇の奥、穴の向こうに、何かがこちらを向いているのが見えます。カメラでその小さな穴の中を撮影したのがこの一枚です。

暗闇の中、小さな穴の向こうからこちらをじっと見つめていたのは、このピラミッドの主、ジェセル王の像(レプリカ)でした。
これは「セルダブ」と呼ばれる王像安置所で、石壁の小さな穴は、王の魂(カー)が外の世界の儀式を見守り、捧げ物を受け取るための「覗き窓」として設計されたと考えられています。
約4,700年前の王と、小さな穴を隔てて視線が重なる瞬間。静まり返った遺跡の中で、時空を超えて見守られているような、少し背筋が寒くなる体験でした。
📖 覗き穴の向こうのジェセル王、”本物”はどこに?
じつは、セルダブの中からこちらを見つめていたジェセル王像はレプリカ。本物はカイロのエジプト考古学博物館に展示されています。同館の公式サイトによると、1924〜25年の発掘でセルダブから見つかったもので、エジプトで現存する最古の等身大像。もともと目には水晶や黒曜石がはめ込まれていましたが古代の盗掘で抜き取られ、現在セルダブに置かれているのは石膏製のレプリカだと説明されています。サッカラで”視線”を交わしたあとに博物館で本物に会うと、感動もひとしおかもしれません(※2025年11月に大エジプト博物館(GEM)がグランドオープンし、展示物の移動が続いているため、訪問前に最新の展示情報をご確認ください)。
▶ エジプト考古学博物館 公式サイトのジェセル王像ページ
▶ エジプト考古学博物館のレポートはこちら

番外編:砂漠の真ん中で「仁義なき値段交渉」
サッカラの観光を終え、心地よい疲れとともにカイロ市内への帰路についていた時のことです。運転手のムハンマドさんが、ハンドルを握りながら切り出してきました。
「さて、約束の代金をもらっていいかな?」
私は「OK。約束通り50ドル($50)だね」と返しました。すると、車内の空気が一変します。
「はあ!? 50ドルじゃないよ! 150ドル($150)だよ!」
ムハンマドさんの声が一段大きくなります。私も負けじと「いやいや、50ドルって言ったじゃん! だから乗ったんだよ」と応戦。この時は「何を言ってるんだ、このおじさんは!」と本気で思っていました。
「50ドルなわけないだろ!」とまくし立てるムハンマドさん。
「ホテルのツアーだって90ドルだった。150ドルは高すぎる!」と私。
「それは団体ツアーの1人料金だろ! 今日はあんた一人貸切のプライベートツアーなんだよ!」
……えっ、そうなの?ホテルのツアーって団体ツアーなの? (;゚Д゚)
私は一瞬でパニックに陥りました。今まで「ホテルのツアーよりは、個人タクシーの方が安いはず」と信じ切っていた土台が、ガラガラと崩れ落ちていく音が聞こえた気がしました。
ムハンマドさんの言っていることが「正論」に聞こえてきて、
自分がとんでもない勘違いをしていたような、
あるいは巧妙に丸め込まれているような——
何とも言えない感覚に陥りました。
ちなみに、ホテル経由で紹介されたツアーが本当に団体なのかどうかは、いまも確認できていません。
追い込まれた人間の「覚醒」
ムハンマドさんは一日付き合ってくれた良い人でしたし、騙すようには見えませんでした。しかし、最大の問題は「今、財布に150ドルも入っていない」ということ。
ここから、車内での慎重な交渉が始まりました。もし怒らせて、どこだかわからない場所で降ろされたら一巻の終わりです。
「80ドル払うよ」
「No! 150ドルだ!」
「そんなに持ってないんだよ。払えない」
「……じゃあ130ドルだ。これ以上は無理だ」
「いや、それでも足りない。払えない」
「じゃあ、いくら持ってるんだ?」
私は「80ドルくらいしかない」と答えました。防犯のためにドル札やエジプトポンドをカバンの奥やポケットのあちこちに分散させていたため、自分でも正確な所持金を把握できておらず、だいたいの金額を控えめに伝えました。
ちゃんとかき集めればもう少しあったかもしれませんが、ひとまずは控えめな金額を答えておきました。
彼は少し考え込み、「わかった、100ドルで手を打とう」と提案してきました。
私は「……わかった。今ここで80ドル払う。残りの20ドルはホテルの部屋にあるはずだから、着いたら取ってくる。それでいい?」と返し、なんとか交渉成立。
不思議なのは、私はほとんど英語が話せないはずなのに、この時はなぜか会話が完璧に成立していたこと。人間、追い込まれると眠っていた能力が覚醒するのかもしれません(笑)。
ここからホテルに着くまでの間、私は車内で自分でも把握しきれていないお金を、カバンやポケットから必死にかき集めました。
結末:ぼったくられたのか、ぼったくったのか?
ホテルの前に到着しました。ここに来るまでの車内で必死に荷物を探り、自分でも忘れていたカバンの見つけにくい場所に隠していたドルもかき集めたら合計で110ドルありました。そのドルから約束通り合計100ドルをムハンマドさんに渡しました。
すると、彼はそれを受け取りながら、事もなげに聞いてきます。
「チップはないの?」
「……いくら?」
「10ドルか20ドルかな」
手元に残った最後の10ドルを渡し、最終的に支払ったのは110ドル。ムハンマドさんは満足そうに去っていきました。
一応、万が一手持ちが不足しても、どこかでATMに寄ってもらいキャッシングして支払えば済むという算段がありました。エジプトでの現金調達は現地ATMの海外キャッシングに頼っており、カードは年会費無料で海外旅行保険(利用付帯)が付いてくるエポスカードを使っていました。
▶ エポスカード海外キャッシング完全ガイド|ATMの使い方・繰り上げ返済まで
▶ エポスカードの公式サイトを見てみる
この時、私の頭の中は混乱していました。
「良い人だったけど、もしかすると最初から騙すつもりだったのか?」
「それとも、私が最初から『150(ワン・フィフティ)』を『50(フィフティ)』と聞き間違えていただけなのか?」
真相は闇の中です。
ただ、一年以上経ってブログを書きながら、ふと思ったのです。
「これ、単なる私の英語力不足が原因じゃない……?」
「よくよく考えてみると、一日チャーターで50ドルって安すぎるよね……?」
実際、当時私が調べた範囲では、サッカラ・ダハシュール・メンフィスを回るツアーには50ドルを大きく上回るものが多くありました(網羅的に調べたわけではないので、相場として断定はできません)。ガイドなしの車チャーターとはいえ、この3か所を丸一日かけて回って50ドルというのは、たしかに安い部類だったのだと思います。こう考えると、最初の「フィフティ(50)」も、もしかすると私の聞き間違いだったのかも……と思えてきます。
もし彼が最初から150ドルと言っていたのだとしたら。「エジプトのタクシーはぼったくりが多いので気をつけましょう!」と散々発信しておきながら、最終的に後出しで150ドルの提示を100ドルに値切った私の方が、結果的に彼をぼったくったことにならないでしょうか?(笑)
観光自体は本当に素晴らしい体験で最高でした。
ただ、当時は自分のミスか相手の悪意か判断がつかず、少しショックで、この出来事はあまり深く思い返さないようにしていました。
でも、今となってはいい思い出です。
もしかするとムハンマドさんに悪いことをしたかもしれない——。
でも、最後はお互い笑顔でさよならしたので、きっと彼も満足してくれていたはず。
……と信じたい(笑)。
皆さんも「50(フィフティ)」と「150(ワン・フィフティ)」の聞き間違いにはくれぐれもご注意を!
ちなみに「15(フィフティーン)」と「50(フィフティ)」も、思っている以上に聞き間違えやすいので要注意ですよ。(; ゚Д゚)σ 英語の数字に慣れていないと、15・50・150あたりの聞き分けは本当に難しいです。
料金は乗車前に金額をスマホのメモやGoogle翻訳で見せ合って確認するのが一番安全です(エジプトのトラブル対策はこちら)。
サッカラの入場料・チケット一覧【公式サイトで確認】
ここからは、これから行く方向けの実用情報です。エジプトの入場料は値上がりが早いので、私が訪問した2024年11月の料金だけでなく、エジプト観光考古省の公式サイトで最新の金額を確認したうえで掲載しています(確認日:2026年9月)。
| チケットの種類 | 大人(外国人) | 学生 |
|---|---|---|
| サッカラ遺跡エリア(イムホテプ博物館含む) | 600EGP | 300EGP |
| ジェセル王のピラミッド内部(=階段ピラミッド内部) | 280EGP | 140EGP |
| 貴族の墓+新王国時代の墓 | 400EGP | 200EGP |
| メレルカの墓 | 200EGP | 100EGP |
| ジェセル王複合体内「南の墓」 | 300EGP | 150EGP |
| セラペウム(聖牛アピスの地下墓) | 340EGP | 170EGP |
| 共通券(エリア+イムホテプ博物館+貴族の墓+新王国時代の墓+メレルカの墓+メフの墓) | 1,400EGP | 700EGP |
| 車両券(乗用車・タクシー) | 25EGP(マイクロバス50EGP/コースター75EGP/バス100EGP) | |
▶ 公式ページ:Saqqara|Ministry of Tourism and Antiquities
私が支払った2024年11月の金額(エリア600EGP・貴族の墓400EGP・セラペウム340EGP)から値上がりしていませんでした。ギザのピラミッドやクフ王内部が大きく値上がりしていることを考えると、サッカラはかなり良心的です。

共通券(1,400EGP)は買うべき?
ここは正直に書いておきます。共通券は「必ずしもお得」というわけではありません。
エリア(600EGP)+貴族の墓(400EGP)+メレルカの墓(200EGP)だけなら個別購入で1,200EGP。共通券1,400EGPの方が200EGP高くなります。
ただし共通券にはイムホテプ博物館やメフの墓も含まれているため、そこまで見学するつもりなら単純に「損」とは言えません。墓をいくつ回るかで決めるのが正解です。
そして見落としやすいのが、共通券にも階段ピラミッド内部・セラペウム・南の墓は含まれていないという点(公式サイトの記載による)。「エリア券で全部入れるだろう」と思い込むと、入口で止められます。
現金が使えない?チケットはカード払いが基本に
私が訪れた2024年11月も、サッカラのチケットはクレジットカードで支払いました。その後、エジプト観光考古省は2025年6月にサッカラで銀行カード対応のセルフ券売機を稼働させたと発表し、2026年6月には電子入場ゲートの増設も発表しています。
つまり、「現金持ってれば大丈夫」とはならない可能性があるということ。決済方法は変わる可能性があるので、VISAやMastercardなど国際ブランドのカードを最低1枚、できれば予備を含めて2枚持っていくことをおすすめします。1枚しかないカードが読み取れなかったときの絶望感は、なかなかのものです。
事前に買っておきたい方は公式チケットサイト(egymonuments.com)からオンライン購入もできます。
▶ カード・現金の使い分けはこちら:海外旅行のクレジットカードはこの2枚でOK|エポスカード×楽天プレミアムカード実体験レビュー
サッカラ遺跡エリア 基本情報
| 場所 | カイロ中心部から南西へ約30〜40km(公式サイトの表記は約40km)。古代メンフィスのネクロポリスで、世界遺産「メンフィスとその墓地遺跡群」の一部 |
| 開館時間 | 公式サイトの表記では8:00〜16:00(2026年9月時点)。現地の掲示と異なることもあるため、午前〜昼過ぎの到着が安心 |
| 内部見学 | 階段ピラミッド内部はエリア入場券とは別チケット(280EGP) |
| 主な見どころ | ジェセル王の階段ピラミッド・列柱廊・セルダブ(王像安置所)・セド祭殿・ウナス王のピラミッド(最古の「ピラミッド・テキスト」で有名)・イムホテプ博物館など |
| 所要時間 | 約1〜2時間(内部見学や貴族の墓を加えるなら3時間ほど見ておくと安心) |
| アクセス | カイロ中心部から車で約40〜60分が目安。ただしカイロは渋滞が激しく、時間帯によってはさらにかかります |
| 注意点 | 遺跡エリアは広く、歩く距離もそれなりにあります。私が歩いた範囲では売店やカフェは見当たりませんでした。日陰もほとんどないので、水・帽子・日焼け止め・歩きやすい靴は必須です |
カイロからサッカラへの行き方
- タクシー・配車アプリ:片道だけで行くと帰りの足に困ります。遺跡周辺で流しのタクシーを捕まえるのは現実的ではありません
- ドライバーのチャーター(私の方法):待っていてもらえるので自由度は高い。ただし料金交渉のリスクは自己責任です
- 現地ツアー:料金が先に確定しているので、交渉が苦手な人はこれが一番ラクです
▶ 暑さ・砂対策など、実際に持っていってよかったものはこちら→ エジプト旅行の持ち物ガイド|一人旅で後悔したリアルな必須リスト
明細が「625EGP」だった謎が解けた話
サッカラで支払ったクレジットカードの明細は、なぜか625EGPになっていました。入場料は600EGPのはずなのに、25EGP多い。
今回あらためて公式サイトを見て納得しました。サッカラには車両券(乗用車・タクシーは25EGP)という料金が別に設定されているのです。600+25=625。ぴったり計算が合います。
公式サイトに「人+車をまとめて請求する」と書かれているわけではないので断定はできませんが、金額がぴったり一致する以上、車両券が合算されたと考えるのが自然でしょう。明細を見て一瞬「あれっ?」と思いましたが、どうやら正規の料金だったようです。
🚕 タクシー利用時の注意
料金は乗車前に、「USD 50」のように通貨と数字を書いて見せ合うのが一番安全です。口頭だけだと「50(フィフティ)」と「150(ワン・フィフティ)」の聞き間違いは本当に起こります。不安な方はツアーやホテル経由の手配も検討してみてください。
ダハシュール・メンフィスとセットで回る半日コース
サッカラは、ダハシュール(赤いピラミッド・屈折ピラミッド)とメンフィスを組み合わせて回りやすいエリアです。私が実際に訪れたのも、ダハシュールの2基+メンフィス+サッカラという4スポットでした。
- ダハシュール:赤いピラミッド(内部に入れます。急な階段と独特の空気は必見)
▶ 【エジプト旅行㊹】ターメイヤの朝食・タクシー交渉・ダハシュール赤いピラミッド内部体験記 - ダハシュール:屈折ピラミッド(こちらも内部見学が可能)
▶ 【エジプト旅行㊺】屈折ピラミッド内部体験・謎の果物プレゼント・メンフィス野外博物館レポート - メンフィス野外博物館(ラムセス2世の巨大な横臥像。20分ほどでサクッと見られます)
- サッカラ(この記事。時間に余裕を持って最後に)
ピラミッドの年代順はジェセル王の階段ピラミッド(第3王朝)→スネフェル王の屈折ピラミッド→赤いピラミッド(第4王朝)。私の回り方は、これを逆再生する形だったわけです。進化を時系列で体感したいなら、サッカラを最初に持ってくるのもアリ。ただしサッカラは公式の閉館時刻が早めなので、いずれにしても午前スタートがおすすめです。
📍 ダハシュール(Google マップ)/メンフィス野外博物館(Google マップ)
サッカラの階段ピラミッド、こんな人におすすめ
正直に言うと、サッカラはギザの三大ピラミッドほどの「圧倒的なスケール感」があるわけではありません。でも、だからこそ刺さる人にはめちゃくちゃ刺さる場所だと思います。
ギザが「すごい!でかい!」なら、サッカラは「なるほど、ここから始まったのか」という感動。約4,700年前、人類が初めて巨大な石造建築に挑戦した場所に立っているという事実は、静かだけど確実に胸に来ます。
観光客もギザに比べればずっと少なく、砂漠の静けさの中でじっくり遺跡と向き合える贅沢があります。(ギザのピラミッド観光との違いが気になる方はこちら)
特におすすめしたいのは、やはりダハシュールとメンフィスをセットで回るコース。ピラミッドの進化を体感できるので、古代エジプト人の試行錯誤が肌で感じられます。私のようにタクシーをチャーターして回れば半日くらいでも回れますが、値段交渉だけはくれぐれもお気をつけて(笑)。
交渉が不安な方や効率よく回りたい方は、サッカラ・ダハシュール・メンフィスをセットにした現地ツアーを利用するのも手です。事前に料金が確定しているので、余計なストレスなく観光に集中できます。
👉 私が比較したときは、この2つを見比べるのが分かりやすかったです。
- GetYourGuide:サッカラ発着のツアー数がとにかく多く、口コミを読みながら選べます。まずはここで相場感をつかむのがおすすめ
▶ サッカラ・ダハシュールのツアーを探す(GetYourGuide) - Trip.com:航空券やホテルと同じアカウントで予約を一元管理できるので、旅程がバラバラになりにくいのが利点
▶ サッカラ・ダハシュールのツアーを見る(Trip.com)
▶ 各サイトの違いはこちらで詳しく比較しています:海外旅行の現地ツアー予約サイトおすすめ比較|英語が苦手な初心者向けにタイプ別で解説
サッカラ観光のよくある質問
階段ピラミッドの内部には入れますか?
入れます。1992年の地震で損傷し長く閉鎖されていましたが、14年におよぶ修復を経て2020年3月に一般公開が再開されました。ただしエリア入場券とは別に内部チケット(大人280EGP・2026年9月時点)が必要です。私はこれを知らずに引き返す羽目になりました。
階段ピラミッド内部のチケットはどこで買う?
公式料金表ではエリア入場券とは別チケットとして掲載されています(大人280EGP・2026年9月時点)。私の失敗を踏まえると、最初にチケットを買うときに「階段ピラミッドの内部も見たい」と伝えて確認しておくのが確実です。サッカラには銀行カード対応のセルフ券売機も導入されています。
サッカラは何時まで入れますか?
エジプト観光考古省の公式サイトの表記では8:00〜16:00です(2026年9月時点)。営業時間は変更される可能性があるため、訪問前に公式サイトで確認するのがおすすめです。閉館が早めなので、午前中の到着が安心です。
サッカラの所要時間はどれくらい?
階段ピラミッドと列柱廊、セルダブを見て回るだけなら1〜2時間ほど。内部見学や貴族の墓、セラペウム、イムホテプ博物館まで含めるなら3時間前後みておくと安心です。
ギザのピラミッドとどちらを優先すべき?
これは人によります。私なら、エジプト初訪問で時間が限られているならギザを優先します。一方、古代エジプトの建築がどこから始まったのかに興味があるなら、サッカラとダハシュールはかなり面白い場所です。個人的には、ギザで圧倒されたあとにサッカラへ行くと”答え合わせ”のような楽しさがありました。
カイロからのタクシーはいくらが相場?
ここは正直に「わかりません」と書くしかありません。交渉次第で大きく変わりますし、私自身が50ドルと150ドルで揉めた張本人です。金額は必ず乗る前に数字で見せ合って確認してください。
チケットは現金で買えますか?
私はカードで支払いました。エジプトでは遺跡・博物館のチケット販売をカード決済のみに切り替える動きが進んでいるとされているため、国際ブランドのクレジットカードは必ず持参してください。公式サイトからのオンライン購入も可能です。
セルダブのジェセル王像は本物ですか?
サッカラの現地にあるのはレプリカです。本物はカイロのエジプト考古学博物館にあるとされています(展示物の移動が続いているため、訪問前に最新情報の確認をおすすめします)。
場所一覧
| スポット名 | 場所 |
|---|---|
| サッカラ遺跡(ネクロポリス) | Googleマップで見る |
| ジェセル王の階段ピラミッド | Googleマップで見る |
| イムホテプ博物館 | Googleマップで見る |
続きはこちら↓
【エジプト旅行㊼】エジプト最後の夜|カイロの巨大モールと深夜の街歩き、そしてサッカラビールで締めくくる旅
カイロ周辺には色んな見どころがあります。
▶ カイロ観光まとめ|2日・3日モデルコースとおすすめスポット完全ガイド


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