ルクソール観光は「最低2日あれば主要遺跡をしっかり回れる」、エジプト旅行で外せないエリアです。
エジプト南部にあるルクソールは、カイロから飛行機で約1時間。古代エジプトの都「テーベ」があった場所として知られる、世界でも屈指の遺跡都市です。ナイル川を挟んで東岸と西岸に数多くの神殿や王墓が点在しており、「世界最大の野外博物館」と呼ばれることもあります。

カイロのピラミッドが有名なエジプトですが、遺跡の規模や密度という点では、私はルクソールの方が「古代エジプトを体感している感覚」を強く感じました。カルナック神殿や王家の谷など、古代エジプト文明を代表する遺跡が集中しています。
ピラミッド目的でエジプトを訪れる人も多いですが、古代エジプト文明そのものを深く感じたいなら、ルクソールはぜひ訪れたい場所です。
この記事では、実際に一人旅でルクソールを訪れた経験をもとに、おすすめ観光スポット・東岸と西岸の違い・効率的な回り方・必要な旅行日数、そして個人手配のリアルもあわせて解説します。
📌 この記事でわかること
- ルクソールのおすすめ観光スポット(東岸・西岸それぞれ)
- 東岸と西岸をどうやって渡るのか
- 各遺跡の入場料(公式サイトで確認した最新の金額)
- チケットはオンラインで買えるのか
- 何日あれば足りるか・2日間モデルコース
- 市内の移動手段(Uberは使えるのか問題)
- 一人旅目線でのツアーと個人手配の話
旅の実体験は2024年11月のものですが、入場料・営業時間などの情報は2026年9月時点でエジプト観光考古省の公式資料・公式チケットサイトを確認し、最新のものに更新しています。
先に結論だけ知りたい方へ
細かい話は後回しにして、まずこの表だけ見ていただければ、ルクソール旅行の骨組みは組めます。
| 項目 | 結論 |
|---|---|
| おすすめ日数 | 2泊3日(1日でも回れるが、かなり忙しい) |
| 東岸にあるもの | カルナック神殿・ルクソール神殿・スーク・ホテル・駅 |
| 西岸にあるもの | 王家の谷・ハトシェプスト女王葬祭殿・メディネト・ハブ・メムノンの巨像 |
| 東岸の回り方 | 徒歩+タクシーで回れる |
| 西岸の回り方 | 車の確保が前提(半日チャーターが現実的) |
| 配車アプリ | Uberは移動手段としてあてにしない方が安全 |
| チケット | 公式サイトでオンライン購入可・支払いはカードが基本 |
| 王家の谷 | 基本チケットで3つの墓まで。人気の墓は別料金 |
| 快適な時期 | 11〜2月(10月・3月も可。4〜9月はかなり暑い) |
| 宿泊エリア | 初めてなら東岸。屋上テラスのある宿だとなお良い |
ルクソール観光の前に、エジプト旅行全体の基本情報を確認したい方はこちら。
▶ エジプト旅行の基本情報まとめ|気候・服装・ビザ・通貨・注意点を徹底解説
ルクソール観光の基本:東岸と西岸
ルクソール観光を理解するうえで重要なのが、ナイル川を挟んだ「東岸」と「西岸」という考え方です。
| 東岸 | 西岸 | |
|---|---|---|
| 古代の意味 | 生者の世界・神々の世界 | 死者の世界 |
| 主な遺跡の種類 | 神殿 | 王墓・葬祭殿 |
| 代表スポット | カルナック神殿・ルクソール神殿 | 王家の谷・ハトシェプスト女王葬祭殿 |
| 観光の目安 | 半日〜1日 | 半日〜1日 |
東岸(神々の世界)
東岸には、古代エジプトの神々を祀る巨大な神殿が集中しています。太陽が昇る東は「生者の世界」とされ、カルナック神殿やルクソール神殿など、宗教儀式の中心地となる建造物が建てられました。
ホテル・レストラン・市場(スーク)も東岸に集まっているので、旅行者が寝泊まりして拠点にするのも基本は東岸です。

西岸(死者の世界)
一方、西岸は王墓や葬祭殿が集まるエリアです。太陽が沈む西は「死者の世界」と考えられていたため、王や貴族の墓は西岸に作られました。
王家の谷・ハトシェプスト女王葬祭殿・メディネト・ハブなど、ルクソールを代表する遺跡が集中しています。ただし遺跡どうしが数kmずつ離れて点在しているため、西岸は「歩いて回る」のがほぼ不可能だと思っておいてください。車の手配が前提になります。
東岸は歩ける、西岸は歩けない
プランを立てるうえで、この違いを先に押さえておくとかなり楽になります。
| 東岸 | 西岸 | |
|---|---|---|
| 徒歩で回れる? | 回れます。神殿もスークも市街地の中 | 厳しいです。遺跡どうしが数km離れています |
| スポット間の移動 | ルクソール神殿→カルナック神殿はスフィンクス参道(2.7km)を歩けます | 王家の谷→ハトシェプストなどは、すべて車移動 |
| タクシーの捕まえやすさ | 比較的つかまる | 少ない。帰りの足は確保しておくこと |
| おすすめの回り方 | 徒歩+必要に応じてタクシー | 半日チャーターかツアー |
私も東岸は歩いて回り、ルクソール神殿からカルナック神殿へ向かうときだけタクシーを使いました。一方で西岸は、丸ごとチャーター車にお世話になっています。

東岸と西岸は、どうやって渡る?
私は滞在中に「船」と「橋」の両方を経験したので、それぞれの感覚をお伝えします。
① ツアーの船で渡る(気球ツアーのとき)
早朝の西岸の気球ツアーでは、迎えの車で船着場まで送ってもらい、そこから船で西岸へ渡りました。所要は約20~25分。

② 車で橋を渡る(西岸ツアーのとき)
翌日の西岸ツアーでは、ドライバーの車でそのまま橋を渡って西岸へ入りました。以前は橋が少なく渡し船が主要な移動手段だったそうですが、現在は橋が整備されていて、ツアー車両はこちらを使うのが一般的です。
ただしこの橋は市街地から少し南に離れた場所にあるため、「川を渡るだけ」なのに大きく迂回するぶん時間はかかります。
③ 公共フェリー・モーターボートで渡る(個人手配派)
私自身は使いませんでしたが、東岸と西岸のあいだには公共フェリーが運航しており、数エジプトポンド程度と非常に安いとされています。ルクソール神殿周辺の川沿いでモーターボートを交渉して渡る方法もあり、こちらは数十エジプトポンド程度が目安のようです。
ただし西岸に着いてからの足(タクシーやトゥクトゥク)は結局その場で交渉することになります。時間と交渉の手間を節約したいなら、最初から半日チャーターを取ってしまうのが結局いちばん楽だというのが、実際に回ってみた感想です。
🗺️ 西岸をまとめて回るなら現地ツアー(=実質チャーター車)が現実的です
私が使ったのは「ガイドなし・車とドライバーだけ」のプランでした。現地ツアーのガイドはほとんど英語なので、英語が話せない私にはガイドが不要でした。ドライバーとのやり取りは翻訳アプリで問題なくできました。各社で価格も内容もかなり違うので、比較してから決めるのがおすすめです。
→ ルクソールの現地ツアーを見てみる(VELTRA)/予約画面もサポートも日本語で完結するので、英語が不安な人はここから
→ ルクソールのツアーを探す(GetYourGuide)/プラン数が多く、西岸の組み合わせを選びやすい
→ ルクソールの体験・アクティビティを探す(Trip.com)/航空券やホテルとまとめて見たい人に
→ ルクソールのアクティビティを見る(Klook)/セール時の価格が強い
→ エジプトの現地オプショナルツアーを見る(楽天トラベル)/楽天ポイントを貯めている人向け
迷ったら、この順で見てみてください。日本語で完結させたいならVELTRA、プランの数で選ぶならGetYourGuide、価格を比べたいならTrip.comとKlook、という感じです。
予約サイトごとの特徴やタイプ別の選び方は、こちらの記事で比較しています。
→ 海外旅行の現地ツアー予約サイトおすすめ比較|英語が苦手な初心者向けにタイプ別で解説
ルクソールのおすすめ観光スポット
カルナック神殿(東岸)
ルクソール最大の見どころとも言えるのがカルナック神殿です。古代エジプト最大級の神殿複合体で、数千年にわたり歴代のファラオによって増築され続けてきました。
特に有名なのが、134本の巨大な石柱が並ぶ「大列柱室」。中央2列の12本は高さ約21メートル(ビル7階ほど)の「開花式パピルス柱」で、残る122本も高さ約12〜15メートルあります。
敷地は約100ヘクタール(東京ドーム約21個分)と広大で、歩いても歩いても遺跡が続きます。「神殿」というより、「古代都市」を歩いているような感覚です。

💡 私がやらかした「スカラベの取りこぼし」
神殿奥の「聖なる池」のほとりには、巨大なスカラベ(フンコロガシ)の石像があります。反時計回りに7回まわると願いが叶うという言い伝えがあり、観光客が真剣な顔でぐるぐる回っているそうなのですが……私はこの存在を帰国後に調べて初めて知りました。写真にも写っていません。カルナックはとにかく広いので、見たいものは先にリストアップしていくのがおすすめです。
▶ 【エジプト旅㉓】世界最大級のカルナック神殿へ!134本の巨柱に圧倒されたルクソール東岸の旅
ルクソール神殿(東岸)
ナイル川のすぐそばに建つルクソール神殿は、夜のライトアップでも有名な神殿です。新王国時代・紀元前14世紀頃にアメンホテプ3世が建設を始め、その後ラムセス2世らが増築を重ねました。
カルナック神殿とはスフィンクス参道(約2.7km)で結ばれており、古代には「オペト祭」の際に神像が運ばれるパレードが行われていました。長く砂に埋もれていましたが、2021年11月に大規模な整備を経て一般公開されています。

⚠️ 営業開始時間には要注意です
私は6:05に着いて「まだ開いてないよ」と言われました。看板には6:00AM開始と書いてありましたが、手書きで修正されたような跡がありました。
公式チケットサイト(egymonuments.com)では2026年9月時点で6:00開場・最終入場19:00と案内されていますが、現地運用は変わることがあります。開館直後を狙うなら、前日にホテルや現地スタッフへ確認しておくのが確実です。
▶ 私が営業時間トラップに引っかかった話はこちら
▶ 【エジプト旅㉒】ルクソール神殿観光|入場料・オベリスク・スフィンクス参道まで解説
王家の谷(西岸)
新王国時代のファラオたちが埋葬された王墓群です。有名なツタンカーメン王の墓もここで発見されました。現在までに64基の墓が確認されており(エジプト観光考古省の公式サイトでは「60基以上」と案内されています)、うち王墓は約24基。墓には「KV(Kings’ Valley)」から始まる番号が付けられ、内部には色鮮やかな壁画が残されています。

チケットは「3つ選ぶパンチカード式」
王家の谷のチケットは、少し独特な仕組みになっています。
- 基本チケット1枚で、その日に公開されている墓の中から好きな3つに入れる
- 入るたびにチケットへ穴が開けられるパンチカード式でした。3つ分処理されたら終了なので、どの墓に入るかは最初に考えておくのがおすすめです
- 公開される墓はローテーション制。保存のため入れ替わるので、ビジターセンターの掲示板でその日の公開墓を確認します
- ツタンカーメン・セティ1世・ラムセス5世6世などの人気の墓は別途チケットが必要
⚠️ 追加チケットは、墓の入り口では買えません。「やっぱり入りたい」と思ってもチケット売り場まで戻る必要があります。何に入るかは最初に決めてから売り場に並んでください。
また、チケット売り場から墓のエリアまでは500〜700mほど離れており、トラム(ゴルフカートのような乗り物)が往復20EGPで走っています。日陰がまったくない岩山の盆地なので、素直に乗るのがおすすめです。私が利用したときは現金払いで、売り場の建物を出て右側の専用窓口で買いました(カード対応の有無は現地でご確認ください)。
私が入った5つの墓と、かかった金額
私は基本の3つに加えて、追加チケットを2枚買いました。合計1,670EGP(当時のレートで5,316円)、滞在時間は約1時間50分〜2時間です。ゆっくり壁画を眺めたい方なら、2時間半〜3時間見ておくと安心だと思います。
| 墓 | 追加料金 | 感想 |
|---|---|---|
| ラムセス5世・6世(KV9) | 220EGP | 壁画の密度が段違い。二重の宇宙天井が圧巻で、個人的に1位 |
| ラムセス1世(KV16) | なし | 小規模だけどエジプシャンブルーが美しい。基本チケット枠で最高コスパ |
| ラムセス4世(KV2) | なし | 保存状態がよく、初めての1つ目に向いている |
| ツタンカーメン(KV62) | 700EGP | 狭くて壁画も少ないが、王のミイラと向き合える唯一無二の体験 |
| ラムセス7世(KV1) | なし | 短くサクッと見学できる。1858年の落書きが残っているのが面白い |
👑 ツタンカーメンの墓に「お宝」を期待していくと、ギャップがあります
副葬品の黄金のマスクなどは、2025年11月に全面開館した大エジプト博物館(GEM/ギザ)に移されています。5,000点を超えるツタンカーメンの副葬品が一堂に展示されるのは史上初とのことです。
つまり王家の谷のKV62で見られるのは、石棺と、ガラスケースに安置されたご本人のミイラ。豪華さを期待するとがっかりするかもしれませんが、「発見された当時のままの場所で、3,300年前の王と静かに向き合う」という体験は、ここでしかできません。
▶ カイロ観光まとめ|2日・3日モデルコースとおすすめスポット完全ガイド
🗺️ 【2025年の大ニュース】トトメス2世の墓が見つかりました
2025年2月、エジプト観光考古省がトトメス2世の墓を発見したと発表しました。ハトシェプスト女王の夫にあたる第18王朝のファラオで、第18王朝で唯一見つかっていなかった王墓だったそうです。場所は王家の谷から西へ約2.4kmの地点。
残念ながら一般公開はされていませんが、「まだ見つかっていないものがある」場所を歩いていると思うと、遺跡の見え方が少し変わってきます。
▶ 【エジプト旅行⑰】王家の谷観光ガイド|ツタンカーメンの墓・チケット料金・おすすめの墓5選
▶ 【王家の谷観光ガイド】チケット・おすすめ墓・所要時間・行き方を詳しく解説
ハトシェプスト女王葬祭殿(西岸)
古代エジプトで数少ない女性ファラオとして知られるハトシェプスト女王の葬祭殿です。断崖絶壁を背景に建つ3段構造の神殿は、ルクソールの遺跡の中でも特に美しい建築のひとつとされています。
岩壁と神殿が一体となったシルエットは、写真でも何度も見ていたはずなのに、実際に目の前にすると想像以上の迫力がありました。
🚶 チケット売り場から神殿までは約500m離れています。私は徒歩で向かいましたが、有料の電動カートが走っているのを見かけました(乗り場は見つけられませんでした…)。日差しが強い時間帯なら、カートを探してみると体力の消耗を抑えられるかもしれません。

▶ 【エジプト旅行⑯】ルクソール西岸ツアー開始|ハトシェプスト女王葬祭殿の絶景
メディネト・ハブ(西岸)
ラムセス3世が建設した葬祭殿で、保存状態の良いレリーフが多く残っています。他の遺跡と比べて観光客が少なく、ゆっくり見学できる穴場的なスポットです。
「拳が入るほど」とも言われる深彫りのレリーフや、天井に残る鮮やかな彩色など、カルナック神殿やルクソール神殿とはまた違う魅力があります。
💡 メディネト・ハブが「穴場」なワケと、行くときのコツ
西岸の半日ツアーは王家の谷・ハトシェプスト・メムノンの巨像の定番3点セットで組まれることが多く、メディネト・ハブはツアーに含まれてない場合もあります。行きたい場合は、予約時か乗車時に「メディネト・ハブも入れてほしい」と伝えておきましょう。
もうひとつ、チケット売り場が神殿とは離れた場所にあります。私のときはドライバーが先に売り場へ寄ってくれました。個人で行く場合は、いきなり神殿の入り口に向かわないようご注意を。

▶ 【エジプト旅行⑱】アラバスターのお土産屋さんと穴場遺跡「メディネト・ハブ」
メムノンの巨像(西岸)
平原にぽつんと佇む、高さ約18メートルの2体の巨像。かつてはアメンホテプ3世の巨大な葬祭殿が建っていましたが、現在残っているのはこの巨像のみです。
入場無料・チケット不要で気軽に立ち寄れるため、西岸観光の締めくくりに訪れる人が多いスポットです。滞在時間も10分程度あれば十分なので、「もう1か所行けるかな」というときの調整にも使えます。

▶ 【エジプト旅行⑲】ルクソール西岸半日ツアー体験記|王家の谷・ハトシェプスト神殿・メムノンの巨像を巡る
熱気球ツアー(西岸上空)
ルクソールといえば、早朝の熱気球ツアーも外せません。ナイル川と遺跡群を上空から一望できる体験で、トルコのカッパドキアと並ぶ「気球の聖地」とも言われています。
私はAgodaで予約して4,982円(2024年11月時点・ホテル送迎とボート移動込み)でしたが、当日は強風のため中止になりました。しかも返金はありませんでした。気象条件による中止は返金対象外という規約だったのだと思います。
💸 予約前に「天候中止のときどうなるか」を必ず確認してください。返金・振替の扱いは予約サイトや催行会社によってまったく違います。私は確認せずに予約して、まるまる授業料になりました。
翌朝、ホテルの屋上から見上げた空には無数の気球が浮かんでいて、それはそれで言葉を失う美しさでした。どうしても気球に乗りたい方は、「日程に余裕を持たせて、中止でも翌日リトライできる形にしておく」のが一番の対策だと思います。
気球ツアーの相場と、選ぶときのポイント
ここからは私が調べた範囲での情報です。私が確認した複数の予約サイトでは、1人あたり40〜150ドルほどと価格の幅がかなり広くなっていました。時期・催行会社・送迎の有無・朝日が見れる時間などで差が出るようです。
価格だけで選ぶと窮屈だったり時間帯が合わなかったりするので、次の項目もあわせて確認してから決めるのがおすすめです。
| チェックする項目 | 目安 |
|---|---|
| ゴンドラの定員 | 16〜24人なら比較的ゆったり。28〜32人の格安プランは窮屈になりやすい |
| フライト時間 | 45〜60分が標準 |
| ピックアップ時刻 | 早朝4:30〜5:00頃。逆算すると2時半起きもありえます |
| 朝日を空で見られるか | 日の出後の遅い便は安い。「空で朝日を迎えたい」なら早朝便を選ぶこと |
| 服装 | 冬の早朝は12〜15℃程度。羽織れるものと歩きやすい靴 |
なお2013年の気球の事故以降、エジプト当局は気球ツアーの安全基準を大幅に引き上げたとされています。気象条件によって当日中止になることは珍しくないようなので、予約前に「悪天候で中止になった場合の返金・振替の条件」を必ず確認しておいてください。私はここを確認せずに予約して、まるまる授業料になりました。
🎈 ルクソールの気球ツアーは予約サイトで料金差が大きいので比較がおすすめ
→ ルクソール日の出気球ツアーを見てみる(GetYourGuide)/キャンセル規定が事前に確認しやすい
→ ルクソールの熱気球ツアーを探す(Trip.com)/日本語表示で比較しやすい
→ ルクソールの熱気球を探す(Klook)/セール価格が出ることがある
▶ 【エジプト旅行⑮】ルクソール気球ツアー当日|夜明けのナイルを渡り、西岸へ
ルクソール主要遺跡の入場料一覧【2026年9月時点】
ルクソール観光でかかる主要遺跡の入場料をまとめました。私が2024年11月に実際に支払った金額と、2026年9月時点でエジプト観光考古省の公式資料・公式チケットサイトを確認した金額を突き合わせています。
カルナック神殿については、公式チケットサイトで2026年9月時点の金額を直接確認しています。
| 遺跡 | 大人 | 学生 | 開場時間 |
|---|---|---|---|
| カルナック神殿 | 600EGP | 300EGP | 6:00〜17:00 |
| ルクソール神殿 | 500EGP | 250EGP | 6:00〜20:00(最終入場19:00) |
| スフィンクス参道 | カルナック神殿とルクソール神殿の両方のチケットが必要 | ||
| 王家の谷(3つの墓まで) | 750EGP | 375EGP | 6:00〜17:00 |
| └ ツタンカーメンの墓(KV62) | +700EGP | +350EGP | 同上 |
| └ ラムセス5世・6世の墓(KV9) | +220EGP | +110EGP | 同上 |
| └ セティ1世の墓(KV17) | +2,000EGP | — | 同上 |
| └ アイ王墓(西谷) | +200EGP | +100EGP | 同上 |
| └ トラム(往復) | 20EGP・現金払い | ||
| ハトシェプスト女王葬祭殿 | 440EGP | 220EGP | 6:00〜17:00 |
| メディネト・ハブ | 220EGP | 110EGP | 6:00〜17:00 |
| ラメセウム | 220EGP | 110EGP | 6:00〜17:00 |
| デイル・エル・メディナ | 220EGP | 110EGP | 6:00〜17:00 |
| 王妃の谷 | 220EGP | 110EGP | 6:00〜17:00 |
| └ ネフェルタリの墓(QV66) | 2,500EGP | — | 現在閉鎖中 |
| ルクソール博物館 | 400EGP | 200EGP | 9:00〜13:00/17:00〜20:00 |
| ミイラ博物館 | 220EGP | 110EGP | 9:00〜13:00/17:00〜20:00 |
| メムノンの巨像 | 無料(チケット不要) | ||
根拠にした公式資料はこちらです。訪問前にご自身でも確認しておくと安心です。
▶ エジプト観光考古省 チケット料金表(公式PDF)
▶ エジプト観光考古省 公式チケットサイト(egymonuments.com)
💀 ネフェルタリの墓は現在入れません
「エジプトで最も美しい墓」とも言われる王妃ネフェルタリの墓(QV66)は、2024年に閉鎖されて以降、2026年9月時点でも一般公開再開の発表を確認できません。ルクソールパスのプレミアム版を検討している方は、この点が判断材料になります(後述)。
各遺跡の費用やエジプト旅行全体の予算感は、こちらの記事で詳しくまとめています。
▶ 【エジプト旅行費用まとめ】15日間ひとり旅の総額30万円のリアルな内訳を全公開
ルクソールのチケットはオンラインで買える?
買えます。ここは私が訪れた2024年11月から状況が進んでいる部分なので、これから行く方には特に知っておいてほしいところです。
エジプト観光考古省の公式チケットサイト「egymonuments.com」で、カルナック神殿・ルクソール神殿・王家の谷などの入場券を事前購入でき、QRコード付きのeチケットが発行されます。
🎟️ オンライン購入するときの実践メモ
- QRコードは必ずスクショを撮ってから出かける。王家の谷は岩山に囲まれていて電波が弱く、現地でメールを開けないことも考えられます。
- 王家の谷の追加チケット(ツタンカーメンなど)は現地窓口でしか買えないことがあるので、現地でも並ぶ前提で考えておく
そしてもうひとつ重要なのが支払い方法です。エジプトの主要遺跡ではカード決済が基本になっています。私が訪れた2024年11月時点で、王家の谷の窓口にはすでに「Cards Only」と掲示され、現金が使えませんでした。VISAまたはMastercardを用意しておくのがおすすめです。
ただし施設によって対応状況が異なる可能性はあるので、少額の現金もあわせて持っておくと安心です。
- VISAかMastercardを必ず用意する(AmexやJCBは使えない場所があります)
- ただしカルナック神殿の窓口にはJCBのステッカーも貼られていました。場所によって対応が違うということです
- 予備のカードをもう1枚。エラーが出る窓口が実際にあります
- 渡航前に海外利用の設定を有効にしておく
- 一方でトラム代・チップなどは現金なので、少額紙幣も別途必要
💳 私が使っているエポスカードは年会費無料で海外旅行保険付き。ただし利用付帯なので、空港までの電車かバス代をエポスで払うのだけ忘れずに。
→ エポスカードの詳細を見てみる
遺跡の入場料の支払いには、VISAの楽天プレミアムカードをメインで使っていました。現地通貨はエポスカードの海外キャッシングで調達しました。
→ 海外旅行のクレジットカードはこの2枚でOK|エポスカード×楽天プレミアムカード実体験レビュー
→ エポスカード海外キャッシング完全ガイド|ATMの使い方・現地通貨の選び方・繰り上げ返済まで解説
ルクソールパスは買うべき?
ルクソールには、複数の遺跡をまとめてカバーできる「ルクソールパス」というフリーパスがあります。私自身は今回使いませんでしたが、判断材料になりそうな情報を整理しておきます。
| スタンダード | プレミアム | |
|---|---|---|
| 料金(大人) | 約130ドル/120ユーロ | 約250ドル/220ユーロ |
| 料金(学生) | 約70ドル/60ユーロ | 約130ドル |
| 有効期間 | 5日間・対象施設は何度でも入場可 | |
| セティ1世の墓 | 対象外 | 対象 |
| ネフェルタリの墓 | 対象外 | 対象(ただし現在閉鎖中) |
購入にはパスポートと証明写真が必要とされており、支払いはドルまたはユーロの現金を求められることが多いようです。カルナック神殿・王家の谷などで購入できるとされていますが、購入場所や支払い方法は変更される可能性があるため、現地で確認してください。
🧮 買うか買わないかの、シンプルな判断基準
一般的な2日程度の観光なら、個別チケットの方が安くなることが多いです。この記事の料金表で自分が行く場所を足し算してみてください。私は3泊しましたが、計算した結果、個別購入の方が安かったのでパスは買いませんでした。
スタンダードが効いてくるのは「王家の谷の墓をたくさん見たい人」です。個別チケットだと3つまでしか入れませんが、パスなら公開中の墓を制限なく回れるとされています。
プレミアムは、現状かなり判断が難しいです。2つある目玉のうちネフェルタリの墓が閉鎖中なので、2026年9月時点で追加メリットとして残る大きな要素はセティ1世の墓(個別2,000EGP)ということになります。差額は120ドル。「スタンダード+セティ1世の個別チケット」と比べてから決めるのがおすすめです。為替レートによって結論が変わるので、出発前に一度計算してみてください。
制度や料金、購入方法は変更されることがあるため、最新情報は必ず現地でも確認するようにしてください。
ルクソール観光は何日必要?
| 日数 | 観光できる範囲 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 1日 | 王家の谷・ハトシェプスト・カルナック神殿など主要スポットのみ | 乗り継ぎや短期滞在の人。かなり忙しいスケジュールになります |
| 2日 | 西岸1日+東岸半日。主要スポットを余裕を持って観光できる | 一般的なルクソール観光に最もおすすめの日数 |
| 3日以上 | メディネト・ハブ・デイル・エル・メディナなどマイナー遺跡まで。気球が中止になっても翌日リトライできる | 遺跡好き・ゆっくり観光したい人にはベスト |
主要スポットだけなら2日でも十分回れますが、夜のルクソール神殿や街歩きまで楽しむなら2泊3日あるとかなり満足度が高いです。私は今回3泊(深夜着なので実質2泊に近いですが)したことで、西岸ツアー・東岸神殿・夜のルクソールと、かなり充実した観光ができました。
正直、行く前は「遺跡ばかりだし2日で十分かな」と思っていたのですが、その予想は完全に裏切られました。欲を言えばもう1日ほしかったくらいです。
ルクソール観光モデルコース(2日間)
| 日程 | 時間帯 | スポット |
|---|---|---|
| 1日目 | 早朝 | 熱気球ツアー(オプション/ピックアップは4:30〜5:00頃) |
| 午前〜夕方 | 西岸観光(王家の谷・ハトシェプスト女王葬祭殿・メディネト・ハブ・メムノンの巨像) | |
| 2日目 | 午前〜昼 | ルクソール神殿 → スフィンクス参道 → カルナック神殿 |
| 夕方〜夜 | ルクソール神殿の夜景 → 夜散歩・スーク(市場)探索 |
西岸の遺跡はどこも日陰が少ないので、開場時間に合わせて早めに動くのがおすすめです。昼前にはかなり暑くなります。
西岸の所要時間の目安
1日目のスケジュールを組むときの参考にしてください。
| スポット | 所要時間 |
|---|---|
| 王家の谷(墓3〜5つ) | 約2時間(私は5つ回って約1時間50分〜2時間でした) |
| ハトシェプスト女王葬祭殿 | 約1時間(チケット売り場からの往復500mを含む) |
| メディネト・ハブ | 約1時間 |
| メムノンの巨像 | 10〜20分 |
| スポット間の移動 | 合計1〜2時間ほど |
全部足すと6時間前後。だから西岸は「半日ツアー」でも成立しますが、じっくり見たいなら丸1日取っておくと余裕が出ます。
1日しかない場合のモデルコース
乗り継ぎなどで滞在が1日しか取れない方向けのプランです。朝いちで西岸へ向かうのが最大のポイント。昼以降の西岸は日差しがきついので、涼しい時間帯に一番歩く場所を済ませてしまいます。
| 時間帯 | スポット | ひとこと |
|---|---|---|
| 6:00〜8:00 | 王家の谷 | 開場と同時に。混雑と暑さの両方を避けられます |
| 8:30〜9:30 | ハトシェプスト女王葬祭殿 | 王家の谷から車で10分ほど |
| 10:00〜10:20 | メムノンの巨像 | 無料。西岸の締めくくりに |
| 昼 | 東岸へ戻って昼食・休憩 | 一番暑い時間は屋内で回避 |
| 15:00〜17:00 | カルナック神殿 | 広いので時間を多めに |
| 17:30〜19:00 | ルクソール神殿 | 日没後のライトアップが見どころ |
このプランなら、西岸の半日チャーターを朝6時開始で予約しておくのが必須になります。前日までに手配しておいてください。
ルクソール市内の移動手段|Uberは使える?
先に結論を言うと、ルクソールでは、Uberを移動手段としてあてにしない方が安全です。
カイロではあれほど便利だったUberですが、ルクソールでは使えませんでした。アプリの画面自体は開けても車がつかまらない、という報告も多く見かけます。私も最初からあてにせず、空港送迎を事前予約しています。
ここは「使えたらラッキー」くらいに考えて、代わりの足を用意しておくのが正解だと思います。なおサービス提供エリアは変わる可能性があるので、渡航前に最新の状況をご確認ください。
| 手段 | おすすめ度 | ポイント |
|---|---|---|
| Uber | △ | ルクソールでは安定した移動手段として期待しにくい |
| inDrive | △ | 自分で価格を提示してドライバーが応じる方式。私が確認した範囲では現金払いが基本。西岸はドライバーが少ないようです |
| Careem | △ | 対応エリアではあるものの、車がつかまらないという声も多い |
| 流しのタクシー | ◯ | メーターはないので乗る前に必ず金額交渉。往復なら「往復の総額」であることを明確に |
| チャーター(半日・1日) | ◎ | 西岸を回るならこれが本命。ツアーサイトで事前予約できる |
| 馬車(カレッシュ) | △ | 東岸の観光エリアで多い。トラブルも多いので後述 |
配車アプリが弱い街なので、「アプリで何とかなるだろう」と考えていると足を失います。特に西岸は流しのタクシーも少ないので、行き帰りの足はセットで確保しておいてください。
空港からホテルへは事前予約が正解でした
私は夜到着の便だったので、現地ツアーサイトで空港送迎を事前予約しておきました。空港からホテルまで約8.9km(車で18分ほど)で867円(2024年予約時の料金)。
Uberが使えない・深夜到着・初めての街という三重苦の中、到着ロビーで名前を書いたボードを持った人が待っていてくれる安心感は、数百円の差では買えないものでした。現在は当時より少し値上がりしているようですが、それでも事前予約はおすすめです。
💡 ルクソール空港の送迎を事前予約するなら
→ ルクソール空港の送迎をチェックする(GetYourGuide)
→ 空港送迎を探す(Trip.com)
→ 空港送迎のプランを見てみる(KKday)
ルクソールで泊まるなら東岸?西岸?
ルクソールの宿選びで意外と悩むのが、ナイル川を挟んだ東岸と西岸のどちらに泊まるかです。それぞれの特徴をまとめました。
| 東岸 | 西岸 | |
|---|---|---|
| 雰囲気 | 賑やかな市街地 | のどかで静か |
| お店・レストラン | 多い | 少なめ |
| 近い場所 | ルクソール神殿・スーク(市場)・駅 | 王家の谷など西岸の遺跡・気球ツアー会場 |
| 配車アプリ | まだ拾える可能性がある | ほぼ期待できない |
| 向いている人 | 初めての人・一人旅・夜も街歩きしたい人 | 静かに過ごしたい人・連泊する人 |
私は東岸のQueens Valley Hotelに泊まりました。3泊4日・朝食付きで11,602円(1泊あたり約3,860円)です。
年季は入っていましたが、ルクソール神殿やナイル川沿いまで歩いて出られる立地は抜群でした。そして何より良かったのが屋上テラスです。
🌟 ひとり旅なら「屋上テラスのある宿」を強くおすすめします
私が泊まった宿の屋上からは、朝はナイル川と西岸ののどかな眺め、夜はライトアップされた岩山のシルエットが見えました。気球が飛んでる日は、この屋上から空一面の気球を眺めることができました。
宿を探すときに「ルーフトップあり」を条件に入れてみると、満足度が変わると思います。
ひとつだけ注意点を。私の部屋は2階の道路側で、近くのモスクのアザーン(礼拝の呼びかけ)がダイレクトに枕元まで届きました(笑)。夜明けのアザーンはかなり早い時間に流れることがあるので、音に敏感な方はノイズキャンセリング付きのイヤホンか耳栓を持参すると安心です。
🏨 ルクソールのホテルを探すなら
→ ルクソールのホテルを見てみる(Agoda)/私が実際に予約したのもAgodaでした
→ ルクソールのホテルを比較する(Trip.com)/同じ宿でも値段が違うことがあるので比較用に
📍 Queens Valley Hotelをグーグルマップで見てみる
ルクソールへの行き方
| 出発地 | 移動手段 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| カイロから | 飛行機 | 約1時間(最も便利) |
| 寝台列車 | 約10〜12時間(夜行で移動・宿泊費を節約できる) | |
| アスワンから | チャーター車・バス | 約3〜4時間(直行なら約3時間・約215km) |
| ナイルクルーズ | 2〜4泊かけてナイル川を北上 |
🚆 【重要】カイロ発の寝台列車は、駅が変わりました
2024年10月以降、カイロ〜ルクソール/アスワンの寝台列車はラムセス駅ではなく、新しくできた「カイロ上エジプト駅(バシュティール駅)」から発車しています。ガイドブックやネット上の記事はまだ古い情報のままのものが多いので、ここは要注意です。
場所はラムセス駅から西へ約7kmで、最寄りの地下鉄駅がありません。中心部からタクシーで45〜60分は見ておいてください。なお、ギザ駅からも乗車できるので、ピラミッド周辺に泊まっているならそちらの方が楽です。
運行は民間のAbela Trainsが担当しています(古い記事にある「Watania」表記も同じ列車です)。料金は1人用キャビンで120ドル前後、2人用で1人80ドル前後が目安とされています。
私がネットで調べた限りでは、多くの旅行者はカイロから入り、ルクソール → アスワンの順に南下するルートが多い気がしました。私もこのルートで旅しています。
✈️ エジプトまでの航空券を探すなら
→ カイロ→ルクソールのフライトを探す(Trip.com)
→ 海外航空券をまとめて比較する(スカイチケット)
アスワン方面へのアクセスや、ルクソール〜アスワンの移動手段の比較はこちらでまとめています。
▶ アスワン行き方まとめ|カイロ・ルクソールからのアクセス(飛行機・鉄道・バス比較)
▶ 【エジプト旅行㉖】ルクソール→アスワン移動|鉄道・クルーズ・チャーター車を比較
エジプトでは配車アプリ・地図アプリ・翻訳アプリがかなり役立ちます。渡航前に、通信手段とあわせて準備しておくと安心です。私はahamoをそのまま使い、追加設定なしでエジプトでもデータ通信ができました(海外データは月30GBまで追加料金なし)。
▶ エジプト旅行で使ってよかったアプリまとめ|15日間ひとり旅の実体験で解説
▶ 海外旅行の通信手段5つを比較|格安SIMユーザーが損しない選び方
ルクソール観光のベストシーズンと服装
一般に「ベストシーズンは10月〜3月」と言われますが、実際に11月に行ってみると10月と3月はまだかなり暑いと思います。もう少し細かく整理すると、こんな感じです。
| 時期 | 観光のしやすさ |
|---|---|
| 11月〜2月 | もっとも快適。遺跡歩きに向いています。ただし早朝は冷え込みます |
| 10月・3月 | 暑くなるものの、比較的行きやすい時期。午前中に動くのが前提 |
| 4月〜9月 | かなり暑く、40℃を超えることも。遺跡観光にはきつい季節です |
快適さを最優先するなら11月〜2月を狙ってください。
| 項目 | 目安(11月) |
|---|---|
| 平均最高気温 | 約29℃ |
| 平均最低気温 | 約14℃ |
| 早朝の気温 | 10〜14℃前後まで下がることも |
| 降水 | ほとんど降りません |
| 服装 | 日中は半袖でOK。ただし朝晩用に薄手の長袖・パーカーを1枚 |
私が訪れた11月でも日中はかなり暑く感じたため、観光は午前中か夕方に回るのがおすすめです。一方で気球ツアーの早朝は想像以上に冷え込み、半袖一枚の人はほとんど見かけませんでした。「日中は夏、早朝は秋」くらいの温度差だと思っておくと、荷造りを間違えません。
ルクソール観光の注意点
① とにかく暑い・日陰が少ない
11月でもベストシーズンとはいえ日中の日差しは強烈です。遺跡は基本的に屋外で日陰が少ないため、帽子・日焼け止め・水は必須。特に王家の谷は岩山に囲まれた盆地のような地形で、太陽が容赦なく降り注ぎます。墓の中はひんやりしていても、移動でじわじわ体力が奪われるので、水は多めに持参してください。砂利道を歩くので、靴はサンダルよりスニーカーが安心です。
▶ エジプト旅行の持ち物ガイド|一人旅で後悔したリアルな必須リスト
② 西岸は移動手段の確保が前提
遺跡が広いエリアに点在しているうえ、前述のとおりルクソール(特に西岸)では配車アプリがほとんど機能しません。カイロやギザのような感覚でいると移動に困ります。タクシーのチャーターかツアーの申し込みが現実的です。
ただし、ツアーの多くは2名以上からの参加が条件で、1名参加だと追加料金が発生したり実質2人分かかることも珍しくありません。事前に1名参加OKのプランを探しておくのがおすすめです。
💡 一人参加OKの現地ツアーを見つけるコツ
- 「1名あたり」か「1グループあたり」かを必ず確認する。チャーター系は「1台あたり」のことも多く、一人だと割高になりがちです
- 「プライベートツアー」より「乗合・混載(シェア)ツアー」の方が、一人参加でも料金を抑えられることが多い
- 複数のサイトを横断して比較する。同じツアーでもサイトによって最低催行人数や料金が違うことがあります
③ 支払いはクレジットカード必須
主要遺跡のチケットは現金不可・カードのみです。VISAとMastercardが使えるところがほとんどですが、アメックスやJCBは使えないこともあります。詳しくは前述の「チケットはオンラインで買える?」をご覧ください。
④ 馬車の勧誘に注意
夜の散歩中などに「ワンダーラー!(One dollar!)」と声をかけてくる馬車がいます。直訳すれば1ドルですが、本当に1ドルで乗れるという意味ではないようです(笑)。乗車後に「チップは別だ」「距離が長かった」と金額が膨らんでいくケースもあるようで、実際には時間制で交渉するのが一般的とされています。
私は歩くペースに合わせて延々と横についてこられ、最終的に「完全無視」で切り抜けました。断っても終わらないときは、申し訳なく思わず「無」になるのも立派な防衛術です。どうしても乗る場合は、【金額・通貨・チップの有無】を乗る前に必ず明確にしてください。
なお、近年は働く馬の扱いを気にして馬車を避ける旅行者も増えていると海外のガイドでは触れられています。乗る・乗らないは個人の判断ですが、そういう視点があることも知っておくといいかもしれません。

⑤ 撮影ルールは変動中
王家の谷の墓内での撮影については、情報がかなり分かれています。「スマホは無料でOK、一眼レフや三脚は許可証が必要」という案内もあれば、「撮影許可証は廃止された」という報告もあり、2026年時点でどれが正しいのか断定できません。フラッシュ禁止は共通しているようです。現地の掲示とスタッフの案内に従ってください。
エジプトの治安全般については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
▶ エジプトの治安は危険?一人旅で感じたリアルと注意点まとめ
ルクソール観光のよくある質問
Q. ルクソールは1日で回れますか?
A. 主要スポットだけなら回れますが、かなり駆け足になります。西岸(王家の谷・ハトシェプスト)と東岸(カルナック・ルクソール神殿)は移動に時間がかかるので、1日で両方は正直きついです。最低でも2日、できれば2泊3日を確保するのがおすすめです。
Q. ルクソールパスと個別チケット、どちらが得ですか?
A. 2日程度の一般的な観光なら、個別チケットの方が安くなることが多いです。パスが効いてくるのは「王家の谷の墓を3つ以上見たい」「4〜5日かけてマイナー遺跡まで回る」といったケースです。この記事の料金表で、行く予定の場所を足し算して比べてみてください。
Q. ガイドは必要ですか?
A. カルナック神殿とルクソール神殿は英語の解説板があるので、ガイドなしでもある程度は楽しめます。一方王家の谷は墓の中に解説がほとんどありません。私は事前にブログやYouTubeで予習していったので、ガイドなしでも「これがヌト女神か!」と楽しめました。深く知りたい方はガイド付き、自由に見たい方は予習+チャーター車、という選び方がいいと思います。
Q. 現金は必要ですか?
A. 遺跡の入場料はカードのみですが、トラム代(20EGP)・チップ・ローカルのお店では現金が必要です。5・10・20エジプトポンドといった少額紙幣を常に持っておくと安心です。ホテルで部屋に案内してもらったあとスタッフが立ち去らない場合は、チップ待ちのサインです(私は最初これがわからず、10秒ほど気まずい沈黙を経験しました)。
Q. ルクソール西岸は個人で回れますか?
A. 回れます。ただし遺跡どうしが数kmずつ離れているため、徒歩だけで回るのは現実的ではありません。タクシーの都度交渉、半日チャーター、ツアーのいずれかを組み合わせることになります。初めてなら「車+ドライバー」の半日チャーターがいちばん分かりやすいです。私もこの形で、王家の谷・ハトシェプスト・メディネト・ハブ・メムノンの巨像を1回で回りました。
Q. 東岸は歩いて回れますか?
A. こちらは歩けます。ルクソール神殿もスークもホテル街も市街地の中にあり、ルクソール神殿からカルナック神殿へはスフィンクス参道(2.7km)を歩いて向かうこともできます。ただし炎天下で2.7kmはなかなかの距離なので、暑い時間帯はタクシーとの併用がおすすめです。
Q. 一人でも参加できるツアーはありますか?
A. あります。ただし数は多くないので、複数の予約サイトを横断して探すのが必須です。「1名あたりの料金か、1グループあたりの料金か」を必ず確認してください。
Q. 英語が話せなくても大丈夫ですか?
A. 大丈夫でした。私はほとんど話せませんが、翻訳アプリと指差しでどうにかなっています。「ガイドなし・車とドライバーだけ」のチャーター型を選べば、そもそも複雑な会話が発生しません。ドライバーとの連絡はWhatsAppが便利です。
Q. 王家の谷では、どの墓を選べばいいですか?
A. 私が5つ回った中でのおすすめは、ラムセス4世(KV2)・ラムセス1世(KV16)・ラムセス7世(KV1)の3つ(すべて追加料金なし)。ここに+220EGPでラムセス5世・6世(KV9)を足すと満足度がぐっと上がります。ただし公開墓はローテーション制なので、当日の掲示板で確認してください。
まとめ
カイロ周辺とはまた違った、”神殿と王墓の街”としての魅力があるルクソール。カルナック神殿や王家の谷など、古代エジプト文明を象徴する遺跡が数多く残されており、遺跡好きなら間違いなく満足できる場所でしょう。
最後に、これから行く方に向けて要点だけまとめておきます。
- 日数は2泊3日が目安。気球に乗りたいなら中止に備えて予備日を
- 宿は東岸。できれば屋上テラスのあるところ
- Uberは使えない。西岸は半日チャーターを事前予約しておく
- 遺跡の支払いはカードのみ。VISA/Masterを2枚と、チップ用の少額紙幣
- チケットは公式サイトで事前購入できる。QRはスクショ必須
- 快適に歩きたいなら11〜2月。夏はかなり厳しいです
エジプト旅行を計画しているなら、カイロだけでなくぜひルクソールにも足を伸ばしてみてください。数千年前の文明のスケールを、実際に体感することができます。
🧳 「個人手配はやっぱり不安…」という方へ
航空券・ホテル・現地観光がまるごとセットになったパッケージツアーなら、日本語サポート付きで移動の手配もすべてお任せできます。初めてのエジプトで不安が大きい方は、こちらも選択肢に入れてみてください。
→ JTB旅物語のエジプトツアーを見てみる
※本記事の入場料・営業時間などの情報は、2026年9月3日にエジプト観光考古省の公式資料および公式チケットサイトで確認した内容をもとに記載しています(旅の実体験は2024年11月)。エジプトは料金改定が頻繁なため、訪問前には公式サイトでの再確認をおすすめします。
この記事は、エジプト政府観光局などの公式ガイドや網羅的な観光案内ではなく、著者が2024年11月に実際にルクソールを訪れた経験をもとにした「私なりのまとめ」です。同じ場所を訪れても、時期や運によって印象が変わることもあると思うので、あくまで一つの体験談として参考にしていただけたら嬉しいです。
今回訪れた場所一覧
| スポット名 | メモ | 地図 |
|---|---|---|
| カルナック神殿 | 600EGP/6:00〜17:00。134本の大列柱室 | Googleマップで見る |
| ルクソール神殿 | 500EGP/6:00〜20:00(最終入場19:00)。夜のライトアップが見どころ | Googleマップで見る |
| 王家の谷 | 750EGP(3墓まで)/6:00〜17:00。トラム往復20EGP | Googleマップで見る |
| ハトシェプスト女王葬祭殿 | 440EGP/6:00〜17:00。チケット売り場から約500m | Googleマップで見る |
| メディネト・ハブ | 220EGP/6:00〜17:00。チケット売り場は神殿と別の場所 | Googleマップで見る |
| メムノンの巨像 | 無料。高さ約18mの2体の巨像 | Googleマップで見る |
| Queens Valley Hotel | 東岸・3泊11,602円。屋上テラスからの眺めが最高 | Googleマップで見る |
| El Hussein Restaurant | ハト料理「ハマーム・マフシー」を食べたお店 | Googleマップで見る |
| ルクソール国際空港 | 市街地まで約9km・車で20分弱 | Googleマップで見る |
| ルクソール駅 | カイロ・アスワン方面の列車の発着駅 | Googleマップで見る |
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