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王家の谷観光ガイド|チケット料金・おすすめの墓・所要時間・行き方【ルクソール】

王家の谷 エジプト旅行

エジプト南部ルクソールの西岸にある「王家の谷(Valley of the Kings)」は、古代エジプト新王国時代のファラオたちが眠る王墓群です。ツタンカーメン王の墓が発見された場所としても有名で、ルクソール観光では必ず訪れる定番スポットとなっています。

この記事は、2024年11月に私が実際に王家の谷を訪れ、5つの墓を回った体験をベースに、チケットの仕組み・墓の選び方・行き方をまとめたものです。料金や開園時間のように変わりやすい情報は、2026年9月時点でエジプト観光・考古省の公式サイトを確認し直して記載しています。

「当時こうだった話」と「今こうなっている話」は、読んでいて混ざらないように分けて書きました。

📋 この記事で答えていること

・チケットはいくら?何基まで入れる?

・追加料金を払ってでも入るべき墓はどれ?

・所要時間はどれくらい見ておけばいい?

・何時に行くのがベスト?営業時間は?

・写真は撮っていいの?

・一人旅でも行ける?ツアーとチャーターどっち?

・ルクソールパスは元が取れる?

ルクソール王家の谷の墓の配置マップ看板
王家の谷のマップ。KV番号ごとに墓の位置が示されています

エジプト旅行全体の基本情報はこちらでまとめています。
→ エジプト旅行の基本情報まとめ|気候・服装・ビザ・通貨・注意点を徹底解説

日陰のないルクソール王家の谷の風景
日陰がほとんどありませんので、暑さ対策、熱中症対策は万全に

王家の谷とは?

王家の谷は、紀元前16世紀頃から約500年間にわたり、新王国時代(第18〜20王朝)のファラオたちが埋葬された王墓群です。

エジプト観光・考古省の公式サイトによると、この谷には60基を超える墓と、ほとんど穴に近い未完成の墓が20基ほどあるとされています。「王家の谷」という名前ですが、実際に埋葬されているのはファラオだけではなく、王族や身分の高い高官も含まれているそうです。

また、王家の谷は東の谷と西の谷に分かれています。観光で「王家の谷」と呼ばれるのはほぼ東の谷のほうで、西の谷にあるのはごく少数の墓だけです。

古王国時代のピラミッドとは違い、新王国の王たちは盗掘を避けるため岩山を掘って墓を作るようになりました。公式サイトにも、古王国・中王国のピラミッドが盗掘された事実を知っていたからこそ、人目につかない谷の地下に墓を選んだ、という趣旨の説明があります。ここに確実に埋葬された最初の王とされるのが、第18王朝のトトメス1世(紀元前1504〜1492年頃)です。

そして1922年、イギリスの考古学者ハワード・カーターによってツタンカーメン王の墓が発見され、世界中を驚かせました。1979年には「古代都市テーベとその墓地遺跡」としてユネスコ世界遺産にも登録されています。

ちなみに古代エジプト人は、日が沈む西を「死者の世界」と考えていました。太陽神が西の地平線に沈み(死に)、東で再び生まれ変わるという世界観があったためで、エジプトの墓地が基本的にナイル川西岸にあるのはそのためです。ナイル川を挟んで東岸(神殿・生者の街)と西岸(墓・死者の世界)がきれいに分かれている。この構造を頭に入れて歩くと、遺跡の見え方が少し変わります。

💡 【豆知識】自然のピラミッドの下に眠る王たち
王家の谷の背後にそびえるアル・クルン山は、遠くから見るとピラミッドのような三角形をしています。公式サイトでも「ピラミッドは再生と永遠の命の象徴であり、自然のピラミッドの存在は神性の証と見なされた」と説明されており、この地が選ばれた理由のひとつと考えられています。人工のピラミッドを建てなかった新王国時代の王たちが、自然のピラミッドの下に眠っている。なんとも面白いところです。

ルクソール王家の谷のツタンカーメンの墓の看板
ツタンカーメンの墓の入り口

王家の谷の場所とアクセス(ルクソール西岸)

王家の谷は、ナイル川西岸の岩山地帯にあります。ルクソール市街地(東岸)からは車でおよそ30〜40分。橋を渡るルートかフェリーを使うルートかで所要時間は変わります。

📍 王家の谷チケット売り場(Googleマップ)

多くの旅行者は王家の谷・ハトシェプスト女王葬祭殿・メムノンの巨像をセットで観光します。西岸観光ツアーにこの3つが含まれていることが多く、私もこの組み合わせで回りました。

📍 ハトシェプスト女王葬祭殿(Googleマップ)
📍 メムノンの巨像(Googleマップ)

東岸・西岸の効率的な回り方やモデルコース、必要日数については、ルクソール観光まとめ記事で詳しく解説しています。
→ 【ルクソール観光まとめ】見どころ・モデルコース・行き方・必要日数を解説

王家の谷の開園時間と、行くべき時間帯

開園時間は、調べてみると情報源によって書いてあることが違いました。公式サイトの中でもページによって記載が割れているので、そのまま3つ並べます。

情報源記載内容
公式遺跡紹介ページ
egymonuments.gov.eg
(2026年9月時点)
曜日を問わず 6:00〜17:00
公式チケットサイト
egymonuments.com
(2026年9月時点)
夏季:6:00〜最終入場17:00
冬季:6:00〜最終入場16:00
ラマダン期間:6:00〜最終入場16:00
現地の料金表
(2024年11月・私が撮影)
毎日 6:00〜17:00
チケット売り場は16:00で終了と掲示

どれが最新なのかは断定できません。ただ、3つとも共通しているのは「朝6時にオープンし、夕方には閉まる」という点です。

そして注意したいのが、チケット販売の終了が閉園時刻より早い可能性があること。私が見た現地掲示では1時間早い16:00終了となっていました。公式サイトにも「快適に見学するため、閉園の1時間前までには到着してください」という注意が出ています。夕方ギリギリの到着は避けてください。

王家の谷は朝何時に行くのがおすすめ?

朝早い時間がおすすめです。6時から開いているので、開園直後なら気温も涼しく観光客の数も少ないと思います。昼に近づくほど、暑さと人の多さが両方きつくなっていきます。

王家の谷は屋外の移動が多く、日陰も少ない場所です。そのうえ墓の内部は階段の上り下りがあり、体力を使います。西岸観光は「王家の谷を最初に回る」順番で組むのが、体力的にも時間的にもラクだと思います。

王家の谷のチケット料金と仕組み【2026年最新】

基本チケットは「3基まで入場できる」仕組み

王家の谷の入場チケットは少し特殊です。基本チケット1枚で、その日に公開されている対象の墓から3基まで入場できます。入るたびにチケットに穴を開けられ、3基使い切ったら終わりです。

ここで大事なのが、「公開されている墓なら何でも自由に3つ選べる」わけではないということ。人気の高い墓は基本チケットの対象外で、別チケットが必要です。現地の料金表にも「The ticket includes entry to three tombs except Tomb of Sety I – Tutankhamun – Ramesses V,VI」と明記されていました。

ルクソール王家の谷のチケット料金表
王家の谷のチケット料金表。学生料金や無料対象まで細かく書かれています

料金一覧【2026年9月時点】

下の表は、2026年9月にエジプト観光・考古省の公式チケットサイトで確認した現在の料金です。あわせて、私が2024年11月に現地で撮影した料金表とも金額が一致していました。

チケット種別大人(外国人)学生備考
基本チケット750 EGP375 EGP公開中の対象墓から3基まで入場
ツタンカーメン墓(KV62)追加 700 EGP350 EGP別途追加チケットが必要
ラムセス5世・6世墓(KV9)追加 220 EGP110 EGP別途追加チケットが必要
セティ1世墓(KV17)追加 2,000 EGP2,000 EGP学生割引なし
アイの墓(WV23)追加 200 EGP100 EGP西の谷にあり少し離れています

注目してほしいのがセティ1世の墓(KV17)。他の墓はきっちり半額の学生料金が設定されているのに、ここだけ学生も大人と同額の2,000 EGPです。王家の谷の中でも別格の扱いということなのだと思います。

また、6歳未満の子どもは無料。学生料金を使うには有効な学生証が必要で、年齢が24歳を超えると対象外になるとされています。

📅 料金は2年間据え置きでした

私が2024年11月に撮影した現地掲示と、2026年9月に公式サイトで確認した金額は同じでした。ギザのピラミッド内部の入場料が値上がりしていることを考えると、ちょっと意外です。

→ エジプト観光・考古省 公式チケットサイト(Valley of Kings)
とはいえエジプトの入場料は予告なく変わります。出発前に必ずこの公式ページで最新の金額を確認してください。

私が実際に払った金額

私は基本チケット+ラムセス5世・6世の墓+ツタンカーメンの墓を購入し、墓のチケット代の合計は1,670 EGP(日本円で5,316円)でした。内訳は750+220+700です。これにトラム代20 EGPを足して、この日の支払いは合計1,690 EGPということになります。

エジプト旅行全体の費用感が気になる方はこちらもどうぞ。
→ 【エジプト旅行費用まとめ】15日間ひとり旅の総額30万円のリアルな内訳を全公開

支払いはカードを前提に準備しておく

私が訪れた2024年11月、王家の谷のチケット窓口には「Cards Only(カード決済のみ)」の紙が何枚も貼られていました。料金表にも「You can pay with electronic cards」と明記されており、実際に私もクレジットカードで支払っています。

ルクソール王家の谷のチケット売り場
チケット売り場の左側にJCBのステッカーが貼られているのが見えます

現地窓口の運用が今どうなっているかまでは私には確認できません。ただ、エジプトでは遺跡・博物館のチケット販売をデジタル化・非現金化する取り組みが政府主導で進められており、この流れが戻る可能性は低そうです。現金だけを持って行くと入場できない場面がありうるので、海外で使えるカードは必ず持参してください。

ブランドについては、Visa・Mastercardが基本です。写真のとおりJCBのステッカーも掲示されていましたが、私は利用していないため実際に使えるかは未確認です。施設によって対応ブランドや読み取り機の調子が違う可能性があるので、カードは2枚以上持っておくと安心だと思います。

💳 私はエジプトではVISAカード(楽天プレミアムカード)をメインに、観光施設の入場料を払っていました。
→ 楽天プレミアムカード(プライオリティパス付き・海外旅行保険も充実)

サブで持っていたエポスカードは年会費無料で海外旅行保険付き。現地でどうしても現金(エジプトポンド)が必要な場面では、海外キャッシングが重宝しました。エポスNetアプリに反映され次第(最速翌日〜数日)すぐに繰り上げ返済すれば、利息も最小限に抑えられます。
→ エポスカード

→ エポスカード海外キャッシング完全ガイド|ATMの使い方・現地通貨の選び方・繰り上げ返済まで解説
→ 海外旅行のクレジットカードはこの2枚でOK|エポスカード×楽天プレミアムカード実体験レビュー

オンラインで事前購入するという手もあります

私は窓口で購入しましたが、エジプト観光・考古省の公式サイト(egymonuments.com)にはチケット予約の機能があり、事前に購入するとQRコードが発行される仕組みのようです。チケット売り場の行列を回避したい方には有力な選択肢だと思います。

💡 オンライン購入するなら、QRコードのスクリーンショットは必須です。

谷の奥に進むとスマホの電波がかなり弱くなります。「入口で画面が開けない」を避けるため、ホテルを出る前に保存を。

また、窓口のガラスには「The tickets are NOT REFUNDED beyond this point(ここを過ぎたら払い戻し不可)」という掲示もありました。

公開される墓は入れ替わります

壁画を保護するため、王家の谷の墓はローテーションで公開されています。保存作業や修復の状況によっても変わるため、行きたい墓が必ず開いているとは限りません。その日に開いている墓はチケット売り場前に貼り出されるので、そこで確認することになります。

2026年時点の情報では、基本チケットで入場できる可能性がある墓としてこのあたりが挙げられています。

墓番号被葬者
KV1ラムセス7世
KV2ラムセス4世
KV6ラムセス9世
KV8メルエンプタハ
KV11ラムセス3世
KV14タウセレト/セトナクト
KV15セティ2世
KV16ラムセス1世
KV43トトメス4世
KV47セプタハ

※これは公開される可能性のある墓のリストであり、この全部が同時に開いているわけではありません。「この3つに絶対入りたい」と決めすぎず、候補を5つほど用意しておくのが現実的です。

王家の谷のおすすめ墓と選び方

「3基しか入れないのにどれを選べばいいの?」というのが、王家の谷で一番悩むポイントだと思います。実際に訪れた5つの墓をもとに、目的別に整理しました。

目的別・組み合わせ3パターン

パターン組み合わせ追加料金こんな人に
A:追加料金なしKV2 + KV16 + KV10 EGP費用を抑えたい人。基本チケットだけで十分楽しめます
B:満足度重視
(個人的イチオシ)
KV9(追加)+ KV16 + KV2 + KV1220 EGP壁画の密度と色彩美を堪能したい人。220 EGPで効果が一番大きいのがこれ
C:ツタンカーメン重視KV62(追加)+ KV9(追加)+ KV16 + KV2 + KV1920 EGP有名どころを全制覇したい人。ミイラも壁画も両取り

私が実際に見学しておすすめしたいのは、Bパターン(KV9+KV16+KV2 + KV1)です。追加220 EGP(日本円で700円弱)で満足度が跳ね上がるので、費用対効果が一番いいと感じました。

ただし前述のとおり、公開される墓は入れ替わります。KV16やKV1が必ず開いているとは限らないので、当日は開いている墓の中から選ぶことになると考えておいてください。上の3パターンは「開いていたらこれ」という優先順位表として使ってもらえればと思います。

重視するもの別・早見表

重視するものおすすめの墓チケット
壁画の迫力・密度KV9(ラムセス5世・6世)追加料金220EGP
コスパKV16(ラムセス1世)基本チケットで入場可
初心者・バランスKV2(ラムセス4世)基本チケットで入場可
短時間でサクッとKV1(ラムセス7世)基本チケットで入場可
有名さ・歴史の重みKV62(ツタンカーメン)追加料金700EGP
古代エジプト美術KV17(セティ1世)追加料金2,000EGP

追加料金を払うなら、どの墓?

墓追加料金私の評価
KV9(ラムセス5世・6世)220 EGP最優先。金額に対する満足度が突出しています
KV62(ツタンカーメン)700 EGP壁画目当てなら不要。ミイラと同じ空間に立つことに価値を感じるなら
KV17(セティ1世)2,000 EGP私は入っていません。古代エジプト美術をきちんと見たい人向け
WV23(アイの墓)200 EGP私は入っていません。西の谷にあり、時間に余裕がある人向け

迷ったらKV9(ラムセス5世・6世)は外さないこと。これが結論です。

ラムセス5世・6世の墓(KV9)★個人的1位

正式にはラムセス5世が掘り始め、ラムセス6世が完成させた墓で、通称「ラムセス5世・6世の墓」と呼ばれています。長い通路と天井いっぱいに描かれた壁画が特徴で、古代エジプトの死後の世界を描いた「洞窟の書」などの場面を見ることができます。

最大の見どころは、玄室の天井一面に描かれた星図と天空の女神ヌト。背中合わせに2体描かれたヌト女神の姿は、まるで宇宙に包まれているような感覚で、他の墓ではなかなか見られない圧倒感がありました。追加料金(220EGP)が必要ですが、壁画の密度と保存状態は王家の谷の中でもかなり高いレベルです。

ルクソール王家の谷のラムセス5世・6世の墓(KV9)の壁画
壁画が綺麗でした

ラムセス1世の墓(KV16)★コスパ最強

規模は小さいものの、玄室を埋め尽くす「エジプシャン・ブルー」の美しさが印象的です。深い青の壁画に赤・黄の神々が浮かび上がる光景は、私が見た5つの墓の中では、特に色彩が印象に残りました。お墓自体がコンパクトなので壁画との距離が近く、細かいタッチを間近で見られるのも魅力です。

基本チケットで入場できる墓の中では、間違いなくおすすめの一つです。

ルクソール王家の谷のラムセス1世の墓(KV16)の壁画
美人三姉妹でしょうか?

ツタンカーメン王の墓(KV62)は700EGP払う価値がある?

王家の谷で最も有名な墓です。1922年にハワード・カーターによって発見され、現在でもツタンカーメン王のミイラが安置されています。

規模は小さく、壁画の豪華さではKV9に劣ります。ただ「豪華な墓を見に行く場所」ではなく「本物のツタンカーメン王が眠る空間に入る場所」と考えると、満足度はまったく違います。すぐ近くでミイラと向き合えるあの感覚は、ここでしか味わえません。

逆に言えば、「壁画の美しさ」だけで比べるなら220 EGPのKV9のほうが上です。700 EGPは壁画代ではなく「ツタンカーメン本人と同じ空間に立つ体験代」だと思ってください。そこに価値を感じるかどうかで判断は分かれます。

📍 ツタンカーメンの墓(KV62)の場所(Googleマップ)

🏺 黄金のマスクは、王家の谷にもカイロ市内にもありません

ツタンカーメンの副葬品は、長らくカイロ市内のエジプト考古学博物館に展示されていました。ですが2025年11月に正式開館したギザの「大エジプト博物館(GEM)」では、ツタンカーメン王墓から出土した5,398点のコレクションが一堂に展示されています。黄金のマスクも現在はこちらです。

つまり現在は「王のミイラは王家の谷(KV62)、副葬品はギザのGEM」という分担です。黄金のマスクが目当てなら、ギザ観光の日程にGEMを必ず入れてください。
→ ギザのピラミッド観光完全ガイド|入場料・チケット・回り方・早朝がおすすめな理由
→ カイロ観光まとめ|2日・3日モデルコースとおすすめスポット完全ガイド

ルクソール王家の谷のツタンカーメン王の墓(KV62)の内部
ツタンカーメン王の墓(KV62) 広くはないですが見ごたえがありました

セティ1世の墓(KV17)|2,000 EGPの最高額の墓

王家の谷で最も高額な追加チケット(2,000 EGP)が必要な墓です。学生割引もありません。

私は今回入っていないので体験としては書けませんが、公式サイトでは王家の谷でも特に長く深く、非常に美しく装飾された墓として説明されています。壁画やレリーフの精緻さで知られており、「古代エジプト美術をきちんと見たい」という方は検討する価値があると思います。

逆に、「せっかくだから一番高いところに」という理由だけで選ぶのはおすすめしません。2,000 EGPは基本チケット2枚分以上。同じ予算があれば、KV9(220 EGP)に入ったうえで他の遺跡の入場料にも回せます。優先順位をはっきりさせてから決めてください。

墓の比較一覧

墓墓番号特徴チケット
ラムセス5世・6世の墓KV9壁画の密度と保存状態がかなり高い。天井の星図とヌト女神が圧巻追加料金(220EGP)
ラムセス1世の墓KV16エジプシャン・ブルーの美しさが格別。コスパ最強基本チケットで入場可
ラムセス4世の墓KV2保存状態が良く初心者にもおすすめ。天井の女神ヌトが美しい基本チケットで入場可
ラムセス7世の墓KV1入口近くで気軽に見学できる。床に彫られた石棺のくぼみが珍しい基本チケットで入場可
ツタンカーメン王の墓KV62最も有名。ミイラが現在も安置。副葬品はギザのGEMで展示追加料金(700EGP)
セティ1世の墓KV17特に長く深い墓。精緻な装飾で知られる。王家の谷で最高額追加料金(2,000EGP)
アイの墓WV23西の谷にあり少し離れている。人が少ない追加料金(200EGP)

📖 各墓の内部がどうだったかは、旅行記のほうで写真たっぷりにレポートしています。壁画の色、天井画、ツタンカーメンのミイラと二人きりになった話、ラムセス7世の墓で見つけた1858年の落書きまで。
→ 【エジプト旅行⑰】王家の谷観光ガイド|ツタンカーメンの墓・チケット料金・おすすめの墓5選【ルクソール】

ルクソールパスは元が取れる?

現地の料金表には「Luxor pass allows the visit of Valley of the Kings(ルクソールパスで王家の谷に入場できます)」という一文がありました。

ルクソールパスは、東岸・西岸の遺跡に5日間出入り自由になる共通パスです。

種類料金含まれるもの
標準版130 USD前後東岸・西岸の遺跡。セティ1世とネフェルタリの墓は対象外
プレミアム版250 USD前後標準版+セティ1世の墓+ネフェルタリの墓

支払いは米ドルまたはユーロの現金のみで、パスポートのコピーと顔写真が必要という、なかなか独特な購入方法のようです。

💡 買うべきかの判断は、日数ではなく「合計金額」で

買わなくていい人:王家の谷だけが目的の人。王家の谷+カルナック神殿+ルクソール神殿+ハトシェプストくらいの王道コースなら、個別購入のほうが安く済みます。

検討する価値がある人:王家の谷・カルナック・ルクソール神殿・ハトシェプスト・メディネト・ハブ・王妃の谷・貴族の墓などを数日かけて回る人。同じ場所に何度も入り直したい人にも向いています。回る予定の遺跡の入場料を全部足して、130ドル(およそ2万円前後)を超えそうなら検討してください。

私は買っていませんが、1〜2日の滞在で主要どころを回るだけなら、個別購入のほうがシンプルだと思います。

なお、プレミアム版に含まれるネフェルタリの墓(王妃の谷)は公開が止まっている時期もあるようです。ネフェルタリ目当てでプレミアム版を買うと無駄になる可能性があるので、購入前に必ず公開状況を確認してください。パスの料金・条件も変わりやすいため、あくまで判断材料としてお読みください。

王家の谷の所要時間は何時間あれば十分?

所要時間観光内容
約1時間3つの墓を見学(駆け足)
約1.5〜2時間3〜5つの墓をゆっくり見学+写真撮影 (私の場合はこのくらいでした)
約2〜2.5時間5つ以上の墓をじっくり見学

墓の内部は階段や坂道が多く、思ったより体力を使います。1つの墓あたり10〜20分ほどかかるため、3つ回るだけでも気づけば1時間以上経っています。

また、これはチケット売り場からトラムで移動する時間を含んでいません。王家の谷単体では2〜3時間の枠、ハトシェプスト女王葬祭殿やメムノンの巨像を含む西岸観光全体なら半日〜1日を目安に組んでおくと安心です。

王家の谷観光の注意点7つ

① とにかく暑い・日陰がほとんどない
王家の谷は岩山に囲まれた場所にあり、日陰がほとんどありません。11月でもベストシーズンとはいえ日差しは強く、夏は40℃を超えることもあります。帽子・水・日焼け止めは必須です。水は最低でも500mlは持っておきたいところ。帽子や日焼け止めは日本から持参するのが安心です。
→ エジプト旅行の持ち物ガイド|一人旅で後悔したリアルな必須リスト

ルクソール王家の谷の日陰の休憩所
少しだけ写真のような日陰の休憩所はありますが11月でもかなり暑かったです

② 電動カート(トラム)には乗ったほうがいい
チケット売り場から墓エリアの入口までは約600m〜1kmほど。しかも日陰がほとんどありません。私が利用した2024年11月時点では20 EGP(往復)で、これを使えば一気に移動できます。歩けない距離ではないですが、11月でもこの区間を歩くのは正直キツいと思います。特に夏場は熱中症リスクも上がるので、惜しまずに乗ることをおすすめします。
※料金や支払い方法は変更されている可能性があるため、現地で確認してください。

③ 墓の内部は蒸し暑いことがある
地下の墓の内部は空気がこもりやすく、かなり蒸し暑く感じることがあります。私が行った11月はそこまでではありませんでしたが、夏場は覚悟が必要そうです。水分補給はこまめに。

ルクソール王家の谷のラムセス5世・6世の墓(KV9)の内部
ラムセス5世・6世の墓(KV9)。私が行った11月は墓の内部はそこまで暑くなかったです

④ 写真撮影のルールがわかりにくい
公式チケットサイトには「Photography with mobile phone is free of charge(携帯電話での撮影は無料)」という案内があり、チケット売り場の料金表にも同じ記載がありました。一方で、私が2024年に現地で見た谷のマップ看板には「Please no smoking or photography inside the tombs(墓の中での撮影はご遠慮ください)」という表示もありました。
同じ敷地内で書いてあることが食い違っているため、どちらが現行ルールなのかは断定できません。スマホ撮影は公式に無料とされている、フラッシュは使わない、カメラを持ち込むなら窓口で確認する、現地の係員の指示が最優先。この4点を守るのが無難です。
この掲示の食い違いについては旅行記のほうで写真つきで詳しく書いています。
→ 【エジプト旅行⑰】王家の谷観光ガイド|ツタンカーメンの墓・チケット料金・おすすめの墓5選【ルクソール】

⑤ 公開墓は入れ替わる
その日に公開されている墓はチケット売り場前に貼り出されています。行きたい墓が必ず開いているとは限らないため、候補を複数用意しておきましょう。

⑥ 足元はスニーカーで
墓の内部は坂道や砂が多く、サンダルだと足元がかなり不安定です。歩きやすいスニーカーで行くことをおすすめします。
→ 海外旅行の持ち物ガイド|実体験で厳選した必須アイテムと不要だったもの

⑦ スマホの電波が弱くなる
谷の奥まで進むとスマホの電波がかなり弱い場所もあります。地図や見どころは入場前に確認しておくと安心です。私はエジプトではahamoを使っていましたが、月30GBまで追加料金なしで使えて市街地では問題なく繋がりました。谷の奥ではやや不安定でしたが、普通に使う分には問題ありませんでした。
→ 海外旅行の通信手段5つを比較|格安SIMユーザーが損しない選び方

王家の谷への行き方

王家の谷は西岸に位置するため、ルクソール市街地から移動手段が必要です。主な方法は以下のとおりです。

移動手段特徴こんな人に
西岸観光ツアー複数スポットをまとめて効率よく回れる。送迎付き一人旅・初心者・時間を無駄にしたくない人
タクシーのチャーター自由度が高い。料金は事前交渉が必要自分のペースで回りたい人
フェリー+タクシーナイル川をフェリーで渡り、西岸でタクシーを拾う費用を抑えたい人・交渉に抵抗がない人

なお、配車アプリだけを頼りにするのは避けたほうがいいと思います。西岸は市街地から離れているため、帰りの足はツアーかチャーターであらかじめ確保しておくのが安心です。

王家の谷は個人で行ける?一人旅ならツアーとチャーターどっち?

個人でも行けます。ただし、現地ツアーサイトを使う場合、2名以上参加必須のツアーが多いのが最大の壁です。なので、一人旅の場合は予約サイトでは必ず「1名から参加可能か」を確認してください。

💡 私はagodaが当時キャンペーン中だったので「一人参加可能」なツアーを検索して予約しましたが、残念ながら現在はキャンペーンは行われてないようです。Klook、GetYourGuide、Trip.comなどでも同様の現地ツアーがありますので、出発前にオンラインで探しておくのが一番確実です。

私が申し込んだのは、ガイドなしで車とドライバーだけをチャーターするプランでした。現地ツアーの多くは英語ガイドが中心で、英語が話せない私にはガイドが付いてもあまり意味がなかったからです。ドライバーとは翻訳アプリでやり取りできたので、それで十分でした。

ガイド付きツアーチャーター車のみ
メリット壁画の意味や歴史背景を解説してもらえる。知識ゼロでも楽しめる費用を抑えられる。自分のペースで写真も休憩も自由
デメリット費用が上がる。英語ガイドが中心壁画の意味を自分で調べる必要がある
向いている人効率と学びを重視する人自由度と安さを重視する人・英語が苦手な人

私が比較したときは、同じような西岸ツアーでも予約サイトによって価格も含まれる内容もけっこう違いました。1社だけ見て決めず、いくつか並べて比べるのをおすすめします。

🗺️ 王家の谷・ルクソール西岸ツアーの探し先

→ ルクソールの現地ツアーを見てみる(VELTRA)
予約画面もカスタマーサポートも日本語で完結。英語のやり取りが不安ならここから。

→ 王家の谷のツアーを探してみる(GetYourGuide)
王家の谷に絞った専用ページがあり、掲載数の多さが強み。

→ 王家の谷のツアーを探してみる(Klook)
同じ内容でも価格差が出やすいので、比較用に見ておくと損しにくいです。

各予約サイトの違いは、こちらで英語が苦手な人向けに整理しています。
→ 海外旅行の現地ツアー予約サイトおすすめ比較|英語が苦手な初心者向けにタイプ別で解説

「やっぱり添乗員付きのツアーで安心して行きたい」という方は、大手旅行会社のパッケージツアーも検討してみてください。チケットの買い方も移動もまるごとお任せできるので、はじめてのエジプト旅行でも不安がかなり減ります。

▶ JTB旅物語のエジプトツアーを見てみる

今回訪れた場所・関連スポット一覧

スポットメモマップ
王家の谷 チケット売り場ここで基本+追加チケットを購入Googleマップ
ツタンカーメンの墓(KV62)追加700 EGP。ミイラが安置Googleマップ
ハトシェプスト女王葬祭殿王家の谷とセットで回る定番Googleマップ
メムノンの巨像西岸ツアーの立ち寄りスポットGoogleマップ
メディネト・ハブ西岸の穴場遺跡。人が少なめGoogleマップ
王妃の谷ネフェルタリの墓がある。公開状況は要確認Googleマップ

まとめ

王家の谷は、古代エジプト新王国時代のファラオたちが眠る王墓群であり、ルクソール観光のハイライトともいえるスポットです。ツタンカーメン王の墓をはじめとする多くの王墓には、数千年前に描かれた壁画が今でも鮮やかに残っています。

ルクソール王家の谷のラムセス5世・6世の墓(KV9)の壁画
ラムセス5世・6世の墓(KV9)の壁画

最後に、要点だけまとめておきます。

・基本チケット750 EGPで、公開中の対象墓から3基まで入場

・ツタンカーメン・ラムセス5世6世・セティ1世・アイの墓はすべて追加料金

・支払いはカードを前提に。VISA/Masterを2枚持ちで

・公開墓は入れ替わる。候補は5つ用意しておく

・開園は6時。チケット販売は閉園より早く終わる可能性あり

・日陰がないので朝早い時間がおすすめ、帽子・水・スニーカーは必須

私がこれから初めて王家の谷を訪れる人にすすめるなら、前述のBパターン(KV9+KV16+KV2 + KV1)です。追加料金は220 EGPだけで、壁画の美しさと満足度のバランスが非常によく、王家の谷の魅力を十分に感じられる組み合わせだと思います。

ルクソールを訪れるなら、ぜひ王家の谷観光をスケジュールに入れて、古代エジプトの歴史と文化を体感してみてください。

なお、この記事は網羅的な公式ガイドではなく、2024年11月に私が実際に訪れた体験と、2026年9月時点で確認できた公式情報をもとにした「私なりのまとめ」です。料金や開園時間、公開墓は変わりやすいので、最終的な確認は公式サイトと現地の掲示でお願いします。

ルクソール滞在のホテルはこちらから探せます。
▶ ルクソールのホテルを探す(Trip.com)
▶ ルクソールのホテルを探す(Agoda)


実際に5つの墓を回ったときの訪問レポートはこちら。壁画の写真をたっぷり載せています。
▶ 【エジプト旅行⑰】王家の谷観光ガイド|ツタンカーメンの墓・チケット料金・おすすめの墓5選【ルクソール】

ルクソールにはこの他にも多くの見どころがあります。東岸・西岸の効率的な回り方やモデルコース、必要日数まで、ルクソール観光の全体像はこちらの記事で解説しています。
▶ 【ルクソール観光まとめ】見どころ・モデルコース・行き方・必要日数を解説

エジプト旅行全体のルートや費用・体験についてはこちらもどうぞ。
▶ エジプトひとり旅15日間の全記録|不安だった私が、行ってよかったと思うまで
▶ ギザのピラミッド観光完全ガイド|入場料・チケット・回り方・早朝がおすすめな理由
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