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エジプトひとり旅で驚いた18のこと|「想像」と「現実」のギャップと、次に行く人へのコツ

ハトシェプスト女王の巨大な顔 エジプト旅行
ハトシェプスト女王の巨大な顔

2024年11月、15日間の旅のうち約10日をエジプトでひとりで過ごしました。
出発前にネットでかなり調べていきましたが、それでも現地では「えっ」と思うことの連続でした。

この記事では、そんなエジプトで驚いたこと・カルチャーショックを受けたことを18個まとめています。
ただの「びっくり話」で終わらせず、ひとつずつ「想像していたこと」と「現実」、そして「次に行く人へのひと言」をセットにしました。

読み物として楽しみつつ、出発前の予習にもなるように書いたつもりです。気になるところから読んでみてください。

出発前にやっておくと楽になることだけ知りたい方は、記事後半のチェックリストへどうぞ。

  1. 街と人|いちばん「想像と違った」のはここ
    1. 1. ピラミッドは、住宅街の向こうにあった
    2. 2. 道路は、地元の人を「盾」にして渡った
    3. 3. 市場の赤いユニフォームが、全部「10番」だった
    4. 4. 「どこから来たの?」が止まらない
    5. 5. Uberのナンバープレートが読めない
    6. 6. 宿の「1st Floor」は2階。
  2. お金|「物価の安い国」のはずが、財布がずっと忙しい
    1. 7. トイレでも写真でもチップ(バクシーシ)
    2. 8. 遺跡の入場料だけは、全然「安い国」じゃない
    3. 9. ハト料理を頼んだら、会計535EGP
    4. 10. タクシーは交渉制
  3. 空港・飛行機|掲示板より「人の動き」を見る
    1. 11. 「3時間20分遅延」の表示のまま、突然搭乗が始まった
    2. 12. カイロ空港T3では、保安検査の先にチェックインカウンターがあった
    3. 13. 飛行機の自分の席に、知らない人が座っている(しかも2回)
  4. 遺跡・食べ物・体|写真では伝わらなかったこと
    1. 14. 何千年も前の壁画が、普通にきれい
    2. 15. 遺跡のスケールが、写真の10倍すごい
    3. 16. パンが、どれを食べても美味しい
    4. 17. 砂と乾燥で、喉と肌がやられる
  5. いちばんの誤算|楽しみにしていた熱気球
    1. 18. 熱気球の前夜に「高いところが苦手」と気づく
  6. 【おまけ】とにかく猫が多い
  7. 驚きを「焦り」にしないために|出発前にやっておくこと
  8. エジプトは「想像と違う」が連続する国だった
  9. エジプト旅行を検討しているなら
    1. 現地ツアーを探す
    2. エジプトのホテルを探す
    3. 添乗員付きパッケージツアーで行くなら
    4. 旅の準備に役立つカード・SIM

街と人|いちばん「想像と違った」のはここ

1. ピラミッドは、住宅街の向こうにあった

想像:砂漠のど真ん中に、ポツンとそびえている。
現実:街のすぐ隣にある。

住宅街を歩いていたら、ふと視界にピラミッドが入ってくる。そんな感じでした。

世界七不思議が、完全に生活圏の中に溶け込んでいる。「神秘」と「日常」が同じ画角に収まっている光景は、何度見ても不思議な感じがしました。

ギザの住宅街の向こうに見えるピラミッド
普通にピラミッドが見える

▶ 次に行く人へ
ピラミッドが街から近いぶん、ギザ地区には「ピラミッドビュー」をうたう宿もあります。カイロ市内に泊まるかギザに泊まるかで、観光の回り方も変わります。宿の場所選びとチケットの買い方はギザ観光ガイドにまとめています。

2. 道路は、地元の人を「盾」にして渡った

想像:交通量は多くても、信号どおりに動いている。
現実:車、ラクダ、ロバ、バイク、馬車——これが全部同じ道を走っている。

信号はあってもあまり機能していない。車線はあってもほぼ無視。クラクションもひっきりなしに鳴っていて、怒っているというより「ここにいるよ」と知らせる合図のように使われているように見えました。

道路を渡るとき、最初は完全にビビっていましたが、地元の人の後ろにくっついて、盾にさせてもらいながら渡らせてもらいました。

ピラミッド前の渋滞した道路
ピラミッド前の道路は渋滞です

▶ 次に行く人へ
・信号が青でも、車が止まってくれるとは限らない前提で
・ひとりで渡らず、地元の人が渡るタイミングに合わせる
・大きな道路は無理に横断しない。カイロ・ギザならUberで移動したほうが早くて安全なことも
在エジプト日本大使館の安全の手引きでは、エジプトの交通事故死者数は日本の約2倍とされています。治安より「車」のほうが怖い、という話はエジプトの治安まとめでも書いています。

3. 市場の赤いユニフォームが、全部「10番」だった

想像:市場(スーク)に並ぶのは、スパイスやランプや置物。
現実:それもあるけど、やたらと目につくのが赤いサッカーユニフォーム。しかも、どれも背番号は「10」。

ルクソールの夜、ホテル近くのスークを歩いていたときのことです。天井から吊るされたアラビアン・ランプに、見たこともない色のスパイス。これぞエジプト!な景色の中に、なぜか赤い10番がずらり。

エジプト・ルクソールのスーク(市場)
赤い10番のユニーホームをよく見かけました

「どうして10番ばかりなんだろう?」と思って調べてみると、その正体はエジプトの国民的スター、モハメド・サラー(Mohamed Salah)選手でした。

  • 世界的なスター:イングランドの名門リバプールFCで、プレミアリーグ得点王に4度輝いた選手です。
  • 小さな村から世界へ:出身はナイル・デルタ地帯の小さな村。2018年W杯出場を決めたあと、高級ヴィラを贈りたいという申し出を辞退し、「代わりに故郷の村へ寄付してほしい」と伝えたと報じられています。
  • 選挙にまで名前が:2018年の大統領選挙では、候補者ではないサラーの名前を書いた無効票もあったと報じられています(「100万票以上で2位」という話は噂で、公式には確認されていません)。

そして、この話には続きがあります。

サラー選手は2026年8月、トルコのトラブゾンスポルへ移籍。リバプール時代の背番号は11番で、移籍先も当初は11番を用意していたそうですが、本人が「エジプト代表と同じ10番がいい」と希望し、10番を着けていた選手が譲った、と報じられています。

つまり、あの夜スークで山積みになっていた赤い10番は、いまや彼がクラブでも代表でも背負う番号になったわけです。
市場のユニフォーム1枚から、国民的スターの話に行き着く。旅先の「なんでこれ売ってるんだろう?」を調べてみると、その国の空気が見えてくるのが面白いところです。

▶ 次に行く人へ
スークでは「見てるだけ」でも声をかけられます。断りたいときは「No, thank you」か「La, shukran(ラー・シュクラン=いいえ、ありがとう)」で大抵は引いてくれました。カメラを向けるときは一声かけること、少額の現金を持っておくことも忘れずに。
スークの雰囲気とサラー選手の話は、【エジプト旅行⑭】夜のルクソール散歩・スークと「10番」の謎で詳しく書いています。

4. 「どこから来たの?」が止まらない

想像:話しかけてくる人=だいたい客引き。
現実:客引きもいる。でも、本当に何も求めず話しかけてくる人も多い。

「どこから来たの?」「日本人?」——この質問、エジプト滞在中に何十回言われたかわかりません。

最初は警戒していました。どうせ店に連れ込まれるんでしょ、と。でも、子どもは笑顔で手を振ってくるし、声をかけてくる地元のおじさんも、別に何かを売りたいわけじゃない。「日本人?」と聞いてくる人の多くは、そこで会話が終わっても満足そうな感じがしました。

もちろん、全員がそうとは限りません。「どこ行くの?」から始まって、そのまま店までグイグイ連れて行こうとする人も普通にいました。私もカイロで、「英語の先生」を名乗る人にお土産屋へ連れて行かれています。

人見知りの自分には最初は戸惑いでしたが、気づいたらそれがエジプトのペースだと思えるようになっていました。

▶ 次に行く人へ
「話しかけてくる人=みんな善意」と思い込むのも、「全員あやしい」と身構えすぎるのも疲れます。挨拶は返しつつ、店や別の場所に誘われたら「No, thank you」で歩き続ける。これくらいの距離感がちょうどよかったです。
実際に押し売りに遭った一部始終と抜け方は㊴カイロ到着初日の押し売り体験にまとめています。

5. Uberのナンバープレートが読めない

想像:Uberなら、アプリに出たナンバーの車を探して乗るだけ。
現実:アプリには見慣れた数字で表示されるのに、実際の車のナンバーは形の違う数字(東アラビア数字)。

エジプトの車のナンバープレートは読めない
車のナンバープレートはアラビア数字です

カイロ・ギザではUberを約15回使いました。料金交渉がいらないので本当に助かったのですが、ここで一つ引っかかるのがナンバープレートです。特に「٥(5)」はゼロに見えて混乱します。

東アラビア数字٠١٢٣٤٥٦٧٨٩
意味0123456789
この表をスクショしておくと、車を探すときに役立ちます

配車アプリを使うには、当然スマホのネット環境が必要です。私は普段から日本で使っているahamoをそのままエジプトでも使ったので、追加手続きなしで使えてかなり楽でした(国内利用分と合わせて月30GBまで追加料金なし)。

▶ 次に行く人へ
ナンバーだけでなく、アプリに出る車種・色・ドライバーの顔写真もあわせて確認すると確実です。なお、ルクソールやアスワンはUber公式の対応都市一覧に載っておらず、私もアスワンではUber・Careemともにつかまりませんでした。都市別に使える配車アプリはエジプトの配車・タクシーアプリまとめ、Uberを初めて使った日の話は【エジプト旅行⑩】にあります。

6. 宿の「1st Floor」は2階。

想像:ホテルに着けば、あとはチェックインするだけ。
現実:入口が分からない、階数がズレる。

カイロのダウンタウンで泊まった宿は、ビルの中に複数の施設やオフィスが入っていて、入口を探すのにまず手間取りました。看板に従って「1st Floor」へ。エジプトでは、日本の1階が「Ground Floor」、日本の2階が「1st Floor」と数えるのが基本です。

▶ 次に行く人へ
・予約サイトの写真や口コミで「建物の外観」「入口」「フロントの階」まで見ておく
・エレベーターの「G」「0」が地上階。数字がひとつズレる前提で
・スマホとは別の小さなライトがあると、停電時に足元が見えて安心
・音に敏感な人は耳栓かノイズキャンセリングイヤホンを。夜明けのアザーンはかなり早い時間に流れることがあります
エジプトでは2024年9月に政府が計画停電の終了を発表したと報じられていますが、設備トラブルによる突発的な停電は起こりうるようです。停電した日の話は㊴、持ち物はエジプト旅行の持ち物ガイドにまとめています。

お金|「物価の安い国」のはずが、財布がずっと忙しい

7. トイレでも写真でもチップ(バクシーシ)

想像:チップはレストランやホテルで渡すもの。
現実:写真を撮ってもらったらチップ。トイレを使ってもチップ。何かにつけてチップ。

最初は「え、これもお金?」と戸惑いましたが、慣れてくると「この国はチップで回っているのかも」と感じるほど、渡す場面が多い。

悪意があるわけじゃない。文化が違うだけ。でも、ポケットのお金がどんどん消えていく。

▶ 次に行く人へ
・5〜20EGPの小額紙幣を、財布とは別のポケットに入れておく(そのたびに財布を広げなくて済みます)
・観光地のトイレは5〜10EGPが目安とされています
・ATMで下ろすと大きい紙幣ばかりになるので、売店などで早めに崩しておく
チップの考え方はエジプト旅行の基本情報まとめ(通貨・チップ)にまとめています。

8. 遺跡の入場料だけは、全然「安い国」じゃない

想像:物価が安いから、観光もきっと安く済む。
現実:遺跡の入場料だけは日本の観光地と同じか、それ以上に感じた。

ルクソール滞在中に回った主要な遺跡の入場料を足してみると、王家の谷だけで5,316円、ルクソール神殿1,600円、カルナック神殿1,921円、ハトシェプスト女王葬祭殿1,300円、メディネト・ハブ700円——と積み上げると、入場料だけで1万円を超えていました。食費は安いのに、遺跡だけが別次元の出費になる。

ギザのピラミッドエリアの入場料は、私が行った2024年11月時点で700EGP。2026年9月時点でも700EGPのままでした(エジプト観光・考古省 公式)。一方でクフ王のピラミッド内部は、当時900EGPだったものが、2026年9月時点の公式チケットサイトでは1,500EGPに値上がりしていました。サッカラでは入場したのに、内部見学はさらに別チケットが必要だった、ということもありました。

支払いは、私が行ったピラミッドや神殿など主要な遺跡ではほとんどがカード払いで、施設によってはカード払いのみの場合もありました。ピラミッドのチケットは、公式サイト(egymonuments.com)で事前に購入していきました。

▶ 次に行く人へ
・予算は「入場料」を食費や交通費と別枠で組むと、現地で慌てません
・入場料は改定が多いので、ブログの金額(この記事も含めて)は目安にして、渡航直前に公式サイトで確認
・カードはブランド違いで2枚あると安心
私の旅の費用の全内訳はエジプト旅行費用まとめ、ルクソールの入場料一覧はルクソール観光まとめにあります。

9. ハト料理を頼んだら、会計535EGP

想像:メニューを見て、指さして、書いてある値段を払う。
現実:まず、どれがハト料理なのかわからない。そして、払う金額はメニューと違う。

ルクソールで、エジプト名物のハト料理「ハマーム・マフシー」に挑戦したときのこと。ドライバーさんに連れてきてもらったお店だったので、いつものように事前にメニューを調べることができず、メニューを開いても、どれがハトなのかさっぱりわかりません。

結局、スマホのGoogle翻訳で調べてから、意を決して店員さんに「Which one is the hamam?(ハト料理はどれですか?)」と直接たずねて、なんとか注文できました。

あとで知って冷や汗をかいたのですが、アラビア語ではhamam(mが1つ)=ハト、hammam(mが2つ)=浴場・浴室という、まったく違う意味の言葉になるそうです。mを1つ間違えるだけで、レストランで真顔で「お風呂はどれですか?」と聞くことになるわけです。

そして会計。ハト料理の価格は390EGPでしたが、マンゴージュースを追加して合計535EGP(後日カード明細で確認すると1,713円)。内訳はレシートを確認できていないので断定できませんが、ジュース代に加えてサービス料や税が含まれていたのだろうと思っています(推測です)。エジプトには付加価値税(VAT)14%があり、飲食店も対象とされています。

日本ではなかなか食べられない料理ですし、食べることができてよかったです。とても美味しかったです。

エジプト・ルクソールで食べたハト料理
エジプト・ルクソールで食べたハト料理

▶ 次に行く人へ(そのまま使える英語)
・ハト料理はどれ? → Which one is the pigeon?(スマホに「Pigeon」と打って見せるのが一番確実)
・詰め物のほうをください → Stuffed, please.(言わないとグリルになることも)
・サービス料は込みですか? → Is service charge included?
・カードは使えますか? → Can I pay by card?
「メニューの価格=支払う金額」とは限らないので、気になる人は注文時か会計前に確認を。お店の場所や味の感想はルクソールのハト料理実食レポートで書いています。

10. タクシーは交渉制

想像:メーターで走って、メーターどおりに払う。
現実:メーターはあっても使わないことが多い。乗る前に値段を決めるのが前提で、最初に提示される金額はだいたい高い。

私はサッカラ・ダハシュールへタクシーで行ったのですが、帰りに「50ドルのはずが150ドル」という料金トラブルになりました。私の聞き間違いだった可能性も含めて、㊻サッカラの記事に正直に書いています。

▶ 次に行く人へ
・乗る前に「金額」「通貨(ドルかポンドか)」「片道か往復か」「待ち時間込みか」を確認。スマホのメモに数字を打って見せ合うと、聞き間違いが減ります
・カイロ・ギザはUber、郊外の遺跡は料金が事前に確定する現地ツアーやチャーターが気楽
配車アプリの使い分けはエジプトの配車・タクシーアプリまとめ、ほかのヒヤッとした場面はエジプトの治安まとめにあります。

空港・飛行機|掲示板より「人の動き」を見る

11. 「3時間20分遅延」の表示のまま、突然搭乗が始まった

想像:遅延したら、アナウンスがあって、新しい時刻が表示される。
現実:「遅延」案内だったのに、急に定刻になる。

カイロ空港からルクソールへ向かう国内線でのこと。電光掲示板を見ると、私の便は「3時間20分の遅延」。ルクソール空港からホテルまでの送迎を予約していたので、慌ててWhatsAppでドライバーさんに連絡。

ところが、ほぼ定刻時間に突然セキュリティゲートがオープン。再度、慌ててドライバーさんに連絡。

遅延って案内だったのはなんだったのか。

▶ 次に行く人へ
・掲示板だけを信じず、ゲート周辺の人の動きも見ておく。ざわつき始めたら、近くの人に行き先を「Luxor?」と聞いてしまうのが早い
・空港送迎は、WhatsAppでドライバーと直接連絡できる事前予約が安心
遅延を伝えるときは、この2文をコピペして数字だけ変えればほぼ伝わります。
Hello. My flight MS◯◯◯ is delayed by about 3 hours. My new arrival time is around 21:00. Can you still pick me up? Thank you!
定刻に戻ったときは:Update: my flight is back to the original schedule. Please come at the original arrival time. Sorry for the confusion!
この日のドタバタは【エジプト旅行⑫】カイロ空港の国内線と遅延に全部書いています。

12. カイロ空港T3では、保安検査の先にチェックインカウンターがあった

想像:日本と同じで、カウンターでチェックインしてから保安検査。
現実:私が利用した2024年11月のカイロ空港ターミナル3では、チェックインカウンターが保安検査を抜けた先にありました。

しかも、早めに着いて保安検査を抜けようとしたら、まさかのストップ。出発の約3時間前にならないと保安検査を通してもらえず、結局ロビーで待つことに。制限エリア前の一般エリアはお店が少なく、ガランとしていました。

さらに、搭乗直前にもう一度あったセキュリティ検査では、レーンが男性と女性で分かれていました。知らずに違う列に並んで、スタッフに誘導されている人もいました。

▶ 次に行く人へ
・エジプト航空の公式案内では、国内線は出発2時間前が推奨とされています。早く着きすぎた分は一般エリアで待つ可能性があると思っておくと気持ちがラク
・食事や飲み物は空港に来る前に済ませておくのが無難
・検査レーンの表示を見て、男女別になっていないか確認
※空港の運用は変わることがあるので、あくまで私が利用した当時の話として読んでください。

13. 飛行機の自分の席に、知らない人が座っている(しかも2回)

想像:指定席なんだから、自分の席は空いている。
現実:この旅、ルクソールに着くまでに4回飛行機に乗って、2回も他人が自分の席に座っていました。

1回目はエミレーツ航空、2回目がカイロ〜ルクソールの国内線です。2回に1回の高確率。私の座席、人気スポットなのかもしれません。

▶ 次に行く人へ
自分の席に誰かいたら、搭乗券の座席番号を見せて「Excuse me, I think this is my seat.」で十分伝わります。交代を頼まれたら、条件(窓側・通路側など)を見て決めればOK。困ったら客室乗務員に搭乗券を見せましょう。
1回目の事件は【エジプト旅行⑥】エミレーツ航空の座席トラブルにあります。

遺跡・食べ物・体|写真では伝わらなかったこと

14. 何千年も前の壁画が、普通にきれい

想像:何千年も前のものだから、色あせてボロボロ。
現実:色が残っていて、線が細かい。

王家の谷やカルナック神殿で壁画を見たとき、正直「これ本当に何千年も前のものなの?」と、思わず疑ってしまうレベルでした。保存状態が良すぎて、逆にリアリティが薄れる感じさえしました。

「古い」という感覚よりも、「すごい職人が最近描いたのでは?」という感覚の方が先に来てしまう。何千年という数字は頭で理解できても、目から入ってくる鮮やかな情報がそれを拒むような、不思議な感覚に陥りました。

色が残るエジプトの壁画
私は青い髪の人が描かれた壁画が好きです

▶ 次に行く人へ
王家の谷は、基本チケットで入れる墓と、追加チケットが必要な墓があります。どの墓を見るかで満足度がかなり変わるので、行く前に決めておくのがおすすめです。詳しくは王家の谷観光ガイドにまとめています。

15. 遺跡のスケールが、写真の10倍すごい

想像:写真で何度も見ているから、だいたいわかっている。
現実:実物を前にすると、情報が追いつかない。

カルナック神殿の大列柱室の柱は134本。高さは最大約21メートル。

カルナック神殿の大列柱
カルナック神殿

アブシンベル神殿の入口に並ぶラムセス2世の巨像は、高さ約20メートル。

アブ・シンベル神殿のラムセス2世像
アブ・シンベル神殿

数字で聞いてもピンとこないのに、実際に目の前に立つと「人間が作ったのか?」という感覚になる。脳が「これは本物だ」と処理しきれていない、みたいな。そして次に頭に浮かんだのは、「どうやって何千年も前にこんなものを作ったんだ」という一言でした。

ちなみにこのアブシンベル神殿、いま建っている場所は本来の位置ではありません。1960年代、アスワン・ハイダムの建設で湖に沈む危機に直面し、神殿を約1,000個(資料によっては約1,036個とも)のブロックに切り分けて、約65メートル高い場所へまるごと移設したとされています。これを彫り上げた古代の人もすごいけれど、それを丸ごと“引っ越し”させた20世紀の人間も、なかなかどうかしている(褒め言葉)。

アブシンベルの「太陽の奇跡」
アブシンベル大神殿の最奥には4体の神像が安置されていて、年に2回(2月22日と10月22日頃とされています)、入口から差し込む朝日がその像を照らすように造られていると言われています。この2日はラムセス2世の誕生日や即位に関係するという説もありますが、確定はしていないようです。さらに、移設の影響で日付が1日ずれた、という説もあるようです。

▶ 次に行く人へ
アブシンベルはアスワンからも遠く、ツアー・バス・飛行機など行き方で1日の組み方が変わります。先に行き方を決めておくと安心です。→ アブシンベル神殿の行き方まとめ
各遺跡の見どころはカイロ観光まとめ・ルクソール観光まとめ・アスワン観光まとめにまとめています。

16. パンが、どれを食べても美味しい

想像:エジプト料理って、正直あまりイメージがない。
現実:パンにハズレがなかった。

薄焼きのアエイシはもちろん、ホテルの朝食で出てくるパンも、種類は違えどハズレなし。特にルクソールのホテルの朝食で食べたパンは、見た目は普通のパンなのに、旅で一番美味しかったかもしれません。

カイロやルクソールのホテルは、朝食会場からの景色が本当に綺麗でした。あの絶景が、いつも以上においしく感じさせてくれたのかもしれません。

ルクソールのホテルの朝食
ルクソールのホテルの朝食

▶ 次に行く人へ
宿は朝食付きにしておくと、パンを楽しめるうえに食費の節約にもなります。屋上テラスのある宿も強くおすすめ。ルクソールでは、宿の屋上から朝のナイル川や、空一面の気球を眺めることができました。

17. 砂と乾燥で、喉と肌がやられる

想像:暑いのは覚悟していた。
現実:暑さより先に、乾燥と砂にやられた。

気づいたら喉がおかしくなり、肌もガサガサになっていました。こまめに水を飲んではいたものの、現地の乾燥には追いついていなかったのかもしれません。遺跡を歩いていると、砂ぼこりも気になりました。

▶ 次に行く人へ
のど飴・保湿クリーム・リップ・マスクかスカーフ。この4つは日本から持っていくべきだったと、何度か思いました。持ち物はエジプト旅行の持ち物ガイド、気候や服装はエジプト旅行の基本情報まとめにまとめています。

いちばんの誤算|楽しみにしていた熱気球

18. 熱気球の前夜に「高いところが苦手」と気づく

想像:朝日の中、ナイル川と遺跡を見下ろす絶景体験。
現実:前夜に怖くなり、当日は強風で中止。そして、ほっとした自分がいた。

ルクソールは、トルコのカッパドキアと並んで「気球の聖地」とも呼ばれる場所。私も翌朝3:30にお迎えが来る気球ツアーを予約していて、逆算すると深夜2時半起きでした。

ところが前の晩、重大なことに気づきます。……実は私、高いところがそんなに得意ではないんです。ルクソールの気球は、ツアー会社の案内では高度300〜500メートル程度とされることが多いようです。東京タワーのメインデッキ(地上約150m)よりずっと高い場所を、開放的なカゴで漂うわけです。

「え、これ、めっちゃ怖くない…?」
予約時は「絶景!」「朝日!」というキラキラした言葉に目を奪われていました。なぜあの時の私は、迷わずポチッと予約してしまったのか……。

そして当日。2時半に起きて、船でナイル川を渡り、会場で1時間以上待ったものの、風速が基準を超えていたとのことで全便中止。私が利用したツアーでは代金(4,982円)は返金されませんでした。

帰りの車の中で、「残念」という気持ちと、どこかほっとしている自分がいることに気づいてしまいました。不安からはじまる旅なのに、最後まで不安に負けてしまいました(笑)。

ルクソールの空に浮かぶ気球
ルクソールの気球

▶ 次に行く人へ
・予約前に「悪天候で中止になった場合の返金・振替の条件」を必ず確認。私はここを確認せずに予約して、まるまる授業料になりました
・どうしても乗りたいなら、中止でも翌日リトライできる日程にしておく
・高いところが不安な人は、予約前に一度「本当に大丈夫か」を考えておく(私のように前夜に気づかないために)
・早朝は想像以上に冷えるので、羽織れるものを1枚
当日の様子は【エジプト旅行⑮】ルクソール気球ツアー当日、気球ツアーの選び方はルクソール観光まとめにあります。

【おまけ】とにかく猫が多い

18個に絞ったけれど、もう一つだけ。エジプトは、とにかく猫が多い。

遺跡にも、街なかにも、お店や宿の周りにも、気づくとどこかに猫がいる。しかも人を警戒するでもなく、堂々と日向ぼっこしている。人間の生活にすっかり溶け込んでいて、ごく自然にそこにいる。

猫好きの私は、ネコさんに出会うたびにうれしかった。猫好きな人は、遺跡と同じくらい猫の写真が増えると思います。

驚きを「焦り」にしないために|出発前にやっておくこと

18個の驚きのうち、事前に知っていれば楽になったものを、出発前のチェックリストにしておきます。

やっておくこと関係する驚き
5〜20EGPの小額紙幣を用意する場所(別ポケット)を決めておく7. チップ
宿の口コミ・写真で「建物の入口」「フロントの階」「エレベーターの有無」を確認6. 宿
クレジットカードをブランド違いで2枚用意8. 入場料・9. 会計
行く遺跡の入場料を公式サイトで確認し、予算を別枠で組む8. 入場料
Uberを入れ、東アラビア数字の表をスクショ5. ナンバー・10. タクシー
WhatsAppを入れ、空港送迎はドライバーと連絡できるものを予約11. 遅延
「Pigeon」「Is service charge included?」などをメモしておく9. ハト料理
小さなライト・耳栓・のど飴・保湿グッズを荷物に入れる6. 宿・17. 乾燥
気球などの天候次第のツアーは、中止時の返金条件と予備日を確認18. 気球

治安面で気をつけたいことはエジプトの治安まとめ、ビザや入国の手続きはエジプトの入国・ビザの記事、時差・気候・通貨などの基本はエジプト旅行の基本情報まとめにまとめています。

エジプトは「想像と違う」が連続する国だった

ピラミッドは驚くほど街のすぐ隣にあり、道路はカオスで、市場は10番だらけで、空港では掲示板だけでは判断できない。最初はいちいち戸惑ってばかりでした。

でも、驚くことが多いということは、それだけ「知らなかった世界」に触れている証拠でもあります。その違いに振り回されながら過ごした15日間は、今振り返るとすべてが愛おしい思い出です。

これからエジプトへ行く方は、事前知識を詰め込みすぎず、少しくらい「驚く余白」を残して旅立ってみてもいいかもしれません。きっとその驚きさえも、エジプトを好きになるきっかけになるはずです。

私なりのまとめ:小額紙幣とWhatsAppと、ちょっとの予備日。この3つがあると、エジプトで起きる「想定外」に少し余裕を持って対応できて、驚きが「焦る驚き」ではなく「笑える驚き」に変わると思います。

※体験の部分は2024年11月の記録です。本記事の料金等の情報は、記事執筆時点(2026年9月)で確認できる最新情報をもとに記載しています。エジプトは制度・料金改定が頻繁なため、渡航前の再確認をおすすめします。


エジプト旅行を検討しているなら

エジプト旅行を本格的に計画するなら、まずは全体像を把握するのがおすすめ。15日間の旅の流れや費用感はエジプトひとり旅15日間の全記録にまとめています。

現地ツアーを探す

現地ツアーを使うとアクセスや段取りが格段に楽になります。ちなみに現地ツアーには様々な種類がありますが、私は「ガイドなし・車とドライバーのチャーターのみ」のプランを所々で利用しました。現地ツアーのガイドはほとんどが英語なので、英語が話せない私にはガイドは不要でした。「ドライバーと意思疎通できるかな?」と不安になるかもしれませんが、翻訳アプリを使えば英語が話せなくても問題なくやり取りできました!各社で価格や内容が異なるので、自分に合うプランを比較してみてください。どのサイトが自分に合うか迷う方は、タイプ別に比較したこちらの記事も参考にしてください。
→ 海外旅行の現地ツアー予約サイトおすすめ比較|英語が苦手な初心者向けにタイプ別で解説

各社それぞれ特徴があるので、見比べてみてください。

私が比較するなら、まずは掲載数が多く、チャーターやプライベートツアーを見比べやすいGetYourGuideから見ます。英語でのやり取りが不安なら、予約画面もカスタマーサポートも日本語で完結するVeLTRAもあわせてどうぞ(価格は高めのことが多いです)。
→ GetYourGuideでエジプトのツアーを探す
→ VeLTRAでエジプトのツアーを探す(日本語で完結)

エジプトのホテルを探す

カイロ・ルクソール・アスワンでは宿のスタイルや価格帯が大きく異なります。都市ごとに探すのがおすすめです。Trip.comは日本語・日本円で見やすく、Agodaはセールが多めなので、両方見比べて決めるのがおすすめです。

添乗員付きパッケージツアーで行くなら

「やっぱりツアーで安心して行きたい」という方は、大手旅行会社のパッケージツアーを検討してみてください。添乗員・ガイド付きで、個人手配が不安な方でもはじめてのエジプト旅行を全部おまかせできる安心感があります。

▶ JTB旅物語のエジプトツアーを見てみる
▶ 日本旅行のエジプトツアーを見てみる

旅の準備に役立つカード・SIM

海外旅行での現金調達は、エポスカードの海外キャッシングが便利でした。明細が反映され次第(最速翌日〜数日)すぐに繰り上げ返済すれば、利息を最小限に抑えられます(私の場合はアプリからは手続きできず、Web版のエポスNetで繰り上げ返済しました)。ATMでの具体的な操作手順や現地通貨の選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ エポスカード海外キャッシング完全ガイド|ATMの使い方・現地通貨の選び方・繰り上げ返済まで解説

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