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エジプトの治安は危険?怖い?一人旅10日間で感じたリアルと注意点まとめ

エジプト旅行

カイロ・ギザ・ルクソール・アスワンを10日ほど一人で旅しました。

結論から言うと、エジプトは「命の危険は少ないが、消耗するタイプのトラブルが多い国」です。

  • ✔ 命の危険:基本的に低い(主要観光地に限る)
  • ✔ 精神的ストレス:かなり高い(声かけ・交渉・チップ文化)
  • ✔ 一人旅の難易度:やや高め(東南アジアより上、でも事前知識で十分対応できる)

→ 主要観光地を普通に旅行する分には「過度に怖がる必要はないが、事前知識なしで行くとかなり消耗する国」です。

エジプトの治安について出発前にネットで調べると、「詐欺が多い」「声かけがしつこい」「危険」という言葉がずらりと並んでいました。
正直、出発前はかなり不安でした。

でも実際に行ってみると、ネットの情報と「ちょっと違うな」と感じる部分も多かったです。

この記事では、旅前に調べたエジプトの治安情報と、15日間の旅のうちエジプト国内で過ごした約10日間(カイロ・ルクソール・アスワン・ギザ)を一人で旅して感じたリアルを、正直に書いておきます。

📋 この記事でわかること

  • 外務省の危険レベル(2026年9月11日の最新更新を反映)
  • エジプトは本当に怖いのか。一人で旅して感じたこと
  • 実際に遭遇したトラブル5つと、それぞれの対処法
  • 外務省・日本大使館が注意を呼びかけている主な手口
  • カイロ・ルクソール・ギザ・アスワンの都市別の治安と、夜に一人で歩いた印象
  • 女性の一人旅で気をつけたいこと
  • トラブルに遭ったときの連絡先と、パスポートをなくしたときの注意点

※体験の部分は2024年11月の個人的な記録です。危険情報・連絡先・移動手段など変わりやすい部分は、記事更新時点(2026年9月)に外務省・在エジプト日本国大使館・エジプト政府観光局などの公式サイトで調べ直しています。治安状況は時期や場所によって変わるため、最終的な判断は必ず最新の公式情報でお願いします。

  1. エジプトの危険レベルは?外務省の最新情報【2026年9月11日更新】
  2. エジプトは怖い?一人旅で実際に感じたこと
  3. 実際に遭遇したトラブル5つと対処法
    1. ①「英語の先生」を名乗る客引き(カイロ)
    2. ②タクシーの料金交渉(カイロ郊外)
    3. ③チップ待ちの沈黙(ルクソール)
    4. ④撮影してくれたと思ったらチップ要求(王家の谷)
    5. ⑤馬車の「ワンダーラー!」(ルクソール)
    6. その他のヒヤッとした場面3つ
  4. 外務省・日本大使館が注意を呼びかけている主な手口
  5. 夜の一人歩きは危険?都市別の治安|カイロ・ルクソール・ギザ・アスワン
    1. カイロの治安:大通りは安全、本当の脅威は「車」
    2. ルクソールの治安:夜のスークは賑やかで怖くなかった
    3. ギザの治安:人も動物も多くて活気あり
    4. アスワンの治安:静かすぎるくらい静かだった
  6. 女性の一人旅で気をつけたいこと
  7. 移動手段と治安の関係|Uberは安全?
  8. 事前に知っておくと楽になること
  9. もしものときの備え:たびレジ登録と緊急連絡先
    1. 盗難に遭ったら|警察への届け出
    2. パスポートをなくしたら|出国に日数がかかります
    3. 相談する前に、スマホに用意しておきたいもの
      1. 電話で伝えるとき(126・19654など)
      2. 見せながら伝えるとき(フロントに相談する・窓口へ行く)
  10. 現地ツアーという選択肢
  11. エジプト一人旅が向いている人・そうでない人
  12. エジプトの治安でよくある質問(FAQ)
  13. まとめ:「危険な国」というより「クセが強い国」
  14. この記事に出てきた場所一覧

エジプトの危険レベルは?外務省の最新情報【2026年9月11日更新】

まず出発前に調べた情報をざっくりまとめると、こんな内容が多かったです。

カイロ・ルクソール・アスワンといった主要な観光エリアは、比較的問題なく旅行できるとされていました。
一方で、シナイ半島(特に北部)やリビア国境付近は、外務省の危険情報で注意が呼びかけられているエリアとのこと。
通常の観光ルートでは立ち寄ることはありませんが、参考として頭に入れておきました。

そして記事を更新するにあたって外務省の海外安全ホームページを確認したところ、2026年9月11日にエジプトの危険情報が更新され、一部地域のレベルが引き下げられていました。最新の区分は次のとおりです。

エリア危険レベル
カイロ・ギザ・ルクソール・アスワンなど(大カイロ都市圏を含む、下記以外の地域)レベル1(十分注意してください)
ダハブ〜シャルム・エル・シェイクのアカバ湾沿岸レベル1
南シナイ県(上の沿岸地域を除く)レベル2(不要不急の渡航は止めてください)
※2026年9月11日にレベル3から引き下げ
北シナイ県レベル3(渡航は止めてください)
リビア国境地帯レベル3(渡航は止めてください)
西部・南部の砂漠地帯レベル2
※白砂漠・黒砂漠・バハレイヤ・オアシス、シーワ・オアシス、ファラフラ・オアシス、ファイユーム県の市街地、ワディ・エル・ヒタンを含む保護区などはレベル1

出典:外務省 海外安全ホームページ「エジプトの危険情報【一部地域の危険情報のレベル引き下げ】」(2026年9月11日)

つまり、普通のエジプト周遊(カイロ・ギザ・ルクソール・アスワン)はすべてレベル1の地域です。

ただし外務省は、レベル1の地域でもテロの可能性は排除されないとしています。過去には2018年12月に、ギザのピラミッドエリア周辺で外国人観光客が死傷する爆発事件も起きています。
「レベル1=何も気にしなくていい」ではなく、「十分注意して行動すれば旅行できる」という意味だと受け止めておくのがいいと思います。

⚠️ 危険レベルは「出発前にもう一度」見てください

危険レベルは随時更新されます。2026年に入ってからは、中東情勢の緊迫化に伴う注意喚起(広域情報)が外務省から繰り返し出されています。状況が動きやすい地域であることは、頭に入れておいたほうがいいと思います。

ちなみに、外務省の「安全対策基礎データ」のページ(2025年8月更新)には、シナイ半島について引き下げ前のレベル3の記述がまだ残っていました。同じ外務省のサイトでもページによって更新時期がずれていることがあるので、レベルは「危険・スポット・広域情報」のページで確認するのが確実です。

▶ 外務省 海外安全ホームページ(エジプト・危険スポット広域情報)

紅海リゾートを組み合わせる方は、シャルム・エル・シェイク空港から入る場合の滞在許可のルールもあるので、エジプト旅行の基本情報まとめもあわせて確認してください。

よく書かれていたトラブルの傾向としては、「しつこい声かけ」「タクシーの料金トラブル」「チップ(バクシーシ)要求」「お土産屋への誘導」が多く、身の危険に直結するケースはそれほど多くないとも書かれていました。

総じて「命の危険というより、消耗するタイプのトラブルが多い国」という印象。
これは実際に行ってみても、おおむね当たっていたと思います。

エジプトは怖い?一人旅で実際に感じたこと

正直に言うと、10日間を通じて「怖い」と感じた場面は、主要観光地に限ればほぼありませんでした。
私自身は、命の危険を感じたことは一度もありません。

一番ストレスだったのは、圧倒的に「しつこさ」でした。
観光地を歩いていると、「ガイドいらない?」「馬車は?」「どこから来たの?」といった声かけが何度もあります。慣れてくれば流せるようになりますが、最初のうちは正直、疲れます。

一方で意外だったのは、エジプトの人たちが全体的にとてもフレンドリーなこと。
警戒心を持って歩いていると、純粋に「日本人?」「どこから来たの?」と話しかけてくる人が多いことに気づきます。
何かを売りたいわけでも、何かを要求したいわけでもなく、ただ話しかけたいだけ、という人も少なくありませんでした。

「危険な雰囲気」よりも「人との距離が近い」という感覚の方が正確で、その違いが分かると少し気が楽になりました。

個人旅行か、ツアーか、で迷っている方へ。私は個人手配でしたが、上のとおり「危ない」より「疲れる」が本音です。消耗を減らしたい方は、記事後半の現地ツアーという選択肢も見てみてください。

実際に遭遇したトラブル5つと対処法

「危険」ではなかったものの、「やられた」と感じたトラブルはいくつかありました。

①「英語の先生」を名乗る客引き(カイロ)

カイロのエジプト考古学博物館に向かって歩いていたとき、穏やかな雰囲気のおじさんに「博物館ならあっちだよ」と親切に声をかけられました。
「自分は英語の先生だ」と自己紹介されて、しばらく雑談ののち「いいお土産屋があるから見ていかないか」と誘われ、軽い気持ちでついて行ってしまいました。

店に入るとオーナーらしき人がいて高額なパピルスをすごい勢いで勧められ、断り続けると態度が豹変。最終的に「買わないならさっさと帰れ!」と怒鳴られました。

店を飛び出すと、こちらが怒鳴られているのを店の中でずっと見ていたはずの自称英語の先生おじさんが「近くに別の店もあるよ」と平然と言ってきたのです。
——詐欺まがいの店に連れて行っておいて、怒鳴られる現場を目撃しておいて、また次の店へ案内しようとするのか、と。怒りより先にあきれて、無視しました。

エジプト・カイロで声をかけてきた自称英語の先生
自称英語の先生おじさんとお土産屋に入るところ

⚠️ これは私だけの話ではなさそうです

後日Googleマップの口コミを確認すると、「英語教師と名乗る人物に誘導された」という報告が複数ありました。カイロの博物館周辺で「教師」「学生」を名乗って声をかけてくる人には注意が必要です。

▶ そのときの詳しい顛末と、店に入ってしまったあとの抜け方・断り方の英語フレーズはこちら→ 【エジプト旅行㊴】カイロ到着直後にトラブル発生|停電ホテルとお土産屋の押し売り体験

▶ 対処法

  • 「案内する」と言われても、知らない人についてお店には絶対に入らない
  • 目的地はGoogleマップだけで完結させる。道を聞く必要はほぼない
  • 親切そうに見える人=安全とは限らない、と最初から頭に入れておく
  • お土産は値札が付いていて表示価格のまま買える店か、複数の店を比べられる場所で買う(ハン・ハリーリ市場には値札付きの店があります)

②タクシーの料金交渉(カイロ郊外)

サッカラ観光の帰り、タクシーの料金交渉でひと悶着ありました。
運転手が言った金額を私が聞き間違えた可能性もあるのですが、話がなかなか噛み合わず、結果的にお互い消耗しながら落としどころに落ち着いた……という感じです。運転手自体はいい人でした(たぶん)。

タクシーはメーターを使わないことが多く、乗る前に料金を決めることが大前提です。詳しい顛末は㊻サッカラの記事に書いています。

▶ 対処法

  • 乗車前に必ず金額を合意する。「メーターで」は通じないと思っておく
  • 合意した金額を「USD 50」のように通貨と数字でスマホのメモに打ち込んで見せると「言った・言わない」を防げる
  • カイロ・ギザはUberが使えるのでそちらが断然楽。料金は事前に確認できて交渉ゼロ

③チップ待ちの沈黙(ルクソール)

トラブルというほどのことではありませんが、ルクソールのホテルでチェックインしたとき、スタッフが部屋まで案内してくれたあと、説明が終わったのに退室しないということがありました。

「Thank you!」と言っても動かない。5秒、10秒……。
「あっ、チップだ!」と気づいて慌ててお金を渡しました。これが噂に聞いていた”チップ待ちの沈黙”でした。

エジプトでは写真を撮ってもらったとき、荷物を運んでもらったとき——ありとあらゆる場面でチップを求められることがあります。
文化の違いなのですが、最初は戸惑います。10〜20EGP程度(場面によってはそれ以上)の小額紙幣を常に手元に用意しておくと安心です。

▶ 対処法

  • 小額紙幣(5〜20EGP)を財布とは別に分けて持っておく
  • 不要なサービスには最初から「No, thank you」と断る。曖昧な態度が一番つけ込まれる
  • 何もしてもらっていない場合は、払う必要はない。外務省も、渡す意思がないときはアラビア語で「ラー(No)」とはっきり断ることが大事だとしています

場面ごとのチップの目安はエジプト旅行の基本情報まとめに表でまとめています。

④撮影してくれたと思ったらチップ要求(王家の谷)

王家の谷で墓の内部を見学していたとき、観光客が立ち入れないエリアを管理している門番のような人がいて、私がスマホで写真を撮っていると「ちょっと見せて」というジェスチャーをしてきました。

撮影してはいけないものを撮影してしまったのか、何かまずいことをしたのかと思って渡すと、なんとそのエリアの内側に入り込んで、勝手にスマホで写真を撮ってくれたのです。
「観光客には入れない場所の写真が撮れたぞ!」という演出のつもりだったようで。ただ……正直そこまで特別な写真でもなく、普通に外から撮れそうな構図でした(笑)。

撮影が終わると、にこやかにチップを要求されました。
断る雰囲気でもなかったので払いましたが、普段はスマホを他人に渡さないよう心がけているのに、突然のことで咄嗟に渡してしまいました。
今考えると少し不用心だったなとは思いますが、もし本当に撮影禁止エリアでの注意だったら頑なに拒否するわけにもいきませんし、こういう状況の判断って難しいですよね。

なお、観光地でコスチューム(民族衣装や警備員風の衣装)を着た人と一緒に写真を撮ると、同様にチップを求められることがあるようです。撮影前に「これは無料?(Free?)」とハッキリ確認しておくことをおすすめします。

▶ 対処法

  • スマホを求められたら、まず「何のために?」を確認する
  • 撮影前に「これは無料ですか?(Free?)」と一言確認しておくのが一番シンプルな対策
  • ただ、状況によっては判断が難しいケースもある。あまり身構えすぎず、「チップを求められる可能性がある」と頭に入れておく程度でOK

▶ 王家の谷観光ガイド|チケット・おすすめ墓・所要時間・行き方を詳しく解説

⑤馬車の「ワンダーラー!」(ルクソール)

ルクソール神殿周辺を夜散歩していると、馬車に乗った人たちが「ワンダーラー!ワンダーラー!」と声をかけながら追いかけてきます。
何度もやってくるので少し疲れましたが、はっきり「No」と言い続けるのが一番早い解決策でした。

▶ ルクソール神殿の夜景とナイル川散歩|馬車の「ワンダーラー!」勧誘に注意

その他のヒヤッとした場面3つ

上の5つほどではないものの、「知っていてよかった」「知っておけばよかった」と思った場面も書いておきます。

場面何があったか次に同じ目に遭わないために
カイロ空港でUber待ち「場所がわからないのか?スマホを見せてみろ」と近づいてくる人がいました。予約済みのUberを勝手にキャンセルさせる手口があると事前に知っていたので、全力で拒否しましたスマホは渡さない。乗り場はアプリの案内に従う。到着直後が不安なら空港送迎を事前予約
アブ・シンベルの送迎が来ない(アスワン)予約していたツアーの送迎が時間になっても来ず、連絡も取れませんでした。予約サイトに自分から連絡して、後日返金は受けられました予約したらすぐにWhatsAppなどで連絡が取れるか確認。返信がなければ早めに別のツアーへ
カードが突然止まる(旅の途中・アブダビ)メインの楽天カードが突然使えなくなりました。海外では不正利用検知で、本人の利用でも止まることがあります国際ブランドの違うカードを2枚以上。エジプトの遺跡はカード払いが基本なので特に大事

▶ 空港での一部始終→ 【エジプト旅行⑩】カイロ7時間乗り継ぎでシタデル観光|Uberの乗り方と注意点
▶ 送迎が来なかった朝→ 【エジプト旅行㉚】アブ・シンベル神殿に行けない!?送迎トラブル
▶ 予約前に確認したい項目→ アブシンベル神殿の行き方まとめ|ツアー・料金・注意点

到着した直後の「乗り場探し」や「客引き」がいちばん不安、という方は、空港送迎を先に押さえておくと気持ちがかなり楽になると思います。料金も事前に確定します。
→ カイロ空港の送迎を探してみる(Trip.com)

外務省・日本大使館が注意を呼びかけている主な手口

ここからは私の体験ではなく、外務省の「安全対策基礎データ」と在エジプト日本国大使館の「安全の手引き」で紹介されている手口です。
旅行者に関係しそうなものだけを抜き出して、対策と一緒にまとめました。

手口どんなもの?対策
偽の配車アプリ車両Uberなどの車だと偽って乗せ、降りるときに高額を請求する乗る前にナンバープレートと車種がアプリの表示と一致するか確認
偽警官捜査や飲酒の取り締まりを装い、所持品検査のふりをして現金やスマホを抜き取る身分証の提示を求める。所持品を相手に近づけない。路上では飲酒しない
注意をそらすスリ「背中にチョコレートがついている」と話しかける、子どもに囲まれる、「気分が悪い」と助けを求められる——その間に財布を抜かれる話しかけられたら、まずバッグを体の前へ。ポケットに財布やスマホを入れない
バイク・トゥクトゥクのひったくり後ろから近づいて、バッグや手に持ったスマホを奪うバッグは車道と反対側。路上でスマホを使うときは壁を背にする
深夜のタクシー深夜・未明の法外なタクシー代の請求(特に一人で乗ったとき)人の少ない時間帯の流しのタクシーは避け、配車アプリか宿の手配に
トゥクトゥク人通りの少ない場所に連れて行かれ、荷物を奪われる被害がある大使館は原則として利用を控えるよう呼びかけています
観光地で知り合った人の誘い「一緒に夕食を」と誘われ、料金を前払いしたら相手が現れない(寸借詐欺)知り合ったばかりの人に先にお金を渡さない

出典:外務省「エジプト 安全対策基礎データ」/在エジプト日本国大使館「安全の手引き」II トラブル予防のために(いずれも記事執筆時点・2026年9月に確認)

ちなみに、ひったくりに遭いそうになったときに叫ぶ言葉として、大使館の手引きではアラビア語で泥棒を意味する「ハラーミー(Harami)」が紹介されていました。
ただし同じ手引きには「けがをしないように無理な抵抗はしない」ともあります。相手が刃物を持っていたり複数だったりしたら、物より自分の身を優先してください。

私が遭遇した「英語の先生」タイプの声かけの流れと、似た手口の見分け方は㊴の記事に詳しく書いています。

夜の一人歩きは危険?都市別の治安|カイロ・ルクソール・ギザ・アスワン

一人旅をしていて気になるのが「夜の治安」です。実際に各都市を夜に歩いてみた感想を正直に書いておきます。
なお、以下は私が歩いて感じた範囲の印象なので、人によってはまた印象が異なる可能性があります。

都市夜の雰囲気一人での感覚いちばん気をつけたいこと
カイロ夜でも人・車・活気がすごい大通りは安心感あり。暗い路地は避けた車・客引き・スリ
ルクソールスーク周辺は夜も賑やか怖くなかった、不安もなかった馬車の勧誘
ギザ観光客も地元の人も多く活気あり夜散歩も怖くなかったラクダ・馬の客引き
アスワン郊外のゲストハウス泊だったので静か人がほとんど歩いておらず、それはそれで落ち着いた移動手段の確保

カイロの治安:大通りは安全、本当の脅威は「車」

夜にカイロのダウンタウンを歩いてみましたが、大通りに関しては「驚くほど安全」というのが正直な感想です。
21時を過ぎても子ども連れの家族がアイスを食べていたり、若者グループがカフェで談笑していたりと、人の目が絶えずある安心感がありました。

夜のエジプト・カイロの街並み
カイロの街並み

ただ、注意点が二つ。

一つは暗い路地。大通りから一歩裏に入ると街灯が極端に少なくなるので、できるだけ人通りのある明るいルートを歩くようにしていました。

もう一つは「交通量」。治安よりも危険なのは正直「車」です。夜でもスピードを出して走っている車がいるので、横断には細心の注意が必要でした。
大使館の手引きによると、エジプトの2024年の交通事故死者数は5,260人で、日本(2,663人)の約2倍とされています。数字で見ても、この感覚は間違っていなかったようです。

📢 デモ・集会には近づかない

大使館の手引きでは、エジプトのデモは金曜日の礼拝後(午後)に多く、場所はモスクや大学、タハリール広場などの大きな広場が多いとされています。エジプト考古学博物館はタハリール広場のすぐそばなので、もし人だかりや騒ぎに出くわしたら、見物せずにその場を離れてください。

▶ カイロ観光まとめ|2日・3日モデルコースとおすすめスポット完全ガイド

ルクソールの治安:夜のスークは賑やかで怖くなかった

ルクソールの市場(スーク)周辺は、夜でも地元の人たちで賑わっていて、一人で歩いていても怖くなかったし、不安もありませんでした。
ただ、馬車の声かけは夜でも普通にあります(笑)。

夜のエジプト・ルクソールのスーク
ルクソールのスーク

▶ ルクソール観光まとめ|見どころ・モデルコース・行き方・必要日数

ギザの治安:人も動物も多くて活気あり

ギザはとにかく人が多い。観光客も地元の人も多く、馬もラクダも多い。
夜の散歩も特に怖いとは感じませんでした。ピラミッドのライトアップを遠くから眺めながら歩いた夜は、むしろ気持ちよかったくらいです。

昼間のピラミッドエリアで気をつけたいのは、ラクダや馬の客引きです。乗る前に料金を決めない、というのが鉄則です。

▶ ギザのピラミッド観光完全ガイド|入場料・チケット・回り方

アスワンの治安:静かすぎるくらい静かだった

アスワンは郊外のゲストハウス(ナイル川沿い)に泊まっていたので、周辺は夜になると人がほとんど歩いていませんでした。
市街地に泊まると印象は違うかもしれません。静かなのは怖いというより、むしろ落ち着いた感じで、個人的にはゆっくり過ごせました。

エジプト・アスワンの夜のナイル川
アスワンの宿から眺める夜のナイル川

ひとつ印象的だったのは、宿の近くにある橋の入口に、銃を持った兵士が数名で警備に立っていたこと。
日本ではまず見かけない光景だったので、最初は少し驚きました。エジプトでは橋・ダム・空港などの重要施設周辺で、武装した警備を見かけることがあるようです。特に危険というわけではないと思いますが、見慣れない光景ではありました。

また、アスワンで困るのは治安よりも移動手段でした。アブ・シンベルへ向かう途中には検問所があり、私は当日手配の車で足止めされています。
大使館の手引きでも、ルクソール〜アスワン、アスワン〜アブ・シンベルのような観光地間の長距離移動は、基本的に事前の通行許可が必要とされ、信頼できる旅行会社に手配を頼むことが勧められています。

📷 軍・警察・重要施設の撮影は避けてください

外務省によると、エジプトでは軍の施設・装備の撮影が禁止されているほか、警察施設や政府施設の警備状況も取締りの対象になります。街頭の軍の装甲車を撮影して拘束され、強制退去させられた例もあるそうです。
空港・港・橋や、博物館・遺跡の内部も撮影禁止の場合があります。

「珍しい光景だから撮っておこう」がいちばん危ないパターンです。私も兵士の姿は写真に残していません。

👤 人を撮るときも一言確認を。外務省は人物を撮るときは事前に了承を得るようにとしています。エジプト政府観光局の公式FAQでは、子どもの撮影は禁止、エジプトの人を撮るには本人の書面での許可が必要とまで書かれていました。スナップ感覚で人を撮らない、が無難です。

出典:外務省「エジプト 安全対策基礎データ」/Experience Egypt(エジプト政府観光局)公式FAQ

▶ アスワン観光まとめ|アブシンベルの行き方・フィラエ神殿・宿選び

女性の一人旅で気をつけたいこと

「エジプト 治安 女性」「エジプト 女一人旅」は、出発前に多くの人が調べるテーマだと思います。
ここは私が感じたことも含めた、在エジプト日本国大使館と外務省の情報をもとにまとめた内容です。

大使館の「安全の手引き」では、女性へのハラスメントについてかなりはっきり書かれています。

  • 外国人だけでなくエジプト人女性も、声をかけられる・体を触られる・追いかけられるといった被害に遭っており、社会問題になっている
  • 男性が同行していない外国人女性が特に狙われる傾向がある
  • 時間帯や場所を問わず起きているが、深夜・早朝・人気のない場所ではハラスメント以上の犯罪になる可能性がある
  • 薄着がハラスメントの原因ではない。ただし、犯人が薄着の女性を狙う傾向がある

出典:在エジプト日本国大使館「安全の手引き」3 具体的な犯罪の態様

怖くなる書き方かもしれませんが、「知っていれば避けられる場面が多い」というのが私の受け止め方です。実際に女性一人で旅行している人も多くいます。
公式情報をもとに、具体的な対策を整理しました。

場面対策
服装外務省は過度に肌を露出した服装での外出を避けるよう案内しています。
またエジプト政府観光局は、モスクや教会などの宗教施設では肩と脚を覆い、スカーフを持参するよう案内しています。薄手の羽織りやストールが1枚あると、どちらにも対応できて便利です
時間帯大使館は夜間・早朝の単独行動や、女性だけでの行動を避けるよう呼びかけています。移動は明るい時間に寄せる
公共交通・人混みスリや痴漢に注意。カイロのメトロには女性専用車両があるとされているので、混む時間帯は活用を
タクシー・配車アプリ声をかけてきたタクシーは使わない。後部座席に座る。相乗りは断る(大使館の注意点より)。配車アプリは乗る前にナンバーを確認
しつこい声かけ立ち止まらない・目を合わせない・はっきり「No」。しつこいときは近くの店や人の多い場所に入って助けを求める
SNSでの出会い外務省は、SNSなどで知り合った相手との結婚をめぐるトラブルや、恋愛感情を利用して送金を求めるロマンス詐欺にも注意を呼びかけています
宿選び建物の入口から部屋まで第三者が入り込めないか、夜道が明るいかを口コミで確認。大通りに近い宿は夜の帰り道の不安が小さくなります

しつこくついてこられたときに使える英語のフレーズは、㊴の記事に「強さ別」でまとめています。
服装や持って行くと安心なもの(ストールなど)は、エジプト旅行の持ち物ガイドもあわせてどうぞ。

これはあくまで公式情報をもとにした一般的な対策です。

移動手段と治安の関係|Uberは安全?

エジプトのタクシーはメーターを使わないことが多く、乗る前に料金交渉が必要です。最初に提示される金額はほぼ高め設定なので、そこから交渉する前提で乗ることになります。

料金交渉を避けたいなら、UberやCareemなどの配車アプリが便利です。料金が事前に確認できるので、交渉ゼロで乗れます。
ただし使えるエリアは限られていて、アスワンでは私が訪問した時(2024年11月)はうまく使えませんでした。

都市配車アプリタクシー交渉
カイロ・ギザUberが使えた配車アプリで回避できた
ルクソール私はUberを使わず、空港送迎を事前予約していました。Uber公式の対応都市一覧にルクソールは掲載されていません必要(事前に値段を決める)
アスワン2024年11月の私の旅行では、Uber・Careemとも試しましたがマッチングしませんでした。Uber公式の対応都市一覧にアスワンも掲載されていません必要(事前に値段を決める)

記事執筆時点(2026年9月)でUber公式の「エジプトの対応都市」ページに掲載されていたのは、カイロ/アレクサンドリア/ダミエッタ/フルガダ/マンスーラ/Canal Cities/タンタ/ザガジグです。
出典:Uber公式 エジプトの対応都市一覧

配車アプリは「料金トラブルを減らせる」のが最大のメリットですが、アプリだから100%安心、というわけでもありません。前述のとおり、大使館は配車アプリの車を装った詐欺にも注意を呼びかけています。
乗る前にナンバーを確認する、後部座席に座る、の2つは習慣にしておくと安心です。

配車アプリを使うにはスマホが必須です。私はたまたま普段からahamoを使っているので、SIMをそのままエジプトでも使いました。
現地でSIMを買い換えなくても日本と同じ感覚でデータ通信が使えるので、到着直後から地図アプリや配車アプリがすぐに動かせて助かりました(国内利用分と合わせて月30GBまで、海外でも追加料金なしで使えます。ただし海外で最初にデータ通信を使った日から15日を超えると、速度制限がかかります)。

もちろんahamo一択ということではなく、eSIMやレンタルWiFiという選択肢もあります。それぞれの向き不向きは海外旅行の通信手段5つを比較|格安SIMユーザーが損しない選び方にまとめています。

→ eSIM(Airalo)をチェックする
→ エジプト旅行で使ってよかったアプリまとめ(Uberの乗り方・注意点も)

事前に知っておくと楽になること

実際に体験して「これを知っておけばよかった」と思ったことをまとめておきます。

ちなみに私自身はスリやひったくりの被害には遭いませんでしたが、外務省によると、エジプトではスリ・ひったくり・詐欺(偽警官を含む)が多数発生しているとされています。
観光客が多い場所ほど狙われやすいので、貴重品の持ち方には気をつけておくに越したことはありません。

私の場合は、紙幣を一か所にまとめず、各ポケットやバッグに分散して入れ、その日に使う分だけを持つようにしていました。残りの現金は宿に置いておくようにしていました。
こうしておくと、万一どこかで一つやられても旅を続けられる、という安心感がありました。

※ちなみに大使館の手引きでは、ホテルでは客室の金庫も含めて、外出時に貴重品を部屋に残さないよう呼びかけています。宿に置くか持ち歩くかは、宿の環境を見て判断してください。

  • 声かけは基本、無視かはっきり「No」:曖昧な態度が一番つけ込まれます。立ち止まったり目を合わせたりしないのが鉄則
  • タクシーは乗る前に料金を決める:降りる時に揉めるのが一番のストレスです。必ず乗車前に金額を合意しましょう。念には念を入れるなら、合意した金額をスマホのメモに打ち込んで見せたり、指で数字を作って確認し合ったりすると、後からの「そんなこと言ってない」を防げます。
  • カイロやギザでは配車アプリを積極的に使う:交渉ゼロで乗れるので精神的に楽
  • チップ用の小額紙幣を常に持ち歩く:5〜20EGP程度の小額紙幣が何枚かあると慌てない。現地で一番困るのが「細かいお金がない」状況です。ATMで大きな金額の札しか出てこないことも多いので、こまめに崩しておくのがコツ。
    現地通貨の調達には、海外キャッシングができるクレジットカードが便利でした。私はエポスカードを使っていて、年会費無料で海外旅行保険付き(旅行代金をエポスで払うと適用される「利用付帯」)なのも助かりました。
    利息を抑える繰り上げ返済のコツ(私はアプリではできず、Web版のエポスNetで手続きしました)はエポスカード海外キャッシングガイドにまとめています。
  • お金やスマホは人前で出しすぎない:財布を広げるのはできるだけ人目につかない場所で。貴重品はすぐに取り出せない状態にしておくと安心です。
  • 知らない人についてお店に入らない:どんなに感じがよくても、誘われて入った店でトラブルになることがあります(実体験済み)
  • コスチューム姿の人との写真は事前に確認:観光地でコスチュームを着た人と写真を撮ると、チップを求められることがあるようです。撮る前に「無料ですか?(Is it free?)」と一言確認しておくと安心です。
  • 野良犬にむやみに近づかない:大使館の手引きでは野犬への注意も呼びかけられていて、カイロ市内でも野良犬・野良猫が多いため、むやみに動物と接触しないことが大事だとされています
  • 路上でお酒を飲まない:外務省・大使館とも、レストランやホテル以外の屋外での飲酒は避けるよう案内しています。偽警官が「路上飲酒の取り締まり」を装う手口もあるそうです

防犯グッズや持っていって役立ったものはエジプト旅行の持ち物ガイド|一人旅で後悔したリアルな必須リストにまとめています。

なお、私はドバイ経由の長いトランジットで空港ラウンジを使えたのが助かりました。楽天プレミアムカード付帯のプライオリティ・パスです。
ただし私が使った2024年11月とは制度が変わり、2025年1月以降は無料利用が年5回まで(6回目以降は1回35米ドル)、対象はラウンジのみです(記事執筆時点・2026年9月に確認)。

海外で使うクレジットカードの選び方は、海外旅行のクレジットカードはこの2枚でOK|エポスカード×楽天プレミアムカード実体験レビューで詳しくまとめています。

もしものときの備え:たびレジ登録と緊急連絡先

治安について神経質になりすぎる必要はありませんが、「もしものとき」に備えておくと、現地での心の余裕がまったく違います。
例えば、外務省の「たびレジ」登録です。

たびレジに登録しておくと、滞在先の最新の安全情報が日本語のメールで届きます。外務省は、3か月未満の海外旅行では「たびレジ」への登録を案内しています。手続きはオンラインで数分で完了します。
万一エジプトで事件や災害が起きたときに、大使館が安否確認に使ってくれる仕組みでもあるので、出発前にサッと登録しておくと安心です。家族のメールアドレスも登録できます。

▶ 外務省「たびレジ」(無料登録)

あわせて、現地の緊急連絡先もスマホのメモやスクリーンショットで手元に入れておくと、いざというとき慌てずに済みます。

連絡先電話番号どんなとき
警察122事件・事故の通報
観光警察(ツーリストポリス)126観光地・ホテルなどでの観光客の被害やトラブル
救急123けが・急病
消防180火災
観光・考古省ホットライン19654観光に関する問い合わせ・苦情(エジプト国内から)
在エジプト日本国大使館02-2528-5910
(国外からは +20-2-2528-5910)
パスポート紛失・重大な事件事故。閉館時は、つながった後に「123」を押すとオペレーターにつながるとされています

出典:外務省「エジプト 安全対策基礎データ」緊急時の連絡先/在エジプト日本国大使館「安全の手引き」/Experience Egypt 公式FAQ(いずれも記事執筆時点・2026年9月に確認)

📞 迷ったときの順番(エジプト政府観光局の公式案内より)

エジプト政府観光局の公式サイトでは、まず宿泊先のフロントに相談し、必要なら観光・考古省のホットライン19654へ、深刻な場合は観光警察126へという流れが案内されています。

いきなり自分で電話をかけなくていい、というのは知っておくと気が楽になると思います。英語での電話は私にはかなりハードルが高いので、実際に何かあったらフロントに相談して、必要なら代わりに掛けてもらうと思います。

▶ 出典:Experience Egypt(エジプト政府観光局)公式FAQ

※番号は変更される可能性があります。渡航前に外務省や在エジプト日本国大使館の公式サイトでもご確認ください。

盗難に遭ったら|警察への届け出

私は盗難被害には遭っていないので、ここは大使館の手引きをもとにした情報です。

  • 被害に遭ったら、事件が起きた場所を管轄する警察にすぐ届け出る
  • アラビア語しか話さない警察官が多いため、信頼できるエジプト人に同行してもらうことが勧められています(宿のスタッフに相談するのが現実的だと思います)
  • 強盗などの重大な犯罪以外は、十分な対応がされないこともあるとされています
  • 海外旅行保険で盗難の補償を請求するときは、一般的に警察の証明書(ポリスレポート)を求められることが多いので、忘れずにもらっておく

大使館の手引きには、エジプトでの外国人向け医療費は安くないこと、クレジットカード付帯の保険は利用条件があったり補償額が十分でなかったりする場合があることも書かれていました。
カード付帯の保険を頼りにする人は、出発前に補償額と「利用付帯かどうか」を一度確認しておくと安心です。

パスポートをなくしたら|出国に日数がかかります

🛂 エジプトは「新しいパスポートを作れば帰れる」ではありません

外務省と大使館によると、エジプト政府は入国時に使ったパスポートで出国することを原則としています。
そのため、パスポートをなくして大使館で新しい旅券や「帰国のための渡航書」を発給してもらっても、エジプトの出入国管理当局での手続き(1〜2日程度)を済ませないと出国が許可されないとされています。

帰国直前になくすと、フライトに間に合わない可能性があるということです。パスポートのコピーとスマホの写真を、本体とは別に保存しておいてください。
なお大使館の手引きでは、ホテルでは客室の金庫も含めて、外出時に貴重品を部屋に残さないよう呼びかけています。持ち歩くときは体の前で、すぐに取り出せない場所に。

出典:在エジプト日本国大使館「安全の手引き」II 2(9)(「所要の手続き(1日~2日程度)」と記載)/外務省「エジプト 安全対策基礎データ」

相談する前に、スマホに用意しておきたいもの

私は幸い通報するような事態にはならなかったので、ここからは想像混じりの話になります。
ただ、いざというときに「どこで・いつ・何が起きたか」を英語で説明するのは、私には相当きついだろうなと思いました。

そこで整理しておきたいのが、電話で伝える場面と、その場で見せながら伝える場面では、必要になるものが違うという点です。

電話で伝えるとき(126・19654など)

電話では写真は見せられないので、「読み上げられる状態にしてあるか」がすべてです。

  • 宿泊先のホテル名と住所/英語表記のままスマホのメモに入れておく
  • 今いる場所の住所/Googleマップで現在地をタップすると住所が表示されるので、それを読み上げれば伝わります
  • 近くの目印/「エジプト考古学博物館の近く」のように、誰でも知っている建物の名前が言えると早いです
  • 店や施設の名前/Googleマップに登録されていれば、その英語表記のまま伝える

見せながら伝えるとき(フロントに相談する・窓口へ行く)

対面なら話は早くて、スマホの画面を見せるだけで説明の大半が済みます。
言葉が出てこなくても指させば伝わるので、英語が苦手な人ほどこちらのほうが向いています。

  • Googleマップの現在地スクリーンショット/場所を言葉で説明しなくて済みます
  • 店の看板や外観の写真/「この店です」で通じます
  • レシート、カードの利用明細/支払ってしまった場合
  • パスポートのコピーや画像
  • 配車アプリの乗車履歴/車のナンバーや運転手名が残っています

現地ツアーという選択肢

「声をかけられるのが不安」「交渉したくない」という方にとっては、現地ツアーを使うのもひとつの手です。
ガイドと一緒に行動している時間は、知らない人から個人的に声をかけられる場面を減らせます。

ちなみに現地ツアーには様々な種類がありますが、私は「ガイドなし・車とドライバーのチャーターのみ」のプランを所々で利用しました。
現地ツアーのガイドはほとんどが英語なので、英語が話せない私にはガイドは不要でした。「ドライバーと意思疎通できるかな?」と不安になるかもしれませんが、翻訳アプリを利用すれば英語が話せなくても問題なくやり取りできました。

大使館も、観光地から観光地への長距離移動は信頼できる現地の旅行会社に手配を頼むことを勧めています。アブ・シンベルのように遠い場所ほど、ツアーの価値が出ると思います。

私が比較するなら、まずは掲載数が多くて価格帯やレビューを見比べやすいGetYourGuideから見ます。
英語でのやり取り自体が不安な方は、予約画面もカスタマーサポートも日本語で完結するVeLTRAもあわせて見ておくと安心材料になります(ただし価格は高めのことが多いです)。

→ GetYourGuideでエジプトのツアーを探す(プランが多く、レビュー件数も見やすい)
→ VeLTRAでエジプトのツアーを探す(日本語で完結。英語に不安があるなら)

各社の違いや選び方は海外旅行の現地ツアー予約サイトおすすめ比較|英語が苦手な初心者向けにタイプ別で解説で解説しています。

「やっぱり全部おまかせで安心して行きたい」という方は、大手旅行会社のパッケージツアーという選択肢もあります。
添乗員・ガイド付きなら、この記事に書いたようなトラブルの多くは、そもそも遭遇する場面が減ります。

▶ JTB旅物語のエジプトツアーを見てみる
▶ 日本旅行のエジプトツアーを見てみる

エジプト一人旅が向いている人・そうでない人

ここまで読んで「自分には無理かも…」と思った方もいるかもしれません。
でも、このブログのコンセプト通り、私自身も出発前はビビリで人見知りな人間です。それでも行ってよかったと思えています。

判断の参考に、正直に書いておきます。

向いている人少し覚悟が必要な人
多少のトラブルをネタにできる声かけや交渉が極度のストレスになる
事前に調べてから行動できる現地でのアドリブ対応が苦手
海外旅行の経験が多少ある初めての海外旅行がエジプト
断ることに抵抗がない押しに弱くて断れない

「少し覚悟が必要」な項目に当てはまっていても、事前知識さえあれば十分に楽しめます。私がそうでした。
「不安だから行けない」ではなく、「不安だから調べて行く」——それが私のスタンスです。

エジプトの治安でよくある質問(FAQ)

Q. エジプト旅行は危険ですか?
A. カイロ・ギザ・ルクソール・アスワンなどの主要観光地は、外務省の危険レベルでレベル1(十分注意)です(2026年9月11日更新時点)。私は約10日間で命の危険を感じる場面はありませんでしたが、声かけ・交渉・チップなど「消耗する」トラブルは多い国です。

Q. エジプトは怖いですか?
A. 私が感じたのは「怖い」より「人との距離が近い」でした。夜の大通りも家族連れが多く、怖さは感じませんでした。ただし暗い路地、深夜・早朝の一人歩きは避けたほうがいいです。

Q. エジプトは一人旅でも大丈夫ですか?
A. 主要観光地を普通に旅行する分には、私は大丈夫でした。ただし声かけや交渉は多いので、事前知識なしで行くとかなり消耗すると思います。

Q. 個人旅行とツアー、どちらが安全ですか?
A. 個人旅行でも回れます(私はすべて個人手配でした)。ただ、長距離移動や交渉が不安な方はツアーのほうが消耗は少ないです。観光地間の長距離移動だけツアーやチャーターにする、という組み合わせもおすすめです。

Q. エジプト旅行の難易度はどのくらい?
A. 私の感覚では「東南アジアより少し上」。英語が話せなくても翻訳アプリで何とかなりましたが、交渉とチップの文化に慣れるまでが大変です。旅全体の感想はエジプトひとり旅15日間の全記録にまとめています。

Q. いちばん多いトラブルは何ですか?
A. 私の場合は、圧倒的に「しつこい声かけ」でした。次いでタクシーの料金トラブルとチップ要求。私が実際に遭ったのもこの3種類で、盗難や暴力的なトラブルには遭いませんでした。

Q. カイロの治安はどうですか?
A. 大通りは夜でも人が多く、私は怖さを感じませんでした(あくまで私が歩いた場所・時間帯での感覚です)。気をつけたいのは暗い路地・車の交通量・客引き・スリです。金曜午後のタハリール広場周辺など、デモが起きやすいとされる場所の人だかりには近づかないでください。

Q. ルクソールやアスワンの治安は?
A. どちらもカイロより落ち着いている印象でした。ルクソールは馬車の勧誘、アスワンは移動手段の確保(配車アプリがあてにならない)が主な課題です。

Q. 客引きの上手な断り方はありますか?
A. 立ち止まらない、目を合わせない、はっきり「No」。この3つです。アラビア語の「ラー(No)」も通じます。具体的な英語フレーズは㊴の記事に表でまとめました。

Q. 服装はどうすればいいですか?(特に女性)
A. 外務省は、過度に肌を露出した服装を避けるよう案内しています。モスクなどの宗教施設では肩と脚を覆い、スカーフを持参するよう政府観光局が案内しているので、薄手の羽織りやストールが1枚あると安心です。詳しくは女性向けの章と持ち物ガイドをどうぞ。

Q. タクシーはぼったくりが多いですか?
A. メーターを使わないことが多く、料金は乗る前の交渉で決まります。私もサッカラの帰りに料金で揉めました。乗る前に金額を合意してスマホのメモで見せ合うか、カイロ・ギザならUberを使うのが確実です。

Q. 英語が話せなくても大丈夫ですか?
A. 私は英語がほとんど話せませんが、翻訳アプリと身ぶり手ぶりでなんとかなりました。車のチャーターも、ドライバーとは翻訳アプリでやり取りできました。困ったときは宿のフロントに相談するのが現実的です。使ったアプリはアプリまとめにあります。

Q. 夜に一人で出歩いても平気ですか?
A. 私はカイロ・ルクソール・ギザで夜も歩きましたが、大通りや賑わっている場所なら怖さは感じませんでした。むしろ危ないと感じたのは治安より「車」です。暗い路地は避けてください。

Q. 女性ひとりでも旅行できますか?
A. 実際に旅行している方は多くいます。ただ、大使館は男性が同行していない外国人女性がハラスメントの対象になりやすいとしています。露出を控えた服装、夜間・早朝の単独行動を避ける、タクシーは後部座席、といった対策を意識しておくと消耗が少ないと思います。詳しくはこの記事の女性向けの章をどうぞ。

Q. スリは多いですか?
A. 私は被害に遭いませんでしたが、外務省はスリ・ひったくりが多数発生しているとしています。現金は一か所にまとめず分散させ、その日に使う分だけ持ち歩くようにしていました。

Q. Uberは安全ですか?
A. 料金トラブルを避けられるので、カイロ・ギザでは頼りになりました。ただしUberを装った車の詐欺も報告されているので、乗る前にナンバーを確認してください。ルクソール・アスワンはUber公式の対応都市一覧に載っていません。

Q. 写真を撮ってはいけない場所はありますか?
A. 軍の施設・装備や、警察・政府施設の警備状況は撮影しないでください。空港・港・橋、博物館や遺跡の内部も撮影禁止になっている場合があるので、現地の案内に従ってください。人を撮るときは必ず本人に確認を。特に子どもの撮影には注意が必要です。

Q. トラブルに遭ったらどこに連絡すればいいですか?
A. 観光警察126、観光・考古省のホットライン19654が観光客向けの窓口です。まずは宿泊先のフロントに相談し、必要なら代わりに掛けてもらうのが現実的だと思います。連絡先の一覧はこの記事の上のほうにまとめています。

Q. パスポートをなくしたらすぐ帰国できますか?
A. すぐには難しいです。大使館で新しい旅券などを発給してもらったうえで、エジプトの出入国管理当局の手続き(1〜2日程度)が必要とされています。帰国直前ほど注意してください。

Q. 行かないほうがいいエリアはありますか?
A. 北シナイ県とリビア国境地帯はレベル3(渡航中止勧告)です。南シナイ県の内陸部と、西部・南部の砂漠地帯の一部はレベル2(不要不急の渡航は止めて)。普通の観光ルートでは通りませんが、紅海リゾートや砂漠ツアーを組み合わせる方は、必ず外務省の最新情報を確認してください(2026年9月11日更新時点)。

まとめ:「危険な国」というより「クセが強い国」

約10日間エジプトを一人で旅して感じたのは、「危険な国」というより「クセが強い国」という感覚でした。

命の危険を感じた場面はなかったし、夜に一人で歩いても怖いとは思わなかった。
でも、しつこい声かけや予期しないチップ要求、タクシー交渉といった消耗系のトラブルは確かに多い国です。

エジプト・ルクソールの夜の街並み
ルクソールの夜の街並み

旅前にある程度「こういうことが起きる」と知っておくだけで、現地での対応が全然変わります。
少なくとも私は、多少の知識があったおかげでパニックにならずに済んだことが何度もありました(お土産屋の件は除く)。

📝 出発前にこれだけは

  • 外務省の危険レベルを出発直前にもう一度確認し、たびレジに登録
  • 緊急連絡先(126・19654・大使館)と宿の住所をスマホに保存
  • カードは国際ブランド違いで2枚以上、チップ用の小額紙幣を別に
  • 知らない人についてお店に入らない。タクシーは乗る前に金額を合意
  • 軍・警察・橋などは撮らない。人を撮るときは一言確認
  • パスポートは体の前で管理。コピーとスマホの写真も別に保存

もちろん注意は必要ですが、事前に知識を入れておけば対応できることがほとんどでした。
不安だけで諦めるには、もったいない国です。

▶ はじめてのエジプト旅行なら、この順番で読めばOKです
① エジプト旅行の基本情報まとめ(気候・ビザ・通貨・注意点)
② エジプト旅行の持ち物ガイド(一人旅で後悔したリアルな必須リスト)
③ エジプト旅行費用まとめ(15日間の総額と内訳を全公開)
④ エジプト旅行で使ってよかったアプリまとめ(Uber・WhatsApp・翻訳アプリ)

▶ エジプトで驚いたこと全般についてはエジプトひとり旅で驚いた13のことにもまとめています。
▶ 押し売りに遭った日の詳しい記録は【エジプト旅行㊴】カイロ到着直後にトラブル発生へ。
▶ エジプトひとり旅15日間の全記録

この記事に出てきた場所一覧

※印は、この記事では位置の確認用として載せている場所です。

場所ひとこと地図
エジプト考古学博物館この周辺で「英語の先生」に声をかけられましたGoogleマップ
※タハリール広場デモが起きやすいとされる場所のひとつ。人だかりには近づかないGoogleマップ
ハン・ハリーリ市場値札付きで買える店もある市場Googleマップ
カイロ国際空港Uber待ちのときに「スマホを見せろ」と声をかけられた場所Googleマップ
ルクソール神殿夜の散歩で馬車の「ワンダーラー!」に遭遇Googleマップ
王家の谷写真を撮ってくれた後にチップを求められた場所Googleマップ
※在エジプト日本国大使館カイロ・マアーディ地区。パスポート紛失などの相談先Googleマップ

※本記事の危険情報・連絡先・配車アプリの対応都市などは、記事更新時点(2026年9月)に外務省・在エジプト日本国大使館・エジプト政府観光局・Uberの各公式サイトで確認できる情報をもとに記載しています。体験の部分は2024年11月の記録です。治安状況・危険レベルは随時変わるため、渡航前には必ず外務省の公式情報をご確認ください。また、これは網羅的な公式ガイドではなく、あくまで私の実体験と調べ直した情報にもとづく「私なりのまとめ」です。

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