※この記事は、2026年7月に上海へ行ったときに私が実際に申請した記録です。
中国に入国するとき、以前は機内などで配られる紙の入国カードに記入していましたが、それが2025年11月20日から、オンラインで事前に入国カードの情報を申告できるようになりました。
ただし、紙の入国カードが完全になくなったわけではありません。ここは少しややこしいので、あとで整理します。
「オンラインでやるほうが楽らしい」とは聞いていたものの、中国政府の公式サイトに自分のパスポート写真をアップロードしたり申告するというのは、なかなか難しそうです。私は上海到着の5日前、家でスマホを握りしめながらビビりながらやりました。
結論から言うと、全部日本語表示にできますし、10分ほどで終わりました。ただ、途中で「え、これ何を書けばいいの?」と手が止まる欄がいくつかあります。この記事では、実際の申請画面を1枚ずつ追いながら、迷いやすいポイントを潰していきます。
⚠️ 先に、いちばん大事なことを
中国のオンライン入国申告は完全に無料です。お金を請求してくるサイトは公式ではありません。
中国国家移民管理局は、偽の入国カード申告サイトが旅行者から金銭をだまし取る事例が出ているとして注意喚起を出しており、申告に一切費用はかからないと明言しています。
日本でも、国民生活センターが2026年7月1日に「電子入国カード登録代行サイト」のトラブルについて注意喚起を公表しました。検索結果の上位に出てきたサイトを公式だと思い込んで手続きし、あとから無料だと知ってキャンセルを求めても応じてもらえなかった、という相談が寄せられているそうです。検索して上に出てきたサイト=公式、ではありません。
この記事でわかること
- 中国の入国カードが今どうなっているのか(紙?電子?)
- 自分は申告が必要なのかどうか
- 申請の全手順(実際の画面つき)
- 「英語の姓」「連絡先」など、迷いやすい欄の書き方
- 現地の空港に着いてからの流れ
中国の入国カードは、2025年11月からオンライン申告に
駐日中国大使館の告知によると、2025年11月20日から、外国人は中国に到着する前に入国カードの情報をオンラインで申告できるようになりました。
申告できる入口はいくつかあります。
- 国家移民管理局(NIA)の公式ウェブサイト
- 行政サービスプラットフォーム
- 「移民局12367」アプリ
- WeChat または Alipay(アリペイ)のミニプログラム
- 入国カード記入用のQRコードをスマホで読み取る
私が使ったのは、いちばんシンプルな公式ウェブサイトです。アプリを入れる必要も、WeChatのアカウントを作る必要もありません。ブラウザで開くだけです。
公式サイト(2026年8月時点)
中国国家移民管理局|外国人入国カード オンライン申告
https://s.nia.gov.cn/ArrivalCardFillingPC/
駐日中国大使館の告知ページにも同じURLとQRコードが載っています。ここが確実です。

紙の入国カードが廃止されたわけではない
ここ、勘違いしやすいところです。オンライン化=紙の廃止、ではありません。
大使館の告知には、事前にオンラインで申告できなかった人は、中国に到着してからスマホでQRコードをスキャンするか、入国審査場に設置されたスマート端末で申告できると書かれています。そして、紙の入国カードで申告することも認められています。
とはいえ、到着してから慣れない端末を触るより、家で落ち着いて済ませておくほうが精神衛生にいいです。私は完全にそっち派です。
ただ、実際には紙を一度も見ませんでした。私が2026年7月に上海(浦東)へ入ったときは、機内でも到着ロビーでも紙の入国カードは配られていません。制度上は紙も認められているものの、現場はもうオンライン前提で回っているのかもしれません。私が通った1回の話なので断定はできませんが、「着いてから紙をもらって書けばいいや」と考えているとアテが外れる可能性があります。
では、自分は申告が必要?
日本のパスポートで観光目的に飛行機で入国するなら、まず申告対象と思っておけば大丈夫です。申請フォームの最初に「申告が不要な人」のリストが出てきますが、永住権を持っている人や乗務員、団体ビザの人など、かなり特殊なケースに限られます。
申告が不要な人のリスト(該当しそうな方はこちら)
2026年7月に私が申請したときの「フォーム記入要項」の表示内容です。
- 有効な中華人民共和国外国人永久居留身分証の所持者
- 有効な香港・マカオ住民内地往来通行証(非中国籍)の所持者
- 24時間以内で空港の制限地域から離れないトランジットの方
- 団体旅行ビザ免除または団体ビザを持っている観光団体のメンバー
- 外国籍の飛行機・船舶・車両などの交通運輸機関従事者
- クルーズで入・出国し、同じクルーズで出・入国する外国人の方
- 出入国証書の集中提出による礼遇条件を満たす方
- 出入国検査Eチャンネルを利用して入国した外国人の方
※掲載場所によって項目の分け方が少し違うようで、駐日中国大使館の告知では7項目としてまとめられています。中身はほぼ同じですが、最新の表示は申請時にご自身の目で確認してください。
申請前に手元に用意するもの
途中で「あ、便名わかんない」とか「滞在先ホテルの住所わかんない」と中断すると地味に面倒なので、先に集めておきます。
| 用意するもの | 使う場面 |
|---|---|
| パスポート(現物) | 顔写真ページを撮影してアップロード |
| 入国便の便名 | 基本情報の申告 |
| 出国便の便名・日付 | スケジュール情報の記入 |
| 滞在先ホテルの住所 | スケジュール情報の記入 |
| 自分の電話番号・メールアドレス | 個人情報の申告 |
| スマホ(カメラ+ネット接続) | 全工程 |
ホテル住所は、予約確認メールを開いてコピペすると一瞬です。私はいちいちアプリを行き来して、何度も入力途中の画面に戻る羽目になりました。
いつから申請できる?
「到着の72時間前(3日前)から」と書いている記事をいくつか見かけました。他には「3か月前から」と書いてる記事もありました。
ただ、私は上陸日の5日前(7月11日申請・上陸日7月16日)に問題なく提出して入国できています。
実際の受付開始タイミングがどう決まっているのかは、公式に明確な記載を見つけられませんでした。ただ少なくとも、私は5日前に申請できましたので直前まで待つ必要はなさそうです。旅の準備が落ち着いたタイミングでやってしまうのがおすすめです。
【画面つき】オンライン入国申告の全手順
ここからは実際の画面を追っていきます。所要時間は、必要な情報が手元にあれば10分ほどです。
Step 1|サイトを開いて日本語に切り替える
公式サイトを開くと、最初は中国語または英語で表示されます。ここで慌てないでください。右上の「Language」から日本語を選べます。


簡体中文・English・русский・Français・Español・العربية・日本語・한국어・ລາວ・Монгол・မြန်မာစာ……と、けっこうな数の言語が並んでいます。日本語はリストの中ほどにあります。
ちなみに左上には「シニアモード」というボタンもありました。文字が大きくなるモードのようです。スマホの小さい文字がつらい方はこちらもどうぞ。
Step 2|「入国申告」を選ぶ
トップ画面にボタンが2つあります。

| ボタン | 対象 |
|---|---|
| 入国申告 | こちらを選びます(一般の外国人旅行者) |
| 辺境住民入国申告 | 北朝鮮・モンゴル・パキスタン・ネパール・ミャンマー・ラオス・ベトナムなど7カ国の辺民証明書を持っている人 |
日本のパスポートで観光に行く場合は、迷わず上の「入国申告」です。
Step 3|記入要項に同意する
さきほどの「申告が不要な人リスト」が表示されます。ざっと読んで、自分が該当しないことを確認したら、画面下の「承知しました」をタップ。


最後の一文に「申告漏れ、隠し申告などの虚偽行為がある場合、法律に基づき入国や一時入国を拒否される恐れがあります」とあります。おどかすつもりはありませんが、適当に埋めずに正直に書きましょうという話です。
Step 4|パスポートを撮影してアップロード
「本人確認書類の種類」で「一般旅券」を選び、パスポートの顔写真ページを撮影します。

画面に見本の図が出ているので、そのとおりの向き・枠に収めればOKです。撮ると自動で文字が読み取られ(OCR)、次の画面に氏名・パスポート番号・生年月日などが自動入力されます。ここが地味にありがたい。
コツ:反射でうまく読み取れないことがあります。窓際の自然光で、パスポートを平らな机に開いて、真上から撮ると成功しやすいです。読み取りが失敗しても、次の画面で手入力すれば問題ありません。
Step 5|基本情報の申告
読み取られた内容の確認と、フライト情報の入力です。

| 項目 | 入力内容 |
|---|---|
| 英語の姓 * | パスポートどおりのローマ字(例:YAMADA) |
| 英語の名 | パスポートどおりのローマ字(例:TARO) |
| 性別 * | 男性/女性から選択 |
| 生年月日 * | 年・月・日をそれぞれ選択 |
| 国/地域 * | Japan(JPN) |
| 本人確認書類の種類 * | 一般旅券 |
| 本人確認書類の番号 * | パスポート番号 |
| 入国時の交通手段 * | 飛行機 |
| 入国便名/列車番号/船名 * | 中国に到着する便の便名 |
| 入国都市 * | Shanghai など |
| 入国港 * | 空港を選択。上海浦東空港はPudong |
「入国港」は、都市を選ぶとその都市の空港がリストで出てきます。上海の場合はHongqiao(虹橋)とPudong(浦東)の2つ。ここを間違えると当然おかしなことになるので、航空券の到着空港をちゃんと見て選んでください。
ここで詰まりやすい:「英語の姓」と「英語の名」を逆に入れてしまうミスが本当に多い項目です。パスポートを開いて、書いてある位置のまま写してください。
ちなみに、入国カードの類で出てくる英語表記はこのあたりです。中国の画面は日本語なので迷いませんが、他の国では英語のまま出てくることが多いので覚えておくとラクです。
| 英語表記 | 意味 | 入力例 |
|---|---|---|
| Surname / Family Name / Last Name | 姓 | YAMADA |
| Given Name(s) / First Name | 名 | TARO |
| Middle Name | ミドルネーム | 日本人は通常空欄 |
Step 6|個人情報の申告
ここがいちばん「え、なにこれ」となる画面かもしれません。

| 項目 | 書き方 |
|---|---|
| 中国語の名前 | 任意。空欄でOK。漢字表記の中国語名がある人だけ |
| 生まれた国/地域 * | Japan(JPN) を選択。その下の欄に生まれた都道府県・都市をローマ字で(例:Tokyo、Osaka、Fukuoka、Kanagawa) |
| 連絡先 * | 国番号81から始めて、頭の0を取った番号。070-1234-5678 なら「817012345678」 |
| 電子メール | 必須マークはないが、入れておくと完了後のQRコードをメール送信できる |
| 有効なビザなどの入国許可を持っていますか * | ビザなし観光なら「いいえ」 |
| 入国措置 * | 「ビザ免除入国」を選択 |
電話番号の「頭の0を取る」は、海外の入力フォームあるあるです。ここで間違える人が多いので気をつけてください。
ビザを持っている場合の分岐
「有効なビザなどの入国許可を持っていますか」で「はい」を選ぶと、下に「ビザ番号」の入力欄が現れます(ビザをお持ちの方はここに番号を入力します)。
逆に「いいえ」を選ぶと、ビザ番号欄が消えて「入国措置を選択してください」が出てきます。ここで「ビザ免除入国」を選びます。観光でビザなしの人が「はい」を選んでしまうと、存在しないビザ番号を求められて詰みます。落ち着いて「いいえ」を選んでください。
Step 7|スケジュール情報の記入
最後の入力画面です。滞在予定と出国便の情報を入れます。

| 項目 | 書き方 |
|---|---|
| 入国目的 * | 観光なら「観光・レジャー」 |
| 上陸日 * | 中国に着く日。日本を発つ日ではない点に注意 |
| 中国国内の予定訪問先 * | 画面の案内どおり「滞在期間の一番長い都市」を選ぶ |
| 中国国内の予定経由/訪問先 | 任意。他にも行く都市があれば「+」で追加 |
| 中国での滞在先住所 * | 都市を選択し、下の欄に宿泊先の住所。 |
| 中国での招待元がいますか * | 個人旅行なら「いいえ」 |
| 出国のスケジュールは確認されましたか * | 帰りの便が決まっていれば「はい」 |
「はい」を選ぶと、さらに出国情報の欄が開きます。
- 出国予定日
- 出国交通手段(飛行機)
- 出国便名/列車番号/船名
- 出国都市
- 出国港
ここで詰まりやすい:入国便名と出国便名の取り違えです。Step 5で入れるのは中国に着く便、Step 7で入れるのは中国から出る便。同じ航空会社だと便名が似ていて、私も一瞬「あれ、さっきと同じ番号入れてない?」と確認し直しました。
滞在先住所は、都市(Shanghai など)を選んだうえで、下の自由入力欄に詳しい住所を書きます。ホテルの予約確認メールに書いてある中国語住所をそのままコピペするのがいちばん確実だと思います。
入力が終わったら、画面下の「提出」をタップ。
Step 8|同行者の確認
「提出」を押すと、いきなりこんなダイアログが出ます。

「同行者の記入をお手伝いしますか?」
ひとり旅なので、迷わず「いいえ」。家族や友人と一緒に行く場合は「はい」を選ぶと、続けてその人の分を入力できるようです(私は使っていないので、ここは推測です)。
Step 9|声明への同意と手書き署名
次に、けっこう強めの文面が出てきます。
中国出入国管理局が今回登録した情報を法律に従って保存・利用できることを理解しています。上記の情報が真実かつ正確であることを保証します。もし真実を記入しなければ、それに応じた法的責任を引き受けることになることを承知しています。
「以上声明を読み、同意しました」にチェックを入れます。チェックすると、下の「確認されました」ボタンが押せる色に変わります。

そして「ボタンを押して署名する」をタップすると、白い署名エリアが開きます。ここに指で手書きサインを書きます。

スマホの画面に指でサインを書くのは、慣れないと本当に汚い字になります。私も1回目がひどすぎて書き直しました。安心してください、「もう一度署名してください」ボタンでやり直せます。納得いくまでどうぞ。
書けたら「確認されました」で提出完了です。
Step 10|レシート(QRコード)を保存する
送信が完了すると「入国申告レシート」の画面が表示されます。「中国国家移民管理局 外国人入国申告レシート」という見出しと、大きなQRコードが出てきます。ここまで来れば終わりです。

QRコードの下に、申告内容の要約が並びます。私の場合はこうでした。
| 項目 | 表示内容 |
|---|---|
| 本人確認書類の番号 | パスポート番号(一部が伏せ字で表示されます) |
| 名前 | 氏名(一部が伏せ字で表示されます) |
| 国/地域 | Japan |
| 入国都市 | Shanghai |
| 入国港 | Pudong |
| 上陸日 | 2026-07-16 |
| 申告期日 | 2026-07-11 |
親切だなと思ったのが、名前とパスポート番号が最初から一部伏せ字になっていることです。スクショを人に見せたりクラウドに置いたりすることを想定してくれているんだと思います。
QRコードは3重に保存しておく
- 画面下の「ローカルにダウンロードする」でスマホ本体に保存
- 「Eメールに送る」でメールにもバックアップ
- スクリーンショットも撮っておく
空港でネットが繋がらない・アプリが開かない、というのは普通に起こります。オフラインでも見られる状態にしておくのが精神安定上いちばんです。
ひとつ注意。名前とパスポート番号は伏せ字になっていますが、QRコード自体は自分の申告情報に紐づいています。SNSにそのまま上げるのはやめておいたほうが無難だと思います。
よくある間違いまとめ
| やりがちなミス | 正しくは |
|---|---|
| 英語の姓と名を逆に入れる | パスポートの Surname=姓、Given names=名 |
| 電話番号を「081…」にする | 頭の0を取って「81…」 |
| 上陸日を日本の出発日にする | 中国に到着する日 |
| 入国便名と出国便名を取り違える | Step 5=到着便、Step 7=出発便 |
| ビザなしなのに「はい」を選ぶ | ビザ免除なら「いいえ」→「ビザ免除入国」 |
| 入国港を間違える(虹橋/浦東) | 航空券の到着空港を確認 |
| QRコードを保存し忘れる | 保存+メール+スクショの3重で |
| 「着いてから紙をもらえばいい」と考える | 紙が配られていないことがある。事前申告が安全 |
| 検索上位のサイトを公式だと思って申請する | 公式は無料。有料の代行サイトに注意 |
現地に着いてからの流れ
さて、ここまで頑張って申告して、QRコードも3重に保存して、上海の浦東空港に降り立ちました。あとはQRを見せるだけ……と身構えていたのですが。
結論:QRコードは誰にも見せませんでした
拍子抜けするくらい、何も起きませんでした。入国審査で、保存しておいたQRコードを提示する場面は一度もありませんでした。
スマホをいつでも出せるように握りしめて列に並び、審査官の前でパスポートを出し、指紋を採って、終わり。QRの「Q」の字も出てきません。あれだけ「保存しろ」「スクショも撮れ」と自分に言い聞かせたのは何だったのか。
なぜ提示を求められなかったのかについて、公式のはっきりした説明は見つけられませんでした。事前に申告した情報が入国審査側ですでに確認できる状態になっていたため、改めて見せる必要がなかった、という可能性はあると思います。ただしこれは私の推測です。
確かなのは「浦東空港で私はQRを見せなかった」という事実だけです。
それでも保存はしておいてください。これは私が通った1回の話です。空港や時期、係員によって運用が違う可能性は普通にありますし、システム側で申告が確認できないトラブルが起きたときに「ちゃんと出しました」と示せるものが手元にあるかどうかは大違いです。保存のコストはゼロなので、やらない理由がありません。
指紋採取は、入国審査のカウンターで
指紋は現地で採ります。私の場合は入国審査のカウンターで、審査を受けているそのときに採取されました。審査官の前にある機械に指を置く、という流れです。
ただし指紋採取の場所や方法は空港によって異なる場合があります。入国審査の手前に「外国人信息采集」と書かれた自動端末コーナーがあり、そこで先に指紋と顔写真を登録してから審査に並ぶ、という運用の空港もあるようです。対象は原則として満14歳から満70歳までの外国人とされています。どちらのパターンでも、こちらから何か準備するものはありません。案内に従って指を置くだけです。
聞かれたときのために
私は何も聞かれずに通れましたが、入国目的や滞在日数を質問されることもあるようです。英語が苦手でも「Sightseeing(サイトシーイング), 3 days」くらい単語を並べれば通じます。ホテルの予約確認書や帰りの航空券を画面に出しておけば、最悪それを見せれば済みます。
私はいつも、スマホに「見せれば済む書類フォルダ」を作ってから出発しています。パスポートの写真、航空券、ホテル予約、そして今回のQRコード。この4点が入っていれば、たいていの場面は乗り切れます。
申請と現地での「ネット環境」をどうするか
この手続きで地味に大事なのが、現地でQRコードを出せる状態でいられるかです。保存とスクショをしておけばオフラインでも見られますが、そもそも中国はネット環境に独特の事情がある国です。
私は上海ではahamoをそのまま使いました。設定は何もいじらず、飛行機を降りてデータローミングをオンにするだけ。SIMを入れ替える手間も、現地でSIMを買う必要もありませんでした。
ahamoは国内利用分と合わせて月30GBまで、海外でも追加料金なしでデータ通信が使えます。追加の申し込みも別料金も不要です。
ただし注意点が2つあります。30GBは海外専用の枠ではなく国内と合算なので、渡航前に国内でたくさん使っていると、その分だけ海外で使える量が減ります。それと、海外で使い始めて15日を超えると最大128kbpsに速度制限がかかり、データを追加購入しても帰国するまで解除されません。2週間以内の旅行なら気にしなくて大丈夫です(私の上海滞在も余裕でした)。
対象国・地域は変わることがあるので、渡航前に公式サイトで行き先が含まれているかだけは確認してください。
逆に、2週間を超える滞在や大容量を使う予定があるなら、eSIMを足しておくと安心です。Airaloならアプリ内で買ってその場でインストールでき、物理SIMの入れ替えが要りませんので長い旅の場合は検討してみてください。
通信手段の比較は別記事にまとめています。→ 海外旅行の通信手段まとめ|eSIM・Wi-Fi・ローミングを比較
保険とキャッシングの備えも
私が使っているエポスカードは年会費無料で海外旅行保険付き、しかも提携病院でお金を立て替えなくていい「キャッシュレス診療」にも対応しています。旅行中に万が一病気やケガをしても、提携病院なら窓口で高額な支払いを求められる心配が減るのはかなり安心です。ただし「持ってるだけ」では保険が効かないので、空港までの電車かバス代をエポスで払うのだけ忘れずに(これだけで有効になります)。
※海外旅行保険は利用付帯です。補償の上限額やキャッシュレス診療の対象病院、適用条件はカードの種類や時期によって変わることがあるので、渡航前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。
海外で使うクレジットカードの選び方は、こちらにまとめています。→ 海外旅行で使うクレジットカードまとめ|エポス・楽天プレミアムの使い分け
よくある質問
Q. オンライン申告は必須ですか?
大使館の告知を読むかぎり、事前にオンラインで申告できなかった人は到着後にスマート端末や紙のカードで申告できるとされているので、「事前オンライン申告そのものが絶対必須」というわけではないようです。ただし私が浦東に着いたときは紙の入国カードは配られていませんでした。着いてから慣れない端末を操作するより、家で落ち着いて済ませておくほうが圧倒的にラクです。
Q. 料金はかかりますか?
無料です。中国国家移民管理局も、この申告に一切費用はかからないと明言しています。お金を請求してくるサイトは公式ではありません。日本の国民生活センターにも、代行サイトで有料の手続きをしてしまったという相談が寄せられています。必ず記事冒頭の公式URLか、駐日中国大使館の告知に載っているQRコードから入ってください。
Q. 日本語で入力していいですか?
画面の表示は日本語にできますが、氏名や生まれた都市はローマ字で入力します。滞在先住所は漢字でも入力できました。日本語のひらがな・カタカナは使わないほうが無難です。
Q. QRコードは入国審査で見せるんですよね?
私は上海(浦東)で、誰にも見せる場面がありませんでした。なぜ求められなかったのか、公式の説明は見つけられていません。事前に申告した情報が審査側で確認できる状態だったから、という可能性はありますが、これは私の推測です。空港や時期によって運用が違う可能性があるので、いつでも出せるように保存はしておいてください。
Q. 乗り継ぎだけの場合も申告は必要ですか?
24時間以内の乗り継ぎで、空港の制限地域から出ない場合は申告が不要とされています。ただし一度入国して街に出る場合は対象になります。自分がどちらか判断できないときは、航空会社に確認するのが確実です。
Q. 家族の分もまとめて申請できますか?
提出後に「同行者の記入をお手伝いしますか?」というダイアログが出るので、そこで「はい」を選べば続けて入力できるようです。私はひとり旅で使っていないため、実際の入力画面は確認できていません。
Q. 入力を間違えて提出してしまいました
すみません、これは私も経験していないのでわかりません。ただ、紙での申告も認められている以上、現地での対応手段は残っているはずです。不安であれば、駐日中国大使館領事部(03-6450-2196)に確認するのが確実だと思います。
Q. 税関申告や健康申告とは別ですか?
別です。この記事で解説しているのは入国カード(入国審査用)の申告です。税関申告は税関の管轄で、別の手続きになります。
まとめ:ビビっていたわりに、10分で終わった
やる前は「中国政府の公式サイトにパスポートをアップロード」という字面だけで身構えていました。でも実際にやってみると、日本語表示に切り替えられて、パスポートは撮るだけで自動入力されて、迷うのは電話番号の書き方くらい。10分で終わりました。
そして極めつけが、あれだけ厳重に保存したQRコードを一度も見せなかったことです。正直「じゃあ何のために……」と一瞬思いました。ただ、これはあくまで私が浦東空港で経験した1回のこと。提示を求められなかったからといって、今後も必ず不要とは限りません。保存にかかる手間はゼロなので、やっぱり持っておくことをおすすめします。
準備で押さえておくのは、この3つだけです。
- 入国便・出国便の便名と、ホテル住所を手元に用意する
- 右上の「Language」で日本語に切り替えてから始める
- 完了後のQRコードは、保存+メール+スクショの3重で持っておく(使わなくても、持っている安心感が違います)
不安なのは、たいてい「何が起きるかわからない」からです。画面の順番が事前にわかっていれば、それだけで半分くらいは消えます。この記事がその役に立てばうれしいです。
この記事は網羅的な公式ガイドではなく、私が2026年7月に実際に申請したときの画面をもとにまとめた、あくまで個人の体験記です。制度や画面は変更されることがあるので、申請前に必ず国家移民管理局や駐日中国大使館の最新情報をご確認ください。
※記事内の制度情報は2026年8月時点、申請画面は2026年7月時点のものです。


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