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シンガポール→マラッカをバスで国境越え|所要時間・注意点・快適すぎた移動を徹底レポ

マラッカの街並み アジア周遊旅行
マラッカの街並み

※本記事は「アジア周遊ひとり旅」シリーズの一部です。前回の記事(シンガポール1日観光モデルコース|マリーナベイ・ガーデンズバイザベイ・夜景まで詰め込んだ1日)では、シンガポールでの記録をまとめています。

シンガポールを満喫した翌日は、いよいよこの旅のハイライトの一つ、「陸路での国境越え」です。目指すは、かつて東西貿易の中継地として栄えたマレーシアの古都、マラッカ。

ドキドキの国境越えから、驚きのバス車内、そしてマラッカ到着までの様子をまとめました。シンガポールからマラッカまでは、国境越えの待ち時間を含めて約4〜5時間ほど。長時間の移動ですが、バスの快適さのおかげで思ったより疲れませんでした。

マレーシア入国前の必須準備:MDAC登録

マレーシアへの入国にあたって、忘れてはならない重要な準備が一つあります。それは「マレーシア・デジタル・アライバル・カード(MDAC)」の登録です。

2024年1月から、多くの外国人旅行者にMDAC登録が義務化されています(永住者や外交関係者など一部例外あり)。登録はマレーシア到着日を含む3日前から可能なので、出発前に余裕をもって済ませておきましょう。これを忘れると入国審査で足止めを食らう可能性があるので、陸路国境越えの前には必ず確認を。

私も事前にスマホから登録を済ませておきました。今回利用したバス会社「707 Inc」のバスターミナル窓口では、チェックインの際に「MDACの登録は済んでいるか?」と実際に確認されました。

⚠️ MDAC登録の注意点
登録はマレーシア到着日を含む3日前から受付開始。それより前には登録できないので、旅行直前になったら忘れずにチェックを。偽サイトも出回っているため、必ず公式サイト(imigresen-online.imi.gov.my)から登録してください。登録料は無料です。

国境越えのルートや費用のまとめは→シンガポール・マレーシア・香港を7泊8日で周遊してみた|費用9.3万円・ルート・国境越え完全ガイド

ネットで事前予約!「BusOnlineTicket.com」を活用

今回の移動には、東南アジアのバス予約で定番の「BusOnlineTicket.com」を利用しました。

項目内容
運行会社707 Inc
ルートシンガポール(Queen Street)→ マラッカ(Hatten Hotel)
料金RM 92.53(カード明細での確定金額:3,412円)

チケットはスマホで簡単に予約でき、当日はバスターミナルの窓口でチェックインするだけなので非常にスムーズです。バスの移動中もahamoのおかげで追加料金なしでスマホがそのまま使えて、地図の確認や時間つぶしに助かりました。海外の通信手段については→海外旅行の通信手段5つを比較|格安SIMユーザーが損しない選び方

シンガポール→マラッカ バス移動の流れまとめ

実際に乗ってみた流れをまとめておきます。事前にイメージしておくと当日かなり楽になります。

手順内容
① 事前予約BusOnlineTicket.comでチケット購入・MDAC登録を済ませる
② Queen Street Terminal集合出発時刻の30分前を目安に到着。窓口でチェックイン
③ シンガポール出国審査Woodlands Checkpointで全員降車→出国審査→再乗車
④ コーズウェイを渡るジョホール海峡を橋で越えてマレーシアへ
⑤ マレーシア入国審査JBセントラル隣接のCIQで入国審査・荷物検査
⑥ マラッカへ向けて出発審査完了後、再びバスに乗り込み約2時間のドライブ
⑦ マラッカ(Hatten Hotel前)着出発から4〜5時間ほどで到着

クイーン・ストリート・ターミナルから出発

シンガポール側の出発地は、宿泊したHOTEL 81 ROCHOR(ホテル81 ロチョー)からも歩いて行ける「クイーン・ストリート・ターミナル(Queen Street Terminal)」。ここはいわばマレーシアへの玄関口で、多くの高速バスや国際タクシーがひっきりなしに行き交う活気ある場所です。

シンガポール クイーン・ストリート・ターミナル(Queen Street Terminal)外観
クイーン・ストリート・ターミナル(Queen Street Terminal)

このターミナル、待合室のような屋内スペースがほぼなく、基本的に外でバスを待つことになります。真夏の昼間や雨の日はかなりキツイかもしれません。私は10月の朝8時半のバスで晴天だったので問題ありませんでしたが、時間帯と天気には要注意です。なおターミナル内にもトイレはありますが、私は使いませんでした。

窓口でチェックインを済ませると、手書きで座席番号「7A」と車両ナンバー「PML 7077」が書かれた小さな白い紙を渡されました。これが今回の乗車券です。車両ナンバーはスマホで写真を撮っておくと、国境越えで一度降車した後に同じバスを探す際に役立ちます。

シンガポール マラッカ行きバスの手書き乗車券
バスの乗車券

ターミナル近くには自動販売機があり、水やジュースが売られているのですが、なぜか日本語の表記がそのまま残っていてちょっと不思議な気持ちになりました。

クイーン・ストリート・ターミナル 日本語表示の自動販売機
日本語が残ってます
📍 クイーン・ストリート・ターミナル(Queen Street Terminal)

豪華すぎる!? 3列シートの大型バス

やってきたのは、鮮やかなピンク色が目を引く707 Incの大型バス。

707 Inc シンガポールからマラッカ行きのピンク色の大型バス
シンガポールからマラッカ行きのバス

車内に足を踏み入れて驚きました。なんとシート配列が、左側1列+右側2列の「1+2」スタイル。日本では高級な夜行バスでしか見かけないような贅沢な配置です。前の座席との間隔がかなり広く足を思い切り伸ばせる上、厚みのあるクッションで長時間移動でも疲れにくい仕様。約3,400円でこの快適さは、日本の高速バス感覚からすると驚異のコスパです。

707 Inc バス車内 1+2シート配列の広々とした座席
シート幅も広いです

長距離バスでの移動は数時間に及ぶため、事前にスマホへ動画や音楽・本をダウンロードしておくのがおすすめです。私はAmazonプライムビデオでオフライン再生できるよう動画をいくつか準備していきました。音楽派ならAmazon Music、本派ならKindle読み放題Audible(耳で聴く本)など自分の好みに合わせて移動中のお供を事前に仕込んでおくと安心です。どれも事前にダウンロードしておけばWi-Fiなしで使えます。

さらばシンガポール、そしてマレーシアへ

バスは定刻通りに出発し、シンガポール北部の「ウッドランズ・チェックポイント(Woodlands Checkpoint)」へ。ここで一度バスを降り、シンガポールの出国審査を受けます。その後、再びバスに乗り込んでジョホール海峡を渡る「コーズウェイ」を越えれば、そこはもうマレーシア。マレーシア側のジョホールバル(JBセントラル隣接のCIQ)で入国審査と荷物検査を受けます。今回は両方の審査とも比較的スムーズで、それぞれ10〜15分ほどで通過できました。

陸路での国境越えはどんな感じなんだろうと興味津々でしたが、荷物検査やパスポートチェックがあるだけで、あっけなく普通に通過したって感じでした。出入国審査では一度全員バスを降りますが、同じバスに再乗車する形だったので、置いていかれる心配はありませんでした。

💡 国境越えでスマホを使うなら通信手段の確認を
シンガポール→マレーシアの移動は2カ国にまたがるため、両国で使える通信手段があると便利です。私はahamoをそのまま使っていましたが、それ以外の他社のプランを使っている方ならAiraloなどの海外eSIMを事前に入れておくとスムーズです。

古都マラッカに到着!まずは両替

国境を越えると、窓の外の景色は一気にマレーシアらしいのんびりとした風景に。数時間のドライブを経て、バスはマラッカの中心地、ハッテン・ホテル(Hatten Hotel)前に到着しました。マラッカのバスはセントラル・バスターミナル(Melaka Sentral)着の便が多く、そこから観光エリアまでさらにタクシーが必要になります。今回予約した707 Incの便はハッテン・ホテル前まで直接乗り入れてくれるので、到着後すぐ観光を始められるのが大きなメリットでした。

マラッカ ハッテンホテル前 バス到着地点
すぐそばにショッピングモールもあります

まずはシンガポールで余ったシンガポールドルをマレーシアリンギットに両替するために、近くのショッピングモール「マコタ・パレード(Mahkota Parade)」内の両替所へ行き両替しました。

マラッカ名物チキンライスボールを食べてみた

ホテルのチェックインまで少し時間があったので、荷物を持ったままマラッカ名物を食べに行くことに。向かったのは、チキンライスをおにぎりのように丸めた「チキンライスボール」で有名な「和記鶏飯團(Hoe Kee Chicken Rice Ball)」です。

マラッカ名物チキンライスボールの老舗 和記鶏飯團(Hoe Kee Chicken Rice Ball)店頭
和記鶏飯團(Hoe Kee Chicken Rice Ball)

メニュー表には「2人分(ライスボール10個+チキン)」からの記載しかありませんでしたが、店員さんから「1人分(ライスボール5個+チキン)でも注文できますよ」と声をかけてもらえました。ひとり旅でも気軽に入れるお店です。

和記鶏飯團 メニュー表
2人分からしか記載されてませんでした。ぼっちはあまり来ないのでしょうか?

ライスボールは出汁がしっかり染み込んでいて、鶏肉の旨味を凝縮したような美味しさ。2人分でもRM 25.00(約1,000円)〜と非常にリーズナブルで、1人なら1,000円もあればお釣りが出る手軽さです。

チキンライスボールとチキン料理
チキンにタレをつけて食べたけどあってるのかな?
📍 和記鶏飯團(Hoe Kee Chicken Rice Ball)

マラッカの街を散策しながらホテルへ

食後は、カラフルなトライショー(観光三輪車)が行き交うマラッカの街並みや、川沿いに展示されている巨大な船(海洋博物館)を眺めながら、ゆっくりと歩いて宿泊先へ向かいました。

マラッカの街並み ドラえもんとピカチュウのトライショー
ドラえもんとかピカチュウがいました

今回マラッカでの拠点に選んだのは「マーキュリー ブティック ホテル(Mercury Boutique Hotel)」(宿泊費:4,177円)。幾何学模様の壁紙が印象的なモダンで清潔感のある客室で、バスルームもモノトーンで統一され、広々とした洗面台やシャワーブースがありました。非常に快適な空間でした。

マーキュリー ブティック ホテル(Mercury Boutique Hotel)客室
マーキュリー ブティック ホテル(Mercury Boutique Hotel)
マーキュリー ブティック ホテル(Mercury Boutique Hotel)室内
マーキュリー ブティック ホテル(Mercury Boutique Hotel)
マーキュリー ブティック ホテル(Mercury Boutique Hotel)モノトーンのバスルーム
マーキュリー ブティック ホテル(Mercury Boutique Hotel)バスルーム

マーキュリーブティックホテルを見てみる(agoda)
マーキュリー ブティック ホテルを見てみる(Trip.com )

マラッカのホテルは予約サイトによって価格差があるので比較がおすすめです。
マラッカのホテルを探してみる(Trip.com )
マラッカのホテルを探してみる(Agoda)

ホテルにチェックインして荷物を置いたら、一息つく間もなく再び街へ。マラッカの午後は、この街の全景を眺めることからスタートしました。

マラッカの観光スポット

マラッカは世界遺産の街で、歩いて回れる範囲にスポットが集まっています。現地ツアーを使うとアクセスや段取りが格段に楽になります。英語が話せなくても翻訳アプリで十分やり取りできるので、チケット手配や送迎付きプランも気軽に試してみてください。各社で価格や内容が異なるので、自分に合うプランを比較してみてください。

マラッカの現地ツアーを探してみる(GetYourGuide)
マラッカの現地ツアーを探してみる(Klook)

360度回転する展望タワー「マラッカタワー」

まず向かったのは、街のどこからでも目に入る巨大な塔「マラッカタワー(Menara Taming Sari)」です。

マラッカタワー(Menara Taming Sari)全景
マラッカタワー(Menara Taming Sari)

これはただの展望台ではありません。円盤状の客席部分が、ゆっくりと回転しながら地上80mまで上昇していく「回転昇降式」のタワーなんです。座っているだけで、世界遺産の街並みからマラッカ海峡まで、360度の大パノラマを楽しむことができます。眼下には赤い屋根が並ぶ古い街並みが広がり、遠くには行き交う船とマラッカ海峡。上から見ることで、この街がいかに海と共に歩んできたかがよく分かります。

マラッカタワー(Menara Taming Sari)から見た世界遺産の街並みとマラッカ海峡
マラッカタワー(Menara Taming Sari)からの景色

料金はクレジットカード払いで外国人26MYR(979円)でした(2025年10月時点)。地元の人は20MYRと書かれてました。マラッカの観光施設の料金は地元の人価格と外国人価格が別々になってる所があるようです。

マラッカタワー 料金表 外国人RM26 地元の人RM20
現地の人はRM20で外国人はRM26

異国情緒あふれる夕暮れ時の街歩き

タワーを降りた後は、夕食までの時間、さらに深く街を散策しました。

赤レンガの歴史を辿るオランダ広場

まず足を運んだのは、マラッカ観光の中心地であるオランダ広場。 鮮やかなサーモンピンク(レンガ色)の建物に囲まれた広場に立つと、一気に異国情緒に引き込まれます。

正面の小高い丘の手前には、マレー語で「歴史ある街 マラッカへようこそ」を意味する「SELAMAT DATANG BANDARAYA MELAKA BERSEJARA」の大きな文字が出迎えてくれました。その横には、青と赤に黄色い三日月と星があしらわれたマラッカ州の州旗が堂々と掲げられています。

マラッカ名物のトライショー(人力三輪車)
シナモロールさんがいます

広場の前を行き交うのは、マラッカ名物のトライショー(人力三輪車)。 こちらのトライショーは、なんとサンリオの人気キャラクター「シナモロール」のぬいぐるみや青い造花でこれでもかとデコレーションされていて、思わず笑みがこぼれてしまいます。ポップスを流しながら走るその姿は、歴史的な街並みとのギャップが凄まじく、見ているだけで元気をもらえます。

賑わいと活気に満ちたジョンカーストリートへ

オランダ広場から川を渡り、少し歩くと見えてくるのが、チャイナタウンのメインストリートであるジョンカーストリート(Jonker Walk)の入り口です。

通りの一角には「WORLD TOURISM DAY 2025」の文字とともに、きらびやかなゴールドの龍のオブジェがそびえ立つ立派な中華風のゲートが構えられており、圧倒的な存在感を放っています。

通りの周辺は、レトロなプラナカン様式の建物が並ぶ一方で、モダンでポップな看板を掲げたショップもたくさんあり新旧のカルチャーが絶妙にミックスされた混沌としたエネルギーを感じます。

マラッカでの夕食は、老舗の名店「Nyonya Makko」で

日が落ちて、いよいよ夕食の時間。マラッカに来たからには絶対に食べたかったのが「ニョニャ料理(プラナカン料理)」です。

訪れたのは、地元でも評判の名店「Nyonya Makko(ニョニャ・マコ)」。店内はレトロなタイルや木製のアンティーク家具、中国風の装飾が並び、古き良きマラッカの邸宅のような落ち着いた雰囲気です。

Nyonya Makko(ニョニャ・マコ)店内 レトロなアンティーク家具と中国風装飾
Nyonya Makko(ニョニャ・マコ)

アヤム・ポンテ(Ayam Pongteh):鶏肉とジャガイモを「タオチオ(豆醤)」という味噌のような調味料で煮込んだ料理。スパイスの角が取れた、まろやかでコクのある優しい甘みが特徴で、日本人の口にも非常によく合います。ご飯が進んで困るほどでした。

ニョニャ料理 アヤム・ポンテ(Ayam Pongteh)鶏肉とジャガイモの煮込み
アヤム・ポンテ(Ayam Pongteh)

中華とマレーが見事に融合した奥深い味わい。異国情緒たっぷりの空間で、贅沢なマラッカの夜を過ごすことができました。

クレジットカード払いで料金は26.1MYR(983円)でした(2025年10月時点)。マラッカではクレジットカードが使える場所が多かったです。

📍 Nyonya Makko(ニョニャ・マコ)

幻想的な夜のマラッカ・リバークルーズ

夜のマラッカで外せないのが、「マラッカ・リバー・クルーズ」です。

マラッカ・リバークルーズ 夜のライトアップされた川沿い
マラッカ・リバー・クルーズ

昼間とは一変し、川沿いの建物や遊歩道が色とりどりのライトに照らされ、非常に幻想的な雰囲気に包まれます。約45分のクルーズで、歴史的な橋や美しいウォールアートがライトアップされた景色を眺めるのは、まさに至福のひととき。涼しい夜風が心地よく、歩き疲れた体にも優しい贅沢なクルージングでした。

マラッカ・リバークルーズ 船内から見たライトアップ
マラッカ・リバー・クルーズ船内

料金は外国人価格38MYR(1,431円)でした(2025年10月時点)。クレジットカードで支払いました。

まさかの本日2回目!夜のマラッカタワーへ

リバークルーズを終えた後、あまりにも昼間の景色が素晴らしかったので「これは夜景も見逃せない!」と思い立ち、本日2度目の「マラッカタワー」へ向かいました。

期待通り、地上80mから見下ろす夜のマラッカは絶景でした。ライトアップされたオランダ広場や、暗闇の中に浮かび上がる街の灯りがキラキラと輝き、昼間とは全く違うロマンチックな表情を見せてくれます。

マラッカタワーから見た夜景 ライトアップされた街並み
夜景撮影はスマホだと少し難しかったですが、実際はかなり綺麗でした

タワーの入り口付近には、マラッカ名物のトライショーが並んでいて、東南アジアの観光地らしいちょっとシュールでどこか愛嬌のある光景に、思わず笑みがこぼれてしまいました。

マラッカタワー前に並ぶカラフルなトライショー
マラッカタワー前

料金は外国人料金で31MYR(1,168円)でした(2025年10月時点)。昼間は26MYRだったので夜は少し価格が上がるようです。

マラッカタワー夜間料金表 外国人RM31
マラッカタワー夜の料金表

一度訪れた場所でも、時間帯を変えるだけで全く別の魅力を発見できるのが旅の醍醐味ですね。昼のパノラマと夜の夜景、両方の魅力を贅沢に味わい尽くし、大満足でマラッカ初日の夜を締めくくりました。

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