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香港旅行初心者ガイド|2泊3日モデルコース・空港アクセス・オクトパス・グルメを実体験で解説

香港観光ガイド アジア周遊旅行
香港の夜景

香港旅行の最初のつまずきポイントは、「空港から市内への移動」と「オクトパスカード」です。

以前は交通系ICカード「オクトパスカード」がないと始まらない街でした。ただ2026年現在は、MTR(地下鉄)もエアポートエクスプレスもバスもクレジットカードのタッチ決済で乗れて、しかも運賃はオクトパスと同額です。つまりオクトパスは、もう「必須」ではありません。とはいえ、ローカル食堂やコンビニ、トラムやスターフェリーまで含めると、1枚あると会計がラクなのも事実です。

この記事では、2025年10月に香港を2泊3日でひとり旅した実体験をもとに、2泊3日のモデルコース、空港から市内への行き方、オクトパスカードの選び方と使い方、泊まるエリア、夜景とグルメ、実際にかかった費用、出発前の準備までをガイドブック的にまとめました。1日ごとの細かい体験記は、それぞれの記事にリンクしています。

※料金・制度・店舗情報は記事執筆時点(2026年9月)で公式サイトなどを調べ直して反映しています。香港ドルの円換算は1HKD=約20円の目安です。最終確認は各公式サイトでお願いします。

💡 初めての香港、これだけ押さえればOK

・オクトパスは必須ではない。MTR・エアポートエクスプレス・バスはタッチ決済のカードで同額。返金される通常版は空港では買えない
・2泊3日で、夜景・グルメ・主要スポットはひと通り回れた
・空港から市内は、速さ重視ならエアポートエクスプレス、節約ならA21などの空港バス
・英語がかなり苦手な私でも、Googleマップと翻訳アプリでひとりで回れた
・泊まるなら佐敦(ジョーダン)か尖沙咀(チムサーチョイ)が動きやすい
・電子タバコ・加熱式たばこは日本に置いていく(持ち込みも公共の場での所持も禁止)
・私の現地での出費は、宿2泊込みで記録できている範囲で約3万円(航空券別。実際はこれより少し多い)

1日ごとの体験記
→ 初日:香港空港でオクトパスカードは買える?買える場所・種類と通常版が買えない理由
→ 2日目・最終日:ビクトリアピーク→シンフォニー・オブ・ライツは間に合う?夕景から20時の実録

  1. 香港の基本情報
  2. 香港旅行でよくある失敗と対策
  3. 香港空港から市内への行き方|エアポートエクスプレス・バス・タクシー比較
  4. オクトパスカードの基本|種類の違い・使える場所・チャージ・残高不足
    1. 通常版とツーリスト版の違い
    2. iPhoneならアプリ版が一番ラク
    3. 使える場所とチャージの方法
    4. 残高不足で改札を通れる?マイナス残高のしくみ
    5. 帰国前の払い戻し・持ち帰り
  5. 香港の市内移動|MTR・バス・スターフェリー・トラム・タクシー
    1. MTR(地下鉄):市内移動の基本
    2. 2階建てバス:MTRが通っていない場所へ
    3. スターフェリー:約100円の夜景クルーズ
    4. トラム(路面電車):香港島をのんびり
    5. タクシー:短い距離なら安い。支払い方法は車ごとに違う
  6. エリアガイドとホテルの選び方|初めてならどこに泊まる?
  7. 香港のおすすめ観光スポット
    1. ビクトリアピーク:香港の夜景を見るならここ
    2. シンフォニー・オブ・ライツ:毎晩20時から約10分
    3. 廟街(テンプルストリート)ナイトマーケット
    4. モンスターマンション(益昌大廈)
    5. M+(エムプラス):無料エリアだけでも景色が楽しめる美術館
  8. 香港で食べたいグルメ|実際に行った6軒
    1. エビワンタン麺|麥文記麵家(佐敦)
    2. 朝ごはんの定番|澳洲牛奶公司(佐敦)
    3. エッグタルト|泰昌餅家(中環)
    4. 点心|添好運(Tim Ho Wan)と點點心(Dim Dim Sum)
    5. 香港スイーツ|佳佳甜品(佐敦)
  9. 香港2泊3日モデルコース|実際に回ったルート
    1. 1泊2日なら(弾丸プラン)
  10. 香港2泊3日の費用|実際にかかったお金
  11. 出発前の準備|ルール・お金・電源・通信
    1. 出発前に確認したい、香港のルール
    2. 支払い方法まとめ|クレカ・オクトパス・現金はどれが必要?
    3. 両替とキャッシング
    4. 電源プラグ・電圧
    5. 通信とクレジットカード
  12. 香港旅行のよくある質問
    1. Q. 香港旅行は2泊3日で足りる?
    2. Q. オクトパスカードは絶対に必要?
    3. Q. 通常版とツーリスト版の違いは?
    4. Q. オクトパスの残高が足りないとどうなる?
    5. Q. シンフォニー・オブ・ライツが始まらないのはなぜ?
    6. Q. 英語が話せなくても大丈夫?
    7. Q. 支払いは現金とカード、どちらを用意すべき?
    8. Q. 香港の水道水は飲める?
  13. この記事で紹介した場所一覧
  14. 香港の現地ツアー・チケットを探す
  15. まとめ:香港は2泊3日でも十分楽しめる、密度の高い街

香港の基本情報

項目内容
通貨香港ドル(HKD)。1HKD=約20円(2026年9月時点の目安)
言語広東語・英語(観光地やホテルでは英語がだいたい通じる)
時差日本より1時間遅い(UTC+8)
気候亜熱帯性。夏は高温多湿、冬(12〜2月)は比較的過ごしやすい
移動の基本MTR(地下鉄)+バス。支払いはオクトパスカードかタッチ決済のクレジットカード
電源プラグBFタイプ(四角い3つ穴)・220V。変換プラグがあると安心
チップ基本的に不要(サービス料込みの店が多い)
ビザ日本国籍なら観光など90日以内の滞在は不要(香港入境事務処)
入国有効なパスポートが必要。出入国カードは2024年10月16日から不要
2026年9月時点。パスポートの残存期間などの条件は出発前に確認してください

✅ 出発前の持ち物・準備チェックリスト

□ パスポート(有効期限を確認)
□ タッチ決済対応のクレジットカード(MTR・バスにそのまま乗れる)
□ 少額の香港ドル現金(ローカル食堂・オクトパスのチャージ用)
□ スマホの通信手段(海外ローミング・eSIM・WiFiレンタル)
□ Googleマップと翻訳アプリ
□ 変換プラグ(BFタイプ)
□ iPhoneならオクトパスのアプリ
□ 電子タバコ・加熱式たばこは持って行かない
詳しくは後半の出発前の準備にまとめています。

ベストシーズン:香港が比較的過ごしやすいのは10月〜3月ごろで、特に11〜12月は湿度も低く観光しやすいとされています(実際、10月に訪れたときも快適でした)。一方、夏(6〜9月)は蒸し暑さが厳しく、スコールや台風の影響も出やすいので、屋外中心で動く予定の方は注意が必要です。

香港旅行でよくある失敗と対策

ありがちな失敗対策
空港で返金式の通常版オクトパスを探し続けて時間をロス(私です)空港では通常版は売っていません。タッチ決済カードで市内まで出られるので、焦らず市内のMTR駅の窓口で
エアポートエクスプレスの切符を窓口で買って割高に(これも私)タッチ決済カードで改札を通ればオクトパスと同じ安い運賃
オクトパスの残高が足りない・チャージしたいのに現金がない物理カードのチャージは基本的に現金。HKD現金を少し手元に
ピークトラムの行列で時間をロス15番バスで上がるか、ピークトラムは事前予約
夕方、タクシーで香港島→九龍の移動が読めない時間が大事な日はスターフェリーも選択肢に
バスで現金を出しておつりをもらおうとするバスは現金おつりなし。オクトパスかタッチ決済か、ぴったりの金額で
木曜に澳洲牛奶公司、月曜にM+へ行って閉まっている澳洲牛奶公司は木曜定休とされ、M+は月曜休館
電子タバコ・加熱式たばこをうっかり持って行く持ち込みも公共の場での所持も禁止。日本に置いていく

ちなみに、香港では店員さんの口調が強く感じられて「怒られている?」と戸惑う場面があるかもしれません。私も最初はそう感じました。ただ、何度か聞いているうちに、広東語の音の強弱や話すテンポによるところも大きいのかなと感じるようになり、慣れると気にならなくなりました。

香港空港から市内への行き方|エアポートエクスプレス・バス・タクシー比較

香港国際空港はランタオ島にあり、市内中心部とは鉄道で約35kmの距離ですが、アクセスは良好です。主な移動手段は次の3つです。

手段料金の目安所要時間こんな人に
エアポートエクスプレス九龍駅まで:タッチ決済・オクトパス105HKD(約2,100円)/窓口115HKD
香港駅まで:120HKD/窓口130HKD
九龍駅まで約22分、香港駅まで約24分荷物が多い・確実に早く着きたい人
空港バス(A21・A11など)約34〜42HKD(約690〜840円)45分〜1時間半(渋滞次第)とにかく安く移動したい人
タクシー(赤)市内まで280HKD前後〜(約5,600円〜)渋滞次第深夜到着・荷物が多い・複数人
2026年9月時点の大人料金の目安(MTR公式運賃表ほか)

エアポートエクスプレスは、到着ロビーから案内表示に従って進むとすぐ乗り場にたどり着けます。車内はWi-Fi完備で広々としていて、スーツケースがあってもストレスの少ない移動手段です。注意したいのは窓口で切符を買うと一番高くなること。Visa・Mastercard・銀聯のタッチ決済や、AlipayHKなどのQRコード決済でも改札を通れて、運賃はオクトパスと同額です(銀聯デビットカードは対象外とされています)。私は窓口でクレジットカードを出して切符を買ってしまい、10HKD損しました。

💡 エアポートエクスプレスの豆知識

・降りてから1時間以内に同じ支払い手段で対象のMTRに乗り継ぐと、条件を満たせばMTR区間が無料になる「Free MTR Connections」という制度があります。たとえば九龍駅からホテルの最寄り駅までMTRに乗る場合、同じカードで乗り継げばMTR区間が無料になる場合があります
・キャセイパシフィック航空など対象航空会社の利用者は、九龍駅・香港駅で搭乗手続きと荷物預けができる「インタウンチェックイン」が使えるとされています(対象航空会社・受付時間は変わるので公式で確認を)
・往復とも使うなら、空港駅の窓口限定で「片道2回分+チャージ50HKD」のツーリストオクトパスが260HKD(約5,200円)で売られています

→ エアポートエクスプレスのチケットを見る(Klook・アプリのクーポンが使える)
→ Trip.comでも比べる(ホテルと同じアプリで予約でき、Tripコインも貯まる)

空港バスは、九龍側(佐敦・尖沙咀方面)へ向かうA21が約34.6HKD、香港島の中環方面へのA11が約41.9HKDと、エアポートエクスプレスの3分の1ほどで移動できます。到着ロビーを出て「To City(往市區)」→「Bus(巴士)」の案内に従うと乗り場があります。オクトパスカード、タッチ決済、現金(おつりなし)に対応。A21は同じオクトパスか同じ電子決済で同日中に往復すると、復路が半額(17.3HKD)になる割引もあるとされています。私は最終日、佐敦からA21で空港へ向かいました。

香港国際空港のA21バス乗り場
A21バス乗り場

タクシーは車体の色でエリアが分かれていて、九龍・香港島の市街地は赤、新界は緑、ランタオ島は水色です。空港から市内へは赤いタクシーを使います。

🌙 夜遅く着く人・空港でオクトパスを買いたい人へ

エアポートエクスプレスは空港発の最終が0:48ごろ。それ以降は深夜バス(九龍側ならN21、香港島側ならN11)かタクシーです。空港で買えるオクトパスの種類と販売場所、終電・最終バスの逆算表、私が空港で30分さまよった話は→香港空港でオクトパスカードは買える?買える場所・種類と通常版が買えない理由【初日の実体験】にまとめています。

✈️ 帰りの便は第2ターミナル(T2)かも

香港国際空港では2026年5月27日から第2ターミナル(T2)の出発施設が使われ始め、香港エクスプレス・香港航空・グレーターベイ航空など15社の出発手続きがT2に移っています。エアアジアもT2に移った航空会社のひとつとされていて、私が2025年10月に乗ったタイ・エアアジアの那覇行きはT1発でしたが、今は変わっている可能性があります。T1とT2を結ぶ乗り物(APM)は深夜0:30〜朝5:30ごろは動いていないとされるので、深夜・早朝便の人は時間に余裕をもって。帰国便のターミナルは、航空会社の案内か香港国際空港公式サイトで確認してください。

オクトパスカードの基本|種類の違い・使える場所・チャージ・残高不足

オクトパスカード(八達通)は、日本のSuicaのような交通系ICカードです。MTR・バス・スターフェリー・トラム・エアポートエクスプレスに加え、コンビニ・スーパー・ファストフード・飲食店など幅広い場所で使えます。

冒頭にも書いたとおり、鉄道とバスに乗るだけならタッチ決済カードで足りるので、オクトパスは必須ではありません。それでも買う価値があるのは、ローカル食堂や小さなお店のような「カードが使えない小さな支払い」までカバーできるから。財布から小銭を出す回数が目に見えて減ります。

あなたの状況選ぶなら
MTR・バス中心で、タッチ決済のカードを持っているカードのタッチ決済だけでもOK
iPhoneを使っているアプリ版オクトパス
ローカル食堂や小さなお店でも気軽に払いたい物理カードのオクトパス
空港ですぐ欲しい・記念に持ち帰りたいツーリスト版
デポジットを返してほしい市内の駅で通常版
中国本土やマカオにも行くツーリスト版(China T-Union)
オクトパスは結局どれを選べばいい?早見表

通常版とツーリスト版の違い

種類料金(大人)どこで買える?特徴
通常版(On-Loan Octopus)200HKD(約4,000円)
デポジット50HKD+チャージ150HKD
市内の対象MTR駅の窓口(空港駅では買えない)返却するとデポジットと残高が戻る。ただし「発行から90日以内」「発行後の支払いが5回以下」「残高1,000HKD超」のどれかに当てはまると、11HKDか残高の1%の高いほうが手数料として引かれる
ツーリスト版(Tourist Octopus – China T-Union)170HKD(約3,400円)
カード代42HKD+チャージ128HKD
空港(到着ロビーのセブンイレブン・空港駅の窓口と自販機など)、市内のコンビニなどカード代は返金されないが、記念に持ち帰れる。中国本土・マカオの対象の公共交通でも使える
2026年9月時点・オクトパス公式サイト、MTR公式サイトより。ツーリスト版の170HKDは空港のMTR窓口・自販機での大人料金
香港国際空港のツーリスト版オクトパス(China T-Union)の案内
ツーリスト版China T-Unionのオクトパスカード

短期の旅行なら、正直どちらでも大きな差はありません。空港ですぐ欲しい・記念に持ち帰りたいならツーリスト版、デポジットが返ってくるタイプがいいなら市内で通常版、くらいの選び方で十分です。私は九龍駅の窓口で通常版を200HKD(現金)で買い、帰国時は払い戻さずに持ち帰りました。

空港で探し回りたくない人は、日本語の予約サイトでツーリスト版を事前に買って空港で受け取る方法もあります。
→ ツーリスト版オクトパスを事前予約する(Klook・アプリのクーポンが使える)
→ ツーリスト版オクトパスを見る(Trip.com・ホテルと同じアプリで予約できる)

iPhoneならアプリ版が一番ラク

オクトパス公式によると、iPhone X以降、またはApple Watch Series 3以降なら「Octopus App for Tourists」から新しいオクトパスを追加でき、アプリからApple PayやMastercardなどでチャージできるとされています。香港に着いてからでも設定できますが、日本で済ませておけば到着後すぐ使えます。

一方Androidは、公式が案内しているのが中国本土・マカオ・シンガポールで登録されたHuaweiアカウント向けの方法だけなので、日本で一般的なAndroid端末なら物理カードを買うのが現実的です(私もAndroidなので物理カード派です)。

使える場所とチャージの方法

MTR、路線バス(2階建てバス含む)、スターフェリー、トラム、エアポートエクスプレス、ピークトラムなど、ほぼすべての公共交通機関で使えます。コンビニ・スーパー・ファストフードなどのお店でも使えます。タクシーは2026年4月から2種類以上の電子決済への対応が義務になりましたが、その中にオクトパスが入っているかは車ごとに違います。

チャージは、MTR駅のチャージ機(Add Value Machine)やコンビニ(セブンイレブン・サークルKなど)のレジでできます。物理カードのチャージは基本的に現金とされているので、HKD現金を少し手元に持っておきましょう。アプリ版ならアプリ内でカードからチャージできます。

残高不足で改札を通れる?マイナス残高のしくみ

オクトパスには、残高が少し足りなくても1回だけマイナスまで使える「Convenience Limit」というしくみがあります。オクトパス公式によると、上限は通常版(2017年10月1日以降に発行されたもの)が50HKD、ツーリスト版(China T-Union)が35HKDです(ツーリスト版のマイナス利用は香港国内だけ)。マイナス分は次にチャージしたときに差し引かれます。つまり「残高が少し足りない」くらいなら、その1回は使えることが多いということです。ただしマイナスのままでは次に使えなくなるので、残高が減ってきたら早めにコンビニや駅でチャージしておきましょう。

帰国前の払い戻し・持ち帰り

通常版は、窓口で返却すると残高とデポジット50HKDが戻ります(上の条件に当てはまると手数料あり)。ツーリスト版は残高だけが戻り、払い戻し後は使えなくなる仕様です(2025年10月時点)。払い戻さずに持ち帰れば次回の香港旅行でそのまま使えますが、最後にチャージした日から1,000日チャージがないと無効になり、窓口で再有効化の手続きが必要になるとオクトパス公式が案内しています。

💡 オクトパスカードまとめ

・移動だけならタッチ決済カードでも同額。オクトパスにこだわりすぎなくてOK
・空港で買えるのはツーリスト版。通常版は市内の対象MTR駅の窓口で
・iPhoneユーザーはアプリ版が一番ラク
・物理カードのチャージ用に少額のHKD現金を
・残高が少し足りなくても、1回はマイナスまで使える(通常版50HKD・ツーリスト版35HKDまで)

香港の市内移動|MTR・バス・スターフェリー・トラム・タクシー

MTR(地下鉄):市内移動の基本

香港の市内移動の主役はMTR(地下鉄)です。案内表示は中国語と英語で日本語はありませんが、路線図はシンプルで慣れれば問題ありません。数分おきに来るので時刻表を気にする必要もありません。支払いはオクトパスのほか、Visa・Mastercard・銀聯のタッチ決済にも対応していて、運賃は大人オクトパスと同額です(銀聯デビットカード、ライトレール、MTRバスは対象外とされています)。

タッチ決済で乗る場合は、水色の「Contactless Payment」表示がある改札を探してください。駅・車内での飲食は禁止(罰金あり)です。

2階建てバス:MTRが通っていない場所へ

香港名物の2階建てバスは、ビクトリアピークなどMTRが通っていない場所へ行くのに便利です。オクトパスやタッチ決済に対応しています(現金はおつりなし)。ビクトリアピークへは、中環(交易廣場)バスターミナルから出る15番バスで40分〜1時間ほど。2階の前のほうの席に座ると、街を見下ろす眺めが楽しめます。

香港の街を走る2階建てバス
香港といえば2階建てバス

スターフェリー:約100円の夜景クルーズ

九龍側の尖沙咀と香港島の中環・湾仔を結ぶスターフェリーは、1888年から続く香港の象徴的な乗り物です。乗っている時間は10分弱と短いですが、船上からはヴィクトリアハーバーの絶景を楽しめます。

船は2階建てで、観光なら眺めのよい上層デッキ(2階)がおすすめです。乗り場の建物内で1階用と2階用の改札が分かれていて、各階の改札でオクトパスをタッチすればそれぞれの運賃が引かれます。私は改札が分かれていることに気づかず1階(下層デッキ)に乗ってしまったので、次に行く機会があれば今度は2階から乗りたいと思っています。

中環⇔尖沙咀(大人)上層デッキ(2階)下層デッキ(1階)
平日5HKD(約100円)4HKD(約80円)
土日祝6.5HKD(約130円)5.6HKD(約110円)
2026年9月時点・スターフェリー公式サイトより。運営会社が約30%の値上げを申請していると報道されている(2026年7月)ので、乗る前に公式で確認を

香港島と九龍を結ぶ道路は時間帯によって渋滞することがあります。私は2日目の夜、ビクトリアピークからタクシーで尖沙咀に向かおうとしたら、運転手さんに「この時間はトンネルが混んでいるから船で行け」と言われ、中環のスターフェリー乗り場で降ろしてもらいました。20時のシンフォニー・オブ・ライツに間に合わせたいときなど、時間が読めない場面では有力な移動手段です。

スターフェリーの船上から見たヴィクトリア・ハーバーの夜景
スターフェリーからの夜景

各フェリーには「晨星(モーニングスター)」「金星(ゴールデンスター)」など、必ず「Star(星)」の名前がついています。

トラム(路面電車):香港島をのんびり

香港島の北側を東西に走るレトロな2階建て路面電車です。料金はどこまで乗っても一律で約3HKDとかなり安く、オクトパスに対応しています。スピードは遅めですが、そのぶん街並みをのんびり眺めながら移動できます。後ろから乗って前から降りる後払い制です(現金はおつりなし)。

タクシー:短い距離なら安い。支払い方法は車ごとに違う

市街地を走る赤いタクシーは、最初の2kmまで29HKD(約580円)、以降200mごとに2.1HKDです(2024年7月14日改定。2026年9月時点で運輸署が現行として案内している料金)。九龍駅から佐敦まで乗ったときは30〜40HKDほどでした。2026年4月1日からは、運転手がQRコード決済を1種類以上、それ以外(オクトパス・クレジットカードなど)を1種類以上、合計2種類以上の電子決済を用意することが義務になっています。ただ、対応している決済の種類はタクシーによって違うので、乗る前に窓や車内の表示を確認し、少額の現金も持っておくと安心です。Grabではなく、香港ではUberなどの配車アプリが使えるようですが、私は普通のタクシーで困りませんでした。

香港の赤い市街地タクシー
香港のタクシー

エリアガイドとホテルの選び方|初めてならどこに泊まる?

初めての香港なら、佐敦(ジョーダン)か尖沙咀(チムサーチョイ)が無難です。アクセス・観光・食事のバランスがよく、宿の選択肢も多いエリアです。

エリア特徴こんな人に
佐敦(ジョーダン)尖沙咀と旺角の間。下町の雰囲気が残り、深夜まで営業する食堂が多い。廟街ナイトマーケットも徒歩圏。尖沙咀より宿が比較的手頃初めて・コスパ重視・夜も食べ歩きたい人(私の拠点)
尖沙咀(チムサーチョイ)九龍半島の南端。スターフェリー乗り場、ウォーターフロント、ショッピングモールが集中。シンフォニー・オブ・ライツもここ。ホテルは高め立地重視・夜景をすぐ見に行きたい人
旺角(モンコック)九龍北側の繁華街。ファッション・グルメ・雑貨が集まり、夜でも人通りが絶えない買い物・食べ歩き好き
中環(セントラル)・上環香港島の中心部。高層ビルと老舗グルメ・カフェが混在。スターフェリーかMTR港島線で香港島側を中心に回りたい人
佐敦の廟街(テンプルストリート)ナイトマーケット
佐敦の廟街(テンプルストリート)ナイトマーケット

香港はホテル代が高いことで知られ、特に尖沙咀・中環は高めです。私が泊まったのは佐敦駅前の「Ocean Inn(宏洋旅店)」で、Agodaで2泊16,272円でした。香港はコンパクトな客室のホテルが多いようで、雑居ビルの中に入っているケースもあります。初めてだと少し驚くかもしれませんが、立地を優先するなら佐敦あたりは便利だと感じました。宿の詳しい様子は初日の記事に書いています。予約サイトによって価格や特典が違うので、複数のサイトで比べてみてください。

→ 香港のホテルを探す(Agoda・アジアのホテルの掲載数が多い)
→ 香港のホテルを探す(Trip.com・航空券やツアーと同じアプリで予約できる)
→ 香港のホテルを探す(楽天トラベル・楽天ポイントを貯めている人に)

香港のおすすめ観光スポット

ビクトリアピーク:香港の夜景を見るならここ

香港といえば「百万ドルの夜景」。その代名詞がビクトリアピークからの眺めです。頂上の「ピーク・ギャレリア」屋上は無料で夜景を楽しめ、さらに見晴らしを求めるなら有料の「スカイテラス428」へ。日没前に着いて、夕暮れから夜景に変わる様子を眺めるのがおすすめです。

ビクトリアピークから見た香港の夜景
ビクトリアピークから見た香港の夜景
行き方・チケット大人料金所要時間メモ
ピークトラム(ガーデンロード駅発)往復116HKD/片道82HKD約10分混雑しやすい。事前予約がおすすめ
ピークトラム+スカイテラス428往復182HKD/片道146HKD-展望台に上るならセットが割安
スカイテラス428のみ80HKD(約1,600円)-バスやタクシーで上がった人向け。私のときは75HKD
15番バス(中環・交易廣場発)10HKD前後とされる40分〜1時間私はこれで上がりました(約55分)
2026年9月時点。ピークトラム・スカイテラス428はピークトラム公式サイトの通常日料金

営業時間は、ピークトラムが7:30〜23:00、ピークタワーが7:00〜23:00、スカイテラス428が8:30〜22:00です(2026年9月時点・公式サイト)。

→ ピークトラム+スカイテラス428のチケットを見る(Klook・アプリのクーポンが使える)
→ KKdayでも比べる(アジア系の手配に強い)

シンフォニー・オブ・ライツ:毎晩20時から約10分

尖沙咀のウォーターフロントから、ヴィクトリアハーバーを挟んで香港島のビル群が光と音楽に合わせて連動するライトショーです。公式に案内されている観賞場所は、尖沙咀の香港文化センター前のウォーターフロントやアベニュー・オブ・スターズ、湾仔の金紫荊広場など。

正直に言うと、私はショー自体にはそこまで感動しませんでした。ただ、ウォーターフロントからの夜景そのものはとてもきれいなので、「この場所の夜景を楽しむついでにショーも見る」くらいの気持ちがちょうどいいと思います。

⚠️ シンフォニー・オブ・ライツが始まらない日

香港政府の公式案内によると、当日15時以降に台風シグナル3以上、または赤色・黒色の暴雨警告が出た場合、その日のショーは中止です。20時前に警報が解除されても再開されません。台風シーズンや大雨の日は、その日の警報を確認してから移動を始めると空振りを防げます。

尖沙咀のウォーターフロントから見た香港島の夜景
尖沙咀のウォーターフロントからの夜景

🌇 ピークの夕景とシンフォニー・オブ・ライツ、同じ夜に見られる?

私は10月中旬に、18:45ごろピークを出て、タクシーとスターフェリーで19:27ごろ尖沙咀に着き、20時のショーに間に合いました。ただかなりギリギリだったので、確実に見たいなら18:30〜18:40ごろにはピークを出るつもりで動くのがおすすめです。実際の時刻と逆算表は→ビクトリアピーク→シンフォニー・オブ・ライツは間に合う?夕景から20時の実録【香港2日目】

夜の尖沙咀(チムサーチョイ)ウォーターフロント
尖沙咀(チムサーチョイ)ウォーターフロント

廟街(テンプルストリート)ナイトマーケット

佐敦エリアにある、夕方から夜遅くまでにぎわうナイトマーケットです。頭上に連なる提灯の下、雑貨・衣類・屋台が軒を連ねます。「廟街」の名は、通り沿いにある天后廟に由来するとされています。買い物目当てというより、香港の夜のエネルギーを感じる場所として歩いてみるのがおすすめです。MTR佐敦駅・油麻地駅からすぐ。

提灯が連なる廟街(テンプルストリート)の入口
廟街(テンプルストリート)

モンスターマンション(益昌大廈)

香港島東部の鰂魚涌(クォーリーベイ)にある、コの字型に配置された巨大マンション群です。中庭に入ると、空が建物で切り取られるような香港ならではの密集感を体感できます。ただし観光地ではなく、今も多くの人が暮らす民間のマンションです。入場料はかかりませんが、住人の生活やプライバシーを最優先して、マナーを守って見学しましょう。MTR港島線の鰂魚涌駅から徒歩すぐです。

鰂魚涌のモンスターマンション(益昌大廈)を中庭から見上げた様子
圧迫感がすごいモンスターマンション(益昌大廈)

M+(エムプラス):無料エリアだけでも景色が楽しめる美術館

2021年に西九龍文化区にオープンした巨大な現代美術館です。デザイン・建築・映像など多彩な展示があり、館内の窓からヴィクトリアハーバーを一望できます。展示室に入る標準チケットは190HKD(約3,800円)ですが、Mediatheque、グランドステア、B1、B2、Found Space、屋上庭園は無料と公式に書かれています。私は無料エリアだけを回りましたが、それでも眺望と建物のスケール感は十分に味わえました。月曜休館、火〜木・土日祝は10:00〜18:00、金曜だけ22:00まで開いています(2026年9月時点・M+公式)。

西九龍文化区の現代美術館M+(エムプラス)
M+(エムプラス)

香港で食べたいグルメ|実際に行った6軒

お店エリア食べたものメモ
麥文記麵家佐敦エビワンタン麺(46HKD=約920円)ビブグルマン。夜遅くまで営業
佳佳甜品佐敦寧波薑汁湯圓(29HKD=約580円)2025年9月に本店が移転。QRコード注文
澳洲牛奶公司佐敦アイスミルクティー、ミルクプリン、フレンチトーストなど木曜定休とされる。朝から混む
泰昌餅家中環エッグタルト1954年創業の老舗
添好運(IFC店)中環(香港駅直結)ベイクドチャーシューパオなど(75HKD)ひとりでも入りやすい
點點心(旺角店)旺角ハーガウ・腸粉・カスタードまん(127HKD)3品はひとりには多め
金額は2025年10月に私が払った額

エビワンタン麺|麥文記麵家(佐敦)

香港政府観光局によると1958年創業の老舗で、ミシュランのビブグルマンにも掲載されている、エビワンタン麺の実力店です。竹の棒に乗って生地を打つ伝統製法の「竹昇麺」は、プツプツとした独特の食感。ワンタンは麺の下に隠れているのが香港スタイルです。営業時間は12:00〜翌0:30とされていて、私も夜22時すぎに行きました。

深夜でもにぎわう佐敦の麥文記麵家
深夜でも人の多かった麥文記麵家

朝ごはんの定番|澳洲牛奶公司(佐敦)

香港の朝食文化を体験するなら外せない老舗です。驚異的な提供スピードと効率重視の接客で知られ、席に着いたらすぐに注文を聞かれます。

頼むものは入店前にGoogleマップの写真などで決めておくのが正解。迷ったらアイスミルクティーとミルクプリンの組み合わせがおすすめです(アイスミルクティーは個人的に世界一でした)。

木曜定休とされていて、閉店時間は情報によって22時〜23時と差があるので、訪問前に確認してください。私が最終日に行ったときは、7:10ごろ、シャッターが完全に開いていない状態でも入れました。

澳洲牛奶公司の朝食メニュー(ミルクプリンとフレンチトースト)
メニューを見て迷う時間はほぼないので、入る前に注文するものは決めておきましょう

エッグタルト|泰昌餅家(中環)

1954年創業の老舗ベーカリーで、サクサクのクッキー生地と濃厚な卵フィリングのエッグタルトが名物です。香港最後の英国総督クリス・パッテン氏が愛したことでも知られています。香港式はクッキー生地、マカオ式はパイ生地で表面が焦げているのが特徴で、泰昌餅家はクッキー生地の香港式の発祥店ともいわれています。

泰昌餅家のクッキー生地のエッグタルト
泰昌餅家のエッグタルト

点心|添好運(Tim Ho Wan)と點點心(Dim Dim Sum)

添好運は「世界一安いミシュラン店」として名前が広まった点心専門店です。添好運の公式発表によると、香港・深水埗店は2010年から2021年まで12年連続で一つ星を獲得し、その後はビブグルマンとして掲載が続いています。評価は店舗ごとなので、「どの店舗も星付き」ではない点だけ注意してください。

看板の「ベイクドチャーシューパオ(酥皮焗叉燒包)」は、メロンパンのようなサクサクした甘い生地の中にチャーシューが入った一品。私が入ったのは香港駅直結のIFC内にある中環店で、ひとりでも入りやすく、提供も早いお店でした。

添好運(Tim Ho Wan)のベイクドチャーシューパオ
ベイクドチャーシューパオ(酥皮焗叉燒包)

點點心は旺角エリアにある点心の人気店です。ハーガウ(エビ蒸し餃子)、チョンファン(腸粉)、奶黄包(カスタードまん)などが楽しめます。ひとりでも入りやすい雰囲気ですが、3品頼むとひとりにはやや多めでした。

旺角の點點心で食べた点心3品
一人で三品は多かった

香港スイーツ|佳佳甜品(佐敦)

ミシュランガイド公式によると1979年に屋台として創業した老舗の糖水(中華スイーツ)店で、ビブグルマン掲載店です。

佐敦の本店は2025年9月に、寧波街から白加士街113-115号へ移転しています。検索すると古い住所がまだ多く出てくるので、新しい住所で確認してください。旺角(花園街)や香港島の銅鑼灣にも支店があります。おすすめは「寧波薑汁湯圓」。生姜スープにモチモチのお団子が入っていて、中から黒胡麻餡がとろりと流れ出します。

テーブルのQRコードをスマホで読み取って注文するので、スマホの通信が確保できていないと注文自体ができません。営業時間は12:00〜翌1:00とされています。

佳佳甜品の寧波薑汁湯圓(生姜スープに黒ごま団子)
寧波薑汁湯圓(Sesame Dumpling in Ginger Soup)

香港2泊3日モデルコース|実際に回ったルート

私が実際に回った行程をベースに組み立てた、初めての香港向けのモデルコースです。営業時間や季節によって、順番は入れ替えてください。

日程午前・昼夕方・夜
1日目香港国際空港に到着→エアポートエクスプレスで九龍駅へ(タッチ決済で改札へ)→必要なら駅の窓口でオクトパス→ホテルにチェックイン(佐敦・尖沙咀がおすすめ)麥文記麵家でエビワンタン麺→廟街ナイトマーケット→佳佳甜品で香港スイーツ
2日目澳洲牛奶公司で朝食(木曜定休)→MTRでモンスターマンション→中環へ→泰昌餅家のエッグタルト→添好運で点心→M+(月曜休館)中環から15番バスでビクトリアピーク→夕暮れ〜夜景→タクシー+スターフェリーで九龍へ→20時のシンフォニー・オブ・ライツ→旺角で夕食
3日目澳洲牛奶公司で朝食(2日目と別メニューを)→チェックアウト→A21バスで空港へ(余裕をもって)空港でラウンジ→出国

2日目の夜は「時間との勝負」です。ピークで夕景を見てから20時のシンフォニー・オブ・ライツに間に合わせるなら、10月ごろで18:30〜18:40ごろにはピークを出たいところ。夏は日没が遅いので、両方をしっかり見るのはかなり厳しくなります。実際に何時にどこにいたかは→ビクトリアピーク→シンフォニー・オブ・ライツは間に合う?夕景から20時の実録【香港2日目】

1泊2日なら(弾丸プラン)

※以下は2泊3日の内容を「もし1泊2日だったら」と組み直した参考プランです。かなりタイトなので、余裕を持ちたい方は2泊3日以上がおすすめです。

日程午前・昼夕方・夜
1日目空港到着→エアポートエクスプレスで九龍駅へ→ホテルにチェックイン→添好運でランチ点心モンスターマンション→15番バスでビクトリアピーク→夜景→スターフェリーで九龍へ→シンフォニー・オブ・ライツ→麥文記麵家→廟街
2日目澳洲牛奶公司で朝食→チェックアウト→A21バスで空港へ出国

香港2泊3日の費用|実際にかかったお金

カード明細やメモで記録が残っている、香港での実際の出費です。記録できている範囲で約29,700円なので、実際はこれより少し多くなります。

項目現地通貨円
宿(Ocean Inn・佐敦・2泊)-16,272円
エアポートエクスプレス(空港→九龍・窓口でカード払い)115HKD2,329円
通常版オクトパス(デポジット50+チャージ150・現金)200HKD約4,000円
麥文記麵家(現金)46HKD約920円
佳佳甜品29HKD586円
添好運75HKD1,515円
スカイテラス42875HKD1,515円
點點心127HKD2,566円
合計-約29,700円
2025年10月。カード払いは明細の金額、現金は1HKD=約20円で換算。MTR・バス・スターフェリーはオクトパスのチャージ分から払いました。ほかに澳洲牛奶公司(2回・現金)、泰昌餅家、タクシー代などの細かい出費があります

航空券は別で、私はクアラルンプールからエアアジアで香港に入り(13,090円)、帰りはタイ・エアアジアで香港から那覇へ(12,050円)飛びました。シンガポール・マレーシアも含めた周遊全体の費用は、こちらにまとめています。
→ シンガポール・マレーシア・香港を7泊8日で周遊してみた|費用9.3万円・ルート・国境越え完全ガイド

出発前の準備|ルール・お金・電源・通信

出発前に確認したい、香港のルール

⚠️ 荷造りの前に:電子タバコ・加熱式たばこは香港へ持って行けません

香港では2022年4月30日から電子タバコ・加熱式たばこ等の輸入が禁止されていて、日本から持ち込むこと自体が違法です。さらに2026年4月30日からは、公共の場での「所持」も禁止になりました。観光客も例外ではなく、個人使用目的の少量でも3,000HKD(約6万円)の定額罰金が科されるとされています。スーツケースに入れっぱなしになっていないか、出発前にもう一度確認しておきましょう。

変わったこといつから旅行者への影響
出入国カードの記入・提出が不要に2024年10月16日機内で紙とにらめっこする必要がなくなった
e道(e-Channel)の登録条件が緩和2026年2月27日過去24か月以内に香港国際空港から2回以上入境などの条件で無料登録が可能に(以前は12か月以内に3回以上)。ICパスポートなら指紋採取も不要

※他の国の入国カードで戸惑いたくない方はこちらもどうぞ→入国カードの書き方まとめ|英語の意味と記入例を、英語が苦手な私が解説

支払い方法まとめ|クレカ・オクトパス・現金はどれが必要?

支払い方法使える場所・用途注意点
オクトパスカードMTR・バス・スターフェリー・トラム・コンビニ・飲食店など物理カードのチャージは基本的に現金
クレジットカード(タッチ決済)MTR・エアポートエクスプレス・バス(Visa・Mastercard・銀聯)、ホテル・ショッピングモールなど鉄道運賃は大人オクトパスと同額。ローカル食堂は非対応の店も多い
現金(HKD)ローカル食堂・屋台・オクトパスのチャージバス・トラムは現金おつりなし
タクシー2026年4月から2種類以上の電子決済に対応(QR1種+それ以外1種)対応する決済の種類は車ごとに違うので、表示を確認。少額の現金も

現金はいくら必要?:2泊3日なら、現金を大量に持ち歩く必要はないと感じました。タッチ決済やオクトパスが使える場所が多い一方、ローカル食堂やオクトパスの購入・チャージでは現金を使いました。「カード+オクトパス(またはタッチ決済)+少額のHKD現金」くらいで準備しておくと安心です。

チップ:レストランやホテルの会計には、あらかじめサービス料(約10%)が上乗せされていることが多く、基本的に追加のチップは不要とされています。タクシーはおつりの端数を受け取らない程度でOKです。

両替とキャッシング

香港ドルへの両替は、市内の両替所のほうが空港より有利なレートになることが多いとされていて、尖沙咀の「重慶大厦(チョンキンマンション)」内の両替所はレートが良いことで知られています。もうひとつの選択肢が、クレジットカードでのATM引き出し(海外キャッシング)です。私は空港の到着ロビーのATMで500HKDを引き出しました。ATMの画面で「現地通貨で引き出す」を選ぶのがポイントです。
→ エポスカード海外キャッシング完全ガイド|ATMの使い方・現地通貨の選び方・繰り上げ返済まで解説

電源プラグ・電圧

香港の電源プラグはイギリス式のBFタイプ(四角い3つ穴)で、電圧は220Vです。ホテルによっては日本のプラグをそのまま挿せるコンセントがある場合もありますが、基本的には形が違うので、変換プラグを持って行くと安心です。スマホやモバイルバッテリーの充電器は「100〜240V対応」のものがほとんどですが、念のため本体の「INPUT」表記を確認しておきましょう。日本のヘアアイロンなど消費電力の大きい機器は100V専用のものも多いので、特に注意してください。

変換プラグやモバイルバッテリーなど、海外で「持って行けばよかった」と後悔しがちなアイテムはこちらにまとめています→海外旅行の持ち物ガイド|実体験で厳選した必須アイテムと不要だったもの

通信とクレジットカード

香港はQRコードで注文する飲食店が増えていて、通信の確保は思っている以上に大事です。Googleマップは香港でも普通に使えて、MTRの乗り換えやバス停探しにも役立ちました。タクシーでは行き先をGoogleマップで見せて伝えました。私はたまたま普段からahamoを使っているので、香港でも着いた瞬間からそのままローミングで使えました(月30GBの範囲なら海外でも追加料金なしで使えるとされていますが、海外での利用日数などに条件があります)。

ahamo以外の方は、アプリで設定できる海外eSIM(Airaloなど)や、受け取って電源を入れるだけの海外WiFiレンタル(グローバルWiFi)という選択肢もあります。
→ 海外旅行の通信手段5つを比較|格安SIMユーザーが損しない選び方

私が使っているエポスカードは永年年会費無料で海外旅行保険付き(旅行代金をエポスカードで支払うと適用される利用付帯)でおすすめです。長距離フライトが多い方には楽天プレミアムカードもおすすめです。年会費はかかりますが、空港ラウンジが使えるプライオリティ・パスが付いていて(無料で使えるのは2025年1月15日から年5回まで)、私も香港国際空港のラウンジで帰国前に食事ができました。
→ 海外旅行のクレジットカードはこの2枚でOK|エポスカード×楽天プレミアムカード実体験レビュー

香港旅行のよくある質問

Q. 香港旅行は2泊3日で足りる?

A. グルメ・夜景・主要スポットだけなら、2泊3日で十分回れました。香港ディズニーやマカオまで足を伸ばしたい場合は、もう1〜2日足すと余裕が出ます。1泊2日の弾丸も不可能ではありませんが、かなりタイトです。

Q. オクトパスカードは絶対に必要?

A. なくても移動はできます。MTR・エアポートエクスプレス・バスはVisa・Mastercard・銀聯のタッチ決済に対応していて、運賃も大人オクトパスと同額です。ただ、ローカル食堂やコンビニ、トラムやスターフェリーまで含めると、1枚あると便利なのは確かです。iPhoneユーザーならアプリ版が一番手間がかかりません。

Q. 通常版とツーリスト版の違いは?

A. 通常版は200HKDでデポジット50HKDが返ってくるタイプ(空港では買えない)、ツーリスト版は170HKDでカード代42HKDは返らないけれど記念に持ち帰れるタイプ(空港でも買える)です。短期旅行ならどちらでも大きな差はありません。

Q. オクトパスの残高が足りないとどうなる?

A. オクトパス公式によると、1回だけマイナスまで使える上限があり、通常版(2017年10月1日以降の発行)は50HKD、ツーリスト版(China T-Union)は35HKDです。マイナス分は次のチャージで差し引かれます。ただしマイナスのままでは次に使えなくなるので、早めにコンビニや駅でチャージしてください(物理カードのチャージは基本的に現金)。

Q. シンフォニー・オブ・ライツが始まらないのはなぜ?

A. 当日15時以降に台風シグナル3以上、または赤色・黒色の暴雨警告が出た日は中止になり、20時前に解除されても再開されません(香港政府の公式案内)。天気が悪い日は警報を確認してから出かけてください。

Q. 英語が話せなくても大丈夫?

A. 観光地やホテルではカタコトの英語でもなんとなく通じますし、メニューや看板に漢字が多いので、日本人には意味が想像しやすい場面も多いです。不安なときは翻訳アプリで十分やり取りできます(英語がかなり苦手な私でも、ひとりで問題なく回れました)。

Q. 支払いは現金とカード、どちらを用意すべき?

A. 基本は「オクトパスかタッチ決済のカード+少額の現金」でOKです。ローカル食堂や屋台、オクトパスのチャージには現金が必要なので、HKD現金を少し手元に持っておくと安心です。私も麥文記麵家や澳洲牛奶公司、オクトパスの購入は現金でした。

Q. 香港の水道水は飲める?

A. 香港の水道水は一般に飲用可能とされていますが、建物の配管によっては気になることもあるようです。心配な方はコンビニやスーパーでミネラルウォーターを買うのが無難です。

この記事で紹介した場所一覧

スポットジャンル最寄り・エリア地図
ビクトリアピーク(ピーク・ギャレリア)夜景ピークトラムか15番バス見る
中環(交易廣場)バスターミナル15番バス乗り場MTR香港駅から徒歩見る
尖沙咀プロムナードシンフォニー・オブ・ライツMTR尖沙咀駅見る
スターフェリー 尖沙咀乗り場移動・夜景MTR尖沙咀駅見る
スターフェリー 中環(7号埠頭)移動・夜景MTR香港駅から徒歩見る
廟街ナイトマーケット市場MTR佐敦駅・油麻地駅見る
モンスターマンション(益昌大廈)撮影スポットMTR鰂魚涌駅見る
M+(エムプラス)美術館MTR九龍駅・柯士甸駅見る
麥文記麵家エビワンタン麺MTR佐敦駅C2出口見る
澳洲牛奶公司朝食MTR佐敦駅見る
泰昌餅家(中環)エッグタルトMTR中環駅見る
添好運(IFC・中環店)点心MTR香港駅直結見る
點點心(旺角店)点心MTR旺角駅見る
佳佳甜品(本店・移転後)スイーツMTR佐敦駅B1出口(白加士街113-115号)見る
重慶大厦(チョンキンマンション)両替MTR尖沙咀駅見る

参考にした情報(2026年9月確認)

公式情報
・MTR:Tickets and Fares/Using your Octopus
・Octopus:About Octopus/Leaving Hong Kong
・Octopus:Standard Octopus/Tourist Octopus – China T-Union Card/Octopus on iPhone
・香港入境事務処:ビザ要件
・Star Ferry:運賃
・香港政府:A Symphony of Lights
・The Peak:Sky Terrace 428
・香港運輸署:的士收費表
・香港国際空港:T2 Departure
・香港政府:電子タバコ等の公共の場での所持禁止
・香港入境事務処:e道の登録条件緩和
補足・参考
・SCMP:スターフェリーの値上げ申請(2026年7月)
・Wego:Hong Kong Airport Terminal 2
※この記事は網羅的な公式ガイドではなく、実際に2泊3日で香港を歩いた私なりのまとめです。制度や料金は公式サイトで裏取りしていますが、最終確認は各公式情報でお願いします。

香港の現地ツアー・チケットを探す

香港は個人でも比較的まわりやすい街ですが、現地ツアーを使うのもおすすめです。個人で回るより金額は上がる場合もありますが、そのぶん移動や段取りの手間と時間を節約できます。

限られた日程のなかで充実した旅にするために、現地ツアーの利用や事前チケット手配をうまく取り入れてみてください。
各社で価格や内容が違うので、見比べてみてください。

→ GetYourGuideで香港のツアーを見る(種類が豊富で価格を見比べやすい)
→ Trip.comで香港のツアーを見る(ホテルと同じアプリで予約でき、次回使えるTripコインも貯まる)

添乗員付きや航空券とホテルのセットで考えたい方は、パッケージツアーも見比べてみてください。
→ 香港・マカオのツアーを探してみる(JTB旅物語)
→ 香港ツアーを探してみる(楽天トラベル・楽天ポイントを貯めている人に)

※「そもそもどの予約サイトを選べばいいの?」と迷う方は→海外旅行の現地ツアー予約サイトおすすめ比較|英語が苦手な初心者向けにタイプ別で解説

まとめ:香港は2泊3日でも十分楽しめる、密度の高い街

香港は小さな都市ですが、グルメ・夜景・歴史ある乗り物・独特の街並みがぎゅっと詰まっていて、2泊3日でも十分に満喫できました。MTRさえ使えれば移動に困ることはほぼなく、支払いもオクトパスかタッチ決済のカードで済みます。食べたいものをリストアップして、あとは街を歩くだけでも楽しめる街です。

✔️ この記事のポイント

・オクトパスは必須ではない。鉄道とバスはタッチ決済カードでも同額
・それでも欲しいなら、空港で買えるのはツーリスト版。通常版は市内の対象MTR駅の窓口で(iPhoneならアプリで解決)
・エアポートエクスプレスは窓口で切符を買うのが一番割高
・タクシーは電子決済対応が義務化されたが、使える種類は車ごとに違うので少額の現金も
・電子タバコ・加熱式たばこは日本に置いていく
・澳洲牛奶公司は木曜定休、M+は月曜休館。曜日で予定が崩れやすい2軒
・佳佳甜品の本店は2025年9月に移転済み
・スターフェリーは夜に乗ると夜景がきれい。時間が読めない夜の移動にも使える

そして最後にひとつだけ個人的な推しを。澳洲牛奶公司のアイスミルクティーは一度試す価値があります(個人的には世界一でした)。初めての香港旅行の参考になれば幸いです。

澳洲牛奶公司のアイスミルクティー
世界一のミルクティー(私調べ)

→ 東京→香港の航空券を探す(Trip.com)
→ 航空券を比較する(スカイチケット)

長時間フライトの前後は、事前に動画や本をダウンロードしておくと機内時間がかなり楽になります。Amazonプライムビデオはオフライン再生に対応していて、Wi-Fiなしでも楽しめます。

香港の旅行記(アジア周遊ひとり旅シリーズ)
→ シンガポール・マレーシア・香港周遊(旅行記スタート)
→ 香港空港でオクトパスカードは買える?買える場所・種類と通常版が買えない理由【初日の実体験】
→ ビクトリアピーク→シンフォニー・オブ・ライツは間に合う?夕景から20時の実録【香港2日目】

香港と組み合わせる周遊先を探している方へ
→ シンガポール・マレーシア・香港を7泊8日で周遊してみた|費用9.3万円・ルート・国境越え完全ガイド
→ クアラルンプール観光完全ガイド|2泊3日モデルコース・何泊必要か・おすすめスポットを実体験で解説
→ コムローイ祭り CAD会場は移動が地獄?行き方・注意点・当日の流れを正直レビュー

お金・通信・持ち物の準備をしたい方へ
→ 海外旅行のクレジットカードはこの2枚でOK|エポスカード×楽天プレミアムカード実体験レビュー
→ エポスカード海外キャッシング完全ガイド|ATMの使い方・現地通貨の選び方・繰り上げ返済まで解説
→ 海外旅行の通信手段5つを比較|格安SIMユーザーが損しない選び方
→ 海外旅行の持ち物ガイド|実体験で厳選した必須アイテムと不要だったもの

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