※この記事は連載「アジア周遊ひとり旅」の香港編です。前回の記事→クアラルンプール最終日|KLIAエクスプレス・ラウンジ活用&エアアジア座席指定を無料にするコツ
※本記事は2025年10月の実体験をもとに書いていますが、料金・制度・店舗情報は記事執筆時点(2026年9月)でできるだけ最新の情報を公式サイトで調べ直して反映しています。香港ドルの円換算は1HKD=約20円の目安です。それでも変動する可能性はあるので、最終確認は各公式サイトでお願いします。
香港空港でオクトパスカードを買おうとして、30分以上さまよいました。先に結論をいうと、香港空港でオクトパスカード自体は買えます。ただし、私が探していた返金される「通常版」は空港では買えません。しかも今は、オクトパスがなくてもクレジットカードのタッチ決済で電車やバスに乗れます。
マレーシアの熱気を感じながら飛び立ったエアアジア。約4時間のフライトを経て、20時、すっかり日も暮れた香港国際空港に到着しました。広東語が飛び交う空港の雰囲気に、「香港に来たんだな」と気分が高まります。ここから、アジア周遊旅行のフィナーレを飾る2泊3日の滞在が始まります。
……が、この直後、いきなり空港で30分以上さまようことになります。原因は「オクトパスカードが売っていない」。しかもこれ、あとから調べたら私の探し方が悪かったわけではなく、そもそもそういう仕様だったことが判明しました。
この記事では、香港空港でオクトパスカードを探して迷った実体験をもとに、空港で買えるカード・買える場所・通常版が買えない理由・カードがなくても市内へ出る方法をまとめました。後半では、夜20時に到着した日の移動と、佐敦(ジョーダン)の深夜グルメも紹介します。
💡 結論:香港空港でオクトパスカードは買える?
・ツーリスト版は買える:到着ロビーのセブンイレブン、空港駅のMTR窓口、空港駅の自販機など。大人170HKD(約3,400円)
・返金される通常版は空港では買えない:オクトパス公式でも空港駅は販売対象外。市内の対象MTR駅の窓口で買う
・カードがなくても市内へ出られる:エアポートエクスプレスはタッチ決済のクレジットカードでも乗れて、運賃はオクトパスと同額(九龍駅まで105HKD。窓口で切符を買うと115HKD)
・今はMTRやバスもタッチ決済に対応しているので、オクトパスにあまりこだわらなくてもいいかもしれません
・iPhoneならアプリ版オクトパスを日本で設定しておけば、カード探し自体が不要
私の場合
空港で通常版を30分以上探す→見つからず、エアポートエクスプレスの切符を窓口でクレジットカード払い(115HKD)→九龍駅の窓口で通常版を購入→帰国時は払い戻さずに持ち帰りました
香港空港に到着、まずは「軍資金」の調達
まずは香港を歩くための「軍資金」の準備から。空港内でマレーシアで余ったリンギットを香港ドルに両替しつつ、到着ロビーのATMで500HKD(約10,000円)を海外キャッシングで引き出しました。空港内のATMは案内表示に従えばすぐ見つかり、特に迷うことなくキャッシングできました。
海外キャッシングはエポスカードを使っています。永年年会費無料で海外旅行保険付きでおすすめです。
「持ってるだけ」では保険が効かないので、空港までの電車かバス代をエポスで払っておくのがポイントです(利用条件は変更される場合があるため、出発前に最新の内容をご確認ください)。
ATMの実際の操作手順や「現地通貨で引き出す(現地通貨建て決済)」の選び方は、こちらで詳しくまとめています。
→エポスカード海外キャッシング完全ガイド|ATMの使い方・現地通貨の選び方・繰り上げ返済まで解説
→海外旅行のクレジットカードはこの2枚でOK|エポスカード×楽天プレミアムカード
香港空港でオクトパスカードを探して30分さまよった話
そして次に向かったのが、香港観光の生命線ともいえる交通系ICカード「オクトパスカード(八達通)」の入手です。MTR(地下鉄)やバスはもちろん、コンビニや飲食店でも使えるので、持っていると香港での移動と支払いがかなりラクになります。事前に調べた情報では、空港で簡単に手に入るはずでした。
ちなみに「オクトパス(タコ)」という名前は、かつて8つの交通機関で利用できたことに由来しているという説があります。一方で中国語名の「八達通」は、「四通八達(どこへでも行き来できる)」から来ているとも言われています。今ではタコの足8本をはるかに超える用途に対応しているのに、名前だけタコのまま残っているのが愛嬌です。
ところが、ここからが予想外の展開でした。
私が探していたのは、デポジット制で解約時に返金される「通常版オクトパスカード」。しかし到着ロビーのセブンイレブン、空港駅のMTR窓口、自販機を回っても見つかりません。案内されるのはすべて、170HKD(カード代42HKD+チャージ128HKD)で販売される「Tourist Octopus(販売版)」ばかりでした。

このカードは正式には「Tourist Octopus – China T-Union Card」といって、香港だけでなく中国本土・マカオの対象の公共交通でも使える便利なタイプ。ただ短期滞在では正直オーバースペックです。何度か確認しましたが、窓口スタッフにも「通常版はここにはない」と言われ、気づけば30分以上が経過。徐々に焦りが出てきました。

じつは「空港では通常版を売っていない」のが公式ルールでした
帰国後に公式サイトを確認して、ようやく腑に落ちました。
オクトパス公式のFAQには、通常版(On-Loan Octopus)の購入場所として「MTRのカスタマーサービスセンター(空港駅など一部の駅を除く)」と明記されています。つまり空港駅は最初から対象外。私が30分さまよったのは探し方が下手だったからではなく、そもそも売っていないものを探していたというオチでした。
香港空港でオクトパスカードが買える場所
空港で買えるのは、ツーリスト版(販売版)です。オクトパス公式が案内している空港内の販売場所は次のとおりです。
| 場所 | 買えるもの | メモ |
|---|---|---|
| 到着ロビーのセブンイレブン | ツーリスト版 | 到着ロビー(Arrivals Meeters & Greeters Hall)内。私もここで確認しました |
| 空港駅のMTRカスタマーサービスセンター(窓口) | ツーリスト版/エアポートエクスプレス2回分付きのセット | 1番ホームにある窓口は販売対象外とされています |
| 空港駅の券売機・オクトパス販売機 | ツーリスト版 | 私が見た自販機もツーリスト版のみでした |
| 出発階の鴻福堂(Hung Fook Tong) | ツーリスト版 | 第1ターミナル7階の出発チェックインホール |
| - | 通常版(On-Loan) | 空港では買えない。市内の対象MTR駅の窓口で |
📌 空港で通常版を探すのは時間のムダです
通常版が欲しい人は、エアポートエクスプレスなどで市内(九龍駅・香港駅など)へ移動してから、対象駅のカスタマーサービスセンターで買えばOK。私も結局その流れで、九龍駅の窓口であっさり買えました。
公式:オクトパス公式「Arriving by Air」/オクトパス公式FAQ
短期の香港旅行なら、通常版とツーリスト版どっちが得?
「結局どっちを買えばいいの?」と迷う方も多いと思うので、ざっくり違いをまとめます(2026年9月時点・オクトパス公式サイト、MTR公式サイトの情報)。
| 種類 | 料金(大人) | 空港で買える? | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ツーリスト版(Tourist Octopus – China T-Union) | 170HKD(約3,400円) カード代42HKD+チャージ128HKD | ◯ | カード代は返金されないが、そのまま記念に持ち帰れる。中国本土・マカオの対象の公共交通でも使える |
| 通常版(On-Loan Octopus) | 200HKD(約4,000円) デポジット50HKD+チャージ150HKD | ×(市内のMTR駅窓口で) | 返却するとデポジットと残高が戻る。ただし「発行から90日以内」「発行後の支払いが5回以下」「残高が1,000HKD超」のどれかに当てはまると、11HKD(約220円)または残高の1%のうち高いほうが手数料として引かれる |
目的別に選ぶなら、こんな感じです。
- 空港ですぐ欲しい・記念に持ち帰りたい → ツーリスト版
- デポジットが返ってくるタイプがいい → 市内で通常版
- 中国本土やマカオにも行く → ツーリスト版(China T-Union)
- カードを買うこと自体が面倒 → iPhone・Apple Watchならアプリ版、それ以外はタッチ決済のクレジットカード
私は結局、市内の駅窓口で通常版をゲットできましたが、正直「数十HKDの差なら、空港で30分も探し回るより最初からツーリスト版でよかったかも…」とも思いました。時間も立派な旅の資産です。それに、今はクレジットカードのタッチ決済に対応しているところが多いので、オクトパスカードにあまりこだわらなくてもいいかもしれません。
ちなみに帰国するときは払い戻しをせずに、そのまま日本に持ち帰りました。次に香港へ行くときもそのまま使えますが、最後にチャージした日から1,000日チャージがないと無効(Inactive)になり、再有効化の手続きが必要になるとオクトパス公式が案内しているので、次回の旅行までの期間には注意が必要です。
チャージ方法・払い戻しの手順・使える交通機関など、オクトパスカードのしくみを一通り知りたい方はこちらにまとめています。
→香港旅行初心者ガイド|オクトパスカード・移動・エリア情報・おすすめグルメを徹底解説
空港で探したくないなら、ツーリスト版を事前予約する手も
私のように空港で売り場を探し回りたくない人は、日本語の予約サイトでツーリスト版を事前に買っておき、空港で受け取る方法もあります。到着後すぐに使えるので、夜遅く着く人や、はじめての香港で不安な人には気がラクだと思います。
→ ツーリスト版オクトパスを事前予約する(Klook・アプリのクーポンが使える)
→ ツーリスト版オクトパスを見る(Trip.com・ホテルと同じアプリで予約でき、Tripコインも貯まる)
iPhoneならカードを買わずに済ませる手もある
iPhone X以降、またはApple Watch Series 3以降を使っている方なら、「Octopus App for Tourists」で物理カードなしでオクトパスが使えるようです。香港に着いてからでも設定できますが、日本にいるうちに済ませておけば到着後すぐ使えます。チャージもクレジットカードでできるので、現金を用意する手間もありません。
つまりiPhoneユーザーなら、そもそも「空港で通常版オクトパスを探す」という私と同じ回り道をしなくて済みます。私はAndroidなので関係ありませんが…。
予定変更!エアポートエクスプレスで九龍駅へ
カード探しに時間を使ってしまったため、当初予定していたバス移動は断念。確実で早い「エアポートエクスプレス」に切り替えました。
九龍(カオルーン)駅まで、窓口でクレジットカード払いで115HKD(約2,300円)。安くはありませんが、車内は非常に清潔で快適。フリーWi-Fiも利用でき、移動中もストレスはありません。所要時間は約22分と、渋滞とは無縁の快適な移動でした。
ここで、あとから知って地味に悔しかった話をひとつ。オクトパスカードやタッチ決済で改札を通ると、同じ九龍駅までの運賃は105HKD(約2,100円)。窓口で買う紙のチケット(Smart Ticket)より10HKD安くなります(香港駅なら120HKD/130HKD、青衣駅なら73HKD/80HKD。2026年9月時点・MTR公式運賃表)。私は窓口でクレジットカードを出して切符を買いましたが、同じカードで改札をタッチしていれば安く乗れたわけです。
💳 オクトパスがなくても、タッチ決済のカードでそのまま乗れます
MTR公式の運賃表によると、エアポートエクスプレスはVisa・Mastercard・銀聯のタッチ決済(クレジット/デビットカード)や、AlipayHKなどのQRコードでも改札を通過でき、運賃はオクトパスと同額です(銀聯デビットカードは対象外とされています)。
さらに、エアポートエクスプレスを降りてから1時間以内に同じ支払い手段で対象のMTRに乗り継ぐと、条件を満たせばMTR区間が無料になる「Free MTR Connections」という制度もあります。オクトパスを持っていない到着直後は、窓口に並ばず、手持ちのタッチ決済カードで改札を通るのがいちばんラクで安いです。
往復でエアポートエクスプレスを使う予定の方には、空港駅のカスタマーサービスセンター限定で、「エアポートエクスプレス片道2回分+チャージ50HKD」がセットになったツーリストオクトパスが260HKD(約5,200円)で販売されています(2026年9月時点・MTR公式)。カード代とエアポートエクスプレス2回分は返金不可なので、往復とも使うと決まっている人向けです。
また、日本語の予約サイトで事前購入すると割引になるチケットもあります。窓口で定価を払った後に知って、「先に調べておけば…」と軽く後悔しました。クレカ決済で買えるので、香港ドルへの両替前でも手配できるのが地味に便利です。
→ エアポートエクスプレスのチケットを見る(Klook・アプリのクーポンが使える)
→ KKdayでも比べる(アジア系の手配に強い)
九龍駅に着いたら、駅のカスタマーサービスセンターで目的の「通常のオクトパスカード」をあっさり購入できました。空港で30分以上かけて探し回ったのが、少し馬鹿らしくなりました。
結局、香港空港に着いたらどう動けばいい?
ここまでの情報を、状況別にまとめておきます。私のように空港でさまよわないための早見表としてどうぞ。
| あなたの状況 | おすすめの動き方 |
|---|---|
| iPhone・Apple Watchを使っている | 日本にいるうちに「Octopus App for Tourists」を設定。カード探し自体が不要 |
| とにかく早く市内へ出たい | 手持ちのタッチ決済カードでそのままエアポートエクスプレスの改札へ(オクトパスと同額) |
| 空港ですぐカードが欲しい | 到着ロビーのセブンイレブンや空港駅の窓口・自販機でツーリスト版(170HKD)。事前予約して受け取る手も |
| 往復ともエアポートエクスプレスを使う | 空港駅の窓口で260HKDのセット(片道2回+チャージ50HKD) |
| 返金される通常版が欲しい | 空港では買えないので、市内のMTR駅カスタマーサービスセンターで |
| とにかく安く移動したい | A21・A11などの空港バス(34〜42HKD前後=約690〜840円) |
| 深夜0時以降に到着 | N21・N11の深夜バス、またはタクシー |
| 荷物が多い・初めての香港 | タクシー(市内まで280HKD前後〜=約5,600円〜) |
夜に到着する人向け:終電・最終バスの逆算表
私のように20時到着だと余裕がありますが、LCCの遅い便だと「そもそも電車がまだあるのか」が気になるところ。主な交通手段の運行時間の目安をまとめておきます。
| 手段 | 運行時間の目安 | 料金の目安 | メモ |
|---|---|---|---|
| エアポートエクスプレス | 空港発 5:54頃〜翌0:48頃 | 九龍まで105〜115HKD(約2,100〜2,300円) | 最終に間に合えばこれが最速 |
| A21 (バス)(旺角・佐敦・尖沙咀方面) | 5:30頃〜翌0:00頃 | 約34.6HKD(約690円) | ネイザンロード沿いに停車 |
| A11 (バス)(中環・湾仔・銅鑼灣方面) | 5:35頃〜翌0:30頃 | 約41.9HKD(約840円) | 香港島方面 |
| N21(深夜バス・九龍方面) | 0:20頃〜4:40頃 | 約23.8HKD(約480円) | 終電後の主力。安い |
| N11(深夜バス・香港島方面) | 1:50頃〜4:50頃 | 約32.1HKD(約640円) | 本数が少ないので待ち時間に注意 |
| タクシー(赤) | 24時間 | 市内まで280HKD前後〜(約5,600円〜) | 初乗りは2kmまで29HKD |
ここでいちばん大事なのは、「最終列車の時刻=空港に着いていれば間に合う時刻」ではないということ。最終列車を使うなら、着陸時刻ではなく「入国審査と荷物の受け取りを終えて、駅の改札を通れる時刻」で考えるのがおすすめです(帰りの九龍駅発の最終は翌0:52頃です)。
深夜バスは行き先で選びます。佐敦・尖沙咀など九龍側に泊まるならN21、中環など香港島側ならN11が目安です。
空港バスは記号で性格が分かれているので、これだけ覚えておくとラクです。
- A系統…停留所が少なく速い・分かりやすい(そのぶん少し高い)
- E系統…安いが、空港周辺の施設を経由するぶん時間がかかる
- N系統…深夜帯に運行する路線
荷物が重い夜の到着なら、多少高くてもA系統かエアポートエクスプレスのほうが消耗しません。
✈️ 帰りの便は「第2ターミナル(T2)」の場合も
香港国際空港では2026年5月27日から第2ターミナル(T2)の出発施設が使われ始め、香港エクスプレス・香港航空・グレーターベイ航空など15社のチェックインがT2に移っています。到着は私が使ったときと同じT1とされています。帰国便のターミナルは、航空会社の案内か香港国際空港公式サイトで確認してください。詳しくは香港旅行初心者ガイドにまとめています。
22:00 宿泊先「Ocean Inn(宏洋旅店)」に到着
九龍駅からタクシーで、今回の宿「Ocean Inn(宏洋旅店)」へ。
場所は佐敦(ジョーダン)駅の目の前という抜群の立地です。香港はホテル代が高いことで有名ですが、ここはAgodaで2泊16,272円。立地を考えればかなりコスパの良い宿です。
ちなみに、かつて九龍駅・香港駅から主要ホテルを巡っていたMTR運営の無料シャトルバスは現在ありません。
今あるのはホテル側が自前で運行している送迎で、九龍駅発ならALVA HOTEL BY ROYAL、Dorsett Mongkok、Kerry Hotel、The Royal Garden Kowloon Eastなどが対象です(2026年9月時点/MTR公式「Hotel Shuttle Service」)。
対象ホテル以外に泊まる場合は、私のようにタクシーかMTRでの移動になります。

宿はコンパクトながら機能的。廊下には共用の電子レンジ、冷蔵庫、ウォーターサーバーがあり、自由に使えます。部屋にはこれらがないため、地味にありがたい設備です。

客室は清潔感のあるツインルームで、専用のシャワー・トイレも完備。最低限ながらしっかり整っており、移動で疲れた体を休めるには十分です。


なお、香港はコンパクトな客室のホテルが多いようで、今回の宿もかなりコンパクトでした。また、雑居ビルの中に入っているケースも多く、初めてだと少し驚くかもしれませんが、これも香港では一般的なスタイルです。
Ocean Innが気になった方はこちらからチェックできます。
→ Ocean Inn(宏洋旅店)の空室・料金を見る(Agoda・私が予約したサイト)
→ Ocean Inn(宏洋旅店)の空室・料金を見る(Trip.com)
香港のホテル全般を比較したい方はこちらもどうぞ。
→ 香港のホテルを探す(Agoda・アジアのホテルの掲載数が多い)
→ 香港のホテルを探す(Trip.com・航空券やツアーと同じアプリで予約できる)
→ 香港のホテルを探す(楽天トラベル・楽天ポイントを貯めている人に)
香港のタクシーと配車アプリ事情|結論:タクシーが一番ラク
香港では配車アプリも使えますが、結論から言うと普通のタクシーが最も使いやすいです。
東南アジアで使っていたGrabではなく、香港ではUberなどの配車アプリが使えるようです。ただ、私は普通のタクシーで困りませんでした。
タクシーは街中を常に走っており、流しで簡単に拾えます。今回のように九龍駅から佐敦までであれば、料金は30〜40HKD(約600〜800円)程度とリーズナブルでした。香港のタクシー料金は日本と比べると、そこまで高くありませんでした(2025年10月時点)。
料金の仕組みも知っておくと安心です。市街地を走る赤色タクシーは最初の2kmまで29HKD(約580円)、以降200mごとに2.1HKD(2024年7月14日改定。2026年9月時点で運輸署が現行として案内している料金)。トランクに荷物を入れると1個につき6HKDが加算されます。
支払い方法についても大きな変化がありました。2026年4月1日から、香港のタクシーは電子決済への対応が義務化されています。運転手はQRコード決済(AlipayHK・WeChat Pay HKなど)を1種類以上、QR以外の決済(オクトパス・クレジットカード・FPSなど)を1種類以上、合計2種類以上を用意する必要があります。ただしどの2種類を選ぶかは運転手の裁量なので、「必ずオクトパスが使える」わけではありません。窓や車内のステッカーで対応している決済を確認するのがおすすめですし、少額の現金も持っておくとやはり安心です。私が乗ったときは現金で払いました。
眠らない街・佐敦で「深夜のグルメ散歩」
荷物を置いて一息ついたところで、夕食を求めて夜の街へ。すでに22時を過ぎていましたが、佐敦はここからが本番と言わんばかりの活気に満ちていました。これから紹介する2軒はどちらも深夜0時を回っても営業しているお店なので、夜に到着した旅行者でも初日から香港の味を楽しめます。
1軒目:ミシュランビブグルマンの老舗「麥文記麵家」のエビワンタン麺
まず向かったのは「麥文記麵家(Mak Man Kee Noodle Shop)」。香港政府観光局によると1958年に屋台(大牌檔)として創業した老舗で、エビワンタン麺で知られる実力店です。黄色地に赤文字の看板が目印で、佐敦MTR C2出口から徒歩約3分。ミシュランガイドのビブグルマン掲載店として知られ、2026年版にも掲載されています。遅い時間でも店内は多くの人で賑わっていました。
営業時間は12:00〜翌0:30として案内されており(訪問時も22時すぎで営業中)、夜遅くまで開いているのがひとり旅にはありがたいところです。
ちなみに「麥文記麵家」の読み方は、日本語では「ばくぶんきめんか」、広東語では「マック・マンゲイ(Mak Man Kee)」、英語名では「Mak Man Kee Noodle Shop」と読むそうです。
📍麥文記麵家(Mak Man Kee Noodle Shop)/佐敦(ジョーダン)MTR C2出口から徒歩約3分・住所:51 Parkes St, Jordan
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注文したのは看板メニューのエビワンタン麺(訪問時=2025年10月で46HKD=約920円)。運ばれてきたのは、小ぶりな丼に美しく盛られた極細麺。ワンタンは麺の下に隠れているのが香港スタイルです。

スープを一口飲むと、エビの旨みが凝縮された濃厚な味わいが広がり、疲れた体にじんわり染み渡ります。「竹昇麺(チュウサンミン)」のプツプツとした独特の食感、そしてプリプリのエビが詰まったワンタン。シンプルながら完成度の高い一杯でした。
竹昇麺(チュウサンミン)って何?
職人が竹の棒に乗って全体重をかけながら生地を打つ、伝統製法で作られた麺のこと。機械では出せない独特のコシと弾力が生まれるそうです。香港のワンタン麺専門店で今も受け継がれている製法とされています。食べるときに「あ、これが噂の食感か」と分かると思うので、ぜひ意識してすすってみてください。
魅惑のナイトマーケット「廟街」を散策
食後は腹ごなしに、近くの廟街(テンプルストリート)ナイトマーケットへ。赤いゲートをくぐると、そこには雑多でエネルギッシュな香港らしい空間が広がっていました。

頭上には提灯が連なり、ネオンが照らす通りには衣類や雑貨の屋台が並びます。シーフードの香ばしい匂いが漂い、歩いているだけでも楽しいエリアです。「廟街」という名前は、通り沿いにある天后廟(天后を祀る道教寺院)に由来しているとされています。夜だけ賑わうこの市場は、香港らしい雑然とした熱気そのものでした。
📍廟街(テンプルストリート)ナイトマーケット/MTR佐敦駅・油麻地駅からすぐ。屋台がにぎわうのは夜からで、夕方以降の訪問がおすすめです。
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2軒目:ミシュランビブグルマン「佳佳甜品」の生姜スープ団子
この日、締めに訪れたのは「佳佳甜品(Kai Kai Dessert)」。ミシュランガイド公式によると1979年に屋台として創業した老舗で、ビブグルマン掲載店として知られています(2026年版にも掲載)。深夜帯にも関わらず多くの人で賑わっていました。
ここで訪問予定の方に大事なお知らせ。佐敦の本店は2025年9月に、長年営業していた寧波街から白加士街(Parkes Street)113-115号へ移転しています。旧店舗からは徒歩30秒ほどの距離ですが、ネットには古い住所の情報がまだ多く残っているので、検索するときは新住所で確認してください。ちなみに旺角(花園街)にも2024年12月に支店ができており、2025年9月末には香港島の銅鑼灣にも進出しています。
「佳佳甜品」の読み方は、「カイカイ・デザート」と読むそうです。
📍佳佳甜品(Kai Kai Dessert)本店/MTR佐敦駅B1出口から徒歩約4分・住所:G/F, 113-115 Parkes Street, Jordan
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営業時間は12:00〜翌1:00で、深夜の〆デザートにぴったり。支払いは席のQRコードから注文するスタイルで、クレジットカードにも対応しています。
後で他の人を見てて知ったのですが、おそらく入口の大きい電卓のようなタッチパネルで順番待ちの受付をするみたいでした。
私が行った時は外には誰もいなかったので知らずにそのまま店内に入ってしまいました。店内は賑わってましたが、ぼっちだったからか、待たずに空いてる1人席に案内されました。

注文はQRコードから行うスタイルでした。QRを読み取るだけでスマホだけで注文が完結しました。特に難しい操作もなかったので、スマホの通信さえ確保できていれば、言葉の心配もほとんどいりません。選んだのは人気メニューの「寧波薑汁湯圓(Sesame Dumpling in Ginger Soup)」で、価格は29HKD(約580円)です。
逆に言うと、こういう店ではネットがつながっていないと注文すらできません。私はたまたま普段からahamoを使っているので、着いた瞬間から何もせずつながりました(月30GBの範囲なら海外でも追加料金なしで使えます)。
ahamo以外の方は、アプリで設定できる海外eSIM(Airaloなど)や、受け取って電源を入れるだけの海外WiFiレンタル(
グローバルWiFi)という選択肢もあります。どれが自分に合うかは→海外旅行の通信手段5つを比較|格安SIMユーザーが損しない選び方を参考にどうぞ。

熱々の生姜スープは一口目からしっかりとした辛みがあり、その後に優しい甘みが広がります。中に入った黒胡麻団子をかじると、濃厚な餡がとろりと溶け出し、生姜との相性も抜群。
体の芯から温まり、旅の疲れが一気にほぐれていくような感覚でした。
こうして香港初日の夜は終了。2泊3日の滞在は、初日から濃密で満足度の高いスタートとなりました。
到着前に知っておきたい、香港の最新ルール
私が行った2025年10月以降、入国まわりのルールがいくつか変わっています。特に次の1つは、知らずに持ち込まないよう出発前に確認しておきたいルールです(2026年9月時点の情報)。
⚠️ 電子タバコ・加熱式たばこは「日本から持って行かない」
香港では2022年4月30日から電子タバコ・加熱式たばこ等の輸入(=日本からの持ち込み)が禁止されていて、2026年4月30日からは公共の場での「所持」そのものも禁止になりました。観光客も対象で、個人使用目的の少量でも3,000HKD(約6万円)の定額罰金が科されるとされています。在香港日本国総領事館も、持ち込みによる邦人の逮捕事案について注意を呼びかけています。
参考:在香港日本国総領事館/香港政府の発表
ほかにも、出入国カードの記入は2024年10月16日から不要になっていて、自動化ゲート「e道(e-Channel)」の旅行者向け登録条件も2026年2月27日から緩和されています。こうした入国まわりのルールやお金・通信の準備は、香港旅行初心者ガイドにまとめています。
※他の国の入国カードの書き方に不安がある方はこちらもどうぞ→入国カードの書き方まとめ|英語の意味と記入例を、英語が苦手な私が解説
香港空港のオクトパスカードでよくある質問
Q. 香港空港でオクトパスカードは買える?
A. ツーリスト版なら買えます。到着ロビーのセブンイレブン、空港駅のMTRカスタマーサービスセンター、空港駅の自販機などで、大人170HKD(約3,400円)で販売されています。返金される通常版は空港では買えません(2026年9月時点)。
Q. 通常版(デポジット返金あり)はどこで買える?
A. 市内の対象MTR駅のカスタマーサービスセンターで買えます(空港駅など一部の駅は対象外)。私はエアポートエクスプレスで九龍駅まで行き、駅の窓口で購入しました。
Q. オクトパスカードがなくてもエアポートエクスプレスに乗れる?
A. 乗れます。Visa・Mastercard・銀聯のタッチ決済カードで改札を通れて、運賃はオクトパスと同額です(九龍駅まで105HKD)。MTRやバスもタッチ決済に対応しているので、オクトパスにこだわらなくても移動はできます。窓口で切符を買うと115HKDと高くなるので、タッチ決済で改札を通るのがおすすめです。私は窓口でクレジットカードを出して切符を買ってしまい、10HKD損しました。
Q. ツーリスト版と通常版、どっちがいい?
A. 短期旅行なら大きな差はありません。空港ですぐ手に入れたい・記念に持ち帰りたいならツーリスト版、デポジットを返してほしいなら市内で通常版、という選び方で十分です。
Q. 使い終わったオクトパスカードは持ち帰れる?
A. 持ち帰れます。私も通常版を払い戻さずに持ち帰りました。次回の香港旅行でそのまま使えますが、最後のチャージから1,000日チャージがないと無効になり、再有効化の手続きが必要になるとオクトパス公式が案内しています。
Q. 夜遅くに香港空港に着いたらどうやって市内へ行く?
A. 0時台まではエアポートエクスプレス(空港発の最終は0:48頃)、それ以降は深夜バス(九龍側ならN21、香港島側ならN11)かタクシーです。入国審査や荷物の受け取りにも時間がかかるので、着陸時刻ではなく駅に着ける時刻で考えてください。
この記事に出てくる場所一覧
| 場所 | ひとことメモ | Googleマップ |
|---|---|---|
| 香港国際空港 | 到着はT1。ツーリスト版オクトパスは到着ロビーや空港駅で | 見る |
| 九龍駅(Kowloon Station) | エアポートエクスプレスの駅。窓口で通常版オクトパスを購入 | 見る |
| Ocean Inn(宏洋旅店) | 佐敦駅前の宿 | 見る |
| 麥文記麵家 | エビワンタン麺。佐敦 C2出口から徒歩約3分 | 見る |
| 廟街ナイトマーケット | 佐敦駅・油麻地駅からすぐ | 見る |
| 佳佳甜品 本店 | 2025年9月に白加士街113-115号へ移転 | 見る |
参考にした情報(2026年9月確認)
・Octopus公式:Arriving by Air
・Octopus公式:About Octopus(FAQ)
・Octopus公式:Octopus – China T-Union Card
・Octopus公式:Leaving Hong Kong(返却手数料)
・香港運輸署:的士收費表
・MTR公式:Tickets and Fares
・香港国際空港公式:T2 Departure
・香港政府:電子タバコ等の公共の場での所持禁止
・香港入境事務処:e道の登録条件緩和
・MICHELIN Guide:Mak Man Kee
※料金・営業時間・制度は変わることがあります。訪問前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
香港の現地ツアー・チケットを探す
香港は個人でも比較的まわりやすい街ですが、現地ツアーを使うのもおすすめです。個人で回るより金額は上がる場合もありますが、そのぶん移動や段取りの手間と時間を節約できます。ピークトラムのように行列に並ぶ時間そのものがロスになる場所は、チケットだけ事前に買っておくのも手です。
限られた日程のなかで充実した旅にするために、現地ツアーの利用や事前チケット手配をうまく取り入れてみてください。
各社で価格や内容が違うので、見比べてみてください。
→ GetYourGuideで香港のツアーを見る(種類が豊富で価格を見比べやすい)
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※「どのサイトで買えばいいのか分からない」という方は、英語が苦手な初心者目線でタイプ別に比較したこちらもどうぞ→海外旅行の現地ツアー予約サイトおすすめ比較|英語が苦手な初心者向けにタイプ別で解説
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