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【エジプト旅行㉜】砂漠の検問所を越えて|ハマダさんの執念とアブ・シンベル神殿の感動

アブ・シンベル神殿 アスワン
アブ・シンベル神殿

※この記事は連載「不安だらけのエジプトひとり旅」の第32話です。
前回の記事は↓
【エジプト旅行㉛】フィラエ神殿(イシス神殿)|ナイル川に浮かぶ女神の聖域へ

ボートのおじさんの紹介で出会った若いドライバー・ハマダさん。「4,000EGP(約12,000円)でアブ・シンベルへ連れて行く」——その言葉を信じて、私は車に乗り込みました。

この記事で分かること
・砂漠の検問所で足止めされた話と、ドライバーの交渉
・アブ・シンベル神殿の入場料・営業時間(2026年9月時点の公式情報)
・世界遺産という仕組みが生まれるきっかけになった、移設の物語
・「太陽の奇跡」が起こる日と、混雑を避けるタイミング
・当日手配で行った場合の、1日の出費の内訳

【実体験】砂漠の検問所で足止め

交渉成立から、わずか数分。私はハマダさんが運転する車の後部座席に飛び乗り、アスワンの街を後にしました。

出発して10分ほど経った頃、行く手に大きな検問所が現れ、車を止められました。アブ・シンベルへ続く道はこの一本きり。この検問を避けて通る術はないようです。

車外には数名の武装した警察官たちが目を光らせていました。その中に一人、明らかに他の人たちとは違う隙のない身なりをした見た感じ40〜50代ほどの男性がいました。一目でこの場所の責任者だと分かります。

ハマダさんは車の中からその責任者と話し始めました。今からどうしても神殿へ向かいたいという状況を必死に説明しているようでしたが、責任者の表情は険しいままです。車内の私にまで、重苦しい沈黙が伝わってきます。

すると会話の中で、「ヤバーニ(Yabani)」という言葉が耳に飛び込んできました。アラビア語で「日本人」を意味する言葉です。「日本人なのか?」そんな確認をしていたのでしょうか。

以前どこかで、「エジプトにおいて日本人はルールを守り、信頼できるというポジティブな印象を持たれている」という情報を見たことがありました。だからこの言葉が出たことは、交渉において有利に働くのではないか——そんな淡い期待を抱きながら、やり取りを見守りました。

ハマダさんの執念

しばらく話した後、ハマダさんは車を端に移動させました。どうやら一旦、話はついたようです。

しかし彼はすぐにスマホを取り出しながら、「ダメだった」とポツリと言いました。それでも「警察の友達に電話する」と言って、再び誰かと話し始めます。

電話を終えると、ハマダさんは車を降り、検問所の近くにある事務所らしき場所へと消えていきました。この時点で、彼が具体的に何をどう調整しているのか、私には分かりません。
そして、私にできることは何もありません。

ただ確実に言えるのは、「ハマダさんは、私をアブ・シンベルへ連れて行くために一生懸命頑張ってくれている」という事実だけでした。

彼のその姿を見ているうちに、「ここまで尽くしてくれたのなら、もしここを通過できずに断念することになっても仕方がない」という、清々しいほど穏やかな気持ちにすらなっていました。

執念が実った瞬間

やがて車に戻ってきたハマダさんは、「もう一度検問所にトライする」と言って、再び列に並びました。そして、先ほどの険しい顔をした責任者のもとへ。

相変わらず責任者の表情は硬いままでした。しばらく話した後、ハマダさんがいくらかのお金を彼に手渡しました。
これが正当な通行料なのか、あるいは「裏の手」としての賄賂的なものなのかは分かりません。

しかし、それが「通行許可」を意味したことは、ハマダさんの顔に浮かんだ笑顔ですぐに分かりました。

検問所にいたのはわずか5〜10分ほどだったと思いますが、私にはかなり長い時間のように感じられました。こうして車は、再びアブ・シンベルに向けて走り出しました。

その後も何度か検問はありましたが、止められることはなく、道は驚くほどスムーズに開かれていきました。

⚠️ この「手続き」について
ここまでの話は、あくまで私が車内から見ていた光景と、ドライバーから聞いた説明の記録です。実際にどのような手続きだったのかは確認できていません。「アブ・シンベルへ行くには警察への事前申請が必要」という意味ではないのでご注意ください。

砂漠の一本道と、ハマダさんの謎

アブ・シンベルへの道は、見渡す限り砂漠の中を貫くひたすらな一本道です。外の風景は走っても走ってもほとんど変わりませんが、その「何もない」ことの圧倒的なスケール感に、ただただ感動してしまいます。

エジプト・アブシンベル神殿へと向かう砂漠の景色
このような景色がずっと続きます

同時に、ふと怖さもよぎります。「もしこんな場所で置いてけぼりにされたら、それは『死』と同義だな……」なんて、一人旅ならではの想像が頭をかすめました。

そんな過酷な環境でのドライブですが、やはりハマダさんもこれまでのエジプトのドライバーたちと同じように、どれだけ外が暑かろうと、エアコンはつけずに窓を開けて爆走します。さらに不思議なことに、ハマダさんは長袖の服を着込んでいます。

一直線の砂漠道を走る浜田さん
ちなみにこの上着の下も長袖でした ( ゚Д゚)

「それ、絶対に暑いよね……?」

喉元まで出かかったツッコミを飲み込みながら、私は砂漠の風を浴びていました。エジプトの人にとって、11月の気候でエアコンをつけるなんてあり得ないことなのでしょうか。

ハマダさんがかなり飛ばしてくれたおかげか(たぶん平均スピード100km/hくらい)、車は予定よりもずっと早くアブ・シンベルの街へと滑り込みました。ずっと砂漠の道を走り続けるので景色があまり変わらず長く感じましたが、アスワンを出発してからかかった時間は約3時間。4時間くらいかかると思ってたので早くついてよかったです。

アブシンベルへと向かう車内
スピードメーターは100km/h前後を指していました。ひたすら直線の道だから大丈夫かな?

【感動】待ちわびた、アブ・シンベル上陸

アブ・シンベル神殿は、アスワンから約280km南、スーダン国境にほど近い場所に位置しています。これだけの距離を、砂漠の一本道をひた走ってたどり着いたのだと思うと、感慨もひとしおです。

車を降りると、そこにはアスワン以上に突き抜けるような青空と、強烈な太陽が待っていました。ハマダさんと「ここで待ってるから」「わかった」と約束を交わし、私は神殿の入り口へと向かいます。

チケット売り場で入場券を購入。価格は765EGP(後日カード明細で確認・約2,471円)※2024年11月時点でした。
決して安くはない金額ですが、ここまで必死な思いでたどり着いた私に、入場しないなんてありえません。

アブシンベル神殿入場料金表
他の遺跡より少しお高め

入場料・営業時間(2026年9月時点)

エジプトの入場料は改定が多く、しかも情報源によって金額が違うことがあります。混乱しないよう、確認できたものを並べておきます。

情報源大人備考
私が実際に支払った額
(2024年11月)
765EGP後日カード明細で確認
公式チケット予約ポータル822EGP2026年9月時点で確認

🎟️ アブ・シンベル神殿の基本情報(2026年9月時点)
・場所:エジプト南部・アスワン県。アスワンから南へ約280km、スーダン国境まで約20kmという場所です
・営業時間:毎日6:00〜最終入場16:00。ラマダン期間などは変更される可能性があるため、公式サイトでの確認をおすすめします
・支払い:料金表や窓口にVISA・Mastercardのマークがあり、私が訪れた2024年11月にはVISAで支払えました
・スマホでの撮影は無料:料金表に「携帯電話での撮影は無料」と明記されています
・6歳未満は無料。学生料金は有効な学生証の提示が必要です
公式:Egymonuments(公式チケット予約ポータル)

📍 場所はこちら:アブ・シンベル神殿(Googleマップ)

💡 アスワン発のアブシンベルツアーを事前予約するなら
私のように当日手配しようとすると、時間も費用も大きなロスになります。確実に訪れたい方は、出発の数日前までに予約しておくのが安心です。

▶ アスワン発アブシンベル日帰りツアーを見てみる(GetYourGuide/ホテル送迎付き)
▶ アブシンベルのツアーを見てみる(Trip.com/航空券・ホテルとまとめて管理できます)

エジプト・アブシンベルから眺めるナセル湖
ナセル湖

緩やかな坂道を下っていくと、左手には巨大な人造湖「ナセル湖」が青く輝いていました。その先に回り込んだ瞬間——

目の前に、あのラムセス2世の巨大な4体の像が姿を現しました。思わずその場に立ち尽くしました。

アブシンベル神殿
巨大なラムセス2世の像が見えた時は感動しました

「……本当に、来れたんだ。」

数時間前、アスワンの宿で絶望し、一度は完全に諦めた景色が、今目の前にあります。ハマダさんの執念、そして「ここで諦めたら一生後悔する」とアブシンベル行きを決断した自分——すべてが繋がって、この圧倒的な光景にたどり着いたのだと思うと、震えるような感動が込み上げてきました。

ちなみに、この4体の座像は1体あたり約20mあるとされています。ビルでいえば6〜7階建てに相当する高さです。

世界遺産条約につながった「ヌビア遺跡救済キャンペーン」

「ここまで巨大な神殿を、いったいどうやって移設したんだろう——」。目の前の圧倒的な存在感を前に、ふとそんな疑問が頭をよぎりました。

アブシンベル神殿のラムセス2世
写真の人の大きさからラムセス2世の像がいかに大きいかわかりますでしょうか?
アブシンベル神殿内部
エジプトの本などでよく見る光景
アブシンベル神殿内部の壁画
壁画もきれいでした

💡 アブ・シンベルの救済が、世界遺産条約につながった

1960年代、エジプトでアスワン・ハイ・ダムの建設が進められました。しかし、ダムができるとこの巨大な神殿は完全にナイル川の底に沈んでしまうことが判明。

これを受けてユネスコは1960年に「ヌビア遺跡救済国際キャンペーン」を開始し、「一国の遺産を人類共通の宝として世界で守ろう」と呼びかけました。約50か国から資金援助が集まり、アブ・シンベルやフィラエなどの遺跡が救われます。

神殿は約1,000〜1,036個のブロック(1個20〜30トン)に解体され、元の場所より約60〜65m高く、約180〜200mほど内陸に入った現在地へパズルのように積み直されました。作業は1960年代半ばから進められ、1968年9月に新しい場所で公開されています。

この国際的な救済活動は、後の1972年「世界遺産条約」の制定につながる大きなきっかけになったとされています。

この青く美しいナセル湖を眺めると、どこか切ない気持ちになります。この湖の底には、かつて数千年の時を刻んでいた神殿の「本来の場所」が今も沈んでいるのです。

この巨大な神殿が、実は一度バラバラに解体されて運ばれたものだなんて、目の前にある圧倒的な存在感を前にすると、にわかには信じられません。

ちなみにアブ・シンベル神殿は、単独ではなく、前回訪れたフィラエ神殿などとあわせて「ヌビアの遺跡群:アブ・シンベルからフィラエまで」という世界遺産の構成資産として、1979年に登録されています。救済キャンペーンで一緒に救われた遺跡が、まとめてひとつの世界遺産になっているわけです。

エジプト・アブシンベル・ナセル湖
ナセル湖。奥にクルーズ船が見えます

💡 実は、あの「岩山」も移設時に造られたもの
神殿の背後にそびえる岩山のような外観も、移設の際に造られた人工の構造なのだそうです。内部にはコンクリート製のドーム状の構造が設けられていて、組み直された神殿を支えているとのこと。
つまり見学者は、その人工ドームの下を歩いていることになります。言われなければ、まったく気づきませんでした。

現代の技術でも届かなかった「1日」

この移設作業がいかに精密だったかを物語る、面白いエピソードがあります。

アブ・シンベル神殿の最深部には、「至聖所(しせいじょ)」と呼ばれる最も神聖な小部屋があります。そこには、闇を司るプタハ神、アメン・ラー神、神格化されたラムセス2世、そしてラー・ホルアクティ神の4体の像が静かに並んでいます。

アブ・シンベル大神殿の最深部にある至聖所(しせいじょ)
アブ・シンベル大神殿の最深部にある至聖所(しせいじょ)

この場所では、年に2回、日の出の光が入り口から60メートルもの距離を貫いて最深部まで差し込み、神々の像を真っ直ぐに照らし出す「太陽の奇跡」という神秘的な現象が起こります。

その日は2月22日と10月22日——ラムセス2世の生誕日と即位の日とされている日です(諸説あります)。なお、闇を司るプタハ神だけはあえて光が当たらない設計になっており、3,000年前の天文学と建築学の精度の高さを感じさせます。

💡 「太陽の奇跡」の日は大混雑
この現象が見られる2月22日・10月22日は「太陽祭」として、世界中から観光客が押し寄せるそうです。非常に混雑するため、通常より早めの到着を考えた方がよさそうです。この2日は通常とは別の特別料金が設定されているので、狙って行く方は事前に公式サイトで確認してください。
逆にこの2日を避ければ、比較的ゆっくり見学できます。ちなみに私が訪れたのは11月だったので、神殿はとても落ち着いて見られました。

移設の際、当時の世界最高の科学技術を駆使して、この現象も完全に再現しようと試みられました。しかし、計算にわずかな差が生じたのか、光が至聖所を照らす日は古代の時代よりも「約1日」ズレてしまったと言われています。

3,000年前の人々が残した天文学と建築技術の精度——そのロマンを、移設後の神殿は今も静かに伝えています。

王の愛が刻まれた「小神殿」

大神殿のすぐ隣には、ラムセス2世が最愛の王妃ネフェルタリのために建てた「小神殿」があります。大神殿の巨像に比べれば小ぶりですが、入り口に並ぶ6体の立像は圧巻の迫力です。

ネフェルタリの小神殿
ネフェルタリの小神殿

この6体は、ラムセス2世が4体、ネフェルタリが2体。1体あたり約10mあるとされています。

そして注目したいのが、王妃が王とほぼ同じ大きさで彫られていること。古代エジプトでは王妃像は王より小さく造られるのが通例だったとされ、これは非常に珍しい例なのだそうです。

神殿の奥へ足を踏み入れると、そこは外の灼熱が嘘のような、ひんやりとした静寂に包まれていました。

ネフェルタリの小神殿内部
ネフェルタリの小神殿の内部

左右に並び立つ柱の頭部には、愛と美の女神ハトホルの顔が彫り込まれており、その優しい眼差しが私たちを見守っているようです。壁面を埋め尽くす緻密なレリーフには、ラムセス2世が愛した王妃ネフェルタリが、女神から祝福を受ける様子が色鮮やかに描かれています。

ネフェルタリの小神殿の壁画
ネフェルタリの小神殿の壁画

数千年の時を経てもなお失われないその繊細な美しさは、ラムセス2世のネフェルタリに対する深い愛の強さを、静かに、けれど雄弁に語りかけてくるようでした。

大神殿と小神殿をあわせて、私の滞在時間は約1時間ほどでした。じっくり写真を撮ったり余韻に浸ったりしたい方は、もう少し余裕をみておくと安心かもしれません。

大神殿と小神殿のちがい

2つの神殿は、造られた目的も雰囲気もかなり違います。整理するとこんな感じです。

大神殿小神殿
捧げられた相手ラムセス2世と、アメン・ラーやラー・ホルアクティなどの神々王妃ネフェルタリと、女神ハトホル
正面の像ラムセス2世の座像4体(各約20m)立像6体(ラムセス4体・ネフェルタリ2体/各約10m)
見どころ巨像、最深部の至聖所、太陽の奇跡ハトホル柱、色の残るレリーフ

アブ・シンベルへの行き方・料金・ツアーの選び方など、より詳しい情報はこちらのまとめ記事にもまとめています。
→ アブシンベル神殿の行き方まとめ|ツアー・料金・注意点【アスワン発】

【実体験】人生で一番高くて、一番美味しかったアイス

そういえば、早朝からのハプニングに必死で、今日一日、何一つ口にしていなかったことに気づきます。フラフラと神殿の敷地内にある売店に吸い寄せられ、目に入ったアイスを手に取りました。

アブシンベル神殿敷地内にある売店売ってるアイス
砂漠でアイスが食べれること自体すごいことですよね

会計で提示された金額は、なんと235EGP(約762円)。

「高っ……!!」

私の人生史上1番高いアイスです。普段の私なら間違いなく躊躇するレベルですが、その時の私には迷う余裕もありませんでした。しかし、一口食べてみると——

「……めちゃくちゃ美味しい……!!」

冷たさが体中に染み渡り、糖分が空っぽの体にダイレクトにチャージされていく感じがしました。観光地価格なのは間違いありませんが、間違いなく、今回の旅で記憶に残るアイスでした。

アブシンベル神殿で食べたストロベリーのアイス
ストロベリー味を選びました

旅の終わりと、最高の財産

充実感に満ちた足取りで、私はハマダさんが待つ駐車場へと向かいました。

ここで問題がひとつ。ハマダさんに支払う4,000EGPの現金が、手元にありませんでした。

なので、帰りにどこかATMでストップしてと伝えると、ハマダさんは神殿から車ですぐの場所にあるATMまで連れて行ってくれました。こんな砂漠の果ての街にも普通にATMがあるんだな、と少し驚いたのを覚えています。

このATMは1回あたり3,000EGPまでという制限があったので、2回に分けて計6,000EGP(約19,070円)を引き出しました。ここで使ったのが、エポスカードの海外キャッシングです。

💳 海外で現金が必要になったときの1枚
エジプトでは、ボート代もチップもタクシーも、現金しか使えない場面が多くありました。私は年会費永年無料のエポスカードを持っていき、こうして現地のATMから直接エジプトポンドを用意していました。
アプリに明細が反映され次第すぐ繰り上げ返済できるので、利息を最小限に抑えられます。
海外旅行に持って行くカードとしておすすめです。

▶ 海外キャッシングが使えるエポスカードをチェックする

ATMの操作手順や、繰り上げ返済のやり方はこちらにまとめています。
→ エポスカード海外キャッシング完全ガイド|ATMの使い方・現地通貨の選び方・繰り上げ返済まで解説
→ 海外旅行のクレジットカードはこの2枚でOK|エポスカード×楽天プレミアムカード実体験レビュー

この日の出費金額
ハマダさんのタクシー代4,000EGP(約12,000円)
入場料765EGP(約2,471円)
アイスクリーム235EGP(約762円)
合計5,000EGP(約15,233円)

1日の出費としてはなかなかの金額になりましたが、この選択に1ミリの後悔もありません。
ちなみに、今回の15日間にわたるエジプト旅行での旅費全体の詳しい内訳はエジプト旅行費用まとめ記事で公開しています。

ちなみに、行きはあれほど緊張した検問所も、帰り道は一度も止められることなく、驚くほどスムーズでした。

再び砂漠の一本道を走りながら、私はぼんやりと考えていました。

もし今朝のトラブルが起きていなければ、私はこれほどまでにこの場所に感謝し、一分一秒を噛み締めて神殿を眺めただろうか。

今回は運が良かった。ボートのおじさんやハマダさんの存在、タイミングのすべてが重なって、最高の一日になりました。

砂漠の熱風と、アイスの甘み。そしてラムセス2世の圧倒的な姿。この日の経験は、私の人生において一生モノの財産になりました。

さらば、アブ・シンベル。

11月のアブシンベル神殿
アブ・シンベルは11月でもかなり暑かった。帽子や日傘は持ってた方がいいかも。エジプト旅行の持ち物は→エジプト旅行の持ち物ガイド

アブ・シンベル神殿でよくある疑問

Q. 見学の所要時間はどれくらい?

私は大神殿と小神殿をあわせて約1時間でした。写真をじっくり撮ったり、ナセル湖の景色を眺めたりするなら1時間半〜2時間みておくと余裕があります。

Q. 「太陽の奇跡」が見られるのはいつ?

毎年2月22日と10月22日とされています。日の出の光が大神殿の入り口から最深部まで届き、至聖所の像を照らします。この2日は「太陽祭」として非常に混雑し、通常とは別の特別料金が設定されています。私が訪れたのは11月なので、この現象は見ていません。

Q. 暑さ対策はどれくらい必要?

私が訪れたのは11月ですが、それでもかなり暑く感じました。日陰がほとんどないので、帽子と水は必須だと思います。日中に行く予定なら、日傘や日焼け止めもあった方が安心です。

Q. アブ・シンベルの街にATMはある?

神殿から車ですぐの場所にATMがありました。ただし1回の引き出し額に制限があり、私が使ったATMは3,000EGPまででした。台数が多いわけではなさそうなので、現金が必要と分かっている場合は、アスワンで用意しておく方が確実だと思います。

Q. チケットは当日その場で買える?

私は現地のチケット売り場で当日購入しました。支払いはクレジットカードです。公式チケット予約ポータル(egymonuments.com)からオンラインで事前購入することもできるようです。

※入場料・営業時間は、記事更新時点(2026年9月)で確認できる公式情報をもとに記載しています。エジプトは料金改定が頻繁で、情報源によって表示額が異なることもあるため、訪問前には公式サイトでの再確認をおすすめします。私が支払った765EGPは2024年11月時点の金額です。

今回訪れた場所一覧

スポット名場所
アブ・シンベル神殿(大神殿・小神殿)Googleマップで見る

次の記事はこちら↓
【エジプト旅行㉝】アスワン最後の夜とギザへ|ハマダさんとのお別れ、そしてピラミッドとの対面

アスワン・アブシンベルのまとめ記事はこちらの記事で紹介してます。
→ 【アスワン観光まとめ】アブシンベルの行き方・フィラエ神殿・宿選び・移動手段を解説

アスワンのホテル探しはこちらから。
→ アスワンのホテルを探す(Trip.com)

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