※この記事は「アジア周遊ひとり旅」シリーズのまとめガイドです。2025年10月に実際に旅した体験をもとに、ルート・費用・移動手段・各都市の正直な感想をまとめました。
7泊8日でシンガポール・マレーシア・香港の3カ国4都市は、十分に周遊できます。実際にかかった交通費+宿泊費の合計は約9.3万円。市内交通費なども含めると総額はおおよそ10万円前後でした。LCCとバスを組み合わせることでこの金額に収まりました。英語が得意でなくても問題なく回れたので、初めての海外複数国周遊を考えている方にも参考にしてもらえると思います。
那覇を出発して上海経由でシンガポールへ飛び、そこからバスでマレーシアへ陸路国境越え。マラッカ、クアラルンプールを経て、最後は香港へ。「東南アジアって複数の国を一気に回れるの?」「国境越えってどうやるの?」「ひとりでも大丈夫?」——そんな不安を持ちながら出発した私が、実際にやってみてわかったことをまとめています。
全体ルートと日程
| 日程 | 移動・滞在 | 記事リンク |
|---|---|---|
| 1日目 | 那覇→上海(乗り継ぎ)→シンガポール深夜着 | 那覇→上海経由でシンガポールへ |
| 2日目 | シンガポール観光(1泊) | シンガポール1日観光モデルコース |
| 3日目 | シンガポール→バスで国境越え→マラッカ着(1泊) | シンガポール→マラッカ バス国境越え |
| 4日目 | マラッカ観光→バスでクアラルンプールへ移動・KL観光①(KL泊) | マラッカ最終日・バスでKLへ / KL初日・KLCCとペトロナスツインタワー |
| 5日目 | クアラルンプール観光②(KL泊) | KL2日目・バトゥ洞窟とチャイナタウン |
| 6日目 | クアラルンプール→KLIAエクスプレスで空港→エアアジアで香港へ・香港夜観光(香港泊) | KL最終日・KLIAエクスプレスで空港へ / 香港編スタート!空港でオクトパスカードが買えない? |
| 7日目 | 香港観光②(香港泊) | 香港2日目・澳洲牛奶公司・モンスターマンション・夜景 |
| 8日目 | 香港→帰国 | 香港2日目モデルコース(最終日も解説) |
このルートはパッケージツアーではほとんど見かけない
旅の計画を立てるとき、「ツアーで行くとするとどのくらいの金額かな」と思って大手旅行会社のサイトを調べました。ところが、シンガポール・マレーシア・香港を周遊するパッケージツアーは、探すことができませんでした。(2026年4月現在)。私の探し方があまり上手くないだけかもしれませんが「シンガポール+マレーシア2カ国周遊」は見つけましたが、他は「シンガポール単体」「香港単体」しか探せませんでした。今回のような3カ国をつなぐルートは自分で組むしかないかもしれません。
最初は少し不安でしたが、実際にやってみると航空券とバスを予約するだけなので、難易度は高くありませんでした。自分のペースで動けるし、バスで国境を越えるという体験も、ツアーではできないことです。
航空券の比較・予約はTrip.comを使いました。LCCも含めて一括で比較できるので、このルートを参考に自分でアレンジしたい方にも使いやすいと思います。
この旅のハイライト:人生初のソロ陸路国境越え
この旅で一番「やってみてよかった」と思ったのは、シンガポールからマレーシアへの陸路国境越えです。飛行機での移動と違って、バス(バス会社:707 Inc)に乗ったままシンガポールの出国審査→コーズウェイ(橋)→マレーシアの入国審査という流れを体験するのは、なんとも不思議な感覚でした。

「国境越えって難しそう」「ひとりで大丈夫かな」とずっと不安だったのですが、実際にやってみると拍子抜けするくらいスムーズでした。バスを降りてパスポートを出して、また乗る。それだけです。
ただ、2026年4月現在、マレーシア入国前には「MDAC(マレーシア・デジタル・アライバル・カード)」のオンライン登録が必要です。入国3日前から登録可能で、公式サイト(imigresen-online.imi.gov.my)から無料で手続きできます。これを忘れると審査で足止めを食らう可能性があるので、出発前に必ず済ませておいてください。バスの乗り換え時間には限りがあるので、現地での手続きは避けたほうが無難です。
また、シンガポール→マラッカの所要時間は当日の渋滞・国境の混み具合によって大きく変わります。スムーズなら4時間台で着くこともありますが、渋滞がひどい場合は6時間超になることも。余裕をもったスケジュールを組んでおくことをおすすめします。
国境越えの当日の流れ・注意点・バス予約の手順は→シンガポール→マラッカをバスで国境越え|当日の流れと注意点を詳しく解説にまとめています。
各都市の所要日数と正直な感想
シンガポール:1泊2日(実質1日)
実質的な観光は1日だけでしたが、アラブストリート→マリーナベイ・サンズ→ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ→マーライオン→スペクトラ(噴水ショー)まで、詰め込めば十分に回れました。MRTが発達していて移動がラクです。

正直な感想は「物価が高い」の一言に尽きます。ホーカーセンター(屋台街)でチキンライスを食べるくらいなら安いですが、ホテル代は日本のビジネスホテルより明らかに高い。今回は1泊12,242円でしたが、これでもシンガポールの相場では安い方です。もう1泊あれば離島(セントーサ島など)にも足を延ばせたと思います。

夜のガーデンズ・バイ・ザ・ベイ「ガーデン・ラプソディ」とスペクトラはどちらも無料で見られるので、ソロ旅の夜の過ごし方としておすすめです。

シンガポールのホテルはAgodaで検索しました。1〜2万円台の宿でも清潔で立地の良い選択肢が見つかります。
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マラッカ:1泊2日
「1泊じゃ少ないかな」と思っていたのですが、コンパクトな街なので1泊でも主要スポットはしっかり回れました。世界遺産の旧市街、リバークルーズ、ニョニャ料理、マラッカタワー(昼・夜の2回登りました)。

食べ歩きが楽しい街で、チキンライスボール・ニョニャ料理・Jonker 88のグルメはどれも外れなし。ゆったり過ごすなら2泊がちょうどいいと思います。ホテルは4,177円で清潔で快適な宿に泊まれました。シンガポールや香港に比べると、マラッカのコスパの良さは本当に際立っています。観光地としての「程よい小ささ」が、シンガポールや香港とはまた違った、のんびり過ごせる魅力がありました。

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クアラルンプール:2泊2日
ペトロナスツインタワー・バトゥ洞窟・チャイナタウン・イスラム美術館・River of Life……と、2泊でも全部は回りきれないくらい見どころが多かったです。MRTとGrabを使えば市内の移動はかなり快適です。

バトゥ洞窟の272段の階段はきつかったですが、登り切った景色は確かに価値がありました。暑い+段差が高め+サルがうろうろという三重苦は覚悟しておいてください。ひとつ補足しておくと、バトゥ洞窟はヒンドゥー教の聖地なので服装に注意が必要です。女性はショートパンツやミニスカートだと入口でスカーフを貸してもらえますが、有料のうえ正直動きにくい。膝下が隠れる服装で行くのがおすすめです。

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KLに関しては専用のまとめ記事もあります。→ クアラルンプール観光完全ガイド|2泊3日モデルコースとおすすめスポットを実体験で解説
香港:2泊3日
澳洲牛奶公司のミルクティー、モンスターマンション、泰昌餅家のエッグタルト、添好運の点心、ビクトリアピーク、スターフェリー……と2日間で詰め込めるだけ詰め込みました。

シンフォニー・オブ・ライツは正直「思ってたよりは…」という感じでしたが、その夜のスターフェリーからの夜景と、道案内してくれたタクシーのおじさんとのやり取りは今でも鮮明に覚えています。

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香港はまとめ記事もあります。→ 香港旅行初心者ガイド|オクトパスカード・移動・エリア情報・おすすめグルメを徹底解説
移動手段まとめ
| 区間 | 手段 | 料金 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| 那覇→シンガポール | 飛行機(上海乗り継ぎ) | 18,610円 | 約8〜12時間(乗り継ぎ時間による) |
| シンガポール→マラッカ | バス(バス会社:707 Inc) | 3,412円(RM 92.53) | 約4〜6時間(渋滞・国境の混み具合による) |
| マラッカ→クアラルンプール | バス | 610円(16.40 MYR) | 約2〜2.5時間 |
| クアラルンプール→香港 | 飛行機(エアアジア) | 13,090円 | 約4時間 |
| 香港→日本 | 飛行機 | 12,050円 | 約3〜4時間 |
| KLセントラル→KLIA2 | KLIAエクスプレス | Touch ‘n Go(TNG)で支払い・金額不明 | 約30〜35分 |
| 香港空港→市内(九龍) | エアポートエクスプレス | 115HKD(約2,300円) | 約22分 |
| 香港島→九龍(夜景鑑賞時) | スターフェリー | 約3〜5HKD(約60〜100円) | 約5〜10分 |
シンガポール→マラッカのバスはBusOnlineTicket.comで事前予約できます。空席確認・クレジットカード決済まで一通りできて、当日はバスターミナルの窓口でチェックインするだけなのでスムーズです。私が乗った707 Incの車内は「1+2」配列の快適なシートで、3,400円でこの乗り心地は正直驚きました。

KL市内の移動はMRTとGrabが便利。香港はタクシーが街中を常に走っており、流しで捕まえやすいです。香港ではGrabはほとんど普及していません。配車アプリを使うならUberの方が一般的ですが、時間帯によっては捕まりにくいので、素直にタクシーを使うのが一番スムーズです。
なお、香港エアポートエクスプレスのチケットはKlookやTrip.comで事前購入すると割引になることがあります。当日空港の券売機で買うより数百円お得になるケースもあるので、出発前にチェックしてみてください。また、オクトパスカードでエアポートエクスプレスに乗車した場合、下車後1時間以内のMTR乗り継ぎが無料になる特典もあります。
交通+宿泊費の内訳
今回の旅にかかった交通費と宿泊費の内訳です。現地での食費・観光費・市内交通費は含みません。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 那覇→上海→シンガポール 航空券 | 18,610円 |
| シンガポール→マラッカ バス(707 Inc) | 3,412円 |
| マラッカ→クアラルンプール バス | 610円 |
| クアラルンプール→香港 航空券(エアアジア) | 13,090円 |
| 香港→日本 航空券 | 12,050円 |
| シンガポール ホテル(HOTEL 81 ROCHOR・1泊) | 12,242円 |
| マラッカ ホテル(Mercury Boutique Hotel・1泊) | 4,177円 |
| クアラルンプール ホテル(トラベロッジ・2泊) | 12,197円 |
| 香港 ホテル(Ocean Inn・2泊) | 16,272円 |
| 合計(交通+宿泊) | 92,660円 |
交通費と宿泊費だけで約9.3万円。上記の計算は市内交通費は含まないので電車代とかの市内交通費を入れると10万円くらいかと思います。LCCとバス移動を組み合わせることで、7泊8日・4都市周遊をこの金額に抑えられました。ホテルはAgodaで検索しました。マラッカは4,000円台でも清潔で快適な宿が見つかりますが、シンガポールと香港は相場が高く、それぞれ1泊1.2万円と2泊1.6万円と少し高めでした。
通信・決済まわり
通信:ahamo(海外データ通信)
今回の旅はahamoを使いました。シンガポール・マレーシア・香港いずれも追加料金なしで使えて(月30GBまで)、SIMを差し替える手間もなし。複数国を回る周遊旅行との相性は抜群です。マレーシアでのGrab(配車アプリ)使用やGoogle マップのナビも、通信が安定していたので問題なく使えました。![]()
データ通信量が心配な方や、ahamo以外の通信手段を検討してる方には現地SIMや海外eSIMも選択肢のひとつです。複数国をまたぐ場合は、1枚で複数国に対応したeSIMが特に便利です。
通信手段の選び方で悩んでいる方は→海外旅行の通信手段5つを比較|格安SIMユーザーが損しない選び方も参考にしてみてください。
現地通貨:エポスカードで海外キャッシング
現地通貨の調達はエポスカードの海外キャッシングを使いました。両替所を探す手間がなく、ATMでサクッと引き出せるのが一人旅では特に助かります。エポスNetアプリからすぐに繰り上げ返済できるので、利息を最小限に抑えられます。
ラウンジ:楽天プレミアムカードのプライオリティパス
上海・シンガポール・クアラルンプール・香港の各空港で、楽天プレミアムカードに付帯するプライオリティパスを使ってラウンジに入りました。長時間の乗り継ぎや出発前の待ち時間が、ラウンジがあるだけで全然違います。複数国を周遊する旅行では、空港を何度も経由するので元が取れやすいです。今回の旅では4か国で空港を6回以上利用したので、1枚持っているだけで移動のストレスがかなり違いました。プライオリティパスを発行できるカードはいくつかありますが、年会費とのバランスで楽天プレミアムカードは使いやすい選択肢のひとつだと思います。
エポスカード・楽天プレミアムカード2枚の使い分けについては→海外旅行のクレジットカードはこの2枚でOK|エポスカード×楽天プレミアムカード実体験レビューにまとめています。
現地の決済事情
マレーシアではTouch ‘n Go(TNG)カードがMRTやバスで使えます(日本のSuicaに相当)。
香港はオクトパスカードが必須。私が訪れた時は空港では通常版のオクトパスカードが見つからず。Tourist Octopusしかありませんでした。急いでいる場合はTourist Octopusを購入するか、iPhoneユーザーであれば「Octopus for Tourists」アプリを事前設定しておくとスムーズです(Androidは利用条件がかなり限られる)。
よくある質問
Q. 英語ができなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。私自身、英語はほぼ話せません。Google翻訳とGoogle マップがあれば、移動・注文・宿のチェックインなどはほぼ問題なくこなせました。シンガポール・香港は英語が通じますが、翻訳アプリを使えばマレーシアでも困りませんでした。
Q. 各国のビザは必要ですか?
日本のパスポートであれば、シンガポール・マレーシア・香港のいずれも観光目的での短期滞在はビザ不要です。ただし、シンガポールとマレーシアはそれぞれ事前オンライン登録が必要です。
シンガポール入国前は「SGアライバルカード」の提出が必要です(2026年4月現在)。到着3日前から公式サイト(eservices.ica.gov.sg/sgarrivalcard/)で申請でき、無料で完了します。
マレーシア入国前は「MDAC(デジタルアライバルカード)」の事前オンライン登録が必要です(2026年4月現在)。公式サイト(imigresen-online.imi.gov.my)から無料で、こちらも3分程度で完了します。香港はビザ不要・アライバルカードの事前登録も不要です。
Q. 現金はどのくらい持っていけばいいですか?
基本的にカード払いとATMキャッシングで十分です。シンガポール・香港はカード決済が広く普及しています。マレーシアはホーカーやローカルな屋台では現金が必要な場面もあります。各都市でATMキャッシングして必要な分だけ引き出すスタイルが一番ムダがありません。
Q. 荷物はどうしましたか?
移動が多い周遊旅行なので、機内持ち込みサイズのバックパック1つで全行程を乗り切りました。バスや電車移動が多いため、大きい荷物は正直かなり邪魔になります。持ち物の絞り方は→海外旅行の持ち物ガイド|実体験で厳選した必須アイテムと不要だったものも参考にしてみてください。
この旅に向いている人・向いていない人
私自身は「人見知り・ビビリ・海外ひとり旅に不慣れ」な人間ですが、それでも問題なく回れました。こんな方には特に参考になると思います。
複数国を効率よく回りたい・陸路国境越えを一度体験してみたい・東南アジアと香港を一度の旅で組み合わせたい・LCCとバスを使ってなるべく費用を抑えたい。そういった旅のスタイルには、このルートは参考になると思います。自分でルートを組む手間はありますが、難易度は思っているよりずっと低いです。
逆に「のんびり1都市を深く楽しみたい」という旅のスタイルには向いていません。7泊8日で4都市はそれなりに移動が多く、特に3〜4日目は「バスに乗って・観光して・また移動」という日が続きます。もう少しゆっくりと「周遊」と「滞在」をしたい場合は、9泊10日以上で組んでみるのもいいかもしれません。
各都市の個別記事
各都市の詳細はそれぞれの記事にまとめています。
シンガポール
→ 那覇→上海経由でシンガポールへ|乗り継ぎラウンジ体験と深夜のチャンギ空港到着記
→ シンガポール1日観光モデルコース|マリーナベイ・ガーデンズバイザベイ・夜景まで詰め込んだ1日
マラッカ・クアラルンプール(マレーシア)
→ シンガポール→マラッカをバスで国境越え|所要時間・注意点・快適すぎた移動を徹底レポ
→ マラッカ最終日|食べ歩きとJonker 88、バスでクアラルンプールへ移動したリアル体験記
→ 【クアラルンプール旅行】KLCCとペトロナスツインタワーへ|ホテル・ナシレマ・初日の過ごし方
→ クアラルンプール2日目|バトゥ洞窟272段の絶景とカヤトースト、チャイナタウン散策
→ クアラルンプール最終日|KLIAエクスプレスで空港へ→ラウンジ→エアアジアで香港へ
→ クアラルンプール観光完全ガイド|2泊3日モデルコースとおすすめスポットを実体験で解説
香港
→ 香港編スタート!空港でオクトパスカードが買えない?初日から焦ったリアル体験と対処法
→ 香港2日目・最終日|澳洲牛奶公司・モンスターマンション・ビクトリアピーク・空港ラウンジまで
→ 香港旅行初心者ガイド|オクトパスカード・移動・エリア情報・おすすめグルメを徹底解説
「不安だったけど行ってよかった」——それがこの旅のすべてです。


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