※この記事は連載「星空と夜景を追うひとり旅。ときどきナーダム。」の第6話です。
前回の記事は「初めてのUBCab、謎の同乗者とおつり騒動|ナーダム会場と2度目の吉野家敗北」からどうぞ。
この記事でわかること
- ガンダン寺の拝観料はいくら?カードは使える?(結論:20,000₮・現金のみでした)
- 見学の所要時間の目安と、行くなら「午前」がいい理由
- 高さ約26mの黄金観音像に、実は何が詰まっているのか
- State Department Store(国営百貨店)は何階で何が買えるのか
- ナーダム期間中でも百貨店は開いていたのか
- モンゴルの免税(タックスリファンド)の条件と、実際の手続きの流れ
朝食会場は地下にあるゲルだった
2日目の朝、8時半頃に部屋を出て、地下の朝食会場へと向かいました。フロントの方に「朝食ですか?」と聞かれたので「Yes」と答えると、「座って待ってて」というジェスチャー。
すでに2組の二人連れが朝食をとっていました。
会場に入って驚いたのは、地下フロアの中に本物サイズのゲル(モンゴルの移動式住居)がまるごと設置されていたことです。外から見ると、建物の半地下部分にゲルの入り口のようなドアが作られていて、モンゴル国旗も掲げられています。まさかホステルの朝食会場がこんな凝った造りになっているとは思っていなかったので、地味にテンションが上がりました。
※この宿(Danista Nomads Tour Hostel)にたどり着くまでの、徒歩50分の敗走記は【星空と夜景④】ウランバートル到着、まさかの吉野家休業と徒歩50分で宿へをどうぞ。

誰もいないゲルの中で朝食
ちょうどゲルの中は誰も使っていなかったので、せっかくならと思い、ゲルの中の席で朝食をとることにしました。中に入ると、チンギス・ハーンらしき人物の肖像画や、赤い衣装をまとった人物の絵が壁にかけられていて、チェスかバックギャモンのような盤も置かれています。木組みの骨組みがそのまま天井まで見えていて、ちょっとした異空間にいるような気分でした。

セルフサービスのビュッフェコーナー
朝食会場の一角には、コーヒーメーカーやウォーターサーバー、ドライフルーツの入った瓶などが並ぶセルフサービスのコーナーがありました。壁には「Please wash your own cups & dishes after use」という案内が貼られていて、食後は自分で食器を洗うスタイルだと分かります。

黄色いキャビネットが並ぶ簡易キッチンのようなスペースもあり、家庭的な雰囲気。そして、金色のテーブルクロスがかけられた別のテーブルには、マスタードやケチャップ、バター、ジャムといった調味料一式に加えて、スイカやパン、マフィンなどが並べられていました。

実際に食べた朝食の中身
私が実際にいただいた朝食は、オムレツ、ハムのようなのと食パン、彩りのサラダ、丸いパンのようなお菓子のようなもの、そして別皿でセルフサービスコーナーにあったトーストとスイカをいただきました。飲み物はセルフサービスの水です。
朝からしっかり食べられる内容でした。

食後は自分で食器洗い
食べ終わったら、案内の通り自分でお皿とコップを洗う必要がありました。
ゲルの中でのんびり朝食をとれてよかったです。
朝食後は徒歩でガンダン寺へ
朝食を終えて宿を出たのは9時半頃。この日の目的地は、ウランバートル市内でも屈指の観光名所であるガンダン寺(ガンダンテクチェンリン寺)です。
先に結論:ガンダン寺の基本情報
「拝観料はいくら?」「カードは使える?」あたりは、行く前にいちばん知りたいところだと思うので先にまとめておきます。
| 拝観料 | 観音堂(ミギッド・ジャンライサグ堂)20,000₮(約900円)/他のお堂は無料 |
| 支払い方法 | 現金のみ。クレジットカードは使えません |
| 撮影 | 観音堂内は撮影可。撮影料の別途請求はありませんでした |
| 営業時間 | Googleマップにも現地旅行会社の情報にも、毎日9:00〜17:00と記載されています |
| 所要時間 | 私は約55分(観音堂+バツァガーン大集会堂をゆっくり見て) |
| おすすめの時間帯 | 午前中。読経が見られる可能性が高く、午後は閉まるお堂もあるとされています |
| アクセス | スフバートル広場から直線約1.8km。徒歩でも行けますが、UBCab(配車アプリ)やタクシーが確実です |
拝観料の支払いは現金のみです。私が行ったときはクレジットカードの案内も端末も見当たらず、対応していたのは僧衣を着たお坊さんでした。
モンゴル在住の日本人向け旅行会社も「ガンダン寺の入場料は20,000₮、カードは使えません」(2025年7月時点)とはっきり書いています。
今後クレジットカードが使えるようになるかもしれませんが、現金は用意してたほうが安心です(記事執筆時点=2026年7月)。

ウランバートルはカード決済がかなり普及しているので油断しがちなのですが、こういう場面のために現地通貨は持っておいたほうがいいです。私は空港のATMでキャッシングして現金を作りました(その顛末は【星空と夜景③】チンギスハーン国際空港に着陸。ATM・シャトルバスで市内へに書いています)。
ATMでの現地通貨の作り方そのものについては、エポスカード海外キャッシング完全ガイド|ATMの使い方・現地通貨の選び方・繰り上げ返済まで解説にまとめてあります。
服装とマナーで気をつけたいこと
ガンダン寺は観光地であると同時に、今も僧侶が暮らし、地元の人が日常的に祈りに来ている「現役の寺院」です。私が行ったときは服装について注意されるようなことは一切ありませんでしたが、チベット仏教寺院を訪れる際は、ノースリーブや短パンなど露出の多い服装は避けたほうが無難とされています。夏に行く場合でも、羽織るものを1枚バッグに入れておくと安心だと思います。
マナーとして一般的に言われているのは、次のあたりです。
- お堂の中は時計回りに歩く(マニ車も時計回りに回すのが基本とされています)
- 読経が行われている最中は、静かに、少し離れた場所から見学する
- 僧侶や祈っている人に、無断でカメラを向けない
- 仏像や仏具に足を向けない・触らない
宿から歩いて15分、案内されたのはまさかの裏門
地図アプリを頼りに歩くこと15分ほどで到着しましたが、案内された入口は正面ではなく、どうやら裏手に近いような門でした。
私の場合はたまたま宿(バヤンゴル区)が近かったので歩きましたが、市内中心部からだと少し距離があります。スフバートル広場からは直線でも約1.8km。歩けない距離ではないものの、荷物があったり暑かったりする日は、前日にも使ったUBCab(配車アプリ)を呼んでしまうのが早いです。
UBCabの使い方や料金の実例は【星空と夜景⑤】初めてのUBCab、謎の同乗者とおつり騒動に書いています。
ガンダン寺を含めてウランバートルを何日でどう回るか、全体の組み立てはウランバートル観光まとめ|モデルコース・費用・おすすめスポットを実体験で解説にまとめています。

歩いていくと突然開ける、広々とした境内
門をくぐって少し進むと、視界が一気に開けました。真っ白なストゥーパ(仏塔)が立ち並び、その奥には金色の屋根を持つお堂がいくつも見えます。空の広さも相まって、スケール感がとにかく大きい。境内には観光客と思われる人たちが列を作っている場所もあり、ハトも我が物顔でその辺りを歩き回っていました。

あとで調べて知ったのですが、この境内には重い歴史があります。1930年代の弾圧で、モンゴル国内では数百から1,000近い寺院が破壊され、1万人を超える僧侶が犠牲になったとされています。ガンダン寺も例外ではなく、いくつかのお堂が取り壊され、1938〜39年にいったん閉鎖。残った建物は役所として使われたり、家畜小屋にされたりしたと伝えられています。
それが1944年に再開を許され、社会主義時代を通じてモンゴルで唯一活動を続けた寺院になりました。ごく少人数の僧侶で、政府の厳しい管理下という条件付きだったとされています。
目を引いた巨大な香炉
境内で真っ先に目に留まったのが、獅子の脚を模した台座の上に鎮座する、黒光りする巨大な香炉です。表面には「オーム・マニ・ペメ・フム」(六字真言)と思われる金の文字が刻まれていて、その上には小さな鈴のついた塔のような装飾までついています。実用品というよりほとんど芸術品のような迫力で、しばらく見入ってしまいました。

観音堂へ:拝観料は20,000トゥグルグ(現金のみ)
境内の奥、ひときわ立派な建物が観音堂(ミギッド・ジャンライサグ像を祀るお堂)です。日本語ではメグジド・ジャンライサグ堂と表記されることもあります。入口には「TICKET 20000₮」という表示があり、チケット売り場にいたのは僧衣を着たお坊さんでした。
ちなみに、この20,000₮のチケットが必要なのは観音堂だけで、境内の他のお堂は無料で入れました。「敷地全体の入場料」ではないので、そこは安心してください。
もうひとつ、行く前に知っておくと安心なこと。ネット上には拝観料について「2,500₮」「4,000₮」「7,000₮」といった情報も残っています。値上がりしてきたのかまでは分かりませんが、私が2026年7月に見た掲示は、はっきり「TICKET 20000₮」でした。古い金額を前提に現金を用意すると足りなくなるので、少し多めに持っていくのが安全です。

英語表記のパンフレットを受け取り、いざ堂内へ。
見上げるほどの巨大な黄金観音像
堂内に足を踏み入れた瞬間、圧倒されました。天井近くまで届く黄金の観音像がそびえ立っていて、下から見上げる形でしか全体を捉えられません。
金色の衣、精緻な装飾、慈悲深い表情──写真で見るのと実物とでは迫力がまったく違いました。像の高さは資料によって「25m」「26m」「26.5m」など多少表記に差がありますが、おおむね約26m。世界最大級の屋内立像とも紹介されています。いずれにしても「見上げる」レベルの大きさです。

この像、中身がすごいらしい
帰国してから調べて驚いたのですが、この観音像には壮絶な来歴があるとされています。元の像は1911年、8代ボグド・ハーンが自らの視力回復を願って造らせたもの。ところが1937年前後にソ連に持ち去られ、弾丸に鋳直されたと伝わっています。現在の像は1990年代に国内外からの寄付で再建されたもので、日本とネパールからの寄付も入っているそうです。
再建された像は6年をかけて造られ、重さは約90トン。銅20トン、銀25kg、金8.6kg、2,100個を超える宝石が使われているとされています。
さらに面白いのが中身で、像は空洞になっていて、大量の薬草・経典・数百万束のマントラ、そして家具付きのゲル一式が納められているとされています。
像のそばには、金色に輝く円筒形のマニ車がずらりと並んでいて、参拝者が手で回しながら歩く様子も見られました。

私が訪れた際は堂内の写真撮影が可能で、拝観料とは別に撮影料を請求されることもありませんでした。ガイドブックや古い情報には「撮影は別料金」と書かれているものもあるので、以前はそうだったのかもしれません。時期やお堂によって撮影可否が変わる可能性もあるので、あくまで訪問時点の状況としてご参考まで。
壁際にはガラスケースに入った無数の小さな仏像も並んでいて、こちらは一体一体、寄進された方の想いが込められているもののようです(詳しい由来までは確認できていません)。

観音堂とは別の建物は「バツァガーン大集会堂」
観音堂を出たあと、敷地内の別の建物にも入ってみました。こちらは入場無料。名前も分からないまま入ったのですが、この建物は「バツァガーン大集会堂(Battsagaan Grand Assembly Hall)」という、ガンダン寺の中でも比較的新しく増設された建物のようです。

最大1,080人もの僧侶が一堂に会して読経できる規模を誇るとされていて、実際に足を踏み入れた瞬間、太鼓や鉦(かね)の音が響き渡っていたのも納得でした。

館内には「祈祷堂」「モンゴル仏教協会」といった案内表示のほか、「ГАНДАН ДЭЛГҮҮР(ガンダン・デルグール)」という売店もありました。
ちなみにこの「Дэлгүүр(デルグール)」はモンゴル語で「店」という意味だそうで、このあと向かう国営百貨店が地元では「イフ・デルグール(大きい店)」と呼ばれているようです。

「Даш ресторан(ダシ・レストラン)」というレストランの案内も見かけましたが、こちらは今回利用していません。トイレは同じ建物内にあり、想像していたよりずっと清潔で驚きました。

そして、10時20分頃。実際に見学できたのは、赤い座卓に並んで座った僧侶たちが読経する光景です。観光客も少し離れた場所から見学できるようになっていました。

ガンダン寺は「午前」に行ったほうがいい
これは完全に結果オーライだったのですが、読経に立ち会えたのは時間帯のおかげだったようです。ガンダン寺の法要は9時ごろに始まり、午前中いっぱい行われることが多いとされていて、逆に午後は閉まっているお堂も多いと紹介されています。
私が境内にいたのは9:45〜10:40頃。何も考えずに朝ごはんのあと歩いてきただけなのに、いちばんいい時間帯に当たっていました。これから行く人は、迷わず午前に組み込むのがおすすめです。
館内の一角には、寺院の建物や仏具を模した精巧なジオラマ模型も展示されていて、これもまたじっくり見てしまうポイントでした。

ちなみに、私がガンダン寺の敷地内にいたのは9:45頃から10:40頃までで、所要時間としてはおよそ55分でした。観音堂とバツァガーン大集会堂の両方をゆっくり見て回ってこのくらいだったので、主要な見どころを一通り押さえるなら1時間前後を目安にしておくと良さそうです(私が訪れた際の実感ベースです)。
敷地内で見かけた「TICKET OFFICE」について
私の場合、観音堂の入口で僧衣を着た方に直接、現金で拝観料(20,000トゥグルグ)を支払いました。ただ、帰り際に敷地の正面入口付近で「TICKET OFFICE」という表示のある別の建物を見かけました。今回はその窓口を利用していないので中の様子は分かりませんが、こちらでも現金のみなのかは確認できてません(記事執筆時点=2026年7月)。

今回は自分の足でガンダン寺を回りましたが、モンゴル語の案内表示や現金払いのみの窓口に不安を感じる方には、現地ツアーを使うとアクセスや段取りが格段に楽になります。予約・サポートが日本語で完結できるVeLTRAなら、ガンダン寺を含むツアーもいくつか選べます。
ザイサン・トルゴイの丘やその他の市内観光も一緒に回りたい方はこちら。
VeLTRA(ガンダン寺+ザイサン・トルゴイ市内観光ツアー)
ガンダン寺観光をメインに、短時間で効率よく回りたい方はこちら。
VeLTRA(ガンダン寺観光ツアー)
正面入口には、大量のハトと小さな「ハト経済圏」
ガンダン寺は、入ってきた門とは違う、正面側の入口から出ることになりました。改めて振り返ると立派な牌楼(ぱいろう)門で、色鮮やかな装飾で朝入ってきた門とはまた違う迫力を感じます。

そしてこの正面入口の前には、とにかく大量のハトがいました。地面を埋め尽くすほどの数です。ハトの餌を売る人、それを買って餌を与える人、そこに群がるハトたち――正面入口の一角だけで、ちょっとした「ハト経済圏」のようなものができあがっていました。鳥が苦手な人にとっては、正直ちょっと試練の場所かもしれません。

並木道のベンチに座ったおばさんがハトの餌を売ってました。

ここでふと頭をよぎったのが、エジプト旅行で食べた「ハマーム・マフシー」(鳩の詰め物料理)のことでした。「まさかこういう普通のハトを食べているわけじゃないよね……?」と気になって調べてみたところ、エジプトで食用として流通しているハトは、街中の野生のハトとは別に、食用専用として飼育されている品種のようです。
しかも面白いのが、エジプトには「鳩の塔(ピジョン・タワー)」と呼ばれる、食用ハトを飼うための塔状の建物が古くからあって、現在も使われているとされていること。
ガンダン寺前のハトたちとは、同じ「ハト」でもまったく別のルートで育てられた存在ということになります。
……モンゴルの寺の前で、エジプトの鳩舎事情を調べている自分。旅の脱線というのは、いつもこういう形でやってきます。
エジプトで実際に鳩料理を食べたときの体験記はこちら。
【エジプト旅行㉔】エジプト名物ハト料理「ハマーム・マフシー」を実食!ルクソールの人気レストラン
徒歩でState Department Storeへ、思ったより時間がかかった
次の目的地は、ウランバートル最古参の百貨店「State Department Store(国営百貨店)」。地図で見た距離感からすると近いだろうと踏んでいたのですが、実際に歩いてみると寄り道しながらだったこともあり、30分ほどかかりました。
あとから地図上で測ってみると、ガンダン寺から国営百貨店までは直線距離で約1.1km。数字だけ見れば大した距離ではありません。ただ、実際は道なりに歩けば遠回りになるうえ、ガンダン寺は少し高い場所にあるので、体感の距離はけっこう違いました。距離の感覚がなかなかつかめないのも、初めての土地を歩く旅の面白さです。

📍State Department Store(Googleマップ)/住所は平和通り42番地(Peace Avenue 42)です。
そしてこの百貨店、前日の夜にボーズを食べたKhaan Buuzのちょうど向かいにあります。前日はUBCabで移動して、すぐにKhaan Buuzに入ったので、まさか目の前に「State Department Store(国営百貨店)」があったとは気づいていませんでした。同じ場所でも、来る時間と手段が違うだけで見える景色が変わります。
→ そのKhaan Buuzでの初モンゴル料理の話は【星空と夜景⑤】初めてのUBCab、謎の同乗者とおつり騒動|ナーダム会場と2度目の吉野家敗北で書いています。
1921年着工、2026年で105周年。モンゴル初のデパート
店内に入ると、「1921」「2026」の文字と「105th Anniversary」の装飾が掲げられていました。
正直、最初は「1921年にこの建物が建ったのかな?」くらいに思っていたのですが、調べてみたら少しややこしくて、着工した年・最初に開業した年・今の建物になった年が全部バラバラでした。整理するとこうなります。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1921年 | ソ連の支援を受けて建設が始まる(=105周年はここが起点) |
| 1924年 | 「中央百貨店」として開業。モンゴル初のデパートとされる |
| 1933年 | 別の建物へ移転 |
| 1961年6月28日 | 現在の建物で「国営百貨店」として開業 |
| 1999年 | 民営化。株式の大半をNomin Holdingが取得 |
つまり「1921年着工の店が、2026年で105周年」という数え方。名前に「国営」と付いていますが、今はすでに民間企業が運営しているというのも、知ってから行くと少し見え方が変わります。ウランバートルの目抜き通り(平和通り)沿いという立地もあり、地元の人からは「イフ・デルグール(大きい店)」という愛称で呼ばれているそうです。
もうひとつ覚えておくと便利なのが「Nomin(ノミン)」という名前。運営会社がNomin Holdingなので、地元では「ノミン」と呼ばれることもあり、館内の大型スーパーの名前もそのまま「Nomin」です。
地図アプリや現地の人との会話で「Nomin」が出てきたら、この百貨店か系列のスーパーを指していることが多いようです。

6階の土産物フロアが充実、書籍やアート作品も
店内を上の階へ進んでいくと、6階には広々とした土産物フロアがありました。ヤンマル(YANMAL)というモンゴル発のウール製品ブランドの商品がずらりと並んでいたり、モンゴルの歴史書や地元作家の絵画、雑貨など、見ているだけで時間が溶けていくラインナップです。お土産の物色にはかなり時間を取れる充実したフロアでした。

モンゴル土産を一か所でまとめて探したいなら、このフロアだけでも十分楽しめると思います。ウールの靴下や小物といった軽くてかさばらないお土産から、歴史書や絵画のようにじっくり選びたいアイテムまで幅が広く、帰国前にまとめ買いするのに便利な場所だと思います。

ちなみにヤンマルは羊毛だけでなく、ヤクやラクダの毛を使った靴下も出しているブランドのようです。「羊毛靴下のブランド」だと思っていたら、思ったより守備範囲が広かった。
冬が−30℃まで下がる国で作られている靴下なので、防寒性能は推して知るべしという感じです。
何階に何がある?フロア構成のざっくり目安
私が実際に歩いたのは主に6階と7階なのですが、「どの階に何があるのか」が分かっていると効率が全然違います。私が見た範囲と、現地の旅行会社が公開している情報を合わせると、おおよそ次のような構成のようです。
| フロア | おもな内容 |
|---|---|
| 地下〜1階 | 大型スーパー「Nomin」、食品類、化粧品など |
| 2階 | 高品質のカシミヤ製品が集まるフロアのようです |
| 4階 | Erdenet(エルデネット)社のカーペットなどがあるようです |
| 6階 | 土産物・雑貨・書籍・伝統衣装・絵画(★ここが観光客の本命) |
| 7階 | ガラス張りの通路 |
時間がない人は、いったん6階まで上がってから下りてくるのがおすすめです。私は下から順に上がっていったので、6階に着く頃には地味に疲れていました。カシミヤ狙いなら2階、ばらまき土産なら6階、と目的の階を先に決めておくとラクだと思います。
知っておくと便利な情報:営業時間・支払い・スリ注意
- 営業時間は入口の案内板によると、1階は月〜土曜08:30〜22:30・日曜09:00〜22:00、2階〜7階は毎日09:00〜22:00となっていました(記事執筆時点=2026年7月)。なおGoogleマップ上の表示は月〜土09:00〜22:00・日09:00〜21:00となっており、多少ずれがあります。閉店間際に行く予定なら、現地の掲示で確認するのが確実です。
- 支払いはほとんどの店舗でクレジットカードが使えます。現地の旅行会社も「各種クレジットカードも使えます」と案内していて、ウランバートル市内ではタッチ決済が使える店も多いようです。ただ、ガンダン寺のように現金しか受け付けない場所もあるので、少額の現金は持ち歩いておくと安心です。
- 百貨店の周辺の道路はスリが多いという指摘があります。現地の旅行会社が「デパート周囲の道路はスリがたくさんいる時がある」と注意喚起していて、自分自身が狙われた経験まで書かれていました。私は何もありませんでしたが、買い物のあとに紙袋や財布を無防備に持ち歩かないほうがよさそうです。
- 私は行きませんでしたが、地下〜1階には食料品を扱うスーパーマーケット(Nomin)があるようです。閉店時間が遅めに設定されていることが多いようなので、ちょっとしたお菓子やお酒のお土産を買い忘れた、というときの最終手段として覚えておくと便利かもしれません。
- この百貨店は平和通り沿いにあり、日本人旅行者にも馴染みのある「東横イン ウランバートル」とは同じ平和通り沿いで直線約1.2kmの位置関係です。
[Agodaで東横イン ウランバートル見てみる]
モンゴルの免税(タックスリファンド)は事前登録が必要
カシミヤ製品などをまとめ買いする予定がある人向けに、モンゴルの免税制度についても調べてみました。私自身は利用していないので、以下はすべて調べた情報です。
モンゴルでは2024年1月から外国人旅行者向けの付加価値税(VAT・税率10%)の還付制度が始まっていて、条件と流れはおおむね次のようになっているとされています。
| 対象者 | モンゴル滞在が90日未満の外国人旅行者 |
| 金額条件 | 1回の購入・1枚のレシートが50万トゥグルグ超(税込/約2万2,700円) |
| 買う前にやること | 税務当局のサイトまたは「eBarimt」アプリで個人情報を登録 → メールでバーコードが届く → レジでそのバーコードを提示 |
| 出国時 | パスポートコントロールを通過したあと、セルフサービスのキオスク端末または税還付デスクで申請 |
| キオスクの場所 | チンギスハーン国際空港の出発ターミナル2階とされています |
| 受け取り方法 | 現金、または国際ブランドのカードへの振込 |
| 対象外 | 酒・たばこなど物品税の対象商品ほか |
いちばんの落とし穴は「買う前の登録」が必要な点です。レシートだけ握りしめて空港に行っても間に合いません。カシミヤを本気で買う予定がある人は、ショッピングに出かける前日までにアプリの登録を済ませておくのが安全そうです。実際に利用する際は、必ず公式情報とお店の案内で最新の条件を確認してください。
ナーダム期間中でも、百貨店は普通に開いていた
ここ、地味に重要なポイントです。
この日は7月13日。モンゴルのナーダム(7月11〜15日の5日間が国民の祝日)の真っ最中でした。前日、私は吉野家に2回行って2回とも休業という敗北を喫していて、「ナーダム中はどこも閉まっているのでは……」と若干トラウマになっていたのですが、国営百貨店は普通に営業していました。しかも店内は空いていて、むしろ落ち着いて見て回れたくらいです。
ナーダム期間に旅行する人へ
飲食店や個人商店は休業することがあります(私は吉野家で2連敗しました)。一方で、大型商業施設やコンビニは開いている可能性が高いというのが実際に歩いてみた感触です。ナーダム中に「お土産どうしよう」「ごはんどうしよう」となったら、まずは国営百貨店とコンビニ(GS25など)を思い出してください。
※あくまで2026年7月時点・私が見た範囲での話なので、確実に開いているという保証ではありません。
7階のガラス床、高所恐怖症にはなかなかの試練
そして7階には、足元や横がガラス張りの通路のような所がありました。足元のガラスは少し白みがかってますが、横のガラスは透明です。
下の階のエスカレーターやフロアがそのまま見下ろせる構造で、高所恐怖症の身としては見た瞬間に足がすくみましたが、「せっかくだから」と思い切って先端まで歩いてみることに。
結果、恐怖で数秒しか耐えられず、そそくさと引き返しました。スリルを味わいたい人にはおすすめですが、高いところが苦手な人は覚悟して臨んだほうがいいかもしれません。

上の階に行くほど、なんだか暑い
余談ですが、このState Department Store、上層階に行けば行くほど店内の空気が暑く感じられました。空調の効き具合なのか、それとも建物の構造上の問題なのか、詳しいことは分かりませんが、体感としてはっきり感じるレベルでした。
夏場に訪れる方は、上の階では少し身軽な服装で過ごすのがよさそうです。羽織りものを1枚脱げる格好で行くと、6階でお土産をじっくり選ぶときに快適だと思います。

この日を振り返って
朝はゲルでの朝食から始まり、ガンダン寺の荘厳な観音像とハトの大群、そして創業105年の老舗百貨店で高所恐怖症と戦う――振り返ってみると、宗教的な静けさと賑やかな商業施設を一日で行き来した、なんとも忙しない一日でした。
ウランバートルは決して大きすぎる街ではないのに、歩けば新しい発見がある。
そんなことを感じたウランバートル2日目の午前でした。
今回は私は自力で歩き回りましたが、不安な人は、全部を自分の足でこなす必要はありません。
移動やホテル手配込みで安心して回りたい方には、JTB旅物語のようなパッケージツアーも一つの選択肢です。JTB旅物語(モンゴル特集)
あわせて読みたい
- ウランバートル観光まとめ|モデルコース・費用・おすすめスポットを実体験で解説(ガンダン寺と国営百貨店をどう1日に組み込むか、順番の話はこちら)
- モンゴル旅行4泊5日まとめ|費用・モデルコース・ゲル泊・星空を実体験で解説(市内観光から草原のゲル泊まで、旅の全体像はこちら)
次回は、モンゴル国立博物館とチンギス・ハーン博物館を巡ります。博物館は「撮影ルール」がなかなかの曲者でした。
今回訪れた場所一覧
| スポット名 | メモ | Googleマップ |
|---|---|---|
| ガンダン寺(ガンダンテクチェンリン寺) | 観音堂20,000₮・現金のみ/午前がおすすめ | 地図を見る |
| State Department Store(国営百貨店) | 6階が土産物フロア/Khaan Buuzの向かい | 地図を見る |


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