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【星空と夜景・準備編】台風に怯えながら出発を待つ、モンゴル・上海ひとり旅|なぜ夏に旅立ったのか

モンゴル旅行
台風直撃

※この記事は連載「星空と夜景を追うひとり旅。ときどきナーダム。」の準備編(第0話)です。

今回から、モンゴル・韓国・上海をめぐる7泊8日のひとり旅を連載でお届けします。記念すべき第一歩は、まさかの「出発前」から。台風に怯えながら、それでもなぜ夏のモンゴルを目指したのか──不安まみれのスタート地点を、正直に記録しておきます。

そもそも私は「夏に飛行機で旅行しない」と決めていた

私は、夏に飛行機を使った旅行をしないと心に決めていました。

理由はシンプルで、暑いのが大嫌いだからです。そして何より、台風のリスクが高すぎるからです。もし数日前から台風が接近して「飛行機が飛ばないかもしれない」という状況になったら、そのストレスだけで胃に穴が開きそうになります。

金銭的に余裕があるわけでもなく、年に何度も海外へ行けるわけでもありません。そんな貴重な一回が、キャンセルや日程調整で振り回されるなんて御免です。わざわざ夏を選ばなくても、春や秋、冬と選択肢はいくらでもあるのだから、夏旅は完全にシャットアウトしよう。

そう決めていました。

沖縄(那覇)発で夏に組むなら、余裕を持たせておきたい
那覇発の海外旅行は、夏になると台風による遅延・欠航のリスクがどうしても高くなります。特に乗り継ぎがある旅程だと、最初の1便が遅れるだけで後がドミノ倒しになりかねません。夏に沖縄発で組むなら、乗り継ぎ時間や予備日にできるだけ余裕を持たせておくのがおすすめです(と、あとで痛感することになります)。

それでも夏に予約した理由は、モンゴルの「星空」|ベストシーズンは6〜8月

しかしある日、なんとなくネットを見ていたら、モンゴルの星空の写真が目に留まりました。写真で見ると本当に綺麗だけれど、生で見るとどうなんだろう?もっと綺麗なのか、それとも写真だから綺麗に写っているだけなのか。──自分の目で、実際に見てみたいなぁと思いました。

ベストシーズンを調べてみると6月〜8月。しかも、夏でも涼しいらしいのです(内陸の高原気候ゆえ、日本の蒸し暑さとは違うようです)。

そのとき、ふと思いました。「夏は行かないと自分で勝手に決めて、自分の行動の選択肢を狭めてしまっているんじゃないか?」

凝り固まった自分ルールを壊して、一歩踏み出してみよう。そう思い立って、7月出発の航空券を手配しました。

そして出発1週間前、台風が那覇に接近する予報に

そして今、旅行出発の1週間前。画面に映る天気図には、非情にも出発地・那覇へ接近しそうな台風の予想進路が描かれています。見るたびに気持ちが沈みます。

那覇に接近する台風の進路予想図

「ほら、やっぱり。だから夏はやめたほうがよかったんだ。今後、夏に海外旅行に行くのは絶対にやめよう」

心の中で激しい後悔と、「やっぱりな」という諦めが渦巻いています。夏の台風リスクなんて最初から分かっていたことです。

自分がいつも通りにしていれば確実に防げたはずなのに、余計なことをして自らストレスを買いにいってしまった……という悔しさでいっぱいです。

それに、もし最終的に欠航にならなかったとしても、そもそも出発の日を迎えるまで「どうなるか分からない」という不安な気持ちのまま数日間を過ごすこと自体が、嫌で嫌でたまりません。

那覇に接近する台風の進路予想図
ちょうど出発日の那覇空港が暴風域に入りそう

6月から9月の間は、よっぽどの魅力的な場所やイベントなどがない限り、今後は夏の海外旅行は控えようと強く思いました。

だけど、手元に航空券はありますし、まだ旅が潰れたわけでもありません。気が気ではない状態に耐えながら、この旅の目的をもう一度整理して、前を向く準備をします。

なぜ、私はモンゴルを選んだのか|「新月」と「ナーダム」で日程を決めた

数ある国の中でモンゴルを選んだ一番の理由は、先ほども書いた通り「あの星空をこの目で見てみたい」という強い好奇心があったからです。

そして、日程を決めるうえで一番こだわったのが「新月」です。今回の旅の最大の目的は、モンゴルで星空を見て写真撮影すること。星空は、月明かりがないほうが圧倒的によく見えるそうです。調べてみると2026年の7月は14日が新月だったので、この日の前後にモンゴルの草原にいられるよう日程を組みました。

さらに調べていくと、モンゴル最大の伝統祭り「ナーダム」がちょうど同じ時期に開催されるとネットでたまたま見つけました。革命記念日である7月11日に開幕し、3日間にわたって開催される「国家ナーダム」とされています(競技によっては前日から予選が始まる年もあるようです)。

「新月の星空」がメインで、その直前に「ナーダムの熱気」も味わえる──この日程なら両取りできるじゃないか、というのが最終的な決め手になりました。

星空目的なら「新月カレンダー」から日程を逆算するのがおすすめ
行き先を決めてから日程を決めるのが普通だと思いますが、星空が目的なら順番が逆になります。私は「新月がいつか」を先に調べて、そこに合わせて航空券を探しました。満月の日に草原へ行っても、月が明るすぎて天の川は見えにくいそうです。ここだけは妥協しなくてよかったと、あとで心底思うことになります。

しかし、いざ航空券を探してみると、沖縄(那覇)からモンゴルへの航空券は価格や到着時刻がいいのがなく探すのに時間がかかりました。

【往路】仕方なく韓国(仁川)で1泊することになった理由

本当は、どこにも寄らずにストレートにモンゴルへ行きたかったんです。乗り継ぎなしで着けるなら、それが一番楽だし早い。

ただ、航空券を探してみると、那覇からモンゴルへ直接近い時間帯で行ける便がなく、価格が現実的なルートを選ぶと、どうしてもモンゴル到着が深夜になってしまうことが分かりました。初めて訪れる国で、しかも右も左も分からない状態で深夜に着くのはさすがに避けたい。そう考えて、消去法的に「韓国(仁川)経由で1泊」というルートに落ち着きました。

もともと韓国自体に強い興味があったわけではないのですが、「せっかく1泊するなら何もせず寝るだけはもったいない」という気持ちがあったので、「空港から近くて、それなりに夜景が綺麗な場所はないか」と探したところ、「ソンド(松島国際都市)」という未来的な都市を発見しました。

この街の一角にある「松島韓屋村」というエリアでは、伝統的な韓屋と背後にそびえる高層ビル群が同時に見られるらしく、コントラストが独特な雰囲気を作っているようです。ここなら綺麗な夜景の写真撮影ができそうだと思い、仁川で1泊する計画を組み込みました。

【復路】なぜ上海も組み合わせたのか

モンゴルのウランバートル(チンギスハーン国際空港)から那覇への直行便はありません。帰路は必ず、韓国、中国、香港などのどこかを中継する必要があります(調べた限り、この3方面への就航が中心でした。タイ方面もありましたが遠いので選択肢としては外しました)。

「どうせどこかで乗り継ぐ必要があるなら、まだ行ったことがなくて、近代的なビル群の夜景が綺麗だと有名な上海にしよう」

そうやって、モンゴル、韓国、上海をめぐる周遊ルートが出来上がりました。上海は乗り継ぎのついで……のつもりでしたが、結果的に2泊して観光することになります(その話は連載の後半で)。

リアルなお金の話:今回の航空券代は132,220円

すべて「Trip.com」を利用して個人手配しました。予約したのは出発の約2か月前です。内訳は以下の通りです。

区間航空会社料金
那覇 → 韓国(仁川) → モンゴル(チンギスハーン)ティーウェイ航空48,490円
モンゴル → 上海(浦東)春秋航空38,450円
上海(浦東) → 那覇春秋航空45,280円
トータル132,220円

正直なところ、自分で取っておきながら「相場的にはちょっと高い気がする……」と感じています。
ただ、あらためて調べてみると、モンゴルは日本からの直行便が少なく、韓国や中国を経由するルートになりがちです。旅行会社の目安を見ると、東京発の場合で直行便が諸税込み往復10万円台〜、乗り継ぎ便なら8万円台〜が相場のようです。夏休みやナーダムなどの繁忙期は、時期によってさらに上がることもあるようです(2026年7月時点)。

今回の私は乗り継ぎ2回で計132,220円。相場から見れば「まあ、少し高い気もするが、そんなものか」という金額でしたが、年に何度も海外へ行けない身としては、やっぱり航空券の出費は死活問題。ナーダム期間は世界中から人が集まる時期でもあるので、この日程を狙うなら2か月前でもわりとギリギリだったのかもしれません。もう少し航空券を上手く、安く取れるようになりたいものです。

ちなみにちょうどこの時期は、中東情勢(2026年前半から続くホルムズ海峡の封鎖など)で原油価格が上がっていた時期でもありました。私が乗ったのは中東を経由しない路線ですし、そもそもLCCは燃油サーチャージを別建てにせず運賃に含めていることが多いので明細では見えないのですが、燃料コストの上昇が運賃そのものに反映されていたのかもしれません(あくまで推測ですが)。

予約前に知っておきたい「UBN」と「ULN」の違い
ウランバートルの空港を検索すると、UBNULNという2つのコードが出てきて混乱します。現在使われているチンギス・ハーン国際空港はUBN(2021年開港・市内から約50km)で、ULNは市内寄りにあった旧空港のコードです。予約サイトによっては古い表記が残っていることもあるようなので、発着地を選ぶときは空港名まで見て確認すると安心です。

なお、那覇のような地方発だと、そもそも選択肢自体が少なくて探すのに苦労します。私はTrip.comで組みましたが、LCCを含めた比較で候補を洗い出したいときは、複数社をまとめて比較できるサイトも併用すると見落としが減ります。

→ ウランバートル行きの航空券を見てみる(Trip.com/ホテル・ツアーとまとめて管理できる)

→ LCC含む格安航空券をまとめて比較する(スカイチケット)

今回の旅のテーマ「星空と夜景を追うひとり旅。ときどきナーダム。」

紆余曲折のルートを経て、今回の7泊8日の旅のテーマを決めました。

大自然の中でモンゴルの星空を眺めるのがメインディッシュですが、経由地である韓国(ソンド)や上海では、対照的な人工のビル群が作り出す夜景を鑑賞してカメラに収めたいと考えています。こうして計画を立ててみて、振り返ってみると、シンガポールやマレーシアの夜景も、香港のビル群の夜景も、エジプトで見上げたピラミッドのライトアップも、印象に残っているのは決まって「夜の景色」ばかりでした。

私はどうやら、夜の景色に強く惹かれる性分のようです。

ちなみに持っていく機材は、カメラがCanon EOS R10、レンズがSigma 12mm F1.4、それと軽さ重視で選んだUlanziのZERO Yという三脚です。難しいことは何も分かっていませんが、「暗いところに強い明るいレンズ」と「星を撮るならブレないように固定する台がいる」という、その2点だけを頼りに揃えました(笑)。カメラについては本当に初心者なので、うまく撮れるかどうかは正直まったく自信がありません。

台風の進路を数時間に一回スマホで確認してしまい、常に天気予報ばかり見ている状態ですが、まだどうなるかわかりません。

これだけ嫌な思いをしたのだから、せめて現地の星空だけは、写真を超える圧倒的な姿で待っていてほしい。
そう願いながら、出発の日を待ちます。

テンションが低い中でも、準備は山ほどある

3か国をまたぐ個人手配なので、やらなければならない準備は山ほどあります。持ち物そのものについては海外旅行の持ち物リストにまとめているので、ここでは今回のルート特有の「手続き系」を中心に書いていきます。

配車アプリの沼(気づけば決済アプリの設定まで)

まず、韓国・モンゴル・中国、それぞれの国の配車アプリのダウンロード、インストール、設定。

韓国は「Kakao T」が主流のようですが、私は「k.ride(ケーライド)」というアプリを入れてみました。調べたところ、k.rideはKakao Tと同じカカオモビリティが外国人観光客向けに出しているアプリで、日本の電話番号と海外発行のクレジットカードで登録できるのが利点とされています。Kakao Tのほうは韓国の電話番号やカードが必要になる場面もあるようなので、旅行者にはこちらのほうが便利そうだと判断しました。

モンゴルは「UBCab」という配車アプリがあるらしいのですが、日本発行のクレジットカードでは決済できないケースもあるようで(カード会社によっては通ったという声もあるようですが)、念のため現地通貨も多めに用意しておいたほうがよさそうです。

中国は「DiDi」が定番のようですが、これも海外発行カードとの相性によって登録できないケースも報告されているらしく、結局は「Alipay」を経由して使うのが一番安定するらしいという情報にたどり着きました。

つまり、配車アプリ単体の話のはずが、気づけば決済アプリの設定にまで話が広がっていくという、これぞ海外旅行準備の沼です。英語もまともに話せない人間としては、こういうアプリ系は「現地で慌てて設定する」のが一番まずいパターンだと思っているので、できることは全部日本にいるうちに済ませておきたいところです。

モンゴルの現地通貨(トゥグルク)をどう用意するか問題|現金は必要?

そして現地通貨、現金です。

モンゴルの通貨トゥグルク(₮)は、日本の銀行や両替所ではまず取り扱いがありません。つまり「日本で少しだけ両替してから行く」というプランは使えません。

ウランバートルの市内はクレジットカードが使える場所も多いと聞きますが、配車アプリや小さなお店では現金しか受け付けない場面もあるようなので、「カードがあれば現金ゼロでいける」とは考えないほうがよさそうです。

そうなると、現地の空港や市内で日本円・米ドルを両替するか、現地ATMでクレジットカードのキャッシングを使うかの二択になります。私はエポスカードの海外キャッシングを使う前提で準備しました。到着してすぐ現金が必要になる場面(空港からの移動など)で、両替所の営業時間や当日のレートに振り回されずに済むのが理由です。

実際にウランバートルの空港でATMを使えたのか、手数料はどうだったのかは第3話に書きます。

→ 海外キャッシングに使えるエポスカードを見てみる(年会費無料・海外ATMで現地通貨を引き出せる)

旅行保険は、クレジットカード付帯で済ませた

今回、旅行保険には別途加入せず、クレジットカードに付帯している保険で済ませることにしました。

ただ、ここは正直に書いておきたいのですが、カード付帯の保険は「持っているだけで自動的に有効になる」とは限りません。近年は、旅行代金や公共交通機関の運賃をそのカードで支払うことが条件になっている「利用付帯」のカードが増えているとされています。条件を満たしていないと、いざというときに補償が受けられない可能性があります。

カード付帯保険を使うなら、出発前にここだけ確認を
①自分のカードが「自動付帯」か「利用付帯」かを確認する。
②利用付帯なら、空港までの電車代・バス代などをそのカードで支払っておく(これだけで条件を満たせるカードが多いとされています)。
③補償額(特に治療費用)を確認する。医療費が高い国では、カード付帯だけでは足りないケースもあるようです。
条件はカードごとに異なり、変更されることもあるので、必ずご自身のカード会社の公式ページで確認してください。

オフライン地図と翻訳アプリの準備

翻訳アプリとグーグルマップも、オフラインで使えるように事前に言語データとマップデータをダウンロードしておかないといけません。特にモンゴルの草原エリアは電波が入らない場所も多いと聞くので、ここのダウンロード漏れは地味に命取りになりそうです。

中国のスマホ決済(結局Alipayだけにした)

そして中国での支払い関係。最初はAlipayとWeChat Payの両方をダウンロード・設定するつもりでした。
WeChat Payは2023年7月から日本発行のクレジットカードが登録できるようになったらしいのですが、いざ調べていくうちに「どうやらAlipayだけでもだいたい何とかなりそうだぞ」という感触になってきたので、結局WeChat Payは入れず、Alipayだけに絞りました。

ちなみに、どちらのアプリも海外発行カードを使う場合は、1回200元を超える決済に手数料(3%程度)がかかるとされています。屋台やコンビニのような少額決済が中心なら、そこまで神経質にならなくてもよさそうです。

ただ、実際に自分のカードでうまく通るかは現地に行ってみないと分からない部分もあるようです。「らしい」「ようです」ばかりで自分でも不安になってきますが、事前情報を集められるだけ集めておくしかありません。

ビザ・入国カードの確認(「ビザ不要」で終わらなかった)

あとはスケジュール面。今のところ大まかな移動と宿泊先しか決まっていないので、詳細なスケジュールをちゃんと組まないといけません。それから、ビザや入国カードが必要かどうかの確認。

調べた範囲では、モンゴルは30日以内の観光目的ならビザ不要とされています。ただしパスポートの残存有効期間が6か月以上必要な点は要注意で、入国時に復路の航空券の提示を求められる場合もあるようです。

中国も2024年11月30日からビザ免除が再開されていて、30日以内の滞在なら不要。今のところ2026年12月末まで延長が決まっているとのことです。

韓国は韓国で、K-ETA(電子渡航認証)自体は2026年12月末まで免除されているものの、入国カードは2025年2月に電子化が始まり、2025年末で紙の入国カードが廃止されて「e-Arrival Card」という電子申告に切り替わったらしく、これはこれで事前にオンライン登録が必要になるようです。

ここ、ややこしいので補足です(2026年7月時点)
「K-ETAが免除なのに、なんで入国カードの登録がいるの?」と私も最初混乱しました。K-ETA(渡航認証)とe-Arrival Card(入国申告)は別の制度のようです。韓国人や登録外国人、有効なK-ETAを持っている人などは提出が免除されますが、K-ETAを利用しない一般的な日本人旅行者は、e-Arrival Cardの対象になる、という整理のようです。

登録するときに気をつけたい2点
①申請は無料で、公式サイトは e-arrivalcard.go.kr
登録完了から72時間以内に入国しないと無効になるとされています。到着の3日前から申請できるので、早すぎる登録はかえって危険です。フライトや滞在先ホテルが変わった場合も、入国前に修正登録が必要とのことでした。

そして中国側にも、似たような電子化の波が来ていました。中国の入国カード(外国人入境卡)も、2025年11月20日からオンライン申告ができるようになっていて、到着の72時間前から国家移民管理局の公式サイトやアプリで申告できるようです。2026年に入ってからは紙のカードの配布が縮小されているという情報もあり、事前に済ませておくほうが無難そうです。

注意:中国の入国カード申告には偽サイトがあるようです
在外公館からの注意喚起によると、オンライン申告を装って金銭を要求する偽サイトが存在するとのことです。中国の入国カード申告も、韓国のe-Arrival Cardも、本来は無料です。検索結果の上位にある広告リンクからではなく、公式サイトかどうかを必ず確認してから入力してください。

あと、地味に見落としやすいのがパスポートの残存有効期間です。国によって条件が違っていて、今回の3か国だけでもこうなります。

ビザ(短期観光)パスポート残存の目安入国カード
韓国不要(K-ETAも2026年12月末まで免除)入国時3か月以上e-Arrival Card(事前登録・無料)
モンゴル30日以内は不要入国時6か月以上特になし(復路航空券の提示を求められる場合あり)
中国30日以内は不要(2026年12月末まで)6か月以上が推奨されることが多い外国人入境卡(オンライン申告可)

※いずれも2026年7月時点で調べた情報です。制度は変わる可能性があるので、渡航前に必ず外務省や各国の公式サイトで最新情報をご確認ください。

「ビザは要らない」で終わりだと思っていたら、電子申告だの事前登録だの、結局どこかしらで何かしらの手続きが発生するんだな、というのが正直な感想です。

今回準備したアプリ・サービス一覧

ごちゃごちゃしてきたので、出発前に準備したものを一覧にまとめておきます。同じルートを個人手配する人の参考になれば。

用途準備したものメモ
配車(モンゴル)UBCab日本発行カードは通らないケースもあるようで現金も用意する必要がある
配車(中国)DiDiAlipay経由での利用を想定
配車(韓国)k.ride日本の番号・海外カードで登録可(※後述の理由で結局使わず)
決済(中国)AlipayWeChat Payは入れず、これ1本に絞った
地図Googleマップ(オフライン保存)モンゴルの草原は電波が不安なため
翻訳Google翻訳(オフライン言語DL)モンゴル語・中国語・韓国語
入国手続き(中国)外国人入境卡(オンライン申告)到着72時間前から。公式サイトかどうか要確認
入国手続き(韓国)e-Arrival Card到着3日前から。登録後72時間で失効
現金エポスカード(海外キャッシング)トゥグルクは日本で両替できないため
保険クレジットカード付帯利用付帯かどうかは事前に要確認
通信ahamoそのまま海外でデータ通信(eSIMは使わず)

ちなみに通信は、eSIMやレンタルWi-Fiは用意せず、ふだん使っているahamoをそのまま海外で使う作戦にしました。ahamoは海外でのデータ通信が月30GBまで追加料金なしで使えるので、申し込みも設定も何もしなくていいのが最大の利点です(15日を超えると速度制限がかかる仕様なので、長期滞在の人は要確認)。3か国をまたぐ今回のような旅程だと、国ごとにSIMを差し替えなくていいのは地味にありがたい。

これが現地でどうだったかは、また本編で。eSIMやWi-Fiレンタルとの比較は海外での通信手段まとめに書いています。

→ 海外でもそのまま使えるahamoを見てみる

出発前チェックリスト(モンゴル+韓国乗継+中国)

私が実際にやったことを、時系列で並べ直しておきます。同じルートを組む方は、これをそのまま潰していけば大きな抜けはないはずです。

▼ 2〜3か月前

□ 新月の日を調べて日程を決める(星空目的の場合)
□ パスポート残存を確認(モンゴルは6か月以上)
□ 航空券を手配(空港コードUBN/ULNに注意。私は約2か月前でした)
□ 宿の予約

▼ 2週間前

□ 配車アプリの登録(UBCab/k.ride/DiDi)
□ Alipayにクレジットカードを登録
□ 通信手段の確認(ahamoならそのままでOK)
□ キャッシング枠の確認(エポスNetから設定)
□ 旅行保険の確認(カード付帯なら自動付帯か利用付帯かをチェック)

▼ 3日前〜前日

□ e-Arrival Cardを登録(早すぎると72時間で失効)
□ 中国の入国カードをオンライン申告
□ Googleマップのオフライン保存
□ Google翻訳の言語データをダウンロード
□ カメラのバッテリー・SDカードの確認
□ (利用付帯の場合)空港までの交通費をカードで支払う

他にも見逃している準備すべきことがないか、正直まったく自信がありません。不安だらけの中でやる気も出ないという、なかなか最悪な状態です。

「行ってよかった」と「また夏に行きたい」は、別の話

これまでの海外旅行は、不安はありつつも、それを上回るくらいの期待や楽しみがありました。

でも今回は、初めて不安が期待を圧倒的に上回っている感じがします。

テンションがまったく上がりません。台風というものが、自分の精神状態にこんなにも大きく影響するとは、自分でもびっくりするくらいです。

正直な気持ちを言うと、たとえこの旅行が無事に終わって、旅行自体はすごく良かったと思えたとしても、今後はできるだけ夏の旅行は避けると思います。

「行ってよかった」と「もう一度この時期に同じ思いをしたいか」は、まったく別の話です。今回みたいに、出発前の数日間をこれだけ不安で埋め尽くされるくらいなら、最初からその時期を避けるという選択肢を取れるなら、そうすべきだというのが今の正直な気持ちです。

少なくとも私の場合は、わざわざ自分からストレスの選択肢を選ぶ必要はなかったなと思います。夏休みしか休みが取れない、この時期のイベントが目的、という方もいると思うので一概には言えませんが、私は次からは素直に台風リスクの低いほうを選ぼうと思います。

それでも、出発の日はやってくる

とはいえ、泣いても笑っても出発の日はやってきます。

これだけ最悪なメンタルでスタートする海外旅行は初めてですが、逆に「ここまで不安な状態から始まるひとり旅が、最終的にどんな結末を迎えるのか」を、自分自身で実験しに行くような気持ちもどこかにあります。

現地でのスマホ決済はちゃんと通るのか、新しくなった韓国の電子申告はスムーズにいくのか、そして何より、モンゴルの大草原で私は本物の星空を見ることができるのか。

まずは無事に那覇の空港を飛び立てることを祈りつつ、この不安の記録をここに残しておきます。

──と、ここまでが出発前のリアルな心境の記録です。このときの私は「もう夏の旅行なんて二度としたくない」と、本気で思っていました。その気持ちが、旅を終えた今どう変わったのか(あるいは、変わらなかったのか)。それは、この連載を最後まで読んでいただけたら分かると思います。

個人手配が不安な方へ

ここまで読んで「手続きが多すぎて無理かも」と思った方もいるかもしれません。実際、私も準備の段階では何度も心が折れかけました。

現地ツアーを使うとアクセスや段取りが格段に楽になります。特にモンゴルは、市内の移動でさえ配車アプリと現金の問題がついて回るので、行き先が決まっているならツアーで押さえてしまうのも十分にアリだと思います。予約から問い合わせまで日本語で完結するので、英語のやりとりに不安がある方はこちらのほうが精神的にラクだと思います。

→ モンゴルの現地ツアーを日本語で探してみる(VELTRA)

先に「結果」が知りたい方はこちら

この連載を1話ずつ読む時間はないけれど、費用やモデルコースだけ先に知りたい、という方はまとめ記事からどうぞ。星空が実際にどうだったのかも、先に見ていただけます。

次回、いよいよ(台風に怯えながらの)出発編です。

次の記事→【星空と夜景①】台風で2度の遅延メール。松島(ソンド)の夜景プランが、飛ぶ前に消えた

※本記事の制度・料金・相場に関する情報はすべて2026年7月時点のものです。ビザ・入国手続き・決済の仕様や航空券価格は変わる可能性があるため、渡航前に外務省や各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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