※本記事は「東南アジア周遊ひとり旅」シリーズの一部です。前回の記事→【クアラルンプール旅行】KLCCとペトロナスツインタワーへ|ホテル・ナシレマ・初日の過ごし方
翌朝の朝食 正直、少し物足りなさはありました
「朝食ビュッフェ付き」と聞くと、つい期待してしまいますよね。私もそうでした。
実際の内容は、食パンにジャム、目玉焼き、ウインナー、炒飯風のご飯……といった感じ。「ホテルの朝食ビュッフェ」という言葉から想像するような豪華さはなく、正直、少し物足りなさはありました。

ただ、1泊約6,000円でこれが付いているのはありがたい話で、食事が確保されているだけで朝の動き出しがぜんぜん違います。「豪華な朝食目当てで泊まる」ホテルではなく、「観光に集中するための拠点として優秀」という評価なら、十分すぎるくらいです。これからバトゥ洞窟の272段が待っていると思えば、何でも食べられます。
バトゥ洞窟への行き方——クアラルンプール駅からKTMコミューターで約40分
ホテルから歩いてクアラルンプール駅(KL駅)へ。ここからKTMコミューターのBatu Caves行きに乗れば、乗り換えなしで終点のBatu Caves駅まで行けます。所要時間は約40分。車内は清潔で、女性専用車両もあります。窓の外に広がる都会のビル群が徐々に消え、切り立った岩山が見えてくると、目的地はもうすぐそこです。

バトゥ洞窟へのアクセス
クアラルンプール駅(KL駅)からKTMコミューター・Batu Caves行きに乗車。終点のBatu Caves駅まで乗り換えなし、約40分。Touch ‘n Goカードが使えます。電車は本数が少ない時間帯もあるので、事前に時刻を確認しておくのがおすすめ。
圧倒的な存在感——黄金の巨像と272段の極彩色の階段
駅を出て歩き始めると、すぐに黄金のムルガン神像が目に飛び込んできます。高さ約42.7m。実物を目の前にすると、その神々しさとスケール感に思わず立ち止まってしまいます。

そしてその横に連なるのが、極彩色に塗られた272段の階段。以前は普通の石段だったところを、2018年頃にカラフルに塗り替えたとされており、今ではクアラルンプールを象徴するフォトジェニックなスポットになっています。

正直、階段はきつかったです。段差が高めで、しかも暑い。途中でサルがうろうろしていて気が抜けないし、上を見上げると終わりが見えない。それでも頂上に着いたとき、背後に広がるクアラルンプールの街並みを見渡したら、全部吹き飛びました。登ってよかった、と素直に思える景色でした。

バトゥ洞窟の注意点
・服装:ショートパンツ・ミニスカートなど露出の多い服装はNG。入口でスカーフの貸し出しあり(5MYR前後・デポジット制)
・野生のサル:食べ物・ビニール袋・スマホをひったくられることがあるので注意。カバンはしっかり閉める
・電車(KTM)は本数が少ない時間帯があるので、帰りの時刻を事前に確認
・トイレは有料(50セント程度)+紙がない場合あり、ポケットティッシュ必携
Grabでチャイナタウンへ——老舗の「何九海南茶店」でカヤトースト
バトゥ洞窟を後にしてGrabでチャイナタウンへ。向かったのは老舗の「何九海南茶店(Ho Kow Hainam Kopitiam)」です。

注文したのはカヤトーストと冷たい海南茶。注文はテーブルのQRコードを読み取るスタイルで、スマホさえあればスムーズです。

運ばれてきたカヤトーストは、サクッと焼いたトーストにカヤジャム(ココナッツミルクと卵で作った甘いジャム)と厚切りバターをはさんだもの。シンプルなのに、バターの塩気とジャムの甘みが口の中で溶け合う瞬間が最高です。272段登って疲れた体に、この優しい甘さが染み渡りました。代金は10MYR前後だったと思います。

カヤトーストとは?
マレーシア・シンガポールで広く親しまれる朝食の定番。カヤジャムはパンダンリーフの香りが特徴的なものと、卵ベースの濃厚なものがあります。半熟卵に醤油を垂らしたものと一緒に食べるのがローカルスタイルです。
鬼仔巷・イスラム美術館・品珍——午後のチャイナタウン散策
お腹を満たした後は、お店の裏手にある鬼仔巷(Kwai Chai Hong)へ。かつての路地をリノベーションしたエリアで、壁一面に1960年代のチャイナタウンの暮らしを描いたノスタルジックな壁画が広がっています。特別「すごい!」という感動があったわけではないのですが、ふらっと立ち寄るには十分な雰囲気でした。

続いてマレーシア・イスラム美術館(Muzium Kesenian Islam Malaysia)へ。入場料は20MYR(749円)。世界中のイスラム建築の精巧なミニチュア模型や、美しいタイル・織物などが展示されており、天井の幾何学模様のドームは見応えがありました。チャイナタウンの喧騒から離れて、静かに「美」を楽しみたい方にはおすすめのスポットです。

美術館のあとは老舗の品泉茶室(Bunn Choon Restaurant)へ。黄色と青の鮮やかな外観が目印のお店で、エッグタルトが名物として知られています。エッグタルト・お茶・団子など合わせて23.15MYR(867円)でした。

エッグタルトをひと口食べると、中のフィリングが驚くほど濃厚。卵そのものの味が非常に強く、プリンというよりは濃厚な卵料理を食べているような感覚です。個人的にはもう少しクリーミーで甘みのある「普通のエッグタルト」のほうが好みかな、というのが正直なところ。ただこの「卵感の強さ」こそ老舗のこだわりのようで、好みが分かれるタイプの味です。一度は試す価値あり。


再びKLCCへ——Nyonya Colorsでナシ・ダガン
夕方、再びKLCCエリアへ移動。小腹が空いたのでNyonya Colors(ニョニャ・カラーズ)に立ち寄りました。ニョニャ料理(中華とマレーが融合した独特の料理)のお店です。

注文したのはNasi Dagang(ナシ・ダガン)ビーフとアイスレモンティー。ナシ・ダガンはマレーシア東海岸発祥の料理で、ココナッツミルクで炊いたご飯にスパイスの効いたカレーや具材を合わせたものとされています。スパイスの複雑な香りとまろやかなソースが絡んで、なかなか本格的な味でした。

ただ、支払いは40MYR(1,499円)。マレーシアの物価を考えると、これはかなり高い部類です。KLCCエリアという立地の価格設定なのかもしれませんが、チャイナタウンの屋台やローカル食堂とのギャップを感じました。
River of Life——クアラルンプール誕生の地、青く染まる夜
食事のあとは、この街の歴史が始まった場所へ。ゴンバック川とクラン川の合流点です。「泥(ルンプール)が合流する場所(クアラ)」——それがクアラルンプールという名前の由来になった地点です。
現在この場所はRiver of Life(リバー・オブ・ライフ)プロジェクトによって整備されており、夜になると川面が幻想的な青いライトに包まれます。霧のようなミストが漂い、背後には歴史的なマスジット・ジャメ(モスク)がライトアップされていて、不思議な静寂のある景色でした。

この合流点から始まった小さな村が、今やこれほどの巨大都市になったのか——と思いながら川を眺めると、ただの観光スポット以上の感慨があります。無料で見られるので、チャイナタウン散策の締めくくりにちょうどいい場所です。
River of Life(リバー・オブ・ライフ)へのアクセス
LRT・MRTのMasjid Jamek駅から徒歩約5分。マスジット・ジャメ(ジャメモスク)のすぐそばです。夜のライトアップは日没後から始まり、無料で見学できます。
セントラル・マーケットとABC——甘さで締めくくるKL2日目
夜の帳が下りる頃、セントラル・マーケット(Pasar Seni)へ。1888年創業の歴史あるマーケットをリノベーションしたスポットで、マレー・中華・インド系の民芸品や雑貨、バティック(ろうけつ染め)の服などが並んでいます。ライトアップされた夜の外観はどこかノスタルジックな雰囲気で、昼間とはまた違った顔を見せてくれます。

マーケット内のChinatown Cendolで、マレーシアの定番かき氷デザート「ABC(Ais Batu Campur / アイス・バトゥ・チャンプール)」を注文。14MYR(524円)でした。

かき氷の上にたっぷりのトッピングが乗ってきて、見た目は豪華。ただ、氷はしっかり冷たいのに、具材がぬるい(常温?)のが少し気になりました。全部冷え冷えで出てきてほしかったというのが正直な感想です。味自体はマレーシアらしい甘みで悪くなかったので、具材の温度さえ合っていれば……という惜しさが残るひと品でした。
ABC(Ais Batu Campur)とは?
マレー語で「混ぜこぜの氷」という意味のかき氷デザート。かき氷の上にコーン・小豆・ゼリー・ナタデココ・シロップなど多彩なトッピングが乗るのが特徴で、店によって内容はさまざま。マレーシア各地で広く食べられているローカルスイーツです。暑い日の観光の合間にぴったりですが、具材の温度はお店によって異なるようです。
ホテル向かいのコインランドリー——一人旅の地味な必需品
ホテルに戻る前、もうひとつ重宝したのがホテルのすぐ向かいにあるコインランドリー。長期の周遊旅行では着替えの管理が地味に重要で、目の前でサッと洗濯・乾燥できるのはトラベロッジを選んで大正解だったと感じた瞬間でした。

システムはトークン式で、専用のメダルのようなものを購入して機械に入れるスタイル。洗濯をセットしたあとは、近くのコンビニでビールを買って部屋に戻り、洗濯が終わるのを待ちながらひとり飲み。これぞ一人旅の気ままなひとときです。
クアラルンプールの観光スポット・モデルコース・移動手段・費用の詳細は、クアラルンプール観光完全ガイド|2泊3日モデルコースとおすすめスポットを実体験で解説にまとめています。
KLのホテルはAgoda(クアラルンプールのホテル)でエリアや条件で絞り込んで探してみるのがおすすめです。
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