※本記事は「アジア周遊ひとり旅」シリーズの一部です。前回の記事→【クアラルンプール旅行】KLCCとペトロナスツインタワーへ|ホテル・ナシレマ・初日の過ごし方
立地・安さ重視なら十分すぎる朝食
今回のクアラルンプールでのホテルは、「便利な立地と安さ」を最優先で選んだため、朝食はおまけ程度(あればラッキー)に考えていました。……が、いざ「朝食ビュッフェ付き」という文字を見ると、つい私のテンションが勝手に上がって期待が膨らんでしまいました(笑)。
実際のごはんがこちらなのですが、私の写真の撮り方が絶望的に下手なせいで、お皿の余白が目立ってちょっと寂しく見えてしまうかもしれません。

この日は私自身の気分で「炭水化物を控えめにしよう」とセーブしたためこのような盛り付けになっていますが、ほかにも数種類のパンなどが並んでいました。しかもおかわり自由のビュッフェスタイルなので、好きなものを何回でも追加しに行って、朝からお腹いっぱい大満足になるまで食べられます!
豪華なグルメ目的ではなく、「立地が良くて観光に集中できる優秀な拠点」+「朝食でエネルギー補給もばっちりできる」と考えれば、1泊約6,000円は十分すぎるほど高コスパ。お値段以上の価値がある、ひとり旅の強い味方になってくれるホテルです
バトゥ洞窟への行き方——クアラルンプール駅からKTMコミューターで約30〜40分
ホテルから歩いてクアラルンプール駅(Kuala Lumpur駅)へ。ここからKTMコミューターのBatu Caves行きに乗れば、乗り換えなしで終点のBatu Caves駅まで行けます。所要時間は約30〜40分。車内は清潔で、時間帯によっては女性専用車両が設定されていることもあります。窓の外に広がる都会のビル群が徐々に消え、切り立った岩山が見えてくると、目的地はもうすぐそこです。

バトゥ洞窟へのアクセス
クアラルンプール駅(Kuala Lumpur駅)からKTMコミューター・Batu Caves行きに乗車。終点のBatu Caves駅まで乗り換えなし、約30〜40分。交通系ICカードの「Touch ‘n Goカード」が使えます。電車は本数が少ない時間帯もあるので、事前に時刻を確認しておくのがおすすめ。なお、KLセントラル駅からも同じ路線で乗り換えなしでアクセスできます。
圧倒的な存在感——黄金の巨像と272段の極彩色の階段
駅を出て歩き始めると、すぐに黄金のムルガン神像が目に飛び込んできます。高さ約42.7m。実物を目の前にすると、その神々しさとスケール感に思わず立ち止まってしまいます。

そしてその横に連なるのが、極彩色に塗られた272段の階段。もともとはシンプルなコンクリートの階段でしたが、2018年8月にカラフルに塗り替えられ、今ではクアラルンプールを象徴するフォトジェニックなスポットになっています。塗り替え当時は賛否両論あったとされていますが、観光客からは大人気です。
ちなみにバトゥ洞窟自体の入場は無料です(洞窟内にあるラーマヤナ洞窟など、一部の展示施設は別途入場料がかかるようです)。
所要時間は階段の上り下りと洞窟内の見学を含めて、だいたい1〜2時間あれば十分楽しめるかと思います。個人的な体感ですが、日中は日差しがかなり強かったので、これから行く方は午前中の早めの時間帯のほうが階段も涼しく、写真も撮りやすいかもしれません。

正直、階段はきつかったです。段差が高めで、しかも暑い。途中でサルがうろうろしていて気が抜けないし、上を見上げると終わりが見えない。それでも頂上に着いたとき、背後に広がるクアラルンプールの街並みを見渡したら、全部吹き飛びました。登ってよかった、と素直に思える景色でした。

バトゥ洞窟の注意点
・服装:ショートパンツ・ミニスカートなど露出の多い服装はNG。入口でスカーフの貸し出しあり(5MYR前後・返却時に一部返金されるデポジット制)
・靴:272段の階段があるので、サンダルよりスニーカーなど歩きやすい靴がおすすめ
・野生のサル:食べ物やお菓子、ビニール袋を手に持ったまま歩くと狙われることがあるので注意。カバンはしっかり閉める
・電車(KTM)は本数が少ない時間帯があるので、帰りの時刻を事前に確認
・トイレは有料(50セント程度)+紙がない場合あり、ポケットティッシュ必携
・毎年1〜2月頃に行われるヒンドゥー教の祭り「タイプーサム」の時期は大勢の巡礼者で混雑するとされているので、静かに観光したい方は時期を避けたほうが無難かもしれません
海外旅行の持ち物については、こちらの記事も参考にどうぞ。
→ 海外旅行の持ち物ガイド|実体験で厳選した必須アイテムと不要だったもの
バトゥ洞窟への行き方や周辺観光をまとめたツアーを利用するのも一つの手です。「自力で移動の手配や段取りをするのが面倒…」という方は、現地ツアーを活用するのもいいかもしれません。各社でいろいろなプランが出ているので、自分に合うものをぜひ比較してみてください。
→ GetYourGuide(クアラルンプールのツアー) → Trip.com(クアラルンプールのツアー) → KKday(クアラルンプールのツアー) →
Klook(クアラルンプールのツアー)
Grabでチャイナタウンへ——老舗の「何九海南茶店」でカヤトースト
バトゥ洞窟の観光を終え、最初は電車で戻ろうかと考えました。しかし、次の電車までかなり時間があったため、Grab(東南アジア版Uberのような配車アプリ)でチャイナタウンへ。
マレーシアはGrabの料金がとてもリーズナブルなので、時間をお金で買う感覚で気軽に使えるのが本当にありがたいところです。
向かったのは老舗の「何九海南茶店(Ho Kow Hainam Kopitiam)」です。

注文したのはカヤトーストと冷たい海南茶。注文はテーブルのQRコードを読み取るスタイルで、スマホさえあればスムーズです。

運ばれてきたカヤトーストは、サクッと焼いたトーストにカヤジャム(ココナッツミルクと卵で作った甘いジャム)と厚切りバターをはさんだもの。シンプルなのに、バターの塩気とジャムの甘みが口の中で溶け合う瞬間が最高です。272段登って疲れた体に、この優しい甘さが染み渡りました。代金は10MYR前後だったと思います。

カヤトーストとは?
マレーシア・シンガポールで広く親しまれる朝食の定番。カヤジャムはパンダンリーフの香りが特徴的なものと、卵ベースの濃厚なものがあり、半熟卵に醤油を垂らしたものと一緒に食べるのがローカルスタイルのようです。
鬼仔巷・イスラム美術館・品珍——午後のチャイナタウン散策
お腹を満たした後は、お店の裏手にある鬼仔巷(Kwai Chai Hong)へ。
かつての路地をリノベーションしたエリアで、壁一面に1960年代のチャイナタウンの暮らしを描いたノスタルジックな壁画が広がっています。特別「すごい!」という感動があったわけではないのですが、ふらっと立ち寄るには十分な雰囲気でした。

鬼仔巷を散策した後は、少し足を延ばしてマレーシア・イスラム美術館へ向かいます。
実は、このあと再びチャイナタウン周辺に戻ってくることになるのですが、振り返ると移動としてはあまり効率的ではないルートを辿ってしまいました(笑)。ただ、こういう行ったり来たりもひとり旅ならではの寄り道というか、旅程に縛られすぎない気楽さがあって良いものだなと思っています。
というわけで、Grabを使ってマレーシア・イスラム美術館(Muzium Kesenian Islam Malaysia)へ向かいました。
入場料は20MYR(749円)。世界中のイスラム建築の精巧なミニチュア模型や、美しいタイル・織物などが展示されており、天井の幾何学模様のドームは見応えがありました。チャイナタウンの喧騒から離れて、静かに「美」を楽しみたい方にはおすすめのスポットです。
※入場料は公式サイト(iamm.org.my)で確認した2026年時点の料金です。学生・シニアはRM10と割引があるので、対象の方はパスポート等の提示を忘れずに。

美術館のあとは、チャイナタウンの品泉茶室(Bunn Choon Restaurant)へ。実はここ、数時間前にいた「何九海南茶店」のすぐ隣。わざわざ美術館に行って戻ってくるという、なんとも非効率で、移動費の無駄遣いのルートを辿ってしまいました(笑)。
黄色と青の鮮やかな外観が目印のお店で、エッグタルトが名物として知られています。エッグタルト・お茶・団子など合わせて23.15MYR(867円)でした。

エッグタルトをひと口食べると、中が驚くほど濃厚。卵そのものの味が非常に強く、プリンというよりは濃厚な卵料理を食べているような感覚です。個人的にはもう少しクリーミーで甘みのある「普通のエッグタルト」のほうが好みかな、というのが正直なところ。ただこの「卵感の強さ」こそ老舗のこだわりのようで、好みが分かれるタイプの味です。一度は試す価値あり。


再びKLCCへ——Nyonya Colorsでナシ・ダガン
ホテルで少し休憩した後、夕方、再びKLCCエリアへ移動。小腹が空いたのでNyonya Colors(ニョニャ・カラーズ)に立ち寄りました。ニョニャ料理(中華とマレーが融合した独特の料理)のお店です。

注文したのはNasi Dagang(ナシ・ダガン)ビーフとアイスレモンティー。ナシ・ダガンはマレーシア東海岸発祥の料理で、ココナッツミルクで炊いたご飯にスパイスの効いたカレーや具材を合わせたものとされています。スパイスの複雑な香りとまろやかなソースが絡んで、なかなか本格的な味でした。

ただ、支払いは40MYR(1,499円)。マレーシアの物価を考えると、これはかなり高い部類です。
さすがKLCCエリア(一等地)のショッピングモール内にあるお店といったところでしょうか。マレーシアの物価の幅広さを、身をもって実感した瞬間でした。
River of Life——クアラルンプール誕生の地、青く染まる夜
食事のあとは、電車でホテル近くまで戻り、この街の歴史が始まった場所へ。
ゴンバック川とクラン川の合流点です。
「泥(ルンプール)が合流する場所(クアラ)」——それがクアラルンプールという名前の由来になった地点です。
現在この場所はRiver of Life(リバー・オブ・ライフ)プロジェクトによって整備されており、夜になると川面が幻想的な青いライトに包まれます。霧のようなミストが漂い、背後には歴史的なマスジット・ジャメ(モスク)がライトアップされていて、不思議な静寂のある景色でした。

この合流点から始まった小さな村が、今やこれほどの巨大都市になったのか——と思いながら川を眺めると、ただの観光スポット以上の感慨があります。無料で見られるので、チャイナタウン周辺に泊まっている方には特におすすめの夜景スポットです。
River of Life(リバー・オブ・ライフ)へのアクセス
LRT・MRTのMasjid Jamek駅から徒歩約5分。マスジット・ジャメ(ジャメモスク)のすぐそばです。夜のライトアップは日没後から始まり、無料で見学できます。
セントラル・マーケットとABC——甘さで締めくくるクアラルンプール2日目
夜の帳が下りる頃、セントラル・マーケット(Pasar Seni)へ。1888年創業の歴史あるマーケットをリノベーションしたスポットで、マレー・中華・インド系の民芸品や雑貨、バティック(ろうけつ染め)の服などが並んでいます。営業時間はおおむね10:00〜22:00頃(店舗によって多少異なるようです)で、ライトアップされた夜の外観はどこかノスタルジックな雰囲気で、昼間とはまた違った顔を見せてくれます。

マーケット内のChinatown Cendolで、マレーシアの定番かき氷デザート「ABC(Ais Batu Campur / アイス・バトゥ・チャンプール)」を注文。14MYR(524円)でした。
※記事内の円換算は訪問時(2025年10月頃)のレートを基準にしています。為替レートは日々変動するので、現地で使う場合は最新のレートを確認するのがおすすめです。

かき氷の上にたっぷりのトッピングが乗ってきて、見た目は豪華。ただ、氷はしっかり冷たいのに、具材がぬるい(常温?)のが少し気になりました。全部冷え冷えで出てきてほしかったというのが正直な感想です。味自体はマレーシアらしい甘みで悪くなかったので、具材の温度さえ合っていれば……という惜しさが残るひと品でした。
ABC(Ais Batu Campur)とは?
マレー語で「混ぜこぜの氷」という意味のかき氷デザート。かき氷の上にコーン・小豆・ゼリー・ナタデココ・シロップなど多彩なトッピングが乗るのが特徴で、店によって内容はさまざま。マレーシア各地で広く食べられているローカルスイーツです。暑い日の観光の合間にぴったりですが、具材の温度はお店によって異なるようです。
ホテル向かいのコインランドリー。 一人旅の地味な必需品
ホテルに戻る前、もうひとつ重宝したのがホテルのすぐ向かいにあるコインランドリー。長期の周遊旅行では着替えの管理が地味に重要で、目の前でサッと洗濯・乾燥できるのはトラベロッジを選んで大正解だったと感じた瞬間でした。長期の周遊で持ち物を絞りたい方は、こうした洗濯環境の有無も宿選びの基準に入れておくと身軽に旅ができます(海外旅行の持ち物ガイドでも荷物を減らすコツをまとめています)。

システムはトークン式で、専用のメダルのようなものを購入して機械に入れるスタイル。洗濯をセットしたあとは、近くのコンビニでビールを買って部屋に戻り、洗濯が終わるのを待ちながらひとり飲み。これぞ一人旅の気ままなひとときです。
クアラルンプールの観光スポット・モデルコース・移動手段・費用の詳細は、クアラルンプール観光完全ガイド|2泊3日モデルコースとおすすめスポットを実体験で解説にまとめています。
クアラルンプールのホテルは複数のサービスで比較してみるのがおすすめです。
Agodaはエリアや予算で絞り込みやすく直前予約にも強い。
Trip.comはポイント還元が使いやすく、楽天トラベルは楽天ポイントを使いたい方にぴったりです。
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