※この記事は「不安だらけのエジプトひとり旅」シリーズです。シリーズの全記録はエジプトひとり旅15日間の全記録からご覧いただけます。
それでもエジプトに行きたいと思った理由
子どもの頃から、ピラミッドとスフィンクスは私にとって「一生の憧れ」でした。

子どもの頃から、テレビや雑誌で目にするピラミッドやスフィンクスに、ずっと憧れを抱いていました。
「4,500年以上も前に、どうやってこれを造ったんだろう?」
あの巨大な神秘を、いつか自分の目で見てみたい。人生で一度は、本物に触れてみたい。そう思い続けながら、何年もの月日が流れていきました。
けれど正直なところ、心のどこかでこう思っていたのです。
「自分にはきっと、一生縁のない夢物語だ」と。
エジプトひとり旅が不安だった5つの理由
できない理由はいくらでもありました。
- エジプトは遠い
- お金もかかりそう
- ひとりで行くなんて危ないのでは?
- 移動だけで丸1日以上かかるはず
- 長期休暇なんて取れるわけがない
不安や現実的な問題を並べれば並べるほど、エジプトは“遠い世界の話”になっていきました。それが、当時の私の中のエジプトでした。
「ぼったくりが多い」という話は、検索するたびに出てきた。水や食べ物で体を壊した、という体験談も。現金をいくら持っていけばいいのかすら、調べても調べてもよくわからなかった。
こうした不安のうち、実際に行ってみてどうだったかはエジプトの治安は危険?一人旅で感じたリアルと注意点まとめやエジプト旅行の基本情報まとめにまとめています。
「人生の残り時間」を考えた瞬間
あるとき、ふと考えたのです。
「もし今行かなかったら、一生後悔するのではないか?」
「これ以上年齢を重ねたら、体力も気力も今より落ちてしまうのではないか?」
考えてみれば、ずっと同じことを繰り返していました。「いつか行こう」「来年こそ」「もう少し余裕ができたら」——そうやって先送りにしているあいだに、気づけば何年も経っていた。
後悔というのは、やってしまったことよりも、やらなかったことの方が、じわじわと長く尾を引く。それを、なんとなくわかっていました。
「行動しないと、何も変わらない」。頭ではわかっている。でも動けない。——そのもどかしさを抱えながら、それでも指だけは、スマホの画面をスクロールし続けていました。
ある日、ふと気がついたら、航空券を検索していました。気合いを入れて調べ始めたわけじゃない。気づいたら、指が動いていた。
「なんで急に?」と自分でも思いました。でも、なんとなく——もう「いつか」は来ないんじゃないか、という感覚が、どこかにあったのだと思います。
英語も話せない私が、エジプトにひとりで行けるのだろうか
とはいえ、決意したからといって不安が消えたわけではありません。
私は海外旅行初心者。英語もほとんど話せません。それに加えて、かなりの人見知りです。ちょっとしたことで動揺してしまう、かなり気にしいな性格です。
カフェにひとりで入るだけでも勇気がいるし、レストランに行くときは、事前にメニューを調べて注文を決めてからでないと落ち着きません。
日本ですら緊張するのに、英語でやり取りをしなければならないエジプトなんて——考えるだけで、不安がどんどん膨らんでいきました。
- 現地でトラブルに巻き込まれたら?
- 体調を崩したら?
- 途中で「帰りたい」となったら?
一緒に行く友人もいない。相談できる人もいない。すべて自分で調べなければならない。
夜な夜な検索しては、「やっぱり、やめた方がいいのかな…」そう思って画面を閉じる。そんな日を何度も繰り返していました。
それでも、行きたい気持ちが勝った
それでも。
ピラミッドをこの目で見たい。エジプトの空気を感じてみたい。その気持ちは、どうしても消えませんでした。
最後は半分勢いでした。
「完璧な準備なんて、一生できない」
「まずは航空券を買うところから始めよう」
そう思い、思い切って予約ボタンを押しました。その瞬間、長いあいだ止まっていた私の時間が、少しだけ動き出した気がしました。エジプトへの扉が、ほんの少し開いたのです。
ここからは、不安をひとつずつ乗り越えながらエジプトへ向かった記録を綴っていきます。同じように「行きたい。でも怖い」と思っている誰かの背中を、そっと押せたら嬉しいです。
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