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【エジプト旅行⑭】夜のルクソール散歩|スークの迷宮とライトアップされた神殿、街に溢れる「10番」の謎

ルクソールのスーク(市場) エジプト旅行
ルクソールのスーク(市場)

※この記事は連載「不安だらけのエジプトひとり旅」の第⑭話です。初めての方はエジプトひとり旅15日間の全記録から読むと流れがわかりやすいです。

前回の記事:【エジプト旅行⑬】ルクソール空港からホテルへ|867円の空港送迎とチップ文化

なお、私が旅したのは2024年11月ですが、料金や開館時間などは公式サイトで確認できるかぎり最新の情報(2026年9月時点)に更新してお届けします。

ルクソールの夜を散歩してみた

ルクソールに到着した初日の夜。ホテルに荷物を置き、少しだけ夜の街を歩いてみることにしました。

一歩外へ踏み出すと、クラクションが響く車道を、タクシーやバイクに混じって馬車がカポカポと普通に走っている。

日本ではまず見ない光景に、「あ、本当にエジプトへ来たんだな」と急に実感が湧いてきました。

エジプト・ルクソールのホテル前
普通に馬車が走ってます

近くにはアラビア語のメニューがびっしりと書かれたレストランもあり、一気に「遠くへ来たんだな」という実感が湧いてきます。

エジプト・ルクソールのレストラン
すぐ近くにレストランがありました

📝 先にお伝えしておくと、今回歩いたのはホテル周辺のスークとルクソール神殿のあたりだけ。時間にして25分ほどの短い散歩です。ルクソール市内全体を夜に歩き回ったわけではないので、あくまで「その範囲での話」として読んでいただけると嬉しいです。

魅惑の迷宮「スーク」へ潜入

ホテルのすぐ近くには、賑やかな市場が続いています。アラビア語で市場を意味する「スーク(Souq)」と呼ばれるものですね。

ルクソールのスーク(市場)
地元の人っぽい人達もいました

一歩足を踏み入れると、そこはまさに迷宮のような世界!
天井から吊るされた色とりどりのアラビアン・ランプが細い路地をエキゾチックに照らし、店頭には見たこともない色のスパイスが山積みに。

これぞエジプト!という置物も所狭しと並んでいて、歩いているだけでワクワクが止まりません。
路地を曲がるたびに景色が変わるので、気づけば「次は何があるんだろう」と夢中になって歩いていました。

お土産屋
エジプトっぽいお土産屋さん。左下は誰の手? (゚Д゚)

場所はルクソール神殿の北側、私が宿泊したQueens Valley Hotelのすぐ近くです。
📍 ルクソールのスーク(市場)をGoogleマップで見る

💡 スークを歩くときのちょっとしたコツ

スークでは「見てるだけ」でも声をかけてくれるお店が多いですが、断りたい時は「No, thank you」か「La, shukran(ラー・シュクラン=「いいえ、ありがとう」)」と伝えれば大抵は引いてくれます。

観光客向けの土産物店などでは値段交渉になることも多いので、気に入ったものがあれば試してみるのも面白いかもしれません。

トラブル防止のためにカメラを向ける際は必ず一声かけること。あとは、スマホを見ながらぼーっと歩かないなど、基本的な注意を怠らなければ十分楽しめます。

なお、スーク全体に決まった営業時間があるわけではなく、開いている時間はお店によって異なるようです。私が歩いた夜の時間帯も、開いている店と閉まっている店が混ざっていました。

💳 現金とカード、どう使い分ける?

スークのような市場では現金が必要になる場面もあるので、少額の現金は持っておくと安心です。一方で観光施設のほうは、たとえばルクソール神殿はオンラインでのチケット購入に対応しています(後述)。

ただし支払い方法や運用は施設ごとに違い、変更もあるようなので、行く予定の場所については事前に確認しておくのがおすすめです。海外旅行では「現金+カード」の両方を用意しておくのが結局いちばん強い、というのが15日間歩いた実感でした。

▶ エポスカード海外キャッシング完全ガイド|ATMの使い方・現地通貨の選び方・繰り上げ返済まで解説

▶ エポスカードの公式サイトを見てみる

ルクソールの夜は危険?実際に歩いてみた感想

馬車やお店の勧誘は多いです。ただ、私が歩いた範囲では、声をかけられることはあっても「No, thank you」と断ればそれ以上しつこくされる、ということはありませんでした。

もちろん、人通りの少ない場所には近づかず、スマホを見ながら歩かないなど最低限の警戒は必要です。
そのうえで、私が歩いたホテル近くの市場などは家族連れや女性同士で歩いている地元の人も多く、私が歩いた範囲では特に危険を感じませんでした。

外務省の危険レベルではどうなっている?

体感だけだと心もとないので、公式の情報も確認しておきます。

外務省の海外安全ホームページに出ているエジプトの危険情報(2026年9月時点)では、北シナイ県・南シナイ県の一部やリビア国境地帯がレベル3(渡航中止勧告)、西部・南部の砂漠地帯の一部がレベル2。そして「大カイロ都市圏を含む上記以外の地域」=ルクソールを含むエリアはレベル1(十分注意)とされています。

つまりカイロと同じ区分ということです。レベル1も「十分注意」ですので、基本的な注意は必要です。危険情報は変わりますので、渡航前には必ず最新版を確認してください。
▶ 外務省 海外安全ホームページ|エジプト 危険・スポット・広域情報

エジプトの治安について、実際に15日間ひとり旅して感じたことはこちらにまとめています。
▶ エジプトの治安は危険?一人旅で感じたリアルと注意点まとめ

ルクソールの回り方や観光スポットの詳細はこちらもどうぞ。
▶ 【ルクソール観光まとめ】見どころ・モデルコース・行き方・必要日数を解説

なぜ街中に「10番」のユニフォームが?

スークを歩いていて気になったのが、やたらと売られている赤いサッカーユニフォーム。しかも、どれも背番号は「10」です。

エジプト・ルクソールのスークに売られてる10番のユニホーム
エジプトって感じの市場。ユニホームが売られてました

「どうして10番ばかりなんだろう?」と思って調べてみると、その正体はエジプトの国民的スター、モハメド・サラー(Mohamed Salah)選手でした。

  • 世界的なスター:イングランドの名門「リバプールFC」で、プレミアリーグ通算4度の得点王に輝いた選手(2017-18/2018-19/2021-22/2024-25シーズン)。これはティエリ・アンリと並ぶ最多タイ記録です。
  • 小さな村から世界的スターへ:出身はエジプト北部、ナイル・デルタ地帯にあるガルビーヤ県ナグリグという小さな村。2018年W杯出場を決める決勝ゴールを挙げた後、ある実業家(サッカークラブ「ザマレク」の元会長)から高級ヴィラを贈りたいという申し出があったものの、これを辞退し「代わりに故郷の村へ寄付してほしい」と伝えたと報じられています。
  • 国内での人気は圧倒的:2018年の大統領選挙では、無効票が約176万票にのぼりました。その中には、候補者ではないサラーの名前を書いた票もあったと報じられています。※一時期「サラーが100万票以上を獲得して2位になった」という話が広まりましたが、この数字は公式には確認されていません。あくまで「そういう噂が立つほど愛されている」というエピソードとして読んでください。
  • 国の誇り:小さな村から世界へ登り詰めた彼は、エジプト人にとって「希望の象徴」なんですね。

その後、「10番」はもっと本物になった

この記事を書いている2026年9月時点では、さらに続きがあります。

サラー選手は2026年3月、リバプールとの合意により契約を1年残して今季限りでの退団を表明。そして同年8月、トルコのトラブゾンスポルへ2年契約で移籍しました。

リバプール時代の背番号は11番で、移籍先のクラブも当初は11番を用意していたそうです。ところが本人が「エジプト代表と同じ10番がいい」と希望し、10番を着けていた選手が譲った、とトルコのメディアが報じています。

つまり、あの夜スークで山積みになっていた赤い10番は、いまや彼がクラブでも代表でも背負う番号になったわけです。
市場のユニフォーム1枚から、国民的スターの話に行き着く。旅先で「なんでこれ売ってるんだろう?」を調べてみると、その国の空気が見えてくるのが面白いところです。

古代と現代が交差する夜

スークを抜け、別の道を通ってホテルへ戻る途中、ライトアップされたルクソール神殿が姿を現しました。

エジプト・ルクソールの夜のライトアップされたルクソール神殿
ルクソール神殿が見えます。オベリスクは一本だけで、もう一本はフランスのパリにあるそうです

闇の中に白く浮かび上がる巨大な列柱と、その手前で客を待つ馬車……。
まるで古代と現代が交差しているような、不思議で美しい光景でした。

📍 ルクソール神殿をGoogleマップで見る

🏛️ ルクソール神殿とは?

紀元前14世紀頃にアメンホテプ3世によって建設が始まり、その後ラムセス2世らが増築を重ねたとされる神殿です。数千年前に建てられた巨大な列柱が今も街の中心に立ち続けているというのが、何とも不思議な感覚でした。

正面に立つオベリスクはもともと2本。うち1本は1830年にエジプト側からフランスへ贈られ、1833年にパリへ到着、1836年10月25日にコンコルド広場へ建立されました。いま現地に残っているのは、その”片割れ”というわけです。

夜のライトアップを見るなら知っておきたいこと

この日の私は外から眺めただけですが、「ライトアップを中から見たい」という方のために、公式サイトで最新の情報を確認しておきました。

開館開始時間は6:00と案内されてますが、後日私が6時ごろ訪れた時は、まだ開いてませんでした。
その時の話は21話で書いてます。
→【エジプト旅㉑】アザーンで目覚めるルクソールの朝。神殿の「営業時間トラップ」と絶景の朝食

項目内容(2026年9月時点)
入場料外国人 大人 500EGP/学生 250EGP
開館時間6:00(要確認)〜(最終入場 19:00)※夏季・冬季・ラマダン期間とも同じ表記
チケット公式サイトでオンライン購入も可能
出典エジプト観光・考古省 公式チケットサイト

✅ ポイントは最終入場が19:00だということ。日没が早い冬なら、19時前に入場できれば日没後の神殿を見られる可能性があります。逆に日が長い時期は、閉まるまでに暗くならないこともあるので、訪問時期の日没時刻をチェックしておくと確実です。

✅ そして、私のように神殿の外側から眺めるだけなら、入場券は必要ありません。時間が合わなくても、通りかかるだけで十分きれいです。(料金・時間は変更されることがあるので、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください)

ルクソール神殿の中に入った日の話や、オベリスク・スフィンクス参道については別の記事で詳しく書いています。
▶ 連載⑳:ルクソール神殿を夜に歩いた日の記事はこちら
▶ ルクソール神殿のオベリスクとスフィンクス参道について書いた記事はこちら

25分ほどの散歩でしたが、あまりに濃密な時間に「まだエジプト初日なんだ……」と、なんだか不思議な感覚に陥りました。

明日は2時半起き……なのに、大誤算。

実はここルクソール、トルコのカッパドキアと並んで「気球の聖地」とも呼ばれる場所。私も例に漏れず、明日朝3:30にお迎えが来る「気球ツアー」を予約済みです。

逆算すると、明日は深夜2時半起き。

しかし、ここで重大なことに気づきました。

……実は私、高いところがそんなに得意ではないんです。

スカイツリーのような建物内の高い場所なら平気なのですが、バンジージャンプやスカイダイビングのような「身を投げ出す系」は絶対に無理。観覧車でさえも少し怖いです。

ルクソールの気球について、ツアー会社の案内では高度300〜500メートル程度とされることが多いようです(実際の飛行高度は当日の天候や運航条件によって変わります)。
東京タワーのメインデッキ(地上約150m)よりずっと高い場所を、開放的なカゴで漂うわけです。

「え、これ、めっちゃ怖くない…?」

急に現実味を帯びて怖くなってきました。
予約時は「絶景!」「朝日!」というキラキラした言葉に目を奪われ、準備の忙しさもあって、高い場所への不安についてはあまり深く考えていませんでした。

なぜあの時の私は、迷わずポチッと予約してしまったのか……。
今になって「もし自分が思っている以上に高いところがダメで、上空でパニックになったらどうしよう……」と、本気でキャンセルまで頭をよぎり始めました。

それでも、せっかくのルクソール。少しソワソワしつつも、意を決して明日に備えて早めに眠りにつくことにします。

🎈 ルクソールの気球ツアーが気になる方へ

▶ ルクソール熱気球遊覧ツアーの詳細を見る(VeLTRA)
現地のガイドは英語ですが、申し込みは日本語で完結するので、英語が苦手な方は集合時間やキャンセル規定まで日本語で確認できます。

▶ ルクソールの気球・現地ツアーを探す(GetYourGuide)
こちらは海外系。掲載数が多いので、日程や価格の選択肢を広げたいときに。

※現地ツアーサイトでの日本語ガイドの気球ツアーは見つけることができませんでした。

ツアー予約サイトの選び方そのもので迷っている方は、こちらで比較しています。
▶ 海外旅行の現地ツアー予約サイトおすすめ比較|英語が苦手な初心者向けにタイプ別で解説


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