※この記事は連載「不安だらけのエジプトひとり旅」の第35話です。
前回の記事は↓
【エジプト旅行㉞】ギザ到着!ピラミッズ・ビュー・インとピラミッドが見える贅沢な夜
ギザ滞在2日目。この日がいよいよ、今回のエジプト旅行で最も楽しみにしていた「ピラミッド観光」の本番です。
※訪問したのは2024年11月ですが、料金や見学ルールなど変わりやすい部分については記事更新時点(2026年9月)で公式サイトを中心に調べ直し、できるだけ最新の情報を反映しています。
⚠️ この記事を読む前に
本文の旅行記パートは2024年11月の訪問時の体験です。2025年以降、ギザは入場ゲートや場内の移動方法が変更されています。現在の行き方については、記事内の「2025年に入口と移動ルールが変わりました」のブロックをご確認ください。
📋 この記事でわかること
ピラミッド内部って実際きついの?という疑問にまず答えておきます。
結論:体力・閉所に大きな不安がなければ、私は入ってよかったと思いました。
- 所要時間:筆者は往復で約25分。予定には30〜45分ほどの余裕を
- きつさ:★★★★☆(中腰+上り坂が続く)
- 料金:クフ王内部は1,500EGP(エリア入場料700EGPとは別・2026年9月時点)
- こんな人向け:遺跡好き・内部構造を体感してみたい人
- こんな人は慎重に:閉所が苦手・暑さに弱い・体力に不安がある人
- 混雑:★★★☆☆(時間帯で大きく変動。早朝ほど空いている)
- 撮影:私が訪れた2024年11月はスマホで撮影できました
黄金色に染まるピラミッド
少し早めに目が覚めた私は、期待に胸を膨らませながら部屋のカーテンを開けました。カーテンの隙間から差し込んできたのは、柔らかくもどこか神々しいオレンジ色の光。窓の外に目をやると、そこには朝日に照らされ、黄金色に輝き始めた巨大なピラミッドがそびえ立っていました。

「……今、自分はピラミッドが見える宿に泊まっているんだ。」
改めてその圧倒的な存在感を目の当たりにし、一人静かに感動を噛み締めました。
世界一贅沢な朝食会場
身支度を整え、屋上のテラスへ向かいます。そこは朝食会場というより、まさに「ピラミッド特等席」でした。遮るものが何もない視界の先には、クフ王とカフラー王とメンカウラー王のピラミッド。その足元にはスフィンクスが静かに佇んでいます。

朝食も想像以上に充実していて、エジプトのパンや豆料理「フール・ムダムス(そら豆を煮込んだエジプトの定番料理)」、フレッシュな果物などが並んでいました。何より、ピラミッドを目の前に食べるという体験そのものが最高のスパイスです。時折、屋上の猫が足元にやって来るのも、一人旅には嬉しいポイントでした。


朝いちばんでピラミッドエリアに入りたいなら、ゲートまで歩いて行ける距離に泊まるのがいちばんラクだと思います。
私が泊まったピラミッズ・ビュー・インのレポートは【エジプト旅行㉞】ギザ到着!ピラミッズ・ビュー・インとピラミッドが見える贅沢な夜にまとめています。
→ ピラミッズ・ビュー・インの空室・料金を見る(Agoda)
→ ピラミッズ・ビュー・インを見る(Trip.com)
いざ、ピラミッドエリアへ
朝食を済ませ、いよいよピラミッドエリアへ向かいます。時刻は午前7時45分ごろ。チケットは事前にオンラインで購入済みだったため、QRコードをスマホに表示してスムーズに入場できました。
💡 チケットは「オンライン予約」がおすすめな理由
- 朝の時間を無駄にしない:売り場に並ばず、そのままゲートへ向かえます
- 勧誘をかわせる:「I already have a ticket.(もう持ってるよ)」の一言が強力なバリアになります
- 当日の手続きが減る:現地での購入手続きに時間を取られず、入場までをスムーズに進めやすくなります
購入はエジプト観光考古省の公式サイト(egymonuments.com)から。買い方の手順や当日の回り方はギザのピラミッド観光完全ガイドで詳しく解説しています。
クフ王ピラミッド内部の料金|2024年と2026年を比べてみた
私が実際に払った金額と、2026年9月時点の公式サイトの金額を並べてみます。クフ王内部の値上がり幅がなかなかのインパクトです。
| チケット | 2024年11月 (筆者が支払った額) | 2026年9月時点 (公式サイト) |
|---|---|---|
| ピラミッドエリア入場料 | 700EGP | 700EGP(学生350EGP) |
| クフ王ピラミッド内部 | 900EGP | 1,500EGP(学生750EGP) |
| 合計 | 1,600EGP(約5,188円) | 2,200EGP |
つまり、今から行く方がクフ王の内部まで入る場合、入場料だけで合計2,200EGPかかる計算になります(大人料金・2026年9月時点)。2024年11月の金額は後日カード明細で確認したもので、明細には「E-FINANCE」と表示されていました。
⚠️ 料金は変わりやすいので必ず公式確認を
学生料金は有効な学生証の提示が必要で、年齢は24歳以下と案内されています。また6歳未満は無料とされています(いずれも記事更新時点の公式サイトの案内)。
エジプトの入場料は値上がりの頻度が高いので、訪問前に必ずエジプト観光考古省の公式サイトで最新の金額をご確認ください。
ちなみに、私が訪れた2024年11月は入場料の支払いはカード払いでした。事前に公式サイトでオンライン購入しておけば、当日の支払いで迷うこともありません。海外でのカード利用については海外旅行のクレジットカードはこの2枚でOK、現地通貨の用意はエポスカード海外キャッシング完全ガイドにまとめています。
📢 【重要】2025年に入口と移動ルールが変わりました
この記事に出てくる入口・ルートは2024年11月時点のものです。その後2025年に大規模な再整備があり、メインゲートは新設された「Great Gate」側へ移り、現在はここが主要な入場口となっています。
あわせて一般車両の遺跡エリア内への乗り入れが制限され、現在は駐車場からシャトルバスや徒歩で各ピラミッドへ向かう運用になっています(記事更新時点・2026年9月確認)。
つまり「車を降りたらすぐピラミッド」という以前の感覚は通用しないということ。運用は今後も変わる可能性があるので、行き方と所要時間の見積もりだけは出発前にアップデートしておいてください。
詳しくは → ギザのピラミッド観光完全ガイド|入場料・チケット・回り方・早朝がおすすめな理由
📍 ピラミッド・ビジターセンター(Great Gate)をGoogleマップで見る
なお、チケット手配から送迎・ガイドまでまとめてお任せしたい場合は、現地ツアーを使うのも手です。
→ ギザのピラミッド発着ツアーを探す(GetYourGuide)
📍 ここから先は、2024年11月の訪問記です。現在の入口・場内の移動方法とは異なる部分があるのでご注意ください。
早朝ということもあり、観光客はまだ少なめ。静かな空気の中、ゆっくりと歩き始めます。

スフィンクスとピラミッドが、目の前に
歩みを進めるにつれて、スフィンクスが徐々に近づいてきます。テレビや本で何度も見てきた「あのスフィンクス」が、今まさに目の前にある——。その瞬間、時間が止まったような感覚になりました。何千年ものあいだ、この場所に在り続けてきた存在。その圧倒的なスケールと静けさに、言葉を失います。

さらに進むと、今度は巨大なピラミッドが視界いっぱいに迫ってきます。テレビで見ていた光景が、現実として目の前にある。それだけで、言葉にならない感覚に包まれました。

💡 豆知識:クフ王のピラミッドのスケール
クフ王のピラミッドは紀元前26世紀ごろ(約4,500年前)に造られたとされ、もとの高さは約146.6m。現在は頂上部が失われて約138.8mほどですが、それでも3,800年以上にわたって「世界一高い建造物」だったとされています。底辺は一辺約230m、積まれた石は推定約230万個。実際に目の前に立つと、この数字が決して大げさではないことを実感します。
歴史に触れる、静かな時間
驚いたのは、ピラミッドを構成する石に実際に触れられることです。現在は保護のため登ることは禁止されていますが、私が訪れた2024年11月には、最下段の石に手で触れることができました。数千年前に積み上げられた石の感触。ゴツゴツとした質感から、長い時間の重みが伝わってくるようでした。

一方で、一部には落書きのような跡も残っており、人類の遺産を守る意識の大切さも感じました。

また、早朝だったためか、入場直後は客引きに声をかけられることもなく静かに観光できました。しかし、時間が経つにつれて観光バスが次々と到着し、エリア全体が一気に活気づいて(騒がしくなって)いきます。改めて、早起きの大きなメリットを肌で実感した瞬間でした。
クフ王のピラミッドへ接近
人混みを避けながら、今回の目的地であるクフ王のピラミッドへ向かいます。入口はやや高い位置にあり、整備された足場を登っていきます。途中で振り返ると、眼下には観光エリアとバスの列、そしてギザの街並みが広がっていました。この高さだけでも、ピラミッドのスケールの大きさを実感できます。

💡 クフ王内部のチケットは売り切れることがあるようです
クフ王ピラミッドの内部は入場できる人数が制限されているとされ、混雑期には売り切れる可能性があります。「内部に絶対入りたい」という方は、当日現地で判断するより、公式サイトから事前にチケットを確保しておくほうが安心だと思います。
ちなみに定員については「1日150人」「午前150人・午後150人」といった情報が出回っていますが、2026年9月時点で私が確認できた公式ページでは、具体的な定員数までは確認できませんでした。情報が錯綜しているので、数字は参考程度に見ておくのがよさそうです。
ちょっとしたカルチャーギャップも
クフ王のピラミッド内部へ入場しようとした時のことです。受付でチケットのQRコードをスキャンしてもらっている最中、横からスッと前に出て通り抜けていこうとする人たちがいました。伝統的な服装を身にまとっていたので、おそらく現地の方だと思われます。
日本のように「きっちり列に並ぶ」という感覚とは少し違う場面もあるようです。空港のチェックインや観光地の入口でも、前の人との間に少しスペースが空くと自然とその隙間に入ってくる場面を何度か見かけました。
悪気があるというよりは、私には「列の隙間に入ること」への抵抗が日本より少ないように感じられました。最初は戸惑いましたが、「こういうこともあるんだ」とあらかじめ受け止めておくことで、無用なストレスを感じずに過ごせました。これから行かれる方も、事前に知っておくだけで気持ちはかなり楽になるはずです。
ちなみに、私の横を通り抜けようとしたその人たちは、一旦はスキャン担当の係員に止められたものの、なぜかそのまま先にチケットをスキャンしてもらい、私より先に中へと入っていきました。
「郷に入っては郷に従え」とは言いますが、そのあまりに自由な振る舞いには、苦笑いするしかありませんでした。
こうした「日本との感覚の違い」や客引きの実態については、エジプトの治安は危険?一人旅で感じたリアルと注意点まとめにもう少し詳しく書いています。

クフ王ピラミッド内部のルート|どこをどう歩く?
体験を読む前に、内部がどういう順番で進む構造になっているのかをざっくり把握しておくと、イメージがつかみやすいと思います。
🗺️ クフ王ピラミッド内部のルート
現在の入口(やや高い位置)
↓
狭い上り通路(中腰・最大の難所)
↓
大回廊(一気に天井が高くなる)
↓
王の間へ続く短く低い通路
↓
王の間(ゴール)
↓
同じルートを戻って地上へ
行きも帰りも同じ道を通ります。別ルートで出られるわけではありません。
| ステップ | 場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| ① | 入口 | やや高い位置にある。9世紀に掘られたとされるトンネルが入口になっている |
| ② | 狭い通路(最大の難所) | 幅約1m・高さ1.2〜1.3m。中腰で進む。上り下り共用 |
| ③ | 大回廊 | 高さ約8.6m・長さ約47m・傾斜は約26度。一気に視界が開ける |
| ④ | 王の間(ゴール) | 約10.5m×5.2m・高さ約5.8m。花崗岩製の石棺がある |
想像以上に過酷な通路
入口から少し進むと、天井が低く中腰でしか進めない狭い通路に入ります。幅は約1m・高さは1.2〜1.3mほどしかなく、普通に立って歩くことはできず、腰をかがめた姿勢がずっと続きます。
しかもこの通路は上る人と下りてくる人が同じ場所ですれ違う構造で、場所や人によっては肩がぶつかることもあるレベルの狭さです。空気もこもりやすく、じわじわと息苦しさを感じます。

そんな中、不運にも列の動きが突然止まってしまいました。前後を人で塞がれた状態で、中腰のまま立ち止まらなければなりません。
狭い通路で身動きが取れず、「もう無理」と思っても引き返すことすらできない状況。体感で数分ほどでしたが、閉所が得意ではない私にとってはかなりきつい時間でした。閉所が苦手な方や、狭い場所・暗い場所に強い不安がある方は、内部の見学を慎重に検討することをお勧めします。

💡 頭上と足元に注意
天井が低い区間が続くので、頭上を意識しながら進むと安心です。足元には木の板が敷かれていますが、場所によっては滑りやすいので、歩きやすく滑りにくいスニーカーをおすすめします。
しばらくすると、後方から「Go! Go!」と急かす声が響き始めました。その焦燥感に押されるように、前方にいた人たちが、立ち止まっている人を強引に追い越して進んでいきます。
私も流れに乗って進むと、通路の途中で、座り込んで動けなくなっている年配の男性の姿が見えました。私からは原因までは分かりませんでしたが、意識ははっきりしていて会話もできている様子でした。
その男性に話しかけている男性が2人おり、計3名が狭い通路をふさいでいたため、上り下りともに一時的に動けない状態になっていました。内部の環境を考えると、体調に不安がある場合は無理をしない判断も大切です。
圧迫感の先にあった「大回廊」の衝撃
狭くて圧迫感のある通路を抜けた先にあったのは、それまでとはまったく別物の空間でした。目の前に現れたのは、高さ約8.6m・長さ約47mの「大回廊」と呼ばれる巨大な通路。
あの窮屈な通路から一転して視界が一気に開けたことで、思わず「ここ、本当にピラミッドの中なのか?」と疑ってしまうほどのギャップに驚かされます。

💡 豆知識:大回廊は何のための空間?
大回廊の役割については諸説ありますが、その一つに「王の間を封じるための花崗岩製の栓石を配置しておくための空間だった」という説があります。あの急な傾斜や独特の構造にも、何かしら意味があったのかもしれません。
ただ、その開放感に浸る間もなく、すぐに次の試練が待っていました。目の前に広がっていたのは想像以上に急な上り坂です。足元には木の板が敷かれているものの場所によっては滑りやすく、気を抜くと足を取られそうになる場面もありました。傾斜のある上りが続くため、徐々に体力は削られていきます。気づけば息も上がり、汗もじんわりとかいていました。
内部の暑さについては、11月に訪れたこともあり少し暑いと感じる程度で、想像していたほどの過酷さではありませんでした。「暑くて耐えられない」というほどではありませんでしたが、中腰姿勢と上り坂が重なって汗はかきました。
ただ、真夏は外気温も高く、体力的な負担が大きくなる可能性があります。空気がこもって感じられる狭い空間で体を動かし続けることを考えると、季節によって体感の負担は変わりそうなので、訪れる時期は重要なポイントかもしれません。
それでも足を止めて周囲を見渡してみると、巨大な石で構成されたこの空間のスケールに圧倒されます。「一体どうやって造ったのか」という純粋な疑問と驚きが込み上げてきました。
💡 豆知識:じつはまだ「見つかっていない空間」がある
2017年、宇宙線ミューオンを使った調査(ScanPyramids)によって、大回廊の上に長さ30m以上の巨大な空洞が見つかったと報告されました。さらに2023年には、北面の入口付近に長さ約9mの未知の通路が報告されています。どちらも用途はわかっていないようです。
4,500年前の建造物に、いまだに「中に何があるかわからない空間」が残っている——そう思いながら大回廊を歩くと、しんどさより好奇心のほうが勝ってきます。
やがて、長い上りを抜けた先に「王の間」へと続く入口が見えてきました。
王の間へと続く入口はかなり狭いです。

王の間はどんな空間だったのか
長い上りを抜けた先にあったのが、ピラミッド内部の最深部ともいえる「王の間」です。広さは約10.5m×5.2m・高さ約5.8mで、それまでの狭い通路とはまったく異なる広がりのある空間でした。

ここで正直にお伝えしておくと、王の間に有名な壁画や財宝が展示されているわけではありません。赤色花崗岩が隙間なく積まれた、装飾のほとんどない石の空間で、中央に花崗岩製の石棺が置かれているだけです。
ただ、だからこそ空間そのもののスケールと静けさが強く印象に残りました。「何かを見に行く」というより、「4,500年前の石組みの中に立つ」こと自体が目的の場所だと思います。

外から見上げていた巨大なピラミッドの「内部の最深部」に、今自分が立っている——。そう実感した瞬間、じわじわと達成感が込み上げてきました。
💡 「女王の間」には入れるの?
クフ王のピラミッドには王の間のほかに「女王の間」と呼ばれる部屋や地下の部屋もありますが、これらは通常の一般公開ルートには含まれていません。見学できるのは基本的に王の間までです。
満足感に包まれながら来た道を戻りますが、帰り道も決して楽ではありませんでした。下りとはいえ傾斜はそれなりにあり、上ってくる人とのすれ違いもあります。時間が経っていたこともあり行きよりも人が増えていて、最後まで気が抜けませんでした。
ピラミッドの外に出た瞬間の強烈な開放感は今でも忘れられません。

1,500EGP払って何が見られる?
「決して安くない金額を払う価値があるのか」は、いちばん気になるところだと思います。実際に見られるものを、正直に整理しておきます。
| 見られるもの | 内容 |
|---|---|
| 狭い上り通路 | 幅約1m・高さ1.2〜1.3m。中腰で進む区間 |
| 大回廊 | 高さ約8.6m・長さ約47m。内部で一番の見どころ |
| 王の間 | 赤色花崗岩で囲まれた約10.5m×5.2mの部屋 |
| 石棺 | 王の間の中央に残っています |
| 壁画 | ありません |
| 財宝・ミイラ | ありません |
つまりここは「豪華な装飾を見る場所」ではなく、「ピラミッドそのものの内部構造を体験する場所」です。壁画や色鮮やかな装飾を期待している方は、王家の谷のほうが確実に満足できると思います。
クフ王ピラミッド内部の所要時間はどれくらい?
私の場合、入口から王の間まで進んで戻ってくるまで、内部にいたのは約25分でした。早朝の空いている時間帯だったので、比較的スムーズに進めたほうだと思います。
ただし混雑状況や通路の滞留によって変わるので、予定には30〜45分ほどの余裕を見ておくと安心です。ポイントは「自分のペースで進めるとは限らない」こと。前後がつかえると強制的に止まるので、時間に余裕のないスケジュールは避けたほうが無難です。
| 項目 | 時間の目安 |
|---|---|
| クフ王ピラミッド内部(往復) | 約25分(筆者実測)/予定は30〜45分確保 |
| クフ王ピラミッドの外観・周辺散策 | 30〜60分ほど |
| ゲートからの移動・シャトル待ち | 2025年の再整備以降は余裕を持って |
ギザ全体で何時間見ておけばいいかは、ギザのピラミッド観光完全ガイドでモデルコースごとにまとめています。

結論:クフ王ピラミッド内部は入るべきか?
実際に体験してみて、「クフ王ピラミッドの内部はきついのか?」という疑問にははっきり答えられます。きついのは本当です。そのうえで、入るかどうかは人によって答えが変わると思います。
内部に入ったほうが楽しめそうな人
- 古代遺跡や建築構造そのものに興味がある
- 大回廊や王の間を自分の目で見てみたい
- 閉所はそこまで苦手ではない
- 中腰姿勢や上り坂が体力的に問題ない
- 1,500EGPを「体験代」として許容できる
無理に入らなくてもいいと思う人
- 閉所がかなり苦手・暗い場所に強い不安がある
- 膝や腰に不安がある・中腰姿勢がつらい
- ピラミッドは外観を見られれば満足
- 1,500EGPを高いと感じる・予算を抑えたい
- ギザ観光に使える時間が少ない
👆 ここで大事なのは、「入らない=ギザ観光を損している」わけではないということです。無理に内部へ入らなくても、外観だけでピラミッドそのものの迫力は十分に味わえます。私も外で石に触れたときの感動は、内部に負けないくらい大きかったです。
そのうえで私自身の結論を書くと、1,500EGPを払ってでも入ってよかった体験でした(私が払ったのは900EGPですが、今の金額でも入ると思います)。実際に自分の足で内部を歩き、数千年前に造られた空間の中に立つという体験は、外から眺めるだけでは決して味わえないものでした。
今後、保存状態や安全面などを理由に見学ルールが変わる可能性もあります。内部に興味があるなら、検討してみる価値はあると思います。
ちなみに、この日はこのあとメンカウラー王のピラミッド内部にも入りました。こちらは地下へ潜っていく構造で、クフ王とはまったく違う体験でした。料金も安いので、体力に不安がある方はこちらから試すのもありだと思います。
→ 【エジプト旅行㊱】カフラー王・メンカウラー王のピラミッドへ|三大ピラミッド制覇と地下迷宮の体験記
💡 豆知識:今の入口は「本来の入口」ではない
じつは現在観光客が出入りしている入口は、建造当時の入口ではありません。9世紀初頭、アッバース朝のカリフ・アル・マムーンがピラミッド内部へ入るために掘らせたとされるトンネルが、そのまま今の観光入口として使われています。本来の入口はこれより上の別の位置にあります。
約1,200年前に掘られた穴をくぐって最深部まで歩いていると思うと、なんとも不思議な気持ちになりました。

持ち物・注意点まとめ(これだけは知っておきたい)
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| ① 水を持っていくと安心 | 私は通常サイズのペットボトルを持って入りました。体力を消耗するのでこまめな水分補給を |
| ② 動きやすい服装&スニーカー | 中腰で進む場面や傾斜のある通路があります。歩きやすく滑りにくい靴がおすすめ |
| ③ 荷物はできるだけ軽く | 通路が狭く大きな荷物はかなり邪魔になります。両手が空くスタイルで |
| ④ 体調が少しでも不安なら無理しない | 途中で引き返しづらい構造です。暑さ・閉所・人混みが重なるため無理は禁物 |
| ⑤ できるだけ早い時間帯に行く | 時間が遅くなるほど混雑が増します。早朝入場が圧倒的に快適です |
| ⑥ スマホの充電を確保しておく | チケットのQRコード表示に使うので、モバイルバッテリーがあると安心です |
💡 内部に入る前に知っておきたいこと
- 写真:私が訪問した2024年11月にはスマホでの撮影ができました。現在の公式案内でも「携帯電話での撮影は無料」とされています。ただし撮影ルールは変更される可能性があり、カメラの持ち込みや動画・フラッシュについては制限があるという現地情報もあるため、訪問時の現地案内に従ってください。
- トイレ:ピラミッド内部にトイレはありません。入場前に必ず済ませておきましょう。
- 水:狭い通路では飲むのは難しいですが、大回廊や王の間のような広い場所では中でも水分補給ができました。
- 支払い:私が訪れた2024年11月はカード払いでした。一方でチップや飲み物には現金が要るので、少額紙幣は別途あると安心です。
持ち物全般はエジプト旅行の持ち物ガイド、気候や服装など旅の前提はエジプト旅行の基本情報まとめもあわせてどうぞ。
クフ王のピラミッド内部という、人生でなかなか経験できない場所を歩き切った達成感を胸に、再び地上へ。眩しい太陽と乾いた砂漠の空気が、あの圧迫感とは正反対の解放感を運んできました。正直少しきつかったですが、それでも「来てよかった」と思える体験でした。

よくある質問(FAQ)
Q. クフ王ピラミッドの内部は本当にきついですか?
A. きついです。幅約1m・高さ1.2〜1.3mの通路を中腰で進む区間があり、そのあと急な上り坂が続きます。ただ「登山レベルにきつい」というより、「窮屈な姿勢が続くのがしんどい」という種類のきつさでした。
Q. 内部の所要時間はどれくらいですか?
A. 私は往復で約25分でした。混雑状況によって変わるので、予定には30〜45分ほど見ておくと安心です。
Q. 閉所恐怖症でも入れますか?
A. 強い閉所恐怖がある方にはおすすめしません。列が止まると前後を人で塞がれ、引き返すこともできない状況になります。無理に内部へ入らなくても、外観だけでピラミッドの迫力は十分に味わえます。
Q. 内部には何がありますか?
A. 大回廊と王の間、そして王の間に残る花崗岩製の石棺です。壁画や財宝はありません。装飾を楽しむ場所というより、内部構造そのものを体験する場所です。
Q. 内部で写真は撮れますか?
A. 私が訪れた2024年11月はスマホで撮影できました。公式案内でも携帯電話での撮影は無料とされています。ただしルールは変わる可能性があるので、現地の案内に従ってください。
Q. クフ王内部のチケットは当日でも買えますか?
A. 買えるようですが、内部は入場人数が制限されているとされ、混雑期には売り切れる可能性があります。確実に入りたいなら事前のオンライン購入がおすすめです。
Q. 入場料はいくらですか?
A. 2026年9月時点の公式情報では、ピラミッドエリア入場料が大人700EGP、クフ王内部が別途1,500EGPで、合計2,200EGPです(学生はいずれも半額)。私が訪れた2024年11月は内部が900EGPでした。
Q. 女王の間や地下の部屋にも入れますか?
A. これらは通常の一般公開ルートには含まれていません。見学できるのは基本的に王の間までです。
Q. クフ王とメンカウラー王、どちらの内部がおすすめですか?
A. スケール重視ならクフ王、費用と体力を抑えたいならメンカウラー王です。私は両方入りましたが、構造がまったく違うので飽きませんでした。比較はギザのピラミッド観光完全ガイドにまとめています。
Q. 小さな子どもや高齢の家族と一緒に入れますか?
A. 構造的にかなり負担が大きく、途中で引き返しづらいので慎重に判断してください。実際に通路の途中で動けなくなっている方も見かけました。
今回訪れた場所一覧
| スポット | ひとこと | マップ |
|---|---|---|
| クフ王のピラミッド | 内部見学は別チケット。朝イチが圧倒的に快適 | 地図を見る |
| 大スフィンクス | ゲートから歩いてすぐ。正面と横で表情が違います | 地図を見る |
| ピラミッズ・ビュー・イン | 部屋と屋上からピラミッドが見える宿。朝食が贅沢 | 地図を見る |
| ピラミッド・ビジターセンター(Great Gate) | 2025年以降のメインゲート。ここからシャトルバス | 地図を見る |
まだまだギザ観光は続きます。次は隣にそびえ立つカフラー王のピラミッドの近くまで歩いてみることにしました。
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💳 エジプト旅行で使ったカード・現地ツアーについて
ピラミッドの入場料をはじめ、エジプトでは支払いがカード中心の場面が多くありました。私が使っているエポスカードは年会費無料で海外旅行保険付きで海外旅行に持って行くカードとしておすすめです。
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現地での移動や手配に少しでも不安を感じる方は、日本発着の航空券から宿泊、現地のガイドまでがすべてセットになったパッケージツアーを利用するのも選択肢のひとつです。ゲートの変更や移動ルールが変わりやすい今のギザでは、手配ごとを任せられる安心感は大きいと思います。
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