※この記事は連載『不安だらけのエジプトひとり旅』の第㉕話です。
前回の記事は↓
【エジプト旅行㉔】エジプト名物ハト料理「ハマーム・マフシー」を実食!ルクソールの人気レストラン
カルナック神殿観光でたっぷり歩いた午後のあと、一度ホテルに戻って心地よい眠りにつきました。目が覚めると、窓の外はすっかりマジックアワー。「さて、どうしようかな」と思いながら、滞在中すっかり気に入ってしまったルクソールの夜散歩へ、3回目となる外出に出かけることにしました。今回はナイル川沿いではなく、地元の店が並ぶ賑やかな通りの方へ足を向けてみます。
宝石箱のような香水瓶ショップ
歩いていると、ふと目に飛び込んできたのが、色鮮やかな光を放つショーウィンドウ。エジプトでは香水瓶や香油が定番のお土産として人気らしく、そこには専門店が軒を連ねていました。

繊細なガラス細工に金色の装飾。まるで宝石箱をひっくり返したかのように、大小さまざまな形の瓶が並んでいる様子は、見ているだけでもうっとりしてしまいます。旅の思い出にひとつ、お気に入りを探すのも楽しそうです。
エジプトの香水瓶はガラス細工のお土産として人気ですが、中身の品質や価格は店によって差があるとされています。気になる場合は、香りを試させてもらってから選ぶのがおすすめです。

夜のルクソールの街は、昼間とはまた違った表情を見せてくれます。観光客向けの土産物店の灯り、道端で談笑する地元の人たち、そして時折聞こえてくるクラクション。有名な観光地を巡るだけでは味わえない、街に暮らす人たちの空気を感じられるのが、この夜散歩の面白いところです。
ルクソールは遺跡観光のイメージが強いですが、日没後の街歩きも意外な魅力です。私は滞在中に何度か夜散歩をしましたが、ルクソール神殿周辺の観光エリアは夜でも人通りがありました。ただし、深夜や人通りの少ない裏通りは避けたほうが無難です。
▶ エジプトの治安は危険?一人旅で感じたリアルと注意点まとめ
貴重な「酒店」でエジプトビールを調達
エジプトはイスラム教徒が多い国のため、街中で気軽にお酒を買える場所は多くありません。観光客向けのホテルやレストランでは提供されていますが、一般的なスーパーでは扱っていないことが多く、専門の酒店を探す必要があります。
💡 エジプトでお酒を買うには:お酒を扱う店としては「Drinkies(ドリンキーズ)」や「Cheers(チアーズ)」といった代表的な専門チェーンが知られています。観光地や駅の近くにあることが多いとされ、一般的なスーパーやコンビニではほとんど扱っていません。見つからないときは、グーグルマップで「liquor store」と検索すると探しやすいです。見かけたら買っておくと安心です。
散歩の途中で見つけた貴重な酒店に立ち寄り、ホテルで飲むためのエジプトビールを購入しました。派手な看板はなく、控えめな佇まいの店構え。「お酒はあくまで特別なもの」という文化の違いを、さりげなく感じる瞬間でした。
購入したのはエジプトの国産ビール「STELLA(ステラ)」の缶ビール。エジプトの代表的なビールブランドのひとつで、現地では定番の銘柄です。
【豆知識】ステラはエジプトを代表する歴史あるビールブランドで、1897年から造られているとされています。イスラム国家でありながらビール文化が根付いているのは、古代エジプト時代からビールが生活に欠かせない飲み物だったからとも言われています。古代エジプトでは、労働者にビールが配給されていた記録も残っているそうです。現代では非イスラム教徒や観光客向けに流通しており、アルコール度数は約4〜5%と飲みやすいです。

エジプト滞在中に感じた文化の違いは、こちらの記事でもまとめています。
▶ エジプトひとり旅で驚いた13のこと|文化・治安・リアル体験まとめ
絶景の屋上テラスで、ルクソールに乾杯
散歩を終えてホテルに戻り、ルクソール最後の夜を惜しむように屋上テラスへと向かいました。宿泊していたのはQueens Valley Hotel(クイーンズ・バレー・ホテル)。ルクソール神殿やナイル川へのアクセスも良く、何より屋上テラスからの眺めが最高なのです。
この屋上テラスは、朝と夜で景色の表情が変わるのも魅力でした。朝はナイル川と西岸ののどかな眺め、夜はライトアップされた岩山のシルエット。同じ場所なのに、時間帯でまったく違う顔を見せてくれます。
そこには、相変わらずの絶景が広がっていました。ナイル川の向こう側、ライトアップされた岩山が夜の闇に浮かび上がり、昼間とは違う神秘的な姿を見せてくれます。

屋上には心地よい夜風が吹き抜け、昼間の暑さが嘘のように感じられます。静かなナイル川の流れと、遠くに見えるライトアップされた遺跡のシルエット。ルクソールは昼の遺跡観光だけでなく、夜の時間もまた特別な魅力がある街だと感じました。
幸い、ホテルの屋上でもお酒が販売されていたので、冷えたエジプトビール「SAKARA(サカラ)」の瓶ビールを購入。
【豆知識】サカラ(SAKARA)も、ステラと同じくエジプトの大手アハラム社が手がける定番ビール。ラベルにピラミッドが描かれているのが特徴です。アルコール度数は4%前後とされ、苦味は控えめで、キンキンに冷やしてゴクゴク飲める軽めのビールです。
ライトアップされた景色を眺めながら、この数日間の思い出にふけります。
「ルクソール、本当にいいところだったな。来てよかった……」
喉を通り抜けるビールの苦味と、目の前に広がる古代の都の夜景。これこそが、一人旅の醍醐味です。

ルクソール滞在を振り返って
ルクソールでの滞在を振り返ると、内容の濃さに改めて驚きます。
- 夜明けのナイルを渡った気球ツアー(中止になったけれど)
- ハトシェプスト女王葬祭殿、王家の谷、メディネト・ハブを巡った西岸ツアー
- 営業時間トラップに引っかかりながらも楽しんだルクソール神殿
- 『地球の歩き方』ドライバーさんとの路上での奇跡の出会い
- カルナック神殿の圧倒的なスケール
- エジプト名物ハト料理「ハマーム・マフシー」との感動の出会い
最初は不安だった一人旅も、現地の人との触れ合いや自分の足で歩いた景色によって、かけがえのない思い出に変わっていました。
正直、ルクソールに来る前は「遺跡ばかりだし、2日もあれば十分かな」と思っていました。ところが実際に来てみると、その予想は完全に裏切られることになります。
ルクソールは遺跡の密度が世界屈指で、「古代エジプトを感じる」という体験においては、カイロやギザにも引けを取らないと思います。欲を言えば、もう1日あってもよかったくらい。ルクソール観光は見どころが多いため、最低でも2泊3日は確保するのがおすすめです。
明日は次の街、アスワンへ
心もお腹も満たされ、ルクソールの夜が更けていきます。明日はルクソールを離れ、さらに南の街アスワンへと向かいます。
移動手段はAgodaで事前にチャーター車を予約済みです。ルクソール〜アスワン間は約215kmで、直行すると約3時間ほど。鉄道やバスという選択肢もありますが、荷物が多かったこともあり、今回はチャーター車を選びました。GetYourGuideやKlookでも現地ツアー付きの移動プランが探せるので、移動と観光をまとめて手配したい方にはそちらも便利です。
ちなみに私は英語が話せませんが、ドライバーさんとのやり取りは翻訳アプリでなんとかなりました。「英語が不安…」という方も、ガイドなしのチャーター移動なら気負わず利用できると思います。各社で価格や内容が異なるので、自分に合うプランを比較してみてください。
→ ルクソール発アスワンへの移動(GetYourGuide)
次はどんな景色が待っているのか、期待を胸に最後の夜を過ごします。こうしてルクソールでの数日間の滞在は、静かな夜とともに幕を閉じました。
ルクソールには多くの見どころがあります。王家の谷やルクソール神殿など、ルクソール観光のまとめはこちらの記事で紹介しています。
→ ルクソール観光まとめ
ルクソールからアスワンへの移動手段(チャーター車・鉄道・バスの比較)はこちらでまとめています。
→ 【エジプト旅行㉖】ルクソール→アスワン移動|鉄道・クルーズ・チャーター車を比較


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