結論から言うと、カイロは「混沌としているけれど、それが面白い」街でした。多少のトラブルは覚悟が必要ですが、それでも行く価値は十分にあります。
観光スポットが非常に多く、「どこに行けばいいの?」と迷う人も多いはずです。実際に数日滞在して感じたことをもとに、このカイロ編の記事をまとめました。
この記事では、そのカイロ編の記事をまとめて、「実際どうだったか」を正直にレビューします。これからカイロ観光を計画している方の参考になれば嬉しいです。
この記事では、私が実際に体験した情報と、調査ベースの情報を混在して紹介しています。
① シタデル・ムハンマド・アリー・モスク
カイロの高台に建つ「シタデル(サラディンの城塞)」は、カイロ市街を見渡せる絶景スポットであり、その中心にそびえるムハンマド・アリー・モスクは圧巻の美しさでした。白い大理石の中庭、ドーム型の礼拝堂内部を埋め尽くすシャンデリアの光……。「こんな場所がエジプトにあるのか」と素直に驚きました。

モスクに入る際は土足厳禁。入り口で靴カバー(約10EGP)を購入するか、靴を脱いで入ります。礼拝堂の中は写真撮影も可能で、どこを切り取っても絵になる空間でした。また、高台からはカイロの街並みとギザのピラミッドを同時に望める展望エリアもあり、天気が良ければ絶景が楽しめます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | カイロ、シタデル内 |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
| 所要時間の目安 | 1〜2時間 |
| 注意点 | モスク内は土足厳禁・靴カバー必要 |
体験記はこちら→【エジプト旅行⑩】カイロ乗り継ぎ7時間!重い荷物を背負って「シタデル」へ / 【エジプト旅行⑪】ムハンマド・アリー・モスク内部と絶景
② エジプト考古学博物館
タハリール広場に面した、1902年から続く老舗の博物館です。外観は「思ったより地味かも……」という第一印象でしたが、中に入ると雰囲気は一変。薄暗い館内に所狭しと並ぶ石像やミイラ、膨大な副葬品の数々に、じわじわと圧倒されていきました。

特に印象的だったのは、カフラー王像の彫刻の精巧さと、ツタンカーメンの黄金のマスクを守る「撮影禁止エリアのカメラマン」という謎のシステム(笑)。展示の多さと情報量に脳がついていかなくなるので、見たいものを事前に絞っておくことをおすすめします。

私が訪れた2024年11月時点では、ツタンカーメンの黄金のマスクはこの博物館に展示されていました。ただし現在は、新設された「大エジプト博物館(GEM)」への移設が進んでおり、訪問時期によって展示内容が異なります。最新情報を事前に確認してから行くことをおすすめします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | タハリール広場前 |
| おすすめ度 | ★★★★☆ |
| 所要時間の目安 | 2〜3時間 |
| 入場料(2024年11月時点) | 外国人450EGP(料金は変動するため要確認) |
| 注意点 | ツタンカーメン展示室は別料金・撮影禁止エリアあり |
完全ガイドはこちら→【エジプト旅行㊵】エジプト考古学博物館レポート|黄金のマスク・カフラー王像・撮影禁止の守護神
③ ハン・ハリーリ市場
カイロ最大の市場(バザール)で、迷路のような路地に土産物屋・香水屋・金細工屋がぎっしり並ぶ場所です。活気がすごい反面、呼び込みと値段交渉のプレッシャーもすごい。「見てるだけ!」が通じない場所でもあります(笑)。

私が実際に購入したのは香水瓶。値段交渉を経て、最終的にはそれなりの価格で落ち着きました。値段交渉が苦手な方は、ハン・ハリーリ内にある定価販売の店「ジョルディ(Jordy)」を使うのも手です。交渉なしで買えるので精神的にかなり楽でした。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | イスラミック・カイロ地区 |
| おすすめ度 | ★★★★☆ |
| 所要時間の目安 | 1〜2時間 |
| 注意点 | 値段交渉が基本・呼び込みに注意。定価販売の「ジョルディ」もあり |
体験記はこちら→【エジプト旅行㊷】ハン・ハリーリ市場を散策|定価のジョルディ&香水瓶の値段交渉体験
④ コシャリ・アブ・タレク(Koshary Abou Tarek)
エジプトの国民食「コシャリ」を食べるなら、カイロのダウンタウンにあるこの店が有名です。米、マカロニ、レンズ豆、細切れのパスタを混ぜ合わせ、その上にトマトソースとカリカリのフライドオニオンをどっさりかけた、まさに炭水化物の爆弾のような一皿です。

今回訪れたのは、カイロのダウンタウンでも特に有名な老舗店。 店内は数フロアに分かれているのですが、どこもかしこも地元の人で超満員!熱気と活気がものすごいです。最初は注文システムが分からずオロオロしましたが、周囲の動きを観察しつつ、なんとか念願のコシャリにありつくことができました。

気になるお味はというと……正直に申し上げます。 **「見た目から想像した、まさにその通りの味」**でした(笑)。
炭水化物のパレードに、酸味のあるトマトソースと香ばしい玉ねぎ。 「一口食べたら世界が変わる!」というような劇的な驚きはありませんでしたが、逆に言えば期待を裏切らない、どこか懐かしく安心する味。食べているうちに何かが覚醒するような不思議な感覚も特にありませんでしたが、これぞエジプトの日常なんだなとしみじみ感じます。
お会計は2024年11月時点で、コシャリが60EGP、ボトルの水が10EGPで合計70EGPほど。 日本円に換算しても驚くほど安く、まさに「庶民の味方」な一食でした。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | カイロ・ダウンタウン |
| おすすめ度 | ★★★★☆ |
| 値段目安 | 70EGP前後(2024年11月時点) |
| 注意点 | 時間帯によりかなり混雑します。なお、店員さんによる席への案内などは基本的にありませんでした |
体験記はこちら→【エジプト旅行㊸】夜のカイロへ|コシャリ・アブ・タレクの混沌とスティーブ・ジョブズとの攻防
⑤ カイロ郊外のピラミッド群(ダハシュール・サッカラ)
ギザのピラミッドが有名すぎて影に隠れがちですが、カイロ郊外にはダハシュールとサッカラという、もうひとつのピラミッドゾーンがあります。観光客が少なく、ギザとは違う「静かな遺跡体験」ができるのが特徴です。

ダハシュールでは、赤いピラミッドと屈折ピラミッドの2基を見学しました。どちらも内部に入ることができ、急勾配の通路を這うように進む体験は、ギザでは味わえない種類の興奮でした。特に屈折ピラミッドは外装の化粧石が広範囲に残っており、保存状態の良さという点では他のピラミッドとは別格です。

サッカラでは、現存する最古級の大規模ピラミッドとされる「階段ピラミッド」を見学。内部見学には別チケットが必要(事前に知らず焦りました)。セルダブの覗き穴から4,600年前のジェセル王像と目が合った瞬間は、旅のハイライトのひとつになりました。

| 項目 | ダハシュール | サッカラ |
|---|---|---|
| おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 混雑度 | 低い | 低い |
| 入場料目安(2024年11月時点) | 要確認 | 600EGP(イムホテプ博物館込み) |
| 所要時間の目安 | 2〜3時間 | 2〜3時間 |
| 注意点 | 内部入場は体力勝負 | 階段ピラミッド内部は別チケット |
詳しくはこちら↓
→ 【エジプト旅行㊺】屈折ピラミッド内部体験・メンフィス野外博物館
→ 【エジプト旅行㊻】サッカラ階段ピラミッド・タクシー交渉バトル
ダハシュール・サッカラへのアクセスはタクシー交渉が必要で、初めての方には少しハードルが高いのも事実です。移動や交渉が不安な方は、カイロ発の現地ツアーを利用すると料金が事前確定で安心です。
▶ カイロツアーを比較する。
各サイトで料金や内容が異なるため、複数チェックするのがおすすめです。
KKdayでツアーを見る / GetYourGuideで探す / Trip.comで検索
⑥ 大エジプト博物館(GEM)※私は未訪問
私がエジプトを訪れた2024年11月時点では、まだ試験的な一部オープンの段階でした。その後、正式オープンに向けて段階的に公開が進められているようです。今後カイロを訪れるなら、ぜひ押さえておきたいスポットです。
ギザのピラミッドのすぐ近くに位置するこの博物館は、一つの文明を扱う博物館としては世界最大級の規模とされています。目玉はツタンカーメン王の副葬品約5,400点が一堂に公開されていること。これまでエジプト考古学博物館に分散していたコレクションが、初めてまとまって展示されているようです。また建設には日本が費用・技術の両面で大きく貢献しており、入口には日本語の銘板があるとのことです。
以下の情報は調査ベースです。入場料・チケット購入方法は頻繁に変更されるため、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | ギザ(ピラミッドエリア隣接) |
| 正式開館 | 2025年11月1日 |
| 入場料目安 | 外国人1,200〜1,270EGP前後(時期により変動・要確認) |
| チケット | 公式サイトでのオンライン事前予約制(時間枠指定) |
| 所要時間の目安 | 3時間以上 |
| 注意点 | 窓口当日販売なし・JCBカード不可の場合あり |
⑦ ギザのピラミッド・スフィンクス
言わずと知れたエジプト最大の見どころです。詳しくはギザ編のまとめ記事に書いていますので、そちらをご覧ください。

一言だけ言うと、「想像の10倍デカかった」。写真や映像では伝わらない圧力があります。カイロに来たなら、絶対に行ってください。

完全ガイドはこちら→ギザのピラミッド観光完全ガイド|入場料・チケット・回り方・早朝がおすすめな理由
カイロ観光、全体を通して感じたこと
カイロは「良くも悪くも想像を裏切ってくる」街でした。遺跡・博物館・市場・グルメ・深夜の喧騒……と、観光の密度が非常に高く、1日ではとても回りきれません。
移動はUberが便利で、安全・安価に使えました。治安については大通りを歩く分には問題を感じませんでしたが、路地裏や夜の一人歩きは注意が必要です。トラブルに巻き込まれることもありましたが(お土産屋の押し売り・タクシー交渉など)、それも含めてカイロの「旅らしさ」でした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| おすすめ滞在日数 | 最低2日(朝からフルに動く場合)・余裕を持つなら3日以上。渋滞が激しいため、移動時間を考慮してスケジュールに余裕を持つのが重要 |
| 移動手段 | Uberが便利 |
| 治安 | 大通りは比較的安全・路地裏・深夜の一人歩きは注意 |
| 両替・キャッシング | ATMでのキャッシングが便利(カード要確認) |
| 物価 | 遺跡入場料は外国人価格が高め・食事は安い |
カイロ観光モデルコース
【2日間コース】ハードスケジュール版
朝から動ける体力がある方向けのコースです。主要スポットを2日でぎゅっと詰め込みます。
| 1日目(ギザ・郊外) | 2日目(カイロ市内) | |
|---|---|---|
| 午前 | ギザのピラミッド・スフィンクス(早朝入場推奨) | シタデル・ムハンマド・アリー・モスク |
| 午後 | ダハシュール(赤いピラミッド・屈折ピラミッド)※余裕があれば | エジプト考古学博物館 |
| 夜 | 早めに休む(翌日に備えて) | ハン・ハリーリ市場 → コシャリ・アブ・タレク |
ダハシュール・サッカラを両方回りたい場合は、2日間では時間が足りません。どちらか一方に絞るか、3日以上の滞在をおすすめします。
【3日間コース】余裕を持って回るなら
郊外のピラミッド群もしっかり回りたい方はこちらのコースがおすすめです。
| 1日目(ギザ) | 2日目(カイロ市内) | 3日目(郊外ピラミッド) | |
|---|---|---|---|
| 午前 | ギザのピラミッド・スフィンクス(早朝入場推奨) | シタデル・ムハンマド・アリー・モスク | ダハシュール(赤いピラミッド・屈折ピラミッド) |
| 午後 | ギザをじっくり散策・大エジプト博物館(GEM)も近い | エジプト考古学博物館 | サッカラ(階段ピラミッド)・メンフィス野外博物館 |
| 夜 | 早めに休む | ハン・ハリーリ市場 → コシャリ・アブ・タレク | カイロの街を自由に散策 |
郊外ピラミッド(ダハシュール・サッカラ)への移動はUberかタクシーが必要です。交渉が不安な方は現地ツアーの利用がおすすめです。
現地ツアーは↓
GetYourGuideで探す / KKdayでツアーを見る / Trip.comで検索
各サイトで料金や内容が異なるため、複数チェックするのがおすすめです。
カイロ観光 よくある質問
Q. カイロ観光に何日必要ですか?
最低2日あれば主要スポット(ギザ・博物館・ハン・ハリーリ)は回れます。ダハシュールやサッカラまで回るなら3日以上が理想です。カイロの渋滞は想像以上に時間を消耗するので、スケジュールには余裕を持つのが鉄則です。
Q. ピラミッドはカイロ市内から行けますか?
はい、行けます。ギザのピラミッドはカイロ市内からUberで30分〜1時間程度(渋滞次第)です。ダハシュールやサッカラはさらに南に位置し、移動に1時間前後かかります。
Q. カイロの移動手段は何がおすすめですか?
Uberが断然おすすめです。料金が事前に確認でき、値段交渉が不要で、行き先をアプリで指定できるのでストレスがありません。流しのタクシーは交渉が必要で、ぼったくりのリスクもあります。カイロ滞在中はUberアプリを必ず入れておきましょう。
Q. カイロの治安は大丈夫ですか?
大通りを歩く分には、夜でも比較的安全に感じました。イスラム教圏のため酔っ払いが少なく、深夜でも家族連れが街に出ているような夜型の文化があります。ただし路地裏は暗く、車の横断には注意が必要です。貴重品管理とぼったくりへの警戒は常に必要です。
Q. カイロ観光でおすすめの食事は?
エジプトの国民食「コシャリ」は外せません。米・マカロニ・レンズ豆を重ねたボリューム満点の一品で、カイロのダウンタウンにある「コシャリ・アブ・タレク」が有名です。またエジプト産の「SAKARAビール」や「STELLA」を試してみてください。
Q. カイロ観光は個人手配とツアーどちらがいいですか?
ある程度の海外旅行経験があれば個人手配で十分楽しめます。Uberとオンラインチケットがあればギザもカイロもスムーズに動けます。一方、タクシー交渉や値段交渉が苦手な方、郊外のピラミッド群を効率よく回りたい方にはツアーのほうがストレスなく楽しめます。
▶ KKdayでツアーを見る / GetYourGuideで探す / Trip.comで検索
宿泊エリアについて:私はダウンタウンの窓のないホテルに泊まりましたが、外の騒音が全く聞こえず、深夜まで活気がある街の中でぐっすり眠れたのは意外なメリットでした。賑やかな雰囲気が好きならダウンタウン、遺跡に近い落ち着いた環境を求めるならギザ周辺と、目的に合わせて選ぶのが正解だと思います。
カイロは決して「快適な観光地」ではありませんが、それ以上に「記憶に残る街」でした。混沌とエネルギーと歴史が渦を巻いている、そんな場所です。
カイロはこんな人におすすめ
遺跡や歴史が好きな人には間違いなくおすすめです。タクシー交渉や押し売りなど、多少のトラブルは覚悟しておいたほうがいいですが、それすら「旅の一部」として楽しめる人なら、カイロはとびきり面白い街になります。逆に、快適さや安心感を最優先したい旅行スタイルの方には、ツアー利用を強くおすすめします。
これからカイロ旅行を計画している方は、ぜひ各詳細記事もあわせてチェックしてみてください。
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→【エジプト旅行㊷】ハン・ハリーリ市場を散策|定価のジョルディ&香水瓶の値段交渉体験
→【エジプト旅行㊸】夜のカイロへ|コシャリ・アブ・タレクの混沌とスティーブ・ジョブズとの攻防
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→【エジプト旅行㊺】屈折ピラミッド内部体験・謎の果物プレゼント・メンフィス野外博物館レポート


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