エジプトを離れ、次なる舞台は「世界一」の街ドバイへ
エジプトでの9泊にわたる旅を終え、いよいよ帰国の途につきます。まずはカイロからエティハド航空に乗り、乗り継ぎ地であるアブダビへ。

離陸する機体の窓から、名残惜しいエジプトの風景を眺めながらいただく機内食は、どこか切なくも格別の味でした。


アブダビ空港に到着したのは19時頃。次の便は、翌日の14:35発タイ・バンコク行き。アブダビで一晩過ごすことになります。
「空港近くで大人しく寝ていようか……」そんな考えもよぎりましたが、せっかくUAEに来たのなら、どうしても見ておきたい場所がありました。
ドバイにそびえ立つ、全高828m・地上163階建ての世界一高い超高層ビル——それが、ブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa)です。
ブルジュ・ハリファとは?

ブルジュ・ハリファは、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに建つ、現在も世界一の高さを誇る超高層ビルです。2004年に着工し、2010年に完成。総工費は約15億ドルとされています。ドバイ観光の定番スポットとして、世界中から多くの観光客が訪れています。
高さ828m・地上163階建て。東京スカイツリー(634m)よりも約200m高く、エンパイアステートビル(381m)のほぼ2倍以上の高さです。
内部にはアルマーニホテル・高級レジデンス・オフィス・レストラン・展望台などが入る、まさに「垂直の都市」とも呼べる巨大複合施設です。展望台は一般観光客向けに3つのプランが用意されています。
| チケット名(2024年11月当時) | フロア | 高さ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| At the Top | 124階・125階 | 約452〜456m | 屋外テラスあり。最もスタンダードなプラン |
| At the Top SKY | 124階・125階・148階 | 最高約555m | 148階のラウンジ利用可。ウェルカムドリンク・スイーツ付き |
| The Lounge | 152〜154階 | 最高約585m | 軽食・ドリンク付きの最上級プラン |
映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』でトム・クルーズが外壁スタントを敢行した舞台としても有名で、大晦日のライト&サウンドショーはギネス世界記録を何度も更新しています。
チケットは時間帯によって価格が変動し、夜景が楽しめる夜間帯は特に人気が高くなります。公式サイトからの事前予約がおすすめです。
▶ ブルジュ・ハリファ公式サイト(At the Top チケット予約)
迷った末の決断。17,000円超えの展望台チケット
「一生に一度かもしれない機会、時間と経験は大切にしたい」
そう自分に言い聞かせ、公式サイトから展望台のチケットを予約しました。私が訪れた2024年11月当時は、上の表の通り階層によって3種類のチケットがありました。
私が予約したのは22時からの「At the Top SKY」。夜景が綺麗な人気の時間帯だったこともあり、価格は399AED(当時のレートで17,254円・後日明細で確認)!
正直、展望台に登るだけでこの価格はかなり迷いましたが、後悔したくない一心で購入を決めました。
※ちなみに、現在の公式サイトを確認したところ、チケットの名称は「Silver」「Gold」「Platinum」に変わっており、以前のような時間帯による細かな価格差は見られず、全体的にさらに値上がりしているようです。
宿泊はドバイ市街。効率とコストのせめぎ合い
22時に展望台へ行くとなると、観光後にアブダビへ戻るのは時間的に厳しいため、宿はドバイ市内に構えることにしました。
ホテル選びも一苦労です。郊外に行けば安い宿もありますが、夜遅い到着になること、そして翌日にはまたアブダビ空港へ向かわなければならないことを考えると、移動のしやすさは譲れません。
結局、以下の条件で探し回りました。
- 市街地から離れすぎていない
- メトロ(電車)で移動できる
- その中でできるだけ安い
最終的に予約したのは、一泊12,379円のホテル。「ほぼ寝るだけなのにもったいない……」という思いが頭をよぎりましたが、移動費や時間を天秤にかければ、これがベストな選択だと自分を納得させました。
砂漠の古代遺跡から、世界最先端の超高層ビルへ。いよいよ、弾丸ドバイ観光の始まりです!
まさかのトラブル発生!アブダビからドバイへ、決死のUber大作戦
アブダビ空港に到着し、いざドバイへ!と意気揚々にバス乗り場を確認したところで、最初の問題が発生しました。
バスの出発時間を調べると、次の便までかなり間があることが判明。バスでの移動時間を考えると、予約している22時のブルジュ・ハリファには到底間に合いません。「近くの駅までUberで行き、そこから電車に乗り換えれば……?」と必死にシミュレーションしましたが、どれも時間が読めず、確実性に欠けます。
結局、私は自分でも信じられない「まさか」の決断を下しました。アブダビ空港からブルジュ・ハリファまで、全行程をUberで突っ切る。
「お前は石油王か!」と自分にツッコミを入れたくなるような暴挙ですが、背に腹は代えられません。この時すでに19:30過ぎ。ドバイまでは1時間から2時間はかかると言われています。22時の予約に間に合わせるため、一刻も早く車を捕まえなければなりませんでした。
この判断が、今回の旅で一番「お金で時間を買った」瞬間だったと思います。
泣きっ面に蜂。楽天カード、まさかの「不正検知」でロック!
アブダビ空港にある配車アプリ専用の待ち合わせ場所へ急ぎ、震える手でUberを操作します。ところが、ここでさらに追い打ちをかけるトラブルが。
なんと、Uberの決済に設定していた楽天カードが、不正利用の疑いでロックされてしまったのです! 楽天カードは不正検知システムが厳しいことで有名です。そのため、今回のエジプト旅行前には、わざわざ渡航先や期間を事前に申請して万全を期していたはずでした。それなのに、肝心なこのタイミングで止められてしまうとは……。
幸い、スマホの通信にahamo(アハモ)を利用していたおかげで、海外にいても日本と同じ番号でSMSを受信することができました。すぐに届いた通知から「本人による利用」の認証手続きを行い、なんとかカードを復活。
「なんで急いでいる時に限って、こんなことが起きるんだ……」と天を仰ぎましたが、無事にUberとマッチングし、夜のハイウェイをドバイへと爆走し始めました。
【実体験から学んだ】海外でクレジットカードが止められたときの対処法
今回の楽天カードロック事件を経て、同じトラブルに遭う旅行者が少しでも減るよう、対処法をまとめておきます。
なぜ海外でカードが止まるのか?
カード会社は24時間365日、利用状況をモニタリングしています。「普段日本でしか使っていないカードが、突然海外で高額決済された」という状況は、不正利用のパターンと一致するため、自動的にロックがかかる仕組みになっています。事前に渡航連絡をしていても、システムの判断によってはロックされる場合があります(今回の私がまさにそれでした)。
止められたときの対処法
| 状況 | 対処法 |
|---|---|
| カード会社からSMSや通知が届いている | 通知の案内に従って「本人利用」の認証を行う。今回の私はこの方法で解決できました |
| 通知が届いていない・通知で解決しない | カード裏面の緊急連絡先(海外からかけられる番号)に電話し、本人確認後にロック解除を依頼する |
| カード会社に繋がらない・時間がかかる | 別のカードで決済する。複数枚持参が鉄則 |
| カードが全滅・現金も不足 | 海外ATMでのキャッシング(利息はかかるが緊急手段として有効) |
海外でカード会社に連絡する際、ahamoのように「海外でも追加料金なしで日本番号のSMS受信が可能なプラン(※一部条件あり)」を使っていると、ワンタイムパスワードや認証通知をそのまま受け取れて非常に便利です。海外SIMに差し替えるとSMSが受信できなくなる場合があるので注意が必要です。
出発前にやっておくべきこと
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| ① 渡航連絡を入れる | カード会社のチャットや電話で「○月○日〜○月○日まで○○に渡航する」と事前に伝える。対応していないカード会社もあるが、念のため連絡しておくと安心。楽天カードはチャットサポート(9:30〜25:30)で対応可 |
| ② カードを複数枚持参する | 1枚が止まっても対応できるよう、異なる国際ブランド(Visa・Mastercard等)のカードを最低2枚持つのが理想 |
| ③ 緊急連絡先を控えておく | カード裏面の海外専用緊急連絡先番号をスマホのメモや紙に控えておく。カード本体を紛失した場合も連絡できる |
| ④ 海外対応SIMをキープする | ahamoなど海外でも追加料金なしで日本番号のSMS受信が可能なプラン(※一部条件あり)なら、認証通知を現地でそのまま受け取れる |
「事前連絡していたのに止まった」という今回の体験が示す通り、対策をしても100%は防げません。複数カード持参+緊急連絡先の控え、この2つだけは、海外旅行前に必ずやっておくことを強くおすすめします。
震える請求額。人生最高額のタクシー代
すでに購入済みのブルジュ・ハリファのチケット代が17,254円。そして、ようやく手配できたこのUberの料金は、後日の明細確認で14,844円……!(;゚Д゚)
タクシー代(配車アプリ)としては、間違いなく私の人生史上最高額です。痛すぎる出費に心は泣いていましたが、窓の外に広がるUAEの夜景を見ながら、「ここまで来たら、意地でも世界一の景色を堪能してやる!」と自分を奮い立たせるしかありませんでした。
高速道路を飛ばすUberの車窓から、遠くにキラキラと輝くドバイの摩天楼が見えてきました。チケット代と交通費、合わせて3万円超え。物理的にも精神的にも大きな代償を払ってたどり着いた「世界一のビル」で、私を待っていた景色とは——。
果たして3万円の価値はあったのか——続きは次の記事で。


コメント