※この記事は「ランタンを追うひとり旅。」シリーズです。前回の記事は→コムローイ祭りの前に首長族の村へ|行き方・料金・実際に訪れて感じたこと
遂に今回の旅のメインのひとつ、コムローイ祭り(ランタン祭り)へ向かいます。結論から言うと、移動はかなり大変でしたが、それでも行く価値は十分にありました。
チケットを購入した際にソンテウ(タイの乗り合いトラック。荷台に屋根とベンチを付けた形の乗り物で、チェンマイでは一般的な交通手段です)での往復送迎が付いていたので、それで会場へと向かう予定です。ただ、送迎車両の乗り場となるパーヤップ大学(PIH)がチェンマイの街から少し離れた場所にあるため、そこまでは自力で行かなければなりません。
この時点での私の見立ては「ホテルから乗り場まで15分くらい、そこからソンテウに乗って会場まで1時間くらい」。ランタンを飛ばすのは暗くなってからなので、13時台の送迎車に乗ると14〜15時には着いてしまいます。11月のチェンマイは日中けっこう暑いので、夕方前くらいに到着するのがベストかなと思っていました。
とはいえホテルにいても特にやることがないので、一応余裕を持って13時頃にホテルを出発することにしました。
Grabが捕まらない
ホテルから大きな通りに出てGrabで配車手配をします……が、マッチングしません。10分ほど試し続けても繋がらない。場所が悪いのかなと思って辺りを見渡すと、他にもおそらく配車アプリのマッチング待ちをしていると思われる、スマホと睨めっこしている人たちがチラホラいました。
ここではダメだと思い、歩きながら配車依頼をし続けました。しかし結構歩いて、ホテルを出てからもう1時間ほど経っているのに一向にマッチングしません。さすがに焦ってきました。Grabの全ての車種を指定してもマッチングせず、道沿いにも私と同じようにマッチングを試し続けている思われる人たちがチラホラ見えます。Grabが捕まらないのは私だけでなく、周りの多くの人も同じ状況だったと思います。イベント当日の午後帯は、チェンマイ市内でGrabがほぼ機能しなくなるようです。
流しのトゥクトゥクを捕まえて交渉している人たちもいました。そこで私も、Grabでのマッチングを続けながら、トゥクトゥクやタクシーが通らないか道路を見渡す作戦に切り替えました。
トゥクトゥク交渉、決裂
ようやく1台、若いお兄さんが運転するトゥクトゥクを捕まえて交渉開始。スマホで行き先の送迎車の乗り場を見せると「ランタン祭り?」「さっき行ったけどめちゃくちゃ混んでたよ」みたいなことを言われました。
「How much? (いくら?)」と尋ねました。
焦っていた私はそれなりの金額は覚悟していましたが、彼は「2000バーツ(約8,000〜10,000円)なら行くよ」とありえない金額を提示してきました。……さすがにボッタクリすぎだろ、と交渉決裂。
その後もGrabを試し続け、ホテルを出てから約1時間半後、ようやくマッチングしました。
渋滞、そして徒歩
パーヤップ大学(PIH)へ向かう道は、PIHに近づくにつれてどんどん渋滞してきました。目的地の近くで車がほぼ動かなくなったところで、運転手から「ここで降りて歩いた方がいい」と言われ、降りて歩くことにしました。

降りた場所から10分ほど歩くと、大勢の人だかりが見えてきました。
謎のリボンを探せ
人が多すぎて、どこに行けばいいのか、これは何かに並んでいる列なのか、まったく状況が把握できません。そんな中、オレンジ色のリボンのようなものを腕に着けている人が大勢いることに気づきました。これを着けないといけないのかと思い、受付らしき場所を探しましたが見つかりません。

5分ほど歩き回って、やっとリボンを配っている人を発見。大勢の人混みの中でひっそり配っていたので、探すのに手間取りました。
リボンをもらった後、その人に「どこから乗るの?」と聞くと「あっちの列に並んで」と言われ、先の見えない長蛇の列に加わりました。

灼熱の行列、そして秩序崩壊
日差しの強い暑い中、先の見えない列に並ぶのはなかなかキツいです。あまりにも暑かったので日傘を出しましたが、人が多すぎて危ないのですぐにしまう羽目になりました。

少しずつ列が進んで前方が見えてきたものの、バス停のような目印は見当たらず、バスはテキトーな場所に止まって人々が乗り込んでいる様子。順番を無視して後ろの人が先に乗り込み始め、先に並んでいた人たちから罵声のような声も聞こえてきました。
さらに後方の人たちは、Uターンしてバス乗り場へ向かってくる前の対向車線のバスやソンテウに向かって走り出して乗り込み始めます。ソンテウはドアもないので、皆が勝手に乗り込んでいきます。これを見た後方の人たちもさらに罵声を上げ、次々と乗れそうな車両へ走っていく——。
一応、誘導スタッフのような方々がいましたが、まったく意味をなしていません。何か言っていましたが、誰も聞く耳を持たない状態でした。
列など意味をなさない、先に乗ったもん勝ちの状態です。強引に前へ進まなければ乗れません。こういう場面では、私のような日本人はなかなか他の国の方々に勝てません。
何度かチャンスがありながら乗れず、ようやく乗り込めたバスは席が空いておらず、後ろの方の床に座りました。私を含め何人かは通路や床に座ることに。バスの車内はクーラーが効いていて涼しかったので、床でも快適でした。
スタンダードチケットなのにバス?
私が購入したスタンダードチケットの送迎車はソンテウと案内されていましたが、行きはバスでした。スタンダードチケットの乗り場にバスもソンテウも来ていたので、私が間違った車両に乗ったわけではなく、タイミングによってどの車両に乗れるかが変わる、という感じでした。
後から振り返ると、このイベントは「早く行きすぎる」ことよりも「遅れるリスクを避ける」ことの方がずっと重要でした。私がホテルを出たのは13時で、時間的には悪くなかったはずです。それでもGrabの手配に手間取り、バス乗り場についた頃にはすでに混乱の真っ只中でした。具体的な対策や時間の目安はまとめ記事で詳しく書いています。
▶ コムローイ祭り CAD会場は移動が地獄?行き方・注意点・当日の流れを正直レビュー
会場まで3時間
コムローイ祭りの会場はチェンマイ市内から通常30〜40分ほどの距離とされていましたが、渋滞がひどく、約3時間かかりました。
途中休憩などはなく会場までノンストップでしたので、トイレは乗車前に済ませておくことを強くおすすめします。
3時間の移動中、暇つぶしに役立ったのがAmazon Audibleでした。移動時間が長い旅には本当に助かります。Kindle読み放題
もオフライン読書ができるので、Wi-Fiのない車内でも活躍します。
会場に到着
会場に着いてまず帰りの送迎乗り場を確認しようとしましたが、案内板も目印も何もありません。仕方なく、そのまま会場へ向かいます。
入口はSTANDARD・VIP・PREMIUMで色分けされていました。私は赤のSTANDARDに並び、電子チケットを提示して首から下げる入場パスを受け取って入場。

記念品はもらいに行かないともらえない
事前に「参加者には記念品がある」と調べて知っていたので、入口付近を探してみると、少し離れた場所で配っているブースを発見。チケット種別ごとにもらえるものが違うようで、スタンダードはとても小さなトートバッグのようなものでした。知らないと確実に気づかずに終わると思います。
食事は早めに
チケットには食事も含まれているので食事スペースへ。こちらもSTANDARD・VIP・PREMIUMで分かれています。ただ、移動で遅れた影響がここでも直撃。すでに片付けを始めているブースが多く、空いているところで食べられるものをいただく形になりました。ペットボトルの水は配っていたので水は確保できました。

早めに着いていれば色んなブースをちょこちょこ楽しめたんだと思います。移動地獄の代償はこんなところにも及んでいました。
いよいよ、ランタン打ち上げ
20時ごろ、指定席へ向かいます。会場は広いので早めに移動するのが正解です。
席にたどり着くと、各席に2つのランタンが寄りかかった状態で置かれていました。なにやらショーのようなものもやっていましたが、私の席からは遠くてよく見えませんでした。
席の振り分けの仕組みはよくわかりませんが、私の周りはほぼ日本人。そして、一人で来ていたのは私だけでした。カップルや女子グループが多い印象でした。……まぁ、そうですよね。

ショーが終わった後はランタンについての説明があり、20時25分ごろ、ついにランタンを飛ばす合図が出ました。
次々とランタンが空へ上がっていき、会場の空がオレンジ色のランタンで埋め尽くされていきました。

過去にランタン祭りの動画をYoutubeなどインターネットで何度も見ていたので綺麗なのはわかっていましたが、実際は想像を超えていました。あまりにも綺麗な光景に、しばらく見とれたまま動けなくなりました。そこに花火も上がり、言葉にならないくらい素敵な景色でした。

ランタンに火をうまくつけられず、飛ばせずに燃やしてしまっている場面もたくさん見かけました。空中で火が消えたランタンや、燃えながら落下してくるものもちらほらあったので、たまに上を見たほうがいいかもしれません。落下したランタンを直撃している人もいました。コワイヨ(꒪⌑꒪.)!!!

ある程度堪能した後、自分のランタンも飛ばしました。2つとも無事に空へ。打ち上げから40分以上経ってもランタンは上がり続けていて、本当に見飽きることがなく、ずっとここにいたい光景でした。

名残惜しいけれど、早めに撤退
帰りも「送迎車がどこにあるのか案内は一切ない」という予想通りの状況が炸裂しましたが、15分ほど歩き回ってソンテウを発見。乗り込んだ後に雨が降ってきたので、早めに出て正解でした。遅くまで残っていたらさらに混雑していたと思います。帰りこそ早めに動くのが正解です。

1時間10分ほどでチェンマイのナイトバザールに到着。少し散策して、屋台でカオニャオ・マムアン(マンゴー・スティッキーライス)を買ってみました。ご飯とマンゴーという組み合わせがどうも不思議で、これまでずっと敬遠していたのですが、せっかくなのでトライ。

ホテルに戻って食べてみると——おいしい。この旅でカオニャオ・マムアンにすっかりハマってしまいました。

それでも、行ってよかった
行き帰りの移動はとにかく大変でした。Grabはマッチングしない、トゥクトゥクにはぼったくられそうになる、乗り場は大混乱、バスの床に座って3時間、帰りは案内なし——。
でも、あのオレンジ色のランタンが夜空を埋め尽くしていく光景は、それだけの苦労を吹き飛ばしてくれるくらい、本当に綺麗でした。ひとりで来て、ひとりで見て、それでも感動できるものがある。この旅に来てよかったと思った瞬間のひとつです。
移動のリアルな注意点や会場の詳細はまとめ記事に書いていますので、参加を検討している方はあわせてどうぞ。
▶ コムローイ祭り CAD会場は移動が地獄?行き方・注意点・当日の流れを正直レビュー
コムローイ祭りのチケットはお早めに
人気のイベントなので、毎年7〜9月頃には主要プランが売り切れ始めるようです。日程が決まっている場合はできるだけ早めにチケットを確保しておくのが安心です。以下のサービスで取り扱いがあります(サイトごとに取り扱い会場が異なるため、どの会場のプランかは各リンク先でご確認ください)。
▶ チェンマイ ランタン祭りのツアーを探す(GetYourGuide)
▶ チェンマイ ランタン祭りのアクティビティを探す(Trip.com)
チェンマイへの航空券・ホテルも早めに
私は航空券を取るのが少し遅かったため、少し高めになってしまいました。イベント日が近づくにつれて価格が上がっていくため、こちらも早めの予約がおすすめです。
海外旅行の準備もあわせてどうぞ
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