※この記事は連載「不安だらけのエジプトひとり旅」の第39話です。
前回の記事は→【エジプト旅行㊳】ギザ最後の朝とカイロへ|ピラミッドに別れを告げて出発
ピラミッドに別れを告げ、Uberに揺られること約30分。砂埃の舞うギザから、クラクションが鳴り響く巨大都市・カイロへと戻ってきました。
カイロは歴史的な見どころも多く、エジプト旅行のなかでも特に魅力的なエリアです。ただ、到着早々なかなか強烈な出来事も起きたので、そのあたりも正直に記録しておきます。
今回のカイロでの拠点は「カイロ・キャピタル・ホテル(Cairo Capital Hotel)」。エジプト考古学博物館まで徒歩圏内という立地の良さに惹かれ、予約しました。カイロのホテルは掲載数が多く、価格も比較的安い印象でした。比較するならAgodaとTrip.comで確認してみるのがおすすめです。

朝食付き2泊で9,484円。1泊あたり約4,700円と、立地を考えればかなりリーズナブルです。エジプトではAgodaとTrip.comを比較しながら宿を探すことが多かったです。
📍 場所はこちら:Cairo Capital Hotel(Google マップ)
暗闇の中に浮かぶスマホの明かり
カイロに到着したのは午前11時過ぎ。まだチェックインには早い時間ですが、まずは荷物を預けるためにホテルへ向かいました。
しかし、この宿が少し分かりにくい。ビルの中に複数の施設やオフィスが入っており、入り口を探すのに少し手間取りました。
ようやく入り口を見つけ、看板に従って「1st Floor」へ向かいます。

ここで注意したいのが、エジプトの階数表記です。日本の1階は「Ground Floor(0階)」、日本の2階が「1st Floor」となります。
私が宿泊したホテルのフロントは1Fだったので日本でいう2Fになります。エレベーターでも地上階は「G」または「0」と表示されるので、覚えておくと迷いません。

こういう小さなカルチャーショックは、エジプト旅のあちこちで待っていました。気になる方はこちらもどうぞ→ エジプトひとり旅で驚いた13のこと|文化・治安・リアル体験まとめ
ところが、階段を上がった先はまさかの真っ暗闇。電気が一切ついていません。

「え、もしかして営業していない…?」と不安になりながら進むと、スマホのライトだけを頼りに談笑している男性たちの姿が見えました。
片言の英語で「Capital Hotel?」と尋ねると、「そうだ、ここだよ。今は停電中なんだ」——おそらくそんな意味の返答でした。
エジプトでは一時的な停電に遭遇することもあるようで、従業員たちは特に気にする様子もなく、スマホの明かりで普通に過ごしていました。
💡 豆知識:エジプトの停電事情
エジプトでは2023〜2024年にかけて、天然ガス不足や夏場の電力需要の急増を背景に、全国規模の計画停電が実施されていた時期がありました。ただ、私が訪れた2024年11月時点では、この夏の計画停電はすでに終了していたとされています。それでも設備トラブルや地域的な停電は起こることがあり、私が遭遇したのも、そうしたケースだったのかもしれません。
ホテルや店が急に真っ暗になっても、現地の人たちは慣れた様子で過ごしているので、過度に慌てなくて大丈夫。とはいえ足元が見えなくなるので、スマホのライトやモバイルバッテリーを用意しておくと安心です。(※電力事情は時期によって変動します)
そんな状況でも荷物は快く預かってもらえたので、バックパックを預けて身軽になり、エジプト考古学博物館へ向かうことにしました。
「私は英語の先生だよ」——お土産屋への誘い
宿から博物館までは徒歩10分ほど。Googleマップを見ながら歩いていると、一人の穏やかな雰囲気のおじさんに声をかけられました。
「博物館ならあっちだよ」と親切に道を教えてくれ、「自分は英語の先生だ」とも話してくれます。
しばらく雑談をしていると、「近くにいいお土産屋があるから見ていかないか」と誘われました。

ちょうどエジプト滞在も終盤。「最後に何か記念になるものを買いたい」と思っていたタイミングでもあり、雰囲気も良さそうだったため、軽い気持ちでついて行ってしまいました。

豹変する態度と、無理やりな押し売り
おじさんに案内された店は、歩いてすぐの場所にありました。店に入ると、エジプトのお土産屋ではお馴染みのカルカデ(ハイビスカスティー)が運ばれてきました。すると、先ほどのおじさんとは別の男性が登場。どうやらこの人がオーナーのようです。オーナーは、立て続けに商品の説明を始めました。
良さそうなパピルスがあれば……と値段を聞いてみたのですが、提示されたのはあり得ないほどの高額。さすがに高すぎると断りを入れたのですが、ここから事態が急変します。

断り続ける私に対し、オーナーは明らかにイライラし始め、態度が威圧的に変わっていきました。「今は荷物になるから、博物館の後にまた来るよ」と伝えても「No!」の一点張り。挙げ句の果てには、私が少し興味を示したパピルスを勝手に手に取り、「安くするからこれでいいか?」と筒に入れようとする始末。
私もはっきりと「No! 今は買わない」と伝えましたが、彼は完全に豹変し、最後には「買わないならさっさと帰れ!」と大声で怒鳴りつけてきました。せっかくの旅の気分を台無しにされ、イラッとしながらも店を飛び出しました。しかし、驚いたのはその直後です。

「お前はバカなのか?」信じられない次の一言
店を出ると、最初に声をかけてきたあの自称英語の先生おじさんが付いてきて、平然とこう言ったのです。
「近くに別のパピルス店があるから、そこへ連れて行くよ」
……正直、「まだ勧めてくるのか」と信じられませんでした。あんな強引な店に連れて行っておきながら、よくも平気な顔をして次の店を提案できるものです。既に嫌な気分は最高潮でしたが、さらに追い打ちをかけられた気分でした。私はおじさんを完全に無視し、博物館へと急ぎました。
⚠️ トラブル注意(実体験ベース)
後日、Googleマップの口コミを確認したところ、「英語の先生と名乗る男に声をかけられ、強引に店に連れて行かれた」「法外な値段で品物を買わされそうになった」という被害報告が多数書かれていました。日常的に行われている組織的な手口だったようです。カイロやギザ、ルクソールなど観光客の多いエリアでは、「英語教師」「大学生」「観光ガイド」などを名乗って親しげに話しかけ、店へ誘導するケースが昔から報告されてるようです。どんなに感じが良さそうでも、警戒しておくのが無難です。
同じ失敗をしないための対策(私が次に行くならこうします)
- 「教師」「学生」と名乗って気さくに話しかけてくる人は、警戒心を解くための常套句だと考えて身構える
- どんなに感じが良くても、知らない人に誘われて店に入らない(一度入ると断りづらい空気をつくられます)
- 断るときの「No」はきっぱり、短く。理由を説明すると交渉の糸口にされます
- しつこく食い下がられたら無理に説得しようとせず、人通りの多い場所や警備員のいる施設(博物館など)へ移動する。
- お店で歓迎のカルカデ(ハイビスカスティー)を出されても、飲んだら買わなければ……という義務はありません。遠慮なく断って大丈夫です
- パピルスなどは品質によって価格差が大きく、観光地では相場の数倍を提示されることも珍しくないようです。買うなら複数店で比較し、即決しないのが安全です
- お土産は、博物館内のショップやハン・ハリーリ市場など、お店と値段がはっきりしている場所で買う
2026年現在、その店はGoogleマップから消えているため閉業した可能性もありますが、このエリアのギフトショップには引き続き十分注意してください。
▶ カイロの治安・トラブル対策まとめはこちら→ エジプトの治安は危険?一人旅で感じたリアルと注意点まとめ
カイロ到着早々、洗礼を浴びて嫌な気分になってしまいましたが、気を取り直してエジプト考古学博物館へと向かいます!
カイロ観光を効率よく回りたい方には、現地ツアーの利用もおすすめです。博物館やピラミッドをまとめて巡れるプランも豊富です。今回のような強引な勧誘に不安を感じる方は、ガイド同行のツアーを使えば余計な声かけをかなり避けられます。予約サイトごとの特徴やタイプ別の選び方は、こちらの記事で比較しています。
→ 海外旅行の現地ツアー予約サイトおすすめ比較|英語が苦手な初心者向けにタイプ別で解説
→ GetYourGuideでカイロのツアーを見てみる
→ Trip.comでカイロのツアーを見てみる
→ Klookでカイロのツアーを見てみる
→ KKdayでカイロのツアーを見てみる
※本記事のトラブル対策・お店の状況等の情報は、記事執筆時点(2026年7月)で確認できる最新情報をもとに記載しています。現地の状況は変わることがあるため、渡航前の最新情報確認をおすすめします。
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