※この記事は連載「不安だらけのエジプトひとり旅」の第36話です。
前回の記事は↓
【エジプト旅行㉟】クフ王ピラミッド内部はきつい?実際に入ってわかったリアルと注意点まとめ
ピラミッド観光の全体像やチケットの買い方、入場ゲートの最新情報については、ギザのピラミッド観光完全ガイドにまとめています。事前にあわせてご確認ください。
⚠️ この記事を読む前に
本文の旅行記パートは2024年11月の訪問時の体験ですが、料金や見学ルールなど変わりやすい部分については記事更新時点(2026年9月)で調べ直し、できるだけ最新の情報を反映しています。
2025年以降、ギザは入場ゲートや場内の移動方法が変更されています。現在の行き方については、記事内の「2025年に入口と移動ルールが変わりました」のブロックをご確認ください。
📋 この記事でわかること
- メンカウラー王ピラミッド内部の実際の様子(下降通路・前室・玄室)
- 入場料は280EGP(2026年9月時点)。クフ王の1,500EGPとは5倍以上の差
- 内部に入ってから出るまで約10分。クフ王よりだいぶ楽でした
- カフラー王のピラミッド内部に入れるかどうかの最新状況
- 正面に残る「破壊の痕跡」の意外な歴史
- 2024年に大きな議論を呼んだ化粧石の復元計画のその後
カフラー王のピラミッドへ
クフ王のピラミッドを後にし、次は隣にそびえるカフラー王のピラミッドへと足を向けます。2つのピラミッドの間を抜ける道には、ラクダや馬車が行き交う、観光地らしい賑やかな光景が広がっていました。

少し高い場所へ出ると、眼下にギザの街並みが広がります。砂漠の中に突然現れる大都市のような景色は、「ピラミッドのすぐそばに人々の生活がある」というギザならではの不思議な感覚を改めて実感させてくれました。観光バスが次々と到着し、エリア全体がすっかり賑わっていました。

歩いていると、神殿跡のような石造りの遺構のあたりで、華やかな衣装を身にまとった女性の方々が思い思いのポーズで写真を撮っている場面に出くわしました。まるでファッション撮影のような光景で、時代が重なり合ったような不思議な雰囲気でした。

また、クフ王のピラミッドのふもとを歩いていると、外壁の一部に石灰岩の表面が残っているのが見えました。かつてはピラミッド全体がこの白い石灰岩で覆われ、太陽の光を受けて輝いていたとされています。わずかに残るその痕跡に、当時の姿を想像せずにはいられませんでした。

カフラー王のピラミッド外観
カフラー王のピラミッドは、クフ王とはまた違った魅力があり、外観だけでも十分に見応えがあります。私が訪れた2024年11月は内部に入ることができなかったため、外周をぐるりと歩いて見学しました。

正面から見上げると、頂上付近に石灰岩の外壁が残っており、かつての輝きをわずかに留めています。
💡 豆知識:カフラー王のピラミッドが一番高く見える?
カフラー王のピラミッドは現在の高さ約136m(建設当時は約143.5m)で、クフ王に次ぐ三大ピラミッド第2の大きさです。三大ピラミッドの中ではカフラー王が一番大きく見えることもありますが、実は高さはクフ王のピラミッドよりわずかに低いんです。
より高い岩盤の上に建っていることと、頂上付近に化粧石(石灰岩)が残っていることから、クフ王より高く見えるのだとされています。そしてこの残った化粧石のおかげで、三大ピラミッドの中では“建設当時の姿”を最も想像しやすいピラミッドでもあります。
❓ カフラー王のピラミッド内部には、いま入れるの?
2026年時点の公式チケット予約サイトの追加チケット一覧には、カフラー王のピラミッドは掲載が確認できませんでした(クフ王・メンカウラー王・墓のみ)。少なくともオンラインでは買えない状態です。
見上げていると「上から石が落ちてきたりしないのだろうか……」と少し不安にもなりました。周囲には大きな石が無数に転がっており、実際に崩れたものかは分かりませんが、「もしかして落石なのでは?」と思うと、なんとなく足早になってしまいました。


あとから調べたところ、ピラミッドの足元に転がっている石の多くは、かつて表面を覆っていた化粧石が長い年月のあいだに剥がれ落ちたものとされています。現地に説明の看板などはなかったので断定はできませんが、「4,500年分の剥落がそのまま置いてある」と思うと、あの石の量にも納得がいきました。
外周を歩いていると、ライトアップ用と思われる大型の照明機器がいくつも置かれていました。夜のサウンド&ライトショーで使われるものでしょうか。砂埃が多いギザの環境で、精密機器がよく壊れないものだと思わぬところで感心してしまいました。
ラクダを連れた人が横を通り過ぎる姿と大型ライトが並ぶ光景は、なんとも不思議な組み合わせでした。

📍 場所はこちら:カフラー王のピラミッド(Google マップ)
メンカウラー王のピラミッドへ
カフラー王のピラミッドを一周し終えたところで、三大ピラミッド巡りの締めくくりとして、最も南に位置するメンカウラー王のピラミッドへと向かいます。規模は小さいものの、その存在感は決して負けていません。三大ピラミッドをこうして自分の足で巡る贅沢を噛み締めながら、歩みを進めます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 建造 | 紀元前2490年頃・第4王朝のメンカウラー王 |
| 高さ | 建造時 約65m → 現在 約61m |
| 底辺 | 一辺 約105m(クフ王の約230mの半分以下) |
| 特徴 | 三大ピラミッド最小。北面に大きな破壊の痕跡が残る |
| 内部見学 | 可(別チケット・280EGP/2026年9月時点) |
数字だけ見ると「クフ王の半分以下か」と思ってしまいますが、目の前に立つと普通に巨大です。小さいのはあくまで“三大ピラミッドの中では”という話でした。
正面に刻まれた「破壊の痕跡」
3つのピラミッドの中で最も小ぶりなメンカウラー王のピラミッドですが、正面(北側)をよく見ると、中央に大きく縦に削り取られたような深い溝があることに気づきます。実はこれ、1196年、アイユーブ朝のスルタンで、かの名将サラディンの息子でもあるアル=アジーズ・ウスマーンが「ピラミッドを解体してしまおう」と試みた跡なのです。
彼はこの巨大な建造物を壊して石材を再利用しようと考え、大勢の石工たちを送り込みました。しかしピラミッドの石はあまりにも巨大で、あまりにも強固でした。
楔を打ち込み、ロープで引っぱり……という気の遠くなるような作業を約8か月も続けたと伝えられていますが、1日に1〜2個程度しか石を取り除けなかったといいます。結局、正面にこの深い傷跡を刻むだけで全体を壊すことは不可能だと悟り、解体は断念されました。
その後、1837年になると、今度はイギリスの軍人・探検家ハワード・ヴァイスが内部への入り口を探すために火薬(爆薬)を使ってこのあたりを爆破しました。
今の私たちが聞くと「なんてことを!」と絶句してしまいますが、当時は「お宝探し」や「探検」の側面が強く、今の保存・保護の考え方とはかなり違う時代だったのです。
ピラミッドの外観にはさらに深い傷が残ることとなりましたが、この調査によって玄室の石棺が発見されました。

💡 豆知識:3,000年以上前に「修復した人」もいました
壊そうとした人ばかりが目立ちますが、その逆もいます。メンカウラー王のピラミッドの入口付近には、ラメセス2世の息子カエムワセトによる修復の碑文があるとされています。古代エジプトにおいて古い王の記念物を調べ、修復して回った人物で、「最初の考古学者」と呼ばれることもあります。
紀元前13世紀の時点で、すでにこのピラミッドは「大昔の遺跡」だったわけです。壊す人、掘る人、直す人。4,500年ぶんの人間の関わりがそのまま外壁に残っていると思うと、見え方が少し変わってきます。
💡 皮肉なことに、この巨大な「破壊の跡」は、人類がどれほど力を尽くしても、また爆薬を使ってもなお、ピラミッドを完全に消し去ることはできなかったという「ピラミッドの不滅性」を物語るシンボルとなっています。
下のほうだけ石の色が違う理由|未完成のまま残された化粧石
入口へ向かう途中で気づいたのが、ピラミッドの下のほうだけ、石の色と質感がまったく違うということでした。上半分はゴツゴツした黄土色の石灰岩なのに、足元の数段だけは赤みがかった、明らかに別の石が積まれています。

💡 豆知識:この赤い石は「未完成の化粧石」
メンカウラー王のピラミッドは、他の2基とは違いアスワン産の赤色花崗岩で下部を覆う設計だったとされています。ところが王の死後に工事が中断・変更されたと考えられており、花崗岩が設置されたのは16〜18層ほどにとどまりました。さらに長い年月の剥落や持ち去りによって、現在残っているのは7層ほどとされています。
しかも、この花崗岩は表面を平らに削る仕上げ作業が終わっていないものが多く、写真のようにボコボコした状態のまま残っています。つまりここは「壊れた跡」ではなく、4,500年前に途中で工事が止まった、その瞬間がそのまま残っている場所ということになります。この視点で見ると、地味に見えていた足元が一気におもしろくなりました。
2024年、この化粧石をめぐって大きな議論が起きました
じつはこの足元の花崗岩、私が訪れる少し前に国内外で大きなニュースになっています。
2024年1月、エジプト当局が「ピラミッドの周囲に散らばった花崗岩のブロックを最下層から積み直し、建造当時の姿に戻す」という修復プロジェクトを発表し、実際に作業が始まりました。ところがその様子を撮影した動画がSNSで拡散されると、「ピサの斜塔をまっすぐにするようなものだ」といった批判が国内外の考古学者から相次ぎます。
そして同年2月、専門家による検討委員会が全会一致で化粧石の再設置を否決。「どのブロックが元々どの位置にあったかを特定することは不可能であり、再設置すればピラミッド本来の姿と、古代エジプト人がどう設計・建造したかを示す証拠を覆い隠してしまう」という理由で、計画は撤回されました。
💡 つまり、私が見たような、ピラミッドの周囲に散らばる花崗岩のブロックを積み直す計画が、当時検討されていたということです。そう思うと、あの未完成のままの質感が余計に貴重に感じられます。
なお委員会は、「散乱した花崗岩ブロックの整理」や「太陽の船の埋葬坑の発掘調査」など、別の学術調査については条件付きで認めたとされています。
⚠️ なお2026年時点の海外の旅行情報には、「メンカウラー王のピラミッドは調査・整備中で、内部見学が制限される場合がある」とするものもあります。私が訪れた2024年11月は問題なく入れましたが、訪問直前に最新状況を確認しておくと安心です。
急遽、内部へ!メンカウラー王ピラミッドの内部体験
元々メンカウラー王のピラミッド内部に入る予定はありませんでした。しかし入口の前にあったQRコードを読み取って、その場でチケットを購入できるとのことだったので、急きょ内部へ入ることにしました。
クフ王内部が1,500EGPなのに対して、こちらは280EGP。5倍以上の差があるので、「せっかくならもう1つ入っておくか」という気持ちになりやすい設定です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入場料(筆者支払い) | 280EGP(後日カード明細で確認・約910円/2024年11月時点) |
| 2026年9月時点 | 280EGP(学生140EGP) |
| カード明細表記 | E FINANCE 利用国EG |
| 支払い方法 | 私が訪れた2024年11月はクレジットカード払いでした |
| 内部滞在時間 | 入ってから出るまで約10分(空いていた場合) |
⚠️ エジプトの入場料は値上がりの頻度が高いため、訪問前に必ずエジプト観光考古省の公式サイトで最新情報をご確認ください。
📢 【重要】2025年に入口と移動ルールが変わりました
この記事のルートは2024年11月時点のものです。2025年の再整備により、メインゲートは新設された「Great Gate」(ピラミッド・ビジターセンター)へ移り、一般車両の遺跡エリア内への乗り入れも制限されました。現在は駐車場からシャトルバスや徒歩で各ピラミッドへ向かう運用になっています(記事更新時点・2026年9月確認)。
メンカウラー王のピラミッドは三大ピラミッドの中で最も南(奥)にあるため、この変更の影響を受けやすい場所です。詳しくは → ギザのピラミッド観光完全ガイド
メンカウラー王ピラミッド内部のルート
クフ王が「上へ登っていく」構造だったのに対して、メンカウラー王のピラミッドは玄室などの主要な部屋が地下に設けられた構造になっています。進む方向が正反対なので、同じ日に両方入ると体感がまったく違って面白いです。
🗺️ 内部のルート
入口(木の階段を下りる)
↓
下降通路(ひたすら地下へ)
↓
水平の通路
↓
前室(壁に縦の溝の装飾)
↓
玄室(アーチ状の天井・ゴール)
↓
同じルートを戻って地上へ
※実際には落とし戸の跡やニッチのある部屋などもありますが、ここでは見学者が歩く流れがわかるよう簡略化しています。
入口は木製の階段になっていて、両側に手すりが付いています。クフ王の入口のように高い位置まで登る必要はなく、ほぼ地面の高さからそのまま下りていく感じでした。ただし入ってすぐ、頭上に巨大な石が張り出している箇所があるので、姿勢を低くして進む必要があります。

地下へと続く「下降通路」
入口を抜けると、すぐに急勾配の「下降通路」が始まります。クフ王の通路に比べると天井はいくらか高く感じられますが、それでも中腰にならなければ進めない場所もあり、足元には滑り止めの木の横木が並べられています。
暗く、暑く、視界も限られ、石の壁に反響する足音とひんやりとした空気だけが伝わってきます。クフ王の「大回廊」のような開放的な空間はなく、ひたすら地下へと潜っていくその体験は、まるで古代の盗掘者になったかのような、不思議な緊張感に包まれました。

下りきると、今度は水平の通路が続きます。照明は床に置かれた蛍光灯で、その脇を電源ケーブルが這っているという、なかなかワイルドな仕様。明るさは十分で、私はスマホのライトや懐中電灯を使う必要は感じませんでした。壁は削り出したままの荒々しい岩肌で、ここだけ見ると遺跡というより坑道のようです。

地下に現れた「精巧な石の部屋」
下降通路を抜け、地下へ降りた先には、「前室」や、さらに奥の「玄室」へと続く複雑な地下空間が広がっています。驚いたのは、その空間の精巧さです。
下降通路こそゴツゴツとした岩肌のままでしたが、地下の部屋に入ると、壁面は巨大な石灰岩(一部は花崗岩)のブロックで、隙間なく、驚くほど滑らかに仕上げられています。その壁をよく見ると、縦のラインが等間隔で刻まれていました。

💡 この縦の溝には名前があります
この装飾は「宮殿のファサード(正面)」を模したものとされ、古代エジプトの王墓や石棺によく使われたモチーフです。日干しレンガで造られた宮殿の壁面の凹凸を、石に写し取ったものと考えられているようです。
つまりこの部屋には、王宮のファサードを思わせる意匠が取り入れられていたということ。死後の王のための空間に宮殿を思わせる装飾があると考えると、ただの溝には見えなくなってきます。よく見ると後世の訪問者が彫り込んだ落書きも残っていて、そちらはそちらで複雑な気持ちになります。
前室には、鉄格子で塞がれた開口部もありました。見学ルートとして開放されていない区画があるようで、柵の向こうがどうなっているのかは分かりません。手すりや柵で歩ける範囲がしっかり区切られているので、迷う心配はありませんでした。

もうひとつ印象的だったのが、通路の上に渡された巨大な花崗岩のまぐさ石です。周囲の白っぽい石灰岩の中で、この一本だけが赤黒く、明らかに石の種類が違う。「ここから先が特別な場所ですよ」と石そのものが告げているようでした。

「玄室」の圧倒的な静寂
さらにその奥にある「玄室」は、このピラミッドの中で最も重要で、最も精巧な場所です。玄室に入ると、壁面と天井はすべて赤茶色の巨大な花崗岩のブロックで覆われています。その石の表面は驚くほど滑らかで、まるで一枚の巨大な石をくり抜いたかのように錯覚するほど、完璧な仕上がりでした。
天井は、切妻状に組んだ巨大な花崗岩の梁の下面を曲面に削ることで、アーチ状に見えるように造られているとされています。玄室の圧倒的な静寂の中に身を浸していると、何千年も変わらぬままここにある「石の力」に圧倒される思いでした。


💡 失われた石棺の話
この玄室には、かつてメンカウラー王の石棺が安置されていました。1837年にハワード・ヴァイスによって発見された玄武岩製の石棺は、前室の壁と同じ「宮殿のファサード」を思わせる精巧な装飾が施されていたといいます。
しかしイギリスへ運ぶ途中、1838年に商船「ビアトリス号」がスペイン沖で沈没。石棺は今も海の底に眠っているとされています。
なお、別便で運ばれた木製の人型棺は無事イギリスに到着し、現在も大英博物館に所蔵されているとされています。ただしこの木棺はメンカウラー王の時代のものではなく、はるか後世(末期王朝時代)の修復の際に作られたものと考えられています。同時に見つかった人骨も同様に後世のものとされており、王本人の遺体は今も見つかっていません。
クフ王と比べてどっちがきつい?
同じ日に両方の内部に入った立場から言うと、メンカウラー王のほうが明らかに楽でした。
クフ王は狭い通路を中腰で「登っていく」区間があり、しかも上りと下りが同じ通路を共有するので、混雑すると身動きが取れなくなります。一方メンカウラー王は基本的に「下りていく」構造で、この日は人も少なく、自分のペースで進めました。
| クフ王のピラミッド | メンカウラー王のピラミッド | |
|---|---|---|
| 入場料(2026年9月時点) | 1,500EGP | 280EGP |
| 進む方向 | 上へ登る | 地下へ下りる |
| 筆者の所要時間 | 約25分 | 約10分 |
| 体力的なきつさ | ★★★★ | ★★★ |
| 混雑 | 多い(早朝推奨) | 少なめ |
| 見どころ | 大回廊のスケール | 玄室の石組みと縦溝の装飾 |
⚠️ ただし「楽=楽勝」ではありません。急な下降通路があり、中腰にならないと進めない場所もあります。そして帰りは同じ道を上ってくることになります。足腰に不安がある方、閉所や地下の圧迫感が苦手な方は、無理をしないでください。
メンカウラー王内部がおすすめな人
- ピラミッド内部を体験したいが、クフ王のピラミッド内部だと体力面が心配
- できるだけ安く内部に入ってみたい
- 地下遺構や石組みそのものに興味がある
- クフ王にも入るので、違う構造を見比べてみたい
注意したい人
- 狭い場所・地下の閉塞感が苦手
- 中腰の姿勢や急な下り坂がつらい
- 膝や腰に不安がある
- 壁画や装飾を期待している(ここにはありません)
280EGPで何が見られる?
「安いとはいえ、追加で払う価値があるのか」は気になるところだと思うので、正直に整理しておきます。
| 見られるもの | 内容 |
|---|---|
| 下降通路 | ひたすら地下へ潜る急勾配の通路 |
| 前室 | 「宮殿のファサード」を模した縦溝の装飾 |
| 玄室 | 花崗岩で覆われたアーチ状の天井の部屋 |
| 石棺 | ありません(海に沈んだまま) |
| 壁画・彩色 | 目立った壁画・彩色装飾はありません |
| 財宝・ミイラ | ありません |
つまりここも「石の造りそのものを見る場所」です。ただ、縦溝の装飾とアーチ状の天井は写真を撮る価値が十分にありますし、何より280EGPというのは日本円で1,000円前後ですので、迷ってるのなら入ってみてもいいかもしれません。
| 項目 | 内容(私の体験) |
|---|---|
| 内部滞在時間 | 入ってから出るまで約10分(混雑や撮影で変わります) |
| 体感の難易度 | クフ王より楽(下降中心・空いていた) |
| 閉塞感 | 地下へ潜る独特の緊張感はあり |
| 写真撮影 | 私が訪れた2024年11月はスマホで撮影できました |
| おすすめ度 | 高い |
クフ王のピラミッド内部の詳しい体験記は、前回の記事にまとめています。
→ 【エジプト旅行㉟】クフ王ピラミッド内部はきつい?実際に入ってわかったリアルと注意点まとめ
📍 場所はこちら:メンカウラー王のピラミッド(Google マップ)
よくある質問(FAQ)
Q. メンカウラー王のピラミッド内部はきついですか?
A. クフ王よりはかなり楽でした。中腰になる箇所はありますが下りが中心で、私は入ってから出るまで約10分でした。ただし帰りは同じ道を上ることになります。
Q. 入場料はいくらですか?
A. 2026年9月時点で280EGP(学生140EGP)です。エリア入場料700EGPとは別途必要です。私が訪れた2024年11月も280EGPでした。
Q. 当日その場でチケットを買えますか?
A. 私が訪れた2024年11月は、入口でQRコードを読み取ってその場で購入でき、行列もありませんでした。現在の運用は変わっている可能性があるので、確実に入りたい方は事前購入が安心です。
Q. 内部には何がありますか?
A. 下降通路、縦溝の装飾がある前室、花崗岩に覆われた玄室です。石棺は海に沈んだため現在はなく、目立った壁画や財宝もありません。
Q. 懐中電灯は必要ですか?
A. 床置きの蛍光灯で通路も部屋も照らされていたので、私はスマホのライトや懐中電灯を使う必要を感じませんでした。
Q. クフ王とメンカウラー王、どちらか一方なら?
A. スケール重視ならクフ王、費用と体力を抑えたいならメンカウラー王です。両方入っても構造がまったく違うので飽きませんでした。
Q. カフラー王のピラミッドには入れますか?
A. 私が訪れた2024年11月は入れませんでした。2026年時点でも公式予約サイトの追加チケット一覧に掲載が確認できないので入れない可能性が高いと思われます。入れる前提で予定を組まない方がいいと思います。
Q. 写真は撮れますか?
A. 私が訪れた2024年11月はスマホで撮影できました。ルールは変わる可能性があるので、現地の案内に従ってください。
三大ピラミッドを歩き終えて
こうして、クフ王・カフラー王・メンカウラー王——三大ピラミッドをすべて自分の足で巡り終えました。内部に入ったのはクフ王とメンカウラー王の2つ。体力は使いましたが、それ以上に得られたものは大きかったです。
三大ピラミッドを外から見るだけでも十分すごいのですが、最後にメンカウラー王の内部へ入ったことで、この日の印象がさらに強くなりました。クフ王とは違って、今度はひたすら地下へ潜っていく。280EGPという値段も含めて、「予定になかったけど、入ってみてよかった」と思える場所でした。
外から眺めるだけでは絶対に味わえない、石や空気の質感、そして「ここに人が眠っていた」という歴史のリアル。数千年前に建てられたこの場所に今自分が立っているという事実は、しばらく経った今でも、じわじわと心に残り続けています。
教科書や画面越しにずっと眺めてきた、あこがれのギザの三大ピラミッド。「人生で一度は、生のピラミッドをこの目で見る」――そんな大きな夢を叶えた一日は、想像を絶するスケールと歴史の重みに圧倒されっぱなしでした。
自分の足でその地に立ち、内部にまで踏み込んで感じた確かな手応えは、何物にも代えがたい一生の財産です。
もし、かつての私のように訪れるのを迷っている方がいるなら、ぜひ勇気を出して一歩踏み出してみてください。すべてを回り終えたとき、「来てよかった」と思えるはずです。
今回訪れた場所一覧
| スポット | ひとこと | マップ |
|---|---|---|
| カフラー王のピラミッド | 頂上に化粧石が残る。外観だけでも見応えあり | 地図を見る |
| メンカウラー王のピラミッド | 内部280EGP。地下へ潜る構造がクフ王と正反対 | 地図を見る |
| ピラミッド・ビジターセンター(Great Gate) | 2025年以降のメインゲート。ここからシャトルバス | 地図を見る |
📚 次の記事
→ 【エジプト旅行㊲】ピラミッド帰り道〜ギザの夜|スフィンクス・混雑・パピルス・トゥクトゥク・サウンド&ライトショー
📚 あわせて読みたい
→ ギザのピラミッド観光完全ガイド|入場料・チケット・回り方・早朝がおすすめな理由
→ 【エジプト旅行㉟】クフ王ピラミッド内部はきつい?実際に入ってわかったリアルと注意点まとめ
→ カイロ観光まとめ|2日・3日モデルコースとおすすめスポット完全ガイド
→ 【エジプト旅行費用まとめ】15日間ひとり旅の総額30万円のリアルな内訳を全公開
→ エジプトの治安は危険?一人旅で感じたリアルと注意点まとめ
→ エジプト旅行の持ち物ガイド|一人旅で後悔したリアルな必須リスト
🏛️ ギザ・カイロ観光をツアーで回りたい方へ
2025年以降はゲートの変更や場内の移動ルールが変わりやすくなっているので、送迎込みの現地ツアーを使うと段取りがかなり楽になります。
→ ギザのピラミッド発着ツアーを探す(GetYourGuide)
→ カイロ・ギザのアクティビティを探す(Trip.com)
→ ギザのアクティビティを探す(Klook)
→ カイロ・ギザのツアーを探す(KKday)
各社の違いや選び方は海外旅行の現地ツアー予約サイトおすすめ比較で解説しています。
✈️ エジプト旅行をパッケージで検討している方へ
現地での移動や手配に少しでも不安を感じる方は、日本発着の航空券から宿泊、現地のガイドまでがすべてセットになったパッケージツアーを利用するのも選択肢のひとつです。
▶ 日本発パッケージツアーをチェックJTB旅物語のエジプトツアーを見てみる
日本旅行のエジプトツアーを見てみる


コメント