※この記事は連載「不安だらけのエジプトひとり旅」の第⑫話です。初めての方はエジプトひとり旅15日間の全記録から読むと流れがわかりやすいです。
シタデルで絶景を堪能したあとは、次なる目的地「ルクソール」へ向かうため、再びカイロ空港へ戻ります。シタデルの麓まで歩いて下り、Uberを手配。カイロ特有の活気ある渋滞に揺られながら、空港へと向かいました。
前回の記事:【エジプト旅行⑪】圧巻の美しさ!シタデルの「ムハンマド・アリー・モスク」内部と絶景
この記事では、実際にカイロ空港T3からルクソールへ移動した体験をもとに、
- カイロ空港ターミナル3(T3)の雰囲気
- エジプト国内線の流れ(公式ルールもあわせて解説)
- 3時間超の遅延トラブル
- WhatsAppでのドライバー連絡(そのまま使える英文テンプレ付き)
- 搭乗前の男女別セキュリティ検査
などをリアルにまとめています。
🧭 先に結論:
- 公式の推奨到着は出発の2時間前。ただし私が利用した2024年11月は、出発約3時間前に保安検査を通してもらえました(チェックインカウンターは検査の内側にあります)
- 遅延表示のまま搭乗が始まることも。掲示板だけで判断せず、ゲート周辺の人の動きも確認を
- 私が通ったときの搭乗前の保安検査は男女別レーンでした
- 遅延したら送迎ドライバーへWhatsApp。コピペで使える英文テンプレを記事内に置いています
📋 カイロ空港ターミナル3(T3)早わかりメモ
| 利用航空会社 | エジプト航空(EgyptAir)・スターアライアンス加盟各社 |
| 保安検査の通過 | 出発約3時間前から(2024年11月時点の実体験)。カウンターは検査の内側 |
| 一般エリアの飲食 | お店が少ない。食事は空港前に済ませておくのが無難 |
| セキュリティ検査 | 検査は2回。私が通った際は搭乗前の検査が男女別レーンでした |
| 遅延リスク | 遅延に遭遇する可能性もあるため時間に余裕を。掲示板だけを信じず周囲の動きも確認 |
| 連絡手段 | WhatsAppが主流。私はahamoの海外データ通信でそのまま連絡できました |
※上記はすべて著者の2024年11月時点の実体験にもとづく情報です。運用は変更される場合があります。

シタデルからカイロ空港までのUber料金は¥493でした(クレジットカードの明細に表示された金額です)。
ちなみに移動費も現地の支払いも、私はほぼクレジットカード。私が使っているエポスカードは年会費無料で海外旅行保険付き。ただし利用付帯なので、日本を出る前に空港までの電車かバス代をエポスで払うのだけ忘れずに。エポスカードの詳細を見てみる
カードの使い分けについては海外旅行のクレジットカードはこの2枚でOKにまとめています。
- カイロ空港からルクソールへ|国内線利用時の流れ
- エジプト航空の国内線、公式ルールはどうなっている?
- カイロ空港ターミナル3(T3)に到着
- ひとり旅の相棒は音楽と電子書籍
- 【2026年の新ルール】モバイルバッテリーは機内で使えなくなりました
- まさかの「3時間20分」遅延表示
- 空港で初めての仮眠
- カイロ空港に無料Wi-Fiはある?通信手段はどうする
- 遅延表示のままなのに搭乗開始? ゲート前の大混乱
- 本当にこの便で合っているのか?
- 搭乗前の保安検査は男女別レーンだった
- ドライバーへの再連絡ミッション
- 驚異の確率!「私の席に誰かいる」事件・再び
- カイロ〜ルクソールは飛行機で約1時間
- カイロ空港T3・国内線のよくある疑問
- カイロ空港では新ターミナル計画も進行中
- まとめ:エジプト国内線で知っておきたいこと
- あわせて読みたい:エジプト旅行の準備記事
カイロ空港からルクソールへ|国内線利用時の流れ
今回の移動は「カイロ空港T3→エジプト航空国内線→ルクソール空港」というルートです。まずは手続きの流れから見ていきます。
🛫 空港到着から搭乗までの流れ(ざっくり図解)
UberでT3に到着
↓
入口で自分の航空会社のロゴを確認
↓
一般エリアで待機(保安検査が開くまで)
↓
1回目の検査:保安検査を通過
↓
この奥にチェックインカウンターがあるのでチェックイン
↓
電光掲示板で搭乗ゲートを確認
↓
ゲート前の様子も自分の目で確認
↓
2回目の検査:搭乗前の保安検査(ここが男女別レーン)
↓
搭乗
日本の空港と大きく違うのが、チェックインカウンターが保安検査の「内側」にあること。先に検査を通らないとチェックインできません。そして検査は全部で2回。「男女別レーン」に分かれていたのは、私の場合は2回目の搭乗前検査のときでした。
……と、文字にするとシンプルなのですが。実際にはこの流れの途中に「3時間20分の遅延表示」と「掲示板が遅延のまま突然始まった搭乗」が挟まり、私は空港で5時間以上を過ごすことになりました。そのあたりは後半で詳しくレポートします。
エジプト航空の国内線、公式ルールはどうなっている?
体験談に入る前に、「結局、何時に空港へ行けばいいの?」という一番知りたいところを先に整理しておきます。以下はエジプト航空の公式サイトで確認した内容です(最終確認:2026年9月)。
| 項目 | 公式の規定(国内線) |
|---|---|
| 推奨到着時刻 | 出発の2時間前 |
| チェックイン締切 | 出発30分前 |
| 搭乗ゲート閉鎖 | 出発30分前(保安検査・搭乗は遅くとも45分前までに) |
| 預け荷物(エコノミー) | 1個・23kgまで(国際線は運賃規則により異なります) |
| 機内持ち込み | 1個・8kgまで/3辺合計118cm(55×40×23cm)※ |
※機内持ち込みサイズは、公式サイトの別ページに「56+36+23cm=合計115cm」という記載もあり数字が一致していません。ギリギリのサイズは避けておくのが安心です。
結局、カイロ空港T3には何時間前に行けばいい?
エジプト航空の公式案内では、国内線は出発2時間前が推奨です。一方、私が2024年11月に利用したときは、空港に3時間以上前に着いて、制限区域内に入ろうとしたのですが、出発の約3時間前になるまで保安検査を通してもらえませんでした。
公式推奨の2時間前を基本にしつつ、早く着きすぎた分は一般エリアで待つ可能性がある、と覚えておくと気持ちがラクです。飲み物と暇つぶしは先に確保しておきましょう。
ちなみに私はこのとき預け荷物がなく、バックパックひとつ。保安検査を抜けた先のカウンターでチェックインを済ませました。
「国内線の無料手荷物許容量は1個まで」というのも、国際線の感覚で荷物を分けていると引っかかるポイント(追加分は有料で購入できる仕組みもあります)。荷造りの考え方はエジプト旅行の持ち物ガイドにまとめています。
カイロ空港ターミナル3(T3)に到着

今回のフライトはターミナル3(T3)からの出発です。T3はエジプト航空(EgyptAir)の拠点で、スターアライアンス加盟航空会社も多く利用するターミナルです。エジプトではターミナルを間違えると移動が大変なので、入口の航空会社一覧で自分の乗る便のロゴがあるかを最終確認しておくと安心です。
⚠️ 同じルクソール行きでも、ターミナルが違うことがあります
カイロ〜ルクソール線はエジプト航空以外にもエアカイロ、ナイルエアなど複数の航空会社が運航していて、同じ路線でも航空会社によって出発ターミナルが異なります。しかも空港側の案内とフライト情報サイトの表記が食い違っていることもあり、「この航空会社なら必ずこのターミナル」とは言い切れません。予約確認画面・eチケット・当日の空港案内で必ず確認してください。
もし違うターミナルに着いてしまっても、カイロ空港にはターミナル1・2・3と駐車場などを最大5分で結ぶ無料のAPM(Automated People Mover)があります。無料の巡回シャトルバスも走っています。
※こちらは著者未体験の調査情報です。運行状況は現地でご確認ください。

T3の制限エリア前の一般エリアは意外にもガランとしていて、お店があまりありませんでした。コーヒーショップや軽食を期待していくと痛い目を見るので、食事は空港に来る前に済ませておくのが無難です。椅子はそれなりにあるので、座って待つ分には困りませんでした。
「それなら早めに保安検査を抜けよう」と思いゲートへ向かうと、まさかのストップ。出発の約3時間前からしか保安検査を通してもらえない運用のようで(※著者の2024年11月時点の実体験。運用は変更される場合があります)、結局ロビーで待つことになりました。
私が利用した2024年11月のT3は、チェックインカウンターが保安検査を抜けた先にありました。日本のように「カウンターで預けてから保安検査」ではなく、逆でした。空港の運用は変わることもあるので、あくまで当時の話として読んでください。
推測ですが、チェックインカウンターが開くのが出発3時間前だから、それより早く検査を通す意味がない——ということなのかもしれません。理由をスタッフに確認したわけではないので断定はできませんが、そう考えると納得のいく運用ではありました。

ひとり旅の相棒は音楽と電子書籍
音楽を聴きながら、事前に購入しておいた電子版の『地球の歩き方 エジプト』をスマホで読み込みます。待ち時間のお供に音楽は最高で、私は普段からAmazon Music Unlimitedをオフライン再生できるようにお気に入りの曲を事前にダウンロードしています。Wi-Fiがなくても聴けるのは旅先で地味にありがたい。
2024年の11月時点では『地球の歩き方 エジプト』はKindle Unlimited読み放題の対象外だったため有料購入でしたが、結果的に大正解。エジプトに関する情報量が豊富で、次の目的地・ルクソールの予習をしながら過ごす時間は、不安をワクワクへと変えてくれました。ちなみにKindle Unlimitedは旅行ガイドや語学書など旅のお供になる本が豊富なので、飛行機の時間や空港の待ち時間など今回の旅では大活用でした。音楽だけでなく耳で聴く読書も便利で、Audible(オーディブル)
はイヤホンさえあれば目を使わずに本が「聴ける」サービス。目が疲れてきた頃に切り替えると快適です。
※その後確認したところ、2026年9月時点では『地球の歩き方 エジプト』はKindle Unlimitedの読み放題対象になっていました。対象作品は入れ替わるので、購入前に必ず現在の表示をご確認ください。
【2026年の新ルール】モバイルバッテリーは機内で使えなくなりました
ここでひとつ、私が旅した2024年当時には無かった重要な変更をお知らせします。空港で長時間つぶす人には直撃するルールです。
🔋 エジプト航空のモバイルバッテリー規定(2026年9月時点)
- 機内持ち込みは可能。ただし飛行中にモバイルバッテリーを使うこと、モバイルバッテリー自体を機内電源につないで充電することは禁止(機内電源でスマホを充電するのは従来どおりOKです)
- 1人1個まで(容量は公式サイトの表記で「100 watts」まで)
- 容量や種類の表示が本体にないものは持ち込み不可
- 預け荷物には入れられない
- 頭上の荷物棚はNG。座席ポケットか前の座席下に保管
さらに2026年3月27日にICAO(国際民間航空機関)の新しい規定が発効し、モバイルバッテリーは1人2個まで・機内での再充電禁止となりました。ただしこれは各国・各社が従う土台であって、実際のルールは航空会社ごとに異なります。現にICAOが2個までなのに対し、エジプト航空は1個まで。必ず利用する航空会社の規定を確認してください。
出典:エジプト航空公式「Restricted Items」/ICAO公式発表(技術指針の改訂・2026年3月27日発効)
つまり今回の私のように空港で5時間以上つぶす場合、充電は「搭乗前」に済ませておくのが正解ということ。制限エリアに入る前にコンセントを探しておくと安心です。
※ここは少しややこしい話です。エジプト航空の公式サイトの表記は「100 watts(W=電力)」ですが、モバイルバッテリーの容量表示や国際的な基準で使われるのは「Wh(ワット時=電力量)」。推測ですが、公式が言いたいのは国際基準と同じ100Whのことだと思われます。ただし公式に書いていない以上、私の側で「100Whのこと」と断定はできません。手持ちのバッテリーは本体のラベルでWh表記を確認し、不安なら搭乗前に航空会社へ問い合わせてください。
まさかの「3時間20分」遅延表示
出発3時間前になり、再びセキュリティチェックへ。今度は無事に通過することができました。制限エリア内は人が少なく静かな雰囲気。
搭乗ゲート確認のため電光掲示板を確認すると——
「3時間20分の遅延」

思わず目を疑いました。大幅な遅延にも驚きましたが、ルクソール空港からホテルまでは、事前に空港送迎を予約済み。時間変更の連絡をしなければなりません。
WhatsAppでドライバーへ連絡する必要があり、Google翻訳を使いながら英文メッセージを作成。Delayed(遅延)と表示された掲示板の写真を載せてメッセージを送信しました。
しばらくして届いた返信は——
「問題ないよ。気をつけて。」
……めちゃくちゃいい人です。ひとまず安心。
💬 そのまま使える!遅延をドライバーに伝える英文テンプレ
英語が苦手でも、この2文をコピペして数字だけ変えればほぼ伝わります。私も似たような文章をGoogle翻訳で組み立てました。
Hello. My flight MS◯◯◯ is delayed by about 3 hours. My new arrival time is around 21:00. Can you still pick me up? Thank you!
そして「やっぱり定刻に戻った」ときはこちら。
Update: my flight is back to the original schedule. Please come at the original arrival time. Sorry for the confusion!
💡 エジプト国内線の遅延はよくあること?
EgyptAir(エジプト航空)の国内線は、旅行者の口コミでも遅延に遭遇したという声が少なくありません。私自身も今回、大幅な遅延表示に振り回されました。国内線は案内がアバウトなところがあるため、焦らず周囲の動きを観察するのが得策です。なお、これは体験ベースの情報であり、公式な運用を保証するものではありません。
💡 WhatsApp(ワッツアップ)とは?
日本でいうLINEのようなもので、世界の多くの国で広く使われているメッセージアプリです。電話番号さえ分かればメッセージが送れるので、今回のようなトラブル時の連絡に欠かせません。私が利用したAgodaの空港送迎では事前にドライバー情報が届いたので、急な予定変更も直接やり取りできて非常に助かりました。エジプト旅行で役立ったアプリについてはこちらの記事にまとめています。
🚗 ルクソール空港送迎は事前予約がおすすめ
深夜到着や遅延が重なったとき、「現地でタクシーを探す」という選択肢はかなり不安です。事前に送迎を予約しておいたことで、今回のような時間変更も直接ドライバーとWhatsAppでやり取りでき、本当に助かりました。
予約時にここを確認しておくと安心です👇
- 遅延したときにフライトを追跡してくれるか(今回の私のように時間が二転三転すると、ここが一番効きます)
- ドライバーの連絡先(WhatsAppで連絡が取れるか)
- 無料の待機時間はどれくらいか
- 待ち合わせ場所(到着ロビーのどこか)
空港で初めての仮眠
遅延で待ち時間は5時間以上に。昨日から移動続きで、機内での仮眠しか取れていません。当然、猛烈な眠気に襲われます。
昨日ドバイ空港で寝ている人たちを見て「自分には空港で寝るのは絶対無理」と思っていたのに、まさか翌日に自分が空港で寝ることになるとは。(ドバイ空港で寝てる人たちの話はこちら)
スマホとスマートウォッチにアラームをセット。バックパックに鍵をかけ、肩紐を腕に巻きつけて防犯対策をして座った体勢で少し眠ることに。
🔒 空港仮眠の防犯対策メモ
慣れない環境での仮眠は盗難リスクが気になるところ。私が実践したのは「バックパックに鍵をかけて肩紐を腕に巻きつける」という方法です。完璧ではありませんが、寝ている間に荷物を引っ張られたら気づける状態にしておくのがポイント。貴重品(パスポート・クレジットカード・現金)は肌身離さず内ポケットへ。バックパックの両肩紐を腕や足に通しておくだけでも抑止力になります。
しかし、慣れない環境では熟睡できず、うとうとする程度でした。
カイロ空港に無料Wi-Fiはある?通信手段はどうする
長時間の足止めで気になるのが通信環境です。カイロ空港では、空港運営会社と通信キャリアの提携により無料Wi-Fiが提供されています(2025年に導入が発表され、各ターミナルにWi-Fiキオスクや充電スタンドを設置するとされています)。
ただし利用者からは、接続にSMS認証(電話番号の登録)が必要だったという報告もあります。「無料Wi-Fiはある。でもホテルやドライバーに連絡をしなければならない可能性がある場合、全部それに頼るのは心細い」——これが正直なところだと思います。
私の場合はスマホの回線がそのまま使えたので、Wi-Fiを探して右往左往せずに済みました。この日のように「今すぐドライバーに連絡しなきゃ」という場面で、自分の回線があるかどうかは精神衛生に直結します。海外での通信手段は海外旅行の通信手段5つを比較で整理しているので、迷っている方はどうぞ。
📱 いま行くなら:カイロ空港の公式アプリが使えそうです
私が旅したときにはありませんでしたが、2026年5月末にカイロ国際空港の公式アプリが公開されました。リアルタイムのフライト情報、出発ターミナルの確認、無料Wi-Fiのアクセスポイント、ターミナル内の施設案内などが入っているとのこと。
今回の私が苦しんだ「掲示板しか情報源がない」「ターミナルが不安」「Wi-Fiがどこにあるかわからない」は、まさにこのアプリが解決してくれる部分です。渡航前に入れておくと安心かもしれません。
※著者未使用の調査情報です。
遅延表示のままなのに搭乗開始? ゲート前の大混乱
1〜2時間ほど経った頃、50メートルほど離れた搭乗ゲート前で大勢の人がざわついているのに気づきました。近づいてみると、あちこちで小さな議論が起きています。
「飛行機、時間通りに飛ぶんじゃないか?」「いや、そんなわけないだろう」「でも、もう並んでる人いるぞ?」みたいな感じの会話のようでした。
慌てて掲示板を確認。表示は依然として「遅延」のまま。館内放送なし・地上係員の姿もなし・時間変更のアナウンスもなし。完全に情報がない状態でした。
日本では考えられませんが、海外では掲示板だけを信じず、ゲート周辺の人の動きも合わせて確認するのが正解だと思いました。周囲の乗客がざわざわし始めたら、近くの誰かや、できればスタッフに「Luxor(ルクソール)?」と直接聞いてしまうのが一番早いかもしれません。
もっとも、肝心のスタッフが周囲に見当たりませんでしたが(笑)。
しかし、冷静に考えると、最初に誰かが飛行機が遅延だとわからず並び始めてしまい、それを見た人が連鎖的に「もしかして搭乗開始なの?」と勘違いしているだけでは……?
そう思っていた、そのとき。
17:45頃、突然セキュリティゲートがオープン。
w(°o°)w
ゲート下から歓声まで聞こえてきました。さっきまでの推理は一体なんだったのか。空港特有の”情報のなさ”が、一気に緊張へと変わった瞬間でした。
本当にこの便で合っているのか?
「これは、自分が乗る飛行機とは別なのか……?」 頭の中が一気に混乱しました。
しかし、ゲートから少し離れた周囲の人たちを見回すと、誰もが同じように戸惑いの表情を浮かべています。どうやら状況が掴めないのは、私だけではないようです。
とはいえ、もしこれが私の乗るべき便だったとしたら、乗り遅れるわけにはいきません。確証がないまま、とにかく列に並ぶしかない。
心臓をバクバクさせながら順番を待ち、いよいよチケット確認の番。スタッフに見せると――驚くほどすんなり通過。 「え、本当にこの便で合ってるんだ……」 拍子抜けすると同時に、心の底からホッとした瞬間でした。
搭乗前の保安検査は男女別レーンだった
チケット確認を抜けると、その先にもう一度セキュリティ検査がありました。私が利用したときは、空港の制限エリアに入るときと搭乗する直前の2回チェックがある形でした。
そしてこの2回目の検査で、また珍しい光景に遭遇しました。検査レーンが男性と女性で分かれていたのです。
知らずに男性列に並ぶ女性、女性列に並ぶ男性もいて、スタッフに誘導されていました。私が見た限りでは、女性のボディチェックは女性の係員が担当していました。
日本ではあまり見かけない光景に、改めてここがエジプトであることを実感しました。エジプトの文化・服装・慣習についてはエジプト旅行の基本情報まとめにも詳しくまとめています。
ドライバーへの再連絡ミッション
しかし、安堵したのも束の間。私には急いでやらなければならないことがありました。 「3時間20分遅れる」と伝えてしまったドライバーに、「まさかの出発時間復活(元通り)」を知らせる再連絡です。
私の英語力は、良くて中学レベル。いや、正直それ以下。
セキュリティ検査の列に並びながら「えーと、来てほしいはplease pick me upでいいか?、定刻はon timeだったかな?、元に戻ったはなんて言えばよかったっけ?……」と頭の中で単語をかき集め、Google翻訳で補完しながらなんとかメッセージを完成させました。
検査を通過してすぐに飛行機に乗る前に送信。我ながらよくやった、と思いました。
ちなみに今回のエジプト旅行中、スマホはそのまま日本と同じように使えていました。私はahamoの海外データ通信を利用していて、面倒な申し込みなしでそのまま使えるのが本当に楽でした。Wi-Fiを探し回らずに、その場ですぐWhatsAppでドライバーに連絡できたのはかなり助かりました。月30GBまで追加料金なしで使えるので、Google翻訳もUberも、全部そのまま動きます(プランの内容は変更されることがあるので、最新の条件は公式サイトでご確認ください)。
驚異の確率!「私の席に誰かいる」事件・再び
自分の座席を探していると、またしても見覚えのある光景が——知らない男性が私の席に座っています。ドバイのエミレーツ航空に続き、まさかの再発です。(前回の「私の席に誰かいる」事件はこちら)
男性はすぐに気づき、「ここ、君の席かい?私の席は一つ後ろなんだけど、友人の隣に座りたいから代わってくれない?」といった内容を伝えてきました。
同じ窓側席で断る理由もないので、彼に席を譲り後ろの席へ移動。
この旅、ここまで4回飛行機に乗って2回他人が自分の席に座っている。2回に1回の高確率です。私の座席、人気スポットなのかもしれません。
席に落ち着き、スマホを確認すると、先ほど連絡したルクソール空港からホテルまで送迎してくれるドライバーさんから連絡が入ってました。
再度の時間変更にもかかわらず「OK」と返信が届いていてました。
「あぁ、ちゃんと伝わったんだ……」
激しいドタバタ劇がようやく終わり、柔軟に受け入れてくれたドライバーさんの優しさが本当にありがたくて、心の中で深く感謝しながら、ようやくホッと胸をなでおろすことができました。

カイロ〜ルクソールは飛行機で約1時間
あれだけ待たされたのに、飛んでしまえばあっという間。カイロ〜ルクソール間は直線距離で約515km、フライトはおおむね1時間前後です。エジプト航空のほかエアカイロ、ナイルエアなど複数の航空会社が直行便を運航していて、時間帯の選択肢も比較的多い路線と言えます(便数・所要時間は季節や曜日で変わるので、予約時に最新のスケジュールをご確認ください)。
寝台列車やバスという選択肢もありますが、「時間を買う」なら断然飛行機。私のように遅延に振り回されることはあっても、それでも1日の大半を移動に使わずに済むのは大きなメリットでした。
日本〜カイロの航空券も、時期によって値段が大きく動きます。私は自力手配派なので、まず比較サイトで相場をつかんでから決めるようにしています。
→ カイロ行きの航空券の相場を見てみる(Trip.com)
🗺️ ルクソール観光をツアーで効率よく回るなら
王家の谷・ハトシェプスト神殿・カルナック神殿と、ルクソールは見どころが川の東西に散らばっています。私が比較したときは、各社で同じような行程でも料金や含まれる内容がけっこう違いました。
ベルトラ(VELTRA)は予約画面もカスタマーサポートも日本語で完結するのが、英語が苦手な人にはありがたいところ。まず日本語で内容を把握して、そのうえで海外系サイトの料金と見比べるのがおすすめです。
どの予約サイトが自分に合うかは海外旅行の現地ツアー予約サイトおすすめ比較で、王家の谷の回り方は【王家の谷観光ガイド】で詳しく書いています。
カイロ空港T3・国内線のよくある疑問
Q. エジプトの国内線は何時間前に空港へ行けばいい?
公式の推奨は出発2時間前、チェックイン締切は30分前です。ただし私の実体験では、保安検査を通してもらえたのは約3時間前でした。カイロ空港T3はチェックインカウンターが保安検査の内側にあるため、早く着いても中には進めません。渋滞が読めないカイロでは早めに出ること自体は正解ですが、早く着いた分は一般エリアで待つ前提で準備しておくと安心です。
Q. 遅延したとき、空港送迎のドライバーにはどう連絡する?
ドライバーの連絡先としてWhatsAppが使えるなら、メッセージで直接伝えるのが早いです。この記事の英文テンプレをコピペして、便名と時刻だけ差し替えればOK。掲示板の写真を一緒に送ると、英語に自信がなくても状況が一発で伝わります(私はこれで乗り切りました)。
Q. 預け荷物のルールは国際線と同じ?
同じではありません。エジプト航空の場合、国内線エコノミーは23kg×1個が基本です。一方、国際線エコノミーの個数は公式サイトでも「運賃規則による」とされており、「国際線=必ず23kg×2個」とは限りません。プロモーション運賃などでは1個の場合もあります。国際線との乗り継ぎでも予約形態や運賃で扱いが変わる可能性があるため、自分のeチケットに表示された手荷物許容量を必ず確認してください。
Q. 保安検査は何回ある?男女別って本当?
私が利用したときは2回ありました。1回目は制限エリアに入るとき、2回目は搭乗直前のゲートです。男女別レーンに分かれていたのは2回目の搭乗前検査のほう。列を間違えてもスタッフが案内してくれるので、慌てなくて大丈夫です。運用は時期によって変わる可能性があるので、当日の案内に従ってください。
Q. 遅延で乗り継ぎに間に合わないのが不安。対策は?
私は今回、大幅な遅延表示を経験しました。その反省から言うと、国際線との乗り継ぎは同日に詰め込まないのが無難だと感じます。余裕を持たせた日程そのものが最大の保険だと思います。
カイロ空港では新ターミナル計画も進行中
2026年8月時点では、年間4,000万人規模の新ターミナル4(T4)の計画が進んでいます。完成後は空港全体の年間処理能力が約7,000万人になる見込みとのこと。
私が右往左往したT3の運用も今後変わる可能性があるので、この記事の情報は参考程度に、渡航前には最新の案内を確認してください。
まとめ:エジプト国内線で知っておきたいこと
| ポイント | 実体験(2024年11月) | 公式・最新情報(2026年9月確認) |
|---|---|---|
| 空港到着の目安 | 保安検査を通れたのは出発約3時間前から | 公式の推奨は出発2時間前/締切30分前 |
| チェックイン | 保安検査の内側のカウンターで実施(預け荷物なし) | カウンター締切は出発30分前 |
| 預け荷物 | 今回はなし | 国内線エコノミーは23kg×1個 |
| モバイルバッテリー | 当時はこの制限を意識せずに済んだ | 機内での使用・機内電源での充電は禁止/1人1個/座席下保管 |
| 電光掲示板 | 遅延表示のまま突然搭乗開始 | ゲート周辺の人の動きも合わせて確認を |
| セキュリティ検査 | 検査は2回。搭乗前の検査が男女別レーンだった | 運用は変わる可能性あり。当日の案内に従う |
| 連絡手段 | ahamoでWhatsAppが即使えて助かった | 空港に無料Wi-Fiあり。ただしSMS認証が必要との報告も |
| ターミナル | エジプト航空はT3から出発 | 航空会社・便でターミナルが違う。eチケットで要確認 |
| 空港送迎 | 事前予約で時間変更にも対応してもらえた | GetYourGuide・KKdayなどで事前手配可能 |
情報の少なさに振り回され、何度も不安になりましたが、振り返ればそれもまた旅の醍醐味。3時間以上の遅延表示は結局なんだったのか……ほぼ定刻に近い時間に離陸し、結果オーライではありましたが、エジプトの空港運用の洗礼を浴びた気分でした。
長い待ち時間と混乱でかなり疲れていましたが、「ついにルクソールに行ける」という高揚感のほうが勝っていました。次はいよいよ、古代遺跡の街ルクソールへ——。
※この記事は2024年11月の実体験がベースですが、公開後も定期的に見直しています。チェックイン時刻・手荷物・モバイルバッテリーなどのルールは、公開時点でエジプト航空の公式サイト等を確認したうえで更新しました(最終確認:2026年9月)。運用は予告なく変わるため、渡航前には必ず最新の公式情報もご確認ください。
▶ 【ルクソール観光まとめ】見どころ・モデルコース・行き方・必要日数を解説

次の記事→【エジプト旅行⑬】ルクソール空港からホテルへ|867円の空港送迎とチップ文化


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