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【エジプト旅行㊿】帰路編|アブダビ→バンコクで体調崩壊のリアル体験記

ギザのピラミッド エジプト旅行
ギザのピラミッド

※この記事は連載『不安だらけのエジプトひとり旅』の第50話(最終話)です。

前回の記事は↓
【エジプト旅行㊾】帰路編|ブルジュ・ハリファ148階へ。124・125階との違いとラウンジのリアル体験

15日間。客引きをかわし、暗いピラミッドの中を這い、サッカラ帰りには値段交渉で冷や汗をかき、アブダビでは楽天カードに突然見放されました。

数々のトラブルを、私はなんとか乗り越えてきた——つもりでした。

でも、エジプトひとり旅のラスボスは、ピラミッドでも詐欺師でもなかったんです。最後に立ちはだかったのは、自分の喉と、腸。

これは、世界遺産より自分の内臓と格闘することになった、情けなくも平和な「帰り道」の記録です。最後までお付き合いください。

🧭 この記事でわかること

  • 2024年11月、ドバイからアブダビ空港へバスで戻った記録(この路線は現在廃止されています)
  • 【2026年9月時点】タイ入国のルール(TDACの義務化と、ビザ免除が30日になったこと)
  • スワンナプーム空港に深夜着したときの移動手段
  • バイヨーク スカイ ホテル84階の回転展望デッキと、非宿泊者のチケット料金
  • 名店「ピーオー」のトムヤムクン麺の最新価格と営業時間
  • 旅の最後に体調を崩したときの備え方(自分の失敗から)

この記事について
旅行記の部分は2024年11月の実体験です。一方、タイの入国ルール(TDAC・ビザ免除)、バイヨークの展望台料金、ピーオーの価格などは2026年9月に公式サイト等で確認し直して更新しています。

私が使ったドバイ→アブダビ空港のバス(E102)のように、当時は使えたのに今はなくなっているものもあります。体験談の部分と、調べ直した最新情報の部分は分けて書いていますので、そのつもりで読んでもらえると助かります。

  1. 第一の敵は「喉」。さらばドバイ
    1. 【2024年11月の記録】ドバイ→アブダビ空港をE102バスで移動
  2. つかの間の休戦。アブダビ「Pearl Lounge」
  3. 3万円切り。エティハド航空の破格フライト
  4. 【2026年9月時点】タイ入国のルールが変わっています
    1. ① TDAC(タイ・デジタル入国カード)が必須に
    2. ② ビザなしで滞在できる期間が30日に短縮されました
  5. 深夜0時半のスワンナプーム空港。私はGrabで市内へ
  6. 反乱前夜。名店「ピーオー」の濃厚トムヤムクン
  7. 最終ボス「腸」。バイヨークの夜景と、見つめ続けた天井
  8. 撤退戦。静養と、タイののど飴
  9. 最終決戦前の儀式。そして帰国へ
  10. 🧳 旅の最後に倒れないための、私からの置き土産
  11. 帰路のバンコク乗り継ぎ・滞在のよくある質問
    1. タイに入るのに、今は何の手続きが必要ですか?
    2. ビザなしで何日滞在できますか?
    3. スワンナプーム空港に深夜着いたら、どうやって市内へ行けばいい?
    4. バイヨーク スカイ ホテルの展望台は、泊まらなくても入れますか?
    5. ドバイからアブダビ空港へ、安く行くには?
    6. バンコクの空港は2つあると聞きました。間違えませんか?
    7. 旅先でお腹を壊したら、どうすればいい?
  12. 🇪🇬 旅の締めくくり:エジプト一人旅を振り返って
    1. 場所一覧
    2. エジプト旅行を計画している方へ(関連記事)
    3. 今回の旅で使った予約サイト

第一の敵は「喉」。さらばドバイ

爆広のスイートルームで短い休息をとり、朝早くにドバイにある「カールトン ダウンタウン ホテル」をチェックアウト。地下鉄のFinancial Centre駅から電車に乗り、まずはアブダビ空港行きのバスが出る「イブン・バトゥータ(Ibn Battuta)」バスターミナルへと向かいます。

イブン・バトゥータ・バスステーションの乗り場
イブン・バトゥータのバスターミナル

ところが、ここで第一の刺客が現れます。時折、コンコンと乾いた咳が出るようになったのです。喉や肺が、エジプトの乾燥した空気か、砂漠の細かな砂にやられてしまったのかもしれません。怪我も病気もなくここまで乗り切り、「あとは帰るだけ」と気が緩みかけていたそのときでした。旅の最後に待っていたのは、まさかの体調不良です。

バスの出発まで少し時間があったので、ターミナル内の薬局へ駆け込みました。スマホの翻訳画面を見せながら「喉がおかしくて咳が出る」と伝えると、薬剤師さんが喉に直接吹きかけるスプレー薬を出してくれました。シュッと一吹き。英語が話せなくても、翻訳アプリさえあればこうして薬まで買える——この旅で何度も助けられた翻訳アプリのありがたさを、最後にもう一度かみしめます。

なんとか咳を鎮め、アブダビ空港行きのバスに乗り込みました。

E102バスの車内
空港行バス車内

【2024年11月の記録】ドバイ→アブダビ空港をE102バスで移動

このとき乗ったのが、RTA(ドバイ道路交通庁)の路線バスE102。イブン・バトゥータ・バスステーションとザイード国際空港ターミナルAを結ぶ路線でした。

乗り場にあった時刻表の看板には、こう書かれていました。

📷 E102の時刻表(イブン・バトゥータの看板より・2024年11月時点)
・乗り場:Ibn Battuta Bus Station 10番(Bus Stop No. 903 510)
・行き先表示:E102 To Zayed International Airport
・所要:ザイード国際空港ターミナルAまで80分(その先はムサファ方面へ)
・始発4:55頃/終バス深夜1:55〜3:55頃と、ほぼ24時間運行
・間隔:月〜金は60分ごと、土日は30分ごと
・看板の注記:「E102は平日はムサファに停まりません。平日にムサファへ行く人はアブダビ市内バスへ乗り換えを」

料金はUberと比べものにならないほど安く、しかも前夜にドバイで買ったNolカードでそのまま乗れました。前日、アブダビ空港からドバイまでUberで14,844円払った身としては、同じ区間をこの値段で移動できることに複雑な気持ちになりましたが……(笑)。

⚠️ このE102は、現在は廃止されています
記事を更新するにあたって調べ直したところ、RTAは公式アカウントで「E102は2026年6月29日をもって恒久的に運行を停止する」と案内していました。上の時刻表は、もう使えない路線の記録ということになります。
現在、ザイード国際空港とドバイのイブン・バトゥータを結ぶ公共交通としては、空港公式サイトが「Airport Express」(24時間・1時間ごと・所要約1時間半)を案内しています。
ネット上にはE102の時刻表を載せたままのページがまだ多く残っているので、路線番号を信じて現地でバスを待たないよう注意してください。

逆方向(アブダビ空港→ドバイ)の選択肢や、現在の移動手段の比較は、前々回の記事にまとめ直しました。
▶ アブダビ空港からドバイへの行き方|バス・無料シャトル・タクシー料金の比較

つかの間の休戦。アブダビ「Pearl Lounge」

バスに揺られること約1時間半。10:30頃、アブダビの空港へ戻ってきました。昨日エジプトから降り立ったばかりのこの場所が、今度は日本への出発点です。

📖 豆知識:空港の名前が変わっています
アブダビの空港は、2024年2月9日に正式名称が「アブダビ国際空港」から「ザイード国際空港」に変わりました。新ターミナルAの公式開業式典に合わせた改称です(ターミナルA自体は2023年10月末から供用が始まっています)。
エティハド航空のハブ(拠点)空港で、ヨーロッパ・中東・アフリカ方面への乗り継ぎ拠点になっています。古い情報だと旧名称のままのこともあるので、乗り場や案内を探すときは頭の片隅に置いておくと混乱しません。

ザイード国際空港ターミナルA
アブダビ空港到着

チェックインと出国審査をスムーズに終え、向かったのは旅の締めくくりにふさわしい場所。ここで最強の旅アイテム「プライオリティパス」の出番です。新ターミナルAにある「Pearl Lounge(パール・ラウンジ)」へ。咳に追われた朝から一転、ここからはつかの間の休戦タイムです。

💳 プライオリティパスがあると空港ラウンジが無料に
プライオリティパスは、世界の空港ラウンジなどを利用できる会員プログラムです(公式サイトでは記事執筆時点で1,900カ所以上と案内されています)。長距離移動の合間に食事・休憩・Wi-Fiが使えるので、旅の疲れ方がまったく変わります。楽天プレミアムカードにも付帯しています。

ただし、私が利用した2024年当時から条件が変わっています。楽天カードの公式告知によると、2025年1月以降は次の通りです。

・無料で利用できるのは年5回まで(6回目以降は1回あたりUS$35、同伴者も1名あたりUS$35)
・会員証がデジタル会員証(アプリ)に移行し、物理カードは廃止
・利用できるのは「ラウンジ」カテゴリの施設のみになったとされ、空港内のレストランやスパなどは対象外のようです

私が訪れた2024年当時は回数制限がなく、気兼ねなく利用できました。年5回をどう使うかは、旅のスタイル次第だと思います。カードの詳しい比較は海外旅行のクレジットカードはこの2枚でOKにまとめています。

Pearl Lounge(パール・ラウンジ)の内部
Pearl Lounge(パール・ラウンジ)

アブダビ空港の最新ターミナルにあるPearl Loungeは、旅の疲れを癒やすのに最高の空間でした。

📖 Pearl Loungeのちょっとした情報
Pearl Loungeは、アブダビ空港でプライオリティパスで利用できるラウンジの一つです。時間帯によっては混雑することもあるようですが、私が利用した午前中は比較的空いていて快適に過ごせました。
なお、プライオリティパスの対象ラウンジは入れ替わることがあります。滞在時間やシャワー利用の条件も変わる場合があるため、出発前にプライオリティパスのアプリで、対象施設とターミナルを確認しておくと確実です。

Pearl Lounge(パール・ラウンジ)の座席エリア
Pearl Lounge(パール・ラウンジ)

料理のラインナップも充実。焼きたてのデニッシュやクロワッサンに、彩り豊かなフレッシュフルーツを添えて、豪華なブレックファストを楽しみました。広々としたソファに深く腰掛け、温かいコーヒーをゆっくり味わう。洗練されたインテリアと開放感のある吹き抜けを眺めながらのこの時間は、次のフライトへの何よりのエネルギーチャージになりました。

Pearl Loungeのビュッフェ料理
Pearl Loungeでの食事
Pearl Loungeのデザート
ケーキが倒れてるよ😭

3万円切り。エティハド航空の破格フライト

休戦タイムを終え、いよいよエティハド航空でタイ・バンコクのスワンナプーム空港へ。機内食も楽しみのひとつでした。メインはもちろん、添えられたムースのようなデザートまで絶品で、疲れた体に甘さが染み渡ります。

エティハド航空の機内
エティハド航空機内
エティハド航空の機内食
エティハド航空機内食

ここで、今回の航空券の話を少しだけ。実はカイロからバンコクまでの全行程をTrip.comで予約して、29,710円でした。エティハド航空でこの長距離を移動して3万円切り。冷静に考えても、安すぎませんか?前日のドバイのUber代(1.4万円)と比べると、飛行機のコスパの異常さが際立ちます。

エティハド航空の機内食とデザート
エティハド航空機内食

私なりの格安航空券を探すコツは、目的地までを通しで検索するだけでなく、途中の都市で区切って別々に検索してみることです。今回も「カイロ→日本」より、「カイロ→バンコク」と「バンコク→日本」に分けた方が安くなりました。必ず安くなるわけではありませんが、思わぬ掘り出し物が見つかることもあります。

⚠️ 区間を分けるときの注意点
いわゆる「別切り航空券」の形になるので、安くなる代わりに乗り継ぎが保証されません。預けた荷物も次の便へ引き継がれないことが多く、一度受け取って入国・再チェックインが必要になります。前の便が遅れて次の便に乗れなくても、基本的に自己責任になります。私は間に宿泊を挟んだので問題ありませんでしたが、同日乗り継ぎで分割購入する場合は、乗り継ぎ時間を長めに取っておくと安心です。

▶ 格安航空券を探す
Trip.comで航空券の価格を見る

喉の調子は相変わらずでしたが、お得すぎるフライトとバンコクの熱気に包まれ、旅の最終章が幕を開けました。……このときの私は、第二の刺客がすぐそこまで来ていることに、まだ気づいていません。

【2026年9月時点】タイ入国のルールが変わっています

ここで、これからタイへ行く方に向けて大事なお知らせです。私が訪れた2024年11月以降、タイの入国手続きが2つ大きく変わりました。私のときは不要だった手続きが、今は必須になっています。

① TDAC(タイ・デジタル入国カード)が必須に

タイ国政府観光庁の告知によると、2025年5月1日から、タイ国籍以外のすべての入国者にTDAC(Thailand Digital Arrival Card)の登録が義務づけられました。空路・陸路・海路を問わず対象で、到着の72時間前から無料で登録できます。

⚠️ 「有料の代行サイト」に注意
TDACの登録は完全に無料で、クレジットカード情報は不要です。それでも手数料を請求してくる偽サイトが多数出回っていて、在タイ日本国大使館も注意喚起を出しています。公式サイトのドメインは tdac.immigration.go.th のみ。検索結果の上位に出てきたサイトをうっかり使わないよう、URLを必ず確認してください。

📌 なお、空港内で乗り継ぐだけならTDACは不要とされています。ただしドンムアン⇔スワンナプームの空港間移動は「一度タイに入国する」扱いになるので、TDACが必要です。ここを勘違いしている人が多いようなので注意してください。
登録手順や偽サイトの詳細、今後のアプリ移行(THIM)の話は、往路の記事にまとめています。
▶ 【エジプト旅行④】ドンムアン空港からスワンナプーム空港へ無料シャトルバスで移動する
▶ 入国カードの書き方まとめ|英語の意味と記入例を、英語が苦手な私が解説

② ビザなしで滞在できる期間が30日に短縮されました

日本のパスポートなら、観光目的のタイ入国にビザは不要です。ただし滞在できる日数が変わりました。

タイは2024年7月から観光目的のビザ免除期間を60日に延長していましたが、2026年8月31日に短縮が官報に掲載され、その15日後の2026年9月15日から、ビザ免除は原則30日に変更されました。日本も30日のビザ免除対象に含まれています。不法就労の防止などが理由と説明されています。

項目内容
旧制度ビザなしで最長60日(2024年7月15日〜)
新制度ビザなしで最長30日(日本を含む)
施行2026年9月15日から

私のように2〜3泊する分には影響ありませんが、長めに滞在する予定の方は、渡航前に必ず最新のルールを確認してください。このあたりは変更が続いている分野です。
▶ タイ国政府観光庁(公式)
▶ 外務省 海外安全ホームページ

📱 TDACも配車アプリも、ネットがないと詰みます
TDACの登録、Grabの配車、翻訳アプリ。私の帰り道は、どれもスマホのネット接続が前提でした。到着してから空港のWi-Fiを探すより、着いた瞬間から使える状態にしておく方が精神的にラクです。
私はたまたま普段からahamoを使っていたのでそのまま持って行きましたが、データ用のeSIM(Airaloなど)やレンタルWiFi(グローバルWiFiなど)も選択肢です。どれが合うかは旅のスタイル次第なので、比較記事にまとめました。
▶ 海外旅行の通信手段5つを比較|格安SIMユーザーが損しない選び方

深夜0時半のスワンナプーム空港。私はGrabで市内へ

スワンナプーム空港に着いたのは、深夜0時半すぎ。この時間になると、空港連絡電車のエアポート・レール・リンク(ARL)はもう運行を終えています(運行は5:30〜24:00とされています)。深夜着あるあるの「足がない」問題です。

🚆 エアポート・レール・リンク(ARL)の運行時間
ARLはスワンナプーム空港と市内のパヤタイ駅を約30分で結ぶ電車で、年中無休で運行しています。ただし運行時間は5:30〜24:00とされていて、空港発の最終は0時過ぎ。
つまり深夜0時半に着いた私は、完全に終電を逃していたわけです。深夜・早朝着の便を取る方は、電車が使えない前提で移動手段を考えておいてください。

深夜のスワンナプーム空港到着ロビー
深夜のスワンナプーム空港

そんなときに私が使ったのが、配車アプリの「Grab(グラブ)」。バンコクのタクシーはボッタクリ報告も多く、特に深夜は不安でした。Grabなら行き先をアプリ上で指定でき、料金も乗車前に確認できるので、私は深夜でも使いやすいと感じました。スワンナプーム空港にはGrab専用の乗り場があるので、そこからスムーズに乗れました(海外で役立つアプリまとめはこちら)。

スワンナプーム空港のGrab専用乗り場
スワンナプーム空港のGrab乗り場

深夜着でアプリの操作に不安がある方や、荷物が多い方は、日本語で事前に定額予約できる空港送迎という選択肢もあります。料金が先に決まるので、到着してから慌てずに済みます。
▶ バンコクの空港送迎を探す(Trip.com)

初日の宿は「シャワーを浴びて寝るだけ」と割り切り、スクンビットの「City Lodge Bangkok(シティ ロッジ バンコク)」へ。1泊4,286円と格安です。正直なところ設備はかなり古いですが、駅も近くて立地は良好。「とにかく寝るだけ・立地重視」と割り切れる人には、コスパは悪くないと思います。古い宿が苦手な人は無理しないほうがいいですが、私は満足でした。

City Lodge Bangkok(シティ ロッジ バンコク)の客室
少し古いですがコスパを考えると全然問題ありません
City Lodge Bangkok(シティ ロッジ バンコク)のバスルーム
City Lodge Bangkok(シティ ロッジ バンコク)バスルーム

バンコクには立地が良くてコスパの高いホテルが他にもたくさんあります。予算や好みに合わせて探してみてください。
▶ City Lodge BangkokをAgodaで確認する
▶ バンコクのホテルをAgodaで探す / Trip.comで探す

反乱前夜。名店「ピーオー」の濃厚トムヤムクン

翌日はチェックアウトギリギリまで体力を回復させ、12時前に出発。バンコクで一番楽しみにしていた一皿を求めて、ラチャテウィー地区の名店「ピーオー・トムヤムクンヌードル(P’Aor Tom Yum Kung Noodles / ร้านพี่อ้อ)」へ向かいます。

ピーオー・トムヤムクンヌードルの店頭
ピーオー・トムヤムクンヌードル(P’Aor Tom Yum Kung Noodles / ร้านพี่อ้อ)

ここはバンコクでトムヤムクンヌードルの専門店として知られるお店。看板メニューは、大きな川エビ(手長エビ)がドンと鎮座する濃厚なトムヤムクンスープの麺です。

📍 ピーオー(P’Aor)店舗メモ
※私が訪問したのは2024年11月です。以下は2026年9月に調べ直した情報で、私が支払った金額の記録ではありません。
・場所:ペッブリー通り沿い、ラチャテウィー地区(BTSラチャテウィー駅が最寄り)
・営業時間:10:00〜21:00(無休とされています)
・価格の目安:魚やイカなどの基本のトムヤム麺は60バーツ前後。看板の手長エビ(川エビ)入りは100バーツ前後。ロブスター入りは450バーツ〜、特大サイズは1,500バーツと一気に上がります
・人気店なので、時間帯によっては行列や相席になることもあるようです
※価格・営業時間は変わることがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。

📍 場所はこちら:ピーオー・トムヤムクンヌードル(Google マップ)

ピーオーの濃厚トムヤムクンヌードル
トムヤムクン

一口スープを飲むと、海老の脳みそのコクとハーブの香りが口いっぱいに広がり、酸味と辛味のバランスが絶妙!これまで食べたトムヤムクンの中でもトップクラスの濃厚さで、私にはかなり印象に残った一杯でした。ちなみに自分が払った金額は記録しておらず、そんなに高くなかったことと、現金で払ったことだけ覚えています。カードが使えるかは分かりません。

ただ、この頃の私は、ある小さな異変を抱えていました。

実は、お腹の小さな違和感が、この日の朝から始まっていました。最初に頭をよぎった容疑者は、エジプトでタクシー運転手からもらった、あの謎の果物。……でも、口にしたのは2日も前のこと。2日も経ってから来る?という気もして、犯人ははっきりしません。この時点ではまだ普通に食べられたので、ピーオーが旅で最後の「まともな食事」になるとは、思ってもみませんでした。

最終ボス「腸」。バイヨークの夜景と、見つめ続けた天井

絶品ヌードルでお腹を満たしたあとは、これから2泊する旅のメイン宿、「バイヨーク スカイ ホテル(Baiyoke Sky Hotel)」へ。宿泊費は2泊で22,034円。バンコクの物価からするとなかなかの贅沢ですが、どうしてもここの展望台から夜景を見たくて奮発しました。

バイヨーク スカイ ホテルの客室
ぼっちには広すぎる部屋でした
バイヨーク スカイ ホテルのバスルーム
バイヨーク スカイ ホテル バスルーム

このホテルは地上88階建て、高さ約304m。近くで見ると、その威容は圧倒的です。そして宿泊者の特典として、展望デッキを利用できるのが大きな魅力。夜景目当てでこのホテルを選んだ私にとっては、これがすべてでした。

📖 バイヨーク・タワーの豆知識と、展望台の最新情報
1997年に完成したバイヨーク・タワーII(17階より上がバイヨーク スカイ ホテル)は、長らくタイで最も高いビルとして知られていました。その後キングパワー・マハナコン(約314m)などより高いビルが登場しましたが、88階建て・約304mという規模は今なお圧巻です。

展望エリアは77階の展望デッキと84階の回転展望デッキの2つ。記事執筆時点(2026年9月)に公式サイトで確認したところ、宿泊しない方向けのチケットは大人449バーツ(83階のルーフトップバーでのドリンク1杯付き)、営業時間は10:00〜22:00となっていました。
※私は2024年11月に宿泊者として84階の回転展望デッキを利用しました。宿泊特典の内容や対象フロアは宿泊プラン・時期によって異なる場合があるので、予約時に条件をご確認ください。

バイヨーク スカイ ホテルの客室から見たバンコクの街並み
バイヨーク スカイ ホテル 部屋からの景色

夕方、84階の回転デッキへ。ここは屋外のデッキがゆっくり回る構造になっていて、立ったままバンコクの街をぐるりと眺められます。私は夕方から夜にかけて滞在したので、空が暗くなるにつれて街の明かりが増えていく変化まで見られたのが良かったです。

ぐるりと360度に広がるバンコクの夜景は、ドバイの澄んだ夜景とはまるで別物でした。熱気と混沌が溶け合った光の海に、しばし見惚れます。夜景目的で泊まりたいという人には、本当におすすめできるホテルです。

バイヨーク スカイ ホテル84階から見たバンコクの夜景
バイヨーク スカイ ホテルからの夜景

▶ バイヨーク スカイ ホテルの最新料金を見る
Agodaで空室を確認する / Trip.comで今の価格を見る

泊まらずに展望台だけ行きたい方や、他のバンコク観光とまとめて手配したい方は、ツアーサイトでチケットを探すこともできます。
▶ バンコクの現地ツアー・チケットを探す(Trip.com/航空券やホテルとまとめて管理できます)

……が、優雅に夜景に浸れたのは、ここまででした。

展望台にいる間は何も食べていなかったから平和だっただけ。朝からくすぶっていた違和感が、夜になって本格的に牙をむいたのです。何かを口にすると、即・異変。それでも空腹には勝てず、近くの屋台でケバブを一本買って食べたところ、案の定すぐに反応が出る状態に……。

こうして、せっかくの夜景ホテルで私が一番長く眺めることになったのは、バンコクの摩天楼ではなく自室の天井でした。潔癖な私が、「すぐトイレに行ける自分の部屋」のありがたみを人生で一番かみしめた夜です。エジプトの詐欺師より、暗いピラミッドより、自分の腸が手強い。誰が予想したでしょうか。

バンコクの屋台
バンコクの屋台

📍 場所はこちら:バイヨーク スカイ ホテル(Google マップ)

撤退戦。静養と、タイののど飴

翌日も、咳とお腹のデリケートな状態は平行線。もともとバンコクでは予定を詰め込まず、のんびり過ごすつもりだったので、この日は潔く無理をせず、ホテルで静養することにしました。攻めの観光は完全に放棄、完全なる撤退戦です。

ちなみに、結局この不調の原因が何だったのかは、旅が終わった今でも謎のままです。エジプトの疲れが一気に出たのか、乗り継ぎ続きで体が弱っていたのか、それともただ何かが合わなかっただけなのか。あの謎の果物が真犯人だったのかどうかも、藪の中です。旅って、最後までこういう「わからないこと」を残していくものなのかもしれません。

⚠️ 「様子を見る」で済ませない方がいい場合もあります
私の場合は休んでいるうちに落ち着きましたが、高熱が出ている、症状が何日も続く、水分が取れない、血便が出る、強い腹痛がある、意識がぼんやりするといった、明らかに普段と違う症状があるときは、自己判断で様子を見続けず、現地の医療機関に相談してください。
海外旅行保険に入っていれば、日本語で相談できる窓口から病院を案内してもらえることが多いです。私が持っていったエポスカードには海外旅行傷害保険が付帯していますが、適用条件があります。2023年10月からは「利用付帯」となり、旅行代金をエポスカードで支払わないと適用されないとされています。持っているだけでは効かないので、出発前に自分のカードの条件を確認しておいてください(詳しくはこちら)。

夜、少し体力が戻ったのを見計らって、徒歩圏内の屋台をそろりと散策。それでも万が一に備えて、食事はすぐトイレに行ける自室で取ることにして、結局コンビニの菓子パンで細々と済ませました。世界遺産を巡ってきた旅の最後が、コンビニの菓子パンとトイレの往復。これもまた、私らしい締めかもしれません。

タイのコンビニで買った菓子パン
レパンバナナって何?

喉の調子の救世主になってくれたのが、コンビニで買ったタイののど飴(Mybacin Zinc)。これを舐めると、不思議と咳が少しラクになる気がしました。2日目の夜も、展望台からバンコクの夜空を眺めながら、のど飴をなめる。地味ですが、これが私の最後の夜の過ごし方でした。

タイののど飴(Mybacin Zinc)
タイののど飴?(Mybacin Zinc)

最終決戦前の儀式。そして帰国へ

帰国当日。朝4時起きで準備を整え、ドンムアン空港へ。周囲に迷惑をかけないよう、のど飴を相棒にチェックインを済ませ、国際線ターミナルの「Coral Lounge(コーラル・エグゼクティブ・ラウンジ)」で、旅の締めくくりとなるラウンジの時間を過ごしました。

このラウンジはドンムアン空港のターミナル1(国際線)にあり、プライオリティパスで利用できるラウンジとして案内されています。バンコクは空港が2つある(スワンナプームとドンムアン)ので、自分の便がどちらから出るかは必ず確認してください。

ドンムアン空港のCoral Lounge内部
ラウンジ内部
Coral Loungeでの食事
ラウンジでの食事

そして、長時間フライトを前にした最大の懸念は、当然ながらお腹の「緊急事態」。機内でピンチが訪れるのだけは、何としても避けたい。そこで私は、食事は早めに切り上げて、搭乗前に空港のトイレで万全に腸内を整えるという、人生で一番真剣な「最終決戦前の儀式」を執り行ってから、飛行機に乗り込みました。ピラミッドを越え、詐欺師を越え、最後に越えるべき相手が自分の腸だったとは。

そんな不安を抱えながらも、私は日本への帰路につきました。


🧳 旅の最後に倒れないための、私からの置き土産

連載を締める前に、自分の体で学んだ「帰り道の教訓」を置いていきます。あなたの旅が、最後まで笑顔で終わりますように。

  • 乾燥と砂を甘く見ない:エジプト〜ドバイでは喉がかなり乾燥したように感じました。時折フェイスカバーは使いましたが、ほぼ無策だった私は帰り道で咳が出てしまいました。次に行くなら、マスクやのど飴など喉を乾燥させない対策をしておきたいです。
  • 旅程の最後に「何もしない日」を1日:私のバンコク2泊がまさにこれで、体調が崩れても旅程が崩壊せずに済みました。詰め込みすぎは、最後にツケが来ます。
  • 帰国直後に予定を詰めない:乗り継ぎが多い旅では「予備日」があれば安心。もし私が、この咳と腹痛が良くならずに、このまま翌日に仕事や予定が詰まっていたら……と想像すると、今でもゾッとします。帰国後にも1日、余白があれば安心です。
  • 常備薬は日本から持っていく:整腸剤・胃薬・解熱。現地の薬局でも買えますが、成分や用法が読めない不安があります。自分が普段使っている薬を持っていくと安心です(持ち物は海外旅行の持ち物ガイドに)。
  • 海外旅行保険は「利用付帯」かどうかを確認:クレカ付帯の保険は、旅行代金をそのカードで払わないと適用されない「利用付帯」になっていることがあります。出発前に自分のカードの条件を確認しておいてください。
  • 到着後の手続きは出発前に済ませる:TDACのようにオンライン登録が必要な国が増えています。現地の空港で慌てないよう、渡航先のルールは事前に確認を。
  • 長距離路線は区間を分けると安くなることも:私は「カイロ→日本」ではなく、「カイロ→バンコク」と「バンコク→日本」に分けて購入したことで、かなり費用を抑えられました。必ず安くなるとは限りませんが、航空券を探す際は途中都市で区切ったパターンも試してみる価値があります(ただし乗り継ぎは保証されないのでご注意を)。

帰路のバンコク乗り継ぎ・滞在のよくある質問

タイに入るのに、今は何の手続きが必要ですか?

日本のパスポートなら観光目的のビザは不要ですが、2025年5月1日からTDAC(タイ・デジタル入国カード)の登録が義務づけられています。到着の72時間前から、公式サイトで無料で登録できます。料金を請求するサイトは公式ではないので注意してください。

ビザなしで何日滞在できますか?

2024年7月から60日に延長されていましたが、2026年9月15日から原則30日に変更されました(2026年8月31日に官報掲載、その15日後に施行)。日本も30日のビザ免除対象です。短期旅行なら影響はありませんが、長期滞在を考えている方は渡航前に最新情報を確認してください。

スワンナプーム空港に深夜着いたら、どうやって市内へ行けばいい?

空港連絡電車のARLの運行は5:30〜24:00とされているので、深夜着だと使えません。私は配車アプリのGrabを使いました。空港にGrab専用の乗り場があり、料金が事前に確定するので、深夜でも安心して乗れました。不安な方は、日本語で事前予約できる空港送迎という選択肢もあります。

バイヨーク スカイ ホテルの展望台は、泊まらなくても入れますか?

入れます。記事執筆時点(2026年9月)の公式サイトでは、77階の展望デッキと84階の回転展望デッキに入れるチケットが大人449バーツ(83階のルーフトップバーでドリンク1杯付き)、営業時間10:00〜22:00と案内されていました。宿泊者の利用条件はプランによって異なる場合があるので、予約時にご確認ください。

ドバイからアブダビ空港へ、安く行くには?

私は2024年11月にイブン・バトゥータ・バスステーションからE102バスで移動し、ドバイのNolカードでそのまま乗れました。ただしE102は2026年6月29日で運行終了しています。現在は空港公式サイトが「Airport Express」(イブン・バトゥータ発着、24時間・1時間ごと、所要約1時間半)を案内しています。詳しくはこちらの記事にまとめ直しました。

バンコクの空港は2つあると聞きました。間違えませんか?

スワンナプーム空港(BKK)とドンムアン空港(DMK)の2つがあり、私はこの旅で到着はスワンナプーム、帰国便の出発はドンムアンでした。往路は無料シャトルバスて空港間の移動をしました。予約時に空港コードを必ず確認してください。

旅先でお腹を壊したら、どうすればいい?

私は無理せず観光を放棄して休みました。ただし、高熱・水分が取れない・症状が長引くといった場合は、現地の医療機関の受診を検討してください。海外旅行保険に入っていれば、日本語の相談窓口から病院を案内してもらえることが多いです。使い慣れた常備薬を日本から持っていくのもおすすめです。

※本記事の料金・営業時間・入国ルールなどの情報は、記事執筆時点(2026年9月)に公式サイト等で確認した内容です。私が旅したのは2024年11月ですが、できるだけ最新の情報に更新しています。変更されることがあるので、渡航前に必ず公式情報をご確認ください。

🇪🇬 旅の締めくくり:エジプト一人旅を振り返って

エジプトの古い建造物と砂の景色から始まり、ドバイの超近代的な摩天楼、そしてバンコクの熱気。改めて振り返ると、本当に濃い15日間でした。

タクシー運転手から謎の果物をプレゼントされ、サッカラ帰りの値段交渉バトルで冷や汗をかき、アブダビでは楽天カードが突然停止し、ブルジュ・ハリファでは3万円の「天空ぼっち修行」を敢行し、そして最後は消化器官がストライキを決行——まさにトラブルのフルコースのような旅でした。

でも、そんな想定外の出来事こそが、後になって一番語りたくなる「旅の醍醐味」なのだと、改めて感じています。順調すぎる旅は、たぶんこんなに長くは書けなかった。

近代的なビル群のすぐ先に、突如としてその巨大な姿を現したギザのピラミッド。数千年前からそこに在り続ける圧倒的な存在感には、言葉を失うほどの力がありました。サッカラの階段ピラミッド、砂埃の中で巡った数々の遺跡。乾いた空気の中で歴史の重みを肌で感じたあの時間は、何物にも代えがたい経験です。

ギザの街並みの先に突如現れたピラミッド
突如現れたピラミッド

人見知りで、ビビりで、英語も話せない。そんな私が、一人で異国の地に立ち、自分の足で歩き、たくさんの景色や出来事に出会って帰ってきました。今は、ほんの少しだけ強くなれた気がしています。私の「solo-trip-log.com」には、書ききれないほどの思い出と、次の旅へのエネルギーが刻まれました。

ライトアップされたギザのピラミッド
ライトアップされたピラミッド

長い連載に最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

日常へと戻る寂しさを、次の旅への楽しみに変えて。

完

場所一覧

スポット名場所メモ
イブン・バトゥータ・バスステーション(ドバイ)Googleマップで見るE102バスの発着地。メトロ(レッドライン)と直結
ザイード国際空港 ターミナルA(アブダビ)Googleマップで見るPearl Loungeはこのターミナル内
スワンナプーム空港(バンコク)Googleマップで見る深夜着はARLが使えません。Grab乗り場あり
ピーオー・トムヤムクンヌードルGoogleマップで見るBTSラチャテウィー駅が最寄り
バイヨーク スカイ ホテルGoogleマップで見る77階・84階に展望デッキ
ドンムアン空港(バンコク)Googleマップで見る帰国便はこちらから。Coral Loungeはターミナル1(国際線)

エジプト旅行を計画している方へ(関連記事)

この連載を読んで「自分も行ってみようかな」と思った方は、エリア別・準備別のまとめ記事もどうぞ。不安をひとつずつ減らしてから出発するのがおすすめです。

今回の旅で使った予約サイト

▶ 航空券:Trip.comで最安値を見る
▶ バイヨーク スカイ ホテル:Agodaで空室を確認する / Trip.comで今の価格を見る

この旅の全体像と費用はこちらにまとめています。
▶ エジプトひとり旅15日間の全記録|不安だった私が、行ってよかったと思うまで
▶ 【エジプト旅行費用まとめ】15日間ひとり旅の総額30万円のリアルな内訳を全公開

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