※この記事は連載「ローカル飯と夜景を追う、台湾縦断ひとり旅。」の第12話です。
前回の記事は→台南・大天后宮の参拝方法|「入場料100元」と勘違いしてお供えセットを抱えた話【台湾縦断ひとり旅⑪】
大天后宮でドタバタの参拝を終えた私が、次に向かったのは赤崁楼(せきかんろう)。台湾では「赤崁樓」と書く、台南を代表する観光名所です。
オランダ時代の城の跡に、中国式の楼閣が建つ不思議な場所。芝生の広がる庭、レンガの城壁跡、学問の神様、そして2階からの眺めと、思っていた以上に見どころが詰まっていました。
この記事では、入場料や支払い方法、所要時間、実際に回ってみた見どころ、暑い日の過ごし方まで紹介します。
💡 赤崁楼の基本情報
- 名称:赤崁楼(台湾表記:赤崁樓)
- 入場料:一般70元(約360円)/割引35元(学生など。適用条件や必要な証明書は現地で確認を)
- 開館時間:08:30〜21:30(チケット販売は21:00まで)
- 所要時間の目安:30分〜1時間(私は約27分)
- 支払い:私はVISAカードで支払い
- 日本語資料:訪問時は日本語パンフレットあり
- 住所:台南市中西区民族路二段212號
※2026年10月時点。料金や時間、見学できる区域は変わることがあるので、訪れる前に確認してください。
赤崁楼ってどんなところ?
赤崁楼は、大天后宮や祀典武廟のすぐ近く。台南の古跡めぐりの中心ともいえる場所です。

💡 赤崁楼の豆知識
- もとは、1653年にオランダ人が築いた「プロヴィンシャ城」(台湾では「普羅民遮城」)。約4km離れたゼーランディア城(今の安平古堡)とともに、当時の内海「台江内海」を守っていたそうです(現地の解説板より。1652年とする資料もあります)。オランダ統治時代の行政・商業の拠点でもありました
- 城はその後の時代に損壊や改修をくり返して姿を変え、今見られる海神廟や文昌閣などの中国式の建物は、清の時代の後半に残った土台の上に建てられたとされています
- オランダ、鄭成功、清、日本統治時代と、台湾の歴史がまるごと重なっている場所です
赤崁楼の入場料は70元、クレジットカードも使えた
入口の窓口でチケットを買います。入口の掲示によると、料金は次のとおりでした。
| 種類 | 料金 |
|---|---|
| 全票(一般) | 70元(約360円) |
| 半票(割引料金。学生など) | 35元(約180円) |
私はクレジットカード(VISA)で払いました。カード明細では360円でした。窓口にはApple PayやGoogle Payなどのスマホ決済のステッカーも貼ってありました。

入口のそばには、日本語のパンフレットも置いてありました。歴史を知りながら回りたい方は、1部もらっておくと便利です。

まずは芝生と庭園を散策(日傘が大活躍)
中に入ると、まず目に入るのが広い芝生と、その奥にそびえる赤崁楼。青空に赤い瓦と白い屋根飾りが映えて、思わず写真を撮りたくなる景色です。
ただ、この日はとにかく暑かった…!外の敷地内は日傘をさして歩きました。今回の台湾旅行では、日傘が大活躍でした。

🌿 暑い日の赤崁楼は日傘があると快適
赤崁楼は庭を歩く時間が意外と長いので、晴れた日は日差し対策をしておくのがおすすめです。大きなガジュマルの木の下は日陰になっているので、ひと休みするのにもぴったり。台南は10月でも暑い日があるので、日傘や帽子、飲み物があると安心です。
持ち歩くなら、軽くて折りたためるUVカットの日傘が便利です。

赤崁楼の土台の前には、石碑がずらりと並んでいます。清の時代の石碑で、上に龍の彫刻が入ったものもあって、近くで見ると迫力があります。

石碑のそばには、どこかとぼけた表情の石馬も。解説板によると、もとは鄭成功の一族の墓を守っていたものと伝えられているそうです。

オランダ時代のレンガの城壁跡も見られる
赤崁楼のいちばんの見どころともいえるのが、オランダ時代の城の名残です。
敷地の一角には、赤いレンガを積み上げた城の角(稜堡)の跡が残っています。解説板には、赤崁楼の中でもっとも歴史的な価値が高い部分のひとつ、と書かれていました。

また、建物の下には、オランダ人が城を建てたときのもとの入口も残っています。1944年の修復工事のときに見つかったもので、中には折れ曲がった階段の跡がかすかに見えるそうです。その階段がどれなのかは私にはわかりませんでしたが。

中国式の楼閣の足元に、約370年前のオランダの城が眠っている。そう思うと、ただの古い建物以上にロマンを感じます。
建物の中は、赤崁楼の歴史を知れる展示がたくさん
建物の中に入ると、赤や青、緑の柱や窓枠がとてもカラフル。ランタンが下がった室内に、赤崁楼の歴史を伝える展示が並んでいます。

オランダ時代の城の模型や、昔の赤崁楼の白黒写真、修復工事の図面、屋根から外された飾りなど、見ていて飽きません。1947年や1948年頃の写真と見比べると、今の姿との違いもよく分かります。

展示の中には、日本統治時代の台南市長だった羽鳥又男(はとり・またお)の胸像もありました。赤崁楼の保存・修復に関わった人物として知られていて、1944年の修復工事に関する石碑も展示されています。日本と台南のつながりを感じられる展示なので、ぜひ探してみてください。

2階からの眺めがよかった
木の階段を上って、2階へ。階段の壁には「2階に入れるのは40人まで」という掲示がありました。
2階のバルコニーからの眺めは、とてもよかったです!

ヤシの木と緑の芝生、その向こうには台南の街並みと、通りの向かいに建つ廟の屋根。下から見上げるのとはまた違った赤崁楼の姿を楽しめます。

2階の室内には、ステンレスの細い棒で作られた「海流光影」という2025年の現代アート作品もありました。海流と光をテーマにした作品で、窓から入る自然光で見え方が変わるそうです。歴史ある建物の中に現代アートがある組み合わせも、なんだか新鮮でした。

文昌閣には学問の神様「魁星」がまつられている
文昌閣(ぶんしょうかく)の2階には、学問や科挙(昔の中国の官僚登用試験)にゆかりのある神様魁星(かいせい)の像がまつられています。筆を振り上げた金色の像は、かなりインパクトがあります。

像の前には線香や筊杯(ポエ)も置かれていて、お参りもできるようになっていました。筊杯は、三日月形の木片を投げて、神様に問いかけ、その答えをうかがうための道具です。
そして外の通路には、日本の絵馬のような祈願牌がずらり。「魁星照路・前途光明(魁星が道を照らし、前途は明るい)」の看板の下に、合格祈願の言葉がたくさん書かれていました。中には英語で「APの試験で満点が取れますように」と書かれたものも。海外から訪れた受験生も、ここで願いをかけているのかもしれません。

私はお参りも祈願牌もせず、見るだけにしましたが、受験生や資格試験を控えている方は、ここでお願いしてみるのもいい思い出になりそうです。
日本人観光客が多く、日本語ガイドと回る人も
この日の赤崁楼は、そんなに混んでいませんでした。日本人観光客が多い印象で、日本語のガイドさんと一緒に観光している日本人の方もいました。
赤崁楼はオランダ、清、日本と歴史が何層にも重なっている場所なので、ガイドさんの説明を聞きながら回ると、より楽しめそうだなと感じました。
🌿 赤崁楼を詳しく知りながら回りたいなら
敷地内の掲示によると、中国語の無料ガイド(定時導覧)が土日・祝日の10:00/11:00/13:30/14:30/15:30にあるそうです(2026年10月時点)。日本語で説明を聞きたい方や、台南の古跡をまとめて効率よく回りたい方は、現地ツアーを使うのもいいと思います。各社で価格や内容が違うので、見比べてみてください。
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台南の貸切チャーター(ベルトラ)(ドライバーのみで、ガイドなしのプラン)
売店には台南らしいお菓子やグッズ
敷地内には売店もあり、台南の古跡にちなんだお菓子やグッズが並んでいました。私は見ただけでしたが、おみやげ探しにのぞいてみるのも楽しいです。

ちなみに、人気のミニフィギュア「巷仔Niau」は、この日は「補貨中(入荷待ち)」の貼り紙が出ていました。「これを買うために入場する方は、よく考えてから入場券を買ってください」という内容だったので、目当てにしている方は注意してください。

赤崁楼の所要時間は?30分で回れる?
私が入場したのは9:23頃で、出たのは9:50頃。滞在時間は約27分で、庭園、オランダ時代の城壁跡、建物の中の展示、2階からの眺め、魁星像までひととおり見て回れました。
ただ、これは写真を撮りながらざっと見た場合の時間です。展示の解説をじっくり読んだり、庭でのんびりしたり、ガイドの説明を聞いたりするなら、1時間ほどみておくと安心です。
赤崁楼は行く価値ある?実際に訪れた感想
オランダ時代の城跡と中国式の楼閣、清の石碑、日本統治時代の修復の記録。赤崁楼は、台湾の歴史をぎゅっと詰め込んだような場所でした。
入場料70元で、城跡から歴史展示、2階からの眺めまで楽しめました。大天后宮や祀典武廟もすぐ近くなので、まとめて歩いて回れるのも魅力。台湾の歴史や古い建物に興味がある方はもちろん、台南観光の最初の1か所としてもおすすめです。
このあとは、老舗のお菓子屋さん「旧来発餅舗(きゅうらいはつへいほ)」へ向かいます。
次の記事は→台南・無名豆花のメニュー・値段・営業時間|日本語メニューと小豆の豆花を実食(旧来発餅舗も)【台湾縦断ひとり旅⑬】


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