※この記事は連載「ローカル飯と夜景を追う、台湾縦断ひとり旅。」の第16話です。
前回の記事は→台南・林百貨の見どころ|屋上神社とレトロなエレベーター、乗るなら「降りるとき」がおすすめ【台湾縦断ひとり旅⑮】
林百貨を出たあとは、歩いて莉莉水果店(りりすいかてん)へ。
1947年創業、台南孔子廟の向かいにある老舗のフルーツ店です。ここで食べたフルーツミルクかき氷(80元)は、フルーツ専門店だけあってフルーツがどれもおいしく、今回の台南でぜひおすすめしたいお店のひとつになりました。
ただ、注文のしかたや席の取り方がちょっと独特で、私は見事にとまどいました(笑)。この記事では、メニューや値段、日本語メニューのもらい方、注文前に席を確保しておくコツまで、実際の体験をもとに紹介します。
💡 莉莉水果店の基本情報
- 店名:莉莉水果店(LILY FRUIT)
- 創業:1947年(現在は3代目が経営)
- 住所:台南市中西区府前路一段199號(台南孔子廟の向かい)
- 営業時間:11:00〜22:00
- 定休日:毎週水曜
- 支払い:現金のみ(日本語メニューに記載)
- 日本語メニュー:あり(カウンターで頼むともらえる)
- 私が食べたもの:フルーツミルク氷(水果牛乳冰)80元(約410円)
※2026年10月時点の店内の掲示・メニューより。値段や営業時間は変わることがあり、フルーツは季節で値段が変わる場合があるそうです。
先に結論を言うと、莉莉水果店はまず空いている席を確保してから注文するのがスムーズです。注文表にチェックしてレジへ持っていき、テーブル番号を伝えて現金で支払い。中国語が不安なら、レジで日本語メニューをお願いしてみましょう。食べ終わった食器は自分で返却します。詳しい流れは、このあと私の失敗談と一緒に紹介します。
林百貨から歩いて12分。途中で神様の行列に遭遇
林百貨から莉莉水果店までは、歩いて12分くらいでした。
その途中で、思わず足が止まる光景が。道路を、きらびやかな衣装を着た巨大な神様の人形が歩いていたんです。頭には赤い飾りがたくさん付いた冠、背中には何本もの旗。人の背丈よりずっと大きくて、すごい迫力でした。

さらに、ラッパのような楽器を吹く人たちと一緒に、神輿のようなものも通っていきました。

推測ですが、台湾では廟のお祭りのときに、神様を乗せた神輿や大きな神様の人形が街を練り歩く行事があるそうなので、そのひとつだったのかもしれません。何のお祭りだったのかは分かりませんが、偶然こんな場面に出会えるのも、台南の街歩きの楽しさです。
1947年創業、台南孔子廟の向かいにあるフルーツの老舗
莉莉水果店は、台南孔子廟の向かいにあります。木の板張りの建物には「LILY FRUIT since1947」の文字と、お店の様子を描いた大きな水彩画の看板。大きな木の下に、小さな木のテーブルといすがずらりと並んでいます。

店先の解説板(日本語もあり)によると、1947年に創業して、今は3代目が経営しているそうです。旬のカットフルーツ、フレッシュジュース、そして昔ながらのフルーツかき氷が看板商品とのこと。
店の前には、メロン、パパイヤ、スイカ、パイナップル、ドラゴンフルーツ、ぶどう、文旦(ぶんたん)などが山のように積まれていて、見ているだけでテンションが上がります。その日のフルーツの値段を書いた「今日行情(本日の相場)」のボードもありました。

あの「AI教父」も来店したお店
店先には「AI教父」と書かれた写真が飾られていました。写っているのは、NVIDIA(エヌビディア)のジェンスン・フアンCEO。
台湾のニュースによると、フアン氏は2025年11月に台南を訪れた際にこのお店に立ち寄り、フルーツかき氷やフルーツの盛り合わせなどを持ち帰りで買っていったそうです。店先の写真を見て、こんな有名人も訪れたお店なんだと驚きました。

店内はフルーツのカードがぎっしり
店先のアーケードの奥にも席が続いていて、壁一面には、果物の写真と説明が書かれたカードがびっしり。上には「府城人の故事(台南の人の物語)」と書かれていて、台湾のいろいろな果物を紹介しているようです。眺めているだけでも楽しい空間でした。

ちなみに、外から見上げると2階にもテラスのような空間があり、店内の奥には階段もありました。2階の席については、調べてもはっきりした情報が見つからなかったので、気になる方は現地で確認してみてください。
この日はとにかく混んでいて、アーケードの席も、店の横の広場の席も、かき氷を食べてる人でいっぱいでした。
莉莉水果店の注文方法|注文表にチェックしてレジへ
莉莉水果店の注文は、ちょっと独特です。
レジの向かい側のテーブルに注文表が置いてあって、食べたいものに個数を書いてレジに持っていく、というしくみでした。

ところが、この注文表は中国語だけ。「水果牛乳冰」「紅豆牛乳冰」……漢字からなんとなく想像はできるものの、ずらりと並んだメニューから選ぶのはなかなか大変です。
そこで、レジのところに「日本語メニューがあります」という案内があったので、レジの人に日本語で「日本語メニュー?」と聞いてみました。すると、日本語のメニューを渡してくれました!
台湾のお店や観光地のスタッフの方々はちょっとした日本語を話す人が多いイメージです。日本人観光客にやさしい国です。

日本語メニューには「ミルク氷」「小豆氷」「フルーツミルク氷」などが日本語と中国語の両方で書かれていて、これなら安心して選べます。

日本語メニューを見ながら、一応、注文表にもチェックを入れてレジへ。「フルーツミルク」と注文したら、私が注文表にチェックしていたのは違うメニュー(ミックスカットフルーツ)だったらしく、レジの人が直してくれました。危うくかき氷じゃなくてカットフルーツの盛り合わせが届くところでした(笑)。
「席は?」と聞かれて固まる。席は先に確保しておくのが正解
注文が終わったと思ったら、レジの人に「席は?」と聞かれました。
「席?」と困った顔をしていたら、「あそこでいい?」と、レジ横の外の席を指定してくれました。
あとで分かったのですが、カウンターの日本語の案内によると、このお店は自由席。空いている席に先に座っておいて、注文のときにテーブル番号を伝えるしくみだったんです。テーブルの角には「F」などのアルファベットや漢字の番号が付いていました。

🌿 莉莉水果店の注文の流れ(私の失敗から学んだこと)
- 先に空いている席を確保して、テーブルの番号を覚えておく
- レジの向かいの注文表を取る。中国語が不安なら、レジで日本語メニューをもらう
- 注文表に食べたいものをチェックして、レジへ持っていく
- レジで注文するときにテーブル番号を伝え、現金で支払う
- 席で待つと、かき氷が運ばれてくる
- 食べ終わったら、食器は自分で返却場所へ
※2026年10月時点で私が体験した流れと、店内の案内をもとにしています。座ったあとは席を移動しないように、という案内もありました。
席を確保するコツ。カバンを置くのはおすすめしません
混んでいるときは、注文しているあいだに席が埋まってしまうこともありそうです。先に席を確保するなら、ペットボトルや飲み物、上着、帽子、タオルなど、なくなっても困らないものを置いておくのがおすすめです。
現地の人の中には、カバンを置いて席を確保している人もいました。でも、万が一のことを考えると、貴重品が入ったカバンを置いて席を離れるのはおすすめしません。
複数人で訪れたなら、ひとりが席を確保して、もうひとりが注文に行く、という分担ができます。ただ、私はひとり旅のぼっちなので、席の確保はちょっと苦手です(笑)。ひとりで行く方は、置いてもいいものを1つ用意しておくと安心ですね。
🌿 ひとりで行くときの席の確保のしかた
- 置くものは、ペットボトル、上着、帽子、タオルなどなくなっても困らないものに
- 財布やスマホ、パスポートが入ったカバンは置かずに持ち歩く
- テーブルの番号(アルファベットや漢字)を確認してからレジへ
- 混んでいない時間なら、先に座ってから注文に行くと安心
莉莉水果店のメニューと値段
かき氷のほかにも、カットフルーツ、フレッシュジュース、豆花などメニューはたくさん。日本語メニューから、かき氷をいくつか紹介します。
| メニュー(日本語メニューの表記) | 値段 |
|---|---|
| 氷(シロップのみ) | 45元(約230円) |
| ミルク氷 | 55元(約280円) |
| 小豆氷 | 60元(約310円) |
| フルーツ氷 | 70元(約360円) |
| フルーツミルク氷(私が食べたもの) | 80元(約410円) |
| みつ豆氷 | 90元(約460円) |
| フルーツプリンミルク氷 | 120元(約620円) |
| みつ豆プリンミルク氷 | 140元(約720円) |
中国語の注文表によると、カットフルーツの盛り合わせ(綜合水果)は小70元・中140元・大290元、フレッシュジュースは50〜95元ほどでした。
なお、私が訪れたときはカウンターに「今シーズンのマンゴーは完売いたしました」という貼り紙がありました。マンゴーかき氷が目当ての方は、季節に気をつけてください。
フルーツミルク氷を実食。ボリューム満点!
席で待っていると、1〜2分くらいでかき氷が届きました。早い!
運ばれてきたのは、なかなかのボリュームのフルーツミルク氷。山盛りの氷の上に、スイカ、パイナップル、パパイヤ、グアバ、ドラゴンフルーツ、みかん、ぶどう、バナナなど、色とりどりのフルーツがどっさり。上からとろりと練乳がかかっていて、見るからにおいしそうです。

食べてみると、さすがフルーツ専門店。フルーツはどれもおいしかったです!スイカやパイナップル、グアバなど、いろいろな果物を一度に楽しめるのが魅力です。
氷は、日本でよく見るふわふわ系というより、少し粗めのジャリジャリ系。シャリシャリとした食感が昔ながらのかき氷という感じで、これがフルーツの甘さと練乳によく合います。練乳の甘さもちょうどよくて、暑い台南の街歩きで火照った体をすっきり冷やしてくれました。

食べ終わったら、自分で片付ける
食べ終わったあとは、自分で片付けるシステムでした。外の席の場合は、「戶外區 碗盤回收桶(屋外席の食器返却バケツ)」と書かれたバケツに食器を入れます。隣には生ごみ用のかごや、プラスチックのごみの分別箱もありました。

支払いは現金でした。日本語メニューにも「現金のみのお支払いとなります」と書かれていたので、台湾ドルの現金を用意して行きましょう。
レシートを見ると、注文したのは12:36頃。お店を出たのは13:10頃でした。かき氷は1〜2分で届きましたが、混んでいる時間は席探しや注文にも時間がかかるので、予定に少し余裕をもって行くのがおすすめです(混み具合は日によって変わると思います)。
⚠️ 莉莉水果店に行く前に知っておきたいこと
- 支払いは現金のみ(日本語メニューに記載)
- 水曜日は定休日
- 混雑時は、席を先に確保してから注文を
- 席はアーケードや屋外で、天井にはファンが回っていました。暑い日は日差し対策を
- マンゴーかき氷は季節限定。私が訪れたときは今シーズン分が完売していました
- 持ち帰りのビニール袋は1元
莉莉水果店で感じたこと
注文表の書き間違いや、「席は?」で少し戸惑いましたが、お店の人がやさしく助けてくれて、無事においしいフルーツかき氷にたどり着けました。
フルーツ専門店ならではのおいしいフルーツが山盛りで80元。日本語メニューもあるので、中国語ができなくても大丈夫です。台南孔子廟や林百貨から歩いて行けるので、台南観光の合間の休憩にぜひ立ち寄ってみてください。先に席を確保するのをお忘れなく!
このあとは、Uberで「安平樹屋(アンピン・ツリーハウス)」へ向かいます。
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