※この記事は連載「ローカル飯と夜景を追う、台湾縦断ひとり旅。」の第14話です。
前回の記事は→台南・無名豆花のメニュー・値段・営業時間|日本語メニューと小豆の豆花を実食【台湾縦断ひとり旅⑬】
無名豆花で冷たい豆花を食べたあとは、Uberで台南孔子廟(台湾では「臺南孔廟」)へ。
1665年に建てられた、台湾で最初の孔子廟です。赤い壁と緑の芝生に囲まれた境内は、まるで昔の学校のよう。この日は、伝統楽器の生演奏にも出会えました。
この記事では、入場料や営業時間、支払い方法、実際に回った見どころを紹介します。
💡 台南孔子廟の基本情報
- 名称:台南孔子廟(台湾表記:臺南孔廟)
- 入場料:一般70元(約360円)/優待35元(6歳以上の学生など。証明書が必要)
- 開園時間:8:30〜17:20(チケット販売・最終入場は17:00まで)
- 休館日:旧暦の大みそか、自然災害による休業日など
- 入口:「全台首学」の門(東大成坊)でチケットを買って入場
- 支払い:私は現金で払いました
- 日本語資料:日本語版のパンフレットあり
- 住所:台南市中西区南門路2號
※2026年10月時点の現地の掲示・公式サイトより。2026年1月30日から「全台首学」の門でチケットを買って入る方式に変わったので、それより前の旅行記とは入り方が違うことがあります。料金や時間は変わることがあるので、訪れる前に確認してください。
無名豆花からUberで台南孔子廟へ
無名豆花からは、Uberで移動しました。この日は配車にけっこう時間がかかりました。
料金は95元。支払いは、Uberに登録しているエポスカードで、カード明細では489円でした。
🌿 台南の移動はUberが便利。ただし時間に余裕を
Uberなら行き先をアプリで指定でき、料金もカード払いなので、言葉に自信がなくても安心です。ただ、私が呼んだときは配車まで時間がかかりました。時間に余裕をもって呼ぶのがおすすめです。
「全台首学」の門から入場。入場料は70元
入口は、赤い壁に「全臺首學(全台首学)」の扁額がかかった門。台南孔子廟は台湾で最も古い孔子廟で、台湾の儒学教育の始まりの場所だったことから「全台首学(台湾で最初の学び舎)」と呼ばれているそうです。

門をくぐってすぐのところに、チケット売り場があります。料金は次のとおりでした。
| 種類 | 料金 |
|---|---|
| 全票(一般) | 70元(約360円) |
| 優待票(6歳以上の学生、65〜70歳の高齢者) | 35元(約180円) |
| 団体票(20人以上) | 35元(約180円) |
| 無料 | 6歳未満、台南市民、台南市内の学校の学生、70歳以上の高齢者、障がいのある方と付き添い1名など |

クレジットカードは使えないと言われ、現金のみでした。現金を用意しておくと安心です。
入場券と一緒に、日本語版のパンフレットももらえました。

孔子をまつる「大成殿」
境内の中心にあるのが、孔子をまつる大成殿(たいせいでん)。赤い壁とオレンジの瓦屋根、屋根の上の龍の飾りが青空によく映えます。レンガ敷きの広い中庭を、赤い回廊がぐるりと囲んでいました。

中を見上げると、金の文字の扁額がずらり。「萬世師表(万世の師表)」「斯文在茲」「有教無類」など、孔子をたたえる言葉が並んでいて、歴代の皇帝や指導者から贈られたものとされています。色とりどりのランタンとあわせて、とても見ごたえがありました。

伝統楽器の生演奏を見られた
この日いちばんよかったのが、楽器の生演奏を見られたこと。
大成殿の横の建物で、二胡や琵琶のような伝統楽器を持った人たちが演奏していて、まわりには足を止めて撮影する人も集まっていました。

境内の展示によると、台南孔子廟の「以成書院」では、清の時代から伝わる「雅楽十三音(がくじゅうさんおん)」という独特の音楽が受け継がれていて、台南の無形文化財にも登録されているそうです。私が見た演奏がこの雅楽十三音だったのかは分かりませんが、孔子廟で伝統楽器の生演奏に出会えたのはうれしい偶然でした。いつでも見られるとは限らないので、見られたらラッキーくらいに考えておくとよさそうです。
近くには、孔子をまつる儀式で踊られる「佾舞(いつぶ)」を紹介する展示もあり、こちらは日本語の説明も書かれていました。

孔子廟は「学校」でもあった。明倫堂へ
境内の展示パネルによると、孔子廟はお参りの場所であると同時に、昔は学校でもありました。台南孔子廟は、左側が学校、右側が廟という「左学右廟」の配置になっているそうです。

学校側の入口が「入徳之門(にゅうとくのもん)」。くぐった先にあるのが、学生たちが講義を受けた明倫堂(めいりんどう)です。

明倫堂は、かつて学生たちが学問を修めた場所。大成殿とはまた違った、学校らしい雰囲気があります。中に入ると、白い壁一面に儒教の教え『大学』の一節が大きく書かれていました。最後に「趙孟頫書」とあり、元の時代の書家・趙孟頫(ちょうもうふ)の書をもとにしたもののようです。ずらりと並んだ木の椅子とあわせて、今にも講義が始まりそうな雰囲気でした。

芝生には「上課囉(授業が始まるよ)」の看板と、『論語』の「学びて思わざれば則ち罔し」の札も。境内全体が学校のように演出されていて、歩いているだけで楽しめます。

💡 明倫堂では書道の実演も
明倫堂の前に掲示があり、毎週土曜の15:00〜17:00に書道の実演が行われているそうです(毎月第3土曜は休み。2026年10月時点の掲示より)。私が訪れたのは日曜だったので見られませんでしたが、土曜に行く方はのぞいてみてください。
🌿 もっと詳しく知りたいなら、週末の定時ガイドも
公式サイトによると、土日の9:00〜12:00と13:30〜16:30に定時ガイド(導覧)があるそうです。歴史や祭孔の儀式について詳しく知りたい方は、現地で確認してみてください(2026年10月時点)。
日本の名刺マナーも登場。創建360周年を記念した特別展示
2026年10月に訪れたときは、芝生の上で「臺南孔廟360(SCHOOL REOPENS)」という展示が行われていました。1665年の創建から360周年を記念した企画のようで、期間限定の展示だと思われます。
テーマは「禮(礼)、藏在生活裡(礼は暮らしの中にある)」。中国語と英語のパネルで、東アジアの礼儀の違いを紹介していました。
- 日本:受け取った名刺はすぐにポケットにしまわない
- 韓国:「ごめんなさい」にも丁寧さの段階がある
- 台湾:乾杯の作法と、「杯の底に金魚を飼うな(=飲み干せ)」ということわざ

台湾の孔子廟で日本の名刺マナーが紹介されているのは、ちょっと不思議で面白い光景でした。漢字が日本・韓国・ベトナムでそれぞれ違う形に発展したことを紹介するパネルもありました。
文昌閣と、かわいいキャラクターたち
境内の奥には、3階建ての塔のような文昌閣(ぶんしょうかく)も。掲示と公式サイトによると、中に入れるのは土日・祝日の9:00〜12:00と13:30〜17:20(昼休みは入れません)。掲示には一度に10人まで、無料とも書かれていました(2026年10月時点)。

境内のあちこちには、虎のキャラクター「LiHo」(名前は台湾語のあいさつ「哩厚」に由来するようです)や、ゆるい表情の孔子さまの像も。真面目な古跡なのに、こういう遊び心があるのが台南らしいところです。

ほかにも、虎ののれんがかかった文創ショップ(おみやげ店)や、木陰のカフェスペースもありました。私は入りませんでしたが、ひと休みしたいときに使えそうです。
ここでも日傘が大活躍
この日の孔子廟は混んではいませんでしたが、とにかく暑かった…!ここでも日傘が大活躍でした。
中庭はレンガ敷きで日陰が少ないので、晴れた日は日傘や帽子、飲み物を用意して行くのがおすすめです。
台南孔子廟で感じたこと
360年近い歴史がある場所なのに、展示やキャラクターで「学校」としての顔を楽しく伝えてくれる台南孔子廟。その中で、昔ながらの楽器の生演奏まで見られたのは本当にラッキーでした。
入場料70元で、日本語パンフレットもあるので、台湾の歴史や文化に触れたい方にはおすすめです。
このあとは、歩いてすぐの「林百貨(ハヤシ百貨店)」へ向かいます。
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