PR

入国カードの書き方まとめ|英語の意味と記入例を、英語が苦手な私が解説

入国カードの書き方まとめ 英語の意味と記入例 旅行準備

最終更新:2026年8月

飛行機の中で、突然ペラっと紙を渡される。あるいは、出発前に「オンラインで事前申告してください」と言われる。入国カード

私は初めての海外旅行のとき、機内でこの紙を前にして完全に固まりました。「Surname? Given Name? どっちが名字だ?」と。

今は電子化が進んで、スマホで事前に済ませられる国が増えました。国によって項目は違いますが、「Surname」「Given Name」「Nationality」など、何度も登場する英語は共通しています。つまり「Family Nameってどっち?」という悩みは、紙からスマホに変わっても消えていません。むしろ紙と違って、隣の人をチラ見することもできません。

この記事は、そういうときに開く用のページです。英語の意味、記入例、迷いやすい欄、国ごとの違いをまとめました。

⚠️ 先に、いちばん大事なことを

入国カードのオンライン申告は、公式サイトから登録すれば無料の国がほとんどです。(この記事の国別一覧に載せた9か国は、いずれも無料であることを確認しています。)

ただし「入国カード」と「ビザ・電子渡航認証(ESTA・K-ETAなど)」は別物で、後者は有料のことがあります。料金を求められたら即偽サイトと決めつけるのではなく、まず自分がどの制度の手続きをしているのかを確認してください。

日本の国民生活センターが2026年7月1日に注意喚起を公表しました。検索結果の上位に出てきた代行サイトを公式だと思い込んで有料の手続きをしてしまい、あとから無料だと知ってキャンセルを求めても応じてもらえなかった、という相談が寄せられているそうです。

在タイ日本国大使館も、TDACの公式サイト以外を使った結果、料金を請求されたりクレジットカード情報を入力させられたりするトラブルが起きているとして注意喚起を出しています。在ベトナム日本国大使館、中国国家移民管理局、韓国の法務部、フィリピン政府も同様の警告を出しています。

検索して上に出てきたサイト=公式、ではありません。この記事の国別一覧に各国の公式URLを載せたので、そこから入ってください。

これは韓国の公式サイトを開いたときに出てくる警告です。政府が自分のサイトで注意喚起しないといけないほど、偽サイトが問題になっています。

韓国e-Arrival Card公式サイトの偽サイト警告ポップアップ
韓国e-Arrival Card公式サイトの偽サイト警告ポップアップ
  1. 入国カードとは?
    1. 似ているけど別物のもの
  2. 紙と電子、今はどっちが主流?
    1. 電子化されて楽になったこと・面倒になったこと
  3. 入国カードでよく出てくる英語一覧
    1. 名前まわり
    2. 個人情報まわり
      1. Nationality は「Japan」?「Japanese」?
      2. Nationality と Country of Residence は別物
    3. 旅程まわり
    4. 滞在先・その他
  4. 迷いやすい欄の書き方
    1. ① 日付の形式(これがいちばん危ない)
      1. 怖いのは「そのまま入力できてしまう」こと
    2. ② Occupation(職業)
    3. ③ Flight No.(便名)
    4. ④ Port of Embarkation(出発地)
    5. ⑤ 滞在先の住所と現地の電話番号
      1. 「国番号」と「先頭の0を外す」とは
  5. よくある間違い9つ
    1. OCRの自動入力は、必ず目視確認してください
  6. 国ごとの違い一覧
    1. ベトナムは今まさに変わっている最中です
    2. 各国の公式サイト
  7. 実際に書いてきた国の記録
    1. 中国(2026年7月・上海)
    2. 韓国(2026年7月・仁川)
  8. 申告に必要なネット環境
    1. 保険とキャッシングの備えも
  9. よくある質問
    1. Q. 入国カードと入国申告書は同じものですか?
    2. Q. 入国カードの登録にお金はかかりますか?
    3. Q. Nationalityは「Japan」と「Japanese」どちらですか?
    4. Q. 住所は英語でどう書けばいいですか?
    5. Q. Occupation(職業)に「会社員」は英語でどう書けばいいですか?
    6. Q. Port of Embarkationは、乗り継ぎの場合どこを書きますか?
    7. Q. 入国カードはいつ書けばいいですか?
    8. Q. 英語で書かないといけませんか?
    9. Q. 滞在先が決まっていません
    10. Q. 間違えて提出してしまいました
    11. Q. 乗り継ぎだけでも必要ですか?
    12. Q. 子供の分も必要ですか?
    13. Q. 確認書は印刷して持っていくべきですか?
    14. Q. スクショをSNSに上げても大丈夫?
  10. まとめ

入国カードとは?

入国カード(Arrival Card / Disembarkation Card / 入境カード)は、外国人旅行者などが入国時に、氏名・パスポート情報・滞在先・渡航目的などを申告するための書類やオンラインフォームです。申告した情報は入国手続きなどに利用されます。

試験ではないので、入国カードそのものを必要以上に怖がる必要はありません。ただし、パスポートと異なる情報を書いたり、必要な項目を空欄にしたりすると、その場で修正を求められて時間を取られます。

似ているけど別物のもの

ここを混ぜると混乱します。分けて覚えてください。

名前正体
入国カード入国時に氏名・滞在先・渡航目的などを申告する書類。この記事の主役
ビザ(査証)渡航者が入国を申請するために発給される査証。これがあっても入国が確約されるわけではなく、最終判断は入国審査で決まる
電子渡航認証(ESTA・K-ETAなど)ビザ免除で渡航する人などが、搭乗・渡航前に取得を求められる電子的な認証。制度や対象者は国によって異なる。有料のことが多い
税関申告書持ち込む荷物の申告。入国カードとは管轄が別
健康申告体調や渡航歴の申告。入国カードと統合された国もある

特に間違えやすいのが3行目です。たとえば韓国のK-ETAは有料の電子渡航認証で、無料の電子入国申告書(e-Arrival Card)とはまったくの別制度です。

しかもK-ETAは、日本を含む一部の国・地域について2026年12月31日まで一時免除されています。ここで「免除されてるなら何もしなくていいのか」と思ってしまうと、入国カードのほうを出し忘れます。K-ETA免除は、韓国の入国手続きが全部不要という意味ではありません。

紙と電子、今はどっちが主流?

2024年から2026年にかけて、一気に電子化が進みました。ここ2〜3年で海外に行っていない方は、記憶をアップデートする必要があります。

時期できごと
2024年1月マレーシアがMDACを義務化
2025年2月韓国がe-Arrival Cardを開始(2025年12月末までは紙と選択可能
2025年5月タイがTDACを導入。紙のTM6は廃止
2025年10月台湾が紙を廃止しオンラインのみに
2025年11月中国がオンライン申告を開始
2026年1月韓国が電子入国申告に一本化
2026年4月〜ベトナムが事前申告制度(PAI)を開始し、対象空港を拡大中

つまり「機内で紙をもらって書けばいいや」が通用しない国が増えています。私も2026年7月に中国(上海)に入りましたが、機内でも到着ロビーでも紙は配られていませんでした。

結論:行き先が決まったら、まず「その国の入国カードは電子か紙か」を確認する。これが今の海外旅行準備の必須項目になりました。パスポートの残存期間を確認するのと同じレベルの話です。

電子化されて楽になったこと・面倒になったこと

楽になった面倒になった
家で落ち着いて書ける出発前にやることが1つ増えた
多くが日本語表示に対応申請できる期間に制限がある
パスポートを撮れば自動入力自動入力が間違っていることがある
プルダウンで選ぶだけの欄が多いネット環境が必要
機内で狭い思いをしなくていい有料の偽サイトが存在する

「自動入力が間違っていることがある」は実体験です。詳しくは後半で書きます。

入国カードでよく出てくる英語一覧

ここがこの記事の本体です。ブックマークして、機内で開いてください。

名前まわり

英語表記意味記入例
Surname / Family Name / Last Name姓(名字)YAMADA
Given Name(s) / First Name / Forename名(下の名前)TARO
Middle Nameミドルネーム日本人は通常空欄
Full Name氏名(姓名まとめて)TARO YAMADA

Last Name=姓、というのが最大の罠です。日本語の感覚だと「最後の名前=下の名前」に思えてしまいますが、Last Nameは「最後の名前」という意味ではなく姓(名字)を指します。「TARO YAMADA」と表示されていても、Last NameはYAMADAのほうです。

迷ったら、英語を自分で解釈せずパスポートを開いてください。日本のパスポートには「姓/Surname」「名/Given name」と日本語と英語が併記されています。書いてある位置のまま写せば、姓名については迷いません。

ちなみに韓国のe-Arrival Cardでは、提出後の確認画面でFull Nameが「TARO YAMADA」と名→姓の順に表示されました。一瞬「逆に登録された?」と焦りますが、表示順だけで判断せず、姓・名それぞれの入力欄とパスポートを見比べて確認してください。

個人情報まわり

英語表記意味記入例・注意
Sex / Gender性別Male(M)/Female(F)
Date of Birth(DOB)生年月日形式に注意(後述)
Nationality / Citizenship国籍フォームの指示に従う(後述)
Country of Residence居住国今住んでいる国。国籍とは別物(後述)
Country of Birth出生国JAPAN
Place of Birth出生地フォームの指示に従う。都道府県名や市区町村名を求められることがある
Passport No. / Travel Document No.パスポート番号TA1234567
Date of Issueパスポート発行日
Date of Expiryパスポート有効期限
Place of Issueパスポート発行地フォームの指示に従う

Nationality は「Japan」?「Japanese」?

地味に毎回迷う欄です。結論から言うと、フォームの指示に従うのが正解です。

Nationality / Citizenship は「国籍」という意味で、英語としては「Japanese」と表現できます。ただし入国カードでは「Japan」を選ばせるフォームもたくさんあります。プルダウンに「JAPAN」しか用意されていないことも珍しくありません。

プルダウンや入力例がある場合は、迷わずフォームの指示を優先してください。ここで悩んで手が止まる必要はありません。

自由記入で、どうしても迷ったとき用の目安としては、「〜人」を聞かれていればJAPANESE、「国」を聞かれていればJAPANと考えておけば大きく外しません。

Nationality と Country of Residence は別物

両方出てくるフォームもあります。混同しないでください。

  • Nationality=国籍。どこの国の国民か
  • Country of Residence=居住国。今どこに住んでいるか

日本に住んでいる日本人ならどちらも日本なので迷いません。ただし海外在住の方は違う答えになります。たとえばシンガポール在住の日本人なら、Nationalityは日本、Country of Residenceはシンガポールです。

旅程まわり

英語表記意味記入例・注意
Purpose of Visit / Purpose of Travel渡航目的Sightseeing / Tourism / Holiday
Flight No. / Flight Number便名航空券の「Flight」欄に書かれているもの(予約番号ではない
Carrier / Airline航空会社JAL、ANA など
Vessel No. / Ship Name船名(船で入国する場合)
Port of Embarkation / City where you boarded出発地フォームによって意味が違います(後述)
Port of Entry / Port of Arrival入国する空港・港到着空港名
Date of Arrival入国日現地に着く日
Next Destination次の目的地周遊旅行のとき
Length of Stay / Duration of Stay滞在日数5 days

滞在先・その他

英語表記意味記入例・注意
Address in ○○ / Intended Address滞在先の住所ホテル名+住所
Accommodation / Hotel Name宿泊先ホテル名
Contact Number / Telephone連絡先電話番号現地の番号を求められることも
Occupation職業下で詳しく
Signature署名記入方法はフォームの指示に従う

迷いやすい欄の書き方

表を見ても手が止まるのが、たいていこの5つです。

① 日付の形式(これがいちばん危ない)

日本は「年/月/日」の順ですが、海外のフォームでは「日/月/年」や「月/日/年」が使われます。三つ巴です。

まず記号の意味から。DDはDay(日)、MMはMonth(月)、YYYYはYear(年)の頭文字です。書いてある順番どおりに入れる、とだけ覚えておけば大丈夫です。

形式読み方2026年7月11日の書き方
DD/MM/YYYY日/月/年11/07/2026
MM/DD/YYYY月/日/年07/11/2026
YYYY/MM/DD年/月/日(日本式)2026/07/11

怖いのは「そのまま入力できてしまう」こと

2026年7月11日のつもりで「11/07/2026」と書いたとします。DD/MM/YYYY形式のフォームなら、これで正解です。

でもMM/DD/YYYY形式のフォームだと、この数字は「2026年11月7日」として受け取られます。4か月もズレてしまう。しかも日付としてはちゃんと成立しているので、システム上はそのまま通ってしまう場合があります。

逆に「25日」のような13以上の数字なら、13月・25月という月は存在しないので、形式を間違えれば弾かれます。

つまり1〜12の数字は、DD/MM/YYYYとMM/DD/YYYYのどちらでも成立してしまうため、入力ミスに気づきにくいということです。

対策:欄の上に小さく「DD/MM/YYYY」などと書かれていることが多いので、まずそこを探す。月を英語3文字で書ける欄なら「11 JUL 2026」と書くのがいちばん誤解されません。オンライン申告ならカレンダーから選ぶ形式が多いので、この問題はほぼ起きません。

② Occupation(職業)

「会社員」を英語で何と書くか。毎回悩みますよね。Occupationは「職業」という意味で、実際の職業を簡潔な英語で書けば大丈夫です。厳密な職種名である必要はありません。

日本語英語表記
会社員Company Employee / Office Worker / Employee
公務員Public Servant / Government Employee
自営業Self-employed
学生Student
主婦・主夫Homemaker / Housewife
パート・アルバイトPart-time Worker
退職・年金生活Retired
教員Teacher
看護師Nurse
無職Unemployed / None

朗報:電子入国カードでは、この欄がプルダウンになっている国もあります。韓国の電子入国申告書は日本語表示にすると「会社員」がそのまま日本語で選べました。選択肢が決められている場合は、その中から近いものを選んでください。

③ Flight No.(便名)

ここに予約番号を書いてしまう人がとても多いようです。求められているのは便名のほうです。

結論:航空券やeチケットの「Flight」「便名」欄に書かれているものが便名です。予約番号(Booking Reference / PNR)とは別物です。

見た目どこに書いてある
便名(Flight No.)JL123、NH876、TW282 など
アルファベット+数字の組み合わせが多い
eチケットの「Flight」欄
予約番号(PNR / Booking Ref.)ABC123 など英数字6桁が多い予約確認メールの上のほう

オンライン申告では、航空会社をプルダウンで選んでから便名の数字を入れる形式もあります。コードシェア便などで表記が複数ある場合は、実際に自分が搭乗する便の便名を入れてください。

④ Port of Embarkation(出発地)

乗り継ぎがあると混乱する欄です。「日本を出た都市? それとも乗り継いだ都市?」

ここは正直に書きます。単語だけで判断しないほうが安全です。国やフォームによって「今回の旅を開始した国」を指す場合と、「直前に搭乗した国」を指す場合があります。私も最初は後者だと思い込んでいたのですが、調べたら逆の国がありました。

たとえばタイのTDACについて、タイ国政府観光庁の公式Q&Aはこう説明しています。第三国を経由してタイに入国する場合、搭乗国には一番最初に出発した場所を入力する。日本からシンガポール経由でタイに入るなら「Japan」だ、と。

結論:乗り継ぎがある場合は、その国の公式サイトの入力例やFAQを確認する。「Last Port of Embarkation」のように「Last」が付いていれば直前の出発地を指す可能性が高くなりますが、単語だけを手がかりにするのは危険です。

なお乗り継ぎがない直行便なら、どちらの解釈でも同じ答えになるので悩む必要はありません。

⑤ 滞在先の住所と現地の電話番号

住所はホテルの予約確認メールからコピペするのが最速です。ホテル名だけで通る国も多いですが、番地まで求められる欄もあります。

そしてもうひとつ、じわじわ効いてくるのが「現地の電話番号」を求められるケースです。韓国の電子入国申告書には「韓国内の連絡先を入力してください」という必須欄がありました。日本の携帯番号ではありません。

対策:予約サイトや予約確認メールを開いて、ホテルの電話番号をコピーしておく。これで大抵は埋まります。私も韓国のときは、予約画面に載っていた番号をそのままコピペしただけでした。

「国番号」と「先頭の0を外す」とは

フォームによっては、電話番号を国際電話の形式で入れるよう求められます。ここで出てくるのが「国番号」です。

国番号とは、国ごとに割り振られた番号のこと。日本は「81」、韓国は「82」、中国は「86」です。海外から日本に電話をかけるときに頭につける番号で、入国カードでもこの形式を求められることがあります。

そしてもうひとつのルールが「先頭の0を外す」。実際に並べるとこうなります。

日本国内での表記国番号をつけた表記
日本の携帯070-1234-567881-70-1234-5678
日本の固定(東京)03-1234-567881-3-1234-5678
韓国の固定(ソウル)02-123-456782-2-123-4567

「070」の0が消えて「70」になっているのがポイントです。

なぜ外すのかというと、この先頭の0は「これから国内の別の地域にかけます」という合図の番号だからです。海外から直接かける場合はその合図が不要になるので、取ってしまうわけです。

ただしフォームによって入力方法は違います。国番号を別の欄でプルダウンから選ぶ形式もあれば、0を残したまま入れる形式もあります。入力例が表示されていたら、必ずそちらを優先してください。

よくある間違い9つ

やりがちなミス正しくは
姓と名を逆に書くパスポートの「姓/Surname」の位置をそのまま写す
日付を日本式で書くDD/MM/YYYY か MM/DD/YYYY か、欄の指示を確認する
Flight No.に予約番号を書く航空券の「Flight」欄に書かれているもの
電話番号を国内の表記のまま書く国際電話形式なら国番号+先頭の0を外す。入力例があればそちらを優先
ひらがな・漢字・全角で書く英字での記入を求められることが多い。文字の種類はフォームの指示に従う
署名を忘れる紙のカードは署名欄を最後に確認
OCRの自動入力を確認せず提出するパスポートと1文字ずつ照合する
申請できる期間を勘違いする「◯日前から」の国が多い。早すぎても出せない
検索上位の有料サイトから申請する公式サイトは無料

OCRの自動入力は、必ず目視確認してください

これは私の実体験です。

韓国の電子入国申告書でパスポートを撮影したところ、氏名が自動で入りました。便利だなと思って先に進もうとして、ふと戻って見たら、姓の頭に、ありもしない「I」が1文字くっついていました。たとえるなら「YAMADA」が「IYAMADA」になっているような状態です。

ぱっと見ではわかりません。自分の名前なのに、画面に印字されていると「まあそうだったかな」と流してしまいそうになる。危なかった。

そして韓国の公式サイト自身が、入力欄のすぐ下に赤字でこう書いています。

※入力された情報が実際のパスポート情報と一致しているか必ず確認してください。異なるパスポート情報が入力されている場合、入国申告書の書き直しといった事由により入国審査が遅延することがあります。

「自動だから正しいはず」がいちばん危ない思い込みでした。パスポートを横に置いて、姓・名・パスポート番号だけは1文字ずつ照合してください。30秒で済みます。

国ごとの違い一覧

日本人がよく行く国の状況をまとめました。制度は本当によく変わるので、必ず出発前に公式サイトで最新情報を確認してください。

国・地域制度名形式申請時期費用
韓国e-Arrival Card電子のみ
(2026年1月〜紙廃止)
入国日を含む3日前から
提出後72時間で失効
無料
台湾Taiwan Arrival Card(TWAC)電子のみ
(2025年10月〜紙廃止)
入国日の7日前から
(3日前から拡大されました)
無料
中国外国人入境卡電子・紙のどちらも可
2025年11月〜
事前オンライン申告のほか、到着後の端末入力や紙での申告も可能無料
香港入国カードは廃止済み
タイTDAC電子のみ
(2025年5月〜紙のTM6廃止)
到着日を含む3日前から無料
ベトナムPre-arrival Information(PAI)電子
(2026年4月〜順次導入)
入国3日前から
対象空港・義務の扱いは変動中(下記)
無料
シンガポールSG Arrival Card電子のみ到着3日前から当日まで無料
マレーシアMDAC電子
(2024年1月〜義務化)
到着3日前から無料
フィリピンeTravel電子
(入国カード+健康申告)
到着(または出国)の72時間前から無料

ベトナムは今まさに変わっている最中です

ベトナムは長らく「入国カードは不要」だったので、そのつもりでいる方が多いと思います。私もそうでした。ですが2026年に入って、事前申告制度(PAI)が導入されています。

  • 2026年4月15日、ホーチミンのタンソンニャット国際空港で開始
  • その後、フーコック・ハノイ・ダナン・カムラン(ニャチャン)などへ順次拡大
  • 対象空港では、入国の3日前からオンラインで申告し、発行されたQRコードを入国審査で提示
  • 日本語を含む複数言語に対応。料金の支払いもクレジットカード情報の入力もありません

ここは正直に書きます。義務なのか推奨なのか、情報が分かれています。

在ホーチミン日本国総領事館は「義務とはなっていないが推奨」としており、在ベトナム日本国大使館の周知でも任意とされています。一方で「すべての空港の国際線到着者に必須化された」と伝える情報もあります。

対象空港も拡大の途中です。登録は無料で数分で終わりますし、専用窓口の利用も検討されているとのことなので、ベトナムへ行くなら念のため申告しておくのが無難だと思います。渡航前に在ベトナム日本国大使館の情報も確認してください。

各国の公式サイト

偽サイト対策として、いちばん確実なのは公式URLをブックマークしてからそこに入ることです。検索窓に制度名を打ち込むと、有料の代行サイトが上に来ることがあります。

国・地域公式サイト
韓国e-arrivalcard.go.kr(公式)
台湾twac.immigration.gov.tw(公式)
中国s.nia.gov.cn(公式)
香港入国カードは廃止済み(申請不要)
タイtdac.immigration.go.th(公式)
ベトナムprearrival.immigration.gov.vn(公式)
シンガポールeservices.ica.gov.sg(公式)/MyICAアプリ
マレーシアimigresen-online.imi.gov.my(公式)
フィリピンetravel.gov.ph(公式)

見分け方のコツ:ドメインの最後を見てください。go.kr、gov.tw、gov.cn、go.th、gov.vn、gov.sg、gov.my、gov.ph。政府ドメインかどうかが、有力な手がかりになります。

実際、在ベトナム日本国大使館も「ドメインが .gov.vn であることを確認してください」と呼びかけています。ただしドメインだけで判断せず、各国政府や日本の大使館が案内している公式URLからアクセスするのがいちばん確実です。「〜arrivalcard.com」「〜arrivalform.com」のような、それらしいけれど政府ドメインではないサイトが数多く存在します。

この表で言いたいことは3つです。

  1. ほとんどが無料です。入国カードの登録料としてお金を取られたら疑ってください
  2. 「◯日前から」の制限がある国が多い。早めに済ませようとしても出せません。なお「3日前から」が到着日を含むのか、丸3日前なのかは国によって解釈が違うので、実際の申請画面で選べる日付を確認してください
  3. 香港のように「不要」の地域もあります。行き先によっては何もしなくていい

特に韓国の「提出後72時間で失効」は要注意です。中国は5日前でも申告できたので、同じ感覚でいると足をすくわれます。

※上記は2026年8月時点で確認した内容です。ここに載っていない国は、私がまだ確認できていないだけです。順次追加していきます。

実際に書いてきた国の記録

ここからは、私が自分で申告して画面を撮ってきた国の詳しい解説です。

中国(2026年7月・上海)

2025年11月に始まったばかりのオンライン申告を、上陸日の5日前に済ませました。全画面が日本語になり、10分ほどで完了。

そして浦東空港では、私の場合、あれだけ厳重に保存したQRコードを一度も見せませんでした。指紋は入国審査のカウンターで採取されました。紙の入国カードは、機内でも到着ロビーでも配られていません。

駐日中国大使館による外国人入国カードのオンライン申告の告知
駐日中国大使館による外国人入国カードのオンライン申告の告知

中国の入国カード、スマホで10分で終わった|オンライン申告の書き方を全画面つきで解説

韓国(2026年7月・仁川)

出発前日にe-Arrival Cardを申告しました。OCRが姓を誤読していたのを危うく見逃すところだった、あの一件はここです。

ただ台風で飛行機が遅れて、私は結局韓国に入国しませんでした。申告書は誰にも見られないまま、提出から72時間後にひっそり失効しました。おかげでこの制度の性格がよくわかった、と前向きに書いておきます。

韓国入国カードオンライン申告ページ
韓国入国カードオンライン申告ページ

韓国のe-Arrival Card、申告したのに使いませんでした|書き方を全画面つきで解説

今後、実際に訪れた国の申告画面を撮影して、この記事に追加していきます。

申告に必要なネット環境

電子化でひとつ増えたのが、「ネットが繋がらないと詰む場面がある」ということです。

申告自体は出発前に自宅で済ませられますが、旅程が変わったときの修正、到着後に申告を忘れていたと気づいたとき、乗り継ぎ先で次の国の申告をするときは、現地でネットが必要になります。慣れない空港でそれをやるのは正直しんどいです。

私は海外でのネット環境はahamoをそのまま使っています。設定は何もいじらず、飛行機を降りてデータローミングをオンにするだけ。SIMを入れ替える手間も、現地でSIMを買う必要もありません。

ahamoは国内利用分と合わせて月30GBまで、海外でも追加料金なしで使えます。ただし30GBは海外専用の枠ではなく国内との合算なので、渡航前にたくさん使っていると残りが減ります。また海外で使い始めて15日を超えると最大128kbpsに速度制限がかかり、データを追加購入しても帰国するまで解除されません。15日を超える旅行では注意が必要です。

ahamo以外を使用してる人や、15日を超える滞在・大容量を使う予定がある方は、eSIMを足しておくと安心です。Airaloならアプリ内で買ってその場でインストールでき、物理SIMの入れ替えが要りません。

通信手段の比較は別記事にまとめています。→ 海外旅行の通信手段まとめ|eSIM・Wi-Fi・ローミングを比較

保険とキャッシングの備えも

私が使っているエポスカードは年会費無料で海外旅行保険付き、しかも提携病院でお金を立て替えなくていい「キャッシュレス診療」にも対応しています。旅行中に万が一病気やケガをしても、提携病院なら窓口で高額な支払いを求められる心配が減るのはかなり安心です。ただし「持ってるだけ」では保険が効かないので、空港までの電車かバス代をエポスで払うのだけ忘れずに(これだけで有効になります)。

※海外旅行保険は利用付帯です。補償内容や適用条件はカードの種類や時期によって変わることがあるので、渡航前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。

海外旅行で使うクレジットカードまとめ海外旅行の持ち物リスト

よくある質問

Q. 入国カードと入国申告書は同じものですか?

ほぼ同じものを指していると考えて大丈夫です。入国時に氏名・パスポート情報・滞在先などを申告する書類を、日本語では「入国カード」「入国申告書」「入境カード」「到着カード」などと呼びます。英語では Arrival Card / Disembarkation Card / Entry Card など。電子化されると「電子入国申告書」「オンライン入国カード」と呼ばれることが多いです。ただし正式名称や申告する内容は国によって異なります。

Q. 入国カードの登録にお金はかかりますか?

この記事の国別一覧で紹介している入国カードは、各国の公式サイトからの登録で料金はかかりません。有料の代行サイトが検索上位に出てくることがあり、国民生活センターも注意喚起を出しています。入国カードの登録料としてクレジットカード情報の入力を求められたら、そこは公式ではないと考えてください。(ビザや電子渡航認証は有料のことがあるので、別の手続きと混同しないよう注意してください。)

Q. Nationalityは「Japan」と「Japanese」どちらですか?

Nationality(国籍)を聞かれているならJAPANESE、Country(国)を聞かれているならJAPANが基本です。ただしプルダウンで「JAPAN」しか選択肢がないフォームも多いので、選択肢が用意されている場合はその中から選んでください。

Q. 住所は英語でどう書けばいいですか?

入国カードで書くのはたいてい滞在先の住所です。その場合はホテルの予約確認メールに載っている現地の住所をそのままコピペするのが確実で、自分で英訳する必要はありません。

日本の自宅住所を求められた場合は、番地から書き始めて最後に JAPAN を入れるのが一般的です。ただしフォームに入力例や指定形式がある場合は、そちらを優先してください。

Q. Occupation(職業)に「会社員」は英語でどう書けばいいですか?

会社員なら Office Worker / Company Employee / Employee などが使えます。「会社員=必ずこの英語」と決まっているわけではないので、伝われば大丈夫です。

ただしフォームに選択肢がある場合は、その中から近いものを選びます。韓国の電子入国申告書のように、日本語表示にすると「会社員」がそのまま日本語で選べるものもあります。他の職業の英語は、本文の職業一覧の表にまとめています。

Q. Port of Embarkationは、乗り継ぎの場合どこを書きますか?

Port of Embarkation は「出発地」と訳されますが、フォームによって指しているものが異なります。「今回の旅を開始した国」を求めるフォームもあれば、「直前に搭乗した国」を求めるフォームもあります。

たとえばタイのTDACは、第三国を経由する場合に「一番最初に出発した場所」を入力するよう案内しています。一方「Last Port of Embarkation」のように「Last」が付いていれば、直前の出発地を指す可能性が高くなります。乗り継ぎがある場合は、その国の公式サイトの入力例やFAQを確認してください。直行便なら、どちらの解釈でも同じ答えになるので悩む必要はありません。

Q. 入国カードはいつ書けばいいですか?

国によってまったく違います。到着の数日前からオンライン申告できる国もあれば、それより早いと受け付けてもらえない国もあります。

たとえば台湾は入国日の7日前から、韓国・タイ・シンガポール・マレーシアはおおむね3日前から。韓国はさらに提出後72時間で失効するので、早く出しすぎても意味がありません。一方で中国は、私は上陸日の5日前に申告できました。

この記事の国別一覧に申告できる時期をまとめていますが、制度は頻繁に変わるので、最終的には公式サイトで確認してください。紙のカードの国なら、機内で配られたときに書けば大丈夫です。

Q. 英語で書かないといけませんか?

紙の入国カードは英字(ローマ字)での記入を求められることが多いです。電子入国カードには日本語表示に対応しているものもあります(韓国・中国・台湾など)が、英語のみのものもあります。文字の種類や記入方法はフォームの指示に従ってください。

Q. 滞在先が決まっていません

滞在先の入力を求められる国は多いです。バックパッカー的に決めずに行くスタイルでも、最初の1泊だけは予約しておくのが現実的だと思います。滞在先が複数ある場合は、主な滞在先か最初の滞在先を書けばよいとされている国が多いです。

Q. 間違えて提出してしまいました

国によります。韓国のように公式サイトから「照会・修正」ができる国もあれば、修正の仕組みがはっきりしない国もあります。各国の公式サイトで修正機能の有無を確認してください。紙のカードなら、その場で書き直せばいいだけです。

Q. 乗り継ぎだけでも必要ですか?

国際線の乗り継ぎで入国審査を通らない場合は、入国カードが不要になることがあります。ただし空港や乗り継ぎ条件によって扱いが異なり、手荷物の受け取りなどで一度入国が必要になる場合は提出が必要になります。自分がどちらかわからないときは、航空会社や渡航先の公式情報で確認してください。

Q. 子供の分も必要ですか?

これも国によって違います。家族単位でまとめて申告できる国もあれば、子どもを含めて1人ずつ申告が必要な国もあります。韓国のように「14歳未満は家族などの代理人が申告を代行する」と決まっている例もあります。人数分の申告が必要かどうかは、申請画面で確認してください。

Q. 確認書は印刷して持っていくべきですか?

QRコードが発行される場合でも、スマホの画面で提示できる国が多く、必ず印刷が必要とは限りません。韓国の確認書には「上記書類をお持ちでない場合でも正常に入国審査を受けることができます」と明記されていますし、私も中国でQRを見せる場面がありませんでした。

とはいえ保存の手間はゼロなので、スクリーンショットだけは撮っておくことをおすすめします。空港で通信できない場合に備えておくと安心です。国によって運用が違うので、不安なら印刷も併用してください。

Q. スクショをSNSに上げても大丈夫?

やめておいたほうがいいです。中国の入国申告レシートは氏名とパスポート番号が自動で伏せ字になっていましたが、韓国の確認書はすべてそのまま表示されます。しかも韓国は発給番号があれば申告内容を照会・修正できてしまいます。

まとめ

入国カードは、慣れてしまえば5〜10分の作業です。押さえておくのはこれだけです。

  1. Surname / Family Name / Last Name=姓。迷ったらパスポートを開く
  2. 日付はDD=日、MM=月、YYYY=年。日本式と順番が違うので欄の指示を確認
  3. Flight No.は便名。航空券の「Flight」欄を見る
  4. Nationalityは JAPANESE、Countryは JAPAN。選択肢があればそれを優先
  5. OCRの自動入力は必ず目視確認。1文字増えていたことがあります
  6. 入国カードの登録は公式サイトなら無料。有料サイトは疑う
  7. 行き先の制度を出発前に確認。紙か電子か、いつから申請できるか

私はいまだに「Surname」を見るたびに「なんだったっけ?」と一瞬フリーズします。でも一瞬で済むようになりました。最初は誰でも固まるので、大丈夫です。

この記事は網羅的な公式ガイドではなく、私自身が実際に申告した経験と、公開情報をもとにまとめた私なりのまとめです。入国に関する制度は頻繁に変わるため、渡航前には必ず各国の公式サイトや外務省の情報をご確認ください。

※記事内の各国の制度情報は2026年8月時点で確認したものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました