「中国はキャッシュレスが進みすぎていて、現金が使えない店もあるらしい」
上海行きを決めてから、いちばんビビっていたのがこれでした。中国語のアプリで支払いをする。
無理では?(・_・;)
でも結論から言うと、日本にいるうちに30分くらいで設定は終わりました。というかアプリの表示言語を日本語に変えられることに途中で気づいて、あの警戒心はなんだったんだという気持ちになりました。
そして上海滞在中、私は人民元の現金を1円分も使いませんでした。空港でわざわざ200元キャッシングしたのに。この情けない話も後半に書きます。
この記事では、私が2026年7月に実際に登録したときのスマホ画面をそのまま載せながら、Alipayの登録から地下鉄に乗るための「交通コード」設定までを順番にまとめます。ネットで見た手順と実際の画面がけっこう違っていたので、そのへんも正直に書きます。
この記事でわかること
- アプリの表示を日本語にする方法(これを最初にやると全部ラクになります)
- 日本の電話番号だけでAlipayに登録する手順(実画面つき)
- パスポート認証は必要なのか問題
- クレジットカードの登録方法と、つまずいたときの対処
- 地下鉄・バスに乗るための「交通コード」の設定(ここが一番ハマった)
- 「200元を超えると3%」の手数料ルールの正しい意味
- そもそもAlipayなしでも上海の地下鉄に乗れてしまう話
※画面はアップデートでどんどん変わります。この記事の画面は、私が登録・利用したバージョン10.8.66(2026年7月時点)のものです。ちなみに記事執筆時点(2026年8月)にあらためて開いたら、すでにバージョン12.12.1になっていて、メニューの項目もいくつか増えていました。手順が違っていたらごめんなさい。
- 先に結論|出発前にやることは9つだけ
- 用意するもの(これだけ)
- Step1|アプリを入れる(偽アプリに注意)
- Step2|日本の電話番号で登録する(+86のまま進めない)
- Step3|位置情報を許可する
- Step4|アプリの表示を日本語にする【これが一番大事】
- Step5|パスポートで実名認証をする
- Step6|クレジットカードを登録する
- Step7|支払いパスワードと生体認証を設定する
- Step8|登録できたか確認する
- Step9|アリペイで上海の地下鉄・バスに乗るための設定手順
- 乗車コードでの上海地下鉄の乗り方・降り方
- Alipayなしでも上海の地下鉄に乗れる?「これ、クレカのタッチで乗れるのでは?」
- お店での支払い方法は2パターンだけ
- 「200元を超えると3%」の手数料ルール
- 人民元の現金は必要? 200元おろして1元も使わなかった話
- 通信環境の話(ここが一番の不安ポイントかも)
- 出発前チェックリスト
- よくある質問
- まとめ|怖がっていた割に、あっさり終わった
- 上海旅行の準備に
先に結論|出発前にやることは9つだけ
細かい話に入る前に、全体像を置いておきます。私は30分くらいで終わりました。ただし本人確認に時間がかかる場合もあるようなので、出発の直前ではなく余裕をもって設定しておくのがおすすめです。
| 順番 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | アプリをインストール | 青い「支」のアイコン |
| 2 | 電話番号を登録 | 国番号を +81 に変える |
| 3 | 位置情報を許可 | 「アプリの使用時のみ」でOK |
| 4 | 表示言語を日本語に | ここが最重要。先にやると以降が全部ラク |
| 5 | パスポートで実名認証 | 心配な人はカード登録の前に |
| 6 | クレジットカードを登録 | 海外利用制限の解除も忘れずに |
| 7 | 支払いパスワード+生体認証 | 連続・重複・誕生日は不可 |
| 8 | 登録できたか確認 | 「銀行カード」にカードが並ぶ |
| 9 | 交通コードを設定 | 一度表示させて確認する |
用意するもの(これだけ)
- スマートフォン(私はAndroidでした)
- SMSが受信できる電話番号(日本の携帯番号でOK)
- パスポート(本人確認で使います)
- 海外で使えるクレジットカード
カードの対応ブランドは、アプリのカード登録案内にロゴが並んでいて一目でわかります。私の画面にはVisa/Mastercard/American Express/JCB/Diners Club/Discover/銀聯(UnionPay)の7つが表示されていました。
ただし、対応ブランドだからといって必ず登録・利用できるとは限らないようです。カード会社の判断で弾かれることもあるとされているので、できれば別ブランドのカードを2枚持っていくと安心だと思います。私は結果的に1枚で足りましたが、それは運が良かっただけかもしれません。
Step1|アプリを入れる(偽アプリに注意)
App StoreかGoogleのPlayストアで「Alipay」または「アリペイ」と検索します。青いアイコンに「支」と書かれたやつが本物です。似た名前のアプリがけっこう並ぶので、デベロッパー名が「Alipay (Hangzhou) Technology Co. Ltd」になっているかだけ確認しました。

すでに入れている人は、最新版にアップデートしてから始めてください。バージョンによって画面がけっこう変わります。
Step2|日本の電話番号で登録する(+86のまま進めない)
アプリを開くと「Welcome to Alipay」というログイン画面が出ます。アカウントを持っていない人は「Sign up」から新規登録に進みます。
ここでの最大の注意点は国番号です。初期状態だと「+86(中国)」になっていることがあるので、必ずタップして「+81(日本)」に変えます。


そして、「Enter phone number」のところに電話番号を入力して「Next」を押します。この時入力する番号は最初の0を抜いた番号を入力します。例えば、070-1234-5678の人は7012345678と入力、080-1234-5678の人は8012345678と入力します。
入力した電話番号のSMS(ショートメッセージサービス)に6桁の認証コードが届きますので届いた6桁の認証コードを入力します。

ここを日本でやっておくべき理由
中国本土では、Google系のサービスやLINEなど、日本で普段使っているサービスの一部に通常どおりアクセスできない場合があるとされています。現地に着いてから「認証コードが届かない」「アプリが読み込まない」となると、通信環境ごと詰みます。SMS認証まわりだけは、絶対に日本にいるうちに終わらせておいてください。
Step3|位置情報を許可する
登録が進むと「Location-based Services」という案内が出ます。支払いや交通機関の機能で現在地を使うため、という説明です。「Next」をタップします。

そのあとスマホ側の権限ダイアログが出るので、「アプリの使用時のみ」を選べば十分です。「今回のみ」にすると毎回聞かれて面倒です。

なお、位置情報を許可しないとAlipayが使えなくなる、というわけではないようですが、交通機関まわりの機能で現在地を使う場面があるので、私は許可しておきました。
Step4|アプリの表示を日本語にする【これが一番大事】
私が最初に知りたかったのはこれです。Alipayは表示言語を日本語に変更できます。
たどり方はこうです。
- 画面右下の「マイページ(Account)」を開く
- 右上の歯車マークをタップして「Settings」へ
- 下のほうにある「一般(General)」を開く
- ここで「Language」を選ぶ
- 言語の一覧から「日本語」を選び、右上の「保存(Save)」





言語の一覧には、簡体中文・繁體中文・English・한국어・Русский・Tiếng Việt・ไทย・Deutsch・Españolなどが並んでいて、その中にちゃんと「日本語」があります。
これをやると、ホーム画面の並びがこうなります。

| 英語表示 | 日本語表示 | 何をするところか |
|---|---|---|
| Scan | スキャン | お店のQRコードを読み取る |
| Pay/Receive | 支払い・入金 | 自分のコードを見せて払う |
| Transport | モビリティ | 地下鉄・バスの交通コード |
| カードケース | クーポンやカード類 | |
| Account | マイページ | 登録カードや設定 |
| Add now | すぐに追加 | カード登録のボタン |
マイページも「私の請求書」「残高」「銀行カード」と全部日本語になります。中国語のアプリと格闘する覚悟でいた私は、ここで一気に気が抜けました。

ただし「完全に」日本語にはなりません
日本語にしても、一部は中国語のまま残ります。たとえば実名認証の欄に出る「待完成实名认证」(=実名認証が未完了)や、地下鉄の乗車コードまわりの画面は中国語でした。
私の環境ではそうでした。バージョンによって変わるかもしれませんが、「日本語にしたのに中国語が出てきた」と焦らなくて大丈夫です。困ったらスマホの翻訳機能を使えば読めます(私はずっとそれでした)。
ちなみに、ほかの解説記事でよく見る「登録時にSelect VersionでInternational版を選ぶ」という画面は、私の登録時には出てきませんでした。設定の中に「バージョン切り替え(Switch Version)」という項目自体はありますが、私は触っていないので何が変わるのかはわかりません。出てこなくても問題なく使えました。
Step5|パスポートで実名認証をする
私はカード登録よりも先に、パスポートでの本人確認(実名認証)を済ませました。本人確認を求められるタイミングは利用状況やサービスによって変わるようですが、先にやっておけば現地で急に求められて慌てることはありません。
入口は2つありました。
- マイページ上部の名前 →「未设置昵称」→「個人情報」
- マイページ右上の歯車マーク → 設定 →「アカウントとセキュリティ」(赤い印がついています)


タップすると「身分情報を入力してください」という画面になります。入力するのは以下の6項目です。
- 英語名(パスポートの英語表記フルネーム)
- パスポート番号
- 国/地域
- 性別
- 生年月日
- パスポートの有効期限

上にある「写真を撮って記入してください」を押すと、「撮影」か「スマートフォンのアルバムから選択」が選べます。パスポートの顔写真ページを撮ると、下の項目が自動で埋まります。

アルバムから選ぶ場合は、写真へのアクセス権限を聞かれます。「制限付きでアクセスを許可する」を選べば、パスポートの写真だけを渡せます。

撮影を選ぶと、パスポートを枠に合わせる画面になります。下のシャッターボタンを押すだけです。

読み取られた内容に間違いがないか確認して、最後に「提出」で送信します。
実名認証、やらないとどうなる?
外国人向けのAlipayでは、一定額までは本人確認なしで使える枠が用意されていて、それを超えると認証を求められる運用になっているようです。ただし具体的にいくらまでなのかは公表されておらず、私もわかりません。
ちなみに外国人がモバイル決済を使うときの上限額そのものは、中国人民銀行の指導により1回あたり5,000米ドル・年間累計5万米ドルまで引き上げられたと発表されています(2024年3月)。旅行で使う分にはまず届かない金額です。
私は出発前に実名認証をやっておきましたが、結果的に大きい支払いは一度もなかったので、未認証でも問題なかったかもしれません。屋台や地下鉄レベルの少額決済で済ませる予定なら、無理にやらなくてもいいと思います。
Step6|クレジットカードを登録する
ホーム画面の真ん中あたりに「銀行カードの追加」(英語表示なら「Add Credit or Debit Card」)というバナーが出ています。その下の青いボタン「すぐに追加」(英語なら「Add now」)をタップします。
マイページ →「銀行カード」からでも同じところに行けます。

「銀行カードの追加」画面では、クレジットカード番号を手入力するか、「Scan Bank Card」でカメラ読み取りができます。番号を入れて「追加」をタップ。
※ここでの銀行カードとはクレジットカードのことですのでクレジットカードの番号を入力します

そのあと有効期限とセキュリティコード(CVV)を入力します。画面によっては請求先住所(Billing Address)を求められることもあるようなので、その場合はカード会社に登録している住所を入れてください。
カードが登録できない・弾かれるときは
私は一度も弾かれずに終わったのですが、ここでつまずく人は多いようです。試す順番としてはこのあたりだと思います。
- カード会社側で海外利用制限がかかっていないか確認する(出発前に電話・アプリで解除)
- 3Dセキュア(本人認証サービス)の設定を済ませておく
- エラーが出ても何度も連続して試さない。カード会社側の利用制限や本人認証の設定を確認してから、あらためて試すほうが確実です
- 別ブランドのカードに変えて試す
カードの選び方そのもので迷っている方は、海外旅行で使うクレジットカードの選び方にまとめています。
Step7|支払いパスワードと生体認証を設定する
決済のときに使う6桁の支払いパスワードを設定します。ここで地味に大事な注意書きが出ます。
「パスワードは、連続した数字、重複した数字、誕生日にはできません」
つまり「123456」も「111111」も誕生日もダメ。適当に決めようとしていた私は、ここで急に真顔になりました。忘れると面倒なので、決めたら控えておいてください。


続いて生体認証(顔認証・指紋認証)を有効にしておくと、レジの前でいちいち6桁を入力しなくて済みます。人が並んでいるレジで暗証番号を打つのは、それだけで焦るので設定しておいてよかったです。
Step8|登録できたか確認する
「銀行カード」の画面に、登録したカードが並んでいれば完了です。私はVisaのクレジットカード1枚だけを登録しました。

Step9|アリペイで上海の地下鉄・バスに乗るための設定手順
上海の公共交通機関(地下鉄・バス・フェリー)は、アリペイ(Alipay)内の「乗車コード(Transport QR Code)」で乗ることができます。現地でやると焦るので、日本にいるうちに設定しておきました。
手順はこうです。
- ホーム画面上部の「モビリティ」(英語表示ならTransport)をタップ
- バス・地下鉄の画面が開くので、左上の都市が「上海」になっているか確認。もし異なる都市になってる場合は都市名をタップしてリストから「上海(ShangHai)」を選択します
- 「公交(バス)」と「地铁(地下鉄)」のタブがあるので「地铁」を選ぶ
- 中央に表示される青い大きなボタン 「前往查看」 をタップします
- 複数の乗車コードの種類を選ぶ画面が出る



ここで3つの選択肢が出てきて、いきなり手が止まりました。
| 名称 | 画面の説明 |
|---|---|
| 上海地铁Metro大都会乗車コード | 上海地下鉄の公式乗車コード |
| 上海公共交通乗車コード | バスと地下鉄の両方に使え、フェリーにも使えるとされています |
| 随申码(上海城市出行码) | バス・地下鉄対応。地下鉄の利用が70元を超えると9折(1割引)と記載 |
私が最初に選んだのは一番上の「上海地铁Metro大都会乗車コード」です。最初は地下鉄しか乗る予定がなかったのと、公式と書いてあったから、という理由です。
乗車コードの設定方法は以下です
- 取得したいコードの右側にある「前往开通(Go to open/開通しに行く)」ボタンをタップします。
- 選択したコードの開通確認画面が表示されます。
- 画面下の
View 《Shanghai Metro City Transport Code Service Agreement》...の左側にある丸いチェックボックスをタップしてチェックを入れる(青いチェックマークにする)。 - その後、上の大きな青いボタン「Agree and obtain card」をタップする。
- 「Your card is currently being issued(カードを発行中です)」という画面を経て、すぐに開通が完了します。


開通が完了すると、「Card collected successfully(カードの取得に成功しました)」と表示され、続いて「乗車コードをホーム画面に追加しますか?」という案内ポップアップが出ます。ショートカットアイコンをスマホのホーム画面に作成しますか?と言う意味です。地下鉄に乗るときにわざわざアリペイアプリを開かずにホーム画面のアイコンから乗車用QRコードを出すことができます。
必要な方は「立即添加(Add Now/すぐに追加)」をタップしてホーム画面に追加しましょう。
私は追加しましたがアリペイアプリから開いて使用してたのでショートカットは使用しませんでした。

地下鉄の乗車コードを登録した後、もしかすると、上海ではフェリー(渡し船)に乗るかもしれないと思ったので、2番目のコード「上海公共交通乗車」も取得しておきました。こちらはバス・地下鉄に加えてフェリーにも使えるとされているコードです。取得方法は上記で説明した「上海地铁Metro大都会乗車コード」と同じです。料金もかかりません。

結果的にバスにもフェリーにも乗らなかったので、これが実際に使えたのかどうかはわかりません。ただ、取るのは1分もかからないので、行き先が決まっていない人は押さえておいてもいいと思います。
なお3番目の「随申码」は取得していないので、使い勝手はわかりません。
迷ったときの目安としては、地下鉄だけなら一番上の「Metro大都会乗車コード」、バスやフェリーも使うなら2番目の「上海公共交通乗車コード」で足りると思います。どちらも無料なので、両方取っておくのがいちばん確実です。
⚠ 私がハマった罠:「付近のデバイス」の権限
設定したはずの乗車コードを表示しようとしたら、コードではなく「乗車コードのサービスは改札機との接続が必要です。先にAlipayの『付近のデバイス』権限をオンにしてください」という中国語のメッセージが出ました。
つまり私の環境では、権限を許可するまでQRコードを表示できませんでした。改札の前でこうなると詰みます。設定したその場で一度コードを表示させて、ちゃんと出るか確認しておいてください。
「付近のデバイス」権限をオンにする手順
- 画面中央にある青い大きなボタン 「前往开启(設定しに行く)」 をタップします。
- スマホ(Androidなど)の権限許可を求めるポップアップが表示されます。
- 「許可」 または 「アプリの使用中のみ許可」 を選択します。
許可が完了すると画面が切り替わり、正常に乗車用QRコードが表示されるようになります!

乗車コードでの上海地下鉄の乗り方・降り方
入るときも出るときも、同じ乗車コード(QRコード)を改札機の読み取りセンサーにかざすだけです。
- アプリから出す場合:Alipayを開いて「モビリティ」をタップ →「地铁(地下鉄)」タブになっていればQRコードが表示されます
- ホーム画面に追加している場合:「支付宝乗车码」のアイコンをタップすれば一発で出ます

乗車中にQRコードが消えてしまったら?
画面を閉じたり別のアプリを開いたりしてQRコードが消えても、心配ありません。改札を出るときにもう一度、同じ手順で表示させればOKです。
改札に入った時点で「乗車中」として記録されているので、再表示しても二重入場になるわけではなく、「いま乗車中のコード」がそのまま出てくるだけでした。とはいえ改札前で慌てないよう、電車に乗っている間は画面を開いたままにしておくのがラクでした。
Alipayなしでも上海の地下鉄に乗れる?「これ、クレカのタッチで乗れるのでは?」
ここからが本題みたいな話です。
必死に交通コードを設定し、権限がどうのと格闘し、無事に上海の地下鉄に乗れて満足していた私。何度目かの乗車で、ふと改札機をよく見たんです。

あれ!タッチ決済のマークが、ついている。
試しに、GoogleウォレットにいれていたエポスカードのVisaで、スマホをかざしてみました。
普通に開きました。
それ以降、私は完全にこっちで乗っていました。アプリを開いてタブを選んでコードを表示して……という一連の動作が、丸ごと不要になったからです。最初から知っていたら、Alipayでの地下鉄乗車の設定はわざわざしなかったのに(・_・;)。とも思いましたが、いい経験になったのでよしとします。
ちなみにスマホ内のクレカではなく、実際の物理的なクレジットカードでも改札を通れるか試してみましたが、問題なく通れました。
調べたところ、上海メトロでは2025年6月28日から国際ブランドのタッチ決済が導入されたとされています。導入時点で上海の21路線517駅、つまり路線網の全体が対象で、JCBも上海(21路線517駅)と北京(29路線523駅)の地下鉄で対応を開始したと発表しています。空港へ向かう路線も含まれるそうです。

つまり、こういうことです
上海の地下鉄では、対応する非接触カードでのタッチ乗車も利用できます。私の場合は、スマホのGoogleウォレットにいれたエポスカードのVisaで問題なく改札を通れました(スマホをかざすだけ)。
ただし「ブランドが対応している」ことと「自分のカードやスマホのウォレットで必ず通れる」ことはイコールではないので、これ一本に賭けるのではなく、交通コードも用意しておくと安心ではあります。
タッチ決済で弾かれる場合はここを確認
上海地下鉄の案内によると、カードで改札を通るには「小額免密支付」(少額のパスワード不要決済)を有効にしておく必要があるとされています。あわせて、カードの残高や与信枠に余裕があることも条件です。
また、万一入場後に出場できなくなった場合は、駅のサービスセンターで処理してもらう案内になっています。
タッチ決済だと「15元」と「実際の運賃」の2回通知が来る
タッチ決済で乗っていて、ちょっと焦ったことがあります。
改札に入った時点でカード会社から「15元」の利用通知が届き、降りたあとに「3元」など実際の運賃の通知が別に届いたのです。二重で取られてる?と一瞬思いました。
これは入場時に「仮承認(与信枠の一時確保)」がかかり、出場時に実際の運賃が確定する仕組みのようです。上海地下鉄の案内にも、カードで入場すると仮承認が発生し、残高や与信枠が不足していると出場できないという説明があります。
そして結論から言うと、帰国後にカードの利用明細を確認したら、15元の請求は消えていました。残っていたのは実際に乗った区間の運賃(3元・4元・6元など)だけです。少なくとも私のカードでは、仮承認分は請求されませんでした。
とはいえこれは私のカード1枚での結果です。カード会社や処理のタイミングによって見え方は変わるかもしれないので、気になる方は帰国後に明細を確認してみてください。
ちなみに明細を見返すと、アリペイの乗車コードで乗った分は「ALP*Shanghai Metro」、タッチ決済で乗った分は「GP/Shanghai Shentong Metro」と表記が分かれていました。どちらで乗ったか、あとから見分けられます。
結局、上海の地下鉄はどれで乗るのが楽?
方法が3つあってややこしいので、整理しておきます。
| 方法 | 準備 | こんな人に |
|---|---|---|
| カードのタッチ決済 | タッチ決済対応カード(スマホのウォレットでも可) | とにかく手間をかけたくない人 |
| Alipayの交通コード | アプリで事前設定(無料) | Alipayを使うつもりの人・保険がほしい人 |
| 券売機で乗車券 | 現金またはQRコード決済 (海外クレカ可否は未確認) | 上の2つが使えなかったとき |
券売機については、1回券(単程票)を購入できます。上海地下鉄側の案内にも「スマホ決済で単程票を買う乗客は〜」という記述があるので、QRコード決済にも対応しているようです。ただし海外発行のクレジットカードを券売機で直接使えるかどうかは確認できませんでした。
もし現地でどうにもならなくなったら、駅のサービスセンターを頼るのが確実そうです。上海市の案内によると、各駅のサービスセンターには海外発行カードに対応した決済端末が設置されていて、Visa・Mastercard・JCBなどで乗車券を購入できるとされています。
私はAlipayとタッチ決済だけで乗り切ったので、券売機もサービスセンターも一度も使っていません。
ちなみに私が使っているエポスカードは年会費無料で海外旅行保険付き、しかも提携病院でお金を立て替えなくていい「キャッシュレス診療」にも対応しています(利用付帯)。
お店での支払い方法は2パターンだけ
アリペイでのお店での支払い方法のやり方ですが、身構えていましたが、覚えることは2つだけでした。
1. 自分のコードを見せる「支払い・入金(Pay/Receive)」
ホーム画面上部の「支払い・入金」をタップすると、自分のバーコード/QRコードが表示されます。それをレジで読み取ってもらうだけ。私が上海で利用したコンビニやレストランでは、ほとんどが、この方式でした。言葉はいりません。無言で画面を差し出すだけで会計が終わります。

2. お店のQRを読み取る「スキャン(Scan)」
「スキャン」をタップして、QRコードをカメラで読み取り、自分で金額を入力して支払う方式です。一度だけ、こちらの方式で支払うことがありました。

「200元を超えると3%」の手数料ルール
海外発行カードを登録したAlipayには、有名な手数料ルールがあります。
| 1回の決済額 | サービス手数料 |
|---|---|
| 200元以下 | 無料 |
| 200元を超える | 決済額全体に3% |
ちなみに200元がいくらかというと、私が2026年7月に上海のATMで200元をおろしたときは、カードの請求額が4,800円でした。あくまで私が使ったときの実績ですが、感覚としては「200元=5,000円弱」と思っておくとわかりやすいと思います。
間違えやすいのは、超えた分だけにかかるのではないということ。
- 200元の買い物 → 手数料0元(支払い総額200元)
- 300元の買い物 → 300元全体に3%で9元(支払い総額309元)
「超過分の100元に3%で3元」ではありません。ここ、勘違いしたまま買い物すると地味にモヤります。
200元を1元でも超えたらどうなる?
実際の金額に当てはめるとこうなります。
| 決済額 | 手数料 | 支払い総額 |
|---|---|---|
| 200元 | 0元 | 200元 |
| 201元 | 約6.03元 | 約207.03元 |
| 300元 | 9元 | 309元 |
| 500元 | 15元 | 515元 |
200元をわずかに超えそうなときは、可能なら会計を分けてもらう手もあります。
ただ正直に書くと、私はこの手数料を一度も払っていません。理由は単純で、200元(約4,800円)を超える支払いを一度もしなかったからです。帰国後に明細を見返しても、Alipayでの支払いは一番大きいもので125元(約3,100円)でした。食事も買い物も地下鉄も、全部その下でおさまっています。
裏を返すと、屋台・食堂・コンビニ・地下鉄レベルの支払いなら、ほぼ気にしなくていいということだと思います。気にすべきなのは、ホテル代や高額な買い物をAlipayで通すときです。そういう場面では、いっそカードで直接払ったほうが早いかもしれません。
※クレジットカードの直接払いでも、カード会社ごとの「海外事務手数料」は発生します(2026年8月時点でおおむね1.6%〜3.85%程度。今後改定を予定しているカード会社もあります)。ただし、Alipayで200元を超えた際にかかる「Alipayの手数料3%」+「カード会社の海外事務手数料」の二重取りを回避できるため、トータルの手数料を安く抑えられるメリットがあると思います。
人民元の現金は必要? 200元おろして1元も使わなかった話
ここで冒頭の情けない話に戻ります。
私は上海浦東国際空港に着いてすぐ、ATMで200元だけキャッシングしました。「現金がないと詰む場面が絶対あるはず」と思って。
結果、1元も使いませんでした。
買い物はAlipay、地下鉄はクレカのタッチ決済。それだけで滞在が終わってしまったのです。ポケットの中の200元は、そのまま日本に帰ってきました。
とはいえ「じゃあ現金いらないですよ」とは書きません。カードのロック、スマホの電池切れ、通信トラブル。どれか一つ起きただけで支払い手段がゼロになるのは、ひとり旅だとかなり怖いです。使わない前提の保険として、少額だけ持っておく——今回の私みたいな使い方が、ちょうどいいんだと思います。
そもそも「現金お断り」は違法になりました
旅行前の私は「現金が使えない店があるらしい」とビビっていましたが、これは半分誤解でした。人民元は法定通貨なので、もともと受け取りを拒否してはいけません。
さらに中国人民銀行などが2025年12月に公表した「人民元の現金受領・支払いおよびサービスに関する規定」が2026年2月1日から施行され、法令で非現金決済が義務づけられている場合を除いて現金の受け取り拒否が明確に禁止されました。現金払いを理由に、不利益な扱いをしたり不合理な条件をつけたりすることも原則として禁止されています。
つまり「現金が1円も使えない国」ではありません。ただ、旅行者目線ではAlipayがあったほうが圧倒的にラク、というだけの話です。
キャッシングを使ったら、返済は「明細が反映され次第すぐ」
海外キャッシングは利息が日割りでつくので、繰り上げ返済が早いほど安く済みます。タイミングは「帰国後すぐ」ではなく、エポスNetアプリに利用明細が反映され次第すぐ(最速で翌日〜数日)です。
手順はエポスカードの海外キャッシング完全ガイドにまとめています。
通信環境の話(ここが一番の不安ポイントかも)
中国本土では、Google系のサービスやLINEなど、日本で普段使っているサービスの一部に通常どおりアクセスできない場合があるとされています。つまり、「現地に着いてからAlipayを設定する」計画はけっこう危険ということです。SMSが届かない、アプリが読み込まない、調べ物もできない、という三重苦になりかねません。
私はahamoの海外ローミングをそのまま使いました。日本の回線をそのまま持ち込む形なので、設定も差し替えも不要です。ahamoは海外でも月30GBまで追加料金なしで使えるので、私のように設定作業が苦手な人ほど楽だと思います。(記事執筆時点/2026年8月)。
eSIMという選択肢もあります。Airaloは国・地域ごとにプランを選んで買えるタイプで、必要な分だけ買えるのが強みです。ただし私は中国でeSIMを使っていないので、現地での実際の使い勝手はわかりません。無責任なことは書けないので、そこは正直に。
通信手段の比較は海外での通信手段まとめにも書いています。
出発前チェックリスト
日本にいるうちに終わらせること
- ☐ Alipayアプリをインストール/最新版に更新
- ☐ 日本の電話番号(+81)でSMS認証
- ☐ 位置情報を「アプリの使用時のみ」で許可
- ☐ 表示言語を日本語に変更
- ☐ パスポートで実名認証(心配な人は)
- ☐ クレジットカードを登録
- ☐ 支払いパスワード(6桁)と生体認証を設定
- ☐ 「銀行カード」にカードが表示されているか確認
- ☐ 交通コードを設定し、一度コードを表示させてみる
- ☐ バスやフェリーにも乗るなら、公共交通のコードも取得しておく
- ☐ 「付近のデバイス」権限をオンにする
- ☐ カード会社の海外利用制限を解除しておく
- ☐ タッチ決済対応のカード(またはスマホ設定)を用意
- ☐ 予備のクレジットカードを1枚
持ち物全体の話は海外ひとり旅の持ち物リストにまとめています。
よくある質問
Alipayは日本語で使えますか?
使えます。マイページ → 右上の歯車 → 一般(General)→ Languageと進むと言語の一覧が出るので、そこで「日本語」を選んで保存します。ただし一部の画面(実名認証の表示や、地下鉄の乗車コードまわりなど)は中国語のまま残ります。(2026年8月時点)
日本の電話番号で登録できますか?
できます。国番号を「+81」に変えて、日本の携帯番号を入力するだけです。中国のSIMは不要でした。
パスポート認証は必須ですか?
少額の決済しか行わない予定であれば、認証はしなくても大丈夫だと思います。ただし未認証だと利用上限がかなり低くなるようなので、「現地でうまく支払いができなかったらどうしよう」と心配な方は、旅行前にパスポート認証まで済ませておいたほうがいいかもしれません。
JCBカードは使えますか?
カード登録の案内画面にはJCBのロゴも並んでいます。ただし、対応ブランドでもカード会社や店舗によって使えない場合があるようです。私はVisaしか試していないので、JCBの実際の通り具合はわかりません。別ブランドをもう1枚持っていくと安心だと思います。
乗車コードが表示されません
私のAndroid環境では、Alipayの「付近のデバイス」権限を許可するまでQRコードを表示できませんでした。アプリ側にも「乗車コードのサービスは改札機との接続が必要」という案内が出るので、まずここを確認してみてください。
Alipayなしで上海の地下鉄に乗れますか?
上海地下鉄のタッチ乗車(Tap to Ride)に対応した非接触カードなら乗れます。私も途中からずっとその方法でした。上海メトロは2025年6月28日から、銀聯・Visa・Mastercard・American Express・JCBなどの非接触カードに全線で対応したとされています。ただし「小額免密支付」を有効にしておく必要があるとされているので、事前にカード会社の設定を確認しておくと安心です。
タッチ決済で15元引かれたのですが
入場時の仮承認(与信枠の一時確保)だと思われます。私の場合、乗車時には15元の通知が届きましたが、帰国後の利用明細には15元の請求は残っておらず、実際の運賃だけが記載されていました。念のため、ご自身の明細でも確認してみてください。
現金はいくら用意すればいいですか?
私は200元(約4,800円)おろして1元も使いませんでした。ただし保険としての価値はあるので、少額だけ持っておく形をおすすめします。日本で両替しなくても、現地の空港のATMで海外キャッシングすれば足ります。
WeChat Payも必要ですか?
私はWeChat Payを設定しませんでした。Alipayとクレカのタッチ決済だけで滞在が完結したので、少なくとも上海の短期旅行では必須ではなかったです。ただし両方あるほうが安全なのは間違いないので、余裕があれば設定しておいて損はないと思います。
わかっている範囲で並べると、こんな感じです。
| 項目 | Alipay | WeChat Pay |
|---|---|---|
| 日本の電話番号での登録 | できる | できる |
| 200元超の手数料 | 決済額全体に3% (200元以下は無料) | 同じく3% (200元以下は無料) |
| 私が使ったか | 使った | 使っていない |
まとめ|怖がっていた割に、あっさり終わった
中国語のアプリで支払いをするなんて難しそうと思っていたのですが、実際にやってみると、覚えることは「コードを見せる」か「コードを読み取る」かの2つだけでした。しかも表示は日本語にできる。
最低限やっておくことを並べるとこうです。
- 日本にいるうちに、アプリ登録・言語変更・カード登録まで終わらせる
- 交通コードを設定して、一度表示させて確認する
- タッチ決済対応のカードも1枚持っていく(これがあると本当に楽)
- 現金は少額だけ、使わない前提で
なお、この記事は網羅的な公式ガイドではなく、2026年7月に私自身が登録して上海で使ってみた実体験にもとづく、私なりのまとめです。Alipayの画面や制度はアップデートで変わることがあるので、最終的には公式の案内も確認してみてください。
上海旅行の準備に
Alipayの設定が終わったら、あとは宿と航空券です。私が比べたのはこのあたりでした。
- 上海のホテルを探す(Agoda)|アジア圏の宿の掲載数が多く、直前割が出やすい
- 上海のホテルを探す(Trip.com)|中国系の宿に強く、日本語サポートがある
- 上海行きの航空券を探す(Trip.com)|中国路線の便数が多く、時間帯で比較しやすい
- 上海の遊び・体験を探す(Trip.com)|入場券や現地体験を日本語で予約できる


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