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【星空と夜景⑲】上海2泊9,473円の窓なしホテル泊まってみた|哲学家酒店(PHILIFE)小南門

上海の小南門(シャオナンメン)というエリアにある哲学家酒店(PHILIFE) 上海
哲学家酒店(PHILIFE)

※この記事は連載「星空と夜景を追うひとり旅。ときどきナーダム。」の第19話です。

前回の記事は【星空と夜景⑱】上海リニアで10元損した話|浦東空港から地下鉄でホテルへです。

浦東空港からリニアと地下鉄を乗り継いで、なんとかホテルの入口までたどり着いた前回。今回はその泊まった宿のお話です。

先に白状しておくと、私が予約したのは窓なし・6〜8㎡の部屋でした。

しかもこれ、知らずに予約したわけじゃなくて、ちゃんと「窓なし」と書いてあるのを見たうえで予約しています

理由は単純で、安かったから。あと、豫園も外灘も歩いて行けそうだと思ったから。

それだけです (・_・;)

先に結論から

この宿は、宿泊費を抑えたくて、なおかつ観光地へのアクセスもある程度ほしいという人には「アリ」だと思っています。地下鉄駅も近いです。

ただし正直に言うと、金銭的に余裕があるなら、もう少し豫園や外灘の近くに泊まったほうがよかったとも思っています。この記事では、2泊9,473円で何が手に入って、何を諦めることになったのかを全部書きます。

  1. この記事でわかること
  2. 泊まったのは「哲学家酒店(PHILIFE)」上海・小南門駅すぐのホテル
  3. 2泊9,473円。窓なし部屋の値段の話
    1. なぜ窓なしを選んだのか
  4. 行き方:小南門駅からほぼ屋外を歩かずにホテルに着ける
    1. B1の地下商店街に何があるか
  5. チェックイン:「チェックイン」の一言とパスポートだけで終わった
    1. 求められたもの・求められなかったもの
  6. 部屋レビュー:6〜8㎡・窓なしのリアル
    1. 荷物は広げられる?(バックパック派の場合)
    2. 窓なしの閉塞感と、夏の暑さはどうだったか
    3. 良かったところ
    4. うーん…だったところ
      1. ① タオルが使い捨てで、水を拭き取れない
      2. ② シャワーを浴びると便器が濡れる
      3. ③ トイレットペーパーは便器に流さないよう案内されていた
      4. ④ 壁が薄い。廊下の声が普通に聞こえる
      5. ⑤ 部屋に湯沸かしと冷蔵庫がない
  7. 部屋より廊下がすごかった:無料セルフサービスコーナー
  8. インターネットは困らなかった話(ahamoのおかげかも)
  9. チェックアウトは無人だった。カードを箱に入れるだけ
    1. チェックアウト時刻が予約サイトとホテルで違っていた件
  10. 夜のこのあたり:コンビニ問題
  11. この宿が向く人・向かない人
  12. 上海のホテルを探すときに私が見ているサイト
  13. まとめ:安さの中身を、全部書いてみた
  14. 今回訪れた場所一覧
  15. あわせて読みたい

この記事でわかること

  • 上海の駅近ホテルに2泊いくらで泊まれたか(実額を全公開)
  • 英語も中国語も話せない人が、中国のホテルでチェックインできるのか
  • パスポート・デポジット・顔写真は求められるのか
  • 窓なし6〜8㎡の部屋、閉塞感や暑さは実際どうだったのか
  • 壁の薄さは眠りに影響するレベルなのか
  • 早朝でもチェックアウトできるのか(フロントが無人でも大丈夫でした)
  • 予約サイトによってチェックアウト時刻が変わるという話

泊まったのは「哲学家酒店(PHILIFE)」上海・小南門駅すぐのホテル

今回泊まったのは、上海の小南門(シャオナンメン)というエリアにある哲学家酒店(PHILIFE)というホテルです。中国語だと「哲学家酒店(上海外滩小南门地铁站店)」、英語だと PHILIFE HOTEL。

哲学家酒店(PHILIFE)3階のフロントカウンター
哲学家酒店(PHILIFE)ホテルのフロント

名前が「哲学者」。ホテル名としてはなかなかの気迫で、初めて予約画面で見ると少し身構えるかもしれません。中身はいたって普通のコンパクトなホテルでした。

ホテル名哲学家酒店(PHILIFE)
/哲学家酒店(上海外滩小南门地铁站店)
住所上海市黄浦区 中華路518弄14号 3階
フロント3階(建物の3階がまるごとホテル)
最寄駅地下鉄9号線・小南門駅
予約サイトTrip.com(前払い済み)
部屋タイプ依悦シングルルーム(6〜8㎡・窓なし・禁煙)
朝食なし

建物の外観はけっこう立派な茶色の石造り風で、正面に「3F 哲学家酒店」「4F 网鱼电竞酒店」と看板が並んでいます。4階はeスポーツホテルらしいです。同じ建物にホテルが2軒入ってる。

地図はこちら:哲学家酒店(PHILIFE)をGoogleマップで見る

部屋の写真や最新の空室状況はこちら:哲学家酒店(PHILIFE)をTrip.comで見る

2泊9,473円。窓なし部屋の値段の話

まず、いくらだったのか。Trip.comの明細がこちらです。

1室×2泊(定価)14,750円
付加価値税+533円
特別セール−3,057円
ダイヤモンド会員割引−2,294円
連泊割引−459円
支払い総額(前払い済み)9,473円
2026年7月時点・1室2泊の料金明細

2泊で9,473円。1泊あたり約4,737円です。

定価から3割以上引かれているのは、セール+会員割引+連泊割引が全部重なった結果みたいです。会員ランクによって割引額は変わるはずなので、同じ値段になるかはわかりません。

💡 大事なのは「安さの代わりに何を諦めたか」

今回の条件は、駅から近い代わりに「6〜8㎡・窓なし・防音性は高くない」というものでした。ホテルを予約するときは料金だけでなく、部屋の広さ・窓の有無・立地の3点まで見てから決めるのがおすすめです。予約画面で確認しましょう。

なぜ窓なしを選んだのか

理由は2つだけです。

  1. 安かったから
  2. 豫園も外灘も歩いて行けそうだと思ったから

夜景と星空を追いかけることを今回の旅のテーマにしておいて、宿に窓がない。我ながらどうかと思うんですが、「部屋の窓から夜景を見る」より「夜景を見に外へ出る」ほうが自分の旅のスタイルに合ってるので、まあいいかと。

結論から言うと、窓なしという判断自体は間違ってませんでした。ただ、窓より先に効いてくる問題が別にあったんですが、それは後述します。

行き方:小南門駅からほぼ屋外を歩かずにホテルに着ける

このホテルの最大の強みは、正直ここです。

地下鉄9号線・小南門駅の1番出口を出て、そのまま地下(B1)の商業エリアを歩き、エレベーターで3階へ。ほぼ屋外を歩かずにフロントまで着きます。

地下(B1)の商業エリア
地下(B1)の商業エリア
地下鉄9号線・小南門駅の1番出口近くの商業エリア
地下街の入口

厳密に言うと駅の改札とホテルが直結しているわけではなく、地下の商業エリアを経由する形です。ただ、雨の日や真夏の上海では、この「外に出なくていい」がかなりいいです。

フロント前の案内板にも「小南門地铁站(9号线):电梯 -1F 直达」と書いてありました。エレベーターで-1Fまで直通、という意味ですね。

ちなみにこのエレベーター、ボタンの横のプレートがこうなっています。

哲学家酒店(PHILIFE)直通エレベーター
地下1階をマイナス1F、地下2階をマイナス2Fと横に記載されてました
3哲学家 PHILIFE 3F
B1地铁&商业 -1F
B2停车场 -2F

「-1F」「-2F」というマイナス付きの表記。日本ではあまり見ないので、何だろうとは思いましたが、まあ地下1階と地下2階のことだろうと。頭のマイナスを見落とすと「1F」に見えるので、地上に出てしまう人がいてもおかしくない気がします。

B1の地下商店街に何があるか

ホテル直通の地下商店街のB1にはこんな感じのお店がありました。

  • 中華のファストフード店(チキンスープの店、湖南料理の丼もの店など)
  • 蘭州牛肉麺の店
  • 雲南料理の店
  • ヨーグルト専門店、ジェラート店
  • ビリヤード店みたいな大きなお店
  • 小さなファミリーマート(FamilyMart)

ビリヤード店は「7月15日 盛大開業」の派手な幟と花輪が出ていました。私が着いたのが16日なので、オープン翌日だったみたいです。

食事処は結果的に利用することはありませんでしたが、エレベーターで降りたらそこが食事処、という距離感は安心できます。

ただしファミリーマートは夜には閉まっていました。この話も後述します。

小南門駅地下街のファミリーマート(FamilyMart)
小さなファミリーマートがありましたが夜は閉まってました

最寄駅の場所:小南門駅をGoogleマップで見る

チェックイン:「チェックイン」の一言とパスポートだけで終わった

ここが一番不安だったところです。

私は英語が話せません。中国語はもっと話せません。中国では外国人の宿泊登録が必要とされているので、初めてだと手続きが大変なんじゃないかと身構えてしまうかもしれません。

結果。

「チェックイン」とだけ言って、パスポートを出す。以上。

ほぼ喋っていません。向こうも何も聞いてきませんでした。フロントの方も英語は話せなさそうな雰囲気でした(確認したわけではないので、あくまで私の印象です)。

外国人だから特別に難しい手続きをした、ということはありませんでした。少なくとも私がその場で対応したのは、パスポートを出すところまでです。

求められたもの・求められなかったもの

項目この宿での実際
パスポート提示◯ あった
顔写真の撮影× なかった
デポジット(保証金)× なかった
現地での支払い× なし(Trip.comで前払い済み)
セルフチェックイン機機械はあったが、有人カウンターで対応してもらった

中国のホテルでは、チェックイン時に顔をカメラで撮る運用をしているところもあるようです。ただこの宿では撮られませんでした。他のホテルがどうかまではわからないので、「必ずない」とは言えません。

フロントには「旅客住宿登记问询流程图」という宿泊登録のフロー図が置いてあって、中国本土の住民/香港・マカオ・台湾の住民/外国人、で手続きが枝分かれする図になっていました。外国人は外国人でちゃんと道筋が用意されている、ということみたいです。

デポジットについては、今回はTrip.comで前払いしていたからか、チェックイン時に保証金を求められることはありませんでした。現地払いのプランや別のホテルでは対応が違う可能性があります。

部屋レビュー:6〜8㎡・窓なしのリアル

渡されたのはカードキー。部屋はフロントから一番遠いブロックの奥のほうでした。廊下がA区・B区…と分かれていて、かなり長い。この3階ワンフロアだけで、避難経路図を見る限り相当な部屋数があります。

哲学家酒店(PHILIFE)小南門ホテルの避難経路図
結構な部屋数です

で、部屋。

とても狭かったです。ベッドと、ガラス張りの水回り。以上。

哲学家酒店(PHILIFE)小南門の部屋
とてもコンパクトな部屋です

ただ、最初から6〜8㎡と書いてあったので想定内でした。むしろこの面積によくここまで詰め込んだな、というくらいコンパクトに作られていると思います。ベッド脇の細い棚に、水・ティッシュ・ゴミ箱がきれいに収まっていました。

哲学家酒店(PHILIFE)小南門ベッド横にはペットボトルの水が無料で置いてました
ベッド横にゴミ箱、ペットボトルの水、ティッシュがありました

なお、部屋に冷蔵庫はありません。飲み物を冷やしておきたい人は、そこだけ割り切りが必要です。

荷物は広げられる?(バックパック派の場合)

私はスーツケースではなくバックパックだったので、荷物はベッドの上に出して整理していました。これで特に不便はなかったです。

ただ、床に大きなスーツケースを広げるスペースがあるかというと、少し厳しいかもしれません。大型スーツケースで来る予定の人は、「広げるならベッドの上」と割り切っておいたほうがいいかもしれません。

ベッドの下は収納スペースになってたので、私はそこにバックパックを収納してました。

哲学家酒店(PHILIFE)小南門ベッド下は荷物が置けるスペースがありました
ベッド下の荷物が置けるスペース

窓なしの閉塞感と、夏の暑さはどうだったか

「窓なし」で一番気になるのはここだと思うので、先に書きます。

閉塞感はありませんでした。2泊しましたが、窓がないこと自体で息苦しさを感じるような場面はなかったです。

そしてエアコンも窓なしで快適でした。7月の上海はしっかり暑いんですが、部屋の中で暑さに参るということはありませんでした。壁のパネルで温度も風量も調整できます。

哲学家酒店(PHILIFE)小南門エアコンやドライヤーもありました
写真右側のコントロールパネルでエアコンの温度や風量も操作できました

「窓がない部屋=ジメジメして息苦しい」というイメージを持っている人もいると思うんですが、少なくともこの部屋に関してはそうではなかった、というのが正直なところです。

良かったところ

項目感想
Wi-Fi速度は普通に問題なし
コンセント日本のプラグがそのまま挿さった。変換プラグを出さずに済んだ
エアコン窓なしでも快適に効いた
シャワーの水圧問題なし
飲み水ペットボトルの水が2本。翌日も補充されていた
アメニティタオル・せっけん・歯ブラシなど一式あり。翌日も補充あり
ドライヤー壁付けであり

コンセントが日本のプラグをそのまま受け入れてくれたのは、地味にいちばん助かったポイントです。部屋のコンセントは上下2口あって、上の口は日本のAタイプのプラグを何も挟まずに挿せました(下の口は形が違うので変換プラグが必要です)。

哲学家酒店(PHILIFE)小南門のコンセント
日本のコンセントがそのまま使用できました
哲学家酒店(PHILIFE)小南門のコンセントは日本のプラグがそのまま使えました
下のコンセントは変換プラグが必要です

ただし中国国内のコンセントがすべて同じ形とは限らないので、変換プラグは念のため持っていくのが安心です。それと電圧は日本と違うので、変換プラグがいらなくても機器が海外の電圧に対応しているかどうかは事前確認が必要です。スマホやカメラの充電器はたいてい対応していますが、ドライヤーなどは要注意です。

私は普段、海外旅行ではカシムラのサスケ4という変換プラグを持って行きます。マルチプラグ対応なので色んな国のプラグに対応してます。

うーん…だったところ

正直に書きます。

① タオルが使い捨てで、水を拭き取れない

これが今回いちばんの「あー…」でした。

タオルが不織布の使い捨てタイプ(袋にPHILIFEのロゴ入りで「一次性浴巾」と書いてあります)。衛生的なのはいいんですが、吸水率がとても悪くて、ほぼ水を拭き取れません。「最低限の吸水」という感じ。

不織布の使い捨てタイプのバスタオル
不織布の使い捨てタイプのバスタオル
不織布の使い捨てタイプのタオル
不織布の使い捨てタイプのタオル
哲学家酒店(PHILIFE)小南門のホテルにあった不織布の使い捨てタイプのタオル
中を開けてみると見た目がキッチンペーパーみたいでした

シャワーのあと、拭いてるのか紙をこすりつけてるのかわからなくなる時間がありました。

私は念のためにと、かさばらない速乾タオルを持ってきてたので、次のシャワーからは自分のタオルを使用しました。

これから泊まる人へ:薄手の速乾タオルを1枚、持っていくことを強くおすすめします。実際、私は念のために入れておいた1枚に助けられました。荷物にほとんど響かないサイズのものでいいので、忍ばせておくだけで地味にストレスが減ります。

② シャワーを浴びると便器が濡れる

水回りはガラスの引き戸で仕切られた一室になっていて、その中にトイレ・小さな洗面台・シャワーが全部入っています。仕切りがないので、シャワーを使うと便器が普通に濡れます。

哲学家酒店(PHILIFE)小南門のシャワールーム
バスルームもコンパクトでシャンプーやソープも備え付けられてました

いわゆるウェットルーム型ですね。慣れれば「そういうものか」で済みますが、苦手な人は注意してください。

ちなみにこの水回り、部屋側からガラス越しに中が見えます。ひとりで泊まる分にはまったく気になりませんでした。ただ、人によって感じ方が変わりそうな作りではあります。

哲学家酒店(PHILIFE)小南門のバスルーム
バスルームは透け透けです

③ トイレットペーパーは便器に流さないよう案内されていた

壁に中国語と英語のプレートが貼ってあります。

「马桶易堵/厕纸入篓」=トイレは詰まりやすいので、使った紙はくずかごへ。英語でも「Toilets are prone to clogging / Toilet paper in the basket」と書いてあります。

哲学家酒店(PHILIFE)小南門はトイレットペーパーが流せないトイレです
トイレットペーパーは流せないので、横のゴミ箱に入れてくださいとのことでした

専用のボックスもちゃんと設置されています。日本の感覚でうっかり流さないように、気をつけましょう。

④ 壁が薄い。廊下の声が普通に聞こえる

予約時に選択肢に「静かな客室」という欄があったのでチェックを入れてたんですが、正直、静かな部屋という感じではありませんでした。廊下で人が話している声は普通に聞こえます。壁は薄いと思います。

ただ、眠れたかどうかで言うと、最初だけ気になったものの、その後は普通に眠れました。睡眠に支障が出るほどではなかったです。

ちなみに廊下の天井には「轻声细语/保持安静」=小声で、静かに、という掲示が下がっていました。ホテル側もわかっててお願いしている感じです。

哲学家酒店(PHILIFE)小南門の廊下
こんなたくさんの小さな部屋にそれぞれシャワーやトイレが付いてるって凄いですね

そして部屋には耳栓が置いてありました。私は使いませんでしたが、置いてあるということはそういうことなんだと思います。音に敏感な人は、ノイズキャンセリング付きのイヤホンを持ってた方がいいかもしれません。

哲学家酒店(PHILIFE)小南門ベッド横に置かれた耳栓とペットボトルの水
耳栓も最初から置かれてました

⑤ 部屋に湯沸かしと冷蔵庫がない

ケトルも冷蔵庫もありませんでした。ただしこれは、次に書く廊下の設備でだいたい解決します。

部屋より廊下がすごかった:無料セルフサービスコーナー

で、この宿でいちばん驚いたのがここです。

廊下の一角に「免费自助区(無料セルフサービスエリア)」というコーナーがあって、こんなものが置いてありました。

  • 各種のお茶パックとお菓子(取り放題)
  • ウォーターサーバー
  • 電子レンジ
  • 全自動コーヒーマシン(豆から挽くタイプ)
  • 薬草茶みたいなものを煮出しているサーバー
  • モバイルバッテリーの貸出機
  • 小さな引き出しに、絆創膏・デンタルフロス・綿棒・ヘアゴム・ヘアピン・櫛・爪切り・石けんなど

引き出しが1個ずつ小分けになっていて、ラベルが貼ってあって、さらに全部にキャラクターのシールが貼ってある。手作り感がすごい。

私はここでお茶をいただきました。

フロント前の案内板を見たら、提供している日用品のリストがもっとありました。体温計、化粧水、クレンジング、シャワーキャップ、カミソリ、耳栓、生理用品、子ども用スリッパ、貸出品としてアイロンとモバイルバッテリー…と、かなりの品数です。

哲学家酒店(PHILIFE)小南門の案内板
たくさんの日用品があるようです

💡 これ、荷物を減らせるということ

絆創膏も爪切りも「念のため」で持っていきがちなものです。この宿に限った話ではありますが、こういうコーナーがある宿だとわかっていれば、その分だけ荷物を軽くできます。チェックイン後に一度廊下を見て回っておくのはおすすめです。

あと、廊下には24時間使えるスマート冷蔵ケースもありました。私は利用しませんでしたが、他の人の利用方法を見ていると、スマホで操作して、商品を取って閉めると自動で決済されるタイプのように見えました。飲み物、カップ麺、お菓子などが入っていてこちらは有料のようでした。

哲学家酒店(PHILIFE)小南門のスマート冷蔵庫
AlipayやWeChat Payのマークがあるので両方使えるのかもしれません

ちなみにこういう無人販売の決済は基本AlipayやWeChat Payなどのスマホ決済だと思います。中国旅行前のAlipay登録についてはこちらの記事にまとめています。

インターネットは困らなかった話(ahamoのおかげかも)

中国旅行で必ず話題になるのが、インターネット規制です。中国からは接続できない海外サービスがある、という話は旅行前によく聞きます。

私は今回、特に困ることはありませんでした。GmailもWhatsAppも普通に使えました。

ahamoのローミングを使っていたからかもしれません。ただ、通信がどういう経路をたどっていたのかまでは確認していないので、断定はできません。「私の環境では困らなかった」というだけの話です。

ahamoは海外でも月30GBまで追加料金なしで使えるので、申し込みも設定もいらずに現地に着いた瞬間から繋がりました。

⚠️ 長期滞在の人は「15日ルール」に注意

ahamoの海外データ通信には、海外で最初にデータ通信をした日から15日を超えると、通信速度が最大128kbpsに制限されるというルールがあります。しかもこの制限は、データ容量を追加購入しても日本に帰国するまで解除されません。今回のような数日の滞在なら関係ありませんが、2週間を超える旅では現地SIMやeSIMとの併用を考えたほうがよさそうです(2026年8月時点)。

ホテルのWi-Fiもテストしてみましたが普通に繋がりました。パスワードはフロント前の看板と、ルームキーに書いてあります。

海外での通信手段の選び方は海外旅行の通信手段まとめでも比較しています。

チェックアウトは無人だった。カードを箱に入れるだけ

ここ、早朝に移動する予定の人にはかなり重要な情報だと思います。

私は帰国日は朝5時台にホテルを出たんですが、そのときフロントに人はいませんでした。

でも困りませんでした。カウンターに白い箱が置いてあって、貼り紙にこう書いてあったからです。

房卡放盒子即可离开

Check-out: Just put the room card in the box and you can leave
(カードキーを箱に入れれば、そのまま出発してOK)

英語でも書いてあるので、まず間違えようがありません(それでも英語が苦手な私は、一瞬だけ「これで合ってる…?」となりましたが)。

哲学家酒店(PHILIFE)小南門での無人チェックアウト
朝早い時間はフロントは無人でした
哲学家酒店(PHILIFE)小南門での無人チェックアウトはカゴにカードを入れるだけでした
かごの中には既にいくつかのカードが入ってました

カードを箱に入れて、終わり。

早朝便・夜行便を使う一人旅にとって、これはかなりありがたい仕組みです。「フロントに誰もいなかったらどうしよう」という心配は不要です。

精算が残っている人がいたらこの方式は成立しないので、全ての客が前払いなのかもしれません(推測です)。

チェックアウト時刻が予約サイトとホテルで違っていた件

これは知っておくと得な話だと思うので書いておきます。

チェックアウト時刻の表示が、見る場所によって違っていました。

どこの表示かチェックアウト時刻
Trip.comの予約画面14:00まで
ホテルの館内案内板12:00
ルームキーに印字された文字12:00

最初は「どっちが正しいんだ」と思ったんですが、Trip.comの予約詳細をよく見たら答えが書いてありました。

会員特典の「レイトチェックアウト」がついていたんです。最終日のチェックアウトを最長14:00まで無料延長、という特典。つまりホテルの標準は12:00で、会員特典で2時間延びていた、ということでした。

⚠️ ただし「稼働状況によります」という条件つき

この特典には「稼働状況によります」と注記があります。つまり混んでいる日は14時まで延ばせない可能性があるということです。私は朝5時台に出たので実際に14時までいられるのかは確認できていません。ゆっくり出発したい人は、チェックイン時に一度確認しておくと安心だと思います。

同じホテルでもどこで予約したか・会員ランクが何かでチェックアウト時刻が変わるというのは、正直この旅で初めてちゃんと意識しました。予約サイトの会員ランクって、ポイント還元だけの話じゃないんですね。

ちなみに、私は航空券もほぼTrip.comで購入しているので、会員ランクがダイヤモンド会員になりました。ランクが上がっていくと空港のVIPラウンジが無料で使えたりするのでお得です(2026年8月時点)。私は韓国の仁川空港でラウンジ前でアプリからQRコードを発行して、そのまま入れました。

ただし、使えるのは予約した便の出発する空港・ターミナルに対象のラウンジがある場合だけです。条件は変わることもあるので、詳しくはTrip.comの会員プログラムのページを見てみてください。

あと細かい話ですが、ルームキーには「紛失した場合は50元の弁償」とも書いてありました。日本円で約1,200円くらい(1元=約23.7円/2026年8月時点)。なくさないように気をつけましょう。

夜のこのあたり:コンビニ問題

ここが今回いちばん「うーん」だったポイントです。窓なしより、こっちのほうが効きました。

夜にひとりで外を歩いてみたんですが、周りにあまり何もありませんでした。そして私が泊まった2026年7月の時点では、近くに夜遅くまで開いているコンビニを見つけられませんでした。B1のファミリーマートも、私が見たときには夜には閉まっていました。

「ちょっと飲み物買ってこよう」「小腹すいたな」が、夜はできない。日本のコンビニ感覚でいると、これは地味に困ります。

ちなみにフードデリバリーの配達員らしき人はホテルで何回か見かけましたし、フロントの近くには「外卖(デリバリー)」の受け取り棚もありました。中国本土ではUber Eatsは使えませんが、美団(メイトゥアン)や餓了麼(ウーラマ)といったアプリが主流とされています。慣れてる人は、こういうアプリで飲み物や食べ物を届けてもらってるのかもしれません。

哲学家酒店(PHILIFE)小南門のデリバリーの案内
外卖がデリバリーという意味らしいです
哲学家酒店(PHILIFE)小南門にいたデリバリーの人
ヘルメット被った人は、たぶんフードデリバリーの人

一応、部屋にはペットボトルの水が2本あって翌日も補充されていましたし、廊下にはスマート冷蔵ケースもあります。なので飲み水に困ることはないと思います。ただ、それ以上のものが欲しいときは少し困りました。

これから泊まる人へ:夜に食べたいもの・飲みたいものは、B1の店が開いているうちに買っておくのが正解です。「あとで買えばいいや」が通用しないエリアでした。

立地としては、豫園も外灘も「歩いて行けなくはない」距離です。ただし徒歩ルートの距離は測り方や経路によって変わりますし、上海の7月の暑さを考えると、素直に地下鉄に乗ったほうがいいと思います。

周辺スポットの位置:豫園外灘(バンド)

この宿が向く人・向かない人

2泊してみて、はっきり分かれると思いました。

向いていると思う人やめておいたほうがいい人
宿泊費をとにかく抑えたい人部屋でゆっくり過ごしたい人
宿は寝るだけ、日中は外に出ている人ふかふかのタオルが譲れない人
地下鉄で動く前提の人夜に外で買い物したい人
雨の日に濡れずに移動したい人大型スーツケースを床で広げたい人
早朝・深夜に出発する予定の人観光地のすぐそばに泊まりたい人
言葉が通じない場面をなるべく減らしたい人音に敏感で、眠りがかなり浅い人

私の結論としては、宿泊費を抑えたくて、なおかつ観光地へのアクセスもある程度ほしいという人には「アリ」です。地下鉄駅が近いので、そこを起点にすればどこへでも行けます。

ただし、金銭的に余裕があるなら、もう少し豫園や外灘の近くに泊まったほうがいいかもとも思っています。安く上げるために、夜の買い物と移動時間は少しだけ不便です。

それでも、2泊9,473円で、英語も中国語も使わずにチェックインできた。「英語が話せないから海外の宿が怖い」と思っている人には、意外とこういう宿のほうが優しいかもしれません。

上海のホテルを探すときに私が見ているサイト

今回私が予約したのはTrip.comです。中国系のホテルに強くて、日本語で予約からサポートまで完結するのがありがたい。今回みたいな中国ローカルのチェーンホテルは、日本の予約サイトだと出てこないことも多いです。会員ランクが上がるとレイトチェックアウトなどの特典が付くのも、今回体感しました。

→ 上海のホテルをTrip.comで探してみる

比較用に私が併せて見るのがAgodaです。アジア圏の掲載数が多くて、直前割が出やすい印象があります。同じホテルでも値段が違うことがあるので、2サイト見比べてから決めると安心です。

→ 上海のホテルをAgodaで探してみる

まとめ:安さの中身を、全部書いてみた

2泊9,473円で手に入ったもの。

  • 地下鉄9号線から、ほぼ屋外を歩かずに着ける立地
  • B1に飲食店が数軒ある環境
  • 日本のプラグがそのまま挿さるコンセント
  • 問題なく繋がるWi-Fi
  • 窓なしでもしっかり効くエアコン
  • 毎日補充されるアメニティと水
  • 廊下の無料セルフサービス
  • ほとんど会話せずに終わるチェックインと、無人で済むチェックアウト

手に入らなかったもの。

  • 広さ(床に荷物を広げるスペース)
  • 湯沸かし
  • 冷蔵庫
  • 水を拭き取れるタオル
  • 防音
  • 夜に開いているコンビニ
  • 観光地のすぐそばという立地

この交換条件が自分に合うかどうか。それだけの話なんだと思います。

最後にひとつ。このホテル、エレベーターの中にこんな貼り紙がありました。猫が両手で頬を押さえている、あの驚いた顔の写真つきで。

我们超想让你「满意」

――私たちはあなたに「満足」してほしくてたまらないし、あなたが黙って不満を抱えていることをすごく恐れています。部屋が気に入らなければ我慢しないでください。フロントがいつでも別の部屋に変えます。何かおかしいと思ったら、我慢せず直接電話してください。
(エレベーター内の掲示より・要約)

設備は、はっきり割り切った宿です。それでもエレベーターにこういう貼り紙をしているところに、この宿なりの姿勢が出ている気がしました。

ホテルエレベーターにあった案内
ホテルエレベーター

よくこんなコンパクトに小さな部屋に収めたなと感心する部屋でした。珍しいタイプのホテルだったので泊まれて良かったです。

今回訪れた場所一覧

場所メモ地図
哲学家酒店(PHILIFE)今回泊まった宿。中華路518弄14号3階マップ
小南門駅地下鉄9号線。ホテルへは地下を通って行けるマップ
豫園徒歩でも行ける距離。夏は地下鉄推奨マップ
外灘(バンド)徒歩でも行けなくはないが、やや距離ありマップ

※料金・設備・サービス内容は2026年7月時点のものです。変更されている可能性があるので、予約前に最新情報をご確認ください。またこの記事は公式ガイドではなく、あくまで私が実際に2泊してみた体験にもとづく私なりのまとめです。

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