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【エジプト旅行㉒】ルクソール神殿観光|入場料・オベリスク・スフィンクス参道まで解説
地球の歩き方ドライバーとカルナック神殿へ
ルクソール神殿前で出会った”地球の歩き方ドライバー”のタクシーに乗り込み、次の目的地であるカルナック神殿へ向かいます。神殿までは車でおよそ10分ほど。ナイル川東岸に広がるこの一帯は、古代エジプトの宗教の中心地とも言える場所です。
そしてその中心にあるのが、今回訪れるカルナック神殿。なんと「世界最大級の宗教建築群」とも言われる巨大な神殿です。事前に写真では何度も見ていたはずなのに、実際に目の前に立ってみるとそのスケールは想像以上。思わず「でかっ……」と声が出るほどでした。
カルナック神殿はルクソール東岸を代表する観光スポットで、ルクソール神殿と並んで訪れる人が多い遺跡です。
カルナック神殿に到着
タクシーを降りて入口へ向かうと、まず目に飛び込んでくるのは広大な敷地と巨大な塔門。「神殿」という言葉から想像していたサイズを、いきなり軽く超えてきます。
カルナック神殿の歴史は非常に長く、最も古い部分は約4,000年前(中王国時代・紀元前2000年頃)までさかのぼると言われています。その後、歴代のファラオたちが次々と増築を重ねた結果、現在のような巨大な神殿都市が出来上がりました。
入口でチケットを購入。入場料は600エジプトポンド(後日カード明細で確認したところ日本円で1,921円)でした。

💡 最近のエジプトの主要遺跡ではキャッシュレス化が進んでおり、チケットの支払いはクレジットカードのみ(現金不可)となっています。カードは必ず持参しましょう。
ルクソール神殿へ続く「スフィンクス参道」
神殿前でまず出迎えてくれるのは、ずらりと並ぶスフィンクス像。ここは、ルクソール神殿まで続く「スフィンクス参道」の起点となる場所です。参道の全長は約2.7km。かつてはこの道の両側に、1,000体以上のスフィンクス像が並んでいました。

古代エジプトでは「オペト祭」という重要な祭りの際、カルナック神殿に祀られていた主神アメンの神像が、この参道を通ってルクソール神殿まで運ばれていたと言われています。つまりこの参道は、神様が通る神聖なパレードルートとして使われていたのです。

圧倒的スケール、石の巨人の森「大列柱室」
カルナック神殿で最も有名なのが、巨大な柱が林立する「大列柱室」です。一歩足を踏み入れると、そこはまさに「石の巨人の森」。

134本の柱のうち、中央の2列にある12本は高さ約21メートル(ビル7階ほど)の「開花式パピルス柱」。残りの122本も高さ約12〜15メートルの「閉花式パピルス柱」で、すべて合わせて134本が16列に並んでいます。
💡 「開花式」と「閉花式」の違いは柱の先端の形。太陽光が差し込む中央の柱は花が開いた形、外側は蕾の形をしています。光の演出まで計算されたデザインです。
一本一本の柱には、ファラオたちのレリーフやヒエログリフがびっしりと刻まれており、3,000年以上前にこれほど巨大な建築が作られていたという事実に、ただただ圧倒されるばかりです。現在は天井が失われていますが、当時はこの上に巨大な石の屋根が乗っていたと言われています。見上げていると、時間の感覚がだんだん麻痺してくるような、不思議な感覚に陥りました。

カルナック神殿の敷地は約100ヘクタール(東京ドーム約21個分)とも言われ、単一の宗教建築群としては世界最大級の規模を誇ります。
空を突く「ハトシェプスト女王のオベリスク」
大列柱室を抜けてさらに奥へ進むと、ひときわ高くそびえ立つ1本のオベリスクが見えてきます。これはエジプト初の女性ファラオ、ハトシェプスト女王が建てたもの。

高さ約29.5メートル、重さはなんと約323トン!これが一本の岩から削り出されているというから驚きです。カルナック神殿に現存するオベリスクの中では最大のものであり、当時の建設技術の粋を集めた傑作です。
見上げるのも一苦労なほどの高さで、その圧倒的な存在感からは女王の権力の大きさを感じずにはいられませんでした。
💡 このオベリスクは、ハトシェプスト女王の死後に義理の息子トトメス3世によって壁で覆われ、長らく隠されていました。そのおかげで風化が少なく、今も美しい状態で残っています。覆っていた壁が崩れた上部と下部で、石の色が微妙に異なって見えるのも見どころのひとつです。

願いが叶う?「スカラベの石像」
さらに神殿の奥、「聖なる池」のほとりには、巨大な**スカラベ(フンコロガシ)**の石像があります。古代エジプトでスカラベは「再生と復活」の象徴とされてきました。
この石像の周りを**「反時計回りに7回まわると願いが叶う」**という言い伝えがあり、世界中から来た観光客が真剣な顔をしてぐるぐると回っている不思議な光景が見られるそうです。
……ただ正直に言うと、私はこのスカラベの石像の存在を帰国後に調べて初めて知りました。観光中はその存在すら知らなかったため、見たかどうかも定かではなく、写真にもそれらしきものは写っていませんでした。
カルナック神殿はとにかく広大で、知識なしに歩き回るだけではすべての見どころを把握するのが難しい場所でもあります。次に訪れる機会があれば、今度こそ7回まわってみたいと思います(笑)。
観光の注意点:11月でも「暑さ」は強敵!
今回訪れたのは11月。エジプト旅行としては「ベストシーズン」と言われる時期ですが、それでも日中の日差しは強烈です。神殿内はとにかく広く、歩く距離もかなりのもの。日陰が少ない場所も多いため、水と帽子は必須アイテムです。こまめな水分補給を忘れないようにしてくださいね。
実際に歩いて感じたこと
カルナック神殿はとにかく広く、歩いても歩いても遺跡が続きます。神殿というより、ひとつの「古代都市」を歩いているような感覚。巨大な柱の間を歩きながら、数千年前ここで行われていた祭りや儀式の様子を想像すると、不思議と胸に迫るものがあります。「世界最大級の神殿」と言われる理由は、この場所に立ってみればすぐに理解できました。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入場料 | 600EGP(2024年11月時点・約1,921円) |
| 支払い方法 | クレジットカードのみ(現金不可) |
| 敷地面積 | 約100ヘクタール(東京ドーム約21個分) |
| 大列柱室の柱 | 134本(中央12本:高さ約21m、その他:高さ約12〜15m) |
| ハトシェプスト女王のオベリスク | 高さ約29.5m・重さ約323トン |
| 所要時間の目安 | 1.5〜2時間程度 |
| 世界遺産 | 「古代都市テーベとその墓地遺跡」として1979年登録 |
次の目的地は…まさかの「ハト」!?
神殿の圧倒的なスケールにすっかり満足したころ、時刻は11:30頃。そろそろ昼食を考えてもいい時間ですが、ホテルで7:30頃にしっかり朝食を食べていたこともあり、正直なところお腹はまだそれほど空いていません。
とはいえ、せっかくエジプトに来たなら一度は試してみたい料理があります。「エジプトではハトを食べるらしい」——。
例の信頼できるドライバーさんに「ハト料理を食べてみたい」と相談してみると、快くおすすめの店へ連れて行ってくれることに。次回、エジプト名物「ハミーム・マハシー(ハトの米詰め)」の実食レポートをお届けします!
ルクソールにはこの他にも多くの見どころがあります。
王家の谷やルクソール神殿など、ルクソール観光のまとめはこちらの記事で紹介しています。
→ ルクソール観光まとめ


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