※この記事は連載「ローカル飯と夜景を追う、台湾縦断ひとり旅。」の第17話です。
前回の記事は→台南・莉莉水果店のメニューと値段|注文方法・日本語メニュー・フルーツかき氷【台湾縦断ひとり旅⑯】
莉莉水果店でフルーツかき氷を食べたあとは、Uberで安平樹屋(あんぴんじゅおく)へ。台湾では「安平樹屋」、英語では「Anping Tree House」と呼ばれる場所です。
ガジュマルの木が、古い倉庫をまるごとのみ込んでしまった不思議な場所。行く前は「ガジュマルが1〜2本、建物に少しからまっているくらいかな」と思っていたのですが、実際はその想像をはるかに超えるスケールでした。
この記事では、入場料や行き方、樹屋の見どころ、同じ入場券で入れる洋館「徳記洋行」の展示まで、実際に回った体験をもとに紹介します。
💡 安平樹屋の基本情報
- 名称:安平樹屋(Anping Tree House)
- 入場料:一般70元(約360円)/学生など35元
- 開館時間:8:30〜17:30とされています
- チケット販売:入口の掲示では08:30〜17:00(遅い時間に行くなら事前に確認を)
- 支払い:私はVISAカードで払いました(カード明細では360円)
- 同じ入場券で:安平樹屋・徳記洋行・朱玖瑩故居を見学できます
- 所要時間:私は約45分(13:34頃〜14:20頃)
- 行き方:私は莉莉水果店からUberで195元(台南駅からはバスもあり)
※2026年10月時点の現地の掲示・レシートより。料金や時間は変わることがあるので、訪れる前に確認してください。
安平樹屋への行き方|私はUberで195元
莉莉水果店を13:10頃に出て、Uberを呼んで安平樹屋へ向かいました。料金は195元で、Uberに登録しているエポスカードで支払い。カード明細では1,004円でした。
安平は台南の中心部から西の海側にあるエリアで、安平古堡や安平老街も近くにあります。市内から少し離れているので、Uberを使うと移動がラクでした。帰りもUberでホテルまで戻り、料金は同じ195元でした。
私は使っていませんが、台南駅からは路線バスで行く方法もあり、「安平古堡」や「徳記洋行・安平樹屋」のバス停で降りると近いようです。バスの番号や時刻は変わることがあるので、Googleマップなどで当日に確認してください。
入場料は70元。クレジットカードで払えた
入口の窓口でチケットを買います。外国人の一般料金は70元、学生などは35元でした(2026年10月時点の掲示より)。

私はVISAカードで払い、カード明細では360円でした。台南でカードが使えなかったお店も多かったので、ここでカードが使えたのはありがたかったです。

💡 安平樹屋ってどんなところ?
イギリスの貿易会社「徳記洋行(Tait & Co.)」は1867年に安平に商館を構え、砂糖や樟脳(しょうのう)などを扱っていたそうです。安平樹屋は、その徳記洋行の倉庫だった建物で、建てられた時期は19世紀末から日本統治時代のはじめごろとする資料もあります。日本統治時代には「大日本塩業」の倉庫としても使われ、その後使われなくなった倉庫を、ガジュマルが長い年月をかけて覆っていったとされています。
想像をはるかに超えた、ガジュマルにのみ込まれた樹屋
いよいよ、安平樹屋の中へ。
行く前のイメージでは、1〜2本のガジュマルが建物を少しのみ込んでいる場所があるくらいかな、と思っていました。ところが、実際に目の前にすると、あんなに広い範囲でガジュマルが建物を覆っているとは…!本当に驚きました。

レンガの壁を、太い根が何本もはうように伸びていて、屋根があったはずの場所は、今はガジュマルの枝と葉が天井代わり。木漏れ日が差し込む空間は、建物の中なのか森の中なのか分からなくなるような、不思議な雰囲気です。

中には黒い鉄骨の通路や階段がつくられていて、上から樹屋を見下ろすこともできます。低い枝には「小心碰頭(頭上に注意)」と書かれた黒いクッションが巻いてあったり、階段に「小心滑倒(すべりに注意)」の表示があったりと、安全への気配りもされていました。

人が使わなくなった建物を、何十年もかけて自然が取り戻していく。そのすごさを、目の前で感じられる場所でした。樹屋と、このあと紹介する徳記洋行の展示は、ついつい長く見学してしまいました。
⚠️ 樹屋の中を歩くときの注意
- 低い枝が多いので、頭上に注意
- 通路や階段はすべりやすいところもあるので、歩きやすい靴がおすすめ
- 私が訪れたときは、窓口に「池の上の通路は設備点検中なので注意を」という貼り紙がありました
同じ入場券で入れる洋館「徳記洋行」
樹屋のすぐ隣に建つ、白い2階建ての洋館が徳記洋行(とっきようこう)です。同じ入場券で中に入れます。

解説板によると、1階・2階とも正面と両側にレンガのアーチが並び、緑の釉薬をかけた手すりと白い壁が「熱帯風」の雰囲気をつくっているそうです。青空に白いアーチが映えて、どこを切り取っても絵になります。
2階の回廊には、白いアイアンのベンチが並んでいました。ここは日陰で風も通るので、暑い日のひと休みにもよさそうです。

徳記洋行の中は、安平の貿易の歴史を知れる展示がいっぱい
私が訪れたときは、「Anping 1865 洋潮來襲(安平の貿易の黄金時代をふり返る)」という展示が行われていました。

水色の梁の天井と、テラコッタのタイルの廊下に沿って、いくつもの部屋に展示が続きます。
- 外国の商人と地元の商人をつないだ「買辦(ばいべん/コンプラドール)」の紹介
- 昔の手回し計算機、眼鏡、羽根ペン
- 「フォルモサ(台湾)烏龍茶」の広告やパイナップル柄の茶葉ラベル
- 安平港の税関の古い写真
- 台湾の初代英国領事・郇和(スウィンホー)の肖像と、1878年の領事裁判の記録
中でも目を引いたのが、1920年に日本の雑誌に載った、徳記洋行の最初の茶葉広告。輸出元の会社の中に「MITSUI(三井)」や「NOZAWA(野沢)」の名前もあって、日本とのつながりも感じられました。

2階には、当時の洋館の暮らしを再現した食卓もありました。花柄のお皿にイワシの缶詰、キャンドル立て、聖書。近くでセンサーに反応して音声が流れる仕掛けになっているようです。ほかにも、梅花鹿(ばいかろく)のはく製など、台湾の自然を紹介する展示もありました。

ピンクの壁の「外国商人」の部屋では、アフタヌーンティー風のセットが並んでいて、子どもも楽しめる体験型の展示になっていました。
🌿 徳記洋行の中は飲食禁止
私が訪れたときは、展示館の入口に「館内は飲食禁止。飲み物や食べ物は入口のワゴンに置いて、帰るときに持って行ってください」という案内がありました。飲み物を持っている方は、入口で置いてから見学しましょう。

書家の旧居「朱玖瑩故居」も
敷地の出口近くには、書家・朱玖瑩(しゅきゅうえい)が暮らした家「朱玖瑩故居(安平寄廬)」もあります。私は軽く見ただけでしたが、中には書の作品が並び、拓本体験(私が訪れたときはカード15元)や筆などの書道用品の売り場もありました。

おみやげ店やカフェも
樹屋の手前の黄色い建物には、おみやげ店「樹屋販售部」がありました。台南の古跡限定のビールやポテトチップス、縁結びの神様「月老」のグミ(各40元)、安平にちなんだ猫のキャラクター「巷仔Niau」のクッションなど、ユニークなグッズが並んでいます(2026年10月時点の店頭表示)。

敷地内にはカフェ「樹屋咖啡」もあります。掲示によると営業は10:00〜17:00、現金のみで、席を使う場合は1人1ドリンク以上の注文が必要とのことでした。私はどちらも見るだけでしたが、ひと休みしたいときに使えそうです。

ここでも日傘が大活躍
この日の安平樹屋は、そんなに混んではいませんでした。ただ、とにかく暑かった…!ここでも日傘が大活躍でした。
樹屋の中はガジュマルの木陰になっていますが、徳記洋行との間の芝生や中庭は日差しをさえぎるものが少ないので、晴れた日は日傘や帽子、飲み物があると安心です。
安平樹屋の所要時間は?45分でも楽しめる?
私は13:34頃に入場して、14:20頃に出たので、約45分でした。樹屋と徳記洋行の展示を長めに見て、朱玖瑩故居は軽く見たくらいです。
私のように樹屋を中心に見て展示をひととおり回るなら、45分ほどでも楽しめました。展示の解説をじっくり読んだり、写真をたくさん撮ったり、カフェで休憩したりするなら、1時間〜1時間半ほどみておくと安心です。安平古堡や安平老街もあわせて回るなら、移動時間も考えておきましょう。
🌿 安平エリアを効率よく回りたいなら
安平樹屋は台南の中心部から少し離れていて、安平古堡や億載金城などの見どころも近くに点在しています。限られた日程で回るなら、現地ツアーや車のチャーターをうまく取り入れてみるのもいいと思います。各社で価格や内容が違うので、見比べてみてください。
- 日本語で予約できる台南のツアーを探す:
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安平樹屋で感じたこと
「ガジュマルが少しからまっているくらいかな」という私の想像は、いい意味で見事に裏切られました。建物をまるごとのみ込んだガジュマルの迫力は、写真で見るより実際に見たほうが何倍も圧倒されます。

入場料70元で、樹屋の自然の迫力と、徳記洋行の展示で安平の貿易の歴史まで楽しめるので、台南に行くならぜひ足をのばしてみてください。
安平樹屋を出たあとは、Uberでホテルへ戻りました(行きも帰りも195元でした)。
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