※この記事は連載「ローカル飯と夜景を追う、台湾縦断ひとり旅。」の第6話です。
高雄で「これだけは絶対に食べる」と決めていたのが、塩埕(えんてい。台湾では「鹽埕」)にある老舗「鴨肉珍(ヤーロウジェン)」の鴨肉飯です。
ただ、事前に調べるほど不安になりました。営業は20:20まで。しかも料理がなくなり次第、早めに終わることもあるらしい。中国語も台湾語も話せない。注文の仕方もわからない。
結論から言うと、行列に並んで、スマホの画面を見せただけで無事に食べられました。この記事では、まず鴨肉珍がどんなお店かを紹介して、そのあと私が実際に行った日の流れを、注文から支払い、食べ終わったあとまで写真で紹介します。「言葉ができないけど鴨肉珍に行ってみたい」という人が、迷わず食べられるようになればうれしいです。
前回の記事は→高雄・梅花大飯店の宿泊記【台湾縦断ひとり旅⑤】

💡 先に結論:鴨肉珍の注文はこの4ステップ
- 行列に並ぶ(私は夜7時すぎで約23分。並びながら、ほかの人の注文の仕方を観察)
- 調理しているおじさんに直接注文(私はスマホのメモを見せた)。店内には「注文のときにテーブル番号を伝えて」という掲示あり
- 席に座って待つ(私はおじさんに外の席を指さされた。料理はすぐ来る)
- 料理を運んできた人に現金で払う。食べ終わったら、そのまま帰ってOK
私が払ったのは、鴨肉飯(小)+鴨肉湯で140元(約720円)でした。
鴨肉珍(ヤーロウジェン)とは?塩埕の60年以上続く鴨肉飯の老舗
鴨肉珍は、高雄の塩埕(えんてい)エリアにある鴨肉料理の老舗です。台湾のメディアによると、創業は1960年。台南出身の創業者が、塩埕で屋台を引いて麺を売っていたのが始まりで、スープの評判が広まって店が大きくなったとされています。今は3代目が店を継いでいるそうです。
名物の鴨肉飯は、ご飯に鴨肉と、豚肉を煮込んだルーロー(肉燥)をのせたもの。鴨の骨でとったスープも人気とされています。台湾のメディアによると、2022年のミシュランガイドでビブグルマン(手ごろな値段でおいしい店)に選ばれたとされています(今も選ばれているかは確認できていません)。
📝 豆知識:「鴨肉珍」と「鴨肉本」
塩埕には「鴨肉本」というよく似た名前の店もあります。もともとは同じ家族の店でしたが、兄弟で分かれて、五福四路の「鴨肉珍」と、富野路の「鴨肉本」になったとされています。この記事で紹介しているのは、五福四路の鴨肉珍です。
鴨肉珍の営業時間・定休日・住所
| 店名 | 鴨肉珍(ヤーロウジェン) |
|---|---|
| 住所 | 高雄市塩埕区五福四路258号 |
| 目印 | 五福四路260巷の角。交差点の向かいにセブン-イレブンが見えました |
| 営業時間 | 10:00〜20:20(料理がなくなり次第、早めに終わることもあるようです) |
| 定休日 | 火曜日(店先に「公休日(每星期二)」の掲示がありました) |
| 支払い | 現金(私は現金で払いました) |
| 私が払った金額 | 鴨肉飯(小)+鴨肉湯で140元(約720円) |
※2026年10月時点。営業時間と定休日は、お店の掲示で確認しました。臨時休業することもあるようなので、行く前にGoogleマップなどで最新の情報を確認すると安心です。

【体験記】閉店まであと1時間半。ホテルからUberで鴨肉珍へ
ここからは、私が実際に鴨肉珍へ行った日(2026年10月の高雄1日目の夜)の話です。ホテルを出てから食べ終わるまでを、時間の順に書いていきます。
この日は蓮池潭から戻って、ホテルにチェックインしたのが18:25くらい。急いで準備をして、すぐにホテルのロビーからUberタクシーを呼びました。
急いだのには理由があります。鴨肉珍は20:20まで。しかも事前に調べたら、料理がなくなり次第、早めに終わることもあると書いてありました。ホテルを出たのは19時前。最悪の場合、食べられないかも……と思いながらタクシーに乗りました。
Uberタクシー代は140元(721円)でした。台湾のUberの使い方は第3話で紹介しています。
鴨肉珍の待ち時間は?夜7時すぎで約23分並んだ
鴨肉珍の前でタクシーを降りたのは19:10くらい。店の前には、結構な行列ができていました。すぐに私も最後尾に並びます。
並び始めたのが19:11くらいで、席に座れたのが19:34くらい。約23分並びました。時間に余裕をもって行くのがおすすめです。
天井には「外帶・內用 請排隊(持ち帰りも店内で食べる人も並んでください)」の札がかかっていて、持ち帰りの人も同じ列に並びます。列は、食器を洗っている洗い場の横を通っていきます。並びながら、お店の裏側をのぞけるのもちょっと面白いところです。
並んでいるあいだにやったこと:メニューの確認と注文方法の観察
何を頼むかは、Googleマップの口コミなどを見て事前に決めていました。並んでいるあいだに、そのメニューが本当にあるかを壁のメニューで確認。あとは、ほかの人がどうやって注文しているのかを、じっと観察していました。
見ていてわかったのは、レジに並んで注文するのではなく、調理しているおじさんに直接注文するスタイルだということ。ほとんどの人は地元の人なのか、口頭で注文を伝えていました。
お店の奥にはレジがありましたが、お客さんがそこで注文してる様子はありませんでした。他のお客さんを見ていてもテーブルで料理が運ばれてきたときに料理を運んできた人に支払いをしてたので、推測ですが、奥のレジは持ち帰りの人が支払ったりスタッフが会計に使うものなのだと思います。


鴨肉珍の注文方法|中国語が話せなくてもスマホのメモでOK
私は台湾の言葉が話せません。そこで、スマホのメモにこう書いて、おじさんに見せる作戦にしました。
鴨肉飯(小)× 1
鴨肉湯 × 1
↑私が実際にスマホに表示して見せた内容
ポイントは、文字をできるだけ大きくすること。スマホの画面は小さいので、おじさんが老眼だったとしても見やすいように、限界まで大きな文字にしました。
そして、ついに私の番。おじさんが何か話しかけてきます。もちろん何を言っているのかはわかりません。でも、99%注文を聞いているはず。用意しておいたスマホの画面を、さっと見せました。
おじさんはメガネを少し下げて、スマホをのぞき込みます。そして「わかった」というようなジェスチャーをして、外の席を指さし、「あそこに座って」というようなことを伝えてくれました。作戦成功です。
💡 言葉に自信がない人の注文のコツ
- 頼むメニューを、壁のメニューと同じ漢字でスマホのメモに書いておく
- 文字はできるだけ大きく。「小」「大」と数も一緒に書く
- 並んでいるあいだに、ほかの人の注文の様子を見ておくと、自分の番で慌てない
- 後日、写真を見返して気づいたのですが壁に、写真と英語・日本語が付いたメニューも貼ってありました(「アヒル飯(大きい)」など)。漢字が不安なら、これを指さすのも手です
- この記事の注文メモをスクリーンショットしておけば、そのまま見せられます

本来は「テーブル番号」を伝えるルール
列の入口や店内の壁には、「點餐時請報桌號(注文のときにテーブル番号を伝えてください)」という貼り紙がありました。

私の場合は、注文後、おじさんが外の席を指さして指定してくれたので、番号を伝えずに済みました。ただ、混み具合などで対応が違うかもしれません。本来は先に空いている席を確保してから注文するのかもしれません。席には番号が貼られてました。
鴨肉珍のメニューと料金。初めてならどれを頼む?
店内の壁には、漢字だけのメニューが貼られています。読み方がわからなくても、下の表と同じ漢字をスマホに書いておけば大丈夫です。
| メニュー(漢字) | どんな料理? | 料金 |
|---|---|---|
| 鴨肉飯 | 鴨肉とルーローをのせたご飯 | 小60元(約310円)/大70元(約360円) |
| 鴨肉湯 | 鴨肉のスープ | 80元(約410円) |
| 鴨肉冬粉 | 鴨肉入りの春雨。乾(汁なし)か湯(スープ)を選べる | 70元(約360円) |
| 綜合下水冬粉 | 鴨の内臓入りの春雨 | 70元(約360円) |
| 清冬粉 | 具の少ないシンプルな春雨 | 40元(約210円) |
| 燙青菜 | ゆでた青菜 | 50元(約260円) |
| 鴨肉切盤 | 鴨肉の盛り合わせ | 80元(約410円) |
| 鴨腿切盤 | 鴨のもも肉の盛り合わせ | 90元(約460円) |
| 1/4鴨肉切盤/1/2鴨肉切盤/一隻鴨肉切盤 | 鴨1/4羽分/半羽分/1羽分 | 170元/310元/620元 |
※2026年10月時点、店内の掲示より。円は1元=約5.15円の目安で計算しています。料理の説明は、メニューの漢字から読み取れる範囲の説明です。
私が頼んだ「鴨肉飯(小)+鴨肉湯」は、量はそんなに多くなく、私にはちょうどいいくらいでした。たくさん食べる人には少ないかもしれないので、鴨肉飯を「大」にしたり、鴨肉切盤などを追加したりするといいかもしれません。
初めての人は私と同じ「鴨肉飯(小)+鴨肉湯」がおすすめです。
料理は1〜2分で到着。支払いは運んできた人に現金で
指定された外の席に座って待ちます。ちょっとグラグラする、安定しないテーブルでした。
混んではいますが席は店内、店外と結構たくさんありました。

料理はすぐに運ばれてきました。体感で1〜2分くらい。早い。

支払いは、料理を運んできてくれた人にその場で現金で払います。その人がいったん戻って、おつりと一緒にレシートを持ってきてくれました。
店内にも「上菜後付款(料理が来てから払ってください)」と貼り紙があります。

⚠️ 小銭と小さいお札を用意しておこう
支払いは料理が来たタイミングで、その場で現金で払います。私はおつりをもらいましたが、忙しそうなお店なので、100元札や小銭を用意しておくとスムーズだと思います。
箸や調味料は、各テーブルにはない
割りばしや調味料は、各テーブルに置いてあるわけではありません。注文するおじさんの向かい側のテーブルに、まとめて置かれていました。料理が来たら、ここから自分で取ってきます。

鴨肉飯と鴨肉湯を食べた感想|高雄に来たら一度は味わいたい

料理はおいしかったです。鴨肉飯は、ご飯の上に鴨肉とルーローがたっぷりのっていて、見た目どおりの味。(小)サイズでも私にはちょうどいい量で、鴨肉飯とスープの2品で140元(約720円)というのもうれしいところです。
鴨肉飯は、日本ではなかなか食べる機会のない料理です。60年以上続く老舗で、地元の人たちに混ざって食べる体験も含めて、高雄に来たら一度は味わってみてほしいと思います。
💡 これから行く人へ:期待のハードルは上げすぎずに
ひとつだけ正直に書くと、私は「高雄で絶対に食べる」と決めて、閉店に間に合うかハラハラしながらタクシーで駆けつけ、さらに約23分並んだので、期待のハードルがかなり上がっていました。そのせいか「感動するほど!」とまではいきませんでした。行列のできる有名店ですが、ハードルを上げすぎず、高雄のローカルな味を楽しむくらいの気持ちで行くと、ちょうどいいと思います。
鴨肉湯(スープ)は骨が多めでした。骨が苦手な私には少し食べにくかったので、骨を気にせず食べたい人は、鴨肉飯や鴨肉冬粉を中心に頼むのもいいかもしれません。
食べ終わったら、そのまま帰ってOK
15分くらいで食べ終わりました。ひとりでも、スマホのメモを見せるだけで注文から食事まで問題なくできました。
食器を返しに行くべきか迷いましたが、ほかのお客さんを見ていると、みんな食べ終わったらそのまま立ち去っていました。支払いは料理が来たときに済んでいるので、食器はテーブルに置いたまま帰って大丈夫なお店のようです。

お腹を満たして、時刻は19:55くらい。ここから再びUberタクシーに乗って、次の目的地へ向かいます。
第6話のまとめ:鴨肉珍で迷わず食べるためのチェックリスト
- 営業は10:00〜20:20。料理がなくなると早く終わることもあるようなので、夜に行くなら早めに。私は夜7時すぎで約23分並んだ
- 定休日は火曜日(店先の掲示より)。臨時休業もあるので、行く前に確認を
- レジに並ぶのではなく、調理しているおじさんに直接注文。言葉に自信がなければ、スマホのメモを大きな文字で見せる。掲示では「注文のときにテーブル番号を伝えて」とのこと
- 料理は1〜2分ですぐ来る。運んできた人に現金で払う
- 箸・調味料はおじさんの向かい側の台から自分で取る
- 鴨肉飯(小)+鴨肉湯で140元。たくさん食べる人は「大」や切盤の追加を
- 食べ終わったら、食器はそのままで帰ってOK
同じ日の高雄の移動や宿の話は、こちらにまとめています。
次の記事は→寿山情人観景台(LOVE展望台)の行き方・帰り方|Uber料金と夜景を正直レビュー【台湾縦断ひとり旅⑦】
高雄編のまとめはこちら→高雄1泊2日ひとり旅まとめ|モデルコース・費用・移動手段と行ってよかった場所




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