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【エジプト旅㉒】ルクソール神殿観光|入場料・オベリスク・スフィンクス参道まで解説

ルクソール神殿 エジプト旅行
ルクソール神殿

前回の記事は↓
【エジプト旅行㉑】アザーンで目覚めるルクソールの朝。神殿の「営業時間トラップ」と絶景の朝食

朝食を終えたあと、改めてルクソール神殿へ向かいました。

朝のルクソール神殿へ

ルクソール神殿は、カルナック神殿と並んでルクソールを代表する古代遺跡のひとつです。新王国時代(紀元前14世紀頃)にアメンホテプ3世によって建設が始まり、その後ラムセス2世らが増築を重ね、アメン神を祀る重要な宗教施設として栄えました。数千年前のファラオたちが歩いた空間を、今こうして実際に歩けるというのは、なんとも不思議な感覚です。

朝8時過ぎに到着し、入場料500EGPを支払い、いよいよ神殿の中へ入ります。

後日カード明細を確認したところ、日本円でちょうど1,600円でした。(2024年11月のレートです)

門をくぐると、観光雑誌で何度も見たあの景色が目の前に広がっていました。

ルクソール神殿
地球の歩き方などの本で見てた神殿の実物が見れて感動しました

片方だけ残された「孤独なオベリスク」

神殿入口の第1塔門に立つと、誰もがある違和感に気づきます。門の前には巨大なオベリスクが1本立っていますが、その反対側は台座だけが残されているのです。

ルクソール神殿のオベリスク
右側はオベリスクの台座だけが残ってます

💡 オベリスクとは?
古代エジプトで、神殿などの入り口に立てられた「巨大な石の記念碑」。一本の岩を削り出して作った四角柱で、先端がピラミッドのような形をしています。太陽神の象徴とされ、当時の権力の証でもありました。

ルクソール神殿のオベリスク
写真に写ってる人と比べると大きさがわかると思いますが、実物は大きく感じます

もともとここには、左右に2本のオベリスクが並んでいました。ではもう1本はどこへ行ったのか。答えはエジプトではなく、フランス・パリにあります

19世紀、エジプト総督のムハンマド・アリー・パシャがフランスへ贈呈し、現在そのオベリスクはコンコルド広場に立っています。

💡 ちょっとした裏話
このオベリスクのお返しとして、フランスからエジプトに贈られたのが、カイロのムハンマド・アリー・モスクにある時計塔。しかしこの時計、輸送中のトラブルなどが原因でほとんど正常に動かなかったと言われています。壮大なオベリスクと引き換えに壊れた時計……なんとも複雑な交換だったようです。

ラムセス2世の巨大像

神殿入口で観光客を迎えるのは、「自分大好きファラオ」とも呼ばれるラムセス2世の巨大像。座像2体・立像4体が並ぶその圧倒的なスケールで、古代エジプトの世界へ一気に引き込まれます。

ラムセス2世の巨大像
ラムセス2世の巨大像 エジプトの像はデカいのばかりです

ツタンカーメンの足跡を探せ

神殿の奥へ進むと、巨大な柱が並ぶ壮大な空間「大列柱廊」が現れます。ここはツタンカーメンの時代に装飾が進められた場所で、壁には若き王の治世を伝えるレリーフが残っています。

ルクソール神殿 大列柱廊
デカい柱は圧巻です
ルクソール神殿
全てがデカい

ただし注意点がひとつ。柱に刻まれた王名枠(カルトゥーシュ)の多くは、後にラムセス2世が自分の名前に書き換えてしまっています。ここでも「自分大好きファラオ」ぶりが遺憾なく発揮されています(笑)。

残念ながら私はこの事実を後から知ったため、じっくり探す間もなく通り過ぎてしまいました。

ルクソール神殿は「土の中」に埋まっていた

実はこの神殿、長い間地中に埋もれていた歴史があります。古代エジプト文明が衰退したあと、砂やゴミが何世紀にもわたり積み重なり、神殿の4分の3が完全に埋没してしまいました。その上には人々が家を建て、さらにはモスクまで建てられてしまいます。

アブ・ハッジャージ・モスク(Abu Haggag Mosque)
写真真ん中くらいにモスクが見えます

1884年に本格的な発掘が始まったことで、神殿は再び姿を現しました。現在でも神殿の中に「アブ・ハッジャージ・モスク(Abu Haggag Mosque)」が残っており、発掘によって神殿の地面が低くなったため、モスクだけが高い位置に浮かんでいるように見える不思議な景観になっています。まさに、歴史の層が重なった場所です。

アブ・ハッジャージ・モスク(Abu Haggag Mosque)
アブ・ハッジャージ・モスク(Abu Haggag Mosque)

かつてカルナック神殿まで続いていた「スフィンクス参道」

ルクソール神殿のもう一つの見どころが、神殿前から伸びる「スフィンクス参道」です。この道は、約2.7km先にあるカルナック神殿まで続いていた神聖な参道で、参道の両側にはずらりとスフィンクス像が並んでいました。

スフィンクス参道
スフィンクス参道

現在は一部だけですが、発掘と整備が進み、再びその姿を見ることができるようになっています。ギザのスフィンクスは人間の顔ですが、ここのスフィンクスはアメン神の象徴である「牡羊の頭」をしているものも多く、独特の雰囲気があります。

神様が旅をする祭り「オペト祭」

この参道は、単なる飾りではありません。古代エジプトでは、「オペト祭」という重要な祭りの際に使われていました。カルナック神殿に祀られていた主神アメンの神像を、このスフィンクス参道を通ってルクソール神殿まで運ぶ儀式が行われていたのです。つまりこの道は、神様が通る神聖なパレードルートでした。

カルナック神殿からルクソール神殿
カルナック神殿からルクソール神殿までスフィンクス参道がつながってたそうです

何千年も前、この場所には音楽や歓声が響き、人々が祭りを祝っていたのかもしれない。そう思うと、ただの遺跡の道も少し違って見えてきます。実際に両側のスフィンクス像を眺めながら歩くと、3,000年以上前の祭りの行列がこの道を進んでいった光景が、自然と頭に浮かんできました。

スフィンクス参道
スフィンクス参道にお神輿みたいなのがありました

ルクソールの路上で起きた奇跡。「運命の出会い」

9:20頃、ルクソール神殿の観光を終えて歩き出しました。次の目的地は、世界最大級の「カルナック神殿」。「Uberはどこで呼ぼうかな?」などと考えながら歩いていると、道端に停まったタクシーの運転手から声がかかります。

「日本人ですか?」

エジプトのタクシーといえば「ぼったくり」の噂が絶えません。最初はいつものように無視して歩いていたのですが……。

「ちょっと待って!私は日本が大好きなんだ。ルクソール神殿は夕方のライトアップも綺麗だよ」「私、日本の本に載っているんだ」——そんなことを言ってきます。

「何を言っているんだ? 聞き間違いかな?」と自分の英語力に自信が持てない私でしたが、不思議と彼には嫌な威圧感がありませんでした。
足を止めて話を聞いてみると、やっぱり「私は日本の本に載ったことがある」と言うのです。

最初はタクシーの営業のためのネタだろうと思い「どうせ嘘だろうな」「ネットの個人ブログにでも載ったのを大げさに言ってるんだろうな」と疑っていました。本の名前を聞いても、彼は「わからない」と言います。

スマホの画面に現れた「奇跡」

私はエジプトに来る前に購入していた『地球の歩き方(電子版)』をスマホで開き、彼に見せながら「こういう本に載ったの?これは日本で一番有名なガイドブックなんだよ」とカタコトの英語で説明しながら、ルクソールの紹介ページをパラパラと見せました。彼が喜んでくれたらいいな、くらいの気持ちだったのですが……。

あるページを開いた瞬間、彼が声を上げました。

「これ、これ、これ私だよ!」

彼もまさか自分が載っている本を私が持っているとは思っていなかったはずで、本当にびっくりしている様子でした。彼が指差した先には、確かに目の前にいる彼の姿が。

地球の歩き方 P197
E02 地球の歩き方 エジプト 2025~2026 電子版の197ページに載ってました

嘘だなんて疑ってごめんなさい!なんと彼は、本当に『地球の歩き方』に掲載されている、日本お墨付き(?)の有名ドライバーさんだったのです。

一流は「営業」しない

写真に写っているタクシーも今目の前にあるタクシーも同じナンバー250番。まるで有名人に偶然出会ったような気分で、思わず感動してしまいました。

その後少し話をして、次はカルナック神殿に行くと言っても、彼は強引にタクシーの営業をしてきません。さすが一流ガイドブックに載る男は違います(笑)。最終的には私の方から「往復いくらでいけますか?」と尋ね、彼に送迎してもらうことになりました。提示された金額は覚えていませんが、妥当な金額だったと思います(なんせ彼は一流なので)。

こうして、心強い相棒(?)と共に、いざカルナック神殿へと向かいます!

ルクソールのタクシーNo:250
ルクソールのタクシーNo:250 いいひとでした

ルクソール神殿の基本情報

項目内容
建設時期新王国時代・紀元前14世紀頃(アメンホテプ3世)
入場料500EGP(2024年11月時点・約1,600円)
支払い方法クレジットカード支払いのみ(現金不可)VISA、Mastercard以外は使えない可能性有
世界遺産「古代都市テーベとその墓地遺跡」として1979年登録
所要時間の目安1〜2時間程度

ルクソールにはこの他にも多くの見どころがあります。
王家の谷やカルナック神殿など、ルクソール観光のまとめはこちらの記事で紹介しています。
ルクソール観光まとめ

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