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【エジプト旅行㊶】カイロのコスパホテルに宿泊&幻のパピルス博物館を探して地元の街に迷い込んだ話
幻のNational Papyrus Museumを探して住宅街をさまよったあと、気を取り直してUberを呼びました。次の目的地は、カイロ観光の定番スポットのひとつ——ハン・ハリーリ市場(Khan el-Khalili)です。
ハン・ハリーリとは?
ハン・ハリーリ(Khan el-Khalili)は、カイロのイスラーム地区に位置する歴史的な大規模市場です。14世紀のマムルーク朝時代に建設されたとされ、600年以上の歴史を持つカイロ最大級のバザールとして知られています。カイロ観光で外せないスポットのひとつとして、多くの旅行者が訪れる定番の場所です。

エジプト土産の定番である香水瓶・ランプ・パピルス・アクセサリー・スパイスなど、ありとあらゆるものが所狭しと並び、世界中から観光客が訪れます。地元の人々も日常的に利用するエリアで、観光地でありながらリアルな生活の匂いも漂う、独特の雰囲気を持つ場所です。

地下道を使って市場へ
Uberに乗ってハン・ハリーリへと向かいましたが、降ろされたのは市場の反対側。大通りを挟んだ向こう側に目的地があるのに、どうやって渡ればいいのか一瞬迷いました。
カイロ市内の移動はUberが比較的使いやすく、料金も事前に確定するためぼったくりの心配が少ない点が安心です。ただし、ハン・ハリーリ周辺は初めての場合、降車場所や入り口がわかりにくいこともあります。移動・入り口案内・市場の解説まで込みで回りたい方は、現地ツアーを利用するのがスムーズです。
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しかし、よく見ると大通りの脇に地下道の入り口が。そこを通り抜けると、無事に反対側へ出ることができました。初めて来る場所でも、落ち着いて周囲を見渡せば意外と道は見つかるものです。

隣接する大きなモスクと、大型バスの衝撃
市場周辺には歴史あるモスクが点在しており、夕暮れの空に金色のミナレット(尖塔)を輝かせるその姿は、思わず足を止めてしまうほどの美しさでした。

屋台が並ぶ広場と、600年以上の歴史を持つモスクが同居するこの光景は、カイロらしさが凝縮されたような場所でした。
そして、もうひとつ驚いたのが——この狭い市場の路地に、タイミングによっては大型観光バスが入ってくることもあるということです。
両側にびっしりとお土産屋が並ぶ、人がすれ違うのもやっとな路地に、どう見ても入れないサイズの大型バスが堂々と進入してくるのです。歩行者も店主も、特に驚く様子もなく普通にかわしているのがまた凄い。「ここはエジプトだ」と改めて実感した瞬間でした。

ランプの洪水と、市場の熱気
市場の中を歩いていると、ひときわ目を引くエリアがあります。天井から壁までびっしりと吊り下げられた、色とりどりのランプ・ランタンが並ぶ一角です。
赤・青・緑・オレンジ……モザイクガラスで作られたランプが灯りに照らされて、まるでアラビアンナイトの世界に迷い込んだような幻想的な空間を作り出しています。ハン・ハリーリに来たなら、このランプエリアは絶対に見逃せない場所のひとつです。

市場全体は活気に満ちていて、あちこちから「見ていって!」「安くするよ!」という声が飛んできます。ルクソールや他の観光地でも散々経験した客引きですが、ここハン・ハリーリはその密度がさらに高め。ただ、しつこく追いかけてくるようなことはなく、無視しても特に問題はありませんでした。
入口がわかりにくい!定価販売の「ジョルディ(Jordy)」への行き方
ハン・ハリーリ市場の中でも特に人気の高いお土産屋が「ジョルディ(Jordy)」です。市場内の多くの店では値段交渉が必要ですが、ジョルディは全品値札付きの定価販売のため、「交渉が苦手」「適正価格で買いたい」という方でも安心して買い物ができます。バラマキ用のお土産の購入にも最適で、品揃えも豊富です。

ただし、このジョルディがとにかく入口がわかりにくいのが難点です。市場内の路地にある階段を上がった2階に店舗があるため、知らないと完全に見落とします。
Googleマップで「Jordy Khan el-Khalili」と検索すると場所は出てきますが、ジョルディは他の店の2階にある店舗のため、マップの位置に行っても違う場所にたどり着くことがあります。まずは「Camel Bazar」という看板を目印に探す方が早いかもしれません。その看板の横から2階へ上がっていく入口があります。
入口は路地に面した階段で、両脇にバッグなどが並んでいます。この階段を上がった先の2階がジョルディです。他の店の階段を上がっていく感じなので「本当にここで合ってるのかな?」と不安になりますが、そのまま上がって大丈夫です。

周辺の他の店主に場所を聞いても教えてもらえないことがあるようなので、ジョルディの袋を持った観光客を見かけたら、その人に聞くのが一番確実です。

一目惚れの香水瓶を購入
実は今回のエジプト旅行を通じて、ずっと気になっていたお土産がありました。それがエジプシャンガラスの香水瓶です。
市場のあちこちの店先に並ぶ、細長い手吹きガラスの小瓶。ひとつひとつ形が違い、色のグラデーションや模様も微妙に異なります。ルクソールやアスワンでも見かけるたびに「きれいだな」と思っていたのですが、「荷物になるからエジプトの後半に買おうかな」と考えて、ここまで買わずにいました。
まずジョルディで5個セットの香水瓶を250EGP(約760円)で購入。しかし「部屋に香水瓶をいっぱい並べたら綺麗だろうな」という衝動が止まらず、もう少し買い足すことにしました。
少し歩き回り、ハン・ハリーリの別のショップへ入って交渉開始。やはり最初はあり得ない金額を提示してきます。5個で1,100EGP(約3350円)という値段でした。
「ジョルディでは5個で250EGPだったよ」と実物を見せて伝えると、店主は「ここにあるのは本物のガラスタンだから」と言いながら、香水瓶をライターであぶったり、棚にコンコンと叩きつけたりして「これは本物だからクオリティが高いんだ」と何度も強調してきます(笑)。
「ガラスタンって何?」と尋ねると「グッドクオリティー」と言っていました(笑)。なるほど。
「安いのもあるけどおすすめじゃない」と言いながら、彼曰く”本物じゃない”香水瓶もいくつか見せてくれましたが、確かに色合いやデザインが少し安っぽく見えました。私には本物かどうか判断できませんでしたが、ジョルディにはなかった私好みのデザインがいくつかあり、店主の雰囲気も良かったので、この店で10本購入することにしました。
値下げ交渉の末、合計21ドル(約3300円)に。最初の提示は5個で約3,300円相当だったので、10個で最終的にはほぼ同額になりました。さらにおまけを1つつけてもらい、合計11個の香水瓶を手に入れました。

交渉が得意ではない私のことなので、おそらく観光客価格だったとは思います(笑)。それでも、旅の終盤にようやくお気に入りのお土産に出会えた満足感はひとしおでした。
※円換算は訪問時の為替レートをもとにした目安です。実際の金額は為替により異なります。
まとめ:ハン・ハリーリはこんな人におすすめ
ハン・ハリーリ市場はかなり広く、すべてのエリアを見て回ろうとすると相当な時間がかかります。時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。方向感覚に自信のない方は、迷子になることも覚悟しておきましょう(笑)。
なお、ハン・ハリーリは夜の方がランプの灯りが映えて雰囲気が出るのでおすすめですが、人も増えるためスリなどには十分注意が必要です。
また、市場内は似たような路地が続くため、Googleマップを見ても現在地が分かりにくいことがあります。目印になりそうな店や通りを覚えながら歩くのがおすすめです。
- カイロでお土産をまとめて買いたい人
- ランプ・香水瓶・パピルスなどエジプト雑貨に興味がある人
- カイロのイスラーム地区の雰囲気を体感したい人
- 博物館より「生きた市場」に興味がある人
⚠️ 注意点
カイロ市内には強引な勧誘や価格設定の店もあるため、(実際に私も被害に遭いました)。お土産の購入は、ハン・ハリーリ市場のような定評ある場所を利用するのがおすすめです。値段交渉が不安な方は、定価販売のジョルディを活用してみてください。


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