カイロ乗り継ぎで7時間の空き時間。荷物を預けられない中、巨大バックパックを背負って限られた時間で観光するにはどう動くべきか?実際にUberを使って向かったのは、歴史ある「サラーフ・アッディーン(サラディン)のシタデル」です。
この記事では、空港からの移動手段と注意点、現地で体験したトラップ、そしてシタデル到着までを詳しく紹介します。
前回の記事:【エジプト旅行⑨】エジプト入国は簡単?e-Visa通過とカイロ空港SIM・海外キャッシング解説
乗り継ぎ時間の合間に観光——観光先の選び方
無事に入国審査を終え、エジプトの地に降り立ったのが午前11時。次の目的地であるルクソール行きのフライトは18時発です。「6〜7時間」もの空き時間があります。
「せっかくならどこか観光したい!」そう考えた私が、限られた時間の中で選んだ行き先と、その道中をお届けします。
今回最大のネック:「荷物を預けられる場所がない」
海外の公共施設や駅には、日本のようなコインロッカーがほとんどありません。カイロ空港でも荷物を預けられる場所が見当たらず、必然的に全ての荷物を背負って歩くことになります。そのため、以下の条件で候補地を絞り込みました。
- 空港からの移動距離がそれなりに近いこと
- 荷物を背負ったまま、あまり歩き回らずに済むこと
検討した候補地と却下した理由
| 候補地 | 却下した理由 |
|---|---|
| ギザのピラミッド | 空港からの距離がある。旅のメインイベントなので時間に追われながら見るのは嫌だった |
| カイロ博物館(ツタンカーメンの黄金のマスク) | 展示ボリュームが膨大。往復移動時間を考えると中途半端になりそうだった |
最終的な結論:サラディンの「シタデル」へ
最終的に選んだのは、サラディンのシタデル(要塞)です。空港から比較的近く、高台にあることから景色も楽しめるのではないかと考えました。

シタデルは1176年にアイユーブ朝の創始者サラーフ・アッディーン(サラディン)が建設した城塞で、十字軍の侵攻に備えてカイロのモカッタムの丘に築かれました。以後、ムハンマド・アリー朝時代までの700年近くにわたってエジプト政治の中心であり続けた場所です。現在はユネスコ世界遺産「カイロ歴史地区」の一部にも指定されています。
移動手段はUber一択!カイロ空港での乗り方と注意点
移動手段を事前に検討した結果、Uber一択という結論に。タクシーはボッタクリが多いという情報が多く、バスは乗り方が難しく時間のロスが大きいと判断しました。配車アプリなら明朗会計でルートも記録されるため、ビビリな私でも安心して移動できました。
💡 日本にいる間の準備を!
現地で慌てないよう、日本にいる間にUberアプリのダウンロード・アカウント作成・クレジットカード登録まで済ませておくことを強くおすすめします。
カイロ空港でUberに乗るまでの手順
事前に調べた情報では、ターミナル2ではUberを呼べないらしく、ターミナル3の向かいの駐車場(下の階層)で乗るとのことでした。移動中「タクシー?」「Uber?」と話しかけてくる人たちがいますが、ボッタクリタクシーの可能性が高いので完全に無視しましょう。
- ターミナル3正面の駐車場(下の階層)へ:階段やスロープを降りて向かいます
- 目的地を入力してリクエスト:Googleマップで場所名を長押し→「場所の名前をコピー」→Uberアプリに貼り付けるとスムーズです。車種は一人旅なら一番安い車種で十分
- ドライバーとマッチング:確定すると運転手の名前・写真・車種・プレートナンバーが表示されます

⚠️ 待機中に潜む「スマホキャンセル詐欺」
待機時間中に「Uberか?私がドライバーだ」といった様子で話しかけてくる男性が現れることがあります。スマホのUber地図画面を見れば本物のドライバーが向かっているのがわかるので、絶対にこの人ではありません。
さらに厄介なのが、「場所がわからないのか?スマホを見せてみろ」と言いながら近づき、スマホに触ろうとしてくること。これは予約済みUberの「キャンセル」ボタンを勝手に押す作戦だと言われています。私は事前に情報を得ていたので全力で拒否して難を逃れました。
⚠️ 海外で他人にスマホを触らせるのはNG!
万が一スマホを盗られたり操作されたりすれば、その後の旅行は最悪なものになります。「自分の身(とスマホ)は自分で守る」という意識で毅然と拒否しましょう。
最大の難関!エジプトのアラビア数字でナンバープレートが読めない
マッチングした車を探す際の最大の壁が「ナンバープレート」です。エジプトの数字は私たちが使う数字と形が全く違います。Uberアプリ上は通常の数字で表示されますが、実際の車両ナンバープレートはアラビア数字なので苦戦します。事前にスクショしておくのがおすすめです。
| 通常の数字 | アラビア数字 | 見た目の特徴 |
|---|---|---|
| 0 | ٠ | 点(ドット) |
| 1 | ١ | 1に似ている |
| 2 | ٢ | 右向きのカギ |
| 3 | ٣ | ギザギザが2つ |
| 4 | ٤ | 鏡文字の3のような形 |
| 5 | ٥ | 丸:ゼロに見えるので要注意! |
| 6 | ٦ | 左向きのカギ |
| 7 | ٧ | Vの字 |
| 8 | ٨ | ハの字 |
| 9 | ٩ | 9に似ている |

シタデル到着!入場料・手荷物検査・「No Camera」事件
幸い誠実なドライバーさんに恵まれ、無事にサラーフ・アッディーン・シタデルに到着しました。
カイロ空港からシタデルまでのUber料金は¥611でした。
Uberを降りた場所から入り口までは少し坂道。11月はベストシーズンと聞いていましたが日中は暑く、重いバックパックを背負っての移動は結構キツかったです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入場料 | 550 EGP(2024年時点。後日明細確認で約1,751円) |
| 支払い | クレジットカードのみ |
| 営業時間 | 毎日 8:00〜17:00 |
| チケット事前購入 | 公式サイトでオンライン購入も可能 |
入場前には手荷物検査があります。大きなバッグを持っていたせいか端に誘導され、入念に調べられました。バッグの中のカメラを取り出され「No Camera」と言われましたが、黙り込んでいたらなぜかそのまま「もう行っていいよ」と通されました(笑)。

「No Camera」と言われた時はどうなることかと思いましたが、無事に入場。いよいよ、シタデル最大の象徴である「ムハンマド・アリー・モスク」の中へと足を踏み入れます。
次回は、ムハンマド・アリー・モスクの内部とシタデルから見下ろすカイロの景色をお届けします!


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